JPH02305915A - 極低炭素鋼の製造法 - Google Patents
極低炭素鋼の製造法Info
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Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、極低炭素鋼の溶製において、精練工程である
真空脱ガス処理に用いられる脱ガス槽を用いた極低炭素
鋼の製造法に関する。
真空脱ガス処理に用いられる脱ガス槽を用いた極低炭素
鋼の製造法に関する。
(従来の技術)
従来、炭素含有量が50ppm以下の極低炭素鋼の製造
は、転炉吹錬により、炭素含有量(以下(C)と記す、
)を0.02〜0.05重量%程度にまで脱炭処理した
溶鋼をR’H法、DB法等により真空脱ガス槽を用いて
、槽内真空度を0.1〜1.0torr程度の条件とし
て15〜25分程度脱ガス処理を行うことにより、(C
)を20〜40ppm程度にまで脱炭した後に、成分調
整を行い、さらに下流工程である鋳込み工程にて凝固さ
せ成品とすることにより行われていた。
は、転炉吹錬により、炭素含有量(以下(C)と記す、
)を0.02〜0.05重量%程度にまで脱炭処理した
溶鋼をR’H法、DB法等により真空脱ガス槽を用いて
、槽内真空度を0.1〜1.0torr程度の条件とし
て15〜25分程度脱ガス処理を行うことにより、(C
)を20〜40ppm程度にまで脱炭した後に、成分調
整を行い、さらに下流工程である鋳込み工程にて凝固さ
せ成品とすることにより行われていた。
(発明が解決しようとする課B)
しかし、この公知手段には、次に示すような問題点があ
る。すなわち、 ■RH法等において用いられる脱ガス槽は、絶えず連続
して操業されているものではなく、処理対象鋼種の処理
時にのみ使用される、いわゆる間欠操業である。特に溶
製スケジュールとの関係上または耐火物の補修、交換等
との関係上、前処理との時間的な間隔が生じた場合には
、脱ガス槽内の耐火物の温度が降下し、当該鋼種の処理
中に溶鋼温度の降下が特に顕著なものとなる。
る。すなわち、 ■RH法等において用いられる脱ガス槽は、絶えず連続
して操業されているものではなく、処理対象鋼種の処理
時にのみ使用される、いわゆる間欠操業である。特に溶
製スケジュールとの関係上または耐火物の補修、交換等
との関係上、前処理との時間的な間隔が生じた場合には
、脱ガス槽内の耐火物の温度が降下し、当該鋼種の処理
中に溶鋼温度の降下が特に顕著なものとなる。
■一方、これに対しての一般的な脱ガス槽内の保温対策
として、黒鉛電極を用いて余熱を行う手段が多様されて
いるが、この手段の大きな欠点として次のようなことが
ある。すなわち、黒鉛電極は強度上問題があり、脱ガス
処理中にしばしば折損して溶鋼中に落下・混入してしま
い、成分外れや大幅な工程トラブル等が発生してしまう
ことである。
として、黒鉛電極を用いて余熱を行う手段が多様されて
いるが、この手段の大きな欠点として次のようなことが
ある。すなわち、黒鉛電極は強度上問題があり、脱ガス
処理中にしばしば折損して溶鋼中に落下・混入してしま
い、成分外れや大幅な工程トラブル等が発生してしまう
ことである。
■このトラブルを未然に防止するには、極低炭素鋼溶製
前に予め黒鉛電極を抜き取っておくことが確実であるが
、槽内の予熱が全く不可能となるため、これを補償する
ため転炉の出鋼温度を高くせざるを得ない。
前に予め黒鉛電極を抜き取っておくことが確実であるが
、槽内の予熱が全く不可能となるため、これを補償する
ため転炉の出鋼温度を高くせざるを得ない。
さらに、槽内付着地金の量が多い場合には、脱炭終了後
に付着地金の落下等により、(C)がピンクアンプし、
(C)外れとなる可能性もあった。
に付着地金の落下等により、(C)がピンクアンプし、
(C)外れとなる可能性もあった。
すなわち、極低炭素鋼溶製の際の一般的な手段を第6図
に示す、転炉吹錬において(C) =0.04〜O,O
S重量%、出鋼温度約1660〜1680℃に調整した
溶鋼をRH脱ガス処理により脱炭処理を約15〜20分
間行った後成分調整を約10分間行うことにより(C)
=20〜30ppmの極低炭素鋼を溶製している。処理
中に槽内付着地金の溶出による(C)ピンクアップを防
止するため、従来は槽内上部に設置された黒鉛電極加熱
法を用いてきた。しかしながら、付着地金の溶解は十分
ではなく、電極周辺部以外の地金は付着したままの状態
での処理であり、処理中の地金溶解による〔C〕ピック
アップが問題となっていた。
に示す、転炉吹錬において(C) =0.04〜O,O
S重量%、出鋼温度約1660〜1680℃に調整した
溶鋼をRH脱ガス処理により脱炭処理を約15〜20分
間行った後成分調整を約10分間行うことにより(C)
=20〜30ppmの極低炭素鋼を溶製している。処理
中に槽内付着地金の溶出による(C)ピンクアップを防
止するため、従来は槽内上部に設置された黒鉛電極加熱
法を用いてきた。しかしながら、付着地金の溶解は十分
ではなく、電極周辺部以外の地金は付着したままの状態
での処理であり、処理中の地金溶解による〔C〕ピック
アップが問題となっていた。
また、前述したように、黒鉛電極はその強度に問題があ
り、極低炭素鋼の処理中に折損すると大幅な(C)ピッ
クアップによる成分外れ、操業トラブル等に結び付くた
め、極低炭素処理前に取り外すことが必要であった。し
たがって、槽内の予熱を行うことかできなくなり、処理
中の溶鋼の温度降下が著しくなるという問題もあった。
り、極低炭素鋼の処理中に折損すると大幅な(C)ピッ
クアップによる成分外れ、操業トラブル等に結び付くた
め、極低炭素処理前に取り外すことが必要であった。し
たがって、槽内の予熱を行うことかできなくなり、処理
中の溶鋼の温度降下が著しくなるという問題もあった。
以上詳述したように、従来の公知手段では、転炉の出鋼
温度を上昇させずに、極低炭素鋼の溶製において、精練
工程である真空脱ブス処理に用いられる脱ガス槽を用い
て、成分外れを防止することができる極低炭素鋼の製造
法は存在しなかったのである。
温度を上昇させずに、極低炭素鋼の溶製において、精練
工程である真空脱ブス処理に用いられる脱ガス槽を用い
て、成分外れを防止することができる極低炭素鋼の製造
法は存在しなかったのである。
ここに、本発明の目的は、上記の課題を解決することが
可能な極低炭素鋼の製造法を提供することにある。
可能な極低炭素鋼の製造法を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明者らは、上記の課題を解決するため種々検討を重
ねた結果、極低炭素鋼の溶製の際に、その頂部にガスバ
ーナを有するR)I真空槽を利用することにより、成品
成分および熱効率の点で格段に優れた処理を行うことが
可能であることを知見した。すなわち、極低炭素鋼のR
H脱ガス処理の約1〜1 、5Rr前にRH真空槽の頂
部のガスバーナを着火し脱ガス槽内の雰囲気温度を13
00−1500℃以上に保持することにより、槽内付着
地金の溶解を行うとともに槽内予熱を開始する。そして
、脱ガス処理開始直前(約10分前)にバーナを消化す
ることにより、処理中の溶鋼温度の降下を最小限にする
ことができることを知見した。
ねた結果、極低炭素鋼の溶製の際に、その頂部にガスバ
ーナを有するR)I真空槽を利用することにより、成品
成分および熱効率の点で格段に優れた処理を行うことが
可能であることを知見した。すなわち、極低炭素鋼のR
H脱ガス処理の約1〜1 、5Rr前にRH真空槽の頂
部のガスバーナを着火し脱ガス槽内の雰囲気温度を13
00−1500℃以上に保持することにより、槽内付着
地金の溶解を行うとともに槽内予熱を開始する。そして
、脱ガス処理開始直前(約10分前)にバーナを消化す
ることにより、処理中の溶鋼温度の降下を最小限にする
ことができることを知見した。
また、この手段によれば従来問題であった黒鉛電極溶損
によるカーボン分の鋼中への混入や、槽内付着地金の溶
解による鋼中への混入を完全に防止することができ、(
C)が10〜15ppI11である極低炭素鋼の溶製が
可能となり、さらにはRH処理後の規格値である(C)
≦20ppmを100%達成することができることを知
見して、本発明を完成した。
によるカーボン分の鋼中への混入や、槽内付着地金の溶
解による鋼中への混入を完全に防止することができ、(
C)が10〜15ppI11である極低炭素鋼の溶製が
可能となり、さらにはRH処理後の規格値である(C)
≦20ppmを100%達成することができることを知
見して、本発明を完成した。
ここに、本発明の要旨とするところは、その頂部にガス
バーナを有するRH真空槽を用いて、前記バーナにより
、非操業中に槽内付着地金を溶解・除去するとともに槽
内を予熱・保温し、前記バーナを消化した後に、直ちに
真空脱ガス処理を行うことを特徴とする極低炭素鋼の製
造法である。
バーナを有するRH真空槽を用いて、前記バーナにより
、非操業中に槽内付着地金を溶解・除去するとともに槽
内を予熱・保温し、前記バーナを消化した後に、直ちに
真空脱ガス処理を行うことを特徴とする極低炭素鋼の製
造法である。
(作用)
以下、本発明を、作用効果とともに弟達する。なお、本
明細書において、「%」ば特にことわりがない限り「体
積%」を意味するものとする。
明細書において、「%」ば特にことわりがない限り「体
積%」を意味するものとする。
本発明において用いるRH真空脱ガス槽の例を第1図に
示す、脱ガス槽1の頂部にバーナ7が設けられており、
コークス炉で発生する一酸化炭素ガス、酸素および空気
を酸素濃度が25〜60%となるように混合して燃焼加
熱する。このバーナ7を活用して脱ガス処理前約5hr
”10m1nの任意の時間、槽内加熱を行うことにより
、槽内付着地金の溶解・除去および槽内の予熱を実施す
る。このように、本発明においては、脱ガス処理前に槽
内の加熱を行うため、槽内付着地金による溶鋼汚染の問
題が解消し、成分連中率が向上する。また、極低炭素鋼
のRH脱ガス処理中の温度降下を従来より10℃程度抑
制することにより、転炉出鋼温度を約10℃低下するこ
とができ、またRH脱ガス処理に要する時間を約2分間
短縮することが可能となった。
示す、脱ガス槽1の頂部にバーナ7が設けられており、
コークス炉で発生する一酸化炭素ガス、酸素および空気
を酸素濃度が25〜60%となるように混合して燃焼加
熱する。このバーナ7を活用して脱ガス処理前約5hr
”10m1nの任意の時間、槽内加熱を行うことにより
、槽内付着地金の溶解・除去および槽内の予熱を実施す
る。このように、本発明においては、脱ガス処理前に槽
内の加熱を行うため、槽内付着地金による溶鋼汚染の問
題が解消し、成分連中率が向上する。また、極低炭素鋼
のRH脱ガス処理中の温度降下を従来より10℃程度抑
制することにより、転炉出鋼温度を約10℃低下するこ
とができ、またRH脱ガス処理に要する時間を約2分間
短縮することが可能となった。
つまり、本発明により、
■槽内付着地金がほとんどなくなり、脱ガス効率が大幅
に向上するために脱炭に要する時間を短縮することがで
きる、 ■極低炭素鋼を従来にない程安定して実現するとともに
、 ■従来以上の極低(C)レベルを達成することができる
(成分の安定を図ることができる)、こととなった。
に向上するために脱炭に要する時間を短縮することがで
きる、 ■極低炭素鋼を従来にない程安定して実現するとともに
、 ■従来以上の極低(C)レベルを達成することができる
(成分の安定を図ることができる)、こととなった。
さらに、本発明を実施例を用いて詳述するが、これはあ
くまでも本発明の例示であり、これにより本発明が限定
されるものではない。
くまでも本発明の例示であり、これにより本発明が限定
されるものではない。
実施例
本発明の実施例について第1図に示した装置を用いた場
合の例を以下に示す、第1図において、待機位置にある
脱ガス槽1の頂部から第2図中)に示すようにバーナ7
により形成される6〜8I11の長火炎により脱ガス槽
内を加熱する。燃焼条件としては酸素濃度が25〜60
%になるように調節した燃焼用空気1000〜400O
N+m”/hr、−酸化炭素カス3o。
合の例を以下に示す、第1図において、待機位置にある
脱ガス槽1の頂部から第2図中)に示すようにバーナ7
により形成される6〜8I11の長火炎により脱ガス槽
内を加熱する。燃焼条件としては酸素濃度が25〜60
%になるように調節した燃焼用空気1000〜400O
N+m”/hr、−酸化炭素カス3o。
〜10100ON/hr程度の条件とすることが好適で
ある。
ある。
本実施例においては、−例として燃焼用空気200ON
ts!/hr、−酸化炭素カスフ00 Nm”/hr、
酸素濃度60%の場合の、第2図(ト))に示す槽内各
部a−eの雰囲気温度の経時変化を第2図(alに示す
。第2図(alから明らかなように、本発明により加熱
開始30分以内に槽内の雰囲気温度は1600〜170
0”C程度に到達することがわかる。
ts!/hr、−酸化炭素カスフ00 Nm”/hr、
酸素濃度60%の場合の、第2図(ト))に示す槽内各
部a−eの雰囲気温度の経時変化を第2図(alに示す
。第2図(alから明らかなように、本発明により加熱
開始30分以内に槽内の雰囲気温度は1600〜170
0”C程度に到達することがわかる。
この方法を用いての極低炭素I溶製パターンを第3図に
示す。
示す。
第3rgJの溶製パターンにおいて、極低炭素鋼の脱ガ
ス処理前に60分間予熱を実施し、予熱完了1゜分後に
脱ガス処理を実施した場合の処理中温度推移のデータを
前記予熱なしの場合のデータと比較して第4図に示す。
ス処理前に60分間予熱を実施し、予熱完了1゜分後に
脱ガス処理を実施した場合の処理中温度推移のデータを
前記予熱なしの場合のデータと比較して第4図に示す。
第4図から、予、熱有りの場合、予熱無しの場合と比べ
て処理中の溶鋼の温度降下が約10℃低減したことがわ
かる。
て処理中の溶鋼の温度降下が約10℃低減したことがわ
かる。
さらに、第5図は転炉出鋼温度の分布について、本発明
にかかる方法によるRH槽予熱の有無に起因する出鋼温
度の違いを比較して示したグラフである。第5図から明
らかなように、本発明にかかる方法により予熱を行うこ
とにより、処理中の溶鋼の温度降下が抑制され、出鋼温
度が約10℃低減されたことがわかる。
にかかる方法によるRH槽予熱の有無に起因する出鋼温
度の違いを比較して示したグラフである。第5図から明
らかなように、本発明にかかる方法により予熱を行うこ
とにより、処理中の溶鋼の温度降下が抑制され、出鋼温
度が約10℃低減されたことがわかる。
また、本発明にかかる方法によれば、極低炭素鋼の処理
前にRH槽内付着地金の溶解が可能となり、処理中の槽
内付着地金の溶解がな(なるので、溶鋼の到達(C)値
が従来よりさらに5 ppmはど低い超極低炭素鋼が得
られ、現規格においては成分連中率が100%となった
。また、脱ガス効率の向上により、脱炭処理時間が約5
分間短縮され、このため処理中温度降下の抑制をも実現
することが可能となった。
前にRH槽内付着地金の溶解が可能となり、処理中の槽
内付着地金の溶解がな(なるので、溶鋼の到達(C)値
が従来よりさらに5 ppmはど低い超極低炭素鋼が得
られ、現規格においては成分連中率が100%となった
。また、脱ガス効率の向上により、脱炭処理時間が約5
分間短縮され、このため処理中温度降下の抑制をも実現
することが可能となった。
これに対して、従来の一般的な槽内予熱手段を第7図に
模式的に示す、この手段によれば、槽内は真空槽中央部
に設けられた黒鉛電極によって予熱される。この手段に
よる槽内予熱時の脱ガス槽各部a −dの温度推移を第
8図に示す。電極付近は、1300〜1400℃程度ま
で上昇する(第8図中のa参照)が、電極から離れた部
分(第8図中のb、Cおよびd参照)での保温性は良く
ない。また、地金溶解についても同様であり、電極周辺
の付着地金は溶解するが、離れた部分での付着地金はほ
とんど溶解しなかった。さらに、この手段の大きな問題
点として電極の折損がある。特に極低炭素鋼の処理中に
折損が発生して溶鋼中に落下・混入すると、溶鋼中の(
CE値が上昇し、清浄な処理を行うことが困難となって
しまう。このため、このトラブルを未然に防止するため
に、極低炭素処理前に電極を外すことにより対応してい
たが、作業性が悪いばかりではなく、予熱を行うことが
できなくなるという問題点があった。
模式的に示す、この手段によれば、槽内は真空槽中央部
に設けられた黒鉛電極によって予熱される。この手段に
よる槽内予熱時の脱ガス槽各部a −dの温度推移を第
8図に示す。電極付近は、1300〜1400℃程度ま
で上昇する(第8図中のa参照)が、電極から離れた部
分(第8図中のb、Cおよびd参照)での保温性は良く
ない。また、地金溶解についても同様であり、電極周辺
の付着地金は溶解するが、離れた部分での付着地金はほ
とんど溶解しなかった。さらに、この手段の大きな問題
点として電極の折損がある。特に極低炭素鋼の処理中に
折損が発生して溶鋼中に落下・混入すると、溶鋼中の(
CE値が上昇し、清浄な処理を行うことが困難となって
しまう。このため、このトラブルを未然に防止するため
に、極低炭素処理前に電極を外すことにより対応してい
たが、作業性が悪いばかりではなく、予熱を行うことが
できなくなるという問題点があった。
つまり、本発明により、従来の問題点を解消することが
できたことがわかる。
できたことがわかる。
(発明の効果)
以上詳述したように、本発明により
■極低炭素鋼脱ガス処理中の溶鋼の温度降下を約10℃
程度に抑制することができた。したがって、転炉出鋼温
度の約10℃の低減を達成することができ、転炉、取鍋
、RH槽の耐火物の補修にかかるコストの低下を図るこ
とができる、 ■脱ガス効率が向上するので、脱炭処理時間の低減をは
かることができる、さらに ■処理中、槽内地金の溶解・混入による各成分のアップ
が情無となり成分通中率100%を達成することができ
る、 ■従来にない低(C)レベルの極低炭素鋼を得ることが
できる、 という効果を得ることができた。
程度に抑制することができた。したがって、転炉出鋼温
度の約10℃の低減を達成することができ、転炉、取鍋
、RH槽の耐火物の補修にかかるコストの低下を図るこ
とができる、 ■脱ガス効率が向上するので、脱炭処理時間の低減をは
かることができる、さらに ■処理中、槽内地金の溶解・混入による各成分のアップ
が情無となり成分通中率100%を達成することができ
る、 ■従来にない低(C)レベルの極低炭素鋼を得ることが
できる、 という効果を得ることができた。
かかる効果を有する本発明の実用上の意義は極めて著し
い。
い。
第1図および第2図(blは、本発明の実施例において
用いた装置の略式説明図: 第2図(alは、第2図中)の各部a −eにおける温
度推移を示すグラフ; 第3図は、本発明にがかる極低炭素鋼の溶製パターンを
示す説明図; 第4V!Jは、脱ガス処理前に予熱を行った場合と行わ
ない場合の溶鋼の処理温度の低下量をそれぞれ比較して
示すグラフ: 第5図は、転炉出鋼温度の分布について、本発明にかか
る方法によるRH槽予熱に起因する出鋼温度の違いを示
すグラフ; 第6図は、従来の極低炭素鋼の溶製パターンを示す説明
図; 第7図は、従来の一般的な脱ガス槽内の予熱手段を模式
的に示すグラフ;および 第8図は、第7図に示した脱ガス槽内の各部a〜dに於
ける温度推移を示すグラフである。
用いた装置の略式説明図: 第2図(alは、第2図中)の各部a −eにおける温
度推移を示すグラフ; 第3図は、本発明にがかる極低炭素鋼の溶製パターンを
示す説明図; 第4V!Jは、脱ガス処理前に予熱を行った場合と行わ
ない場合の溶鋼の処理温度の低下量をそれぞれ比較して
示すグラフ: 第5図は、転炉出鋼温度の分布について、本発明にかか
る方法によるRH槽予熱に起因する出鋼温度の違いを示
すグラフ; 第6図は、従来の極低炭素鋼の溶製パターンを示す説明
図; 第7図は、従来の一般的な脱ガス槽内の予熱手段を模式
的に示すグラフ;および 第8図は、第7図に示した脱ガス槽内の各部a〜dに於
ける温度推移を示すグラフである。
Claims (1)
- その頂部にガスバーナを有するRH真空槽を用いて、前
記バーナにより、非操業中に槽内付着地金を溶解・除去
するとともに槽内を予熱・保温し、前記バーナを消化し
た後に、直ちに真空脱ガス処理を行うことを特徴とする
極低炭素鋼の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1123944A JPH0735532B2 (ja) | 1989-05-17 | 1989-05-17 | 極低炭素鋼の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1123944A JPH0735532B2 (ja) | 1989-05-17 | 1989-05-17 | 極低炭素鋼の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02305915A true JPH02305915A (ja) | 1990-12-19 |
JPH0735532B2 JPH0735532B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=14873213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1123944A Expired - Fee Related JPH0735532B2 (ja) | 1989-05-17 | 1989-05-17 | 極低炭素鋼の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735532B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01195239A (ja) * | 1988-01-29 | 1989-08-07 | Kawasaki Steel Corp | 真空脱ガス槽内加熱方法およびその装置 |
JPH03159312A (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-09 | Mitsubishi Electric Corp | スイッチ条件入力回路 |
-
1989
- 1989-05-17 JP JP1123944A patent/JPH0735532B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01195239A (ja) * | 1988-01-29 | 1989-08-07 | Kawasaki Steel Corp | 真空脱ガス槽内加熱方法およびその装置 |
JPH03159312A (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-09 | Mitsubishi Electric Corp | スイッチ条件入力回路 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0735532B2 (ja) | 1995-04-19 |
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Legal Events
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