JPH02304575A - 現像液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は光電気泳動を利用した画像記録装置に供する現
像液に関する。

〔従来の技術〕

一般に光電気泳動式画像形成方法といわれる方法の広範
囲にわたる詳しい説明は、特開昭３８〜２２６４５　（
ランクゼロックス社出願）、特公昭４３−２１７８１　
（ゼロックス社出願）或は、米国特許第３３８３９９３
号、第３３８４４８８号、第３３８４５６５号、第３３
８４５６６号（ゼロックス社出願）に記載されている。

すなわち一般的にトナーによる現像方法を説明すると、
主要構成部分は光導電性トナーと一対の電極からなり、
光導電性トナーは電極間にあって、有機溶媒中に分散し
ている。暗所の有機溶媒中においては光導電性トナーは
絶縁性物質であり比較的容易に帯電する。そこで電極間
に電界をかけると、光導電性トナーはトナーに帯電して
いる極性と反対極性の電極の方に電気泳動して引きつけ
られる。そこで潜像に露光すると、露光部の光導電性ト
ナーは、導電性となり静電付着している電極との電極反
応により電荷を供与或は付与され反対電極へ電気泳動し
、もとの電極にはポジ像が形成される。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記、従来の光電気泳動法を用いた画像記録方法におい
ては逆電極に転位したトナーを直接、加熱溶融させてコ
ピーを形成する場合（Ｅｌｅｃｔｒｏｆａｘ方式）と付
着したトナーを紙に転写して加熱溶融させる場合（Ｘ　
ｅ　ｒ　ｏ　ｘ方式）がある、このような技術に用いら
れるトナーの定着は加熱融着或はキャリアの加熱除去に
よるトナーの接着によって行われる。

しかし例えば上記の様な方式を用いた印刷製版、印刷ス
クリーン、及びブリンク・複写機へ応用をする場合は光
導電性トナーの接着性に問題がある。つまりいずれの場
合にしても光導電性トナー自体には定着成分がない為に
定着させようとすると大量の化学的・物理的エネルギー
を与えなければならない、また、強い力学的エネルギー
すなわち圧力などで非転写紙に染みこましてやらなけれ
ばならず精密な画像・文字を必要とする印刷製版、印刷
スクリーン、プリンタ・複写機として従来の光導電性ト
ナーは接着性に問題があった。

そこで本発明の目的とするところは、光導電性トナーの
被転写媒体への接着性を増大させることにある。

〔課題を解決するための手段１ 本発明による現像液は、光電気泳動による像形成方法に
おいて、少なくとも、組成中に熱可塑性物質を含むこと
を特徴とする。また、現像液中の絶縁性溶媒が熱可塑性
樹脂であることを特徴とする。更に、光電気泳動による
像形成方法において、現像液の熱可塑性物質が天然ワッ
クス類、合成ワックス類、樹脂類であることを特徴とす
る。

〔作　用１ 本発明の上記構成による作用を説明する。第１図は本発
明の現像液の主要構成要素である１図中１１は光導電性
トナーであり、１２は熱可塑性物質である１通常光電気
泳動を利用した像形成方法の現像液は常温において液体
状である絶縁性溶媒、例えばノーマルパラフィン系のオ
イル及び光導電性を示すトナー（以下、トナーと呼称す
る）がつかわれている。

本発明においては絶縁性溶媒の代わりとして熱可塑性物
質が使われている。つまり常温においては固体状の現像
液であり、現像時において加熱溶融され現像を行う１本
発明のように現像液中を熱可塑性物質とした場合、液温
を上昇させて現像を行う場合、光導電性トナーの移動等
、通常の現像方法となんらかわるところがない、ここで
の作用の違いは１通常の現像液を用いて現像処理を行う
場合、トナーの転写の際に少量の絶縁性溶媒が被転写紙
に付着する０通常はこの少量の溶媒はヒータなどの熱源
により乾燥される。しかし本発明の現像液を用いた場合
、熱可塑性物質は常温に戻したとき固体に状態変化をお
こすため乾燥工程は必要とせずまた被転写紙に転写した
微量の熱可塑性物質は接着効果を持つために従来の方法
のようにトナーと被転写紙の接着性を上げる為の化学的
・物理的定着を必要としない。

〔実　施　例］ まず本発明に用いることができる現像液について具体的
に説明する０本発明に用いることができる光導電性トナ
ー粒子には例えば、銅フタロシアニン等のフラロシアニ
ン系顔料、ビスイミドールペリレン係顔料、フラバント
レン等のアントラキノン系顔料、カルシウムレーキレッ
ド、ダイアナブル−、ナフトールレッド等のアゾ系染料
、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料等を用いる
ことができる。また酸化亜鉛、酸化チタン等の無機系の
光導電性物質と、フルオレセイン、ローズベンガル、ブ
ロモフラビン、マラカイトグリーン、メチレンブルー、
エオシン、エリスロシン、ローダミンＢ、ブロモフェノ
ール、ブリリアントブルー、フロキシン、クリスタルバ
イオレット、キサンチン系、フタレイン系、トリフェニ
ルメタン系、アゾ系、アントラキノン系等の染料との組
合せ、或は単独で使用する事もできる。また各種特性を
もたせるために表面改質等を行うことが出来る。

現像液の熱可塑性物質は、例えば、パラフィンワックス
、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス
、酸化ワックス、ポリエチレンワックス、α−オレフィ
ン／無水マレイン酸共重合物、脂肪酸アミド、脂肪酸エ
ステル、ジステアリルケトン、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エステル共重合体、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ゼラチン、フェノール−
ホルマリン樹脂、エチレン−メタクリル酸エステル共重
合体等を単独あるいは複合して使用できる。

また光導電性画像形成粒子の熱可塑性物質中の分散性及
び帯電特性の均一性の為に、適当な荷電調整剤・分散剤
等を現像液に含有することもできる。

次に本発明の現像液は次のように調整した。

組成 バナジルフタロシアニン　　２ｗｔ％ （コダック社製） ツルスパース１７０００　　０．２ｗｔ％（ＩＣＩ社製
） パラフィンワックス　ＨＮＰ−９ （日本製蝋社製）　　　　　９７．８ｗｔ％上記組成の
混合物１００ｇビーカーにとり、つオターパス（７５℃
）中にてホモミキサーを用いて７０００ｒｐｍで１０時
間分散し、最大粒径１μ以下の光導電性画像形成粒子を
含む現像液を調整した。

（比較例） 組成 バナジルフタロシアニン　　　２ｗｔ％（コダック社製
） ツルスパース１７０００　　　０．２ｗｔ％（ＩＣＩ社
製） アイソパーＧ　　　　　　　　　９７．８ｗｔ％（エク
ソン化学社製） 本発明による現像液及び比較例に示した組成の現像液を
用いて、第２図に示した簡易実験系で現像実験を行った
。

まず本実施例は暗室において、本発明による現像液をい
れたビーカー２５全体を７０℃に加熱しながら電界をか
けて透明電極上２１にトナーを付着させる。この際実施
例の光導電性トナーはマイナス電荷を持っている。簡易
実験系では膜厚２ｍｍのポリイミドスペサー３２を介し
て画像形成粒子受取電極３３を固定しである。また２３
は画像形成粒子受取電極である。２３の電極には電源２
６のプラスが接続されている。この簡易実験系でそれぞ
れの電極間に２０００Ｖの電圧をかけると同時に透明電
極２１側から露光光２７の照射を２７秒間行い画像を形
成させた。

次いで比較例についても系の温度等、本実施例の評価と
同様に行い画像形成粒子受取電極に画像を形成させた。

次に簡易実験系から本発明による現像液を用いて現像を
行った画像形成粒子受取電極及び比較例により現像を行
った画像形成粒子受取電極を取り出し、それぞれの電極
に泳動した光導電性トナー粒子を６０℃のホットプレー
ト上に１０秒問おき定着させた後、こすり試験機で押力
をかけ、実施例及び比較例の接着強度を比較した。

結果は本発明の光導電性トナーを用いた転写物　　　　
−は８０ｇ重の押圧まで剥離しなかった。比較例におい
てはｌｏｇの押圧で剥離した。

〔発明の効果〕

以上述べてきたように、本発明によれば、光電気泳動法
を用いた画像形成方法において、現像液中の絶縁性溶媒
を熱可塑性物質としたために非転写媒体上でのトナーの
接着強度を高めることかできた。また従来の方式のよう
に過剰の絶縁性溶媒を乾燥させる工程を必要としなくな
った。言うまでもないが絶縁性溶媒をつかった現像液は
気温が高いときあるいは通常使用される場合臭いが精神
衛生上良くないとされたが今回の発明の現像液を用いれ
ば使用時だけに臭いが限られ、また使用時においても従
来品の様に刺激性の臭いがすることはない、更に装置へ
の現像液の供給は取扱容易性・衛生的にいって固体状で
供給できる本発明による現像液が優れていることは言う
までもないだろう０以上の点より将来的には高速記録化
、高密度化、高濃度記録化、装置の低コスト化、及び記
録保存性等の実現を示唆するフルカラー記録可能な現像
液を提供する事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の現像液の主要構成要素を示す図。第
２図は、実施例及び比較例の評価に用いた簡易実験系の
概略図。 以上 出願人　セイコーエプソン株式会社 代理人　弁理士　鈴　木　喜三部（他１名）弼　ｉ　図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）光電気泳動による現像液において、少なくとも、
   組成中に熱可塑性物質を含むことを特徴とする現像液。
2. （２）現像液中の絶縁性溶媒が熱可塑性樹脂であること
   を特徴とする請求項１記載の現像液。
3. （３）光電気泳動による像形成方法において、現像液の
   熱可塑性物質が天然ワックス類、合成ワックス類、樹脂
   類であることを特徴とする請求項１記載の現像液。