JPH02300221A - 不飽和ポリエステル樹脂硬化組成物及び該組成物の製造方法 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂硬化組成物及び該組成物の製造方法

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JPH02300221A
JPH02300221A JP12033489A JP12033489A JPH02300221A JP H02300221 A JPH02300221 A JP H02300221A JP 12033489 A JP12033489 A JP 12033489A JP 12033489 A JP12033489 A JP 12033489A JP H02300221 A JPH02300221 A JP H02300221A
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JP
Japan
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curing
unsaturated polyester
polyester resin
pet
terpinolene
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JP12033489A
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Yoshimine Ikeda
池田 善峯
Chihiro Takamatsu
高松 千尋
Shuji Suyama
須山 修治
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野) 本発明はターピノーレンを含有することを特徴とする不
飽和ポリエステル樹脂硬化組成物及び該硬化組成物の製
造方法に関する。
本発明は不飽和ポリエステル樹脂をバインダーとするガ
ラス繊維強化プラスチックス(FRP)′ELびガラス
繊維を含有しない非FRPの各種分野に利用しつる。
(従来の技術) 不飽和ポリエステル樹脂の硬化反応の特性は、一般的に
ゲル化するまでの時間(゛以下、GTと記す)硬化する
までの時間(以下、CTと記す)及び硬化発熱の蓄積に
よって到達する硬化発熱温度(以下、PETと記す)に
よって表わすことができる。そしてGT及びCTは硬化
剤として有機ペルオキシド、硬化促進剤、重合禁止剤等
を調整することにより変化させつる。しかし、一般的に
PETのみを変化させることは困難である。一方、PE
Tは低い方が好ましく、高い場合には硬化樹脂の内部応
力が高くなるため、クラックの発生や最終成形品の変形
の原因になることも知られている。即ち、ポリマー・エ
ンジニアリング・アンド・サイエンス(Polymer
Elg & Sci )第19巻、774ページ(19
79年)に記載されているように、シートモールディン
グコンパウンド(SMC)のプレス成形において、PE
Tが高いと「やけ」が生じ、好ましい成形品が得られな
いとされている。従来技術としてのPETの調整方法と
して、次のようなことが知られている。
(1)t−ブチルヒドロペルオキシドをケトンペルオキ
シド及びナフテン酸コバルト系に添加することによりP
ETを低くする方法が、タンストストツフェ(Kuns
tstoffe )第69巻、 266ページ(197
9年)に提案されている。
(2)硬化速度を太き(変えることなく、最高発熱温度
を低下させる方法として4−メチル−2,4−ジフェニ
ル−ペンテン−1を添加する方法が特開昭59−813
22号公報に開示されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 従来技術としてのPET調整方法であるt−ブチルヒド
ロペルオキシドを用いる方法は、ケトンペルオキシドと
ナフテン酸コバルトとの系における室温硬化にのみ有効
で、加熱硬化には効果がない、従って、この方法の工業
的な利用価値の範囲は限られたものである。又、4−メ
チル−2,4−ジフェニル−ペンテン−1を添加する方
法も、高い温度で硬化した場合、PETの調整に尚改良
すべき点がある0以上のt−ブチルヒドロペルオキシド
や4−メチル−2,4−ジフェニル−ペンテン−1に代
わる常温硬化及び加熱硬化時にも目的を達しつるPET
調整方法の開発が待ち望まれていた。
〈課題を解決するための手段) 本発明者らは種々検討の結果、不飽和ポリエステル樹脂
を硬化させる際に、クーピノーレン化合物を添加するこ
とにより、有機ペルオキシドの種類や硬化温度に関係な
く、PETを低下させる効果のあることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
即ち本発明は、不飽和ポリエステル樹脂、有機ペルオキ
シド、又は有機ペルオキシド及び硬化促進剤を実質的主
成分とする不飽和ポリエステル樹脂硬化組成物において
、該不飽和ポリエステル樹脂(′対して0.05〜5重
量%のターピノーレンを更に含有することを特徴、とす
る不飽和ポリ・エステル樹脂組成物及び有機ペルオキシ
ド、又は有機ペルオキシド及び硬化促進剤を用いて不飽
和ポリエステル樹脂を硬化するに当たり、ターピノーレ
ンを不飽和ポリエステル樹脂に対して0.05〜5重量
%を添加することを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂
硬化物の製造方法に関する。
本発明におけるターピノーレンとは下記のこのターピノ
ーレンは炭素数lOからなる脂環式オレフィンの一種で
ある。炭素数lOからなる脂環式オレフィン化合物とし
ては下記に示す構造を有するα−ピネン(I)、β−ピ
ネン(II)、ミルセン(III)、 リモネン(IV
)、α−テルピネン、β−テルピネン、γ−テルピネン
といった天然物質から得られ(I )    (II 
)    (lI[)    (IV )しかし、本発
明の不飽和ポリエステル樹脂の硬化に際して、硬化速度
を大きく変えることなく、最高発熱温度を低下させつる
化合物としてはターピノーレンのみであり、他の脂環式
オレフィン類はかかる作用効果を全く有していないこと
が判明した。
本発明において対象とする不飽和ポリエステル樹脂とは
、通常の不飽和ポリエステル樹脂以外に後述の様なビニ
ルエステル樹脂及びポリウレタン/ポリアクリレート又
はポリメタクリレート樹脂を包含するものである。具体
的には、例えば、無水マレイン酸あるいはフマル酸に代
表されるラジカル重合性の二塩基酸及びフタル酸に代表
される非ラジカル重合性の二塩基酸とエチレングリコー
ル、プロピLエングリコールあるいはビスフェノールA
などに代表されるグリコール類との縮重合番こよって得
られる不飽和アルキッドとスチレン、フタル酸ジアリル
あるいはメタクリル酸エステルに代表される重合性単量
体との混合物である。
又1例えばエピクロルヒドリン型エポキシ樹脂、メチル
エピクロルヒドリン型エポキシ樹脂及び脂環式エポキシ
樹脂に代表されるエポキシ樹脂にアクリル酸又はメタア
クリル酸に代表されるラジカル重合性−塩基酸を単独も
しくはフマル酸、マレイン酸あるいはアジピン酸に代表
される二塩基酸とを開環付加させたものとスチレン、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル又はフタル酸
ジアリルに代表される重合性単量体との混合物で、一般
的にビニルエステル樹脂と呼ばれるものも本発明の不飽
和ポリエステル樹脂に含まれる。
更に又、例λばヒドロキシアルキルアクリレート又はメ
タクリレートとイソシアネート官能価を有するポリイソ
シアネートの二倍モルを越える反応により得られる不飽
和ウレタンと、メチルメタクリレート及び/′又はスチ
レンに代表される重合性単量体との混合物で、一般にポ
リウレタンポリアクリレート又はポリメタクリレート樹
脂と呼ばれるものも本発明の不飽和ポリエステル樹脂に
含まれる。こ\で用いられる不飽和ウレタンの不飽和基
はビニルエステル樹脂と同一であり、その一種と見なさ
れる。
有機ペルオキシドは、不飽和ポリエステル樹脂の硬化に
使用できるもの全てを用いることができる0例えば、ケ
トンペルオキシド、ジアシルペルオキシド、ヒドロペル
オキシド、ペルオキシジカーボネート、ペルオキシモノ
カーボネート、ペルオキシケタール、ペルオキシエステ
ル、ジアルキルペルオキシドなどであり、これらの中の
一種又は二種以上を組み合わせて使用することも出来る
硬化促進剤は、不飽和ポリエステル樹脂の硬化に使用で
きるもの全てを必要に応じて用いることができる0例え
ば、金属石鹸、第3級アミン類、第4級アシモーラム塩
、有機金属化合物、β−ジケトン、iケト酸エステルな
どである。又、硬化反応を著しく促進するために通常行
なわれている複数塩の併用、例えば、ナフテン酸コバル
トとN、N−ジメチルアニリンとの併用又はナフテン酸
コバルトとアセチルアセトンとの併用などでもよい。
本発明におけるターピノーレンの添加量は、不飽和ポリ
エステル樹脂に対してロ、05重量%以上5重量%以下
である。クービーノーレンの添加量が0105重量%未
溝の場合、PETを低下させる効果が少ない、又、5重
量%までは効果を発揮するが、5重量%を越えてもその
効果の程度は大きくは変わらない、しかもターピノーレ
ンの添加量が多いと経済的に不利であり、好ましい範囲
は上述の如く5重量%までである。
そしてとくに0.2〜2重量%の範囲が実用的に好まし
い。
次にターピノーレンに関する本発明が極めて特異である
理由を次に説明する。
ターピノーレンは連鎖移動剤の一種であるが、連鎖移動
剤であれば全ての化合物が上述のような効果を発現する
わけではない0代表的な連鎖移動剤であるラウリルメル
カプクンあるいはチオグリコール酸を不飽和ポリエステ
ル樹脂の硬化に際して添加すると、有機ペルオキシドの
種類によってはPETを低下せしめる場合もある。しか
し、GTが極めて短くなるために不飽和ポリエステル樹
脂を成形する前にゲル化してしまうので好ましくない、
更に、有機ペルオキシドを含む不飽和ポリエステル樹脂
のポットライフが極めて短くなり、工業的な利用価値が
極めて低い、これに対して、本発明の方法は前述した様
に有機ペルオキシドの種類に関係なく、GTを短くせず
、更に得られた硬化組成物のポットライフを短(しない
ターピノーレンは不活性物質であるため、不飽和ポリエ
ステル樹脂、有機ペルオキシドあるいは硬化促進剤と硬
化操作前に混合することも出来る。
本発明は従来の方法の様に特定の系にのみ効果があるの
ではなく、硬化剤として用いる有機ペルオキシドに関係
なく低いPETが得られ、更に不飽和ポリエステル樹脂
のポットライフ(使用可能時間)を短くしない点に特徴
がある。
又、本発明方法はFRP、非FRPを問わず有機ペルオ
キシドの存在下、硬化促進剤を併用して不飽和ポリエス
テル樹脂を0〜80℃で硬化させる硬化方法(常温成形
もしくは中温成形)あるいは有機ペルオキシドの存在下
、促進剤無添加条件で50〜180℃の如き温度条件で
加熱硬化する方法(加熱成形)においても都合よく利用
しつる。成形方法の一例としてはSMC%BMC成形、
レジンインジェクション成形、フィラメントワインディ
ング成形1人造大理石の如き各種注型成形等が挙げられ
る。
更に本発明方法は、PETを効果的に低下させるのみな
らず、有機ペルオキシドの添加量や硬化温度を適当な条
件にすることにより、硬化反応を途中で停止することも
出来る。この場合、更に加熱することにより硬化を完了
させることができる。
〈発明の効果〉 本発明の方法は不飽和ポリエステル樹脂を有機ペルオキ
シドもしくは有機ペルオキシドと硬化促進剤の存在下で
硬化させるに当たり、適当量のターピノーレンを添加す
ることにあり、次の様な特徴を有する。第一に、ゲル化
時間や硬化時間等の硬化特性を変えることなく、広範囲
な硬化条件で最高発熱温度を低下させることができる。
その結果として、本発明の方法で製造された硬化組成物
はその最終成形品においてもクラックの生成はない、第
二に、ターピノーレンはそれ自身臭気は少なく、着色は
起きなく、透明性等が要求される分野の硬化組成物の製
造において、低発熱化の為の添加剤として都合よく利用
しうる。
〈実 施 例) 次に実施例及び比較例により本発明を具体的に説明する
実施例 1 市販のオルソフタル酸系の不飽和ポリエステル樹脂(商
品名:エボラックG−110AL、日本触媒化学社製)
  100gにメチルエチルケトンペルオキシド(ME
KPO)1gと6%コバルト含有のナフテン酸コバルト
(6%Co )  0.3gとを加え、更にターピノー
レン(TP)を1g加えて25℃で常温硬化させ、その
硬化特性値、即ちGT、CT及びPETを測定した。尚
、この硬化特性値はJIS−に−6901の方法に従っ
た6結果を第1表に示す。
比較例 1〜5 比較例1としてターピノーレンを加えないもの、比較例
2として4−メチル−2゜4−ジフェニルペンテン−1
(α−MSD)、比較例3.4として連鎖移動剤である
ラウリルメルカプタン(C12SH)、チオグリコール
酸(TGA)、比較例5として前述の公知のPETの調
整に使用されているt−ブチルヒドロペルオキシド(T
BHP)を用い、これらを夫々1gを用いた以外は実施
例−1に準じて硬化させ、その硬化特性値を測定した。
結果を第1表に示す。
勝」」ぎ 添加物名  硬化特性値 GTt分I    CTi分I   PET (’C1
実施例ITP     23.2     39.3 
   41比較例1 なし    19.0     
32.0   130〃  2  α−MSD    
 25.0       47.)      37)
)  3 Cl2SH1,07,11041147GA
     不完全硬化 //  5 7BHP     43.0     9
g、0    31第1表の実施例1と比較例1とを比
較すると、本発明のTPを用いることにより、硬化速度
を遅らせることなく、PETを低下させることができる
ことが分かる。そして比較例3ではPETは依然として
高(、又、比較例4では完全硬化せず、比較例5では硬
化速度が遅(なり過ぎていずれも実用的には使用し得な
いことを示している。
即ち有機ペルオキシドとしてMEKPOを、又硬化促進
剤として6%Coを用いた場合、本発明の方法はPET
を低下させると同時にGT及びCTを短(しない目的に
有効であり、比較例2に示されるα−MSDとはゾ同等
の効果を有する。
実施例 2 MEKPOと6%Coの代わりに4−第3級ブチルシク
ロへキシルペルオキシジカーボネート(TCP)Igを
添加し更に硬化温度を60℃とした以外は実施例1に準
じて不飽和ポリエステル樹脂を加熱硬化させ、その硬化
特性値と30℃におけるポットライフを測定した。こ\
で、GTとは油浴に浸漬後、浴温プラス5℃に到達する
迄の時間である。結果を第2表に示す。
比較例 6〜14 比較例6としてTPを加えないもの、比較例7〜10と
してTPの代わりにα−MSD、Cl2SH,TGA、
TBHPを夫々Igを加えた。比較例11〜14として
は脂環式オレフィン類としてのα−ピネン、β−ピネン
、ミルセン、リモネン等を夫々1gを加えた以外は実施
例2に準じて不飽和ポリエステル樹脂を硬化させ、その
硬化特性値とポットライフとを測定した。結果を第2表
に示す。
Uき 添加物名    硬化特性値  30℃GTt分I  
CTi分I  PET(’C1hトt4y+時間)実施
例2 7P     11.1   15.7   9
9   13.5比較例6 なし    12.0  
 14.1   166   13.5〃 7α−昭D
   14.2  1δ、8  134  13.31
)  8  Cl2SH9,913,36831,0未
満1)  9  TGA      7.5   11
.4   84    1.0未満n 10 TB)I
P   14.Q   lfi。5  173  12
.5it   11   (X−とネ7      1
2.1      13.9      175〃12
β−ピネン12.3tt4169/113ミルt211
.814.0illn14リモネン12.014.01
63第2表は、TCPを用い加熱硬化温度60℃におい
ては本発明の方法(実施例2)はα−MSDを添加する
方法(比較例7)よりも低いPETであり、GTは添加
物の無い場合(比較例6)とばず同等である。比較例8
〜9ではGTが短く、比較例10ではPETを低下させ
る効果が認められない、ポットライフについてはブラン
クやα−MSDを添加する方法とは譬同−である。比較
例11〜14はターピノーレンと類似した骨格を有する
脂19式オレフィン類を比較したものであるが、いずれ
の化合物についてもPETを低下させる効果は紹められ
なかりた。
実施例 3 MEKPOと6%Coの代わりに50%濃度のベンゾイ
ルペルオキシド(商品名:ナイバーFF、日本油脂社製
)2gを添加し、更に硬化温度を80℃とした以外は実
施例1に準じて不飽和ポリエステル樹脂を硬化させ、そ
の硬化特性値と30℃におけるポットライフを測定した
。結果を第3表に示す。
比較例15〜18 比較例15としてTPを加えないもの、比較例16〜1
8としてTPの代わりにα−MSD。
Cl2SH,TGAを夫々Igを加えた以外は実施例3
に準じて不飽和ポリエステル樹脂を硬化させ、その硬化
特性値とポットライフを測定した。結果を第3表に示す
お≦L区 添加物名    硬化特性値  30℃GTi分)CT
(分I    PET(’C)   ポットライフ(時
間)実施例3 7P     10.2   11.4
   163   132比較例15  なし    
10.1   11.7   205   142〃1
6α−MSD   Io、4  13.2  188 
 135// l? Cl2SH7,812,6123
27)) 18 TGA   7.0  11.1  
173  30第3表は次の事を示している。即ちナイ
バーFFを用いた80℃の加熱硬化試験において本発明
の方法(実施例3)は、GT及びポットライフを短くす
ることなく、PETを低下させ得るが、他の方法ではP
ETの低下が不充分であり、特に比較例17.18では
ポットライフが極端に短い。
実施例4 MEKPOと6%Coの代わりにt−ブチルペルオキシ
ベンゾエート(TBZ)Igを添加し、更に硬化温度を
100℃とした以外は実施例1に準じて不飽和ポリエス
テル樹脂を硬化させ、その硬化特性値と30℃における
ポットライフを測定した。結果を第4表に示す。
比較例19〜23 比較例19としてTPを加えないもの、TPの代わりに
比較例20〜23としてα−MSD、Cl2SH,TG
A%TBHPを夫々Ig加えた以外は実施例4に準じて
不飽和ポリエステル樹脂を硬化させ、その硬化特性値と
ポットライフを測定した。結果を第4表に示す。
11ΔL1! 添加物名    硬化特性値  30℃GTI分1cT
(分)    PET(’C1ポットライフ(時間)実
施列47P      9.L   2G、1   1
!7    42比較例19  なし    9.3 
  11J    216    46//  20 
 a4SD    10.3   15.0   13
0    79//  21  Cl2SH3,44,
519713,5//  22 7GA      4
.3   5.3   207    2.5// 2
3 TBHP    δ、0  11.5  215 
 20.0第4表から、TBZを用いた100℃の加熱
硬化試験において本発明方法(実施例4)は、GT及び
ポットライフを短くすることなくPETを低下させ得る
が、比較例21〜23において、・PETの低下は実質
的に認められず、ポットライフも短い、比較例20にお
いてのみPETを低下させているが実施例4に比し、そ
の程度は小である。
実施例 5 MEKPOと6%Coの代わりに1゜ l−ビス(t−ブチルペルオキシ)3,3゜5−トリメ
チルシクロヘキサン(3M)1gを添加し、更に硬化温
度を 100℃とした以外は実施例1に準じて不飽和ポ
リエステル樹脂を硬化させ、その硬化特性値と30’C
iこおけるポットライフを測定した。結果を第5表に示
す。
比較例24〜28 比較例24としてTPを加えないもの、TPの代わりに
比較例25〜28としてα−MSD、Cl2SH%TG
A、TBHPを夫々Ig加えた以外は実施例5に準じて
不飽和ポリエステル樹脂を硬化させ、その硬化特性値と
ポットライフを測定した。結果を第5表に示す。
添加物名    硬化特性値  30℃、GTt分I 
 CTI分I  PET(’Cl  ポーy)ライフ(
時間)実施例57P      6.6   8.4 
 .197   130比較例24  なし    6
.2   7.2   221   1.40〃25α
−MSD   7.2  8.7  2011  16
4II 26 G12SH6,98,1121442/
/ 27 TGA    5.7  7.7  218
   7.5// 28 TBHP    7.1  
 δ、322δ  48第5表から、3Mを用いた10
0℃の加熱硬化試験において本発明方法(実施例5)及
びα−MSDを用いた方法(比較例25)は、GT及び
ポットライフを短くすることなくPETを低下させ得る
が、他の方法(比較例26〜28)はポットライフが短
く、又、PETを低下させることができないことが明ら
かである。
実施例 6 MEKPOと6%COの代わりにジ−t−ブチルペルオ
キシド(DTBP)Igを添加し、更に硬化温度を12
0℃とした以外は実施例1に準じて不飽和ポリエステエ
ル樹脂を硬化させ、その硬化特性値を測定した。結果を
第6表に示す。
比較例29〜37 比較例29としてTPを加えないもの、TPの代わりに
比較例30〜33としてα−MSD、Cl2SH,TG
A、TBHPを夫々Ig加えた以外は実施例6に準じて
不飽和ポリエステル樹脂を硬化させた。又更に、比較例
34〜37として脂環式レフイン類としてα−ピネン、
β−ピネン、ミルセン、リモネン等の夫々1gを加え不
飽和ポリエステル樹脂の硬化特性値を測定した。その結
果を第6表に示す。
お」した 添加物色    硬化特性値 GTi分)  CTC分I  PET+’C)実施例6
7P      7.4   9.2   212比較
例29  なし    7.1   8.6   23
4、l/ 30α−MSD   7.6  9.3  
216II 31 Cl2SH6,99,1227II
 32 TGA    6.1  18  222II
 337BHP    5.8  7.1  242〃
  34  a−とネン       9.2    
  11.4      220〃  35  β−ピ
ネン       9.3      11.6   
   221〃  36  ミルをン        
 9.0      1!、6      221〃 
 37  リそネン         9.2    
  11.4      220第6表から、DTBP
を用いた120℃の加熱硬化試験において本発明方法(
実施例6)及びα−MSDを用いた比較例30は、GT
及びCT等を大きく変えることなく、PETを低下させ
得る。他の方法(比較例31〜37)ではPETを低下
させることができないことが明らかである。
実施例 7〜12 アクリレート系不飽和ポリエステル樹脂(商品名:モダ
ール835S、ICI社製)を用い、MEKPOと6%
Goの代わりにジクミルペルオキシドのIg及びTPの
添加量を表7に示すように、ゼロから2%まで変化させ
且つ硬化温度を120℃とした以外は実施例1に準じて
、その硬化特性値を測定した。結果を第7表に示す。
おゴー毘 TPn添加量  硬化特性値 GTi分I    CTf分I   PET(’C1実
施例7   G     5.9     7.65 
   203#8  G、1   g、6   11.
45  203//9 0.2  6.4   11.
75  2027100、S   δ、6   10.
3   192)I 11 1.0  11.36  
1δ、7   155A112 2.0  16.5 
  26.4   127第7表はTPの添加量を0.
5%程度にするとPETが低下する効果が認められ、少
量の添加量でPETを低下させ得ないことを示している
実施例13 不飽和ポリエステル樹脂としてビニルエステル樹脂(商
品名:リボキシR−806、昭和高分子社製)を用い、
6%COの量を0.3gから0.5gに変え、更にN、
N−ジメチルアニリンの0.05gを新たに添加した以
外は実施例1に準じてビニルエステル樹脂を硬化させ、
その硬化特性値を測定し、結果を第8表に示す。
比較例38 TPを加太ない以外は実施例13に準じてビニルエステ
ル樹脂を硬化させ、その硬化特性値を測定し、結果を第
8表に示す。
!【旦j! 硬化特性値 GT(分)    CT(分J   PETf’C1実
施例13    7.0    27.0    57
比較例38   6.0    1?、0    15
8第8表から、本発明の方法はビニルエステル樹脂の硬
化においてもPETを低下させる効果のあることが明ら
かである。
以上説明した様に1本発明の方法は硬化剤である有機ペ
ルオキシドの種類が変わっても、GT及びポットライフ
を短くすることな(、PETを低下させることができる
点で優れている。これに対して、従来技術及び他の連鎖
移動剤を用いる方法では、例えば最もPETの低下効果
の多いα−MSDにおいても比較例7に示される様にT
CP添加の場合はPETの低下が不充分であり、更に他
の殆どの種類の硬化剤ではPETを低くする効果がない
、又、GT及びポットライフを短くする欠点を有してい
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)不飽和ポリエステル樹脂、有機ペルオキシド、又
    は有機ペルオキシド及び硬化促進剤を実質的主成分とす
    る不飽和ポリエステル樹脂硬化組成物において、該不飽
    和ポリエステル樹脂に対して0.05〜5重量%の 式 で示されるターピノーレンを含有すること を特徴とする不飽和ポリエステル樹脂硬化組成物。
  2. (2)有機ペルオキシド、又は有機ペルオキシド及び硬
    化促進剤を用いて不飽和ポリエステル樹脂を硬化するに
    当たり、 式 で示されるターピノーレンを不飽和ポリエステル樹脂に
    対して0.05〜5重量%を添加することを特徴とする
    不飽和ポリエステル樹脂硬化物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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