JPH0231236B2 - Kyusuisochinokogontenseigyohoho - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は二台以上の給水ポンプにより一つの給
水管に給水を行う場合のポンプの運転方法に関す
る。

給水装置は、寿命及び故障時を考え一般にポン
プが二台以上設置されている。また寿命を考え平
均化させるために、交互運転方式としている。特
に、可変速モータを使用し吐出し圧力一定制御を
している給水装置においては、この交互運転切替
時の圧力変動が給水器具等に与える影響が大きい
ために、交互運転の方法が種々考えられている。

第１図は給水装置の配管図である。可変速モー
タ４，１０により夫々駆動されるポンプ３，９は
受水槽１より吸込管２，８により水を汲み上げて
夫々フロースイツチ５，１１、逆止弁６，１２、
仕切弁７，１３を通じて集合管１４に合流させる
ようになつている。

従来の運転方法は水量の少ないときは何れか一
台のポンプ例えばポンプ３が駆動されて集合管１
４に吐出され、圧力検知器１６にて給水圧が検知
され、その信号は図示されない制御装置に送られ
て制御装置を介して給水圧力が一定となるように
可変速モータ４を制御するようになつており、給
水量が増大して圧力タンク１５の貯水量も減少し
て給水圧が低下すると例えば図示されないモータ
４の回転計がポンプ３の最高回転数と圧力検知器
１６の信号により制御装置を介して可変速モータ
１０は附勢されポンプ９は運転され、集合管１４
に吐出される。そうしてモータ４，１０の何れか
を制御して定圧制御される。モータ４，１０が附
勢される領域で例えばポンプ９が定圧制御されて
いて給水量が減少するとフロースイツチ１１がポ
ンプ９の最小締切り流量を検出してその信号によ
り制御装置を介してモータ１０を断電しポンプ９
を停止し、ポンプ３を元のように定圧制御する。

給水量が微量となるとポンプ３よりの吐出し量
をフロースイツチ５にて検知して制御装置を介し
てモータ４を断電し、ポンプ３を停止させる。ポ
ンプ停止中は圧力タンク１５により給水して圧力
タンク１５よりの給水圧が下ると圧力検知器１６
はその圧力を検知して制御装置を介して可変速モ
ータ１０を附勢しポンプ９を運転する。即ち最小
締切り流量以下にてポンプ３が停止したときは次
にポンプ９を起動し、同様にポンプ９が最小締切
り流量以下にて停止したときはポンプ３を次に起
動する。ポンプ９又は３を最小締切り流量以下に
て停止して交替運転させると一日の給水量の変化
において例えば夜間のように給水量が微量となつ
た状態で変動した場合には短い時間間隔で２台の
ポンプが交互運転を続けるようになり、給水量が
増大した翌朝では一方のポンプが運転を続行し翌
夜まで続くことになる。そこで前日の昼間運転に
例えばポンプ９が運転されていたとしてその夜間
の交替運転時の最後のポンプ交替後においてポン
プ９が再び運転され翌日昼間ポンプ９が運転され
る可能性がある。即ち、この様にポンプ停止毎に
交互運転させる方法であると、ポンプ３と可変速
モータ４及びポンプ９と可変速モータ１０との組
み合せで常時交互運転されるために、各ポンプと
可変速モータの運転時間が均一化できない。即
ち、偶数列の事象と奇数列の事象が異るような給
水パターンで給水が整列して行われるような場合
は各ポンプの稼動時間は偏倚してしまう。

本発明は二台以上のポンプを交互に起動して運
転する従来方式の運転方法では各ポンプの運転時
間が均一化されない問題点を解消して複数のポン
プがある場合にポンプの運転時間が各ポンプにつ
いてならされるような運転方法を得ることを目的
とするものである。

例えば家庭用の給水を考えると給水量の変化は
一日をとるとその給水パターンは類似している。
又季節によつてみるに日単位でみると日単位での
使用量の増減はあるとしても傾向をみると次第に
変化するものである。

そこで本発明の給水方法は24Hrタイムスイツ
チ１をもうけ、このタイムスイツチにて設定され
た時間帯にポンプが停止すると再起動時ポンプが
切替り、１度切替ると設定された時間帯に再びポ
ンプが停止しても再切替動作をおこなわないよう
にすれば、設定された時間帯内の一部に複数回ポ
ンプの交替が生ずるような給水量が微量であり且
つ給水量が変化するような給水パターンが現われ
るような給水系においてはポンプ交替を頻発させ
ないし、該設定された時間帯における最終のポン
プ交替後、最初のポンプ交替前と同じポンプが運
転されるという偏倚が避けられる。即ち、24Hr
タイムスイツチにて設定されたｎ個の時間帯にポ
ンプ停止が生じれば必らず１日ｎ回ポンプが切替
り、各ポンプと各可変速モータの運転時間が均一
化される。

本発明は夫々駆動され給水を行う少くとも二台
のポンプを備え、各ポンプを切替えて交互に運転
する複数台数のポンプの運転方法であつて、ポン
プの切替回路に24Hrタイムスイツチを設けて
24Hrタイムスイツチの設定時間前の設定時間外
はポンプが停止しても二台のポンプは切替えず、
24Hrタイムスイツチの前記設定時間内に一台の
ポンプが初めて停止するとポンプの再起動時残り
のポンプの内一台が切替つて運転され、一度切替
ると24Hrタイムスイツチの前記設定時間内及び
前記設定時間後の設定時間外では再切替動作を行
わない給水装置の交互運転制御方法である。

以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。第５図は本発明に用いる24Hrタイムスイツ
チのタイムチヤートである。24Hrタイムスイツ
チ２Ｔは第５図Ａに示すようにクロツクパルスで
時刻信号を発生する時計機能を持ち一日を24時間
として毎日休みなく計時している。そして第５図
Ａに示すように外部より二つの時刻が設定出来る
ようになつている。その初めの設定時刻になると
タイムスイツチ２４Ｔが動作する。この動作とし
ては一般的には図に示されるように、単極単投の
接点である。

例えば、図に示すように初めの設定時刻t_iを８
時に設定をした場合は、第５図Ｂに示すように接
点２Ｔは時刻が８時になると閉じる。次にこの接
点２Ｔを開放するわけですが開放したい終了時刻
t_i+1に設定をする必要がある。例えば、９時に設
定したとすると９時になると閉じていた接点２Ｔ
が開放される。

一般的にこの接点２Ｔを閉じたり開放したりす
る設定は複数出来るようになつている。上記１日
を24時間として時刻信号を発生し、24時間以内で
接点を動作させる開始時刻を設定できるとともに
該動作接点を非動作とする終了時刻を設定できる
タイムスイツチを24Hrタイムスイツチと定義す
る。上記開始時刻から終了時刻の間の時間を設定
時間と定義する。配管図は第１図と同じである。
第２図は本発明のプログラムのフローチヤートで
ある。

第２図において本システムをスタートさせると
ルーチン１００では24Hrタイムスイツチが開い
ているかどうか判別されて該タイムスイツチが開
いているときは交互動作を行わないルーチン４０
１へ移行し、タイムスイツチが閉じているときは
ルーチン２００へ進み、ポンプが停止しないとき
はルーチン２００→ルーチン４０１→ENDで交
互動作を行わない。ポンプが停止したときはルー
チン３００にて同時間内に交互動作が行われたか
どうかが判別され交互動作が行われていたときは
ルーチン３００→ルーチン４０１→ENDで交互
動作は行われない。交互動作が既に行われていな
いときはルーチン４００に進み交互動作を行う。

第３図は本発明の動作説明図、第４図は第３図
におけるタイムチヤート例である。

いま24Hrタイムスイツチ２４Ｔが作動中でそ
の出力接点２４Ｔが開状態とする。交互リレー１
０Ｒを励磁する接点１０Ｘ２−２のリレーコイル
１０Ｘ２は無励磁状態となるので時刻ｔ２までは
ポンプ運転用の信号により動作するＸ接点が時刻
ｔ１において開閉されてもモータ４への給電を行
う電磁開閉器のコイル５２−１のみを接点Ｘの開
いている間断電し、交互動作はおきない。

次に時刻ｔ２において24Hrタイムスイツチの
接点２４Ｔを閉状態とする。ポンプ運転用の信号
により動作するＸ接点を閉じているとリレーコイ
ル６９Ｙを励磁し、常開接点６９Ｙは閉じるので
リレーコイル１０Ｘ１は励磁され、常開接点１０
Ｘ１は閉じて自己保持される。

時刻ｔ３においてポンプ運転用の信号により動
作する接点Ｘが開くと電磁開閉器のコイル５２−
１は消勢されてモータ４は断電されポンプ３は停
止する。リレーコイル６９Ｙは消勢され、常閉接
点６９Ｙは閉じ、リレーコイル１０Ｘ２を励磁
し、常開接点１０Ｘ２−１にて自己保持され、常
開接点１０Ｘ２−２が閉じて交互リレーのコイル
１０Ｒが励磁され、その接点１０Ｒが切り替り、
モータ１０に通電する電磁開閉器のコイル５２−
２を励磁してモータ１０へ通電可能となり、次に
ポンプ運転用の信号により接点Ｘが動作するとモ
ータ１０が附勢され、モータ４よりモータ１０に
切替る。

リレーコイル１０Ｘ２を無励磁にする条件は
24Hrタイムスイツチの接点２４Ｔが開であるの
で接点２４Ｔが閉じているときのみ交互動作を行
うことができる。時刻ｔ４においてポンプ運転用
の信号により動作する接点Ｘが開閉してもモータ
１０への給電を行う電磁開閉器のコイル５２−２
のみを接点Ｘの開いている間だけ断電し交互動作
は起きない。時刻ｔ５において接点２４Ｔが開か
れるとリレーコイル１０Ｘ２は消勢され接点１０
Ｘ２−２は開いて交互リレーのコイル１０Ｒは消
勢され、次に接点２４Ｔが閉じている状態におい
て接点Ｘが開いてポンプ９が停止したときに初め
てポンプ３の起動の条件が整う。

従つてポンプ３，９の交替の条件として例えば
締切り流量が深夜の最小給水量よりも小さいポン
プ容量としておけば、24Hrリレーの接点２４Ｔ
の閉じている設定時間帯を例えば給水量の少ない
深夜より翌朝の給水量の増大する間に設けておく
と１日交替にてポンプ３，９が交替して運転され
るからポンプ３，９夫々の運転時間が平均化され
る。

かくして給水量の多い日中は何れか１台のポン
プが絶えず運転され、他方のポンプが給水量に応
じて運転、停止を行うことになる。

ポンプ台数が三台以上の場合は上記動作説明図
に示した交互リレーをロータリ接点を持つ電話リ
レーにすることにより交互運転が可能となる。尚
上述は半導体ロジツクシーケンス回路、マイコン
により達成可能なことは公知のことである。

以上のとおり本発明は少くともポンプを二台設
置して交互運転を行う場合にポンプ切替制御回路
中に24Hrタイムスイツチを設けて、24Hrタイム
スイツチにて設定時間内にて、ポンプ切替信号が
あつたときのみ交互動作をさせることにより、ポ
ンプ及び可変速モータ等の運転時間を均一化でき
る。しかも24Hrタイムスイツチにての設定時間
を例えば１日に３回もうけることにより切替を１
日に３回と自由にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は二台のポンプを用いた給水装置の配管
図、第２図は本発明のプログラムのフローチヤー
ト、第３図は本発明の実施例の動作説明図、第４
図は第３図におけるタイムチヤート、第５図は
24Hrタイムスイツチのタイムチヤートである。 １……受水槽、２……吸込管、３……ポンプ、
４……可変速モータ、５……フロースイツチ、６
……逆止弁、７……仕切弁、８……吸込管、９…
…ポンプ、１０……可変速モータ、１１……フロ
ースイツチ、１２……逆止弁、１３……仕切弁、
１４……集合管、１５……圧力タンク、１６……
圧力検知器、２４Ｔ……24Hrタイムスイツチ、
６９Ｙ……リレー、１０Ｘ１……リレー、１０Ｘ
２……リレー、１０Ｒ……交互リレー、５２−
１，５２−２……電磁開閉器、ｔ１，ｔ２，ｔ
３，ｔ４……時間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 夫々駆動され給水を行う少くとも二台のポン
   プを備え、各ポンプを切替えて交互に運転する複
   数台数のポンプの運転方法であつて、ポンプの切
   替回路に24Hrタイムスイツチを設けて24Hrタイ
   ムスイツチの設定時間前の設定時間外はポンプが
   停止しても二台のポンプは切替えず、24Hrタイ
   ムスイツチの前記設定時間内に一台のポンプが初
   めて停止するとポンプの再起動時残りのポンプの
   内一台が切替つて運転され、一度切替ると24Hr
   タイムスイツチの前記設定時間内及び前記設定時
   間後の設定時間外では再切替動作を行わない給水
   装置の交互運転制御方法。