JPH0233000Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はボイラ等の缶体内部に配する消音器の
吊下げ金具に関するものである。

（従来の技術） 従来の消音器の取り付け構造は第２図に示すよ
うにＬ字状の吊下げ金具を消音器にネジ止めし缶
体蓋に固定したものである。

（考案が解決しようとする問題点） しなしながらこの従来のものでは吊下げ金具の
形状がＬ字状となっているので、ネジが外れた場
合消音器が脱落し危険な状態になるという問題点
を有していた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる問題点を解決するため、吊下げ
金具上部には断面コ字状で左右端部に缶体内面と
微少な間隔を有して折曲げを設けたフランジ部
と、下部には一側に突出して形成された屈曲部分
を設け、前記フランジ部の下端は消音器上端に接
すると共に、前記屈曲部分の一端は消音器に設け
た角穴上部に、他端は消音器側面に接するように
したものである。

（作用） 屈曲部分で消音器を支持するのでネジが外れた
場合でも消音器が脱落することがなくなるもので
ある。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて具体的に
説明する。

１は上方に角穴２を穿設した消音器、３は缶体
蓋４とボルトで固定する吊下げ金具であり、中央
部には消音器１を螺着するためのネジ穴を設けて
いる。また該吊下げ金具３の上部は断面コ字状で
左右端部に缶体内面５と微少な間隔を在しさせて
折曲げを設けたフランジ部６を有し、下部は一側
に突出して形成された屈曲部分７を有している。
そしてフランジ部６の下端は消音器１の上端に接
するとともに屈曲部分７の一端は消音器１の角穴
２上部に、他端は消音器１の側面に接する構造と
なっている。

本考案はこのような構成からなり、消音器１の
取り付けに際しては、第３図破線で示すように吊
下げ金具３下端の屈曲部分７を消音器１の中心側
より角穴２に回転させながら挿入し消音器１にネ
ジ止めする。次に缶体蓋４に吊下げ金具３を固定
し缶体内面５に消音器１を挿入すればよいのであ
る。

（考案の効果） このように本考案は吊下げ金具上部を断面コ字
状とし左右端部に缶体内面と微少な間隔を有して
折曲げを設けたフランジ部を有した形状としたこ
とにより、消音器が中央におさまりやすく別途ス
ペーサを追加する必要がなくコストを低減できる
効果を奏する。

また吊下げ金具下部に一側に突出して形成され
た屈曲部分を設け、屈曲部分の一端は消音器の角
穴上部に他端は消音器の側面に接するとともに、
吊下げ金具のフランジ部下端は消音器上端に接す
るようにしたので、吊下げ金具と消音器のネジ止
めが容易にでき、ネジ止め後は吊下げ金具自体が
回転することはないので缶体蓋との固定穴を容易
に合わせることができ作業が簡易化できるのみな
らず万一ネジが外れても屈曲部分で消音器は支持
されるので脱落することなく安全なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の吊下げ金具を用いたボイラの断
面図、第２図は従来の吊下げ金具の取付状態を示
す要部断面図、第３図は本考案の一実施例による
吊下げ金具の取付状態を示す要部断面図、第４図
は第３図中のＡ一Ａ矢視図である。 １……消音器、２……角穴、３……吊下げ金
具、５……缶体内面、６……フランジ部、７……
屈曲部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボイラ等の缶体内部に配する消音器の吊下げ金
   具において、吊下げ金具上部は断面コ字状で左右
   端部に缶体内面と微少な間隔を有して折曲げを設
   けたフランジ部を有し、下部は一側に突出して形
   成された屈曲部分を有し、前記フランジ部の下端
   は消音器上端に接するとともに、前記屈曲部分の
   一端は消音器に設けた角穴上部に、他端は消音器
   側面に接するようにしたことを特徴とする消音器
   の吊下げ金具。