JPH0230983Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はカウンターテーブル付き机に関し、更に
詳しくは銀行その他の金融機関等の店頭業務用の
机として用いられ、通常の事務処理を行う天板の
後方に物品収納部を設けるとともに該物品収納部
の上位には後方に遮蔽板を設けたカウンターテー
ブルを昇降調節可能に設けて、該カウンターテー
ブルを所定の高さに調節して応対用のテーブルと
して用いるとともにカウンターテーブル及び遮蔽
板にて天板上の書類又は物品収納部内の現金等の
収納物が脚に見えないようにして利用するカウン
ターテーブル付き机に係るものである。

以下本案を添付の実施図例にて説明すれば、両
側の支脚１の上面間には、後方に所定幅の空所
A′を残して天板２を架設固定して、該天板２の
後方の空所A′には上面開口のボツクス形の物品
収納部３を両側支脚１と一体若しくは着脱自在に
取付けて、その内部に事務書類、受渡し用の紙幣
等を収納可能となし、又第１図に示すように蓋板
３′を着脱自在に設けて該蓋板３′上を電話台とし
て利用可能となして机本体Ａを構成し、物品収納
部３の上位に設けられるカウンターテーブル４は
該物品収納部３の上面を閉鎖し得る平面視形状を
有し、その下面両側縁部に垂下固設した可動脚５
を机本体Ａの両支脚１の後方端に一体的に立起形
成した上面開口の中空筒６内に上方から挿入して
昇降調節可能となしており、この昇降調節機構と
しては第２，３図に示すように中空筒６の内側壁
６′の幅方向一部の側壁を残して上下方向に開口
した開口条７を形成するとともに、この中空筒６
内に挿入した可動脚５の所定高さ位置に内向きの
突片８を開口条７から突出させて設け、該突片８
に設けた開孔８′及び固定ナツト９に定位置回転
する動作螺軸１０を螺合貫通させ、該動作螺軸１
０はウオーム１１、伝達軸１２を介してモウター
Ｍ又は手回しハンドルに連結して、このモーター
Ｍ又は手回しハンドルの操作によつて動作螺軸１
０を定位置で回転させて固定ナツト９を介して可
動脚５を中空筒６内において昇降動可能となして
カウンターテーブル４を所望高さで保持するもの
である。

しかして両側可動脚５の昇降動をより一層スム
ーズになす為に可動脚５と中空筒６内面間に複数
のスライダー１３を設けるとともに該可動軸５の
適所例えば下端部には可動脚５と一体又は別体物
の固着にて形成された取付板１４を設けて、この
取付板１４に枢着したベアリング又はローラ等の
回転体１５を中空筒６内面に当接させるものであ
る。

又両支脚１の後方端の中空筒６の後面には後幕
板１６を取付け、該中空筒６間であつて後幕板１
６と前記物品収納部３間には所定の空隙を設け
て、前記可動脚５間に取付けた遮蔽板１７を収容
し得るようになしている。

尚、カウンターテーブル４は最下位まで下降さ
せた状態においては下位に設けた物品収納部３の
上面開口を閉鎖して蓋体として作用するもので、
該カウンターテーブル４の手前側縁部を天板２上
に、後側縁部を机本体Ａの後幕板１６上に掛止さ
せて当該天板２と段違い状となすか、若しくは天
板２と同一平面状となすことも可能である。又机
本体Ａの後方から前記物品収納部３を直視し得な
いように両可動脚５間に取付けられる遮蔽板１７
も可動脚５と同時に物品収納部３と後幕板１６間
の空隙内で昇降するものであることから第２図に
示すように中空筒６の開口条７を通じて該中空筒
６内に昇降可能に内装した可動脚５にネジ止め又
は溶着にて連結されている。

尚、本案の他実施例としてカウンターテーブル
４の可動脚５の昇降調節機構を、中空筒６の内側
壁所定高さ位置に螺合貫通させて設けた止め軸の
先端を可動脚５の側面に圧接させて保持するか若
しくは止め軸の先端物品収納部３を可動脚５に上
下方向一定間隔毎に形成した孔又は凹部に嵌合掛
止させることによつて可動脚５即ちカウンターテ
ーブル４を所望高さに保持する従来公知の構造を
採用し得ることは勿論である。

以上のようになる本案のカウンターテーブル付
き机によれば、通常の事務処理用天板２の後方に
物品収納部３を形成したことによつて事務処理に
必要でかつ邪魔になる書類、紙幣等の物品を当該
物品収納部３内に収納することで事務処理をスム
ーズに行えるだけでなく、これ等の物品の落下紛
失という問題も解決することができるのである。
又カウンターテーブル４は、その上面で客との書
類、金品の受渡し用に使用できるだけでなく、該
カウンターテーブル４の下位に上記物品収納部３
を形成していることと両可動脚５間に遮蔽板１７
を設けていることから、天板２上の書類、特に物
品収納部３内の収納物品が机本体Ａの後方の客か
ら見えないようにして利用でき、銀行等の接客用
机としての利用価値が極めて高いのである。

更に、該カウンターテーブル４は昇降調節可能
となしていることから客との対応及び物品収納部
３の遮蔽角度等を考慮して所望の高さに保持して
利用することができ、又最下位に降下させた場合
には該カウンターテーブル４にて物品収納部３の
上面開口を完全に被覆することで蓋としての利用
価値があるとともに、該カウンターテーブル４を
机本体Ａの天板２と一体となして広い面積の天板
を有する通常の机として利用することも可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の実施例を示す分解状態斜視図、
第２図は支脚の横断面図、第３図はカウンターテ
ーブル昇降機構の１例を示す配置図である。 Ａ：机本体、Ｍ：モーター。１：支脚、２：天
板、３：物品収納部、４：カウンターテーブル、
５：可動脚、６：中空筒、７：開口条、８：突
片、９：固定ナツト、１０：動作螺軸、１１：ウ
オーム、１２：伝動軸、１３：スライダー、１
４：取付板、１５：回転体、１６：後幕板、１
７：遮蔽板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側に立設した支脚の上面間前部に後方に所定
   幅の空所を残して天板を設け、該天板後方の空所
   内には両側支脚と一体又は別体となした上面開口
   ボツクス状の物品収納部を設けるとともに、前記
   両支脚の後方端に上面及び内側壁の一部を残し開
   口して開口条を形成した中空筒を立設し、更に両
   支脚の後端に取付けた後幕板と前記物品収納部間
   に所定の空隙を設けてなる机本体と、前記物品収
   納部の上位に設けられ該物品収納部の上面を閉鎖
   し得る平面視形状を有し、下面両側縁部には前記
   中空筒に昇降調節可能に挿入される可動脚を垂下
   固設するとともに、両可動脚間には前記物品収納
   部を机本体後方から直視し得ないように遮蔽板を
   固定してなるカウンターテーブルとよりなるカウ
   ンターテーブル付き机。