JPH11118619A - サーミスタ故障検出方法 - Google Patents
サーミスタ故障検出方法Info
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- JPH11118619A JPH11118619A JP27578497A JP27578497A JPH11118619A JP H11118619 A JPH11118619 A JP H11118619A JP 27578497 A JP27578497 A JP 27578497A JP 27578497 A JP27578497 A JP 27578497A JP H11118619 A JPH11118619 A JP H11118619A
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- thermistor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サーミスタの抵抗−温度特性の変化を故障と
して正確に検出する。 【解決手段】 ヒータ3への給電停止から待機時間tW
経過後に、サーミスタ4で測定した水温Tと、室温セン
サ5で測定した室温TA とを比較し、水温Tが室温TA
を基準とする許容範囲内にある場合、サーミスタ4は正
常であると判断し、許容範囲内にない場合、サーミスタ
4は異常であると判断する。
して正確に検出する。 【解決手段】 ヒータ3への給電停止から待機時間tW
経過後に、サーミスタ4で測定した水温Tと、室温セン
サ5で測定した室温TA とを比較し、水温Tが室温TA
を基準とする許容範囲内にある場合、サーミスタ4は正
常であると判断し、許容範囲内にない場合、サーミスタ
4は異常であると判断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーミスタ故障検
出方法に関し、特に劣化あるいは腐食などにより温度特
性が変化して正常な抵抗値を示さないサーミスタを検出
するサーミスタ故障検出方法に関するものである。
出方法に関し、特に劣化あるいは腐食などにより温度特
性が変化して正常な抵抗値を示さないサーミスタを検出
するサーミスタ故障検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トイレに設置され温水を吐水す
ることにより利用者の局部を洗浄する衛生洗浄装置など
の電気温水器では、電気ヒータによりタンク内の水を加
熱するとともに、サーミスタにより水温を測定し、その
測定出力に基づいて電気ヒータへの給電を制御すること
により、所望温度の温水を供給している。このように、
液体の温度を測定する場合、図6に示すような構成のサ
ーミスタが用いられる。
ることにより利用者の局部を洗浄する衛生洗浄装置など
の電気温水器では、電気ヒータによりタンク内の水を加
熱するとともに、サーミスタにより水温を測定し、その
測定出力に基づいて電気ヒータへの給電を制御すること
により、所望温度の温水を供給している。このように、
液体の温度を測定する場合、図6に示すような構成のサ
ーミスタが用いられる。
【0003】図6は液温測定用の一般的なサーミスタを
示す説明図である。同図において、61は温度により抵
抗値が変化するサーミスタであり、金属あるいは樹脂な
どからなる保護管62の先端に配置され、保護管62お
よび内部充填剤を介して伝わった液体の温度を検出す
る。このサーミスタ61は、外部の湿気を遮断するた
め、保護管62の内部に密閉されており、リード線63
を介して外部回路と接続される。
示す説明図である。同図において、61は温度により抵
抗値が変化するサーミスタであり、金属あるいは樹脂な
どからなる保護管62の先端に配置され、保護管62お
よび内部充填剤を介して伝わった液体の温度を検出す
る。このサーミスタ61は、外部の湿気を遮断するた
め、保護管62の内部に密閉されており、リード線63
を介して外部回路と接続される。
【0004】また、図7は一般的なサーミスタの抵抗−
温度特性を示す説明図であり、温度上昇に対して抵抗値
が低下する負特性71を有すものが例示されている。こ
こで、サーミスタの経年変化により、保護管62内部の
密閉度が低下した場合、周囲の湿気が内部に進入して、
サーミスタ61の断線,短絡あるいは抵抗−温度特性の
変化が発生し、サーミスタ故障の原因となる。従来、こ
の種のサーミスタ故障は、サーミスタが回路的に断線あ
るいは短絡しているか否かを検出することにより、故障
検出を行うものとなっていた。
温度特性を示す説明図であり、温度上昇に対して抵抗値
が低下する負特性71を有すものが例示されている。こ
こで、サーミスタの経年変化により、保護管62内部の
密閉度が低下した場合、周囲の湿気が内部に進入して、
サーミスタ61の断線,短絡あるいは抵抗−温度特性の
変化が発生し、サーミスタ故障の原因となる。従来、こ
の種のサーミスタ故障は、サーミスタが回路的に断線あ
るいは短絡しているか否かを検出することにより、故障
検出を行うものとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサーミスタ故障検出方法では、サーミスタが
回路的に断線あるいは短絡しているか否かを検出するこ
とにより、故障検出を行うものとなっているため、サー
ミスタの抵抗−温度特性の変化については、検出するこ
とができないという問題点があった。図8はサーミスタ
の故障モードを示す等価回路図であり、(a)は正常
時、(b)は抵抗値低下モードを示している。
うな従来のサーミスタ故障検出方法では、サーミスタが
回路的に断線あるいは短絡しているか否かを検出するこ
とにより、故障検出を行うものとなっているため、サー
ミスタの抵抗−温度特性の変化については、検出するこ
とができないという問題点があった。図8はサーミスタ
の故障モードを示す等価回路図であり、(a)は正常
時、(b)は抵抗値低下モードを示している。
【0006】一般に、サーミスタの抵抗値の変化は、サ
ーミスタに所定の電流を供給し、その出力電圧の変化に
より検出するものとなっており、図8(a)の場合に
は、電源電圧Vに対してサーミスタTHと抵抗Rとを直
列接続し、その分圧VOUT をサーミスタ出力として検出
するものとなっている。湿気などが保護管62内部に侵
入した場合には、断線あるいは短絡以外に、抵抗−温度
特性が変化するモードで故障が発生する場合がある。
ーミスタに所定の電流を供給し、その出力電圧の変化に
より検出するものとなっており、図8(a)の場合に
は、電源電圧Vに対してサーミスタTHと抵抗Rとを直
列接続し、その分圧VOUT をサーミスタ出力として検出
するものとなっている。湿気などが保護管62内部に侵
入した場合には、断線あるいは短絡以外に、抵抗−温度
特性が変化するモードで故障が発生する場合がある。
【0007】図8(b)は、サーミスタTHと並列に抵
抗RA が接続された場合と同様に、任意の温度における
抵抗値RTHが正常な場合の抵抗値より低下する故障モー
ドを示している。この場合、抵抗−温度特性(図7参
照)は、特性71から特性72に変化したことになり、
サーミスタの抵抗値RTHを基準として見た場合には、実
際の水温TJ より低い水温TL が測定されるものとな
る。
抗RA が接続された場合と同様に、任意の温度における
抵抗値RTHが正常な場合の抵抗値より低下する故障モー
ドを示している。この場合、抵抗−温度特性(図7参
照)は、特性71から特性72に変化したことになり、
サーミスタの抵抗値RTHを基準として見た場合には、実
際の水温TJ より低い水温TL が測定されるものとな
る。
【0008】このため、見かけ上で低い水温を設定値ま
で暖めようと制御することから、実際には設定値より高
く、使用に適さない温度にまで温水が暖められる可能性
がある。一方、図8(c)は、サーミスタTHと直列に
抵抗RB が接続された場合と同様に、任意の温度におけ
る抵抗値RTHが正常な場合の抵抗値より上昇する故障モ
ードを示している。
で暖めようと制御することから、実際には設定値より高
く、使用に適さない温度にまで温水が暖められる可能性
がある。一方、図8(c)は、サーミスタTHと直列に
抵抗RB が接続された場合と同様に、任意の温度におけ
る抵抗値RTHが正常な場合の抵抗値より上昇する故障モ
ードを示している。
【0009】この場合、抵抗−温度特性(図7参照)
は、特性71から特性73に変化したことになり、サー
ミスタの抵抗値RTHを基準として見た場合には、実際の
水温TJ より高い水温TH が測定されるものとなる。こ
のため、見かけ上で高い水温を設定値まで暖めようと制
御することから、実際には設定値より低く、使用に適さ
ない温度にしか温水が暖められない可能性がある。
は、特性71から特性73に変化したことになり、サー
ミスタの抵抗値RTHを基準として見た場合には、実際の
水温TJ より高い水温TH が測定されるものとなる。こ
のため、見かけ上で高い水温を設定値まで暖めようと制
御することから、実際には設定値より低く、使用に適さ
ない温度にしか温水が暖められない可能性がある。
【0010】したがって、このような抵抗−温度特性が
変化するという故障モードについては、従来のように、
回路的に断線あるいは短絡しているか否かを検出する方
法では、故障と判断できないという問題点があった。本
発明はこのような課題を解決するためのものであり、抵
抗−温度特性の変化を故障として正確に検出できるサー
ミスタ故障検出方法を提供することを目的としている。
変化するという故障モードについては、従来のように、
回路的に断線あるいは短絡しているか否かを検出する方
法では、故障と判断できないという問題点があった。本
発明はこのような課題を解決するためのものであり、抵
抗−温度特性の変化を故障として正確に検出できるサー
ミスタ故障検出方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるサーミスタ故障検出方法は、ヒ
ータへの給電停止から温水タンク内の温水と温水タンク
付近の室温とが等しくなるのに要する時間を予め待機時
間として設定し、ヒータへの給電停止から待機時間経過
後に、サーミスタにより温水タンク内の温水水温を測定
するとともに、温水タンク付近の室温を測定し、水温と
室温との比較結果に基づいてサーミスタの故障を検出す
るようにしたものである。また、所定の測定間隔でサー
ミスタにより温水タンク内の温水水温を測定することに
より水温が平衡状態となったか否か検出し、水温が平衡
状態となった場合にサーミスタにより測定された温水タ
ンク内の温水水温と、そのときの温水タンク付近の室温
とを比較し、水温と室温との比較結果に基づいてサーミ
スタの故障を検出するようにしたものである。
るために、本発明によるサーミスタ故障検出方法は、ヒ
ータへの給電停止から温水タンク内の温水と温水タンク
付近の室温とが等しくなるのに要する時間を予め待機時
間として設定し、ヒータへの給電停止から待機時間経過
後に、サーミスタにより温水タンク内の温水水温を測定
するとともに、温水タンク付近の室温を測定し、水温と
室温との比較結果に基づいてサーミスタの故障を検出す
るようにしたものである。また、所定の測定間隔でサー
ミスタにより温水タンク内の温水水温を測定することに
より水温が平衡状態となったか否か検出し、水温が平衡
状態となった場合にサーミスタにより測定された温水タ
ンク内の温水水温と、そのときの温水タンク付近の室温
とを比較し、水温と室温との比較結果に基づいてサーミ
スタの故障を検出するようにしたものである。
【0012】したがって、ヒータへの給電停止から待機
時間経過後、あるいは水温が平衡状態となった場合に、
測定された水温と室温との比較結果に基づいてサーミス
タの故障が検出される。また、水温が室温を基準とする
所定の許容範囲内にあるか否かに基づいて、サーミスタ
が正常であるか否かを判断するようにしたものである。
したがって、水温が室温を基準とする所定の許容範囲内
にない場合には、サーミスタが異常であると判断され
る。
時間経過後、あるいは水温が平衡状態となった場合に、
測定された水温と室温との比較結果に基づいてサーミス
タの故障が検出される。また、水温が室温を基準とする
所定の許容範囲内にあるか否かに基づいて、サーミスタ
が正常であるか否かを判断するようにしたものである。
したがって、水温が室温を基準とする所定の許容範囲内
にない場合には、サーミスタが異常であると判断され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態である電気
温水器のブロック図であり、以下、電気温水器として衛
生洗浄装置を例に説明するが、本発明は衛生洗浄装置以
外の電気温水器にも適用できる。同図において、1は洗
浄水として吐水する温水2を蓄積する温水タンク、3は
温水タンク1内の温水2を加熱するヒータ、4は温水2
の水温Tを測定するサーミスタ、5は温水タンク1付近
の室温TA を測定する室温センサである。
して説明する。図1は本発明の一実施の形態である電気
温水器のブロック図であり、以下、電気温水器として衛
生洗浄装置を例に説明するが、本発明は衛生洗浄装置以
外の電気温水器にも適用できる。同図において、1は洗
浄水として吐水する温水2を蓄積する温水タンク、3は
温水タンク1内の温水2を加熱するヒータ、4は温水2
の水温Tを測定するサーミスタ、5は温水タンク1付近
の室温TA を測定する室温センサである。
【0014】6はヒータ3など衛生洗浄装置の各部を制
御するとともに、サーミスタ4で検出された水温Tと室
温センサ5で測定された室温TA に基づいて、サーミス
タの抵抗−温度特性の変化によるサーミスタの故障を検
出する制御部である。次に、図2,3を参照し、本発明
の動作について説明する。図2は本発明の動作を示すタ
イミングチャート、図3は本発明の動作を示すフローチ
ャートである。
御するとともに、サーミスタ4で検出された水温Tと室
温センサ5で測定された室温TA に基づいて、サーミス
タの抵抗−温度特性の変化によるサーミスタの故障を検
出する制御部である。次に、図2,3を参照し、本発明
の動作について説明する。図2は本発明の動作を示すタ
イミングチャート、図3は本発明の動作を示すフローチ
ャートである。
【0015】通常、衛生洗浄装置では、洗浄水として用
いる温水2を所定の水温に保つため、サーミスタ4の測
定出力に基づいて、温水2の水温Tが所定範囲内に入る
ようにヒータ3への給電をON−OFF動作させる。こ
こで、時刻t0 からサーミスタの故障検出を行う場合に
は、まず、ヒータ3への給電を停止する(ステップ3
1)。
いる温水2を所定の水温に保つため、サーミスタ4の測
定出力に基づいて、温水2の水温Tが所定範囲内に入る
ようにヒータ3への給電をON−OFF動作させる。こ
こで、時刻t0 からサーミスタの故障検出を行う場合に
は、まず、ヒータ3への給電を停止する(ステップ3
1)。
【0016】続いて、温水2の水温Tが室温TA とほぼ
等しくなるまで待機する(ステップ32:NO)。この
待機時間tW は、衛生洗浄装置の構造や室温に左右され
るが、装置の使用環境を考慮して、固定的な値を予め設
定しておいてもよく、室温に基づいて算出した値を用い
てもよい。
等しくなるまで待機する(ステップ32:NO)。この
待機時間tW は、衛生洗浄装置の構造や室温に左右され
るが、装置の使用環境を考慮して、固定的な値を予め設
定しておいてもよく、室温に基づいて算出した値を用い
てもよい。
【0017】時刻t0 から待機時間tW 経過後(ステッ
プ32:YES)、サーミスタ4により水温Tを測定し
(ステップ33)、これと並行して、室温センサ5によ
り温水タンク1付近の室温TA を測定する(ステップ3
4)。ここで、サーミスタ4の抵抗−温度特性が正常な
場合、時刻t0 のヒータ3OFFから待機時間tW だけ
経過した時刻t1 には、水温Tが室温TA まで低下し
て、両者がほぼ等しくなる。
プ32:YES)、サーミスタ4により水温Tを測定し
(ステップ33)、これと並行して、室温センサ5によ
り温水タンク1付近の室温TA を測定する(ステップ3
4)。ここで、サーミスタ4の抵抗−温度特性が正常な
場合、時刻t0 のヒータ3OFFから待機時間tW だけ
経過した時刻t1 には、水温Tが室温TA まで低下し
て、両者がほぼ等しくなる。
【0018】一方、サーミスタ4の抵抗−温度特性が変
化している場合には、図2に示すように、時刻t1 にお
いて、水温Tと室温TA とに誤差が生じる。例えば、前
述の図8(b)のように、任意の温度における抵抗値R
THが正常な場合の抵抗値より低下する故障モードの場合
には、時刻t1 において、サーミスタ4で測定した水温
Tが室温TA より低い値になる。
化している場合には、図2に示すように、時刻t1 にお
いて、水温Tと室温TA とに誤差が生じる。例えば、前
述の図8(b)のように、任意の温度における抵抗値R
THが正常な場合の抵抗値より低下する故障モードの場合
には、時刻t1 において、サーミスタ4で測定した水温
Tが室温TA より低い値になる。
【0019】また、前述の図8(c)のように、任意の
温度における抵抗値RTHが正常な場合の抵抗値より上昇
する故障モードの場合には、時刻t1 において、サーミ
スタ4で測定した水温Tが室温TA より高い値になる。
したがって、サーミスタ4により水温Tが室温TA を基
準とする所定の許容範囲内であるか否かを判断すること
により(ステップ35)、サーミスタ4の抵抗−温度特
性が変化するという故障モードを正確に判断できる。
温度における抵抗値RTHが正常な場合の抵抗値より上昇
する故障モードの場合には、時刻t1 において、サーミ
スタ4で測定した水温Tが室温TA より高い値になる。
したがって、サーミスタ4により水温Tが室温TA を基
準とする所定の許容範囲内であるか否かを判断すること
により(ステップ35)、サーミスタ4の抵抗−温度特
性が変化するという故障モードを正確に判断できる。
【0020】この場合、サーミスタ4により水温Tが室
温TA を基準とする所定の許容範囲内にある場合には
(ステップ35:YES)、サーミスタ4は正常である
と判断する(ステップ36)。一方、許容範囲内にはな
い場合には(ステップ35:NO)、サーミスタ4は異
常であると判断する(ステップ37)。
温TA を基準とする所定の許容範囲内にある場合には
(ステップ35:YES)、サーミスタ4は正常である
と判断する(ステップ36)。一方、許容範囲内にはな
い場合には(ステップ35:NO)、サーミスタ4は異
常であると判断する(ステップ37)。
【0021】なお、水温Tと室温TA とがほぼ等しくな
るまでに、待機時間TD だけヒータ3への給電を停止す
る必要がある。衛生洗浄装置の場合には、通常時、所定
の温度に洗浄水の水温を保持する必要があり、ヒータ3
への給電を停止した場合には水温が低下する。したがっ
て、タイマー動作により定期的にサーミスタの故障検出
動作を行ってもよいが、衛生洗浄装置への電源供給開始
時やヒータへの給電を停止する節電動作時に、サーミス
タの故障検出動作を行うことにより、通常動作時におけ
る温水利用の妨げにならなくなる。
るまでに、待機時間TD だけヒータ3への給電を停止す
る必要がある。衛生洗浄装置の場合には、通常時、所定
の温度に洗浄水の水温を保持する必要があり、ヒータ3
への給電を停止した場合には水温が低下する。したがっ
て、タイマー動作により定期的にサーミスタの故障検出
動作を行ってもよいが、衛生洗浄装置への電源供給開始
時やヒータへの給電を停止する節電動作時に、サーミス
タの故障検出動作を行うことにより、通常動作時におけ
る温水利用の妨げにならなくなる。
【0022】なお、以上の説明において、ヒータ3への
給電停止から待機時間TD だけ待機したタイミングで、
水温Tと室温TA とを比較するようにした場合について
説明したが、水温Tの温度がほぼ一定となったタイミン
グで水温Tと室温TA とを比較するようにしてもよい。
図4は本発明の他の動作を示すフローチャートである。
この場合、まずサーミスタ4により水温T0 を測定し
(ステップ41)、所定の測定間隔tD だけ待機する
(ステップ42:NO)。
給電停止から待機時間TD だけ待機したタイミングで、
水温Tと室温TA とを比較するようにした場合について
説明したが、水温Tの温度がほぼ一定となったタイミン
グで水温Tと室温TA とを比較するようにしてもよい。
図4は本発明の他の動作を示すフローチャートである。
この場合、まずサーミスタ4により水温T0 を測定し
(ステップ41)、所定の測定間隔tD だけ待機する
(ステップ42:NO)。
【0023】測定間隔tD 経過後(ステップ42:YE
S)、サーミスタ4により再び水温T1 を測定し(ステ
ップ43)、これら水温T0 ,T1 を比較する(ステッ
プ44)。ここで、水温T0 ,T1 の差が所定の許容範
囲内になく両者が等しくない場合には(ステップ43:
NO)、ステップ41に戻って、測定間隔tD における
水温の変化を再測定する。
S)、サーミスタ4により再び水温T1 を測定し(ステ
ップ43)、これら水温T0 ,T1 を比較する(ステッ
プ44)。ここで、水温T0 ,T1 の差が所定の許容範
囲内になく両者が等しくない場合には(ステップ43:
NO)、ステップ41に戻って、測定間隔tD における
水温の変化を再測定する。
【0024】一方、水温T0 ,T1 の差が所定の許容範
囲内にあり両者がほぼ等しい場合には(ステップ43:
YES)、水温Tがほぼ平衡して室温TA と等しくなっ
たと判断して、サーミスタ4により水温Tを測定すると
ともに(ステップ45)、室温センサ5により室温TA
を測定し、両者を比較する(ステップ47)。ここで、
前述したように、サーミスタ4の抵抗−温度特性が変化
している場合には、水温Tと室温TA とに誤差が生じ
る。
囲内にあり両者がほぼ等しい場合には(ステップ43:
YES)、水温Tがほぼ平衡して室温TA と等しくなっ
たと判断して、サーミスタ4により水温Tを測定すると
ともに(ステップ45)、室温センサ5により室温TA
を測定し、両者を比較する(ステップ47)。ここで、
前述したように、サーミスタ4の抵抗−温度特性が変化
している場合には、水温Tと室温TA とに誤差が生じ
る。
【0025】したがって、サーミスタ4により水温Tが
室温TA を基準とする所定の許容範囲内にある場合には
(ステップ47:YES)、サーミスタ4は正常である
と判断する(ステップ48)。一方、許容範囲内にはな
い場合には(ステップ47:NO)、サーミスタ4は異
常であると判断する(ステップ49)。
室温TA を基準とする所定の許容範囲内にある場合には
(ステップ47:YES)、サーミスタ4は正常である
と判断する(ステップ48)。一方、許容範囲内にはな
い場合には(ステップ47:NO)、サーミスタ4は異
常であると判断する(ステップ49)。
【0026】このように、水温Tがほぼ平衡状態となっ
たことを検出して、水温Tと室温TA とを比較するよう
にした場合には、ヒータ3のOFFから待機時間tW だ
け待機する場合と比較して、より正確にサーミスタ4の
抵抗−温度特性の変化を検出できる。また、待機時間t
W のように時間的余裕を含む必要がなくなるため、故障
検出に要する時間を短縮でき、温水利用の妨げとなる期
間を短縮できる。
たことを検出して、水温Tと室温TA とを比較するよう
にした場合には、ヒータ3のOFFから待機時間tW だ
け待機する場合と比較して、より正確にサーミスタ4の
抵抗−温度特性の変化を検出できる。また、待機時間t
W のように時間的余裕を含む必要がなくなるため、故障
検出に要する時間を短縮でき、温水利用の妨げとなる期
間を短縮できる。
【0027】なお、図5に示すように、室温TA と平衡
状態となる温水2の水温を推定するようにしてもよい。
例えば、ヒータ3をOFF後の時刻t0 からtA まで、
サーミスタ4で検出される水温Tを各測定ポイントで追
跡測定し、得られた低下曲線から温水が室温TA と平衡
する水温を推定し、その推定値と室温との比較結果に基
づきサーミスタ4の故障有無を判断する。
状態となる温水2の水温を推定するようにしてもよい。
例えば、ヒータ3をOFF後の時刻t0 からtA まで、
サーミスタ4で検出される水温Tを各測定ポイントで追
跡測定し、得られた低下曲線から温水が室温TA と平衡
する水温を推定し、その推定値と室温との比較結果に基
づきサーミスタ4の故障有無を判断する。
【0028】この場合、低下曲線は温水タンク1に固有
の熱時定数に応じて過渡的に減少することから、一般的
な推定方法により、低下曲線の一部から収束値を推定す
ることができる。これにより、時刻tA で故障判断で
き、温水が室温TA と平衡する時刻t0 からt1 までの
時間、あるいは待機時間tw より短い期間でサーミスタ
4の故障検出を実施できる。
の熱時定数に応じて過渡的に減少することから、一般的
な推定方法により、低下曲線の一部から収束値を推定す
ることができる。これにより、時刻tA で故障判断で
き、温水が室温TA と平衡する時刻t0 からt1 までの
時間、あるいは待機時間tw より短い期間でサーミスタ
4の故障検出を実施できる。
【0029】なお、以上の説明において、室温センサ5
として、衛生洗浄装置のおしり乾燥用温風センサを利用
してもよく、乾燥動作時以外の検出温度を室温TA とし
て利用できる。また、室暖用温度センサやプリント基板
上に設けられた安価な温度センサを用いてもよい。
として、衛生洗浄装置のおしり乾燥用温風センサを利用
してもよく、乾燥動作時以外の検出温度を室温TA とし
て利用できる。また、室暖用温度センサやプリント基板
上に設けられた安価な温度センサを用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ヒータ
への給電停止から温水タンク内の温水と温水タンク付近
の室温とが等しくなるのに要する時間を予め待機時間と
して設定し、ヒータへの給電停止から待機時間経過後
に、サーミスタにより温水タンク内の温水水温を測定す
るとともに、温水タンク付近の室温を測定し、水温と室
温との比較結果に基づいてサーミスタの故障を検出する
ようにしたので、従来のように、サーミスタの断線ある
いは短絡を回路的に検出する方法と比較して、サーミス
タの抵抗−温度特性が変化するという故障モードを正確
に判断できる。
への給電停止から温水タンク内の温水と温水タンク付近
の室温とが等しくなるのに要する時間を予め待機時間と
して設定し、ヒータへの給電停止から待機時間経過後
に、サーミスタにより温水タンク内の温水水温を測定す
るとともに、温水タンク付近の室温を測定し、水温と室
温との比較結果に基づいてサーミスタの故障を検出する
ようにしたので、従来のように、サーミスタの断線ある
いは短絡を回路的に検出する方法と比較して、サーミス
タの抵抗−温度特性が変化するという故障モードを正確
に判断できる。
【0031】また、所定の測定間隔でサーミスタにより
温水タンク内の温水水温を測定することにより水温が平
衡状態となったか否か検出し、水温が平衡状態となった
場合にサーミスタにより測定された温水タンク内の温水
水温と、そのときの温水タンク付近の室温とを比較し、
水温と室温との比較結果に基づいてサーミスタの故障を
検出するようにしたので、従来のように、サーミスタの
断線あるいは短絡を回路的に検出する方法と比較して、
サーミスタの抵抗−温度特性が変化するという故障モー
ドを正確に判断できるとともに、待機時間のように時間
的余裕を含む必要がなくなるため、故障検出に要する時
間を短縮でき、温水利用の妨げとなる期間を短縮でき
る。また、水温が室温を基準とする所定の許容範囲内に
あるか否かに基づいて、サーミスタが正常であるか否か
を判断するようにしたので、測定のばらつきを含んだ判
断が可能となる。
温水タンク内の温水水温を測定することにより水温が平
衡状態となったか否か検出し、水温が平衡状態となった
場合にサーミスタにより測定された温水タンク内の温水
水温と、そのときの温水タンク付近の室温とを比較し、
水温と室温との比較結果に基づいてサーミスタの故障を
検出するようにしたので、従来のように、サーミスタの
断線あるいは短絡を回路的に検出する方法と比較して、
サーミスタの抵抗−温度特性が変化するという故障モー
ドを正確に判断できるとともに、待機時間のように時間
的余裕を含む必要がなくなるため、故障検出に要する時
間を短縮でき、温水利用の妨げとなる期間を短縮でき
る。また、水温が室温を基準とする所定の許容範囲内に
あるか否かに基づいて、サーミスタが正常であるか否か
を判断するようにしたので、測定のばらつきを含んだ判
断が可能となる。
【図1】 本発明の一実施の形態による電気温水器のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】 本発明の動作を示すタイミングチャートであ
る。
る。
【図3】 本発明の動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の他の動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図5】 本発明の他の動作を示す説明図である。
【図6】 液温測定用の一般的なサーミスタを示す説明
図である。
図である。
【図7】 一般的なサーミスタの抵抗−温度特性を示す
説明図である。
説明図である。
【図8】 サーミスタの故障モードを示す等価回路図で
ある。
ある。
1…温水タンク、2…温水、3…ヒータ、4…サーミス
タ、5…室温センサ、6…制御部、T…水温、TA …室
温、tW …待機時間、tD …測定間隔。
タ、5…室温センサ、6…制御部、T…水温、TA …室
温、tW …待機時間、tD …測定間隔。
Claims (3)
- 【請求項1】 サーミスタにより温水タンク内の温水水
温を測定し、その測定結果に基づいてヒータへの給電を
制御することにより所望水温の温水を供給する電気温水
器において、 ヒータへの給電停止から温水タンク内の温水と温水タン
ク付近の室温とが等しくなるのに要する時間を予め待機
時間として設定し、 ヒータへの給電停止から前記待機時間経過後に、サーミ
スタにより温水タンク内の温水水温を測定するととも
に、温水タンク付近の室温を測定し、 前記水温と前記室温との比較結果に基づいてサーミスタ
の故障を検出することを特徴とするサーミスタ故障検出
方法。 - 【請求項2】 サーミスタにより温水タンク内の温水水
温を測定し、その測定結果に基づいてヒータへの給電を
制御することにより所望水温の温水を供給する電気温水
器において、 所定の測定間隔でサーミスタにより温水タンク内の温水
水温を測定することにより水温が平衡状態となったか否
か検出し、 水温が平衡状態となった場合にサーミスタにより測定さ
れた温水タンク内の温水水温と、そのときの温水タンク
付近の室温とを比較し、 前記水温と前記室温との比較結果に基づいてサーミスタ
の故障を検出することを特徴とするサーミスタ故障検出
方法。 - 【請求項3】 請求項1または2のサーミスタ故障検出
方法において、 前記水温が前記室温を基準とする所定の許容範囲内にあ
るか否かに基づいて、サーミスタが正常であるか否かを
判断することを特徴とするサーミスタ故障検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27578497A JPH11118619A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | サーミスタ故障検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27578497A JPH11118619A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | サーミスタ故障検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11118619A true JPH11118619A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17560366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27578497A Withdrawn JPH11118619A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | サーミスタ故障検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11118619A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431352B1 (ko) * | 2001-07-11 | 2004-05-12 | 삼성전자주식회사 | 온도센서 불량감지장치 및 그 방법 |
JP2009011430A (ja) * | 2007-07-02 | 2009-01-22 | Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp | 食品加熱保温器 |
JP2018091741A (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 温度計測回路、方法、及びマイクロコンピュータユニット |
-
1997
- 1997-10-08 JP JP27578497A patent/JPH11118619A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431352B1 (ko) * | 2001-07-11 | 2004-05-12 | 삼성전자주식회사 | 온도센서 불량감지장치 및 그 방법 |
JP2009011430A (ja) * | 2007-07-02 | 2009-01-22 | Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp | 食品加熱保温器 |
JP2018091741A (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 温度計測回路、方法、及びマイクロコンピュータユニット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |