JPH02311435A - 改変ビスフエノール - Google Patents

改変ビスフエノール

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JPH02311435A
JPH02311435A JP2115952A JP11595290A JPH02311435A JP H02311435 A JPH02311435 A JP H02311435A JP 2115952 A JP2115952 A JP 2115952A JP 11595290 A JP11595290 A JP 11595290A JP H02311435 A JPH02311435 A JP H02311435A
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JP
Japan
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hydroxyphenyl
arylcyclobutene
compound
formula
group
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JP2115952A
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Pui-Kwan Wong
プイ・クワン・ワング
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C39/00Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C39/12Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring polycyclic with no unsaturation outside the aromatic rings
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C37/11Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms
    • C07C37/18Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms by condensation involving halogen atoms of halogenated compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2602/00Systems containing two condensed rings
    • C07C2602/02Systems containing two condensed rings the rings having only two atoms in common
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    • C07C2602/06One of the condensed rings being a six-membered aromatic ring the other ring being four-membered

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、成る種のジ(ヒドロキシフェニル)化合物の
環−アルキル化誘導体に関する。より詳細には本発明は
、フェニル環の少なくとも1つに少なくとも1個のアリ
ールシクロブテンアルキル基を結合させたジ(ヒドロキ
シフェニル)化合物、これらアルキル化誘導体の製造方
法、および環−アルキル化誘導体の加熱により得られる
硬化生成物に関するものである。
〔従来の技術〕
高分子熱硬化樹脂を製造すべ(七ツマー材料を硬化させ
ることは、当業界で周知されている。一般に、硬化性モ
ノマーは1個(通常は2個以上)の活性基を有して、架
橋ポリマーを生成させる硬化もしくは架橋重合のための
反応性部位として作用させる。しかしながら、架橋樹脂
を生成させるための多くの或いは大抵の重合性モノマー
の効率的な硬化(たとえばエポキシ樹脂の硬化)には、
硬化剤(触媒量もしくは化学量論量)を存在させて硬化
もしくは架橋を許容しうる速度で生ぜしめる必要がある
。大抵の硬化剤の存在下においてさえ、硬化速度は望ま
しくないほど遅く、したがって、充分急速な硬化を得る
には促進剤の添加が必要とされる。成る種の重合性モノ
マーは、硬化剤もしくは促進剤を添加しなくても硬化す
るが、これは高強度エネルギー(たとえばUV光)を加
えた時のみに限られる。
しかしながら、熱を加えた際にも硬化が生じないような
1個もしくはそれ以上の活性部位を持った他の七ツマー
材料も存在する。この種の架橋樹脂先駆体の1種類は、
その分子構造内に1個もしくはそれ以上のアリールシク
ロブテン(特にベンゾシクロブテン)の部分を含む、特
定の理論に拘束されるものではないが、恐らく熱を加え
た際にシクロブテン部分が開環して、隣接分子の活性部
分と反応する反応性中間体を生成するものと思われる。
得られる樹脂は、剛性および多くの一般的溶剤に対する
耐性などの性質を有する。
クリチョフに係る一連の米国特許(そのうち米国特許第
4.540.763号を例示する)は、芳香族環がベン
ゾシクロブテン成分における6員環の炭素原子に直接ま
たは官能基を介して結合した多環式芳香族化合物を包含
する多数のベンゾシクロブテン誘導体の製造および硬化
につき記載している。
これら誘導体は自己硬化性であると云われる。しかしな
がら、異なる分子構造を有する新規な種類の自己硬化性
ベンゾシクロブテン型化合物を提供するのが有利であろ
う。
〔発明の要点〕
本発明は、新規な種類のジ(ヒドロキシフェニル)化合
物のアリールシクロブテン誘導体、これら誘導体の製造
方法、並びにこれら誘導体の加熱により得られる成る程
度まで硬化もしくは架橋した生成物を提供する。より詳
細には、本発明はアリールシクロブテンアルキル化され
たジ(ヒドロキシフェニル)化合物に関するものである
本発明の新規な化合物は、芳香族環の少なくとも1個に
アリールシクロブテン含有置換基を有する2個までの芳
香族環よりなる環−アリールシクロブテンアルキル化さ
れたジ(ヒドロキシフェニル)化合物からなりジ(ヒド
ロキシフェニル)化合物のフェニル基がアリールシフロ
ブ与ン部分における芳香族6員環の環炭素原子にアルキ
レン結合基を介して結合されたことを特徴とする。これ
ら新規な化合物は、ジ(ヒドロキシフェニル)化合物と
アリールシクロブテンアルキル化合物との反応により製
造される。これら生成物は、高められた温度まで加熱す
ると、硬質重合体まで自己硬化する。
本発明の方法に用いるのに適したジ(ヒドロキシフェニ
ル)化合物は、30個までの炭素原子と1〜2個の芳香
族環とを有し、これら芳香族環は適宜置換することがで
きる。2個の芳香族環が存在する場合、これらの環は融
合し或いは直接原子価結合、8個までの炭素原子を有す
る適宜置換されたアルキレンにより、またはオキソ、チ
オ、カルボニル、カルボキシル、カルボナトもしくはス
ルホニルにより結合する。必要に応じ、芳香族環は好ま
しくは4個までの炭素原子を有するアルキル、またはハ
ロゲン(好ましくはミドル(middle)ハロゲン)
により置換することもできる。この種のジ(ヒドロキシ
フェニル)含有化合物の一種類は、式 %式%(1) 〔式中、Xは30個までの炭素原子と1〜2個の芳香族
環とを有する芳香族基であり、前記芳香族環は2個の環
が存在する場合には融合し或いは上記のように結合する
と共に各芳香族環に少なくとも1個のヒドロキシル置換
基を有する〕によって示される。式(I)における基X
は、二価結合基に存在する追加原子の他には炭素原子と
水素原子とのみを含むヒドロカルビルであるか、或いは
非反応性炭素原子置換基として存在する他の原子、たと
えばハロゲン、好ましくはミドルハロゲン、すなわちク
ロルもしくはブロモを有する置換ヒドロカルビルである
式(I)のジ(ヒドロキシフェニル)化合物の例はハイ
ドロキノン、レゾルシノール、1.5−ジヒドロキシナ
フタレン、4.4′ −ジヒドロキシ−2,2′−ジメ
チルビフェニル、282−ジ(4−ヒドロキシフェニル
)プロパン、ジ(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2
,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニ
ル〕プロパン、ジ(3−ヒドロキシフェニル)エーテル
、ジ(4−ヒ、ドロキシ−3−エチルフェニル)ケトン
もしくはジ(4−ヒドロキシフェニル)カーボネートを
包含する。
好適種類のジ(ヒドロキシフェニル)化合物は、式 〔式中、Afkは8個までの炭素原子を有するアルキレ
ンであり、Zは独立してアルキル、好ましくは4個まで
の炭素原子を有する低級アルキル、またはハロ、好まし
くはミドルハロであり、Zは独立してO〜3、好ましく
は0〜2の整数である〕 によって示される。基Aj2には好ましくは1〜4個の
炭素原子を有するアルキレン、より好ましくは2.2−
プロピレンである。これらジ(ヒドロキシフェニル)化
合物は、ジ(3−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1
−ジ(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、
2.2−ジ(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、41
4−ジ(4−ヒドロキシ−3−クロルフェニル)オクタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモ
フェニル)プロパンおよび2−(3−ヒドロキシフェニ
ル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)プロパンにより
例示される。好適ヒドロキシル置換基は、A!に基に結
合した炭素原子に対しパラ位置であり、かつZは最も好
ましくはOである。ビスフェノールAもしくはBPAと
しても知られた化合物2.2−ジ(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンが特に好適なジ(ヒドロキシフェニル)
化合物である。
これらジ(ヒドロキシフェニル)化合物は公知化合物で
あるか、或いは公知方法により製造される。
新規な環−アルキル化ジ(ヒドロキシフェニル)化合物
を製造するには、ジ(ヒドロキシフェニル)化合物を式 %式%) 〔式中、Arはアリールシクロブテン基であり、Rは4
個までの炭素原子を有するアルキレンであり、かつWは
電子吸引基である〕 により示されるアリールシクロブテンアルキル化合物と
反応させる。
上記式Hにおいて適するW基は、芳香族環に結合した際
に環−失活性かつメタ−指向性になると考えられるもの
、換言すれば求核性置換反応において良好な「離脱基」
と一般に呼ばれるような基である。好適W基はアンバー
(upper)ハロ、すなわちフルオロ以外のハロゲン
(クロル、ブロモもしくはイオド)、またはたとえばア
リールサルフェート(たとえばトシレート、プロシレー
トもしくはメシレート)のようにスルホン酸エステル、
アルキルスルホネート(たとえばメシレートおよびフル
オロアルキルスルホネート)、たとえばトリフレートも
しくはノナフレートである。式■における基Rは4個ま
での炭素原子を有するアルキレン、たとえばメチレン、
1.2−エチレンもしくは1,4−ブチレンであるが、
好ましくはメチレンである。
アリールシクロブテン基Arは4個までの芳香族環と3
0個までの炭素原子とを有する芳香族環系であって、芳
香族環に融合した少なくとも1個のシクロブテン環を有
する。適する芳香族環系は単一芳香族環系の化合物ベン
ゼン、融合芳香族環系の化合物ナフタレン、アンスラセ
ンおよびフェナンスレン、8個までの炭素原子のアルキ
レン基により結合された2個もしくはそれ以上の芳香族
環よりなる直接結合の芳香族環系化合物、たとえばジフ
ェニルアルカン(たとえばジフェニルメタンおよび2,
2−ジフェニルプロパン)により例示される。好適な芳
香族環系は単一環系の化合物ベンゼンであり、好適なア
リールシクロブテン成分はベンゾシクロブテン成分であ
る。計基は炭素原子と水素原子とのみを有するヒドロカ
ルビルであるか、或いは不活性炭素原子置換基(たとえ
ばシアノもしくはミドルハロ)として他の原子をも有す
る置換ヒドロカルビルである。好適Ar基はベンゾシク
ロブテン基である。
特に好適な本発明の具体例において、アリールシクロブ
テンアルキル化合物は、式 〔式中、W′はアッパー(upper)ハロ、すなわち
クロル、ブロモもしくはイオドであるが、好ましくはク
ロルもしくはブロモ、特にクロルである〕 のハロメチルフェニルシクロブテンである。ハロメチル
フェニルシクロブテンは、ハロメチル置換基およびフェ
ニルシクロブテン環の所望の空間配置に応じて、数種の
反応方式の1つにより製造される。好適な反応体である
4−ハロメチルベンゾシクロブテンは、p−メチルベン
ジルハライド(好ましくはp−メチルベンジルクロライ
ド)からエビング等、ジャーナル・ケミカル・ソサエテ
ィ・ケミストリー・コミューニケーション(1979)
、第207頁の方法により2工程で製造される。3−ク
ロルメチルベンゾシクロブテンの製造は、0−メチルベ
ンジルクロライドから出発して同様な方法により行なわ
れる。しかしながら、この場合、方法は3−クロルメチ
ルベンゾシクロブテンと4−クロルメチルベンゾシクロ
ブテンとの約1:2モル混合物を生成する。この混合物
は、たとえば蒸留もしくはクロマトグラフィー分離のよ
うな常法により個々の成分に分離され、或いは異性体の
分離なしにそのまま使用される。他のアリールシクロブ
テンアルキル化合物も公知化合物であり、或いは公知方
法により製造される。
ジ(ヒドロキシフェニル)化合物とアリールシクロブテ
ンアルキル化合物とは、一般的にいわゆるフリーデル・
クラフツ・アルキル化触媒と称する触媒の存在下に液相
で反応させる。この種の触媒は酸性金属ハロゲン化物(
たとえば三塩化アルミニウム、三弗化硼素、塩化亜鉛、
塩化第二錫および塩化第二鉄)、プロトン含有の酸(た
とえば硫酸、弗化水素酸および燐酸)、酸性金属酸化物
(たとえばシリカおよび酸化第二鉄)、並びに陽イオン
交換樹脂(たとえば登録商標ダウエックス樹脂および登
録商標アンパライト樹脂として市販されている種類のス
ルホン化スチレン−ジビニルベンゼン架橋樹脂)を包含
する。アルキル化触媒は触媒量で使用される。全反応体
に対し約1〜約5重量%の量のアルキル化触媒にて充分
であるが、それより多量もしくは少量も使用することが
できる。アルキル化反応は、不活性反応希釈剤中で液相
にて行なわれる。適する反応希釈剤は反応条件下にて液
体であり、かつ各反応体の少なくとも1部を反応温度で
溶解しうるものである。適する反応希釈剤の例は12個
までの炭素原子を有する炭化水素もしくはハロ炭化水素
であってヘプタン、イソオクタン、およびドデカン、並
びに二塩化エチレン、四塩化炭素、ペルフルオロブタン
およびペルクロルプロパンを包含する。好適希釈剤は1
.2−ジクロルエタンおよびクロロホルム、特に1.2
−ジクロルエタンである。
アルキル化反応は、ジ(ヒドロキシフェニル)化合物と
アリールシクロブテンアルキル化合物と触媒とを反応希
釈剤中で接触させ、かつこの混合物をアルキル化条件下
に維持すると共に、反応体/触媒の接触を例えば振とう
、攪拌もしくは還流などの常法により維持して行なわれ
る。ジ(ヒドロキシフェニル)化合物とアリールシクロ
ブテンアルキル化合物との比は臨界的でないが、この比
は各ジ(ヒドロキシフェニル)化合物の分子に導入され
るアリールシクロブテン成分の個数に影響を与える。一
般に、ジ(ヒドロキシエチル)化合物とアリールシクロ
ブテンアルキル化合物との比は約8;1〜約1=8で満
足しうるが、約4=1〜約1=1のモル比が好適である
通する反応温度は約20〜約180℃であり、約30〜
約150℃の範囲の反応温度が好適である。室温下での
反応混合物の還流温度にて、しばしば良好な結果が得ら
れる。適する反応圧力は、反応混合物を反応温度にて液
相に維持するような圧力である。このような圧力は典型
的には約20気圧までであるが、よりしばしば約0.8
〜約10気圧である。反応後、環−アルキル化されたジ
(ヒドロキシフェニル)生成物を、たとえば非溶剤での
生成物の沈澱に続く希釈剤の除去もしくは濾過のような
常法によって回収する。
本発明の環−アルキル化されたジ(ヒドロキシフェニル
)化合物は、ジ(ヒドロキシフェニル)化合物の少なく
とも1つのフェニル環に置換基として−R−Ar基[こ
こでArおよびRは上記の意味を有する]が存在するこ
とを特徴とする。成る種のジ(ヒドロキシフェニル)化
合物は分子内に2個以上のAr−R基を有し、かつ多く
のものが2個以上のAr−R基を同じフェニル環に有す
る。Ar−R基の位置および個数は臨界的でないが、こ
の種の基の個数は部分的に環−アルキル化生成物が硬化
する際に生ずる架橋の程度を調節する。上記反応体(式
■および式■)の場合、生成物は式H−0−X−OH (III) >p−Ar>、 〔式中、Ar、 RおよびXは上記の意味を有し、かつ
rは1〜4、好ましくは1〜2の整数である〕 によって示される。式IaおよびI[aの好適反応体の
場合、好適な環−アルキル化生成物は式〔式中、八I!
、に、Z、zおよびArは上記の意味を有し、かつSは
独立して0〜2、好ましくは0〜lの整数であり、ただ
し少なくとも1個のSは少なくとも1である〕 によって示される。好ましくは、Rはメチレン基を示す
環−アルキル化生成物の命名は、その複雑性のため若干
困難であるが、代表的生成物はジ(4−ベンゾシクロブ
テニルメチル)−2,2−ジ(4−ヒドロキシフェニル
)プロパン〔これは例として4−クロルメチルベンゾシ
クロブテンと2.2−ジー(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンとから製造される〕、およびトリ(3−ベンゾ
シクロブテニルメチル)−1,5−ジヒドロキシナフタ
レン[これは例として3−ブロモメチルベンゾシクロブ
テンと1,5−ジヒドロキシ−ナフタレンとから製造さ
れる]を包含する。これら反応体および生成物に関する
上記式を考慮すれば、他の生成物も明らかとなろう。
アリールシクロブテンアルキル化されたジ(ヒドロキシ
フェニル)化合物は一般に粘性油状物もしくは低融点の
固体であって、その性質は部分的に1分子当りのアリー
ルシクロブテンアルキル部分の個数に依存する。1分子
当り1個のみのアリールシクロブテンアルキル部分を有
する生成物は大して硬化もしくは架橋しないが、加熱す
ると硬質かつ少なくとも比較的不溶性の物質を生成する
2個もしくはそれ以上のアリールシクロブテンアルキル
部分を有するアリールシクロブテンアルキル化されたジ
(ヒドロキシフェニル)化合物は高度に硬化もしくは架
橋して、より明らかに熱硬化樹脂と称する種類の物質を
もたらす。いずれの場合にも、本発明による化合物の硬
化は、高温度を加えて行なわれる。典型的には、これら
化合物は約300℃までの温度、よりしばしば少なくと
も約200℃の温度まで加熱される。得られる硬質かつ
比較的不溶性の物質は少なくとも成る程度の自己重合を
示すと共に、成る場合には相当程度の重合を示す。或い
は、環−アルキル化ジ(ヒドロキシフェニル)化合物は
、ポリマー分子内に炭素−炭素不飽和を有するたとえば
ポリブタジェン、ポリイソプレンおよびスチレン−ブタ
ジェンゴムのような各種の高分子物質を架橋するのに役
立つ6さらに他の改変において、環−アルキル化ジ(ヒ
ドロキシフェニル)化合物は、熱可塑性樹脂(たとえば
アリーレン樹脂)の従来の製造に用いられているBPA
の1部に代えて用いられ、得られる高分子物質は成る程
度の自己硬化を示す。アリールシクロブテンアルキル化
ジ(ヒドロキシフェニル)化合物を加熱して得られる硬
質かつ不溶性の生成物は、熱硬化型樹脂につき慣用の方
法により加工される。この種の樹脂は、慣用の熱硬化性
樹脂を用いる用途、たとえば被覆および構造材(たとえ
ば宇宙工業および電子工業)に用途を有する。
〔実施例〕
以下、限定はしないが実施例により本発明をさらに説明
する。
1隻拠土 60℃の1.2−ジクロルエタン400 mflにおけ
る1、8.3g(80ミリモル)の2.2−ジ(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンの溶液に、6.1g(40
ミリモル)の4−クロルメチルベンゾシクロブテンと0
.4gの塩化亜鉛とを添加した。得られた混合物を還流
下に3時間加熱し、次いで室温まで冷却した。次いで、
混合物を希塩酸および次いで水により洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで脱水し、かつ木炭で脱色した。減圧下で希釈
剤を除去して、コハク油の粘性油状物を得た。この粗生
成物を、クロロホルムを溶出剤とするシリカゲルカラム
でのクロマトグラフにかけた。カラムからの最初の50
dの溶出液を減圧e4縮して12.1 gのガラス状固
体を得た。生成物のプロトンNMRスペクトルは、ベン
ゾシクロブテンメチル化2,2−ジ(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンと2.2−ジ(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン1分子当り平均して1.1置換のベンゾシ
クロブテンメチル成分との混合物に一致した。
1崖■工 0.86g(約2.5ミリモル)の実施例■の生成物と
10.84g(47,5ミリモル)の2,2−ジ(4−
ヒドロキシフェニル)プロパンとの混合物を、4.5g
の水酸化ナトリウムと3.0gのラウリル硫酸と50−
の1.2−ジクロルエタンと300dの水との混合物に
添加した。この混合物をワーリング・プレンダに入れて
、0゛Cまで冷却した。
1.2−ジクロルエタン100−における塩化イソフタ
ロイル(5,08g、25ミリモル)と塩化テレフタロ
イル(5,08g、25ミリモル)との溶液を、遅い攪
拌速度におけるプレンダ内で混合物に添加した。混合物
を高速度にてさらに10分間攪拌した後、にれを350
戒のアセトン中に注ぎ込み、かつ沈澱物を減圧濾過によ
り回収した。沈澱した重合体をワーリング・ブレンダに
て500 dの水で洗浄し、濾過し、漏斗にて100F
Rf/、づつの水で5回洗浄し、かつ50℃にて減圧乾
燥した。
16gのオフホワイト色の粉末が得られた。プロトン核
磁気共鳴分析は、重合体が実施例Iのベンゾシクロブテ
ンメチル化生成物から誘導された約2.6gの反復単位
を有することを示した。250℃にて10分間にわたり
この高分子物質を圧縮成形すると191℃のガラス転移
温度を有する架橋フィルムが得られ、これは1.2−ジ
クロルエタンに溶解しなかった。
BCBを含まない比較試料を、上記と同じ手順により実
施例Iの生成物の代りに2,2−ジ(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンを用いて作成した。
250 ’Cにて15分間の圧縮成形は、1,2−ジク
ロルエタンに可溶性でありかつ178℃のガラス転移温
度を有するフィルムを形成した。
災施拠l 実施例■のベンゾシクロブテンメチル化2.2−ジ(4
−ヒドロキシフェニル)プロパンの試料ヲ200℃以上
の温度の金型内で加熱すると、1.2−ジクロルエタン
に僅かのみ可溶である硬質製品が得られた。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芳香族環の少なくとも1個にアリールシクロブテ
    ン含有置換基を有する2個までの芳香族環よりなる環−
    アリールシクロブテンアルキル化されたジ(ヒドロキシ
    フェニル)含有化合物からなり、ジ(ヒドロキシフェニ
    ル)化合物のフェニル基がアリールシクロブテン部分に
    おける芳香族6員環の炭素原子にアルキレン結合基を介
    して結合されたことを特徴とするジ(ヒドロキシフェニ
    ル)含有化合物。
  2. (2)式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IIIa) 〔式中、Alkは8個までの炭素原子を有するアルキレ
    ンであり、Zはアルキルもしくはハロゲンであり、Rは
    4個までの炭素原子を有するアルキレンであり、Zは0
    〜3の整数であり、かつSは0〜2の整数であり、ただ
    し少なくとも1個のSは少なくとも1である〕 により示される請求項1記載の化合物。
  3. (3)Alkが2,2−プロピレンである請求項2記載
    の化合物。
  4. (4)Alkがメチレンである請求項2記載の化合物。
  5. (5)Zが0である請求項3記載の化合物。
  6. (6)Sが0〜1の整数であり、ただし少なくとも1個
    のSが1である請求項2記載の化合物。
  7. (7)請求項1記載の化合物を最高約300℃の温度ま
    で加熱することにより得られる比較的不溶性の硬質重合
    体。
  8. (8)請求項6記載の化合物を最高約300℃の温度ま
    で加熱することにより得られる比較的不溶性の硬質重合
    体。
  9. (9)フリーデル・クラフツ・アルキル化触媒の存在下
    にアルキル化条件の下で、式 HO−X−OH 〔式中、Xは30個までの炭素原子と1〜2個の芳香族
    環とを有する芳香族であって前記芳香族環は適宜置換す
    ることができ、さらに2個の芳香族環が存在する場合に
    は、これら環は融合し或いは直接原子価結合8個までの
    炭素原子を有する適宜置換されたアルキレンによりまた
    はオキソ、チオ、カルボニル、カルボキシル、カルボナ
    トもしくはスルホニルにより結合される〕のジ(ヒドロ
    キシフェニル)化合物を、式 Ar−R−W 〔式中、Arはアリールシクロブテン基であり、Rは4
    個までの炭素原子を有するアルキレンであり、Wは電子
    吸引基であり、−R−W基は芳香族6員環の炭素原子に
    結合する〕 のアリールシクロブテンアルキル化合物と反応させるこ
    とを特徴とする環−アリールシクロブテンアルキル化さ
    れたジ(ヒドロキシフェニル)含有化合物の誘導体の製
    造方法。
  10. (10)アリールシクロブテンアルキル化合物が、式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、W′はアッパーハロである〕 により示される請求項9記載の方法。
  11. (11)ジ(ヒドロキシフェニル)化合物が、式▲数式
    、化学式、表等があります▼ 〔式中、Alkは8個までの炭素原子を有するアルキレ
    ンであり、Zはアルキルもしくはハロであり、Zは0〜
    3の整数である〕 により示される請求項9記載の方法。
  12. (12)W′がクロルである請求項11記載の方法。
  13. (13)Zが0である請求項11記載の方法。
  14. (14)Alkが2,2−プロピレンである請求項11
    記載の方法。
  15. (15)アリールシクロブテンアルキル化合物が4−ク
    ロルメチルベンゾシクロブテンである請求項14記載の
    方法。
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