JPH0230016Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、左右のフレーム間に橋架したガイ
ドレール上に多数の板を移動自在に並列し、
過するに当つては、これら板の端部に設けた可
動ヘツドをガイドレールに固定して、板を締付
けるように構成したフイルタプレスにおける上記
可動ヘツドの固定装置の改良に関する。

以下、図面に随つてこの考案を詳述すれば、先
ず、その構成は図に示すように、左右のフレーム
１，２間に橋架したガイドレール３上に、多数の
板４を移動自在に並列し、過するに当つて
は、これら板４の端部に設けた可動ヘツド５を
ガイドレール３に固定して、板４を締付けるよ
うに構成したフイルタプレスにおいて、上記板
列の外端部に設けた可動ヘツド５にストツパー１
８を連結し、シリンダー８にて、このストツパー
１８をガイドレール３上に支架するとともに、ス
トツパー１８に係止部１０を、ガイドレール３に
突起６を設けて、上記シリンダー８のピストン９
を摺動させることにより係止部１０と突起６とを
係脱自在としたものである。

次に、前述ストツパ１８のガイドレール３への
係止装置について詳述すれば、第２図および第３
図に示す如く、ストツパ１８の両肩からそれぞれ
支持腕７を突出し、この支持腕７に設けたシリン
ダ８のピストン９をガイドレール３に摺動自在に
している。一方、ガイドレール３の突起６に対応
する突起１０がストツパ１８に設けてあり、前述
シリンダ８でストツパ１８を上昇させることによ
つて、ガイドレール３とストツパ１８の突起６，
１０が係合できるようにしてある。尚、符号１１
は、締付用シリンダを示すものである。

この考案は上述のように構成してあり、板４
を閉止するには、例えば、第１図に示すものの場
合は、可動ヘツド５に連結したストツパ１８に止
着されたチエーン１９を、図中左方に駆動するこ
とによつて閉止することができる。このとき、前
進するストツパ１８は、その両側の切欠が第２図
に示すように、ガイドレール３に設けた突起６に
合致した状態で前進する。

つぎに、この可動ヘツド５によつて、各板を
締付けるには、シリンダ８を駆動して、ストツパ
１８を上昇させれば、その左右の係止突起１０が
ガイドレール３の突起６に係合し（第３図の状
態）、次いで、油圧シリンダ１１のピストンによ
つて押圧し、可動ヘツド５を前進させればよい。
すなわち、ピストンがストツパ１８を押す反力に
よつて、各板４を締付けることができる。

つぎに、上術のようにして、原液の供給および
過が完了してケーキを排出するには、前述のピ
ストンによる締付けを解くとともに、ピストン９
により上昇しているストツパ１８を下降させ、次
いで、チエーン１９を前述とは逆の右方に駆動し
て、各板４を開板すればよい。このとき、スト
ツパ１８の切欠とガイドレール３の突起６とは合
致しており、開板に支障を生ずることはない。

このように、この考案に係る装置によれば、従
来のフイルタプレスの如く長尺の油圧シリンダを
用いることなく、板の締付けが可能であり、機
長を大巾に短縮することができて、安価に機械を
製作することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係るフイルタプレスの概
略の側面図、第２図および第３図は可動ヘツド部
分の固定機構を説明するための可動ヘツド部分
を、第１図において矢示イする方向からみた正面
図であり、第２図は固定解除状態、第３図は固定
状態を示している。 符号説明、３……ガイドレール、５……可動ヘ
ツド、６……突起、１８……ストツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右のフレーム間に橋架したガイドレール上に
   多数の板を移動自在に並列し、過するに当つ
   ては、これら板の端部に設けた可動ヘツドをガ
   イドレールに固定して、板を締付けるように構
   成したフイルタプレスにおいて、上記板列の外
   端部に設けた可動ヘツド５にストツパー１８を連
   結し、シリンダー８にてこのストツパー１８をガ
   イドレール３上に支架すると共に、ストツパー１
   ８に係止部１０を、ガイドレール３に突起６を設
   けて、上記シリンダー８のピストン９を摺動させ
   ることにより、係止部１０と突起６とを係脱自在
   としたことを特徴とするフイルタプレスにおける
   可動ヘツドの固定装置。