JPH0230888B2 - Denshayokasenshijigaishisenjosochioyobikasensenjosochi - Google Patents

Denshayokasenshijigaishisenjosochioyobikasensenjosochi

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JPH0230888B2
JPH0230888B2 JP1670984A JP1670984A JPH0230888B2 JP H0230888 B2 JPH0230888 B2 JP H0230888B2 JP 1670984 A JP1670984 A JP 1670984A JP 1670984 A JP1670984 A JP 1670984A JP H0230888 B2 JPH0230888 B2 JP H0230888B2
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JP
Japan
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nozzle
overhead wire
nozzle mounting
water
mounting base
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Masaki Komoda
Akio Sugimura
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Hankyu Corp
Original Assignee
Hankyu Corp
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Publication date
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Publication of JPH0230888B2 publication Critical patent/JPH0230888B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60MPOWER SUPPLY LINES, AND DEVICES ALONG RAILS, FOR ELECTRICALLY- PROPELLED VEHICLES
    • B60M1/00Power supply lines for contact with collector on vehicle
    • B60M1/02Details

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Insulators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電車線路の架線や架線支持碍子を
水洗いするための洗浄装置に関する。
電車線路の架線や架線支持碍子に付着した埃
(粉塵)は、野外の電車線路の場合、雨で洗い流
されるので問題はないが、トンネル内や地下線路
の場合には付着したまま残ることになる。このた
め、架線作業車などにより架線の保守・点検を行
うさいに、架線や架線支持碍子に付着した埃のた
めに目視点検などが十分行えず、作業を煩わしい
ものにするばかりでなく、飛散する埃によつて作
業環境が悪化するという問題を有する。しかも、
碍子に付着した埃は碍子の絶縁性能を低下させる
ため、漏洩電流による電食が生じ、このため碍子
強度を低下させたり、断線事故につながる危険性
を有する。
この発明は、電車線路における架線や架線支持
碍子の洗浄を、架線作業車による架線の保守・点
検と同様に軌道上に移動させながら容易に行うこ
とのできる電車用架線支持碍子洗浄装置および架
線洗浄装置を提供することを目的とする。
この発明の一実施例を第1図ないし第10図に
基づいて説明すれば、1は電車軌道2上に走行自
在に載架した台車で、この台車1の屋上部1aに
は、パンダグラフ式の昇降リンク3を介してノズ
ル取付テーブル4が設けられている。このノズル
取付テーブル4は、上中下の3段の台枠4a,4
b,4cを重ね合せた構造であつて、第3図に示
すように上段台枠4aの四隅には配水管5…がそ
れぞれ立設され、これらの配水管5にはそれぞれ
2つの碍子洗浄用放水ノズル6a,6bが上下に
分設されている。各配水管5において、上段の放
水ノズル6aは2個連結の架線支持碍子7のうち
の上段側碍子7aに対応させる一方、下段の放水
ノズル6bは下段側碍子7bに対応させてある。
そして各放水ノズル6a…,6b…は、ノズル取
付テーブル4が所定の上昇位置にあるとき架線支
持碍子7を取り囲んで、それぞれ対応する碍子7
a,7bに対向するように、その吹付方向が設定
されている。
これとは別に、ノズル取付テーブル4の上段台
枠4aには、架線洗浄用放水ノズル8a,8bを
それぞれ有する配水管9,9が左右に分けて立設
され、ノズル取付テーブル4が所定の上昇位置に
あるとき、各ノズル8a,8aおよび8b,8b
からの放水が、それぞれのノズル8a,8bに対
応する架線10a,10b,10c上で交差する
ように、その吹付方向がそれぞれ設定されてい
る。また、これらの放水ノズル8a,8bの向き
は、台車1の進行方向に偏らせてあり、放水が架
線10に沿つて行なわれるようにされている。
ノズル取付テーブル4の下段台枠4cは昇降リ
ンク3の上端部に直接固定され、この下段台枠4
cに対し中段台枠4bは前後方向すなわち台車1
の進行方向に摺動自在とされ、中段台枠4bに対
し上段台枠4aは左右方向すなわち台車1の幅方
向に摺動自在となるようにされている。第2図に
おいて、11,12はガイド片で、ガイド片11
により下段台枠4cに対し中段台枠4bが前後方
向に案内され、ガイド片12により中段台枠4b
に対し上段台枠4aが左右方向に案内されるよう
になつている。これにより、各放水ノズル6a,
6b,8a,8bの設けられる上段台枠4aが台
車1に対して前後左右に変位自在となり、放水ノ
ズル6a,6b,8a,8bの水平方向への位置
調整が可能となる。この実施例では、前後に400
mm、左右に300mmのストロークが与えられている。
上段台枠4aの周縁には防水壁13が設けら
れ、これにより洗浄のさい放水がノズル取付テー
ブル4の周囲に飛散するのを防止している。この
防水壁13のうち前後および左右の中間面域は、
それぞれ中央で縦に分割される刷毛体13aから
なり、架線10がこの刷毛体13aの縦分割部を
割つて上段台枠4aに接近する所定の高さまで、
ノズル取付テーブル4の上昇を許容しうるように
されている。
上段台枠4aの前部には、ブラケツト14,1
4を介して第3図に示すような概形がコ字状のト
ロリーガイド15が起倒自在に枢支されており、
常時ばね16により先端部の触手ローラ17が防
水壁13より高くなる起立姿勢を保つように付勢
されている。このトロリーガイド15の前記触手
ローラ17と台車1との間は図示しないアース線
で接続され、ノズル取付テーブル4の上昇時に、
架線(トロリー線)10aを押圧する前記触手ロ
ーラ17を介して架線10aの接地をはかるほ
か、後述する高さ検出用の触手としても利用され
る。
前述の改放水ノズル6a,6b,8a,8bへ
は、第6図にその概要を示す給水系(給水手段)
により加圧水の供給がはかられるようにされてい
る。同図において18は水タンクで、第1図に示
す台車1の床部1bに配置されている。水タンク
18の水はポンプ19で汲み上げられ、碍子洗浄
用および架線洗浄用の各給水分路20a,20b
にそれぞれ供給される。前記給水分路20a,2
0bには電磁弁21が設けられ、切替スイツチ2
2aの操作によつて、放水を碍子洗浄用放水ノズ
ル6a,6bおよび架線洗浄用放水ノズル8a,
8bのいずれで行なうかを選択できるようにされ
ている。23はポンプ19を駆動するためのスイ
ツチである。
先述の昇降リンク3の駆動は、第6図にその概
要を示す昇降駆動系により行なうようにされてお
り、第7図に示すように昇降リンク3の1つの連
結片3aと他の連結片3aの間を油圧シリンダー
24で連結し、このシリンダー24の進退駆動に
より昇降リンク3の伸縮をはかり、それによつて
ノズル取付テーブル4を昇降駆動するようにされ
ている。第6図において25はオイルタンクで、
このオイルタンク25と前記油圧シリンダー24
とを結ぶ給油路26の途中には、オイルポンプ2
7と電磁弁28が設けられている。この昇降駆動
系の電気回路において、29はノズル取付テーブ
ル4の上昇と下降を選択する切替スイツチで、そ
の上昇駆動側および下降駆動側の選択設定に応じ
て前記電磁弁28が切替動作し、これにより給油
往復路26a,26bが開閉して油圧シリンダー
24が進退し、昇降リンク3の伸縮がはかられ
る。30は昇降駆動系を始動させるためのスイツ
チ、30′は電磁弁28が上昇駆動側に設定され
ているときだけオンするように組まれたリレー接
点である。この実施例では、昇降リンク3に対し
て1200mmの昇降ストロークが与えられている。
ノズル取付テーブル4の上昇動作は、電磁弁2
8と先述の給水系の切替スイツチ22aに連動す
る切替スイツチ22bを結ぶ電路の途中に接続さ
れた各リミツトスイツチLS1,LS2,LG3,LS4
オフする所定の高さで停止するように設定されて
いる。このうち、LS1,LS2はそれぞれ天井限界
検出用および架線下限検出用のリミツトスイツチ
で、ともに切替スイツチ22bが碍子洗浄側に設
定されているときの所定上昇位置を検出するのに
供される。天井限界検出用リミツトスイツチLS1
は、第4図および第5図に示すように防水壁13
の上端に近い位置に設けられ、上方に延びるアク
チユエータがトンネルの天井に当ることによりオ
フして、防水壁13が天井に届く前の高さで昇降
リンク3が停止するようにされている。架線下限
検出用リミツトスイツチLS2は、第4図および第
5図に示すようにノズル取付テーブル4の前端部
に設けられる。このリミツトスイツチLS2は、先
述のトロリーガイド15の起倒姿勢に応じてオ
ン・オフするようにされている。すなわち碍子洗
浄のさいには、第10図に示すようにノズル取付
テーブル4を碍子7が防水壁13で囲まれる高さ
まで上昇させるが、この高さでは架線10が防水
壁13の刷毛体13aを割つてノズル取付テーブ
ル4に接近するので、前記トロリーガイド15が
架線(トロリー線)10aに押されて第5図に仮
想線15′で示すようにほぼ水平姿勢に伏倒し、
リミツトスイツチLS2はこのトロリーガイド15
に押されてオフし、昇降リンク3の伸長はここで
停止させられる。
これに対して、LS3は切替スイツチ22bが架
線洗浄側に設定されているときの所定上昇位置を
検出するリミツトスイツチであつて、第4図およ
び第5図に示すように防水壁13の前部に設けら
れ、トロリーガイド15が架線(トロリー線)1
0aに押されて第5図に実線で示すようにわずか
に伏倒側に傾斜する高さにノズル取付テーブル4
が上昇すると(このとき架線10aは、架線洗浄
に好適な防水壁13上端よりわずかに高い位置と
なる)オフし、昇降リンク3の伸長はここで停止
させられる。
第6図において、LS4は架線洗浄時に架線10
の高さ変化によるノズル取付テーブル4への接近
を検出するためのリミツトスイツチであつて、先
述の切替スイツチ22a,22bに連動する切替
スイツチ22cを介在させた電路の途中に接続さ
れている。このリミツトスイツチLS4は、第4図
および第5図に示すように防水壁13の前部に設
けられ、前記切替スイツチ22cが架線洗浄側に
設定されている条件のもとで、トロリーガイド1
5が第5図に仮想線15″で示す伏倒姿勢となる
まで架線(トロリー線)10aがノズル取付テー
ブル4に異常接近すると、トロリーガイド15に
よるそれまでの押動規制を解かれてオフからオン
に切り替わり、これにより第6図に示すブザー3
1が鳴動して架線10のノズル取付テーブル4へ
の異常接近を知らせると同時に、ブザー31と並
列に接続されたリレー32の接点32aがオンし
て、ノズル取付テーブル4が降下するようにされ
ている。
第6図において、LS5は昇降リンク3の機械的
な伸長限界を検出するためのリミツトスイツチで
あつて、例えば昇降リンク3の連結片3aの1つ
に設けられ、これと対をなす他方の連結片3aに
より伸長限界姿勢で押されてオフし、これにより
昇降リンク3の伸長を停止させるようにされてい
る。
ノズル取付テーブル4の水平方向の変位は、第
6図にその概要を示すトラバース駆動系により行
なうようにされている。この駆動系も油圧制御に
より動作し、ノズル取付テーブル4の下段台枠4
cと中段台枠4bとは、第8図に33で示す油圧
シリンダーで動作するリンク機構により連結さ
れ、このシリンダー33の進退動作により下段台
枠4cに対して中段台枠4bが前後方向に移動す
るようにされる一方、中段台枠4bと上段台枠4
aとは同図に34で示す油圧シリンダーで動作す
るリンク機構により連結され、このシリンダー3
4の進退動作により中段台枠4bに対して上段台
枠4aが左右方向に移動するようにされている。
第6図において、25は先述の昇降駆動系と共
用されるオイルタンクで、このオイルタンク25
のオイルはオイルポンプ35により汲み上げら
れ、各給油往路36a,36bより電磁弁37,
38を経て前記各油圧シリンダー33,34にそ
れぞれ圧送されるとともに、給油復路39a,3
9bより電磁弁37,38を経てオイルタンク2
5に還流するようにされている。前記各電磁弁3
7,38の切替動作は、同図に示す電気回路の切
替スイツチ40を操作して行なうようにされてい
る。41はトラバース駆動系を始動させるための
スイツチ、41′は電磁弁33または34通電さ
れているときだけオンするように組まれたリレー
接点である。
前記ノズル取付テーブル4の上段台枠4aの中
央部には、第3図に示すように垂直方向に向けて
赤色ビームを照射するビームライト42が設けら
れており、そのビームが例えば洗浄対象である碍
子7を照射するようにノズル取付テーブル4を水
平移動させることにより、テーブル4の位置調整
を行なえるようにされている。
各放水ノズル6a,6bおよび8a,8bにそ
れぞれ通じる第6図に示す給水分路20a,20
bのうち、台車屋上部1aとノズル取付テーブル
4との間は、第3図に示すように十分弛ませたゴ
ムホース43,44からなり、これによつてテー
ブル4の昇降動作を許容するようにされている。
またノズル取付テーブル4においては、上記各ゴ
ムホース43,44は下段台枠4cの中継部45
に一旦取り付けられ、この中継部45から十分弛
ませた別のゴムホース46,47を介して、先述
の各配水管5…,9…にそれぞれ連通する上段台
枠4a上の各給水管48,49にそれぞれ接続さ
れ、これによつて上段台枠4aの前後左右の動き
を許容するようにされている。
台車1の後部には操作室50が設けてあり、こ
の操作室50内に装置された図示しない制御盤よ
り前述の各駆動系などの操作を行なえるようにさ
れている。操作室50の前面には窓51が形成さ
れており、ノズル取付テーブル4の動きや放水状
況などを操作室50内から監視できるようにされ
ている。
台車には自走用エンジンは装備されておらず、
第1図に示すように自走能力(エンジン52)を
有する架線作業車53に連結して、この作業車5
3で台車1を牽引または推進するようにされ、電
源も架線作業車53に搭載された電源54を共用
する構成とされているが、これに限らず台車1に
自走機能を持たせ、電源も独自のものを装備し
て、単独で機能しうるようにしてもよいことは勿
論である。前記エンジン52の始動および停止
は、操作室50から行なえるようにされている。
なお、上記エンジン52は、切替スイツチ22
a,22b,22cを架線洗浄側に切り替えない
と始動できないようにその操作回路が構成されて
おり、これにより碍子7が防水壁13で取り囲ま
れた状態にあるとき、台車1が移送されるといつ
た不都合が回避される。
次に、この洗浄装置の動作について、碍子洗浄
と架線洗浄の場合に分けて説明する。
碍子洗浄 架線作業車53により、台車1を目的の場所
(ここではトンネル内)まで牽引または推進し
て移送する。移送時には昇降リンク3は収縮さ
せられており、ノズル取付テーブル4は最下位
置に降下した状態にある。ノズル取付テーブル
4が洗浄対象であるトンネル内の架線支持碍子
7の下方にきたところで台車1を止める。操作
室50のオペレータは、レバー操作により切替
スイツチ22a(切替スイツチ22b,22b
も連動)を碍子洗浄側に切替設定する。次にノ
ズル取付テーブル4の中央のビームライト42
を照らし、その赤色ビームが碍子7を照射して
いるか確認する。ビームが碍子7から外れてい
る場合は、操作室50よりレバー操作によりト
ラバース駆動系の油圧シリンダー33,34を
制御して、ノズル取付テーブル4の中段台枠4
bおよび上段台枠4aを前後左右に位置調整
し、赤色ビームが碍子7を照射する位置に止め
る。
次いで、第6図に示す昇降駆動系の切替スイ
ツチ29を上昇駆動側に設定し(切替スイツチ
22bはすでに碍子洗浄側に設定されている)、
スイツチ30をオンして昇降駆動系を始動させ
る。これにより油圧シリンダー24は進出動作
し、昇降リンク3が伸長してノズル取付テーブ
ル4の上昇駆動が行なわれる。
ノズル取付テーブル4の降下している初期状
態において起立姿勢にあつたトロリーガイド1
5は、テーブル4の上昇に伴ないその触手ロー
ラ17が架線(トロリー線)10aに押され、
ばね16に抗して伏倒しはじめ、防水壁13の
前後部の刷毛体13a,13aを割つて架線1
0がテーブル4に接近する。ノズル取付テーブ
ル4は、碍子7が防水壁13で囲まれる高さま
で上昇すると止めるが、停止操作を怠つてテー
ブル4がなおも上昇を続ける場合でも、第5図
に仮想線15′で示すようにトロリーガイド1
5がほぼ水平姿勢に伏倒するところまでテーブ
ル4が上昇すると(このとき防水壁13に対す
る架線10の割込みは限界に達する)、架線下
限検出用のリミツトスイツチLS2がオフして油
圧シリンダー24の進出動作が止まり、ノズル
取付テーブル4は上昇を停止する。
また、天井限界検出用のリミツトスイツチ
LS1のアクチユエータがトンネルの天井に当る
ときにも、このリミツトスイツチLS1がオフし
て油圧シリンダー24の進出動作が止まり、ノ
ズル取付テーブル4は上昇を停止する。
碍子洗浄用の放水ノズル6a…,6b…が碍
子7を取り囲み、それぞれ対応する碍子7a,
7bと対向する高さにノズル取付テーブル4が
設定された状態でポンプ19を始動させると、
碍子7a,7bに向けてそれぞれ対応する放水
ノズル6a…,6b…より第9図および第10
図に示すように水が噴射されて、碍子7a,7
bに付着した埃が洗い落される。このとき、放
水ノズル6a…,6b…の周囲は防水壁13で
囲まれているので、四方に水がさほど飛散せ
ず、碍子7の洗浄を手際よく能率的に行なうこ
とができる。碍子7の洗浄に供された排水は、
台車1の屋上部1aより、第2図に示す各ドレ
インパイプ55…を経て車外に排出される。
なお、架線10がT字状に張られている個所
に碍子7が位置する場合にも、防水壁13の側
部の刷毛体13a,13aを割つて架線10が
ノズル取付テーブル4に接近しうるようにされ
ているから、この場合にも不都合なく碍子7を
洗浄することができる。
碍子7の洗浄が終ると、先述の場合と逆の操
作手順により、放水を止め一旦昇降リンク3を
収縮させ、防水壁13から碍子7(場合によつ
てい架線10a,10bも)が完全に上方へ退
避する高さまでノズル取付テーブル4を降下さ
せる。そして切替スイツチ22a,22b,2
2cを一旦、架線洗浄側に切り替え(これによ
りエンジン52の始動が許容される)、以後、
同様にして次の碍子洗浄位置まで台車1を移動
させ、上記と同じ操作を繰り返すことにより、
順次碍子7の洗浄がはかられる。
架線洗浄 切替スイツチ22a(切替スイツチ22b,
22cも連動)を架線洗浄側に設定する。碍子
洗浄の場合と同様に、トラバース駆動系を駆動
して、ノズル取付テーブル4をその中央位置に
架線10が対応するように位置調整する。次い
で昇降駆動系を駆動して、ノズル取付テーブル
4を上昇させる。
トロリーガイド15の触手ローラ17が架線
(トロリー線)10aに押されて、第5図に実
線で示すようにわずかに伏倒する高さまでノズ
ル取付テーブル4が上昇すると(このとき架線
10aは防水壁13よりわずか上方にあり、放
水ノズル8aは架線10a,10bに対向し、
放水ノズル8bは架線10cにそれぞれ対向し
ている)、それまで起立姿勢にあつたトロリー
ガイド15によりオン状態に保たれていたリミ
ツトスイツチLS3がオフに切り替わり、昇降リ
ンク3を伸縮駆動する油圧シリンダー24が停
止し、ノズル取付テーブル4の上昇は止まる。
前記したように、給水系の切替スイツチ22
aは架線洗浄側に設定されているので、上記の
ノズル取付テーブル4の高さ設定操作のあと、
ポンプ19を始動させると、第11図および第
12図に示すように架線洗浄用の各放水ノズル
8a,8a,8b,8bから対応する架線10
a,10b,10cに向けて水が噴射され、架
線10に付着した埃が洗い流される。放水ノズ
ル8a,8bの吹付方向は架線10の張架方向
に傾けて設定されているので、放水は架線10
に沿つて流れ、効率よく架線10を洗浄でき
る。
以上の放水状態のまま、台車1を走行させれ
ば、架線10は連続的に洗浄される。架線10
の高さが走行の途中で低下する場合は、トロリ
ーガイド15が第5図に仮想線15″で示すよ
うに始めの状態よりさらにわずかに伏倒するの
で、それまでトロリーガイド15に押圧されて
オフ状態に保たれていたリミツトスイツチLS4
はオンに切り替わり、これによつてブザー31
が鳴動すると同時に、ノズル取付テーブル4が
降下する。操作室50のオペレータは、このブ
ザー31の鳴動から架線10が低下しているこ
とを知ることができ、ノズル取付テーブル4の
高さ調整をするなど、これに対応した操作に移
ることができる。
この発明は以上の構成からなり、次に挙げるよ
うな効果が得られる。
(イ) 架線作業車による架線の保守・点検作業の場
合と同様に、電車軌道をそのまま利用して目的
場所まで装置を簡単に移送でき、搬送が容易で
ある。
(ロ) 操作室50など、放水位置から十分離れた場
所より遠隔操作によつて碍子7および架線10
の洗浄を行なえるので、作業者が水や埃を被る
ことがなく、作業環境が悪化せず作業能率も大
幅に向上する。
(ハ) 特に架線洗浄の場合は、台車1を走行させな
がら連続的に洗浄できるので、一層作業能率が
向上する。そして、このような架線洗浄によつ
て、電線の素線まで点検ができるようになり、
目視点検の精度を格段に向上させることができ
る。
(ニ) 実施例のように、碍子7を取り囲みうるよう
に、ノズル取付台(ノズル取付テーブル4)の
四隅に放水ノズル6a…,6b…を分設するこ
とにより、碍子10を十分にかつ手際よく洗浄
することができ、洗浄作業の能率が一層向上す
る。
(ホ) 実施例のように、ノズル取付台(ノズル取付
テーブル4)の周囲に防水壁13を設けること
により、この防水壁13で碍子7を囲んだ状態
で洗浄でき、放水が四方に飛散せず作業環境が
さらに向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す外観概略図、
第2図は要部外観側面図、第3図はノズル取付テ
ーブルの平面図、第4図および第5図はそれぞれ
リミツトスイツチの配置を示す平面図および側面
図、第6図は実施例の制御系を示す概略図、第7
図は昇降駆動系の機構説明図、第8図はトラバー
ス駆動系の機構説明図、第9図および第10図は
それぞれ碍子洗浄動作を示す平面図および縦断面
図、第11図および第12図はそれぞれ架線洗浄
動作を示す平面図および縦断面図である。 1……台車、2……電車軌道、3……昇降リン
ク(昇降手段)、4……ノズル取付テーブル(ノ
ズル取付台)、5……配水管(碍子洗浄用)、6
a,6b……放水ノズル(碍子洗浄用)、8a,
8b……放水ノズル(架線洗浄用)、9……配水
管(架線洗浄用)、18……水タンク、19……
ポンプ、21……電磁弁、22a,22b,22
c……切替スイツチ、23……スイツチ、24…
…油圧シリンダー、25……オイルタンク、26
……給油路、27……オイルポンプ、28……電
磁弁、29……切替スイツチ、30……スイツ
チ、48,49……給水管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電車軌道上で走行可能な台車と、昇降手段を
    介して前記台車上に設けたノズル取付台と、ノズ
    ル取付台に設けられ取付台の所定上昇位置におい
    て吹付方向が架線支持碍子に向くように設定した
    放水ノズルと、台車上に設けられ前記放水ノズル
    に加圧水を供給する給水手段とを備えたことを特
    徴とする電車用架線支持碍子洗浄装置。 2 放水ノズルは、碍子を取り囲みうるようにノ
    ズル取付台の四隅に設けられた特許請求の範囲第
    1項記載の電車用架線支持碍子洗浄装置。 3 ノズル取付台は、水平方向に位置調整自在と
    される特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    電車用架線支持碍子洗浄装置。 4 ノズル取付台は、周囲を防水壁で囲んだもの
    である特許請求の範囲第1項から第3項までのい
    ずれかに記載の電車用架線支持碍子洗浄装置。 5 防水壁は、少なくとも架線通過部が縦に分割
    された刷毛体からなる特許請求の範囲第1項から
    第4項までのいずれかに記載の電車用架線支持碍
    子洗浄装置。 6 電車軌道上で走行可能な台車と、昇降手段を
    介して前記台車上に設けたノズル取付台と、ノズ
    ル取付台に設けられ取付台の所定上昇位置におい
    て吹付方向が架線に向くように設定した放水ノズ
    ルと、前記放水ノズルに加圧水を供給する給水手
    段とを備えたことを特徴とする電車用架線洗浄装
    置。 7 放水ノズルは、ノズル取付台の左右に設けら
    れ、各ノズルからの放水がほぼ架線上で交差する
    ように吹付方向を設定した特許請求の範囲第6項
    記載の電車用架線洗浄装置。
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