JPH02308A - X線マスク用支持体 - Google Patents

X線マスク用支持体

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JPH02308A
JPH02308A JP63246625A JP24662588A JPH02308A JP H02308 A JPH02308 A JP H02308A JP 63246625 A JP63246625 A JP 63246625A JP 24662588 A JP24662588 A JP 24662588A JP H02308 A JPH02308 A JP H02308A
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film
support
substrate
temperature
ray mask
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JP63246625A
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Nobuo Kushibiki
信男 櫛引
Yoshiaki Fukuda
福田 恵明
Hideo Kato
日出男 加藤
Akira Miyake
明 三宅
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野] 本発明は、集積回路を製造するためのX線リソグラフィ
ープロセスに使用されるマスクの支持体に関する。 [従来の技術] 最近の半導体集積回路は、小型化、高集積化が求められ
ており、その製造過程において、より微細なパターン形
成方法が必要とされている。そのため、X線リソグラフ
ィー技術が利用されることが多くなった。 X線リソグラフィープロセスにおいて使用されるマスク
は、一般に、リング状等をした支持枠と、その開口に張
られたX線透過部およびX線非透過部を有する膜状体と
から成る。X線非透過部は、当該膜状体の基部を構成す
るマスク用支持膜の上に設けられた幾何学形状の遮光体
から成り、X線透過部は、遮光体が設置されてない部分
のマスク用支持膜自身から成るのが通常である。 [発明が解決しようとする課題] X線リソグラフィーをサブミクロン単位で良好に行なう
為には、上記遮光体は、サブミクロン寸法で、精度良く
、且つ再現性良く、マスク用支持膜上に形成され、且つ
その精度が保持されなければならない。 本発明の目的は、遮光体が精度良く、且つ再現性良く支
持膜上に形成でき、その遮光体パターンの精度が良好に
保持されるX線マスク用支持体を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明は、下記X線マスク用支持体(1)〜(3)であ
る。 (1)支持枠と支持膜とから成るX線マスク用支持体で
あって、該支持枠および支持膜の熱膨張係数が共にI 
X 10−5K−1以下であることを特徴とするX線マ
スク用支持体。 (2)支持枠と支持膜とから成るX線マスク用支持体で
あって、該支持膜の熱膨張係数が該支持枠の熱膨張係数
を越えないことを特徴とするX線マスク用支持体。 (3)支持枠と支持膜とから成るX線マスク用支持体で
あって、該支持枠および支持膜の熱膨張係数が共にI 
X 10−5K−1以下であり、且つ該支持膜の少なく
ともマスク面の面粗さが二乗平均粗さ値で10nm以下
であることを特徴とするX線マスク用支持体。 本発明のX線マスク用支持体(1)においては、支持枠
および支持膜の熱膨張係数が共にIX10−5K−1以
下なので、例えば、支持膜上のマスクパターンが1cm
である場合は温度が1℃変化したことによる伸びは10
−’m以下である。更に詳しく説明するとX線リソグラ
フィではサブミクロンサイズのパターン転写が主である
。アライメントに許される誤差が線幅の10%以下とす
ると、0.5μmの線幅に対してはその許容値が±0.
05μmである。一方、−回に露光する領域が25×2
5mばであるとすると25mm離れたパターンに対して
も位置精度を±0.05μm以下に抑えるためには、熱
膨張等によるパターンの位置変動がそれ以下であること
が必要である。即ち最大の場合でも2X10−”の変動
率であることが必要であり、マスクの温度管理が充分に
行なわれて0.2℃以下の変動に抑えられているとI 
X 10−5K−1以下の熱膨張係数であればこの要求
は満たされる。このように、本発明の支持体(1)は、
支持膜上に形成された遮光体によるサブミクロンパター
ンを良好に保持できる。 また、本発明のX線マスク用支持体(2)においては、
支持膜の熱膨張係数が支持枠の熱膨張係数を越えないの
で、熱にさらされた時に枠の方が膜・よりも熱膨張して
、膜の緊張状態を保持し、遮光体によるサブミクロンパ
ターンを良好に保持できる。 また、本発明のX線マスク用支持体(3)においては、
支持枠および支持膜の熱膨張係数が共にIX 10−5
K−1以下であり、且つ該支持膜の少なくともマスク面
の面粗さが二乗平均粗さ値で10nm以下なので、(a
)アライメント用可視光もしくは近赤外光の散乱が小さ
く透過光が高く、アライメント光のS/N比が向上し、
(b)透過X線強度むらが非常に少なくなり、(c)微
小パターンの形成時の精度、遮光体パターンの密着性が
向上し、遮光体厚さむらもほとんどなくなる。なお、X
線マスク用支持体(3)における面粗さは、測定時に歪
を与えることなく粗さを測定できる、非接触の光学式粗
さ計による測定法が好ましく、例えばデジタル オプテ
ィカル リニア プロファイラ−(Digital 0
ptical Linear Profiler ) 
T。 POテ關−2D(Wykoコーポレーション)によって
測定される。 また、X線マスク用支持体(1)〜(3)の支持膜は、
平坦さを維持するために一定の応力下(通常lO〜lo
OMPa)にさらされているが、それに抗して伸びを与
えないことが、寸法精度を保持する点で好ましい、特に
サブミクロン加工を行なう場合には、その寸法精度の保
持は重要である。 したがって、支持膜のヤング率は、10GPa以上であ
ることが望ましい、一方、支持膜の熱伝導率は4W/m
−に以上であることが望ましい、なぜならば、支持膜は
、X線照射による温度上昇によって、局所的歪みが生じ
ることがあるが、その熱伝導率が上記のように高いと、
膜の熱が拡散し易く、それ故に局所的歪みが抑制される
からである。 本発明の支持体(1)〜(3)における支持膜(および
支持枠)を構成する材料としては、セラミックスを代表
的に挙げることができ、その他には、炭素、グラファイ
ト等も挙げろことができる。セラミックスとしては、例
えば、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ケイ素におけるケ
イ素の一部がアルミニウムにまたは窒素の一部が酸素に
置き変ったサイアロンを挙げることができる。また、こ
れら例示材料のうちでは、特に、窒化ケイ素、炭化ケイ
素が好ましい。 本発明の支持体(1)〜(3)における支持膜(および
支持枠)の熱膨張係数は、下記のようにして得ることが
できる。 例えば、炭化ケイ素または窒化ケイ素を用いた場合につ
いて述べると、炭化ケイ素には、立方晶系(β)、六方
晶系(α)、および非晶質の3種が有る。また、窒化ケ
イ素には、六方晶系に属するa、三方晶系のβ、および
非晶質の3種が有る。このように構造が異なると、その
熱膨張係数など物性も異なる。したがって、適当な構造
を選定することにより、所望の熱膨張係数が得られる0
例えば、その支持膜と支持枠とを異なる方法により製造
し、その構造を異ならしめれば、本発明の支持体(2)
におけろような、支持膜の熱膨張係数が支持枠の熱膨張
係数を越えないように設定することが容易にできる。 また例えば、ピッチを焼成する方法によって得られる炭
素、グラファイトを用いた場合には、そのグラファイト
化度および層構造を調製することにより所望の熱膨張係
数が得られる6 上記材料により本発明の支持体(1)〜(3)を製造す
る方法について以下に述べる。 炭化ケイ素の従来から知られている製法としては、シリ
カの炭素による還元炭化、金属ケイ素、−酸化ケイ素ま
たは二酸化ケイ素を炭素反応させる等の方法、窒化ケイ
素では金属ケイ素の直接窒化、シリカの還元、窒化イミ
ド熱分解法等が知られている。 ケイ素をポリマー骨格とし、通常の熱可塑性樹脂の成形
方法が適用しつるセラミックスプリカーサ−ポリマー(
有機ケイ素重合体)と称される炭化ケイ素用、窒化ケイ
素用ポリマーの前記ポリマーの存在が近年明らかにされ
、セラミックス製造に用いられている。また、炭素にお
いて、石油ピッチから合成されたカーボン素材が世に出
回るようになった。 そのような有機ケイ素重合体や石油ピッチを焼成して、
セラミックス、炭素、グラファイト等から成る支持膜を
形成することが好ましい、以下、その点について述べる
。 従来のセラミックス材から成る支持膜は、蒸着、CVD
、MB等の気相法によって、基板上に成膜後、その基板
を除去することによって製造されていた0機械的強度や
熱変形の少ない点で好ましいセラミックス、SiCから
なるマスク用支持膜の製造は、炭素数1または2の炭化
水素雰囲気中で、Si基板に対して、反応性イオン・ブ
レーティングを実施して、SiC膜を生成する特公昭5
3−24785号公報記載の方法に代表される気相成膜
法により、実施されている。 しかし、このような気相成膜による製造法は、気相成膜
装置のコストが高いこと、−度に成膜できる数が限られ
ること、成膜速度が速くないことから、大量生産が困難
で、高価格になっていた。 それのみならず、次の点からも大量生産に不向きであっ
た。 (a)基板温度、ガス濃度、ガス純度等の種々のパラメ
ーターがからみあって、できる膜の特性を決定付けるの
で、成膜条件の設定が複雑であり、またその維持が困難
であること。 (b)成膜後、スパッタリング等によって、基板を除去
する操作は必須であり、その操作が面倒であること。 更に、気相成膜法によるマスク用支持膜は、基板上の幾
つもの点から成長する結晶がぶつかり合って形成される
ものなので、凹凸が多いという性質がある。膜は薄く、
且つ硬度なので、平坦化も困難である。結局、精度良く
遮光体を形成するには適さず、気相法によるマスク用支
持膜の性能は、必ずしも満足のいくものではなかった。 それに対して、有機ケイ素重合体等を焼成することによ
り支持膜を形成する方法は、上述の気相成膜法に起因す
る、条件設定や作業の困難さ、表面の平滑性、等の問題
を解決できる。すなわち、基体上に膜を成膜し、該膜を
焼成する工程を有する支持膜の製造方法が好ましいので
ある。 上記有機ケイ素重合体としては、例えば、下記一般式(
I) −(I ) (式中、R1はメチルを示し、R3はメチル、エチル、
シクロヘキシル、フェニル、フェネチルまたはトリルを
示し、nは100以上、好ましくは200以上である。 ) で表されるポリシランと総称される重合体などを用いる
ことができる。このようなポリシランとして、具体的に
はポリ(ジメチルシラン−メチルフェニルシラン)、ポ
リ(ジメチルシラン−メチルシクロへキシルシラン)、
ポリ(メチルフェネチルシラン−メチルフェニルシラン
)等が挙げられる。なお、ポリ(ジメチルシラン−メチ
ルフェニルシラン)が入手容易である。 また、上記有機ケイ素重合体の別の例としては、例えば
、下記一般式(n) 【式中、R8は水素またはC3〜C8のアルキル;アリ
ール(フェニル、ベンジルまたはフェネチル)を示す、
nは100以上、好ましくは200以上である。J で表されるポリシラザンと総称される重合体などを用い
ることができる。このようなポリシラザンとして、具体
的にはポリ(メチルシラザン)、ポリ(エチルシラザン
)、ポリ(フェニルシラザン)等を・挙げることができ
る。7 膜やフィルムを焼結して支持膜を形成する場合には、特
に、上記ポリシラン、ポリシラザンを用いることが好ま
しい。 炭素繊維を形成しうるのに用いる石油ピッチは有機ポリ
マーと同様の融体特性を示すため、あらかじめ用意され
た型にプレス成形、射出成形等の方法によって、°流し
込み成形し、焼成して炭素またはグラファイトから成る
支持膜を形成できる。 本発明の支持体(1)〜(3)の製造方法としては、下
記製造方法■〜Oを例示することができる。 ■、支持枠と支持膜とが、同一の化合物で一体成形され
る工程と、該成形体を焼成する工程とを有する支持体の
製造方法。 ■、薄膜を形成する工程と、該薄膜に支持枠を密着して
、これらを焼成する工程を有する支持体の製造方法。 ■、薄膜を形成し、これを焼成することで支持膜を形成
する工程と、該支持膜に支持枠を密着して、これらを焼
成する工程を有する支持体の製造方法。 以下に、上記製造方法■〜Oの各々について、代表例を
挙げて説明する。 支持体の製造方法■: 第1図に示すように、例えばポリシラン、ポリシラザン
、石油ピッチ等を、その融点以上で支持枠と支持膜とを
一体成形可能な型を利用した通常の熱可塑性樹脂成形法
(コンプレッション、インジェクション等)によって成
形する。なお、この成形においては、第2図に示すよう
に、成形体の工・ツジをなくすることが、容易な型抜き
が可能となるので好ましい。 次に、成形体を、不活性ガス雰囲気中で焼成して、本発
明のX線マスク用支持体とする0代表的な焼成条件は次
の通りである。材料がポリシランの場合には、1400
℃まで一段で昇温するか、あるいは400〜600℃で
一定時間焼成し、その後”、塩度を上昇し、1100−
1400℃で一定時間焼成する二段階焼成が好適に用い
られる。 また、ポリシラザンの場合には、500℃まで昇温し、
数〜lO数時間保持し、1000℃(〜1200℃)へ
昇温する二段焼成が好適に用いられる。 このような焼成によって、ポリシランは、5iC−3i
H*−から最終的にSiCの焼結体となる。また、石油
ピッチはグラファイトとなる。 なお、完全なSiC化、SiN化、カーボン化がなされ
なくても、即ち、5iC−SiH*−等が残存していて
も、本発明の支持体としての先に述べた特性を十分に示
すことができる。 支持体の製造方法■: あらかじめ、支持枠のみを、成形、焼成により製造して
おく、その製造には、5iC1SiN、カーボンの公知
の焼結体形成法が利用できる。つまり、炭化ケイ素の従
来から知られている製法としては、シリカの炭素による
還元炭化、金属ケイ素、−酸化ケイ素または二酸化ケイ
素を炭素反応させる等の方法、窒化ケイ素では金属ケイ
素の直接窒化、シリカの還元、窒化イミド熱分解法等が
知られている。また、カーボンの形成法としては、石油
ピッチの焼成グラファイト化がある。 次に、上記支持枠の製造とは別に、以下のようにして有
機ケイ素重合体または石油ピッチ等の薄膜を形成する。 有機ケイ素重合体等を、適当な基体の上に成膜する。そ
の成膜は、例えば、有機ケイ素重合体を溶媒に溶解し、
ディッピング法、キャスト、スピンコード等の塗布方法
を用いて、基体上に塗布し、必要に応じ乾燥すればよい
。 有機ケイ素重合体を溶解する溶媒としては、ベンゼン、
トルエン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、オクタン等の
飽和炭化水素、ハロゲン誘導体、テトラヒドロフラン等
の環状エーテルが代表的なものとして挙げられる。 その塗布のために使用する有機ケイ素重合体等の溶液濃
度は、成膜条件によって適切な値は異なってくるが、3
重量%〜60重量%の範囲内から選択するとよい。 なお、基体上への薄膜の形成は、上述のように溶液を用
いる代わりに、有機ケイ素重合体等の溶融体を用いても
よい、すなわち、有機ケイ素重合体は、数千〜100万
程度迄の分子量を有するように通常合成できるが、その
平均分子量に応じて融点は70〜200℃の範囲となる
。したがって、上記の成膜は、有機ケイ素重合体を溶融
して(例えば、融点より数十度以上高い温度で)、プレ
ス、ラミネート、Tダイ等の通常の高分子膜成形方法を
実施することにより可能であ・る。 また、石油ピッチについては、適当な基体上にピッチの
粘度がlO〜10000cPの範囲になるように適当な
希釈剤(例えばキノリン等)に溶解またはピッチを加温
してポリマー同様の成形方法を採ればよい。 なお、上記いずれの成膜法においても、成形された薄膜
は、その厚さが全体に渡り均一となるように成膜される
ことが必要である。 次いで、上述のようにして成膜された、有機ケイ素重合
体または石油ピッチ等による薄膜に、あらかじめ用意さ
れた前記支持枠を乗せて、後述する条件で焼成すること
により、X線マスクとじての先に述べた特性を十分に満
足したX線マスク用支持体が得られる。なお、支持膜の
膜厚は、強度およびX線の透過性の点で好ましくは1〜
5鱗、特に好ましくは2〜4Qとされる。 また、上記の有機ケイ素重合体または石油ピッチ等より
成る薄膜には、従来より公知の焼結助剤を微量(2〜3
%以下)添加してもよい、その焼結助剤には、例えばA
IJs、BN、  BeOなどがある。 また、この製造方法■における支持膜の形成については
、特に好ましい方法として、下記支持膜製造方法■−1
および■−2を挙げることができる。 ■−1,腹中に詰腹の焼成物と同一の構成単位を有する
化合物より成る繊維および/または粒子を含有する膜を
基体上に成膜し、詰腹を焼成する工程を有する支持膜の
製造方法。 ■−2,膜を、詰腹の焼成物と同一の構成単位を有する
化合物より成る基体上に成膜し、詰腹を焼成する工程を
有する支持膜の製造方法。 以下、上記方法■−1および■−2について、説明する
。 製造方法■−1においては、上記の有機ケイ素重合体ま
たは石油ピッチ等より成る膜中に、セラミックスまたは
カーボンの繊維および/または微粒子を含有せしめると
、焼成の際に繊維や微粒子が結晶核となり結晶制御が容
易となるので、より一層引っ張り強度や衝撃強度などが
優れた膜を得ることができ、その焼成時間も短縮できる
。 製造方法■−1における繊維および/または微粒子を構
成するのはセラミックスが好ましい、薄膜材料としてポ
リシラン等を用いる場合には、セラミックスとしては主
たる構成単位が炭化ケイ素であるものを用いれば良く、
また薄膜材料としてポリシラザン等を用いる場合には、
主たる構成単位が窒化ケイ素であるものを用いれば良い
、また、窒化ケイ素におけるケイ素の一部がアルミニウ
ムに置換されたサイアロンであっても良い、また、それ
らのセラミックスには、添加剤が添加されていても良い
、その添加剤としては、例えば焼結助剤、窒化ホウ素、
アルミナ、酸化イツトリウムなどを挙げることができる
。 製造方法■−1における繊維および微粒子の大きさにつ
いては、X線マスク用支持膜の好ましい厚さが3μ以下
であるので、その繊維の太さおよびその微粒子の粒径も
3−以下であることが好ましい、更に、繊維の太さの、
より好ましい範囲は0.05〜1.5μである。微粒子
の粒径は、3.以下であれば特に好ましい範囲の下限は
無い、また、その粒径分布が広くてもかまわない。 製造方法■−1における有機ケイ素重合体または石油ピ
ッチ等と、繊維および/または微粒子セラミックスとの
比率は、有機ケイ素重合体または石油ピッチ等の種類お
よび分子量、重合体に溶媒を混合させた場合はその溶媒
の種類、繊維および/または微粒子の種類などに応じて
適切な値を選定すればよい。 製造方法■−1における成膜方法としては、焼成後の膜
が、X線マスク用支持膜として良好な物性を示すように
、所望の構造に成膜できる方法であれば限定されるもの
ではないが、例えば、繊維および/または微粒子を基体
に堆積し、その堆積物にケイ素重合体等を含浸させて、
その堆積物を所望の組成にすることにより上記膜とする
方法などを用いることができる。 製造方法■−1における堆積方法としては、例えば繊維
および/または微粒子を、空気中で落下させて堆積させ
る方法、液体中で沈降させて堆積させる方法、液体中で
浮遊させ紙すき法で堆積膜を得る方法、上記堆積物とし
て単に不織物または織物を用いる方法などを挙げること
ができる。なお、繊維および/または微粒子を低融点有
機溶媒で湿潤させて堆積させると、帯電を防止し、良好
な堆積物が得られるので好ましい、このような方法によ
って得た堆積物に有機ケイ素重合体の溶解物あるいは溶
融体を含浸させる方法としては、有機ケイ素重合体等を
単に含浸させる方法、有機ケイ素重合体等の固体粉末を
堆積物の表面にまぶし、次いでその表面を加圧、加熱す
ることによって含浸させる方法などを挙げることができ
る。 製造方法■−2においては、膜の焼成物と同一の構成単
位を有する化合物より成る基体を用い、その基体上に有
機ケイ素重合体または石油ピッチ等を成膜するので、表
面の面粗さが二乗平均粗さ値でlonm以下である支持
膜を容易に得られる。 なお、この製造方法■−2においては、炭化ケイ素また
は窒化ケイ素より成る基体を用い、その基体上に有機ケ
イ素重合体を成膜することが特に好ましい。 製造方法■−2に用いる基体としては、シリコンウェハ
ーの上に炭化ケイ素を成膜したものを代表例として挙げ
ることができる。その炭化ケイ素の成膜のためには、例
えば、CVD法が利用できる。この場合、原料ガスには
、SiH,およびC1,を用い、基体温度は、600〜
8oo℃程度まで加熱する。こうした条件でのCVD法
により、多結晶の炭化ケイ素°となり、高弾性率の膜が
得られる。膜の厚さはX線が十分透過できるように1〜
3、程度に選ぶとよい、また、こうして形成された炭化
ケイ素の表面粗さは、0.5.程度である。 なお、上記のSiC膜を有する基体の製法は、CVD法
に限らず、他の気相堆積法や微粉末の焼結等、他の方法
によってもよいことはもちろんである。 上記の方法■−2によれば、基体上に成膜された炭化ケ
イ素膜の上に有機ケイ素重合体により成る薄膜を先述し
た方法に従って成膜することにより、あらかじめその一
部が炭化ケイ素体で形成された有機ケイ素重合体膜を基
体上に形成することができる。 次に、以上詳述した製造方法■における成膜工程(上記
方法■−1、■−2も含む)に用いる基体について説明
する。 基体は、後述する焼成工程の前に除去するものであって
も、焼成工程の前に除去するものであってもよい、焼成
工程の前に除去する際の除去方法として、後述する基体
を剥離する方法を採用する場合には、基体と薄膜とが良
好に剥離できる程度の易剥離性を示すこと、塗布時の有
機ケイ素重合体に溶剤が混合されている場合にはその溶
剤に対する耐溶剤性が十分であること、等を満足させる
ものであれば、基体材料は特に限定されるものでなく、
種々の材質のものを用いることができる。 基体上に成膜された膜を基体から剥離させる方法として
、機械的に剥離させる方法、粘着剤、接着剤などを張り
合わせて機械的に剥離させる方法、有機ケイ素重合体等
に対し非または貧溶媒(例えば水、アルコール等)に浸
漬して剥離させる方法、基体が有機ケイ素化合物等に対
し作用を及ぼさない溶媒に可溶な場合は基体を溶解除去
する方法などが可能である。なお、基体を溶解除去する
方法の具体例としては、PVA膜やNaC1板などを基
体として用い、基体を水により溶解除去する方法、ポリ
メチルメタアクリレート板を基体として用い、同様にし
てアセトン等により溶解除去する方法などがある。 先に述べたポリシラン、ポリシラザン等の有機ケイ素重
合体は350nmより短い波長の光な照射することによ
り架橋することが知られている(Lactualite
 Chimique 、 64頁、1986年、R,W
est) @ L/たがって、有機ケイ素重合体の成膜
の際に光照射を行なう場合には、その波長域を有する光
、少なくとも300〜350止の波長域を有する光を照
射すればよい、具体的には、高圧水銀灯、超高圧水銀灯
、キセノンランプなどを用いることができる。なお、上
記光照射時に発生する輻射熱は、特に除去する必要は無
い。 基体を用いずに、自己形態保持させた薄膜に対して、後
述する焼成を施す時、あるいは剥離に際し薄膜の強度が
不足して剥離が十分に行なえない場合などは、光照射を
施して膜強度を向上させた後、剥離を施すことは好まし
い方法である。以下に、その代表的光照射の方法の態様
について、図面を用いて説明する。 第3図は、光照射方法の一態様を示す断面図である。こ
の態様は、基体2の上に塗布または積層された有機ケイ
素重合体1の上方から、その重合体全面に渡って均一に
光照射する方法である。この態様を用いることにより、
先に述べたように易剥離性および耐溶剤性が十分であり
さえすれば、基体2として、光反射性基体、光透過性基
体、光吸収性基体など様々な基体を用いることができる
。 第4図は、光照射方法の他の態様を示す断面図である。 この態様における基体には、350止より短い波長域の
光を吸収しない透過性基体2aを用いており、有機ケイ
素重合体1の表裏両面に同時に光照射することによって
、重合体lの全体をより均一に架橋させるができる。こ
の態様に用いる透過性基体2aとしては、具体的には、
少なくとも290nm以上の波長領域に吸収帯を有さな
いガラスなどを挙げることができる。 第5図は、光照射方法の他の態様を示す断面図である。 この態様は、前記透過性基体2aを二枚用いて有機ケイ
素重合体1を挟みつつその表裏両面から光照射する方法
である。この態様を用いることにより、重合体1中の溶
媒が蒸発することに起因する表面の凹凸の発生を防止し
、より平滑なフィルムを形成することができる。 また、基体と膜とを一緒に焼成する場合に用いつる基体
は、有機ケイ素重合体が焼成により硬化し、その平面性
が実質的に失われなくなる段階まで焼成に耐える耐熱性
基体であればよい、したがって、耐熱性基体として、焼
成段階の途中で消失するものも使用できる。 しかし、焼成の終了によっても、耐熱性基体が消滅・変
形しないことは、その上にできるX線マスク用支持膜の
平面性等の点からは好ましい、このような耐熱性基体と
しては、少なくとも1400℃、好ましくは1500℃
以上の高温に対し安定な材質のものであればよい、具体
的には、例えばアルミナ、酸化マグネシウム等のセラミ
ックス、グラファイト等を挙げることができる。 金属ケイ素のようなものを基体として利用する場合には
、焼成後、気相でのイオンエツチング、酸・アルカリで
の溶解除去等により、支持膜から取り除くことができる
。 一方、焼成段階の途中で消失する耐熱性基体としては、
300〜400℃程度までの耐熱性を有する樹脂または
金属の基板が挙げられる。かかる耐熱性基体の消失は、
500〜600℃で分解、溶融等が生じることによる。 上記樹脂として、いわゆるエンジニアプラスチック、例
えばポリオキシメチレン、ポリエーテルスルフォン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリブチレンテレフタレー
ト等が好適に使用でき、金属としてはすす、鉛、亜鉛ア
ルミニウムが好適に使用できる。 更に基体の二乗平均粗さが10nm以下の精度を有する
ことは、得られる支持膜表面の平滑性との点で特に好ま
しく、上記基体を使用して支持膜を作製すると、表面の
面粗さが二乗平均粗さ値で10nm以下であるX線マス
ク支持膜が容易に得られる。 以上、製造方法■の薄膜形成工程について詳述したが、
次に、製造方法■の焼成工程について説明する。溶液を
用いた成膜法に従って作製した薄膜については、有機ケ
イ素重合体として、ポリシランを採用した場合は、まず
膜を一定時間加熱し、温度を500〜600℃に上げ、
この温度を一定時間保持し、その後、更に温度を上昇し
、1100〜1400℃とし、この温度を一定時間維持
するか、あるいは1100℃から徐々に1400℃程度
に昇温してSIC結晶を有する焼結状態の膜とする。有
機ケイ素重合体として、ポリシラザンを採用した場合は
、まず温度を500℃に上げ、その後1000〜120
0℃にする二段階焼成を行なうのが好適である。 焼成における、加熱速度、加熱保持時間の代表例が後の
実施例で挙げられるが、熱膨張係数や面粗さを本発明に
おける値に設定するため、またヤング率等を好適な値に
設定するために、焼成条件は適宜選択すればよい。 焼成雰囲気は、不活性ガスとするのであるが、それ以外
のガスを使用して焼成しても、X線マスク用支持膜とし
てのSiC形成を実質的に妨げない段階であるならば、
その段階でのそうした焼成はかまわない。 支持体の製造方法◎: まず、支持枠、支持膜とそれぞれ同−形の構造体を作製
する。その構造体は、SiC,SiN、カーボンの焼結
体、または有機シランポリマー等の数百℃程度での焼成
体でも良いし、可塑性をもつ成形体でもよい、この焼成
体等の作製は、方法■、■で挙げた方法と同じ方法が採
用できる。 次に、支持枠または支持膜の同−形の構造体上に、■で
用いるポリシラン等の溶液をコートしまたは融点以上に
加熱されたポリシラン等の溶融体を塗布し、しかる後、
第6図に示すように、ポリシラン等の接着層3の接着力
を利用して同構造体(支持枠構造体4、支持膜構造体5
)を固定する。接着力を高めるため、被接着面は粗い方
が好ましい、その後、方法■と同様にして焼成し、X線
マスク用支持体とする。 上記同構造体の仮接着用の溶液、溶融体は、焼成により
支持枠および支持膜のどちらか一方と実質的に同じ組成
の焼成体となるものを用いる必要がある。 以上説明したような方法■〜@により製造された本発明
の支持体(1)〜(3)においては、焼成時の収縮によ
り支持膜に自動的に応力が加わるので、特に支持膜に応
力を加えて均一に固定するという極めて面倒な操作が除
かれる。これに起因して、均質な支持膜もできやすい。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明のX線用マスク支持体は、
遮光体が精度良く、且つ再現性良く支持膜上に形成でき
、その遮光体パターンの精度が良好に保持されるX線マ
スク用支持体である。また更には、 (a)アライメント用可視光もしくは近赤外光の散乱が
小さく透過光が高く、アライメント光のSZN比が向上
し、 (b)透過X線強度むらが非常に少なくなり、(c)微
小パターンの形成時の精度、遮光体パターンの密着性が
向上し、遮光体厚さむらもほとんどなくなる。 [実施例] 以下、本発明を、実施例により更に詳細に説明する。 実施例1 ポリシラスチレン商品名S−400(日本曹達(株)製
)をトルエンに溶解し、10wt/V%溶液を作製した
0表面を研磨した表面粗さ9nm(Rrms値)のAj
!、03基板をスピナー(ミカサスビナーL H−2)
に設置し、400 rpmで回転させて、上記の溶液を
滴下して31JJjaのフィルムを作製した0次に、こ
れを基板ごと焼成炉にいれて、乾燥窒素下で、200℃
で1時間、更に10℃/分の速度で1200℃迄昇温し
た。この温度で1時間保ち、その後、冷却し、厚さ2.
9鱗、表面粗さ8nmの炭化ケイ素膜を得た。 その炭化ケイ素膜を、1010X50のたんざく型に切
断し、引張試験機でそのヤング率を求めたところ、20
0GPaであった。熱膨張係数は5X10”’に一’で
あった。 反応焼結法による炭化ケイ素製支持枠(内径75 mm
、外径90mm、厚さ5mmのリング状、熱膨張係数5
X 10−”K−’)に前述のポリシラスチレン溶液を
はけで塗り、そこに上述のケイ素膜を固定して上述と同
じ条件で焼成し、X線マスク用支持体を得た。 実施例2 実施例1で用いたのと同様な炭化ケイ素支持枠を炭素基
板上に載置し、これに10wt/V%濃度のポリシラス
チレン溶液を流し、乾燥させて、ポリシラスチレン膜を
形成した。 これを、実施例1と同様な方法で焼成したところ、支持
枠と、支持枠に固定された炭化ケイ素膜から成るX線マ
スク用支持体が得られた。 実施例3 1リツトルのガラス製オートクレーブの内部を乾燥窒素
で置換しKHo、4g (100ミリモル、C)Is 
5i)IN)lを基準にして369モル%)をしこんだ
、) テトラヒドロフラン(300mjりを三方コックを有す
るフラスコ内に注射器で滴下し、混合物を攪拌してKH
を分散させた0次に窒素を満たしたシリンジを用いて、
攪拌したKHスラリーに15分かけて、15.271g
 (0,258モル)の(CHs 5iHNH) sを
ゆっくり加えた。室温で90分攪拌した後、気体の発生
が止まり、透明で均質な溶液が残った。ヨウ化メチル2
.28g、(16,1ミリモル)を加えると、ただちに
KIの白色沈殿が生じた。この反応混合物を、さらに3
0分間攪拌した0次に大部分のTHF溶液を減圧で除去
し、残留する白色スラリーに80nj!のヘキサンを加
えた。この混合物を遠心分離し、うわずみ液を白色固体
から分離した。この溶液をトラップ−ツウ−トラップ(
trap−to−trap)蒸留すると、15.1g 
(99重量%)の白色沈殿が残った。 トルエンに溶解し、表面粗さlonmの炭素基板上にス
ピンコードじた。 これに実施例1で用いたと同じ形状の窒化シリコン製リ
ングをこの上に載せ、焼成炉で1300℃迄昇温し、そ
の後4時間保持した後冷却し、厚さ2.2μ、表面粗さ
9.5nmの支持膜を有するX線マスク用支持体を得た
。 実施例4 ヒーター上に第7図に示した如き、型6を置き、200
℃に加熱しておき、型に設けた1つの穴をメルトフロー
インデクサ−を接続し、ノズル温度を250℃にしてお
き、ポリシラスチレンな入れ、上から22.125gの
重りを載せ、他の口から流出するまで流し込んだ、その
後、これを300℃にて、150 Kg/ cm2の圧
力でプレス成形し、冷却後5℃/分の速度で600℃で
1時間保持、その後型からはずしたのち、再び1350
℃に上げ、同温度で1時間保持して冷却し、炭化ケイ素
から成る一体型のマスク支持体を得た。 実施例5 〔X線マスク支持膜(A) ) ポリシラスチレン(商品名S−400,日本曹達(株)
製)をトルエンに溶解し、10wt/v%溶液を作成し
た。前記表面粗さ計TOPO”−2Dで測定した表面粗
さが7.5止である、表面な研磨した炭素基板(厚さ1
0mm)をスピナー(ミカサスビナーIH−2)に設置
し、500r、p、m、で回転させて、上記の溶液を滴
下し、厚さ28μsの膜を得た。 上記と同じく研磨した炭素基板を重ね、プレス圧lOに
gf/cm”温度180℃で張り合わせた。 乾燥窒素で置換した焼成炉中で、200℃で1時間、1
0℃/分の速さで1350℃迄昇温し、その状態で2時
間保持し、その後冷却した。 炭素基板を取りはずしで面荒さを測定したところ9.0
nmで、膜厚が2.6μ、熱膨張係数が5X10−”K
−’であった。 〔X線マスク支持膜(B)】 支持膜(A)と同様に用意した炭素基板にポリシラスチ
レンのトルエン溶液10wt/v%をスピナーにて回転
塗布した0回転数は400r、p、m、、スピン時間は
30秒とし、′厚さ3.2μsの膜を得た。 基板と同じく仕上げた炭素基板を重ね実施例1と同様に
プレス圧10 Kgf /am2・、温度180℃で張
り合わせた。乾燥アルゴンで置換した焼成炉中で500
℃、1時間加熱し、さらに10℃/分の速さで1400
℃まで昇温し、そのまま2時間保持した後、放置冷却し
た。 炭素基板をとりはずした後、面粗さを測定したところ二
乗平均粗さで8nm、膜厚が2.9.であった。 上記の膜(A)および(B)の熱膨張係数は5×10−
”K−’であったが、それらよりも熱膨張係数の大きな
SUS (ステンレススチール)製(熱膨張係数2X1
0−’に一’)の環状フレームに対し、張力をかけなが
ら膜(A)および(B)を接着し、X線マスク支持体を
作成した。このときの膜張力は70MPaであった。こ
れに通常のマスク作成プロセスにより幅0.25u、高
さ0.75μの金の吸収体を形成したところ、通常よく
行なわれるCVD法で形成したSiC膜で二乗平均面粗
さ50nmのものに同様な方法で金吸収体を形成した場
合に比べて、倒れ、剥離、もしくは線幅精度不良等の欠
陥による歩留低下が著しく抑制された。また、上記支持
体のかわりに、熱膨張係数の小さな石英ガラス性の支持
枠(熱膨張係数0.4XIO−”K″′)を用いた支持
体では、X線照射により支持膜にたるみが生じた。 性能評価のために上述の膜のヤング率を静圧バルン法に
より測定したところ、200GPaの値を得た。 実施例6 ポリシラスチレン商品名S−400(日本曹達(株)製
)をトルエンに溶解し、10wt/V%溶液を作成した
0表面を研磨した表面粗さ9nmのわh03をスピナー
(ミカサスビナーIH−2)に設置し、11000RP
で回転させて、上記の溶液を滴下し、厚さ31μsの膜
を得た。 この上に反応焼結法による炭化ケイ素支持枠(内径75
 ms+b外径90mm、厚さ5mmのリング状熱膨張
係数5X10−”K″1)を載せ、窒素雰囲気中200
℃で1時間、10℃/分の速さで500℃迄昇温し、こ
の状態で1時間保持し、更に5℃/分の速さで1300
℃迄昇温し、2時間保持し、その後冷却して、厚さ2.
9μ、表面粗さ8nmの炭化ケイ素膜を有するX線マス
ク用支持体を得た。 実施例7 基板として、ポリエチルエチルケトン板を用いた以外は
、実施例6と同様に、炭化ケイ素膜を有するX線マスク
用支持体を得た。 実施例6と同様の物性を示し、基板ポリマー分解による
影響と覚しき差異は認められなかった。 実施例8 〔X線マスク支持膜(C)〕 厚さ0.5mm、表面粗さ2.0nmのシリコンウェハ
ー基板上に高周波プラズマCVD装置を用いて、SiC
膜を2.0μの厚さに成膜した。原料ガスハSi■4と
CH4トを用い、成分比は1:10゜圧力は10〜50
 Torr、基板温度は800℃に保った。こうして、
表面粗さ0.5μの膜が得られた。 次に、この基板をスピナー(ミカサスビナーIH−1)
に設置し、ポリシラスチレン(商品名S−400、日本
曹達(株)製)をトルエンに溶解し、10wt/V%と
した液を滴下し、1000r、 p、 m、で回転させ
て厚さ7,2uの膜を得た。 次に、これをArガスを流した焼成炉に入れ、室温から
10℃/時間の割合で650℃まで昇温し、40時間保
った後、放冷して室温に戻し、続いて100℃/時間の
割合で1000℃まで昇温しで30時間保った。その後
、放冷した。 最後にSiウェハーを裏面からKOH水溶液でエツチン
グして除去した。 こうして厚さ3.2μの自立したSiC膜のX線マスク
用支持膜が得られた。面粗さはSiウェハーに接してい
た面が2.0nm、反対面が8.0nmであった。 〔X線マスク支持膜(O)】 厚さ0.5 mmb直径76mm、粗さ2.Onmのシ
リコンウェハー基板上に支持膜(C)と同様にSiC膜
、ポリシラスチレン膜を成膜した。膜厚は各々1.8u
、5.IJJImある。また、SiC膜の表面粗さはl
lnmであった。これを乾燥窒素で置換した焼成炉中、
700℃で30時間、1050℃で20時間焼成した後
、室温まで徐冷した。 次に、Siウェハーを裏面からKO)I水溶液でエツチ
ングして除去した。こうしてX線マスク用支持膜が得ら
れた。これら膜(C)および(D)に実施例1と同様の
炭化ケイ素枠を、実施例1と同様の方法で設け、X線マ
スク用支持体を得た。 これらX線マスク用支持体に通常のマスク作成プロセス
により幅0.25g1l、高さ0.75JLJlの金の
X線吸収体を形成したところ、いずれも通常のCVD法
のみで形成した、表面粗さ0.4μsのSiC膜に同様
な方法で金の吸収体を形成したものに比べ、倒れ、剥離
、もしくは線幅精度不良等の欠陥が大幅に減少した。そ
のため、多数個のX線マスクを作製しても歩留り低下が
著しく抑制された。また、アライメント用可視光の透過
率も10%以上向上した。 実施例9 ポリシラスチレン(商品名S−4QQ、日本曹達■製)
をトルエンに溶解し、10wt/V%溶液を作製した0
表面を研磨した表面粗さ9nmのAl2as基板をスピ
ナー(ミカサスビナーI H−2)に設置し、400 
rpmで回転させて、上記の溶液を滴下して、31μの
フィルムを作製した。 次いで、超高圧水銀灯(US)I−250)を用いて、
そのフィルムに20分の光照射を行ない、水:メタノー
ル=1=1の混合溶液に1時間浸漬して、ポリシラスチ
レン膜を基板から剥離した。 次いで、そのポリシラスチレン膜を単独にて焼成炉に入
れ、室温から10℃/分の昇温速度で600℃に昇温し
、そのままの状態で1時間保持し、更にその後5℃/分
の昇温速度で1300℃に昇温し、そのままの状態で1
時間保持し、その後冷却して、厚さ2.9μ鳳、表面粗
さ8nmの炭化ケイ素膜を得た。 その炭化ケイ素膜を10x 50mm”の短冊型に切断
し、引っ張り試験機でヤング率を求めたところ、200
GPaであった。 実施例IO 太さ0.05〜1.5μ、長さ5〜200μmの炭化ケ
イ素ウィスカー(タテ水化学側製)をエタノールで湿ら
し、表面粗さlln mの黒鉛板上に堆積させプレスで
加圧(10kg/am” ) L/て、厚さが2μsの
堆積物を調製した0次いで、その堆積物中のエタノール
を蒸発させ、その堆積物を、ポリシラスチレン(商品名
S−400、日本曹達■製)をトルエンに40重量%溶
解した粘調な溶液をスプレーコートし、トルエンを蒸発
させた。 次に、その膜の上に、炭化ケイ素支持枠(内径75mm
、外径90mm、厚さ5mmのリング形状、熱膨張係数
5X10−”K−’)を乗せ、5 kg/cm”の圧力
で押しつけ、乾燥窒素を満たした焼成炉の中に入れた0
次いで、炉内の温度を200℃で1時間保ち、次にlO
℃/分の昇温速度で1400℃に昇温し、その温度で1
時間保持し、その後冷却して、厚さが2.1μで表面粗
さ9nmの炭化ケイ素支持膜を有するX線マスク支持体
を得た。 以上のようにして本発明の方法により製造したX線マス
ク支持体における支持膜をl10X5Qがの短冊状に切
断し、引張試験機でヤング率を測定した。そのヤング率
は2500Paであり、X線マスク用支持膜として用い
るに十分な値であった。 実施例11 1リツトルのガラス製オートクレーブの内部を乾燥窒素
で置換しKH,0,40g (100ミリモル、CHs
 5iHNHを基準にして3.9モル%)を仕込んだ。 テトラヒドロフラン(300mA)を上記オートクレー
ブ内にシリンジを用いて滴下し、その混合物を攪拌して
K)Iを分散させた0次に、窒素を満たしたシリンジを
用いて、攪拌したKHスラリーニ15分カケテ、15.
271g (0,258−T−ル) (7) (CHs
SiHNH)sをゆっくり加えた。室温で90分攪拌し
た後、気体の発生が止まり、透明で均質な溶液が残った
。ヨウ化メチル2.28g、  (16,1ミリモル)
を加えると、ただちにKIの白色沈殿が生じた。 この反応混合物を、さらに30分間攪拌した0次に、大
部分のTHF溶液を減圧で除去し、残留する白色スラリ
ーに80mAのヘキサンを加えた。 この混合物を遠心分離し、やわずみ液を白色固体から分
離した。この溶液をトラップ−トウートラップ(tra
p−to−trap)蒸留除去して15.1g(99重
量%)の白色粉末状ポリメチルシラザンを得た。 太さ0.1〜1.59m、長さ5〜200Jmの窒化ケ
イ素ウィスカー(商品名SNW 、タテ水化学側製)を
実施例1と同様にして堆積させた0次いで、上記のよう
にして合成したポリメチルシラザンをトルエンに40重
量%溶解した溶液を、その堆積物に実施例1と同様にし
てスプレーコートして膜を得た。 次に、その膜の上に、実施例11の枠と同一形状の窒化
ケイ素支持枠を乗せ、5 kg/cm”の圧力で押しつ
け、乾燥窒素を満たした焼成炉の中に入れた0次いで、
炉内の温度を5℃/分の昇温速度で1300℃に昇温し
、その温度で4時間保持し、その後冷却して、厚さ2,
9μ、表面粗さ8nmの窒化ケイ素支持膜を有するX線
マスク支持体を得た。 以上のようにして本発明の方法により製造したX線マス
ク支持体における支持膜のヤング率を、実施例1と同様
にして測定した。そのヤング率は220GPaであり、
X線マスク用支持膜として用いるに十分な値であった。 実施例12 炭化ケイ素ウィスカーを用いる替わりに、平均粒径が0
.45JL1mの炭化ケイ素微粒子(グレードDUA−
1、昭和電工側製)を用いた以外は実施例10と同様に
してX線マスク支持体を得た。 その支持体における支持膜の特性は、実施例10で得た
支持膜と同様に良好なものであった。 実施例13 窒化ケイ素ウィスカーを用いる替わりに、平均粒径が0
.2uの窒化ケイ素微粒子(グレード5N−E−10、
宇部興産■製)を用いた以外は実施例11と同様にして
X線マスク支持体を得た。 その支持体における支持膜の特性は、実施例11で得た
支持膜と同様に良好なものであった。 参考例1 ポリシラスチレン(商品名S−400,日本曹達■製)
をトルエンに溶解し、10wt/V%濃度の溶液を作製
した0表面を研磨した炭素基板をスピナー(ミカサスビ
ナーI H−2)に設置し、400rpmで回転させて
、上記の溶液を滴下して31μのフィルムを作製した。 次いで、そのフィルムを実施例1Oと同様にして焼成し
、X線マスク用支持膜を得た。 その膜のヤング率を、実施例1と同様にして測定した。 そのヤング率は200GPaであり、本発明の実施例に
より得た膜よりも低い値であった。 なお、以上の実施例1−13において作製したX線マス
ク用支持体の支持膜のヤング率は、200GPa 〜2
50GPa (SiCの場合)、200GPa〜220
GPa (SiNの場合)、支持膜および支持枠の熱膨
張係数は、4 X 10−’に一’〜1×101に一’
(SiCの場合)、3x 10−’に一’〜I X 1
0−”K−’ (SiNの場合)であった、また、熱伝
導率は、80W/m−K(SiCの場合)、20W/m
−K (SiNの場合)であった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、それぞれ支持枠と支持膜の一体成形
体を示す図、第3図〜第5図は本発明の支持体の製造の
際の光照射の方法の種々の態様を例示する断面図、第6
図は接着層によって固着された支持枠と支持膜それぞれ
同−形の構造体を示す図、第7図は実施例4の工程を示
す図である。 l・・・有機ケイ素重合体  2・・・基体2a・・・
透明性基体    3・・・接着層4・・・支持枠構造
体    5・・・支持膜構造体6・・・型     
    7・・・樹脂特許出願人  キャノン株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)支持枠と支持膜とから成るX線マスク用支持体であ
    って、該支持枠および支持膜の熱膨張係数が共に1×1
    0^−^5K^−^1以下であることを特徴とするX線
    マスク用支持体。 2)支持枠と支持膜とから成るX線マスク用支持体であ
    って、該支持膜の熱膨張係数が該支持枠の熱膨張係数を
    越えないことを特徴とするX線マスク用支持体。 3)支持枠と支持膜とから成るX線マスク用支持体であ
    って、該支持枠および支持膜の熱膨張係数が共に1×1
    0^−^5K^−^1以下であり、且つ該支持膜の少な
    くともマスク面の面粗さが二乗平均粗さ値で10nm以
    下であることを特徴とするX線マスク用支持体。
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