JPH02304756A - 光学ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、光磁気記録媒体に読み取り光を投射し、そ
の反射光の偏光面の回転を検出して該光磁気記録媒体に
記録された情報を読み取る光学ヘッドに関する。

〔従来の技術〕

光磁気効果を利用した情報の記録再生装置は、従来種々
提案されている。かかる記録再生装置においては、膜面
に垂直方向に磁化容易軸を有する記録媒体を予め一方向
に磁化した状態で、逆方向″のバイアス磁界を与えなか
らレーザ光で記録媒体の一部を熱することにより磁化の
向きを反転させて情報を記録し、また記録された情報の
再生においては、記録媒体にレーザ光を投射し、その反
射光の偏光面が磁化の向きに応じてカー効果により回転
するのを検出して再生出力を得るようにしている。

このような記録再生装置においては、記録媒体から受け
る偏光面の回転角（カー回転角）が、記録媒体の材料に
よって定まり、例えばＴ、Ｆ、Ｃ。

を用いた場合で０．３°程度と極めて小さいため、Ｓ／
Ｎの高い再生出力が得られないという問題がある。

このような問題を解決するものとして、例えば特開昭６
２−１６７６４３号公報には、一方の偏光成分に対する
反射率が他方の偏光成分に対する反射率よりも小さい誘
電体反射面を複数設け、これら誘電体反射面で光磁気記
録媒体からの反射光を複数回反射させるようにした光学
ヘッドが開示されている。

〔発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記の特開昭６２−１６７６４３号公報
に開示された光学ヘッドにおいては、カー回転角を実質
上増加できても、光磁気記録媒体からの反射光が誘電体
反射面で反射される毎に光量低下が生じるため、光検出
器に入射する反射光の光量が低下し、これがため光検出
器の出力レベルが低下してＳ／Ｎが悪くなるという問題
がある。

この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、光量低下を生じることなく、カー回転角を増
加でき、Ｓ／Ｎの高い再生出力が得られるよう適切に構
成した光学ヘッドを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段および作用〕上記目的を達
成するため、この発明では、光磁気記録媒体に読み取り
光を投射し、その反射光の偏光面の回転を検出して該光
磁気記録媒体に記録された情報を読み取る光学ヘッドに
おいて、前記光磁気記録媒体からの反射光の少なくとも
一部を該光磁気記録媒体方向へ反射させる手段を設け、
これにより前記読み取り光の少なくとも一部を前記光磁
気記録媒体で複数回反射させるよう構成する。

〔実施例〕

第１図はこの発明の第１実施例の要部の構成を示すもの
である。半導体レーザ等の光源から射出された読み取り
光は、ビームスプリッタ１、半透鏡２および対物レンズ
３を経て、光磁気ディスク等の光磁気記録媒体４に投射
し、該光磁気記録媒体４での反射光を対物レンズ３、半
透鏡２、ビームスプリッタ１および図示しない検出光学
系を構成する１／２波長板、偏光ビームスプリッタを経
てＰおよびＳ偏光成分に分離してそれぞれ光検出器で受
光し、それらの出力を差動増幅器に供給して再生出力を
得るようにする。

ここで、半透鏡２はその一方の表面２−１に、透過率と
反射率とが例えばそれぞれ５０％となるような誘電体膜
をコーティングして構成する。

上記構成において、光磁気記録媒体４で反射された反射
光は、その一部が半透鏡２で反射されて再び光磁気記録
媒体４に入射して反射され、その反射光の一部が更に半
透鏡２で反射されて光磁気記録媒体４に入射する。以後
、同様にして光磁気記録媒体４での反射および半透鏡２
での一部反射が繰り返される。したがって、半透鏡２を
透過する光磁気記録媒体４からの反射光には、光磁気記
録媒体４で一回反射されたものと、複数回反射されたも
のとが含まれることになり、それらの反射光のカー回転
角は、光磁気記録媒体４での一回反射におけるカー回転
角をθや、反射回数をｎとすると、ｎθ３となる。

このように、この実施例によれば、半透鏡２を用いて光
磁気記録媒体４での反射光の一部を該光磁気記録媒体４
の方向へ反射させ、これにより読み取り光の一部を光磁
気記録媒体４で複数回反射させるようにしたので、光量
低下を生じることなく、カー回転角の大きな反射光を得
ることができ、したがってＳ／Ｎの高い再生出力を得る
ことができる。

第２図はこの発明の第２実施例の要部の構成を示すもの
である。この実施例は、第１図における半透鏡２を用い
る代わりに、ビームスプリッタ１の対物レンズ３と対向
する側の表面１−１に、透過率と反射率とが例えばそれ
ぞれ５０％となるような誘電体膜をコーティングして、
第１図の半透鏡２と同様な作用を行わせるようにしたも
のである。

したがって、この実施例によれば、第１実施例と同様の
効果を得ることができる他、この場合には第１実施例に
おけるような別部品としての半透鏡２を用いないので、
組立を容易にできると共に、安価にできるという効果が
ある。

第３図はこの発明の第３実施例の要部の構成を示すもの
である。この実施例は、ビームスプリッタ１と対物レン
ズ３との間に透明部材５を設けたものである。透明部材
５は、第４図Ａ、　　Ｂに２つの例を示すように、その
一方の表面に高反射率の金属等をコーティングして成る
反射面５−１を、該反射面５−１と透明部５−２とが対
物レンズ３の光軸に関し対称となるように設けて構成す
る。

このように構成すれば、ビームスプリッタ１、透明部材
５の透明部５−２および対物レンズ３を経て光磁気記録
媒体４に投射された読み取り光の反射光は、対物レンズ
３を経て透明部材５の反射面５−１で殆ど全部が反射さ
れ、再び光磁気記録媒体４に入射して反射されて、対物
レンズ３、透明部材５の透明部５−２およびビームスプ
リッタ１を経て検出光学系に導かれる。したがって、検
出光学系に導かれる光磁気記録媒体４からの戻り光は、
その全部が光磁気記録媒体４で２回反射されたものとな
り、そのカー回転角は一回反射の場合の２倍となるので
、第１実施例と同様に光量低下を生じることなく、Ｓ／
Ｎの高い再生出力を得ることができる。

第５図はこの発明の第４実施例の要部の構成を示すもの
である。この実施例は、読み取り光を放射する半導体レ
ーザ６のチップ端面に高反射率の反射面６−１を設け、
これにより光磁気記録媒体４で反射された光の内、ビー
ムスプリンタ１を経て半導体レーザ６に戻る光を反射さ
せて光磁気記録媒体４に入射させるようにしたものであ
る。したがって、この実施例においても、第１および第
２実施例と同様に光量低下を生じることなく、検出光学
系には光磁気記録媒体４で複数回反射されたカー回転角
の大きな光を含む反射光が入射することになるので、Ｓ
／Ｎの高い再生出力を得ることができる。

第６図はこの発明の第５実施例の要部の構成を示すもの
である。この実施例では、第１〜４実施例で示したビー
ムスプリッタ１の代わりに、少なくともビームスプリッ
タ機能を有するホログラム７を用いると共に、このホロ
グラム７に関し対物レンズ３とは反対側に、ホログラム
７と対向する表面を高反射率の反射面８−１としたミラ
ー８を配置する。

このようにして、図示しない半導体レーザ等の光源から
の読み取り光をホログラム７および対物レンズ３を経て
光磁気記録媒体４に投射し、その反射光を対物レンズ３
を経てホログラム７に入射させてミラー８およびこのミ
ラー８とは異なる方向に配置された図示しない検出光学
系に導くと共に、ミラー８に導かれた光をその反射面８
−１で反射させ、該ミラー８で反射された光をホログラ
ム７および対物レンズ３を経て再び光磁気記録媒体４に
入射させて、該光磁気記録媒体４で再び反射された光を
、同様に対物レンズ３を経てホログラム７によりミラー
８および検出光学系に導くようにする。

したがって、この実施例においても、第１実施例と同様
に光量低下を生じることなく、検出光学系には光磁気記
録媒体４で複数回反射されたカー回転角の大きな光を含
む反射光が入射することになるので、Ｓ／Ｎの高い再生
出力を得ることができる。

なお、この発明は上述した実施例にのみ限定されるもの
ではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば
、第２図ではビームスプリンタ１の対物レンズ３と対向
する側の表面１−１を半透鏡としたが、戻り光のみの光
路に位置する表面１−２を半透鏡としてもよい。このよ
うにすれば、読み取り光の光量低下を少なくできるので
、よりＳ／Ｎの高い再生出力を得ることができる。また
、第３図では反射面５−１を有する透明部材５を、ビー
ムスプリッタ１と対物レンズ３との間に配置したが、第
２図においてビームスプリッタ１の表面１−１または１
−２に同様な反射面を形成して、該ビームスプリッタ１
に透明部材５の作用を行わせるよう構成することもでき
る。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、光磁気記録媒体から
の反射光の少なくとも一部を該光磁気記録媒体方向へ反
射させる手段を設け、これにより読み取り光の少なくと
も一部を光磁気記録媒体で複数回反射させるようにした
ので、光量低下を生じることなく、カー回転角の大きな
反射光を得ることができ、したがってＳ／Ｎの高い再生
出力を得ることかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例の要部の構成を７示す図
、 第２図は同じく第２実施例の要部の構成を示す図、 第３図は同じく第３実施例の要部の構成を示す図、 第４図ＡおよびＢは第３図に示す透明部材の２つの例を
示す平面図、 第５図はこの発明の第４実施例の要部の構成を示す図、 第６図は同じく第５実施例の要部の構成を示す図である
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、光磁気記録媒体に読み取り光を投射し、その反射光
   の偏光面の回転を検出して該光磁気記録媒体に記録され
   た情報を読み取る光学ヘッドにおいて、 前記光磁気記録媒体からの反射光の少なくとも一部を該
   光磁気記録媒体方向へ反射させる手段を設け、これによ
   り前記読み取り光の少なくとも一部を前記光磁気記録媒
   体で複数回反射させるよう構成したことを特徴とする光
   学ヘッド。