JPH0232188Y2 - - Google Patents

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JPH0232188Y2
JPH0232188Y2 JP12711184U JP12711184U JPH0232188Y2 JP H0232188 Y2 JPH0232188 Y2 JP H0232188Y2 JP 12711184 U JP12711184 U JP 12711184U JP 12711184 U JP12711184 U JP 12711184U JP H0232188 Y2 JPH0232188 Y2 JP H0232188Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電気湯沸し器に関し、特に熱ポンプ
式ボイラーを備えた電気湯沸し器に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
熱ポンプ式ボイラーを備えた電気機器として、
従来からドリツプ式コーヒーメーカーが知られて
いる。
ドリツプ式コーヒーメーカーは、基本的には基
板上に支持された水タンク、ボイラー部および給
湯部からなり、給湯部を基板上に臨ませるととも
に、基板上にコーヒー抽出部を備えたジヤグを置
く空間を確保するように構成されている。例え
ば、特公昭55−11047号公報、実公昭58−51870号
公報参照。
〔考案が解決しようとする問題点〕 従来のコーヒーメーカーは、ジヤグを置く空間
を有し、その空間は使用する場合も使用しない場
合にも存在するため、不使用時に余分な収納場所
をとる欠点がある。
また、自動車やレジヤー用小型船舶等に設置す
る場合においては、使用状態のまゝ放置しておく
と、居住空間が狭くなるとともに、運転の障害に
なつたりほこりが付着するなどの問題がある。
一方、コーヒーメーカーは湯沸し機能を備えて
いるので、その機能を利用することにより、コー
ヒーの抽出以外に、カツプラーメン等の注湯型イ
ンスタント食品の調理にも使用することができ
る。
しかし、コーヒーの抽出とカツプラーメンの調
理とに兼用する場合、これらの容器の大きさは同
一でないので、自動車等に設置する場合は、振動
の影響を排除する容器セツト手段に特別の工夫が
必要である。
そこで、この考案は不使用時は上記の空間を無
くしてコンパクトに折畳むことができるととも
に、コーヒー抽出容器とカツプラーメン容器のい
ずれも振動の影響を排除する容器支持台を備えた
電気湯沸し器を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題を解決するために、この考案は、水
タンク、熱ポンプ式ボイラーおよび給湯部を有す
る湯沸し器本体を、基板に設けた支柱に回動自在
に支持し、その回動範囲の下限を支柱に沿つて平
行に折畳んだ不使用状態に設定するとともに、そ
の上限を支柱から直角に突出した使用状態に設定
し、上記給湯部の給湯口を使用状態における湯沸
し器本体の下面に形成し、かつ上記基板に上下方
向の伸縮性を有する容器支持台を設け、上記支持
台上面と本体下面の間隔を容器の背丈より幾分短
く設定した構成としたものである。
〔作用〕
上記構成の電気湯沸し器は、不使用時は湯沸し
器本体を支柱と平行に折畳んで収納されるととも
に、使用時は支柱から直角に突出する状態にセツ
トされる。また容器の種類による背丈の相違に対
しては、容器支持台の伸縮により対応する。
〔実施例〕
第1図は不使用時、第2図および第3図は使用
時を示している。この電気湯沸し器は、湯沸し器
本体1、本体1の支柱2、並びに支柱2および補
助支柱3を設けた基板4とからなるものである。
以下、第2図および第3図に示す使用状態に基
づいて湯沸し器本体1の構造を説明する。
湯沸し器本体1は、水タンク5、熱ポンプ式ボ
イラー6および給湯部7からなり、水タンク5
は、上面にスライド式カバー8によつてカバーさ
れた開口部9を有する。
上記の開口部9の一側辺10は、不使用状態
(第1図参照)において底面となる壁面11から
の迫り出し部12の端縁に形成される。
上記の水タンク5の下方に熱ポンプ式ボイラー
6が設けられ、水タンク5の底面と加熱管13の
入口13′(第4図参照)とは逆止弁14を内蔵
した水タンク5の開口筒に接続チユーブ15によ
つて連通されている。
熱ポンプ式ボイラー6は、第4図に示すよう
に、熱板16の上面に馬蹄形のシーズヒータ17
を取付け、シーズヒータ17の内周に沿つて加熱
管13を取付けたものである。また熱板16の中
央部にはサーモスタツト18が取付けられ、後述
のように、空炊き状態を検知してシーズヒータ1
7への通電を切るようになつている。
上記の加熱管13の出口19は、給湯部7の揚
水管20の下端に接続されている。給湯部7はボ
イラー6および水タンク5の側方に形成され、上
記の揚水管20の上端は、水タンク5の最高水位
レベルより幾分高い位置において給湯管21上部
の拡大された給湯室22に接続されている。給湯
管21下端の給湯口23は、湯沸し器本体1の下
面中央部に開放されている。
上記の給湯室22は、この部分に大気圧を導入
することによつて、水タンク5から給湯口23に
至る間でサイホンを構成することを妨げるもので
ある。また給湯室22と給湯管21の内壁に結露
したり、本体1の温度上昇による樹脂成形品や電
気部品の性能の劣化を防止するために給湯室22
の天板24に複数の蒸気抜き孔25を形成してい
る。
以上述べた湯沸し器本体1の外観形状は、第2
図に示すように水タンク5の底面の高さに段部2
6が形成され、その段部26より下方の部分が一
段寸法の小さい底部27を形成している。
湯沸し器本体1は、上記底部27の後端に片寄
つた位置の両側面において、支柱2に支軸28を
介して回動自在に取付けられている。支柱2は、
基板4の後端と後端寄りの両側部をコの字形に囲
む形状に一体成形され、両側部の突出部分の内面
に上記の本体1を取付けている。
上記の支柱2と本体1の間にはロツク装置29
が設けられ、本体1を支柱2に対して直角に突出
状態に保持できるようにしている。
このロツク装置29は、ロツクボタン31を押
すとロツクピン30が後退してロツクが解除さ
れ、ボタン31を戻すとロツクされるようになつ
ている。
また、基板4の前端には、補助支柱3が起伏自
在に軸支されている。この補助支柱3の上端には
凹所34が形成されている。
前述の蒸気抜き孔25を形成した給湯部7の天
板24は、第1図および第2図に示すように、湯
沸し器本体1から若干突出しているが、この天板
24の横幅は、頂度上記の凹所34に嵌合しうる
寸法に形成され(第1図参照)、また本体1の底
部27の横幅および高さも、凹所34に嵌合しう
る寸法に形成されている(第2図参照)。
また、湯沸し器本体1の段部26の後端部に、
安全スイツチ35の操作軸36が突出方向に付勢
して設けられ、第2図の使用状態においてその操
作軸36が支柱2の上端面に接触して没入するこ
とにより、安全スイツチ35をオンにする。
また、基板4の上面には、容器支持台37が設
けられている。この容器支持台37は、基板4の
中心に突設した筒部38と基板4の周壁39との
間に着脱自在に嵌合されたスペーサ40と、スペ
ーサ40上に載せられる皿形底板41と、その底
板41との間にコイルスプリング42を介在して
嵌合される支持板43とからなり、支持板43の
上面には容器の底面に適合する2種類の段部4
4,45が形成されている。
上記の一方の段部44は、第5図に示すように
角形の枠44′によつて囲まれ、角形のコーヒー
抽出容器Aに適合する。また、他方の段部45
は、上記の段部44より一段高く形成され、上記
の枠44′のまわりにおいて円弧形の枠45′によ
つて囲まれている。この段部45はカツプラーメ
ンの容器Bに適合する。
上記のカツプラーメンの容器Bは、コーヒー抽
出容器Bの背丈より高いので、この場合はスペー
サ40を外し、そのスペーサ40を第6図および
第7図に示すように、容器Bの蓋として使用す
る。上記のスペーサ40は中心穴40′を有する
ので、その穴40′が給湯口23に合致する。
また、容器AまたはBのいずれの場合において
も、コイルスプリング42が自然に伸長した状態
においては、段部44または45から本体1の下
面までの間隔が、容器AまたはBの背丈より幾分
短く設定されている。
第8図は湯温の制御回路46を示している。こ
の制御回路46は直流電源47に、電源スイツチ
48と前記の安全スイツチ35を介して接続さ
れ、制御リレー49のa接点50と、モメンタリ
ースイツチ51および通電表示用発光素子52を
並列に接続し、また制御リレー49の巻線53と
サーモスタツト18の直列回路を、シーズヒータ
17と出湯表示用発光素子54と並列に接続し、
上記の両並列回路を電源47に対して直列に接続
している。
なお、図中55は、制御巻線53のサージ吸収
用ダイオードである。
この考案の実施例の構造は以上のごときもので
あり、次にその作用について説明する。
不使用状態においては、第1図に示すように、
湯沸し器本体1を支柱2に沿つて平行に折畳むと
共に、補助支柱3を起立させる。補助支柱3は凹
所34が天板24の側面に嵌合する。この場合安
全スイツチ35の操作軸36が支柱2の上端面か
ら離れるため、安全スイツチ35がオフになる。
湯沸し器の使用の際は、いつたん補助支柱3を
第2図の一点鎖線で示すように倒したのち、湯沸
し器本体1を水平状態になるまで回転させると、
ロツク装置29のロツクピン30が支柱2に係合
されるため、本体1は支柱2から水平状態に突出
した状態にロツクされ、また安全スイツチ35は
オンとなる。
次に、水タンク5のカバー8をスライドして開
放し(第2図一点鎖線参照)、1回分の水を入れ
るとともに、コーヒーの場合はコーヒー抽出部を
内蔵した角形容器Aを段部44に入れる。この場
合支持板43はスプリング42の弾性力に対抗し
て若干下降し、その弾性力によつて容器Bを給湯
口23のまわりにおいて本体1の下面に押し当て
る。また、カツプラーメンの場合は、スペーサ4
0を外し、シールを開放したカツプ口部にそのス
ペーサ40を当て、その容器Bを段部45に入れ
る。この場合スペーサ40の穴40′が給湯口2
3に合致するとともに、スプリング42によつて
本体1の下面に押し当てられる(第7図参照)。
このようにして容器AまたはBをセツトしたの
ち、補助支柱3を第2図に示すように起立せし
め、本体1をその下面から支持し、上方からの衝
撃を受けた場合でも支障がないようにするととも
に、容器AまたはBが振動等によつて支持台37
上から外れることを防止する。
上記のごとき準備を終了したのち電源スイツチ
48を投入し、かつモメンタリースイツチ54を
瞬時押すと、制御リレー49が作動し、同リレー
49はその接点50によつて自己保持する。同接
点50の作動によりシーズヒータ17に通電が行
われる。
水タンク5内の水は逆止弁14を通過して熱ポ
ンプ式ボイラー6の加熱管13および揚水管20
の所定レベルまで達しているが、シーズヒータ1
7の発熱により加熱板16を通して加熱管13が
熱せられ、蒸気圧が発生すると、加熱管13およ
び揚水管20内の湯が給湯管21内に吐出され、
給湯口23から容器AまたはB内に給湯される。
加熱管13内の湯が押出されると内部圧力が低下
するので、逆止弁14が開放され、水タンク5内
の水が加熱管13に移る。
なお、加熱管13から押出される湯は、逆止弁
14によつて水タンク5へ逆流することが防止さ
れる。
このようにして、水タンク5内の水が全て流出
すると、最終的には加熱管13は空炊き状態とな
つて急速に温度が上昇するので、一定値に達する
とサーモスタツト18が作動し、制御リレー49
の巻線53の励磁を遮断する。その結果同リレー
49の接点50がオフとなるので、ヒータ17へ
の通電が遮断される。
〔効果〕
以上のように、この考案は湯沸し器本体を支柱
に沿つて平行に折畳むようにしたものである。そ
のため、使用状態において湯沸し器本体の下方に
形成される空間が不使用状態において無くなるの
で、その分だけコンパクトになる効果がある。
また、基板に設けた容器支持台が上下に伸縮性
を有すること、および支持台上面と本体下面の間
隔を容器の背丈より幾分短く設定してあるので、
伸縮ストロークの範囲内で寸法の異なつた容器を
使用することができるとともに、その容器の口部
を本体の下面に押し当て振動等の影響を受けるこ
となく給湯することができる。
更に、実施例のように、支持台の下にスペーサ
を着脱自在に介在させると、コイルスプリングの
伸縮ストロークを小さくすることができるととも
に、そのスペーサに中心穴を設けておくと、カツ
プラーメン等の給湯時における蓋に転用できる便
利さがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の不使用状態における斜視図、
第2図は同上の使用状態における斜視図、第3図
は第2図の断面図、第4図は第3図の−線の
断面図、第5図は支持台の分解斜視図、第6図ス
ペーサの斜視図、第7図はカツプラーメン容器を
を支持する場合の断面図、第8図は実施例の制御
部分の回路図である。 1……湯沸し器本体、2……支柱、3……補助
支柱、4……基板、5……水タンク、6……熱ポ
ンプ式ボイラー、7……給湯部、9……開口部、
10……側縁、11……壁面、12……迫り出し
部、13……加熱管、14……逆止弁、16……
熱板、17……シーズヒータ、18……サーモス
タツト、20……揚水管、21……給湯管、22
……給湯室、23……給湯口、25……蒸気抜き
孔、28……支軸、29……ロツク設置、34…
…凹所、35……安全スイツチ、37……容器支
持台、40……スペーサ、40′……穴、41…
…底板、42……コイルスプリング、43……支
持板、44,45……段部、44′,45′……
枠。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 水タンク、熱ポンプ式ボイラーおよび給湯部
    を有する湯沸し器本体を基板に設けた支柱によ
    つて支持し、水タンクから供給された水を熱ポ
    ンプ式ボイラーにおいて加熱し、これを給湯部
    から給湯するようにした電気湯沸し器におい
    て、上記湯沸し器本体を基板に設けた支柱に回
    動自在に支持し、その回動範囲の下限を支柱に
    沿つて平行に折畳んだ不使用状態に設定すると
    ともに、その上限を支柱から直角に突出した使
    用状態に設定し、上記給湯部の給湯口を使用状
    態における湯沸し器本体の下面に形成し、かつ
    上記基板に上下方向の伸縮性を有する容器支持
    台を設け、上記支持台上面と本体下面の間隔を
    容器の背丈より幾分短く設定したことを特徴と
    する電気湯沸し器。 (2) 上記容器支持台をスペーサを介して基板上に
    着脱自在に設けたことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項に記載の電気湯沸し器。 (3) 上記のスペーサが中心穴を有し、カツプラー
    メンの押え蓋に転用できることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第2項に記載の電気湯沸
    し器。
JP12711184U 1984-08-21 1984-08-21 電気湯沸し器 Granted JPS6141626U (ja)

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JPS6141626U JPS6141626U (ja) 1986-03-17
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JPS6141626U (ja) 1986-03-17

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