JPH02304030A - 抗nanbウイルス抗体陽性静注用免疫グロブリン製剤の製造方法 - Google Patents

抗nanbウイルス抗体陽性静注用免疫グロブリン製剤の製造方法

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JPH02304030A
JPH02304030A JP12643589A JP12643589A JPH02304030A JP H02304030 A JPH02304030 A JP H02304030A JP 12643589 A JP12643589 A JP 12643589A JP 12643589 A JP12643589 A JP 12643589A JP H02304030 A JPH02304030 A JP H02304030A
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上村 八尋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は抗NANB (非A非B肝炎)ウィルス抗体陽
性静注用免疫グロブリン製剤の製法に関する。
〔従来の技術〕
特定のウィルスに対する抗体を主成分とする静注用免疫
グロブリン製剤としては、各種ウィルス(B型肝炎ウィ
ルス、サイトメガロウィルス、水痘帯状ヘルペスウィル
ス、インフルエンザウィルスなど)に対するものが知ら
れており、各々のウィルスによる感染の予防治療のため
に用いられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、臨床上適用できる製剤、すなわち、安
全性と有効性の高い抗NANBウィルス抗体陽性静注用
免疫グロブリン製剤の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するだめの手段] 本発明者らは、この目的に沿って抗N A N 13ウ
ィルス抗体陽性静注用免疫グロブリン製剤の工業的な製
法について検討した結果、ポリエチレングリコール(以
下、PEGという)分画処理、加熱処理等を組み合わせ
、各工程の処理条件を設定することによって安全性と有
効性の高い抗NANBウィルス抗体陽性静注用免疫グロ
ブリン製剤が+jられることを見出し、さらに研究を重
ねて本発明を完成した。
(1)出発原料 本発明の出発原料としては、抗エイズウイルス抗体陽性
免疫グロブリンを含む画分が使用され、これはヒト血漿
由来であって、抗NへNBウィルス抗体陽性免疫グ「ゴ
ブリン画分を含むものであれば特に限定されない。具体
的ムこは、抗NANBウィルス抗体陽性血漿からコーン
のエタノール分画により得られる画分子f −1−ff
l、画分■、または抗エイズウイルス抗体陽性免疫グロ
ブリンを含むこれらと同等の画分のペースト等が挙げら
れる。また、この出発原料は、ヒI・血液型抗体、カリ
クレイン、プレカリクレイン、IgM、IgG重合体な
どを含んでいてもよい。陽性の確認は、例えばGlu−
Phe−Arg−Glu−Gln−八sp−Gln−1
1e−Lys−ThrLys−Asp−Arg−Thr
−Gln−Jn−Arg−Lys−Thr−Lys−へ
rg−5er−Thr−Asp−八rg−へrg−へr
g−5er−Lys−八5n−Glu−Lys−1,y
s−Lys−Lys−Lys−Glu−Pheのアミノ
酸配列からなるペプチドを既知の免疫学的手法(RT法
、RP HA法、EIA法、ラテックス凝集反応法)に
よって試薬化し、この試薬との反応性を検知することに
よって行う。この陽性画分を出発原料とする。なお、後
記参考例にIF、 IA試薬を例示した。
(2)製法 本発明による製造方法は、好ましくは以下の処理よりな
る。
■低濃度ポリエチレングリコール(PEG)処理工程 本工程は出発原料を低濃度PEGで処理し、−に清を回
収する工程である。
出発原料を適当な水性溶媒に懸濁する。水性溶媒の溶質
として、たとえば塩化す1−リウ11、リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、酢酸、酢酸すl・リウム、クエン
酸、クエン酸ナトリウム等を含ませてもよい。
この懸濁液を分子量1,000〜10,000 (好適
には約2.000〜6,000 )のPEGで処理する
(たとえば、両者を混合する)。処理条件としては、P
E(、?!度4〜Low/v%(特に4〜8W/v%)
、pH4〜6(特に4.5〜5.5 ) 、イオン強度
0.0001〜0.1 M (特に、0.0001〜0
.01M)であることが好ましい。
この際、蛋白濃度1〜20w/v%(特に、5〜15w
/v%)であることが好ましい。
当該処理は、0〜4℃程度で通常30分〜6時間程度撹
拌することによって行われる。
その後、たとえば遠心分離(6000〜8000 r 
p m、10〜30分間)して上清を回収する。
■高濃度PEG処理工程 本工程は■の工程で得られた」1清を高濃度PEGで処
理し、沈澱を回収する工程である。
上記上清を分子量1 、000〜10,000 (好適
には2.000〜6,000)のPEGにてさらに処理
する(たとえば、両者を混合する)。処理条件としては
、PEG濃度10〜1.5w/v%(特に、約11〜1
3w/v%)、pII6〜9(特に7.5〜8.5 )
、イオン強度0.0001〜0.1 M (特に、0.
0001〜0.OIM)であることが好ましい。
この際、蛋白濃度1〜20w/v%(特に、5〜15w
/v%)であることが好ましい。
当該処理は、0〜4 ’C程度で通常30分〜6時間程
度撹拌することによって行われる。
その後、たとえば遠心分離(6000〜8000 r 
p m、10〜30分間)して沈澱を回収する。
■陰イオン交換体処理工程 本工程は■の工程で得られた沈澱画分を水性溶媒に溶解
後、または後記■の工程の処理後陰イオン交換体で接触
処理して非吸着画分を回収する工程である。
本工程は、IgM、IgAおよびIgG重合体を除くた
めに行われる。
(i)陰イオン交換体の調製 陰イオン交換体は陰イオン交換基を不溶性担体に結合し
たものであるが、陰イオン交換基としてはジエチルアミ
ノエチル(DEAE)基、四級アミノエチル(QAE)
基等を、不溶性担体としてはアガロース、セルロース、
デキストラン、ポリアクリルアミド等を用いることがで
きる。
その結合は公知の方法で行われる。
(ii)処理方法 ■の工程で得られた沈澱画分を適当な水性溶媒に溶解す
る。水性溶媒はpH5〜8(好ましくはpH5.5〜7
.5 ) 、低イオン強度(好ましくは0.01〜0.
2M)の水溶液であることが好ましい。■の工程と同様
の溶質を含んでいてもよい。蛋白濃度としでは1〜15
w/v%(特に、3〜10 w / v%)が好ましい
さらに、上記水性溶媒で平衡化した陰イオン交換体と接
触処理する。その処理に際してはバッチ法、カラム法の
どちらを用いてもよい。
たとえば、バッチ法では、陰イオン交換体1 mllに
対して処理対象溶液10〜100m1程度と混合させ、
0〜4℃で30分〜2時間程度撹拌した後、遠心分離(
6,000〜B+OOOr p m、10〜30分間)
して上清を回収する。
カラム法でも、陰イオン交換体1 mflに対して処理
対象溶液10〜100m1程度を接触させ、非吸着画分
を回収する。
なお、本■の工程は所望により省略することもできる。
また、液状加熱処理を行う場合には■の固定化ヒト血液
型物質処理後に当該陰イオン交換体処理を実施すること
が好ましい。
■固定化ヒト血液型物質処理工程 本工程は■の工程の沈澱画分または■の非吸着画分を固
定化ヒト血液型物質で接触処理して、非吸着画分を回収
する工程である。
本工程はヒト血液型抗体を除くために行われる。
(i)固定化ヒト血液型物質の調製 固定化ヒト血液型物質はヒト血液型物質を不溶性担体に
固定化したものである。
ヒト血液型物質の調製は、公知の方法を用いればよい。
たとえば、ヒトA、B、ABまたは0型の赤血球を低張
溶液中で溶血、または超音波処理した後、硫安分画法ま
たはPEG分画法により精製すること等により得られる
さらにこのヒト血液型物質は生理的食塩液に溶解後、夾
雑するウィルスの不活化に有効とされている、たとえば
、約50〜70℃1好ましくは約60℃で、7〜13時
間、好ましくは約10時間、又は約80〜130″C1
好ましくは95℃〜121℃で約1〜40分、好ましく
は約2〜30分間加熱処理する。その後、遠心分離して
不溶物を除去し、蒸留水に対して透析して、各ヒト血液
型物質を得る。
一方、不溶性担体としてはアガロース、セルロース、デ
キストラン、シリカゲル、ガラス等が用いられる。
固定化は公知の方法に準じればよい。例えば、アガロー
ス、セルロース等はCNBr活性化法により、シリカゲ
ル、ガラス等はオキシラン法によりヒト血液型物質を固
定化できる。
(ii)処理方法 処理対象物、たとえば■の工程の沈澱画分を水性溶媒に
溶解したもの、あるいは■の工程の非吸着画分をpH5
〜8(特にp)16〜7)、イオン濃度0.01〜0.
2M(特に0.05〜0.15M)の条件下で、上記水
性溶媒で平衡化した固定化ヒト血液型物質と接触処理す
る。その際、蛋白濃度1〜15w/v%(特に、3〜1
0w/v%)であるこ七が好ましく、またハツチ法、カ
ラム法のどちらを用いてもよい。
たとえばバッチ法では、固定化ヒト血液型物質1 mf
lに対して処理対象溶液10〜100mρ程度と混合さ
せ、0〜10℃1好ましくは0〜4℃で、30分〜4時
間、好ましくは30分〜2時間程度撹拌した後、遠心分
離(6,000〜8,000 r p m、10〜30
分間)して上清を回収する。
カラム法でも、固定化ヒト血液型物質1mlに対して処
理対象溶液10〜100m1程度を接触さゼ、非吸着画
分を回収する。
この■の工程は所望により省略することもできる。
■加熱処理工程 本工程は、所望の段階で安定化剤の存在下に当該免疫グ
ロブリンのNANBウィルスに対する抗体活性の減少は
最小限にとどめるが、夾雑するウィルス、例えばHBウ
ィルス、NANBウィルス等は完全に不活化する条件下
で加熱処理する]−程である。加熱処理は、含湿度3%
以下の乾燥状態(即ち、乾熱処理)、または溶液状態、
即ち免疫グロブリンの水溶液状態(即ち、液状加熱処理
)で行う。より好ましくは液状加熱処理が推奨される。
安定化剤としては、いずれの処理の場合も、二季唐類(
例、サッカロース、マルトース)、υhアルコール(例
、ソルビトール、マンニトール)が好適に例示される。
より好ましくはソルビトールである。
安定化剤の添加量は、乾熱処理法では、三糖類、糖アル
コール等を0.5〜5 w / v%(好ましくは、1
〜3 w / v%)液状加熱処理法では三糖類、糖ア
ルコール等をLow/v%以上(好ましくは20〜45
w/v%または10〜35w/w%)を用いることが好
適に例示される。
加熱の対象となる免疫グロブリンの量は、乾熱処理では
、蛋白量として1〜10w/v%(好ましくは3〜7 
w / v%)となるように調整することが好適である
。液状加熱処理では、蛋白量として0.1〜30 w 
/ v%(好ましくば5〜20w/V%)に調整するこ
とが好ましい。
加熱処理は、乾熱処理の場合は、安定化剤を添加後、要
すれば除菌濾過し、たとえば凍結乾燥などによって含水
率3%以下、好ましくは1%以下とする。凍結乾燥の条
件としては0.5 mmHgの真空下、20〜40℃で
24〜96時間程度が例示される。次いで、たとえば5
0〜70’C(好ましくは60℃程度)、10〜200
時間(好ましくは50〜100時間程度)で処理する。
また、本加熱処理工程は不活性ガス雰囲気Fで行うこと
により、加熱時の安定性をより高めることができる。不
活性ガスとしては例えば、窒素ガス、アルゴン、ヘリウ
ムなどが挙げられる。
液状加熱処理の場合は水溶液のp++を4.5〜6.5
、好ましくはp115〜6に調整し、液状加熱処理法で
はたとえば50〜70℃(好ましくは60℃程度)で1
0分〜20時間(好ましくは10時間程度)処理される
加熱処理の工程は、乾熱処理の場合は最終工程で行うこ
とが好ましい。
液状加熱処理の場合は、出発原料ムこ対して、またば■
の工程の後に行うのが好適である。
なお、■の工程のあとに行う場合は、■および■の処理
を再度行うことが夾雑物除去の点でより好ましい。
また、必要に応じて、他の公知の手段(例えば、固定化
ジアミノ加護による処理など)を行ってもよい。
全工程終了後、公知の方法、すなわち透析、除菌濾過、
分注などの操作により液状製剤とすることができる。さ
らに、凍結乾燥などの操作により乾燥製剤とすることも
できる。
液状製剤の場合、グロブリン濃度としては1〜15w/
v%(好ましくは5〜I Ow / v%)程度である
。また、安定化剤を添加しておくことが好ましい。安定
化剤としては、糖、糖アルコールなどが例示される。そ
の具体的な例については■の加熱処理において既に開示
したものと同様である。
安定化剤の添加量としては、グロブ9フ1ル15w/v
%当たり2.1〜10w/v%程度、好ましくは5 w
 / v%程度が挙げられる。
また、液状製剤のpHは5.3〜5.7程度、好ましく
は5.5程度としておくことが例示される。
乾燥製剤の場合も安定化剤を添加しておくことが好まし
い。安定化剤としては、糖、糖アルコール、アルブミン
、無機塩などが例示される。その具体的な例としては、
糖、糖アルコールについては■の加熱処理において既に
開示したものと同様であり、無機塩としては塩化ナトリ
ウムが例示される。
安定化剤の添加量としては、グロブリン1〜15重量部
当たり、糖または糖アルコールで1〜10重量部(好ま
しくは2重量部)程度、アルブミンで0.5〜5重量部
(好ましくは1重量部)程度、無機塩で0.1〜1重量
部(好ましくは0.5重量部)程度が挙げられる。
〔作用・効果〕
本発明により得られた製剤は免疫グロブリンが殆ど不活
化されておらず、しかも、抗ヒト血液型物質抗体等の夾
雑物は含まれず、加熱処理を施しているので夾雑ウィル
スは不活化され、抗補体活性も充分に低い等の性質を有
し、日本国生物学的製剤基準(以下、生基準)に適合で
きる安全な製剤である。
また、乾燥製剤の場合は溶解性もよい。
本発明により得られた製剤は、用時、液状製剤の場合は
そのまま、あるいは適当な溶媒(例えば、注射用蒸留水
、生理食塩液、ブドウ糖液など)で希釈して、また、乾
燥製剤の場合は適当な溶媒(例えば、注射用蒸留水)に
溶解して、静脈内投与、点滴などにより、NANBウィ
ルス由来の肝炎の予防または治療に用いられる。また、
公知の他の肝炎予防治療剤、就中NANB予防治療剤と
の併用も可能である。
〔実施例・参考例・実験例〕
本発明をより詳細に説明するために実施例および実験例
を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限定されるも
のではない。
実施例1 参考例で得たETA試薬を使ってスクリーニングした抗
NAN、Bウィルス抗体陽性血漿を冷エタノール法によ
り得られたコーン画分11+n11kgに冷水10fを
加え、pHを5.5に調整した後、PEG #4000
を終濃度が8%になるように添加し、2℃で遠心分離を
行った。
得られた上清をIN−水酸化ナトリウムを用いてpH8
,0とした後、P E G #4000を終濃度が12
%になるように加え、2℃で遠心分離を行い、IgG画
分を集めた。
このIgG画分を0.6%塩化ナトリウム溶液を用いI
gG濃度が7%になるように熔解せしめ、pnを6.5
に調整した。
このIgG溶液100m1を別途調整したヒト血液型物
質フォルミルセルロファイン力ラム3mlを通過させヒ
ト血液型抗体を吸着除去した。この工程での吸着により
血液型抗体は(1:32)から(1: 2)に低下した
この未吸着画分にIgG5w/v%溶液当たりヒトアル
ブミンをl w / v%、サッカロースを2w / 
v%添加し、除菌濾過後、凍結乾燥した。
凍結乾燥後、60゛Cで72時間加熱処理を行い、静注
用免疫グロブリン製剤を得た。
本製剤は、実質的にIgG単量体のみを含み、ヒト血液
型抗体量も充分少なく、抗補体価も10〜15CH,。
程度であった。
′16 また、溶解性も高く、静注用免疫グロブリンとしての生
基準にも合格した。
また、この免疫グロブリンはチンパンジーを使った試験
でNANBウィルスの増殖を抑制した。
実施例2 参考例で得たEIA試薬を使ってスクリーニングした抗
NANBウィルス抗体陽性血漿から冷エタノール法によ
り得られたコーン画分n+mtkgに水10乏を加え、
さらに100m1当たりソルビトールを50g添加し、
pHを5.5に調整した後、60℃で10時間加熱処理
を行った。
加熱処理後、pHを5.5に調整した後、PEG#40
00を終濃度が6%になるように添加し、2℃3時間抽
出を行った後、2℃で遠心分離を行った。
得られた上清を、IN−水酸化ナトリウムを用いpus
、aとした後、P E G #4000を終濃度が12
%になるように加え、2℃で遠心分離を行い、沈澱画分
にIgG画分を得た。この沈澱を蒸溜水に溶解し、この
IgG溶液100m1を蒸溜水で平衡化したヒト血液型
物質フォルミルセルロファインカラ1.3mlを通過さ
せヒト血液型抗体を吸着除去した。この工程での吸着に
より血液型抗体は(1:32)から(1:2)に低下し
た。この沈澱に0.4%食塩水で平衡化したDEAE−
セファデックスを添加(50ml溶液当り2m1) シ
、0〜4℃の条件下、約1時間接触処理し、処理後濾過
にてDEAE−セファデックスを除き濾過液(I gG
温溶液を回収した。
+gc画分に2%ソルビトール、0,5%Na Cff
および1%アルブミンを添加溶解し、p)16.8とし
た後、除菌濾過し、凍結乾燥して静注用免疫グロブリン
製剤を得た。
木製剤は、実質的にJgG単量体のみを含み、ヒト血液
型抗体量も充分少なく、抗補体価も10〜15CHso
程度であった。
また、溶解性も高く、静注用免疫グロブリンとしての生
基準にも合格した。
実施例3 実施例2において、D E A E−セファデックスに
よる処理後遠心分1[fll (7000rpm、約2
0分間)して上清(IgG?容液)を回収した。
このTgG溶液を蒸留水で5%IgG溶液に調整し、酢
酸すI・リウムで溶液のpHを約5.5にし、さらにソ
ルビトールを終濃度5%まで添加した。
この水溶液(電導度約]、mmho)を除菌濾過し静注
用免疫グロブリン液状製剤を得た。
本製剤は、実質的にIgG単量体のみを含み、ヒト血液
型抗体量も充分少なく、抗補体価も10〜15CH5゜
程度であり、静注用免疫グロブリンとしての生基準にも
合格した。
またチンパンジーを使った試験で、NANBウィルスの
増殖を抑制した。
実施例4 参考例で得たEIA試薬を使ってスクリーニングした抗
NANBウィルス抗体陽性血漿を56℃で30分間加温
後以下のような冷エタノール法によりコーン画分■を回
収した。
■エタノール濃度8%、pH7,2、−3℃116時間
で処理して上清を採取 ■エタノール濃度21%、pH6,8、−5℃124時
間で処理して沈澱(コーン画分子I −+−m )を採
取 ■沈澱を溶解し、エタノール濃度20%、pH6,6、
−5℃116時間で処理して沈澱を採取■沈澱を溶解し
、エタノール濃度17%、pH5,2、−6℃、8時間
で処理して」=清を採取■エタノール濃度25%、pH
7,4、−5℃116時間で処理して沈澱(コーン画分
■)を採取このコーン画分■ベースl−1kgを蒸留水
1. Offにて懸濁し、pHを5.5に調整した後、
遠心分離を行い、」1清を回収して、−]二清100m
1当たりソルビトールを50g添加し、60℃で10時
間加熱処理しノこ。
加熱処理後、pHを5.5に調整した後、PF、C;#
4000を終濃度が6%になるように添加し、2 ’C
で遠心分離を行った。
得られた上清をIN−水酸化すトリウムを用いpH8.
0とした後、r3 EC,#4000を終濃度が12%
になるように加え、2℃で遠心分離を行い、沈g画分に
IgG画分を得た。
参考例 IF、IA試薬 (1)固定化ペプチドの調製 マイクロプレートを用意し、このマイクロプレー1−の
各ウェル内に合成ペプチド Glu−Phe−へrg−Glu−Gln−八5p−G
ln−11e−Lys−Thr−Lys−Δsp−Ar
g−Thr−Gln−Gln−Arg−Lys−Thr
−Lys−八rg−5er−Thr−Asp−Arg−
へrg−へrg−3er−Lys−八5n−Glu−L
ys−Lys−Lys−Lys−Lys−Glu−Ph
eの0.05 M炭酸水素ナトリウム溶液を100 μ
lずつ注下し、4℃で1時間放置した。そして、0.0
5M Ti1een−20を含有した0、9M塩化すl
・リウム溶液で洗浄し、さらに各ウェル内に0.25%
ウシ血清アルブミン含有の等帰化リン酸緩衝液(pH7
.2)を200μPずつ注いだ。この後、室温で3時間
放置し溶媒を除・去して固定化NANB関連ペプチドを
8周製した。
(2)酵素標識抗体の調製例 通常のグルタルアルデヒド法により、パーオキシダーゼ
を抗ヒ)IgG抗体に結合させて調製した。
(3)測定例 まず、(1)項で調製したマイクロプレートを用意し、
1%ウサギ血清および0.25%ウシ血清アルブミンを
含有した等帰化リン酸緩衝液を各ウェル内に75μl注
下し、さらに各ウェル内に検体溶液を25μ!添加し、
室温で1時間放置した。
その後、0.05%Tween−20含有の0.9%塩
化ナトリウム溶液で洗浄し、(2)項で調製した酵素標
識抗体を、1%ウサギ血清および0.25%ウシ血清ア
ルブミン含有の等帰化リン酸緩衝液(pH7.2)で希
釈した希釈溶液を各ウェルに100plずつ添加し、室
温で1時間放置後、0.05%Tween−20含有の
0.9%塩化ナトリウム溶液で洗浄した。そして、1 
mg / mQ濃度のオルトフェニレンジアミンおよび
0.015%過酸化水素を含有した0、 05 Mクエ
ン酸−リン酸緩衝液(pf15)を各ウェル内に100
μ!添加し、室温で30分間放置した。さらに各ウェル
内に、2N硫酸を100μl添加し、これを吸光度測定
に供した。
吸光度測定は波長492nmでの吸光度とし、これらの
吸光度を測定した。対照吸光度は690nmでの吸光度
とし、これらの吸光度の相対比(A 4 q 2 / 
A b q。)を算出することによって行い、酵素活性
を求めた。陰性血清についても同様に操作し、酵素活性
を求めた(Blank値)。旧ank (iの2倍以上
の値を示す検体を陽性と判断した。
また、標準品を用いた反応系により標準検量線を作成し
、上記被検液の反応で得られた酵素活性を検量線と比較
することにより、被検液に含まれる抗NANBウィルス
抗体の量を求めた。
実験例1:抗体価の測定 星製抜 抗体陽性血漿については無症候で、かつ参考例で得たE
TA試薬を使ってスクリーニングされたNANBウィル
ス抗体陽性キャリアより、陰性血漿については正常人よ
り集めた。これらの血漿から実施例4の方法により静注
用免疫グロブリンを得た。この画分のIgc含量は免疫
拡散法(MBL  Co、、名古屋)により、抗体価は
上記の参考例の方法により求めた(第1表)。
第1表   ゛

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)抗NANBウィルス抗体陽性免疫グロブリンを含
    む画分を出発原料とする、以下の処理からなる抗NAN
    Bウィルス抗体陽性静注用免疫グロブリン製剤の製造方
    法: (a)pH4〜6、イオン強度0.0001〜0.1M
    、温度0〜4℃の条件下、分子量1,000〜10,0
    00のポリエチレングリコール4〜10w/v%で処理
    して上清を回収する。 (b)(a)の上清をpH6〜9、イオン強度0.00
    01〜0.1M、温度0〜4℃の条件下、分子量1,0
    00〜10,000のポリエチレングリコール10〜1
    5w/v%で処理して沈澱を回収する。 (c)所望の工程で夾雑するウィルスが不活化するのに
    充分な条件下、安定化剤の存在下で加熱処理する。
  2. (2)(b)の工程の後に、pH5〜8、イオン強度0
    .01〜0.2Mの条件下、固定化ヒト血液型物質で処
    理して非吸着画分を回収する工程を含むことを特徴とす
    る請求項(1)記載の製造方法。
  3. (3)(b)の沈澱を水性溶媒に溶解し、pH5〜8、
    イオン強度0.01〜0.2Mの条件下、陰イオン交換
    体で処理して非吸着画分を回収する工程を含んでなる請
    求項(1)記載の製造方法。
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