JPH0232143B2 - - Google Patents

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JPH0232143B2
JPH0232143B2 JP58174000A JP17400083A JPH0232143B2 JP H0232143 B2 JPH0232143 B2 JP H0232143B2 JP 58174000 A JP58174000 A JP 58174000A JP 17400083 A JP17400083 A JP 17400083A JP H0232143 B2 JPH0232143 B2 JP H0232143B2
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film
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Takashi Mimura
Kenji Yabe
Takashi Sumya
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Toray Industries Inc
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【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はフイルムと布帛との積層体の改良に関
するものであり、さらに詳しくは熱可塑性樹脂に
より包埋された布帛と2軸延伸フイルムとの積層
体に関するものである。 〔従来技術〕 従来のフイルムと布帛の積層体は、そのいずれ
にも十分に接着力を示す接着剤を用いて積層、一
体化されているものが知られており、これらは、
例えばヨツトやウインドサーフインのセール
(帆)、テント、袋、カバー材などに利用されてい
る。 しかし、このような従来の積層体はフイルムと
布帛との高い接着力を得るためにフイルム、布帛
のいずれにも高い接着性を示す樹脂を使用して一
体化しているために、積層体の引裂き強度が布帛
本来のもつ引裂き強度よりも著しく低下し、フイ
ルム並の低い引裂き強度になつてしまうという欠
点があつた。したがつて積層体の引裂き強力を維
持するためには太デニールの糸を使用した高目付
量の布帛を使用する必要があり、例えばセール用
に使用する場合、軽量で、かつフイルムと布帛と
の接着力、引裂き強力の優れたセールを作ること
ができなかつた。 〔発明の目的〕 本発明の目的は上記欠点のないもの、すなわち
布帛層と2軸延伸フイルムとの接着力が高く、デ
ラミネーシヨンが起こりにくく、かつ軽量で、布
帛自身の有する引裂き強度並の高い引裂き強度と
2軸延伸フイルム並の高いバイアス方向の引張り
強度を共に有する積層体を提供するものである。 〔発明の構成〕 本発明は布帛とそれを包埋する熱可塑性樹脂よ
りなる布帛(A)と、2軸延伸フイルム(B)を具備し、
両者が積層された積層体であつて、(A)と(B)との接
着力が200〜6000g/cm、好ましくは300〜5000
g/cmで、かつ熱可塑性樹脂と布帛(A)との接着力
が0〜120g/cm、好ましくは30〜100g/cmであ
る積層体を特徴とするものである。 本発明における熱可塑性樹脂とは、ポリオレフ
イン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエステル
エーテル、ポリウレタン、ポリエステルアミド、
ポリエーテルアミド、ポリフエニレンサルフアイ
ド、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリ
エーテルエーテルケトンなどを挙げることができ
る。また分子内にグリシジルエーテル基のように
熱により開環するような官能基、あるいは熱によ
り閉環するような官能基を有するものであつても
溶融押出成形できるものであれば使用できる。ま
たポリエステルに少量のイソシアネートを添加し
たものも使用できる。熱可塑性樹脂には耐熱剤、
耐候剤、帯電防止剤、染料、顔料などの着色剤な
どが分散配合されていてもよい。 本発明でいう布帛とは、天然繊維やポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトリル、ポリウレタンなどの合成繊維の単一糸
あるいは複合糸、または混紡糸より構成されるも
のであり、そ形態は織物、編物、不織布、ネツト
状物である。またこれらの天然繊維あるいは合成
繊維が交織されたものであつてもよい。布帛は染
色、柔軟処理などを施してあつてもよい。 布帛は熱可塑性樹脂により包埋される程度に布
目が開いている必要があり、そこで糸の太さ、形
態により布帛の目付を一概に決めることはできな
いが、通常5〜500g/m2、望ましくは10〜250
g/m2のものが使用される。また布帛の引裂き強
力は300g以上、好ましくは300〜10000g、さら
に好ましくは300〜5000g、最も好ましくは300〜
3000gのものが望ましい。 本発明の布帛(A)とは熱可塑性樹脂により包埋さ
れた布帛をいう。包埋とは布帛の布目を通して熱
可塑性樹脂が構成糸を包み込んでいることをい
う。 包埋する方法は布帛上に熱可塑性樹脂を溶融押
出ラミネートする方法(後述)、熱可塑性樹脂の
溶液に浸漬する方法やコーテイングする方法によ
つて作られる。溶融押出ラミネート法の場合には
包埋に必要な熱可塑性樹脂の厚みは布帛の構成に
よつて異なるため一概には決められないが、通常
10〜1000μ、望ましくは30〜500μが好ましい。熱
可塑性樹脂による布帛の包埋が不十分な場合には
熱可塑性樹脂と布帛の間で袋状のデラミネーシヨ
ンが発生する。 本発明において熱可塑性樹脂と布帛との接着力
を0〜120g/cmにするためには、布帛に対し接
着性の乏しい熱可塑性樹脂、例えば布帛を形成す
る原料樹脂とは異なる接着性のない熱可塑性樹脂
を選ぶか、布帛に接着性を悪くするような樹脂を
コーテイングするなどの表面処理をすることによ
つて達成される。 また、熱可塑性樹脂により包埋された布帛(A)と
BOフイルム(B)との接着力を200〜6000g/cmに
するには、BOフイルム(B)と同種または接着性の
高い異種の熱可塑性樹脂の組み合わせを選んだ
り、BOフイルムを易接着性処理する方法などに
よつて達成される。 本発明の2軸延伸フイルム(B)とは、縦・横の2
方向に延伸されたものであればよく、通常、縦・
横にそれぞれ2〜10倍の範囲で同時あるいは逐次
に延伸され、必要に応じて後熱処理が施されて製
造される。2軸延伸フイルム(以下BOフイルム
と略称する)の例としては、ポリエステル、ポリ
オレフイン、ポリアミドなどが挙げられる。例え
ばポリエステルBOフイルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレート(以上PETと略称する)、ポ
リエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタ
レートおよびこれらの共重合体などからなる2軸
延伸されたフイルムなどである。またポリオレフ
インBOフイルムとしては、エチレンまたはプロ
ピレンを主体としたホモポリマー、コポリマー、
グラフト物またはブレンド物などからなるBOフ
イルムである。 ポリアミドBOフイルムとしては、ナイロン
6、12、11、66、610およびこれらの共重合体、
ブレンド物などからなるBOフイルムである。
BOフイルムは布帛(A)との接着面は放電処理、プ
ライマー処理の施されたものでもよい。また、耐
熱剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤が分散さ
れてあつてもよい。BOフイルムの厚みは10〜
500μ、好ましくは15〜250μである。BOフイルム
の引裂き強力は布帛に比べて著しく小さく、その
値は3〜100g(厚さ25μ当り、軽荷重法で測定
された値)、好ましくは4〜50gのものが使用さ
れる。また、BOフイルムのバイアス方向の引張
り強度は10〜50Kg/mm2、好ましくは13〜30Kg/mm2
のものが使用される。 本発明で使用する布帛の引裂き強力をPg、2
軸延伸フイルムのバイアス方向の引張り強度をQ
Kg/mm2とした時、P/Q=6〜1000、好ましくは
10〜385、特に好ましくは10〜230の組み合わせの
ものが使用される。 具体的な組み合わせの例を次に述べる。 例えばポリプロピレンBOフイルムを用い、布
帛としてポリエステルの布帛を用いた場合には、
C2〜C10のアルケン類、アルカジエン類から選ば
れた一元重合体、および二元、三元重合体であ
り、メルトインデツクス(ASTM D 1238)
(以下MIと略称する)が0.1〜200、好ましくは1
〜100、さらに好ましくは5〜50のものが用いら
れる。特に好ましい例としてはMIが5〜50のポ
リプロピレンホモポリマー、エチレン・プロピレ
ンコポリマー、エチレン・プロピレン・ブテンタ
ーポリマー、エチレン・プロピレンラバー、およ
びこれらのブレンド物である。 またBOフイルムとしてポリエステル2軸延伸
フイルムを用い、布帛にポリプロピレンの布帛を
用いた場合には熱可塑性樹脂としては共重合ポリ
エステル、ポリエステルエーテル、ポリウレタン
などを挙げることができる。特に好ましい例とし
ては共重合ポリエステルを主成分とする熱可塑性
樹脂である。 本発明の積層体をヨツトやウインドサーフイン
のセール用に使用する場合には、布帛としてはポ
リエステル、ポリプロピレンを原料としたもの、
熱可塑性樹脂としてはポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリエステルが、BOフイルムとしてはポ
リエステル(特にPET)、ポリプロピレンのBO
フイルムの組み合わせが好ましい。 本発明の積層構成は少なくとも熱可塑性樹脂に
より包埋された布帛(A)とBOフイルム(B)が積層さ
れていることを特徴とするものであるが、必要に
応じて〔(B)/(A)/(B)〕あるいは〔(A)/(B)/(A)〕の
構成とすることもでき、さらに、多層化してもよ
い。 また、本発明では、熱可塑性樹脂が布帛を包埋
し、かつフイルム上に積層された積層体におい
て、(A)と(B)との接着力が200〜6000g/cm、好ま
しくは300〜5000g/cm、熱可塑性樹脂を布帛と
の接着力が0〜120g/cm、好ましくは30〜100
g/cmであることが必要である。 熱可塑性樹脂が布帛を包埋していない場合には
布帛は積層体から容易に脱落する。熱可塑性樹脂
と布帛との接着力が120g/cmを越える場合には
積層体の引裂き強度が布帛単体の場合の引裂き強
度並を維持できない。またBOフイルム(B)と布帛
(A)との接着力が200g/cmに満たない場合には使
用時にデラミネーシヨンが発生する。 本発明の布帛(A)とBOフイルム(B)の厚み比(A)/
(B)は、構成が(A)/(B)の場合は0.1〜200、好ましく
は0.4〜70、(A)/(B)/(A)の場合は0.2〜400、好ま
しくは0.8〜135、(B)/(A)/(B)の場合は0.05〜100、
好ましくは0.2〜35であるのが望ましい。 〔製法〕 次に本発明の積層体の製造方法の例について説
明する。本発明における熱可塑性樹脂はコーテイ
ング、溶融押出しラミネートなど下記の方法など
により布帛を包埋してBOフイルム上に積層され
るものである。ただし、これらの製造方法に限定
されるものではない。 (1) BOフイルムと布帛を重ね合わせた状態で溶
融押出ラミネーターに供給し、布帛側から溶融
押出された熱可塑性樹脂をラミネートして布帛
を熱可塑性樹脂で包埋し〔布帛(A)/BOフイル
ム(B)〕の積層体を得る。 (2) 溶融押出ラミネーターの片方よりBOフイル
ムを供給し、反対側から布帛を供給して溶融押
出された熱可塑性樹脂を介して一体化し〔布
帛/熱可塑性樹脂/BOフイルム〕の積層体を
得る(これを積層体(C)とする)。次いでこの積
層体(C)の布帛面へ再度熱可塑性樹脂を溶融押出
ラミネートし〔布帛(A)/BOフイルム(B)〕の積
層体を得る。 上記(1)、(2)の方法において溶融押出される樹脂
が布帛と圧着されるときに樹脂の温度は布帛の融
点以下であるのが望ましい。布帛の融点を越えた
温度で圧着すると布帛が元の形状、強度を維持で
きず引裂き強度が低下する。また、(2)の方法にお
いて積層体(C)の布帛面に溶融押出する樹脂の圧着
時の温度はすでに積層されている樹脂の融点より
高い方が望ましい。融点以下で圧着した場合には
熱可塑性樹脂層が一体化せずデラミネーシヨンが
起こる。 また、熱可塑性樹脂による布帛の包埋は溶融押
出時に十分に圧着されることが必要である。圧着
が不十分な場合には布帛の布目を通して十分に樹
脂が布帛を包埋しないため熱可塑性樹脂層がBO
フイルムと接着しなかつたり、すでに接着されて
いる樹脂層と一体化しないためにデラミネーシヨ
ンが起こる。圧着に要する圧力は線圧2〜20Kg/
cm、好ましくは5〜15Kg/cmである。また必要に
応じて接着力を調整するためにさらに熱圧着ロー
ルを通してもよい。 本発明の積層体は用いる布帛に帯電防止処理、
撥水処理、防シワ加工など布帛にとつて公知の加
工処理を施すことができる。また布帛面やフイル
ム面に図柄、文字などを印刷や貼付ける方法で付
与しフアツシヨン性を増すことができる。 〔発明の効果・作用〕 本発明は熱可塑性樹脂により布帛を包埋した布
帛(A)をBOフイルム(B)と積層することにより得ら
れる積層体において布帛との接着力が低く、BO
フイルムとの接着力が高い熱可塑性樹脂を用いた
ことにより次の優れた効果を有するものである。 (イ) 布帛(A)とBOフイルム(B)とのデラミネーシヨ
ンが起こりにくく、かつ布帛自身の有する引裂
き強度並の優れた引裂き強度有する。 (ロ) 低目付量で引裂き強力の高い積層体を得るこ
とができる。 本発明の積層体は例えば軒下テントやヨツト、
ウインドサーフインのセール用に用いられるが、
特に軽くてしかも引裂き強度が高く、デラミネー
シヨンの起こりにくい特徴を有するため、セール
用にすることが好ましい。 〔特性の測定方法、評価基準〕 なお本発明における特性の測定方法および評価
基準は次のとおりである。 (1) BOフイルムと布帛(A)との接着力 積層体より試験片をサンプリングし、あらか
じめBOフイルムと布帛(A)間につかみしろ分の
剥離口を作りテンシロン型引張り試験機により
次の条件で測定した。 剥離角:90゜ 引張り速度:20mm/min 縦・横方向に各10サンプル測定し、その平均
値をとる。 (2) 布帛と熱可塑性樹脂との接着力 積層体より試験片をサンプリングし、熱可塑
性樹脂と布帛間でつかみしろ分の剥離口を作り
テンシロン型引張り試験機で上記(1)と同じ条件
で測定した。経糸方向に剥離した場合は緯糸と
熱可塑性樹脂の剥離するときの応力を読み取
り、緯糸方向に剥離したときは経糸と熱可塑性
樹脂の剥離するときの応力とした。縦・横方向
に各10サンプル測定し、その平均値で示した。 (3) 引裂き強力 JIS P 8116に準じ積層体から幅63mm、長さ
76mmの試験片を作り中央に20mmの切れ目を入れ
て、エレメンドルフ引裂き試験機(重荷重法)
で測定する。経糸・緯糸方向の測定値のうち低
い方の値をとつて引裂き強度とした。 〔実施例〕 以下、実施例に基づいて本発明の実施態様を説
明する。 実施例 1 熱可塑性樹脂としてポリプロピレンNo.1〔135℃
テトラリン中で測定した〔η〕=1.45、I.I.97.5
%〕、布帛として構成糸がPET(25℃、o−クロ
ロフエノール中で測定した固有粘度IV=0.68)か
らなる表1に示す布帛(布帛単体の引裂き強度
600g)を用いた。BOフイルム(B)としてポリプ
ロピレンBOフイルムNo.1〔〔η〕=2.25、I.I.97.3%
のポリプロピレンを縦5倍×横8倍に逐次2軸延
伸した後、熱固定して作つた厚さ50μのフイル
ム、バイアス方向の引張り強度17Kg/mm2、引裂き
強度10g/25μ当り〕を使用した。 ポリプロピレンNo.1を口径65mmの押出機に供給
し、幅1000mmのTダイから押出温度320℃で厚さ
40μに溶融押出ラミネートして〔布帛/熱可塑性
樹脂/BOフイルム(B)〕の積層体(C)を得た。次い
で、この積層体(C)の布帛側へ再度ポリプロピレン
No.1を厚さ40μに溶融押出ラミネートして布帛を
ポリプロピレンで包埋し〔布帛(A)/BOフイルム
(B)〕の積層体を得た。この積層体の評価結果を表
1に示す。 この積層体はデラミネーシヨンが起こりにく
く、引裂き強力は布帛単体の場合とほとんど変わ
らない優れたものであつた。 比較例 1 実施例1の〔布帛/熱可塑性樹脂/BOフイル
ム(B)〕の積層体(C)を布帛側に再度ポリプロピレン
No.1を溶融押出ラミネートせずにそのまま用い、
170℃、線圧10Kg/cmの圧着ロールを通して熱圧
着し〔布帛/熱可塑性樹脂/BOフイルム(B)〕の
積層体を得た。この積層体は表1に示すとおり布
帛が熱可塑性樹脂により包埋されていないため
に、積層体により容易に脱落し使用に耐えないも
のであつた。 比較例 2 実施例1と同様の布帛を用い、BOフイルム(B)
としてポリエチレンテレフタレートBOフイルム
No.1〔25℃o−クロロフエノール中で測定した固
有粘度IV=0.63のPETを縦3.5倍×横3.5倍に逐次
2軸延伸し、熱固定した厚さ50μのBOフイルム、
バイアス方向の引張り強度22Kg/mm2、引裂き強力
20g/25μ当り〕熱可塑性樹脂としてコポリエス
テルNo.1〔テレフタル酸/イソフタル酸/アジピ
ン酸(共重合モル%=69/9/22)とエチレング
リコール/ブタンジオール(共重合モル%=40/
60)の重縮合体。融点143℃、密度1.29g/cm3
分子量25000〕を用いた。 実施例1と同様にしてコポリエステルNo.1を、
240℃で溶融押出ラミネートを行ない〔布帛(A)/
BOフイルム(B)〕の積層体を得た。この積層体の
評価結果を表1に示す。コポリエステルNo.1を使
用しているので布帛とコポリエステルNo.1との接
着力が120g/cmを越え、本発明の範囲外であつ
た。この積層体は引裂き強力が非常に低いもの
で、引裂けやすく実用上使用できないものであつ
た。 実施例 2 布帛としてポリプロピレン成形ネツト〔“コン
ウエツド”OV7100(昭和電工(株)製)、ポリプロピ
レンを溶融押出によりネツトを直接押出成形し、
次いで逐次2軸延伸して作つたネツト、特性値を
表1に示す。ネツト単体の引裂き強力570g〕、熱
可塑性樹脂として比較例2で使用したコポリエス
テルNo.1、BOフイルムとして比較例2で使用し
たPET−BOフイルムを用いた。これらを実施例
1と同様にして、240℃でコポリエステルNo.1を
厚さ40μに押出し、さらに布帛側に同様に押出
し、布帛をコポリエステルNo.1で包埋し、〔布帛
(A)/BOフイルム(B)〕の積層体を得た。次いで
〔布帛(A)/BOフイルム(B)〕間の接着力を上げる
ためにさらに150℃、線圧8Kg/cmの熱圧着ロー
ルを通した。この積層体の評価結果を表1に示
す。この積層体はデラミネーシヨンが起こりにく
く、引裂き強力が積層前の布帛単体の引裂き強力
(550g)を維持している優れたものであつた。 実施例 3 実施例2と同じ布帛を用い熱可塑性樹脂として
エチレン・ブテン共重合体No.1(ブテン7モル%、
MI4%/10分)、フイルム(B)として実施例1で用
いたポリプロピレンBOフイルムNo.1を用いた。
エチレン・ブテン共重合体No.1を280℃で厚さ
50μに溶融押出ラミネートし〔布帛/熱可塑性樹
脂/フイルム(B)〕の積層体を得た。次いでこの積
層体の布帛側に再度、エチレン・ブテン共重合体
を溶融押出ラミネートし〔布帛(A)/BOフイルム
(B)〕の積層体を得た。この積層体の評価結果を表
1に示す。この積層体は引裂き強力が元の布帛並
に高くデラミネーシヨンの起こりにくい優れたも
のであつた。 比較例 3 熱可塑性樹脂を実施例1で用いたポリプロピレ
ンNo.1に変えた以外は実施例3と同様の布帛、
BOフイルムを用いた。溶融押出ラミネーターで
実施例1と同様にして〔布帛(A)/フイルム(B)〕の
積層体を得た。この積層体の評価結果を表1に示
す。 この積層体は溶融押出ラミネート時に布帛が一
部溶融し熱可塑性樹脂と一体化してしまつたため
布帛/熱可塑性樹脂間は剥離不可能であつた。ま
たこの積層体の引裂き強力は積層前の布帛の引裂
き強力と比べ極めて低いものであつた。 実施例 4 布帛としてポリエステルニツト編物(IV0.68の
PETを使用、表1に構成を示す。引裂き強力960
g)を用い、熱可塑性樹脂の厚みを60μに変えた
以外は実施例1と同様の方法で〔布帛(A)/BOフ
イルム(B)〕の積層体を得た。この積層体の評価結
果を表1に示した。 この積層体は布帛単体並の引裂き強力を示し、
引裂き性に優れデラミネーシヨンの起こりにくい
ものであつた。 実施例 5 実施例1と同じ布帛、熱可塑性樹脂、BOフイ
ルムを用い、実施例1と同様にして〔布帛(A)/
BOフイルム(B)〕の積層体を得た。 次いでこの積層体のBOフイルム(B)面に熱可塑
性樹脂を再度溶融押出して反対側より布帛を供給
しラミネートして〔布帛(A)/フイルム(B)〕/熱可
塑性樹脂/布帛〕の積層体を得た。さらにこの積
層体の布帛側へ熱可塑性樹脂を溶融押出ラミネー
トしてBOフイルム(B)の両面に布帛(A)を有する
〔布帛(A)/BOフイルム(B)/布帛(A)〕の積層体を
得た。この積層体の引裂き強力は積層前の布帛自
身の2枚分の引裂き強力並に高く、かつデラミネ
ーシヨンの起こりにくいものであつた。 実施例 6 布帛として構成糸がPET糸(単糸繊度5デニ
ールで全体で500デニール)からなり、タテ糸が
4.5本/cm、ヨコ糸が4.5本/cmに等間隔に配置し
たスクリム(目付50g/m2、目合2mm×2mm)を
用意した。このスクリムをフツ素系撥水剤(明成
化学(株)製LS−317の2wt%水溶液を使用)で処理
し、150℃、1分間乾燥した。撥水剤の付着量は
約0.03g/m2であつた。 BOフイルム(B)として、PET−BOフイルム
(IV=0.62、厚み25μm)を用意した。 熱可塑性樹脂として次の共重合ポリエステルを
用いた。共重合ポリエステルA[テレフタル酸/
セバシン酸(モル比65/35)−エチレングリコー
ル/ネオペンチルグリコール(40/60)ガラス転
移温度6℃]50wt%と共重合ポリエステルB[テ
レフタル酸/イソフタル酸(50/50)−エチレン
グリコール/ネオペンチルグリコール(45/55)
ガラス転移温度66℃]50wt%の混合物。該共重
合ポリエステルをメチルエチルケトン/トルエン
(比率2/8)混合溶剤に溶かし、リバースコー
ターを使用してBOフイルム(B)に塗布し、80℃で
乾燥して巻取つた。次いで、巻取つたフイルムを
2枚用意し、該共重合ポリエステル面同士の間に
布帛を挾み、加熱ロールプレスに供給し、150℃
で貼合せた。かくして、共重合ポリエステルによ
り包埋された布帛(A)の両面にPET−BOフイルム
が貼られた構成の積層体が得られた。積層体の布
帛/樹脂間の接着力は80g/cm、布帛(A)/BOフ
イルム(B)間の接着力は1000g/cmであつた。引裂
き強力は2530gと非常に大きかつた。該積層体は
デラミネーシヨンが起りにくく、引裂きに強く、
かつ布帛への水のしみ込みもない優れた積層体で
あつた。 比較例 4 実施例1と同様の布帛を用い、BOフイルム(B)
としてポリエチレンテレフタレートBOフイルム
No.1[25℃o−クロロフエノール中で測定した固
有粘度IV=0.63のPETを縦3.5倍×横3.5倍に逐次
2軸延伸し、熱固定した厚さ50μのBOフイルム、
バイアス方向の引張り強度22Kg/mm2、引裂き強力
20g/25μ当たり]、熱可塑性樹脂としてコポリ
エステルNo.2[テレフタル酸/アジピン酸(共重
合モル%=75/25)とジエチレングリコール/ブ
タンジオール(共重合モル%=45/55)の重縮合
体]を用いた。 上記コポリエステルNo.2をクロロホルムに溶解
し、ポリエチレンテレフタレートBOフイルムNo.
1にコーテイングして乾燥した。塗布量(乾燥
後)は約7.5g/m2であつた。このフイルム塗布
面と実施例1と同様の布帛を合わせ、140℃、2
Kg/cm2下の圧力で加熱圧着し、[布帛/熱可塑性
樹脂/BOフイルム(B)]の積層体を得た。 この積層体は、BOフイルム(B)と布帛(A)との接
着力は430g/cmで本発明範囲内であつたが、熱
可塑性樹脂としてコポリエステルNo.2を使用して
いるので布帛とコポリエステルNo.2との接着力は
380g/cmであり、本発明の範囲外であつた。こ
の積層体は引裂き強力が180gと非常に低いもの
で、引裂けやすく実用上使用できないものであつ
た。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 布帛とそれを包埋する熱可塑性樹脂よりなる
    布帛(A)と、2軸延伸フイルム(B)を具備し、両者が
    積層された積層体であつて、(A)と(B)との接着力が
    200〜6000g/cmで、かつ熱可塑性樹脂と布帛と
    の接着力が0〜120g/cmである積層体。
JP58174000A 1983-09-20 1983-09-20 積層体 Granted JPS6064842A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS517517A (ja) * 1974-07-08 1976-01-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Ekitaiisosochi

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS517517A (ja) * 1974-07-08 1976-01-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Ekitaiisosochi

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