JPH02311631A - 温水洗浄便座 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、温水を身体の局部に噴射して洗浄を行う温水
洗浄便座に関するものであり、特に瞬間加熱式温水器を
備えた構成のものに関する。

【従来の技術】

従来上り身体の局部の洗浄を行う温水洗浄便座は、一定
量の温水を貯めてその容量分だけ洗浄水として利用でき
る貯湯式温水器を備えた仕様のものから、最近では給湯
が連続して行え、装置もコンパクトになる瞬間式温水器
を備えたタイプのものが採用されるようになってきてい
る。一方、このような温水器では、水が無い状態でヒー
タが加熱されると、ヒータが過昇温しヒータ自身が破損
したり、火災を引き起こすため、その防′止のための安
全装置として水の有無を検知するセンサが装備されてい
る。特に前記の瞬間式温水器を備えたタイプのものにつ
いては、ヒータの容量がＩＫＷ以上と大きくまた、ヒー
タ自身の大きさもセラミックスヒータ等の高発熱密度の
コンパクト化したものが多いため、安全装置としての水
検知センサの重要性は大である。 従来上り水検知センサには７０−トスイッチが用いられ
ることが多く、その例を第８図に示している。中空円筒
状の加熱ヒータ（セラミックスヒータ等）１４の中空部
より水が流入し加熱ヒータ１４を内装する加熱槽１５と
の隙間を流れる間に加熱面１６により加熱される。加熱
された水は小孔を形成した加熱槽出水口１７から流出し
、温度検知センサ１８により温度検出される。検出され
た温度はコントローラ１９により設定温度との偏差から
加熱ヒータ１４への印加電気量が演算され、加熱し−タ
１４の通電制御を行い、設定温度に水温が近づくよう制
御される。 温度検知センサ１８の下流側には、フロートスイッチ２
０が設置されており、周囲に水がある場合にはフロート
２１が浮き、フロート２１に接合されたマグネット２２
が上方に移動し、ステム２３内のリードスイッチを０Ｎ
（ｆｉたは０ＦＦ）することで、水の有無を電気信号と
してコントローラ１つに出力するようになっている。コ
ントローラ１９はフロートスイッチ２０からの信号によ
り、水の有無を検知し、水が無い場合には加熱ヒータ１
４への印加を停止し、決して空焚きにならないように制
御している。

【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、このようなフロートスイッチ２０は、マ
グネット２２の重量があっても充分浮力の得られる大き
なボリュームのフロート２１が必要となる。特に瞬間式
温水器の場合、コンパクトであるという利点を充分生か
せなかった。又、フロート部分のボリュームが大きいこ
とから設計の自由度が着しく狭められ、温水器の外観が
いびつになり、美観に劣るのみならず、他の部品とのア
クセンプル時の空間スペースの制約が多くなり、全体的
に大型化しコストアップに継がっていた。又、水の波立
ちによるチャタリングの発生やスケール、ごみ等の付着
による７０−ト２１の作動不良等、信頼性に於いても満
足できるものではなかった。 本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、瞬間加熱式温水器の水検
知センサのコンパクト化と信頼性の向上を図ることによ
って、安全面、コスト面での改善が行える温水洗浄便座
を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

本発明による温水洗浄便座は、瞬間加熱式温水器を備え
たものであって、ヒータを内蔵する加熱槽の出水口直後
に温度検知センサを設置し、その下流側に自己発熱感温
素子を設置し、この感温素子の周囲の水の有無を放熱量
の差により検知することによってヒータの空焚き防止を
したり、ヒータまわりに水はあるが温度検知センサまで
水位が無い場合、水の沸騰、蒸気発生等を防止すること
を特徴としている。

【作用】

以上の手段により水検知センサを自己発熱感温素子とす
ることによって、７０−トスイツチのような大きなスペ
ースが必要でなくなり、大幅なコンパクト化が図れるよ
うになると共に、波立ちによるチャタリングや、スケー
ル、ごみ付着による作動不良もなく高い信頼性が得られ
る。又、安価なサーミスタを使用すれば長期での性能安
定性が良好になりコスト面での向上も図れる。

【実施例】

実施例を図面により説明する。第１図は温水洗浄便座の
配管システム図で、ロータンク１に貯められた水が給水
管２を介して加圧ポンプ３により吸引、加圧される。加
圧された水は給水管４を通って瞬間加熱式温水器５によ
り流水途中で加熱され、適温に制御された後、洗浄ノズ
ル６より噴射される。 ここで、瞬間加熱式温水器５は、第２図のように、中空
円筒状の加熱ヒータ７を内装する加熱槽８との隙間を流
れる間に加熱面９により加熱され、小孔を形成した加熱
槽出水口１０から流出し、温度検知センサ１１によって
温度検出される。検出された温度はコントローラ１２に
より設定温度との偏差から加熱ヒータ７への印加電気量
が演Ｂされ、加熱ヒータ７の通電制御を行い、設定温度
に水温が近づくよう制御される。温度検知センサ１１の
下流側には、自己発熱感温素子１３が配設されており、
これを水検知センサとして使用する。 自己発熱感温素子１３にサーミスタを使用すると、第３
図のように、サーミスタの熱放散定数には、周囲雰囲気
が空気中の場合と水中の場合とで異なり、−例では、空
気中０．９〜１．４　ｍｗ／　℃、水中２．０〜３．５
ｍｗ／’Ｃとなる。一方、サーミスタの消費電力Ｗは Ｗ＝■弓 ＝Ｖ２／Ｒ ただし、■は一定で、Ｒはサーミスタ温度との相関値で
、サーミスタの種類により一異なる。 又、放熱量Ｑは Ｑ−”Ｋ（Ｔ−Ｔｏ）　　　Ｔ：サーミスタ温度Ｔｏ二
周囲温度 となり、Ｗ＞Ｑのときサーミスタは自己発熱して温度上
昇する。第４図はサーミスタの消費電力Ｗとサーミスタ
温度Ｔとの関係を表し、＃ｔＪ５図はサーミスタ温度Ｔ
と周囲温度Ｔｏの温度差Ｔ−Ｔｏと、放熱量Ｑとの関係
の一例を表している。 消費電力Ｗは、第４図のように、サーミスタ温度Ｔの上
昇と共に減少し、また、放熱量Ｑは、第５図のようにサ
ーミスタ温度Ｔの上昇と共に大きくなるため、最終的に
Ｑ＝Ｗとなった時点でサーミスタ温度Ｔが一定になる。 このとき、放熱ＩＱの値は周囲温度Ｔｏによりオフセッ
トする。したがって、ある周囲温度のときの放熱量Ｑは
、周囲温度Ｔｏを第５図の横軸に加算することで、サー
ミスタ温度に対する値として表示できる。ここで、第６
図のように、第４図と第５図とを重ね合わせることによ
りサーミスタ温度Ｔが求まるグラフができる。横軸はサ
ーミスタ温度を表わしている。 したがって、Ｑ＝Ｗのときのサーミスタ温度は、雰囲気
が水中のときは放熱量Ｑ、と消費電力Ｗの交点Ｔｗとな
り、空気中のときは放熱ｆｆ１Ｑ、と消費電力Ｗの交点
ＴＡとなる。このＴ、、ＴＡは周囲温度Ｔｏによりオフ
セットするため、後述する処理回路中に周囲温度を検知
してそのオフセット分を補正処理する必要がある。 本発明ではサーミスタ温度の値に空気中と水中での差異
が発生し、この差異を利用して水検知を行うのである。 第７図は水検知信号処理回路の回路図で、サーミスタＴ
ｈに定電流電源から一定電流が供給され、自己加熱後、
サーミスタ温度Ｔに相当する抵抗値Ｒに対応する電圧Ｖ
１を得る。アンプＡ、″′Ｃ電流を保持した後、前述し
た周囲温度Ｔｏによるオフセット分を補正し、いかなる
周囲温度のときでも水中のときと空気中のと鰺とでそれ
ぞれいつも同じレベルの出力が得られるようにするため
、アンプＡ２により周囲温度Ｔｏの信号によって比較補
正し、出力■２を得る。このとき、周囲温度Ｔｏの信号
は、湯温の制御のために設置された温度検知センサ１１
からの信号より得られるため、新たにセンサを増設する
必要はない。したがって、出力■２の空気中時、水中時
の差異を検出することによって水検知を行い、水が無い
ときには加熱ヒータ７の通電を停止して空焚きを防止す
る。尚、第４図、第５図の消費電力Ｗ１放熱１Ｑの値等
は、サーミスタの仕様により異なるものであり、この特
性のものに限定しない、又、自己発熱感温素子はサーミ
スタに限定するものではなく、他に白金抵抗体等のもの
でもよい。

【発明の効果】

本発明は上述のように構成したから、大幅なコンパクト
化が図れるとともに、設計の自由度が増し、小型化でき
ることでコストを低減できるものであり、自己発熱感温
素子にサーミスタを使用することにより、機械的駆動部
がなく、スケール、ごみ等の付着による動作不良が発生
せず、長期間高いＭ頼性が確保できるという効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は温水洗浄便座の配管システム図、第２図は本発
明の一実施例の構成図、第３図は同上に使用するサーミ
スタの動作モデル図、第４図は同上のサーミスタの消費
電力特性図、第５図は同上のサーミスタの放熱量特性図
、第６図は同上のサーミスタの動作特性図、第７図は放
熱の水検知信号処理回路の回路図、第８図は従来例の構
成図である。 ７は加熱ヒータ、８は加熱槽、１０は加熱槽出水口、１
３は自己発熱感温素子である。 代理人　弁理士　石　１）艮　七 第３図 Ｍ４図 第５図 ５＆　ｌ　ＪＬ　（Ｔ−Ｔｏ　）　　　　　　　　　　
””第６図 シミスタ５に屋丁 １８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）給水源からの水を加熱ヒータにより加熱して洗浄
   ノズルより噴射する瞬間加熱式温水器を備えた温水洗浄
   便座において、加熱ヒータを内蔵した加熱槽の出水口下
   流側に自己発熱感温素子を配設し、前記自己発熱感温素
   子の周囲の水の有無を放熱量の差により検知することに
   より加熱ヒータの空焚きを防止する如くして成ることを
   特徴とする温水洗浄便座。