JPH0231602B2 - - Google Patents
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- JPH0231602B2 JPH0231602B2 JP61072078A JP7207886A JPH0231602B2 JP H0231602 B2 JPH0231602 B2 JP H0231602B2 JP 61072078 A JP61072078 A JP 61072078A JP 7207886 A JP7207886 A JP 7207886A JP H0231602 B2 JPH0231602 B2 JP H0231602B2
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Links
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/28—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
- B21B37/38—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using roll bending
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
発明の目的
[産業上の利用分野]
本発明は、アルミニウム熱延コイルの板クラウ
ン制御に有効な、熱間タンデム圧延機の板クラウ
ン制御方法に関する。
ン制御に有効な、熱間タンデム圧延機の板クラウ
ン制御方法に関する。
[従来の技術]
従来より、例えばアルミニウム等の非鉄金属の
圧延に際し、圧延機の出側に板クラウン測定器を
設けて熱延コイルの板クラウンを制御するものが
知られている。例えば、張力分布の変化を生じさ
せないロールベンダ等のクラウン修正手段の動作
域を予め設定し、この範囲内で板クラウン制御す
る「熱間タンデム圧延機の板クラウン制御方法」
(特開昭60−210312号公報)等が提案されている。
すなわち、圧延機の最終スタンド出側の熱延コイ
ルの板クラウンを測定し、該板クラウンが目標板
クラウンとなるような各スタンドにおけるベンデ
イング力を算出し、該算出値がそのスタンドにお
ける動作域を超えた場合には、超えた分を前段の
スタンドのベンデイング力に加え、このように定
めたベンデイング力を各スタンドのインクリース
ベンダもしくはデクリースベンダに発生させ、ワ
ークロールの湾曲により板クラウンを修正するも
のである。
圧延に際し、圧延機の出側に板クラウン測定器を
設けて熱延コイルの板クラウンを制御するものが
知られている。例えば、張力分布の変化を生じさ
せないロールベンダ等のクラウン修正手段の動作
域を予め設定し、この範囲内で板クラウン制御す
る「熱間タンデム圧延機の板クラウン制御方法」
(特開昭60−210312号公報)等が提案されている。
すなわち、圧延機の最終スタンド出側の熱延コイ
ルの板クラウンを測定し、該板クラウンが目標板
クラウンとなるような各スタンドにおけるベンデ
イング力を算出し、該算出値がそのスタンドにお
ける動作域を超えた場合には、超えた分を前段の
スタンドのベンデイング力に加え、このように定
めたベンデイング力を各スタンドのインクリース
ベンダもしくはデクリースベンダに発生させ、ワ
ークロールの湾曲により板クラウンを修正するも
のである。
[発明が解決しようとする問題点]
かかる従来技術には、以下のような問題があつ
た。すなわち、 (1) 板クラウン計の測定値に基づく板クラウンフ
イードバツク制御は、板クラウン測定が可能と
なる時期以後でないと実施できない。ところ
が、圧延機の通板を開始し、熱延コイル先端が
テンシヨンリールに巻き付いて所定の張力が加
えられる定常圧延開始時から、板クラウン計に
よる熱延コイル幅方向の走査が可能となる所定
時間経過後でないと上記板クラウン測定は可能
とならない。したがつて、特に定常圧延開始時
から板クラウン測定開始時間までの間は、見込
みにより定めたベンデイング力のプリセツト圧
力による板クラウン制御しかできない。このた
め、熱延コイル先端部の板クラウンを目標板ク
ラウンに近づけることが困難であるという問題
点があつた。
た。すなわち、 (1) 板クラウン計の測定値に基づく板クラウンフ
イードバツク制御は、板クラウン測定が可能と
なる時期以後でないと実施できない。ところ
が、圧延機の通板を開始し、熱延コイル先端が
テンシヨンリールに巻き付いて所定の張力が加
えられる定常圧延開始時から、板クラウン計に
よる熱延コイル幅方向の走査が可能となる所定
時間経過後でないと上記板クラウン測定は可能
とならない。したがつて、特に定常圧延開始時
から板クラウン測定開始時間までの間は、見込
みにより定めたベンデイング力のプリセツト圧
力による板クラウン制御しかできない。このた
め、熱延コイル先端部の板クラウンを目標板ク
ラウンに近づけることが困難であるという問題
点があつた。
(2) また、板クラウン測定値に基づくフイードバ
ツク制御時には、現在圧延中の熱延コイルの板
クラウン測定値のみに基づくフイードバツク制
御しか行なわれていなかつた。したがつて、同
一の目標板クラウンを定めて同一条件で圧延し
ても、別々に圧延された熱延コイルの板クラウ
ンは、各圧延毎にばらつきを生じてしまうとい
う問題もあつた。
ツク制御時には、現在圧延中の熱延コイルの板
クラウン測定値のみに基づくフイードバツク制
御しか行なわれていなかつた。したがつて、同
一の目標板クラウンを定めて同一条件で圧延し
ても、別々に圧延された熱延コイルの板クラウ
ンは、各圧延毎にばらつきを生じてしまうとい
う問題もあつた。
本発明は、同一熱延コイル内および同一圧延機
で圧延される各熱延コイル間における板クラウン
の変動を抑制する熱間圧延機の板クラウン制御方
法の提供を目的とする。
で圧延される各熱延コイル間における板クラウン
の変動を抑制する熱間圧延機の板クラウン制御方
法の提供を目的とする。
発明の構成
[問題点を解決するための手段]
上記問題を解決するためになされた本発明は、
第1図に例示するように、 熱間圧延機から送出される熱延コイルの板クラ
ウンの変動を所定範囲内とするように、上記熱間
圧延機に備えられた2種類の第1の板クラウン修
正手段と第2の板クラウン修正手段とを制御する
熱間圧延機の板クラウン制御方法において、 上記熱間圧延機の通板開始時前に上記第2の板
クラウン修正手段の設定を行ない(S1)、 上記通板開始時から定常圧延開始時までは予め
定められた通板初期設定値により上記第1の板ク
ラウン修正手段を制御し(S2)、 上記定常圧延開始時から板クラウン測定開始時
までは、前回圧延した熱延コイルの板クラウン測
定値に基づいて定まる定常初期設定値により上記
第1の板クラウン修正手段を制御し(S3)、 上記板クラウン測定開始時からは、該測定値に
基づいて算出した板クラウン制御量により上記第
1の板クラウン修正手段をフイードバツク制御す
る(S4)ことを特徴とする熱間圧延機の板クラ
ウン制御方法を要旨とするものである。
第1図に例示するように、 熱間圧延機から送出される熱延コイルの板クラ
ウンの変動を所定範囲内とするように、上記熱間
圧延機に備えられた2種類の第1の板クラウン修
正手段と第2の板クラウン修正手段とを制御する
熱間圧延機の板クラウン制御方法において、 上記熱間圧延機の通板開始時前に上記第2の板
クラウン修正手段の設定を行ない(S1)、 上記通板開始時から定常圧延開始時までは予め
定められた通板初期設定値により上記第1の板ク
ラウン修正手段を制御し(S2)、 上記定常圧延開始時から板クラウン測定開始時
までは、前回圧延した熱延コイルの板クラウン測
定値に基づいて定まる定常初期設定値により上記
第1の板クラウン修正手段を制御し(S3)、 上記板クラウン測定開始時からは、該測定値に
基づいて算出した板クラウン制御量により上記第
1の板クラウン修正手段をフイードバツク制御す
る(S4)ことを特徴とする熱間圧延機の板クラ
ウン制御方法を要旨とするものである。
ここで第1の板クラウン修正手段とは、例えば
圧延機のワークロールを湾曲させるインクリース
ベンダおよびデクリースベンダにより実現でき
る。
圧延機のワークロールを湾曲させるインクリース
ベンダおよびデクリースベンダにより実現でき
る。
第2の板クラウン修正手段とは、例えば油圧に
よりロール外形を湾曲させるバリアブルクラウン
ロール(VCロール)であつてもよい。また例え
ば、ワークロールとバツクアツプロールとの間
に、その軸方向に移動可能なロールを備えたハイ
クラウンミル(HCミル)から構成してもよい。
さらに例えば、対向する1対のワークロールの各
軸線がねじれの位置を構成するように該ワークロ
ールを制御可能なペアクロス圧延機により実現し
てもよい。
よりロール外形を湾曲させるバリアブルクラウン
ロール(VCロール)であつてもよい。また例え
ば、ワークロールとバツクアツプロールとの間
に、その軸方向に移動可能なロールを備えたハイ
クラウンミル(HCミル)から構成してもよい。
さらに例えば、対向する1対のワークロールの各
軸線がねじれの位置を構成するように該ワークロ
ールを制御可能なペアクロス圧延機により実現し
てもよい。
通板開始時とは、例えば、熱間圧延機のワーク
ロール間に圧延材が挿入される時刻であつてもよ
い。
ロール間に圧延材が挿入される時刻であつてもよ
い。
第2の板クラウン制御手段の制御は、例えば前
回圧延した熱延コイルの板クラウン測定値の平均
値に基づいて定まる板クラウン制御量により行な
われてもよい。
回圧延した熱延コイルの板クラウン測定値の平均
値に基づいて定まる板クラウン制御量により行な
われてもよい。
定常圧延開始時とは、例えば、熱延コイルの先
端がテンシヨンリールに巻き取られて所定の張力
が熱延コイルに加えられる時刻であつてもよい。
端がテンシヨンリールに巻き取られて所定の張力
が熱延コイルに加えられる時刻であつてもよい。
通板初期設定値とは、例えば、過去の圧延時の
経験に基づいて定まるワークロールのベンデイン
グ力であつてもよい。
経験に基づいて定まるワークロールのベンデイン
グ力であつてもよい。
板クラウン測定開始時とは、例えば上記定常圧
延開始時から、板クラウン測定に必要な所定時間
経過後であつてもよい。
延開始時から、板クラウン測定に必要な所定時間
経過後であつてもよい。
定常初期設定値とは、例えば、前回圧延した熱
延コイルの板クラウン測定値のうち、最初の測定
値から連続する所定回数の測定値の平均値に基づ
いて定まるワークロールのベンデイング力であつ
てもよい。
延コイルの板クラウン測定値のうち、最初の測定
値から連続する所定回数の測定値の平均値に基づ
いて定まるワークロールのベンデイング力であつ
てもよい。
板クラウン測定値とは、例えば、X線板厚計に
より熱延コイルの幅方向両端部と中央部との板厚
を検出し、該中央部の板厚から上記両端部の板厚
の平均値を減算して算出してもよい。
より熱延コイルの幅方向両端部と中央部との板厚
を検出し、該中央部の板厚から上記両端部の板厚
の平均値を減算して算出してもよい。
板クラウン制御量とは、例えば、ワークロール
のベンデイング力であつてもよい。
のベンデイング力であつてもよい。
上述したような各制御は、例えば、独立したデ
イスクリートな論理回路により実行することもで
きる。また例えば、周知のCPUを始めとし、
ROM,RAMおよびその他の周辺回路素子と共
に構成された論理演算回路が予め定められた処理
手順に従つて実行するよう構成してもよい。
イスクリートな論理回路により実行することもで
きる。また例えば、周知のCPUを始めとし、
ROM,RAMおよびその他の周辺回路素子と共
に構成された論理演算回路が予め定められた処理
手順に従つて実行するよう構成してもよい。
[作用]
本発明の熱間圧延機の板クラウン制御方法は、
第1図に例示するように、熱間圧延機の通板開始
時前に該熱間圧延機の第2の板クラウン修正手段
の設定を行ない(S1)、上記通板開始時から定常
圧延開始時までは上記熱間圧延機の第1の板クラ
ウン修正手段を予め定められた通板初期設定値に
より制御し(S2)、上記定常圧延開始時から板ク
ラウン測定開始時までは上記第1の板クラウン修
正手段を前回圧延した熱延コイルの板クラウン測
定値に基づいて定まる定常初期設定値により制御
し(S3)、上記板クラウン測定開始時からは該測
定値に基づいて算出した板クラウン制御量により
上記第1の板クラウン制御手段をフイードバツク
制御する(S4)よう働く。
第1図に例示するように、熱間圧延機の通板開始
時前に該熱間圧延機の第2の板クラウン修正手段
の設定を行ない(S1)、上記通板開始時から定常
圧延開始時までは上記熱間圧延機の第1の板クラ
ウン修正手段を予め定められた通板初期設定値に
より制御し(S2)、上記定常圧延開始時から板ク
ラウン測定開始時までは上記第1の板クラウン修
正手段を前回圧延した熱延コイルの板クラウン測
定値に基づいて定まる定常初期設定値により制御
し(S3)、上記板クラウン測定開始時からは該測
定値に基づいて算出した板クラウン制御量により
上記第1の板クラウン制御手段をフイードバツク
制御する(S4)よう働く。
すなわち、定常圧延開始時から板クラウン測定
開始時までの間は前回圧延した熱延コイルの板ク
ラウン測定値に基づく定常初期設定値により板ク
ラウン修正が行なわれ、しかも、圧延中は常時第
2の板クラウン修正手段による板クラウン制御が
継続されるのである。
開始時までの間は前回圧延した熱延コイルの板ク
ラウン測定値に基づく定常初期設定値により板ク
ラウン修正が行なわれ、しかも、圧延中は常時第
2の板クラウン修正手段による板クラウン制御が
継続されるのである。
従つて本発明の熱間圧延機の板クラウン制御方
法は、定常圧延開始時直後の板クラウンを前回圧
延した熱延コイルの板クラウン測定値に基づいて
好適に制御すると共に、各圧延毎の板クラウンの
目標板クラウンからの変動を第2の板クラウン修
正手段による制御により抑制するよう働く。以上
のような本発明の作用により、本発明の技術的課
題が解決される。
法は、定常圧延開始時直後の板クラウンを前回圧
延した熱延コイルの板クラウン測定値に基づいて
好適に制御すると共に、各圧延毎の板クラウンの
目標板クラウンからの変動を第2の板クラウン修
正手段による制御により抑制するよう働く。以上
のような本発明の作用により、本発明の技術的課
題が解決される。
[実施例]
次に、本発明の好適な一実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。本発明の方法が適用される熱
間タンデム圧延機のシステム構成を第2図に示
す。
て詳細に説明する。本発明の方法が適用される熱
間タンデム圧延機のシステム構成を第2図に示
す。
熱間タンデム圧延機1は、4段のロールを備え
た第1スタンド2、第2スタンド3、第3スタン
ド4を直列に設けて構成されている。粗圧延機で
圧延されたアルミニウムプレート等の圧延材5
は、操作盤6からの指令により動作するシヤー7
により、その先端部を切り揃えられた後、上記第
1〜第3スタンド2,3,4を同図に矢印Aで示
す方向に通過して徐々に圧延され、第3スタンド
4の出側に配設されたテンシヨンリール8に熱延
コイルとして巻き取られる。
た第1スタンド2、第2スタンド3、第3スタン
ド4を直列に設けて構成されている。粗圧延機で
圧延されたアルミニウムプレート等の圧延材5
は、操作盤6からの指令により動作するシヤー7
により、その先端部を切り揃えられた後、上記第
1〜第3スタンド2,3,4を同図に矢印Aで示
す方向に通過して徐々に圧延され、第3スタンド
4の出側に配設されたテンシヨンリール8に熱延
コイルとして巻き取られる。
上記各スタンド2,3,4,の上部には、オペ
レータ側(同図手前側)と、その反対側のドライ
ブ側とに各々圧延荷重を計測するロードセル11
0,11D,120,12D,130,13Dが
配設されている。また、第3スタンド4の出側に
は、熱延コイルを幅方向に走査してその両端部の
板厚を検出するX線板厚計14、上記熱延コイル
の中央部板厚を検出するX線板厚計15が設けら
れている。さらに、テンシヨンリール8に熱延コ
イルが巻き付いたか否かをその負荷により検出す
るロードリレー16も備えられている。
レータ側(同図手前側)と、その反対側のドライ
ブ側とに各々圧延荷重を計測するロードセル11
0,11D,120,12D,130,13Dが
配設されている。また、第3スタンド4の出側に
は、熱延コイルを幅方向に走査してその両端部の
板厚を検出するX線板厚計14、上記熱延コイル
の中央部板厚を検出するX線板厚計15が設けら
れている。さらに、テンシヨンリール8に熱延コ
イルが巻き付いたか否かをその負荷により検出す
るロードリレー16も備えられている。
上記各検出器からの検出信号はプロセスコント
ローラ20に入力され、該プロセスコントローラ
20は、プロセスコンピユータ25との間でデー
タ通信を行ないながら、熱間タンデム圧延機1を
制御する。
ローラ20に入力され、該プロセスコントローラ
20は、プロセスコンピユータ25との間でデー
タ通信を行ないながら、熱間タンデム圧延機1を
制御する。
上記各スタンド2,3,4の構造は全て同一の
ため、第1スタンド2を例として説明する。第1
スタンド2は、対向する一対の圧延用ワークロー
ル31a,31bと該ワークロール31a,31
bに圧力を加える一対のバツクアツプロールであ
るVCロール32a,32bとを備え、スクリユ
33によりハウジング34に対して上記ワークロ
ール31a,、VCロール32aを位置決めするこ
とにより、対向するワークロール31a,31b
間の間隔を圧延に必要な間隔に設定するよう構成
されている。対向するワークロール31a,31
b間には、オペレータ側、ドライブ側の両側に、
そのチヨツク(軸受)間隔を油圧により変更する
インクリースベンダ350,35Dが配設されて
いる。また、互いに密接しているワークロール3
1aとVCロール32aとの間およびワークロー
ル31bとVCロール32bとの間には、オペレ
ータ側、ドライブ側の両側に、そのチヨツク間隔
を油圧により変更するデクリースベンダ360,
36Dが配設されている。インクリースベンダ3
50,35Dが対向するワークロール31a,3
1bのチヨツク間隔を油圧により拡大すると、該
ワークロール31a,31bの間隔は、その幅方
向両端部で広がり中央部で狭くなるよう調整され
る。一方、デクリースベンダ360,36Dが互
いに密接するワークロール31a,VCロール3
2aおよびワークロール31b,VCロール32
bの各チヨツク間隔を油圧により拡大すると、上
記ワークロール31a,31bの間隔は、その幅
方向両端部で狭くなり中央部で広くなるよう調整
される。
ため、第1スタンド2を例として説明する。第1
スタンド2は、対向する一対の圧延用ワークロー
ル31a,31bと該ワークロール31a,31
bに圧力を加える一対のバツクアツプロールであ
るVCロール32a,32bとを備え、スクリユ
33によりハウジング34に対して上記ワークロ
ール31a,、VCロール32aを位置決めするこ
とにより、対向するワークロール31a,31b
間の間隔を圧延に必要な間隔に設定するよう構成
されている。対向するワークロール31a,31
b間には、オペレータ側、ドライブ側の両側に、
そのチヨツク(軸受)間隔を油圧により変更する
インクリースベンダ350,35Dが配設されて
いる。また、互いに密接しているワークロール3
1aとVCロール32aとの間およびワークロー
ル31bとVCロール32bとの間には、オペレ
ータ側、ドライブ側の両側に、そのチヨツク間隔
を油圧により変更するデクリースベンダ360,
36Dが配設されている。インクリースベンダ3
50,35Dが対向するワークロール31a,3
1bのチヨツク間隔を油圧により拡大すると、該
ワークロール31a,31bの間隔は、その幅方
向両端部で広がり中央部で狭くなるよう調整され
る。一方、デクリースベンダ360,36Dが互
いに密接するワークロール31a,VCロール3
2aおよびワークロール31b,VCロール32
bの各チヨツク間隔を油圧により拡大すると、上
記ワークロール31a,31bの間隔は、その幅
方向両端部で狭くなり中央部で広くなるよう調整
される。
一方、上記VCロール32a,32bは、その
一端側に配設されたVCロールアクチユエータ3
7から油圧の供給を受けると、その幅方向中央部
が半径方向に向けて脹らむように構成されてい
る。このため、VCロール32a,32bの幅方
向中央部がVCロールアクチユエータ37の作動
により脹らむと、上記ワークロール31a,31
bの間隔は、その幅方向両端部で広がり中央部で
狭くなるように調整される。このように、インク
リースベンダ35とデクリースベンダ36との油
圧により生じるベンデイング力およびVCロール
アクチユエータ37により生じるVCロール圧力
を変更してワークロール31a,31b間の間隔
を調整することにより熱延コイルの板クラウンを
制御できる。上記のようなベンデイング力または
VCロール圧力の変更は、既述したプロセスコン
トローラ20の指令に従い実現される。
一端側に配設されたVCロールアクチユエータ3
7から油圧の供給を受けると、その幅方向中央部
が半径方向に向けて脹らむように構成されてい
る。このため、VCロール32a,32bの幅方
向中央部がVCロールアクチユエータ37の作動
により脹らむと、上記ワークロール31a,31
bの間隔は、その幅方向両端部で広がり中央部で
狭くなるように調整される。このように、インク
リースベンダ35とデクリースベンダ36との油
圧により生じるベンデイング力およびVCロール
アクチユエータ37により生じるVCロール圧力
を変更してワークロール31a,31b間の間隔
を調整することにより熱延コイルの板クラウンを
制御できる。上記のようなベンデイング力または
VCロール圧力の変更は、既述したプロセスコン
トローラ20の指令に従い実現される。
次に上記プロセスコントローラ20およびプロ
セスコンピユータ25の構成を第3図に基づいて
説明する。
セスコンピユータ25の構成を第3図に基づいて
説明する。
プロセスコントローラ20は、CPU20a,
ROM20b,RAM20cを中心に論理演算回
路として構成され、コモンバス20dを介して入
力部20e、出力部20fに接続されて外部との
入出力を行なう。既述した各検出器からの信号
は、入力部20eを介してCPU20aに入力さ
れる。また、CPU20aは出力部20fを介し
て、上述した各インクリースベンダ、デクリース
ベンダおよびVCロールアクチユエータを駆動制
御する。
ROM20b,RAM20cを中心に論理演算回
路として構成され、コモンバス20dを介して入
力部20e、出力部20fに接続されて外部との
入出力を行なう。既述した各検出器からの信号
は、入力部20eを介してCPU20aに入力さ
れる。また、CPU20aは出力部20fを介し
て、上述した各インクリースベンダ、デクリース
ベンダおよびVCロールアクチユエータを駆動制
御する。
プロセスコンピユータ25は、CPU25a,
ROM25b,RAM25cを中心に論理演算回
路として構成され、コモンバス25eを介して入
出力部25fに接続されて上記プロセスコントロ
ーラ20との間でデータ通信を行ない、後述する
ように諸量を算出する。
ROM25b,RAM25cを中心に論理演算回
路として構成され、コモンバス25eを介して入
出力部25fに接続されて上記プロセスコントロ
ーラ20との間でデータ通信を行ない、後述する
ように諸量を算出する。
次に、上記プロセスコンピユータ25により実
行される制御量算出処理を、第4図のフローチヤ
ートに基づいて説明する。本制御量算出処理はシ
ヤー7の作動に伴い実行される。
行される制御量算出処理を、第4図のフローチヤ
ートに基づいて説明する。本制御量算出処理はシ
ヤー7の作動に伴い実行される。
ステツプ110では、前回圧延した熱延コイル
の板クラウン測定値のうち、最初の2回の測定値
の平均値SCTを算出する処理が行なわれる。続
くステツプ120では、前回圧延した熱延コイル
の板クラウン測定値のうち、上記ステツプ110
で使用した2回の測定値以外の測定値の平均値
SCMを算出する処理が行なわれる。上記両ステ
ツプの平均値の算出は、第5図に示すように、前
回圧延した熱延コイルの板クラウン測定値に基づ
き行なわれる。すなわち、前回定常圧延開始後、
最初の連続する時刻t1,t2にて計測された板
クラウンから平均値SCTを算出し、以後の時刻
t3〜t20において計測された板クラウンから
平均値SCMを算出する。このように、平均値
SCTは前回圧延した熱延コイルの板クラウンフ
イードバツク制御開始直後の板クラウン測定値を
代表し、一方、平均値SCMは前回圧延した熱延
コイルのほぼ全長に亘る板クラウンを代表するも
のである。
の板クラウン測定値のうち、最初の2回の測定値
の平均値SCTを算出する処理が行なわれる。続
くステツプ120では、前回圧延した熱延コイル
の板クラウン測定値のうち、上記ステツプ110
で使用した2回の測定値以外の測定値の平均値
SCMを算出する処理が行なわれる。上記両ステ
ツプの平均値の算出は、第5図に示すように、前
回圧延した熱延コイルの板クラウン測定値に基づ
き行なわれる。すなわち、前回定常圧延開始後、
最初の連続する時刻t1,t2にて計測された板
クラウンから平均値SCTを算出し、以後の時刻
t3〜t20において計測された板クラウンから
平均値SCMを算出する。このように、平均値
SCTは前回圧延した熱延コイルの板クラウンフ
イードバツク制御開始直後の板クラウン測定値を
代表し、一方、平均値SCMは前回圧延した熱延
コイルのほぼ全長に亘る板クラウンを代表するも
のである。
次にステツプ130に進み、VCロールプリセ
ツト圧力変更量ΔPVMiを次式(1)のように算出す
る処理が行なわれる。
ツト圧力変更量ΔPVMiを次式(1)のように算出す
る処理が行なわれる。
ΔPVMi
=(SCM−SC*)/
(η2×η3×αV1+η3×αV2+αV3) …(1)
但し、
SC*…板クラウン目標値
η2,η3…第2スタンド、第3スタンド板クラウ
ン遺伝係数 αV1〜αV3…第1〜第3スタンドにおいてVCロ
ール圧力を変更した場合の板クラウン影響
係数 i…スタンド番号(i=1〜3) 続くステツプ140では、定常プリセツトベン
デイング力変更量ΔPBMiを次式(2)のように算出
する処理が行なわれる。
ン遺伝係数 αV1〜αV3…第1〜第3スタンドにおいてVCロ
ール圧力を変更した場合の板クラウン影響
係数 i…スタンド番号(i=1〜3) 続くステツプ140では、定常プリセツトベン
デイング力変更量ΔPBMiを次式(2)のように算出
する処理が行なわれる。
ΔPBMi
={SCT−SC*−
(η2×η3×αV1×ΔPVM1
+η3×αV2×ΔPVM2
+αV3×ΔPVM3)}/
(η2×η3×αB1+η3×αB2+αB3) …(2)
但し、
αB1〜αB3…第1〜第3スタンドにおいてベンデ
イング力を変更した場合の板クラウン影響
係数 i…スタンド番号(i=1〜3) 次にステツプ150に進み、今回のVCロール
プリセツト圧力PVMi(k)を前回のVCロールプ
リセツト圧力PVMi(k−1)から次式(3)のよう
に算出する処理が行なわれる。
イング力を変更した場合の板クラウン影響
係数 i…スタンド番号(i=1〜3) 次にステツプ150に進み、今回のVCロール
プリセツト圧力PVMi(k)を前回のVCロールプ
リセツト圧力PVMi(k−1)から次式(3)のよう
に算出する処理が行なわれる。
PVMi(k)=PVMi(k−1)+ΔPVMi …(3)
続くステツプ160では、今回の定常プリセツ
トベンデイング力PBMi(k)を前回の定常プリ
セツトベンデイング力PBMi(k−1)から次式
(4)のように算出する処理が行なわれる。
トベンデイング力PBMi(k)を前回の定常プリ
セツトベンデイング力PBMi(k−1)から次式
(4)のように算出する処理が行なわれる。
PBMi(k)=PBMi(k−1)+ΔPBMi …(4)
続くステツプ170では、上記VCロールプリ
セツト圧力PVMi(k)、定常プリセツトベンデイ
ング力PBMi(k)をプロセスコントローラ20
に出力する処理が行なわれた後、「NEXT」へ抜
ける。以後、本制御量算出処理は既述した実行条
件が成立する毎に繰り返して実行される。
セツト圧力PVMi(k)、定常プリセツトベンデイ
ング力PBMi(k)をプロセスコントローラ20
に出力する処理が行なわれた後、「NEXT」へ抜
ける。以後、本制御量算出処理は既述した実行条
件が成立する毎に繰り返して実行される。
次に、上記プロセスコントローラ20により実
行される板クラウン制御処理を、第6図のフロー
チヤートに基づいて説明する。本板クラウン制御
処理はシヤー7の作動に伴い実行される。
行される板クラウン制御処理を、第6図のフロー
チヤートに基づいて説明する。本板クラウン制御
処理はシヤー7の作動に伴い実行される。
ステツプ210では、上述したVCロールプリ
セツト圧力PVMi(k)、定常プリセツトベンデイ
ング力PBMi(k)をプロセスコンピユータ25
から入力する処理が行なわれる。続くステツプ2
20では、上記VCロールプリセツト圧力PVMi
(k)を発生させるための指令を、各スタンドの
VCロールアクチユエータ37,47,57に出
力する処理が行なわれる。
セツト圧力PVMi(k)、定常プリセツトベンデイ
ング力PBMi(k)をプロセスコンピユータ25
から入力する処理が行なわれる。続くステツプ2
20では、上記VCロールプリセツト圧力PVMi
(k)を発生させるための指令を、各スタンドの
VCロールアクチユエータ37,47,57に出
力する処理が行なわれる。
次にステルプ230に進み、ロードセル11,
12,13の検出信号に基づいて、通板開始か否
かの判定が行なわれ、肯定判断されるとステツプ
240に進む。ステツプ240では、操作盤6で
設定された通板プリセツトベンデイング力PBTi
を発生させるための指令を各スタンドのインクリ
ースベンダ35,45,55またはデクリースベ
ンダ36,46,56に出力する処理が行なわれ
る。ここで通板プリセツトベンデイング力PBTi
は、板歪等の形状不良を生じないように考慮して
予め定められた値である。
12,13の検出信号に基づいて、通板開始か否
かの判定が行なわれ、肯定判断されるとステツプ
240に進む。ステツプ240では、操作盤6で
設定された通板プリセツトベンデイング力PBTi
を発生させるための指令を各スタンドのインクリ
ースベンダ35,45,55またはデクリースベ
ンダ36,46,56に出力する処理が行なわれ
る。ここで通板プリセツトベンデイング力PBTi
は、板歪等の形状不良を生じないように考慮して
予め定められた値である。
次にステツプ250に進み、ロードリレー16
の検出信号に基づいて、定常圧延開始か否かの判
定が行なわれ、肯定判断されるとステツプ260
に進む。ステツプ260では、上述した定常プリ
セツトベンデイング力PBMi(k)を発生させる
ための指令を、各スタンドのインクリースベンダ
35,45,55またはデクリースベンダ36,
46,56に出力する処理が行なわれる。
の検出信号に基づいて、定常圧延開始か否かの判
定が行なわれ、肯定判断されるとステツプ260
に進む。ステツプ260では、上述した定常プリ
セツトベンデイング力PBMi(k)を発生させる
ための指令を、各スタンドのインクリースベンダ
35,45,55またはデクリースベンダ36,
46,56に出力する処理が行なわれる。
次にステツプ270に進み、板クラウン測定開
始条件成立か否かが判定される。ここで、板クラ
ウン測定開始条件とは、上記定常圧延開始後、所
定時間経過した場合に成立する。ステツプ270
で肯定判断されると、ステツプ280に進む。ス
テツプ280では、X線板厚計14,15の検出
信号から板クラウンを測定する処理が行なわれ
る。続くステツプ290では、上記測定された板
クラウンSCAに基づいてベンデイング力フイー
ドバツク補正量ΔPBiを次式(5)のように算出する
処理が行なわれる。
始条件成立か否かが判定される。ここで、板クラ
ウン測定開始条件とは、上記定常圧延開始後、所
定時間経過した場合に成立する。ステツプ270
で肯定判断されると、ステツプ280に進む。ス
テツプ280では、X線板厚計14,15の検出
信号から板クラウンを測定する処理が行なわれ
る。続くステツプ290では、上記測定された板
クラウンSCAに基づいてベンデイング力フイー
ドバツク補正量ΔPBiを次式(5)のように算出する
処理が行なわれる。
ΔPBi
=(SCA−SC*)/
(η2×η3×αB1+η3×αB2+αB3) …(5)
但し、iはスタンド番号(i=1〜3)
次にステツプ300に進み、今回の板クラウン
測定値に基づくベンデイング力PBi(k)を前回
の板クラウン測定値に基づくベンデイング力PBi
(k−1)から次式(6)のように算出する処理が行
なわれる。
測定値に基づくベンデイング力PBi(k)を前回
の板クラウン測定値に基づくベンデイング力PBi
(k−1)から次式(6)のように算出する処理が行
なわれる。
PBi(k)=PBi(k−1)+ΔPBi …(6)
次にステツプ310に進み、上記ベンデイング
力PBi(k)を発生させるための指令を、各スタ
ンドのインクリースベンダ35,45,55また
はデクリースベンダ36,46,56に出力する
処理が行なわれる。続くステツプ320では、板
クラウン測定終了条件成立か否かが判定される。
ここで板クラウン測定終了条件とは、圧延材5の
後端部が第1スタンド2を通過したことが、ロー
ドセル11の検出信号に基づいて確認された場合
に成立する。ステツプ320で否定判断された場
合は、いまだ圧延を継続する必要があるので、上
記ステツプ280に戻り、板クラウン測定値に基
づくフイードバツク制御が繰り返される。一方、
上記ステツプ320で肯定判断された場合は、板
クラウン測定値に基づくフイードバツク制御の必
要がないものとして、「NEXT」に抜ける。以
後、本板クラウン制御処理は既述した実行条件が
成立する毎に繰り返して実行される。
力PBi(k)を発生させるための指令を、各スタ
ンドのインクリースベンダ35,45,55また
はデクリースベンダ36,46,56に出力する
処理が行なわれる。続くステツプ320では、板
クラウン測定終了条件成立か否かが判定される。
ここで板クラウン測定終了条件とは、圧延材5の
後端部が第1スタンド2を通過したことが、ロー
ドセル11の検出信号に基づいて確認された場合
に成立する。ステツプ320で否定判断された場
合は、いまだ圧延を継続する必要があるので、上
記ステツプ280に戻り、板クラウン測定値に基
づくフイードバツク制御が繰り返される。一方、
上記ステツプ320で肯定判断された場合は、板
クラウン測定値に基づくフイードバツク制御の必
要がないものとして、「NEXT」に抜ける。以
後、本板クラウン制御処理は既述した実行条件が
成立する毎に繰り返して実行される。
次に、上記制御の様子の一例を第7図のタイミ
ングチヤートに従つて説明する。
ングチヤートに従つて説明する。
シヤー7の作動により、今回の圧延のための設
定が時刻T1において開始される。すなわちVC
ロール圧力が、前回のVCロールプリセツト圧力
PVMi(k−1)から今回のVCロールプリセツト
圧力PVMi(k)に変更される。次に時刻T2に
おいて、通板が開始される。このためベンデイン
グ力が、バランス圧力PBOiから通板プリセツト
ベンデイング力PBTiに変更される。さらに時刻
T3において、熱延コイル先端部がテンシヨンリ
ール8に巻き付いて定常圧延が開始される。これ
により、ベンデイング力は、通板プリセツトベン
デイング力PBTiから定常プリセツトベンデイン
グ力PBMi(k)に変更される。やがて時刻T4
において、板クラウン測定開始条件が成立する。
このため、以後板クラウンが測定される毎に、該
測定値に応じてベンデイング力PMiがフイードバ
ツク制御される(時刻T4,T5,T6)。その
後、時刻T7において板クラウン測定終了条件が
成立する。したがつて同時刻T7においてベンデ
イング力PBiのフイードバツク制御は終了する。
時刻T8において圧延材5の後端がスタンドを通
過するので圧延は終了する。このため、ベンデイ
ング力PBiは再びバランス圧力PBOiに戻される。
以後、圧延の開始に伴つて、上述のようなベンデ
イング力およびVCロール圧力の制御が繰り返さ
れる。
定が時刻T1において開始される。すなわちVC
ロール圧力が、前回のVCロールプリセツト圧力
PVMi(k−1)から今回のVCロールプリセツト
圧力PVMi(k)に変更される。次に時刻T2に
おいて、通板が開始される。このためベンデイン
グ力が、バランス圧力PBOiから通板プリセツト
ベンデイング力PBTiに変更される。さらに時刻
T3において、熱延コイル先端部がテンシヨンリ
ール8に巻き付いて定常圧延が開始される。これ
により、ベンデイング力は、通板プリセツトベン
デイング力PBTiから定常プリセツトベンデイン
グ力PBMi(k)に変更される。やがて時刻T4
において、板クラウン測定開始条件が成立する。
このため、以後板クラウンが測定される毎に、該
測定値に応じてベンデイング力PMiがフイードバ
ツク制御される(時刻T4,T5,T6)。その
後、時刻T7において板クラウン測定終了条件が
成立する。したがつて同時刻T7においてベンデ
イング力PBiのフイードバツク制御は終了する。
時刻T8において圧延材5の後端がスタンドを通
過するので圧延は終了する。このため、ベンデイ
ング力PBiは再びバランス圧力PBOiに戻される。
以後、圧延の開始に伴つて、上述のようなベンデ
イング力およびVCロール圧力の制御が繰り返さ
れる。
以上説明したように本実施例は、通板開始前に
VCロール圧力を、前回圧延した熱延コイルのほ
ぼ全長に亘る板クラウンを代表する平均値に基づ
いて算出したVCロールプリセツト圧力に設定し、
ベンデイング力を、通板開始時から定常圧延開始
時までは予め定められた通板プリセツトベンデイ
ング力に、定常圧延開始時から板クラウン測定開
始時までは前回圧延した熱延コイルの板クラウン
フイードバツク制御開始直後の板クラウン測定値
を代表する平均値に基づいて算出した定常プリセ
ツトベンデイング力に、板クラウン測定開始時か
らは該測定値に基づいて算出したベンデイング力
に各々設定して圧延するよう構成されている。こ
のように定常圧延開始時から板クラウン測定開始
時までは、ベンデイング力を前回の板クラウンフ
イードバツク制御開始直後の板クラウン測定値か
ら学習した定常プリセツトベンデイング力に設定
するので、板クラウン測定値に基づくベンデイン
グ力のフイードバツク制御ができない上記両時刻
間の板クラウンを目標板クラウンに近づけること
が可能となる。
VCロール圧力を、前回圧延した熱延コイルのほ
ぼ全長に亘る板クラウンを代表する平均値に基づ
いて算出したVCロールプリセツト圧力に設定し、
ベンデイング力を、通板開始時から定常圧延開始
時までは予め定められた通板プリセツトベンデイ
ング力に、定常圧延開始時から板クラウン測定開
始時までは前回圧延した熱延コイルの板クラウン
フイードバツク制御開始直後の板クラウン測定値
を代表する平均値に基づいて算出した定常プリセ
ツトベンデイング力に、板クラウン測定開始時か
らは該測定値に基づいて算出したベンデイング力
に各々設定して圧延するよう構成されている。こ
のように定常圧延開始時から板クラウン測定開始
時までは、ベンデイング力を前回の板クラウンフ
イードバツク制御開始直後の板クラウン測定値か
ら学習した定常プリセツトベンデイング力に設定
するので、板クラウン測定値に基づくベンデイン
グ力のフイードバツク制御ができない上記両時刻
間の板クラウンを目標板クラウンに近づけること
が可能となる。
また、VCロール圧力を、前回圧延した熱延コ
イルのほぼ全長に亘る板クラウン測定値から学習
したVCロールプリセツト圧力に設定しているの
で、板クラウン測定値に基づくベンデイング力フ
イードバツク制御中の制御精度が向上し、各圧延
毎に生じる目標板クラウンからの板クラウンのば
らつきを抑制することができる。
イルのほぼ全長に亘る板クラウン測定値から学習
したVCロールプリセツト圧力に設定しているの
で、板クラウン測定値に基づくベンデイング力フ
イードバツク制御中の制御精度が向上し、各圧延
毎に生じる目標板クラウンからの板クラウンのば
らつきを抑制することができる。
上記両効果により、定常圧延開始後の熱延コイ
ルの板クラウンの変化を最小限に制御することが
可能となり、通板開始直後を除くほぼ全長に亘つ
て熱延コイルの品質を保障できる。
ルの板クラウンの変化を最小限に制御することが
可能となり、通板開始直後を除くほぼ全長に亘つ
て熱延コイルの品質を保障できる。
さらに、ベンデイング力を、通板開始直後は板
歪等の形状不良を生じにくいように予め定めた通
板プリセツトベンデイング力に、定常圧延開始後
は板クラウン変動を少なくするように学習した定
常プリセツトベンデイング力に各々設定している
ので、ベンデイング力のプリセツト精度が向上
し、形状および板クラウンの変動を共に好適な範
囲に制御できる。
歪等の形状不良を生じにくいように予め定めた通
板プリセツトベンデイング力に、定常圧延開始後
は板クラウン変動を少なくするように学習した定
常プリセツトベンデイング力に各々設定している
ので、ベンデイング力のプリセツト精度が向上
し、形状および板クラウンの変動を共に好適な範
囲に制御できる。
また、VCロールプリセツト圧力および定常プ
リセツトベンデイング力を前回圧延した熱延コイ
ルの板クラウン測定値から学習して求めているた
め、ワークロールの変形や、ヒートクラウン等を
解析する複雑な演算を行なうことなく、比較的簡
単な計算により上記両力を算出できる。しかも上
記効果に伴い、簡略な計算式により算出できるの
で、プロセスコンピユータ25の処理時間を短く
し、記憶容量も少なくて済む。
リセツトベンデイング力を前回圧延した熱延コイ
ルの板クラウン測定値から学習して求めているた
め、ワークロールの変形や、ヒートクラウン等を
解析する複雑な演算を行なうことなく、比較的簡
単な計算により上記両力を算出できる。しかも上
記効果に伴い、簡略な計算式により算出できるの
で、プロセスコンピユータ25の処理時間を短く
し、記憶容量も少なくて済む。
なお、本実施例では、VCロールプリセツト圧
力変更量は式(1)、ベンデイング力変更量は式(2)の
ように各々算出した。しかし、例えば圧延荷重、
ワークロールのロールクラウン等の圧延条件が異
なる場合には、圧延荷重補正項、ロールクラウン
補正項等を上記両式に加えることにより、同様に
上記変更量を算出できる。
力変更量は式(1)、ベンデイング力変更量は式(2)の
ように各々算出した。しかし、例えば圧延荷重、
ワークロールのロールクラウン等の圧延条件が異
なる場合には、圧延荷重補正項、ロールクラウン
補正項等を上記両式に加えることにより、同様に
上記変更量を算出できる。
また、VCロールプリセツト圧力変更量が各ス
タンドにおいて板クラウン修正可能であるように
予め定められた上限値および下限値以内に収まる
場合には、ベンデイング力変更量ΔPBMiを止(2)
に代えて次式(7)のように算出してもよい。
タンドにおいて板クラウン修正可能であるように
予め定められた上限値および下限値以内に収まる
場合には、ベンデイング力変更量ΔPBMiを止(2)
に代えて次式(7)のように算出してもよい。
ΔPBMi
=(SCT−SCM)/
(η2×η3×αB1+η3×αB2+αB3) …(7)
(7)式を使用した場合には、演算がより一層容易
になる。
になる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発
明はこのような実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
明はこのような実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
発明の効果
以上詳記したように本発明の熱間圧延機の板ク
ラウン制御方法は、熱間圧延機の通板開始時前に
第2の板クラウン修正手段の設定を行ない、通板
開始時から定常圧延開始時までは通板初期設定値
により、定常圧延開始時から板クラウン測定開始
時までは定常初期設定値により、板クラウン測定
開始時からは板クラウン制御量により各々第1の
板クラウン修正手段を制御するよう構成されてい
る。このように、定常圧延開始時から板クラウン
測定開始時までは、前回圧延した熱延コイルの板
クラウン測定値に基づいて定まる定常初期設定値
により第1の板クラウン修正手段を制御するの
で、板クラウン設定値に基づくフイードバツク制
御が不可能な定常圧延開始直後の板クラウンの目
標板クラウンに制御することができ、熱延コイル
の歩留りが向上するという優れた効果を奏する。
ラウン制御方法は、熱間圧延機の通板開始時前に
第2の板クラウン修正手段の設定を行ない、通板
開始時から定常圧延開始時までは通板初期設定値
により、定常圧延開始時から板クラウン測定開始
時までは定常初期設定値により、板クラウン測定
開始時からは板クラウン制御量により各々第1の
板クラウン修正手段を制御するよう構成されてい
る。このように、定常圧延開始時から板クラウン
測定開始時までは、前回圧延した熱延コイルの板
クラウン測定値に基づいて定まる定常初期設定値
により第1の板クラウン修正手段を制御するの
で、板クラウン設定値に基づくフイードバツク制
御が不可能な定常圧延開始直後の板クラウンの目
標板クラウンに制御することができ、熱延コイル
の歩留りが向上するという優れた効果を奏する。
また、例えば第2の板クラウン制御手段の制御
を前回圧延した熱延コイルの板クラウン測定値の
平均値に基づいて定まる板クラウン制御量により
行なうように構成した場合には、学習効果により
同一条件で圧延した場合の各熱延コイル毎の板ク
ラウンのばらつきを少なくし、目標板クラウンの
達成が可能となる。
を前回圧延した熱延コイルの板クラウン測定値の
平均値に基づいて定まる板クラウン制御量により
行なうように構成した場合には、学習効果により
同一条件で圧延した場合の各熱延コイル毎の板ク
ラウンのばらつきを少なくし、目標板クラウンの
達成が可能となる。
さらに、例えば定常初期設定値を、前回圧延し
た熱延コイルの板クラウン測定値のうち最初の測
定値から連続する所定回数の測定値の平均値に基
づいて定めるよう構成した場合は、定常初期設定
値の設定精度が向上する。
た熱延コイルの板クラウン測定値のうち最初の測
定値から連続する所定回数の測定値の平均値に基
づいて定めるよう構成した場合は、定常初期設定
値の設定精度が向上する。
第1図は本発明の内容を例示した基本的構成
図、第2図は本発明一実施例のシステム構成図、
第3図は同じくそのプロセスコントローラおよび
プロセスコンピユータの構成を説明するためのブ
ロツク図、第4図は同じくその制御を示すフロー
チヤート、第5図は同じくその板クラウン測定値
の平均値の説明図、第6図は同じくその制御を示
すフローチヤート、第7図は同じくそのタイミン
グチヤートである。 1…熱間タンデム圧延機、11,12,13…
ロードセル、14,15…X線板厚計、16…ロ
ードリレー、20…プロセスコントローラ、20
a…CPU、25…プロセスコンピユータ、25
a…CPU、31…ワークロール、32…VCロー
ル、35,45,55…インクリースベンダ、3
6,46,56…デクリースベンダ、37,4
7,57…VCロールアクチユエータ。
図、第2図は本発明一実施例のシステム構成図、
第3図は同じくそのプロセスコントローラおよび
プロセスコンピユータの構成を説明するためのブ
ロツク図、第4図は同じくその制御を示すフロー
チヤート、第5図は同じくその板クラウン測定値
の平均値の説明図、第6図は同じくその制御を示
すフローチヤート、第7図は同じくそのタイミン
グチヤートである。 1…熱間タンデム圧延機、11,12,13…
ロードセル、14,15…X線板厚計、16…ロ
ードリレー、20…プロセスコントローラ、20
a…CPU、25…プロセスコンピユータ、25
a…CPU、31…ワークロール、32…VCロー
ル、35,45,55…インクリースベンダ、3
6,46,56…デクリースベンダ、37,4
7,57…VCロールアクチユエータ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 熱間圧延機から送出される熱延コイルの板ク
ラウンの変動を所定範囲内とするように、上記熱
間圧延機に備えらた2種類の第1の板クラウン修
正手段と第2の板クラウン修正手段とを制御する
熱間圧延機の板クラウン制御方法において、 上記熱間圧延機の通板開始時前に上記第2の板
クラウン修正手段の設定を行ない、 上記通板開始時から定常圧延開始時までの予め
定められた通板初期設定値に上記第1の板クラウ
ン修正手段を制御し、 上記定常圧延開始時から板クラウン測定開始時
までは、前回圧延した熱延コイルの板クラウン測
定値に基づいて定まる定常初期設定値に上記第1
の板クラウン修正手段を制御し、 上記板クラウン測定開始時からは、該測定値に
基づいて算出した板クラウン制御量により上記第
1の板クラウン修正手段をフイードバツク制御す
ることを特徴とする熱間圧延機の板クラウン制御
方法。 2 上記第2の板クラウン制御手段の制御が、前
回圧延した熱延コイルの板クラウン測定値の平均
値に基づいて定まる板クラウン制御量により行な
われる特許請求の範囲第1項に記載の熱間圧延機
の板クラウン制御方法。 3 上記定常初期設定値が、前回圧延した熱延コ
イルの板クラウン測定値のうち最初の測定値から
連続する所定回数の測定値の平均値に基づいて定
まる特許請求の範囲第1項に記載の熱間圧延機の
板クラウン制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61072078A JPS62224413A (ja) | 1986-03-26 | 1986-03-26 | 熱間圧延機の板クラウン制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61072078A JPS62224413A (ja) | 1986-03-26 | 1986-03-26 | 熱間圧延機の板クラウン制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62224413A JPS62224413A (ja) | 1987-10-02 |
JPH0231602B2 true JPH0231602B2 (ja) | 1990-07-16 |
Family
ID=13479012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61072078A Granted JPS62224413A (ja) | 1986-03-26 | 1986-03-26 | 熱間圧延機の板クラウン制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62224413A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113458151B (zh) * | 2021-06-26 | 2023-01-06 | 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 | 一种热轧薄规格集装箱用spa-h钢边部浪形的控制方法 |
-
1986
- 1986-03-26 JP JP61072078A patent/JPS62224413A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62224413A (ja) | 1987-10-02 |
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