JPH0231178Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、文字、図形、記号又はそれらの結
合（以下、文字等という）を壁面等の被表示面
に、塗料、例えば噴霧塗料（ボンベのノズルから
霧状に噴出される塗料）によつて表示するときに
使用するマスク装置に関する。

（従来技術） 従来、１つの被表示面にだけ文字等を塗装表示
するときは、コストの関係上、次のようにしてい
た。即ち、紙等のシートに、所定の文字等に相当
する開口を、独立部が出来ないよう、即ちシート
がばらばらとなることがないように、連結片を介
して連結状態を保つようにして形成し、次いでこ
のようにして形成したマスクシートの裏面に接着
剤を塗布し、それを被表示面に張り付け、その後
塗料スプレー等により開口を通じてあらわれてい
る被表示面に塗料を塗装し、最後にマスクシート
を剥ぐようにしていた。

（従来技術の欠点） 前記従来方法には次の如き欠点があつた。第１
に、マスクシートの製作やその裏面に接着剤を塗
布する作業等が面倒であるという欠点があつた。
第２に、シートがばらばらにならないように連結
片によつてマスクシートが一枚状となされている
ので、表示された文字等が連結片による非塗装部
によつて分断されるという欠点があつた。

（考案の目的） この考案は上記欠点が解消することを目的とす
るものである。

（実施例） 以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて
説明する。

紙等のマスクシート１に所定の文字等の形状に
相当する開口２が形成され、このマスクシート１
の裏面に接着剤が塗布され、このマスクシート１
の裏面に接着剤を保護する剥離シート３が張り付
けられ、また、マスクシート１の表面に保護シー
ト４が剥離可能に張り付けられている。この保護
シート４は透明であると共に、縦横に所定間隔ご
とに指標線５が描かれている。なお、保護シート
４は透明でなくてもよい。その場合、保護シート
４に開口２に相当する文字等を表示するとよい。

（実施例の使用方法） 次に実施例装置の使用方法について説明する。
表示し度い文字等が１枚のマスク装置に表示され
ているときはそれを準備し、そうでない場合は、
組み合せて表示し度い文字等を構成することの出
来る複数枚のマスク装置を準備する。然る後、マ
スク装置の剥離シート３を剥いで、被表示面に保
護シート４の指標線５を指標としつつ正しくマス
クシート１を張り付ける。なお、剥離シート３を
剥いだときも、マスクシート１が保護シート４に
覆われているので、開口２を形成することによつ
て形成される独立部１ａがマスクシート１の周縁
部１ｂに対してその位置を変えることはない。こ
のようにしてマスクシート１の張り付けが完了し
た後、保護シート４をマスクシート１から剥が
し、開口２を通じてあらわれている被表示面に塗
料を塗装し、最後にマスクシート１を被表示面か
ら剥ぎ取る。このようにして被表示面に開口２に
相当する文字等を美しく表わすことが出来る。

（考案の効果） 以上の次第でこの考案によれば、予めよく使用
される文字等に相当する開口２を有するマスクシ
ート１のマスク装置を準備しておけば、使用方法
で説明した手順により、直ちに所定の文字等を塗
装表示することが出来る。また、保護シート４に
よつてマスクシート１を覆つているので、剥離シ
ート３を剥がした後においても独立部１ａが保護
シート４に張り付いていて、周縁部１ｂに対して
動くことがないので、従来と相違して周縁部と独
立部とを連結するための連結片を必要とせず、そ
のため文字等が連結片による非塗装部より分断さ
れるということもない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであつて、
第１図は一部破砕斜視図、第２図は第１図−
線断面図である。 １……マスクシート、２……開口、３……剥離
シート、４……保護シート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 所定の文字等の形状に相当する開口２を有す
   るマスクシート１の裏面に接着剤が塗布され、
   このマスクシート１の裏面に接着剤を保護する
   剥離シート３が張り付けられ、マスクシート１
   の表面に保護シート４が剥離可能に張り付けら
   れている文字等を塗装表示するためのマスク装
   置。 ２ 前記保護シート４が透明であると共に、縦横
   に所定間隔ごとに指標線５が描かれている実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の文字等を塗装
   表示するためのマスク装置。