JPS60161229A - 電車用架線支持碍子洗浄装置および架線洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電車線路の架線や架線支持碍子を水洗いす
るための洗浄装置に関する。

電車線路の架線や架線支持碍子に付着した埃（粉塵）は
、野外の電車線路の場合、雨で洗い流されるので問題は
ないが、トンネル内や地下線路の場合には付着したま′
ま残ることになる。このだめ、架線作業車などによシ架
線の保守・点検を行うさいに、架線や架線支持碍子に付
着した埃のために目視点検などが十分行えず、作業を煩
わしいものにするばかりでなく、飛散する埃によって作
業環境が悪化するという問題を有する。しかも１碍子に
付着した埃は碍子の絶縁性能を低下させるため、漏洩電
流による電食が生じ、このため碍子強度を低下させたり
、断線事故につながる危険性を有する。

この発明は、電車線路における架線や架線支持碍子の洗
浄を、架線作業車による架線の保守・点検と同様に軌道
上を移動させながら容易に行うことのできる電車用架線
支持碍子洗浄装置および架線洗浄装置を提供することを
目的とする。

この発明の一実施例を第１図ないし第１θ図に基づいて
説明すれば、１は電車軌道２上に走行自在に載架した台
車で、この台車１の屋上部１ａ［は、パンタグラフ式の
昇降リンク３を介してノズル取付テーブル４が設けられ
ている。このノズル取付テーブル４は、上中下の３段の
台枠４　ｍ　、　４ｂ。

４Ｃを重ね合せた構造であって、第３図に示すように上
段台枠４ａの四隅には配水管５・・・がそれぞれ立設さ
れ、これらの配水管５にはそれぞれ２つの碍子洗浄用放
水ノズル６ａ、６ｂが上下に分設されている。各配水管
５において、上段の放水ノズル６＆は２個連結の架線支
持碍子７のうちの上段側碍子７ａに対応させる一方、下
段の放水ノズル６ｂは下段側碍子７ｂに対応させである
。そして各放水ノズル６＆・・・、６ｂ・・・は、ノズ
ル取付テーブル４が所定の上昇位置にあるとき架線支持
碍子７を取シ囲んで、それぞれ対応する碍子７ａ。

７ｂに対向するように、その吹付方向が設定され　５− ている。

これとは別に、ノズル取付テーブル４の上段台枠４ａに
は、架線洗浄用放水ノズル８ａ、８ｂをそれぞれ有する
配水管９，９が左右に分けて立設され、ノズル取付テー
ブル４が所定の上昇位置にあるとき、各ノズル８ａ、８
ｍおよび８ｂ、８ｂからの放水が、それぞれのノズル８
ａ、８ｂに対応する架線１０ａ、ｌＯｂ、１０ｏ上で交
差するように、その吹付方向がそれぞれ設定されている
。

また、これらの放水ノズルｇａ、８ｂの向きは、台車１
の進行方向に偏らせてあ如、放水が架線ｌＯに沿って行
なわれるようにされている。

ノズル取付テーブル４の下段台枠４０は昇降リンク３の
上端部に直接固定され、この下段台枠４０に対し中段台
枠４ｂは前後方向すなわち台車１の　６　− 進行方向に摺動自在とされ、中段台枠４ｂに対し上段台
枠４ａは左右方向すなわち台車ｌの幅方向に摺動自在と
なるようにされている。第２図において、１１．１２は
ガイド片で、ガイド片１１により下段台枠４Ｃに対し中
段台枠４ｂが前後方向に案内され、ガイド片１２により
中段台枠４ｂに対し上段台枠４ａが左右方向に案内され
るようになっている。これによ如、各放水ノズル６　ａ
　、６ｂ。

ｇａ、８ｂの設けられる上段台枠４ａが台車１に対して
前後左右に変位自在となり、放水ノズル６ａ。

６ｂ、８ａ、８ｂの水平方向への位置調整が可能となる
。この実施例では、前後に４００藺、左右に３００．０
ストロークが与えられている。

上段台枠４ａの周縁には防水壁１３が設けられ、これに
よシ洗浄のさい放水がノズル取付テーブル４の周囲に飛
散するのを防止している。この防水壁１３のうち前後お
よび左右の中間面域は、それぞれ中央で縦に分割される
刷毛体１３ｍからなり、架線１０がこの刷毛体１３ａの
縦分割部を割って上段台枠４ａに接近する所定の高さま
で、ノズル取付テーブル４の上昇を許容しつるようにさ
れている。

上段台枠４ａの前部には、ブラケツ）１４．１４を介し
て第３図に示すような概形がコ字状のトロリーガイド１
５が起倒自在に枢支されており、常時ばね１６によシ先
端部の触手ローラ１７が防水壁１３よシ高くなる起立姿
勢を保つように付勢されている。このトロリーガイド１
５の前記触手ローラ１７と台車ｌとの間は図示しないア
ース線で接続され、ノズル取付テーブル４の上昇時に、
架線（トロリー線）１０ａを押圧する前記触手ローラ１
７を介して架＃１０ａの接地をはかるほか、後述する高
さ検出用の触手としても利用される。

前述の各放水ノズル６ｓ、、６ｂ、８ａ、８ｂへは、第
６図にその概要を示す給水系（給水手段）によシ加圧水
の供給がはかられるようにされている０同図において１
８は水タンクで、第１図に示す台車１０床部１ｂに配置
されている。水タンク１８の水はポンプ１９で汲み上げ
られ、碍子洗浄用および架線洗浄用の各給水分路２０ａ
、２０ｂにそれぞれ供給される。前記給水分路２０ａ、
２０ｂには電磁弁２１が設けられ、切替スイッチ２２ａ
の操作によって、放水を碍子洗浄用放水ノズル６ａ。

６ｂおよび架線洗浄用放水ノズル８ａ、８ｂのいずれで
行なうかを選択できるようにされている。

９− ２３はポンプ１９を駆動するためのスイッチであるＯ 先述の昇降リンク３の駆動は、第６図にその概要を示す
昇降駆動系により行なうようＫされており、第７図に示
すように昇降リンク３の１つの連結片３ａと他の連結片
３ａの間を油圧シリンダー２４で連結し、このシリンダ
ー２４の進退駆動により昇降リンク３の伸縮をはかり、
それによってノズル取付テーブル４を昇降駆動するよう
にされている。第６図において２５はオイルタンクで、
このオイルタンク２５と前記油圧シリンダー２４とを結
ぶ給油路２６の途中には、オイルポンプ２７と電磁弁２
８が設けられている。この昇降駆動系の電気回路におい
て、２９はノズル取付テーブル４の上昇と下降を選択す
る切替スイッチで）その上昇駆動側および下降駆動側の
選択設定に応じて前記電磁弁２８が切替動作し、これに
より給油往復路２６ａ、２６ｂが開閉して油圧シリンダ
ー２４が進退し、昇降リンク３の伸縮がはかられる。３
０は昇降駆動系を始動させるためのスイッチ、３０′は
電磁弁２８が上昇駆動側に設定されているときだけオン
するように組まれたリレー接点である。

この実施例では、昇降リンク３に対して１２００Ｕの昇
降ストロークが与えられている。

ノズル取付テーブル４の上昇動作は、電磁弁２８と先述
の給水系の切替スイッチ２２１Ｌに連動する切替スイッ
チ２２ｂを結ぶ電路の途中に接続された各リミットスイ
ッチＬＳ□　ＨＬ　Ｓ＠　＊　Ｌａｓ　ａＬ５４がオフ
する所定の高さで停止するように設定されている。この
うち％Ｌ８１１Ｌ８１１はそれぞれ天井限界検出用およ
び架線下限検出用のリミットスイッチで、ともに切替ス
イッチ２２ｂが碍子洗浄側に設定されているときの所定
上昇位置を検出するのに供される０天井限界検出用ＩＪ
　？ットスイッチＬＢ、は、第４図および第５図に示す
ように防水壁１３の上端に近い位置に設けられ、上方に
延びるアクチュエータがトンネルの天井に当ることによ
りオフして、防水壁１３が天井に届く前の高さで昇降リ
ンク３が停止するようにされている□架線下限検出用リ
ミットスイッチＬＳ、は、第４図および第５図に示すよ
うにノズル取付テーブル４の前端部ＫＦｋけられる。こ
のリミットスイッチＬ３．は、先述のトロリーガイド１
５の起倒姿勢に応じてオン・オフするようにされている
。

すなわち碍子洗浄のさいには、第１θ図に示すようにノ
ズル取付テーブル４を碍子７が防水壁１３で囲まれる高
さまで上昇させるが、この高さでは架線ｌＯが防水壁１
３の刷毛体１３ａを割ってノズル取付テーブル４に接近
するので、前記トロリーガイド１５が架線（トロリー線
）１０＆に押されて第５図に仮句線１５′で示すように
ほぼ水平姿勢に伏倒し、リミットスイッチＬＢ、はとの
トロリーガイド１５に押されてオフし、昇降リンク３の
伸長はここで停止させられる。

これに対して、ＬＳＩは切替スイッチ２２ｂが架線洗浄
側に設定されているときの所定上昇位置を検出するリミ
ットスイッチであって、第４図および第５図に示すよう
に防水壁１３の前部に設けられ、トロリーガイド１５が
架線（トロリー線）１０ａに押されて第５図に実線で示
すようにわず　１３− かに伏倒側に傾斜する高さにノズル取付テーブル４が上
昇すると（このとき架ＩＪ１０ａは、架線洗浄に好適な
防水壁１３上端よりわずかに高い位置となる）オフし、
昇降リンク３の伸長はここで停止させられる。

第６図において、ＬＳ４は架線洗浄時に架線１０の高さ
変化によるノズル取付テーブル４への接近を検出するた
めのリミットスイッチであって、先述の切替スイッチ２
２ａ、２２ｂに連動する切替スイッチ２２０を介在させ
た電路の途中に接続されている。このリミットスイッチ
Ｌ８４は、第４図および第５図に示すように防水壁１３
の前部に設けられ、前記切替スイッチ２２ｏが架線洗浄
側に設定されている条件のもとで、トロリーガイド１５
が第５図に仮碧線１５“で示す伏倒姿勢となる　１４− まで架線（トロリー線）ｔＯａがノズル取付テーブル４
に異常接近すると、トロリーガイド１５によるそれまで
の押動規制を解かれてオフからオンに切り替わり、これ
により第６図に示すブザー３１が鳴動して架線１０のノ
ズル取付テーブル４への異常接近を知らせると同時に、
ブザー３１と並列に接続されたリレー３２の接点３２ａ
がオンして、ノズル取付テーブル４が降下するようにさ
れている。

第６図において・ＬＳ、は昇降リンク３の機械的な伸長
限界を検出するためのリミットスイッチであって、例え
ば昇降リンク３の連結片３ａの１つに設けられ、これと
対をなす他方の連結片３ａにより伸長限界姿勢で押され
てオフし、これにより昇降リンク３の伸長を停止させる
ようにされている。

ノズル取付テーブル４の水平方向の変位は、第６図にそ
の概要を示すトラバース駆動系により行なうようにされ
ている。この駆動系も油圧制御により動作し、ノズル取
付テーブル４の下段台枠４Ｃと中段台枠４ｂとは、第８
図に３３で示す油圧シリンダーで動作するリンク機構に
よ多連結され、このシリンダー３３の進退動作によシ下
段台枠４Ｃに対して中段台枠４ｂが前後方向に移動する
ようにされる一方、中段台枠４ｂと上段台枠４＆とは同
図に３４で示す油圧シリンダーで動作するリンク機構に
より連結され、とのシリンダー３４の進退動作によシ中
段台枠４ｂに対して上段台枠４ａが左右方向に移動する
ようにされている。

第６図において、２５は先述の昇降駆動系と共用される
オイルタンクで、このオイルタンク２５のオイルはオイ
ルポンプ３５により汲み上げられ、各給油往路３ｓａ、
３６ｂＪ：Ｊ）電磁弁３７，３Ｂを経て前記各油圧シリ
ンダー３３．３４にそれぞれ圧送されるとともに、給油
復路３９ａ、３９ｂヨリ電磁弁３７．３８を経てオイル
タンク２５に還流するようにされている。前記各電磁弁
３７゜３８の切替動作は、同図に示す電気回路の切替ス
イッチ４０を操作して行なうようにされている。

４１はトラバース駆動系を始動させるためのスイッチ、
４１′は電磁弁３３または３４通電されているときだけ
オンするように組まれたリレー接点である。

前記ノズル取付テーブル４の上段台枠４ａの中央部には
、第３図に示すように垂直方向に向けて　１７− 赤色ビームを照射するビームライト４２が設けられてお
り、そのビームが例えば洗浄対象である碍子７を照射す
るようにノズル取付テーブル４を水平移動させることに
より一テーブル４の位置調整を行なえるようにされてい
る。

各放水ノズル６ａ、６ｂおよび８ａ、８ｂにそれぞれ通
じる第６図に示す給水分路２０　ａ、２０　ｂのうち、
台車屋上部１ａとノズル取付テーブル４との間は、第３
図に示すように十分弛ませたゴムｔ−’Ｘ４３，４４か
らなシ、これによってテーブル４の昇降動作を許容する
ようにされている。またノズル取付テーブル４において
は、上記各ゴムホース４３．４４は下段台枠４ｃの中継
部４５に一旦取υ酊けられ、この中継部４５から十分弛
ま。

せた別のゴムホース４６ｊ４７を介して、先述の各配水
管５・・・、９・・・にそれぞれ連通する上段台枠４ａ
上の各給水管４８　＋　４９にそれぞれ接続され、これ
によって上段台枠４ａの前後左右の動きを許容するよう
にされている。

台車１の後部には操作室５０が設けてあり、この操作室
５０内に装置された図示しない制御盤より前述の各駆動
系などの操作を行なえるようにされている。操作室５０
の前面には窓５１が形成されてお勺、ノズル取付テーブ
ル４の動きや放水状況などを操作室５０内から監視でき
るようにされている。

台車には自走用エンジンは装備されておらず、第１図に
示すように自走能力（エンジン５２）を有する架線作業
車５３に連結して、この作業車５３で台車１を牽引また
は推進するようＫされ、電源も架線作業車５３に搭賊さ
れた電源５４を共用する構成とされているが、これに限
らず台車１に自走機能を持たせ、電源も独自のものを装
備して、単独で機能しうるようにしてもよいことは勿論
である。前記エンジン５２の始動および停止は、操作室
５０から行なえるようにされている。なお、上記エンジ
ン５２は、切替スイッチ２２　ａ、２２　ｂ　。

２２０を架線洗浄側に切り替えないと始動でき々いよう
にその操作回路が構成されており、これによシ碍子７が
防水壁１３で取シ囲まれた状態にあるとき、台車１が移
送されるといった不都合が回避される。

次に、この洗浄装置の動作について、碍子洗浄と架線洗
浄の場合に分けて説明する。

■　碍子洗浄 架線作業車５３により、台車ｌを目的の場所（ここでは
トンネル内）まで牽引または推進して移送する。移送時
には昇降リンク３は収縮させられておシ、ノズル取付テ
ーブル４は最下位置に降下した状態にある。ノズル取付
テーブル４が洗浄対象であるトンネル内の架線支持碍子
７の下方にきたところで台車１を止める。操作室５０の
オペレータは、レバー操作により切替スイッチ２２ａ（
切替スイッチ２２ｂ、２２ｂ４連動）を碍子洗浄側に切
替設定する。次にノズル取付テーブル４の中央のビーム
ライト４２を照らし、その赤色ビームが碍子７を照射し
ているか確認する。ビームが碍子７から外れている場合
は、操作室５０よりレバー操作によりトラバース駆動系
の油圧シリンダー３３．３４を制御して、ノズル取付テ
ーブル４の中段台枠４ｂおよび上段台枠４ａを前後左右
に位＠調整し、赤色ビームが碍子７を照射する位置に止
める。

次いで、第６図に示す昇降駆動系の切替スイッチ２９を
上昇駆動側に設定しく切替スイッチ２２ｂはすでに碍子
洗浄側に設定されている）、スイッチ３０をオンして昇
降駆動系を始動させる。これにより油圧シリンダー２４
は進出動作し、昇降リンク３が伸長してノズル取付テー
ブル４の上昇駆動が行なわれる。

ノズル取付テーブル４の降下している初期状態において
起立姿勢にあったトロリーガイド１５は、テーブル４の
上昇に伴ないその触手ローラ１７が架線（トロリー線）
１０ａに押され、ばね１６に抗して伏倒しはじめ、防水
［１３の前後部の刷毛　２２− 体１３ａ、１３ａを割って架線ｌＯがテーブル４に接近
する。ノズル取付テーブル４は、碍子７が防水壁】３で
囲まれる高さまで上昇すると止めるが、停止操作を怠っ
てテーブル４がなおも上昇を続ける場合でも、第５図に
仮憩線１５’で示すようにトロリーガイド１５がほぼ水
平姿勢に伏倒するところまでテーブル４が上昇すると（
このとき防水壁１３に対する架線ｌＯの割込みは限界に
達する）、架線下限検出用のリミットスイッチＬＳ。

がオフして油圧シリンダー２４の進出動作が止まシ、ノ
ズル取付テーブル４は上昇を停止する◇また、天井限界
検出用のリミットスイッチＩｔＢ。

のアクチュエータがトンネルの天井に当るときにも、こ
のリミットスイッチＬＳ１がオフして油圧シリンダー２
４の進出動作が止ｔｂ、ノズル取付テーブル４は上昇を
停止する。

碍子洗浄用の放水ノズル６ａ・・・、６ｂ・・・が碍子
７を取多囲み、それぞれ対応する碍子７ａ、７ｂと対向
する高さにノズル取付テーブル４が設定された状態でホ
゛ンプＩ９を始動させると、碍子７ａ。

７ｂに向けてそれぞれ対応する放水ノズル６ａ・・・。

６ｂ・・・より第９図および第１０図に示すように水が
噴射されて、碍子７ａ、７ｂに付着した挨が洗い落され
る。このとき、放水ノズル６ａ・・・、６ｂ・・・の周
囲は防水壁１３で囲まれているので、四方に水がさほど
飛散せず、碍子７の洗浄を手際よく能率的に行なうこと
ができる。碍子７の洗浄に供された排水は、台車ｌの屋
上部ｌ＆より、第２図に示す各ドレンパイプ５５・・・
を経て車外に排出される。

なお・架線】０がＴ′＄杖に張られている個所に碍子７
が位置する場合にも１防水壁１３０側部の刷毛体１３ａ
、１３ａを割って架線１０がノズル取付テーブル４に接
近しうるようにされているから、この場合にも不都合な
く碍子７を洗浄することができる。

碍子７の洗浄が終ると、先述の場合と逆の操作手順によ
如、放水を止め−Ｈ昇降リンク３を収縮させ、防水壁１
３から碍子７（場合によってい架線１０ａ、１０ｂも）
が完全に上方へ退避する高さまでノズル取付テーブル４
を降下させる。そして切替スイッチ２２ａ、２２ｂ、２
２ｃを一旦、架線洗浄側に切り替え（これによりエンジ
ン５２の始動が許容される）、以後、同様にして次の碍
子洗浄位＃まで台車１を移動させ、上記と同じ操　２５
− 作を繰シ返すことによシ、順次碍子７の洗浄がはかられ
る。

■　架線洗浄 切替スイッチ２２＆（切替スイッチ２２　ｂ、２２ｃも
連動）を架線洗浄側に設定する。碍子洗浄の場合と同様
に、トラバース駆動系を駆動して、ノズル取付テーブル
４をその中央位置に架線１０が対応するように位置調整
する。次いで昇降駆動系を駆動して、ノズル取付テーブ
ル４を上昇させる。

トロリーガイド１５の触手ローラ１７が架線（トロリー
線）ｌＯ＆に押されて、第５図に実線で示すようにわず
かに伏倒する高さまでノズル取付テーブル４が上昇する
と（このとき架線１０＆は防水壁１３よ如わずか上方に
あり、放水ノズル８ａは架Ｉｊ［ｘｏａ、ｘｏｂに対向
し、放水ノズル８ｂ　２６− は架線１０ｃにそれぞれ対向している）、それまで起立
姿勢にあったトロリーガイド１５によりオン状態に保た
れていたリミットスイッチＬＳ、がオフに切り替わり、
昇降リンク３を伸縮駆動する油圧シリンダー２４が停止
し、ノズル取付テーブル４の上昇は止まる。

前記したように、給水系の切替スイッチ２２ａは架線洗
浄側に設定されているので、上記のノズル取付テーブル
４の高さ設定操作のあと、ポンプ１９を始動させると、
第１１図および第１２図に示すように架線洗浄用の各放
水ノズル８ａ、８ａ。

８ｂ、８ｂから対応する架線１０　ｍ　、　１０ｂ、１
０゜に向けて水が噴射され、架線１０に付着した埃が洗
い流される。放水ノズル８ａ、８ｂの吹付方向は架線ｌ
Ｏの張架方向に傾けて設定されているので、放水は架線
１０に沿って流れ、効率よく架線１０を洗浄できる。

以上の放水状態のまま、台車ｌを走行させれば、架線Ｉ
Ｏは連続的に洗浄される。架ｌ１ｌＩＯの高さが走行の
途中で低下する場合は、トロリーガイド１５が第５図に
仮碧線１５”で示すように始めの状態よりさらにわずか
に伏倒するので、それまでトロリーガイド１５に押され
てオフ状態に保たれていたリミットスイッチＬｓ、はオ
ンに切り替わり、これによってブザー３１が鳴動すると
同時に、ノズル取付テーブル４が降下する。操作室５０
のオペレータは、このブザー３１の鳴動から架線ｌＯが
低下していることを知ることができ、ノズル取付テーブ
ル４の高さ調整をするなど、これに対応した操作に移る
ことができる。

この発明は以上の構成からなシ、次に挙げるような効果
が得られる。

ヒ）　架線作業車による架線の保守・点検作業の場合と
同様に、電車軌道をそのまま利用して目的場所まで装置
を簡単に移送でき、搬送が容易である。

（ロ）操作室５０など、放水位置から十分離れた場所よ
シ遠隔操作によって碍子７および架線１０の洗浄を行な
えるので、作業者が水や埃を被ることが表＜、作業環境
が悪化せず作業能率も大幅に向上する。

（ハ）特に架線洗浄の場合は、台車ｌを走行させながら
連続的に洗浄できるので、一層作業能率が向上する。そ
して、このような架線洗浄によって、電線の素線まで点
検ができるようにな）、目視点検の精度を格段に向上さ
せることができる。

に）実施例のように、碍子７を取り囲みうるように、ノ
ズル取付台（ノズル取付テーブル４）の四隅に放水ノズ
ル６ａ・・・、６ｂ・・・を分設することにより、碍子
１０を十分にかつ手際よく洗浄することができ、洗浄作
業の能率が一層向上する。

（ホ）実施例のように、ノズル取付台（ノズル取付テー
ブル４）の周囲に防水壁１３を設けることにより一この
防水壁１３で碍子７を囲んだ状態で洗浄でき、放水が四
方に飛散せず作業環境がさらに向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す外観概略図、第２図は
要部外観側面図、第３図はノズル取付テーブルの平面図
、第４図および第５図はそれぞれリミットスイッチの配
置を示す平面図および側面図、第６図は実施例の制御系
を示す概略図、第７図は昇降駆動系の機構説明図、第８
図はトラバース駆動系の機構説明図、第９図および第１
０図はそれぞれ碍子洗浄動作を示す平面図および縦断面
図、第１１図および第１２図はそれぞれ架線洗浄動作を
示す平面図および縦断面図である。 ｌ・・・台車、２・・・電車軌道、３・・・昇降リンク
（昇降手段）、４・・・ノズル取付テーブル（ノズル取
付台）、５・・・配水管（碍子洗浄用）、６ａ、６ｂ・
・・放水ノズル（碍子洗浄用）、８ａ、８ｂ・・・放水
ノズル（架線洗浄用）、９・・・配水管（架線洗浄用）
、１８・・・水タンク、１９・・・ポンプ、２１・・・
電磁弁、２２ａ、２２ｂ、２２ｏ＝切替スイツチ、２３
−・・スイッチ、２４・・・油圧シリンダー、２５・・
・オイルタンク、２６・・・給油路、２７・・・オイル
ポンプ、２８・・・電磁弁、２９・・・切替スイッチ、
３０・・・スイッチ、４８．４９・・・給水管 出願人　阪急社鉄株式会社 第７図 −１８０−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）　電車軌道上で走行可能な台車と、昇降手段を介
   して前記台車上に設けたノズル取付台と、ノズル取付台
   に設けられ取付台の所定上昇位置において吹付方向が架
   線支持碍子に向くように設定した放水ノズルと、台車上
   に設けられ前記放水ノズルに加圧水を供給する給水手段
   とを備えたことを特徴とする電車用架線支持碍子洗浄装
   置（２）放水ノズルは、硝子を取り囲みうるようにノズ
   ル取付台の四隅に設けられた特許請求の範囲第（１）項
   記載の電車用架線支持碍子洗浄装置（３）ノズル取付台
   は、水平方向に位置調整自在とされる特許請求の範囲第
   （１）項または第（２）項記載の電車用架線支持碍子洗
   浄装置 （４）　ノズル取付台は、周囲を防水壁で囲んだもので
   ある特許請求の範囲第（１）項から第（３）項までのい
   ずれかに記載の電車用架線支持碍子洗浄□装置（５）防
   水壁は、少なくとも架線通過部が縦に分割された刷毛体
   からなる特許請求の範囲第（１）項から第（４）項まで
   のいずれかに記載の電車用架線支持碍子洗浄装置 （６）電車軌道上で走行可能な台車と、昇降手段を介し
   て前記台車上に設けたノズル取付台と、ノズル取付台に
   設けられ取付台の所定上昇位置において吹付方向が架線
   に向くように設定した放水ノズルと、前記放水ノズルに
   加圧水を供給する給水手段とを備えたことを特徴とする
   電車用架線洗浄装置 （７）放水ノズルは、ノズル取付台の左右に設けられ、
   各ノズルからの放水がほぼ架線上で交差するように吹付
   方向を設定した特許請求の範囲第（６）項記載の電車用
   架線洗浄装置