JPH02299984A - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents
車両の後輪操舵装置Info
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- JPH02299984A JPH02299984A JP12264189A JP12264189A JPH02299984A JP H02299984 A JPH02299984 A JP H02299984A JP 12264189 A JP12264189 A JP 12264189A JP 12264189 A JP12264189 A JP 12264189A JP H02299984 A JPH02299984 A JP H02299984A
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- wheel steering
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- 230000035939 shock Effects 0.000 claims description 44
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 claims description 37
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 25
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
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- 238000004804 winding Methods 0.000 description 4
- 241001247986 Calotropis procera Species 0.000 description 3
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Landscapes
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、車両の後輪操舵装置、特にそのサスペンショ
ン装置に関するものである。
ン装置に関するものである。
(従来の技術)
前輪の操舵のみならず後輪の操舵をも行うように構成さ
れた4輪操舵車両等においては、例えば特開昭59−8
1273号公報に開示されているように、後輪操舵のた
めの後輪操舵装置が設けられる。この後輪操舵装置は、
一般に、各後輪支持部材に連結された後輪操舵機構を備
えており、この後輪操舵機構の作動により各後輪の操舵
を行うようになっている。後輪操舵機構の作動は機械的
あるいは電気的駆動手段等によりなされるが、いずれの
場合においても、操舵に要する駆動力を右方向操舵と左
方向操舵とで均等にするため、車両直進時における後輪
の向きを基準として上記作動がなされるようになってい
る。
れた4輪操舵車両等においては、例えば特開昭59−8
1273号公報に開示されているように、後輪操舵のた
めの後輪操舵装置が設けられる。この後輪操舵装置は、
一般に、各後輪支持部材に連結された後輪操舵機構を備
えており、この後輪操舵機構の作動により各後輪の操舵
を行うようになっている。後輪操舵機構の作動は機械的
あるいは電気的駆動手段等によりなされるが、いずれの
場合においても、操舵に要する駆動力を右方向操舵と左
方向操舵とで均等にするため、車両直進時における後輪
の向きを基準として上記作動がなされるようになってい
る。
さらに、上記後輪操舵装置は、後輪操舵機構による後輪
操舵に異常が発生した場合のフエイルセ−フを図るべく
、該後輪操舵機構をその作動の基準となる位置(すなわ
ち中立位置)に向けて常時付勢する中立付勢手段を備え
ている場合が多い。
操舵に異常が発生した場合のフエイルセ−フを図るべく
、該後輪操舵機構をその作動の基準となる位置(すなわ
ち中立位置)に向けて常時付勢する中立付勢手段を備え
ている場合が多い。
このような中立付勢手段を備えた後輪操舵装置において
は、該中立付勢手段の付勢力に抗して後輪を操舵する必
要があるが、この操舵に要する最大駆動力を最小限に押
えるべく、上記中立付勢手段の付勢力は左右いずれの方
向についても均等に設定されるのが普通である。
は、該中立付勢手段の付勢力に抗して後輪を操舵する必
要があるが、この操舵に要する最大駆動力を最小限に押
えるべく、上記中立付勢手段の付勢力は左右いずれの方
向についても均等に設定されるのが普通である。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、このように構成された後輪操舵装置を備
えた車両を実際に走行させてみたところ、旋回走行性に
おいて左右不均等な現象が発生した。
えた車両を実際に走行させてみたところ、旋回走行性に
おいて左右不均等な現象が発生した。
すなわち、後輪操舵機構による後輪操舵を行わない状態
で車両を旋回走行させたときに車両に作用する横力に対
して上記中立付勢手段がその付勢力により後輪操舵機構
を中立位置に保持しておくことができる限界横力が、右
旋回時と左旋回時とで明らかに異なる値を示したのであ
る。
で車両を旋回走行させたときに車両に作用する横力に対
して上記中立付勢手段がその付勢力により後輪操舵機構
を中立位置に保持しておくことができる限界横力が、右
旋回時と左旋回時とで明らかに異なる値を示したのであ
る。
この結果について種々検討を加え、その原因を追求した
ところ、後輪支持部材と車体との間に架設された緩衝装
置の緩衝用コイルスプリングの変形に起因して上記現象
が生ずるものであることが判明した。すなわち、上記コ
イルスプリングは、ばね上荷重により変形(一般に圧縮
変形)するが、この変形に伴い該コイルスプリングは捩
り変形を起こそうとする。しかしながら、コイルスプリ
ングの両端部は一般に緩衝装置のばね上側部分とばね下
側部分とに固定されているため、上記捩り変形が妨げら
れてばね上およびばね下問にトルクを生ずることとなる
。この場合において、緩衝装置のばね上側部分は車体に
固定されているので、上記トルクは、ばね下側部分から
後輪支持部材に伝達され、この後輪支持部材をキングピ
ン軸線まわりに回転させるモーメントとして作用するこ
ととなる。しかして、上記コイルスプリングは、従来、
一般に、部品共通化の観点から、左右の緩衝装置共に巻
線方向同一のものが用いられているため、上記モーメン
トは左右の後輪支持部材について同方向に作用し、これ
らを重畳したモーメントに対抗する分だけ中立付勢手段
から後輪操舵機構に付勢力が反力として作用することと
なる。そして、この付勢力が作用している状態を基準に
旋回走行時の横力が中立付勢手段に入力されるため、右
旋回時と左旋回時とで限界横力に差異が生じたものであ
る。
ところ、後輪支持部材と車体との間に架設された緩衝装
置の緩衝用コイルスプリングの変形に起因して上記現象
が生ずるものであることが判明した。すなわち、上記コ
イルスプリングは、ばね上荷重により変形(一般に圧縮
変形)するが、この変形に伴い該コイルスプリングは捩
り変形を起こそうとする。しかしながら、コイルスプリ
ングの両端部は一般に緩衝装置のばね上側部分とばね下
側部分とに固定されているため、上記捩り変形が妨げら
れてばね上およびばね下問にトルクを生ずることとなる
。この場合において、緩衝装置のばね上側部分は車体に
固定されているので、上記トルクは、ばね下側部分から
後輪支持部材に伝達され、この後輪支持部材をキングピ
ン軸線まわりに回転させるモーメントとして作用するこ
ととなる。しかして、上記コイルスプリングは、従来、
一般に、部品共通化の観点から、左右の緩衝装置共に巻
線方向同一のものが用いられているため、上記モーメン
トは左右の後輪支持部材について同方向に作用し、これ
らを重畳したモーメントに対抗する分だけ中立付勢手段
から後輪操舵機構に付勢力が反力として作用することと
なる。そして、この付勢力が作用している状態を基準に
旋回走行時の横力が中立付勢手段に入力されるため、右
旋回時と左旋回時とで限界横力に差異が生じたものであ
る。
このように限界横力に左右差が生ずる場合には、小さい
方の限界横力を所定の設定値まで引き上げるべく中立付
勢手段の付勢力を大きくする必要があるが、このように
した場合には、この付勢力に打ち勝つ駆動力をもって後
輪操舵を行うことが必要となるため、アクチュエータの
大型化あるいは省エネルギの要請に対する逆行化等の弊
害を生ずることとなる。
方の限界横力を所定の設定値まで引き上げるべく中立付
勢手段の付勢力を大きくする必要があるが、このように
した場合には、この付勢力に打ち勝つ駆動力をもって後
輪操舵を行うことが必要となるため、アクチュエータの
大型化あるいは省エネルギの要請に対する逆行化等の弊
害を生ずることとなる。
また、中立付勢手段を有しない後輪操舵装置にあっては
、上記コイルスプリングに起因するモーメントにより後
輪が左右いずれかに傾いた状態を基準に後輪操舵がなさ
れることとなるため、右方向操舵と左方向操舵とで操舵
に要する駆動力が異なったものとなり、しかも直進時に
おいてもアクチュエータの作動が必要となり、この場合
にも上記弊害を生ずることとなる。
、上記コイルスプリングに起因するモーメントにより後
輪が左右いずれかに傾いた状態を基準に後輪操舵がなさ
れることとなるため、右方向操舵と左方向操舵とで操舵
に要する駆動力が異なったものとなり、しかも直進時に
おいてもアクチュエータの作動が必要となり、この場合
にも上記弊害を生ずることとなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、後輪操舵に要する駆動力を右方向操舵と左方向操舵
とで均等にすることあるいは均等な値に近づけることの
できる車両の後輪操舵装置を提供することを目的とする
ものである。
て、後輪操舵に要する駆動力を右方向操舵と左方向操舵
とで均等にすることあるいは均等な値に近づけることの
できる車両の後輪操舵装置を提供することを目的とする
ものである。
(課題を解決するための手段)
本発明による車両の後輪操舵装置は、゛従来発生してい
た上記のような左右差が緩衝用コイルスプリングに起因
するものであることが解明できたことに鑑み、1対のサ
スペンション装置相互間においてサスペンションジオメ
トリに所定の差異を設けることにより、ばね上荷重によ
るコイルスプリングの変形に伴い緩衝装置から後輪支持
部材に作用するトルクによって生ずるキングピン軸線ま
わりのモーメントを相殺あるいは低減するモーメントを
生ぜしめ、もって上記目的達成を図るようにしたもので
ある。すなわち、左右の後輪を支持する1対の後輪支持
部材と、これら各後輪支持部材に連結され、前記各後輪
を操舵する後輪操舵機構と、巻線方向同一の緩衝用コイ
ルスプリングをそれぞれ備え前記各後輪支持部材と車体
との間に架設されてなる1対の緩衝装置を有する1対の
サスペンション装置とを備えた車両の後輪操舵装置にお
いて、ばね上荷重により前記各緩衝装置から前記各後輪
支持部材に作用する軸力によって生ずるキングピン軸線
まわりのモーメントの総和が、ばね上荷重による前記各
コイルスプリングの変形に伴い前記各緩衝装置から前記
各後輪支持部材に作用するトルクによって生ずる前記各
キングピン軸線まわりのモーメントの向きとは逆向きに
なるように、前記1対のサスペンション装置相互間にお
いてサスペンションジオメトリに差異が設けられている
ことを特徴とするものである。
た上記のような左右差が緩衝用コイルスプリングに起因
するものであることが解明できたことに鑑み、1対のサ
スペンション装置相互間においてサスペンションジオメ
トリに所定の差異を設けることにより、ばね上荷重によ
るコイルスプリングの変形に伴い緩衝装置から後輪支持
部材に作用するトルクによって生ずるキングピン軸線ま
わりのモーメントを相殺あるいは低減するモーメントを
生ぜしめ、もって上記目的達成を図るようにしたもので
ある。すなわち、左右の後輪を支持する1対の後輪支持
部材と、これら各後輪支持部材に連結され、前記各後輪
を操舵する後輪操舵機構と、巻線方向同一の緩衝用コイ
ルスプリングをそれぞれ備え前記各後輪支持部材と車体
との間に架設されてなる1対の緩衝装置を有する1対の
サスペンション装置とを備えた車両の後輪操舵装置にお
いて、ばね上荷重により前記各緩衝装置から前記各後輪
支持部材に作用する軸力によって生ずるキングピン軸線
まわりのモーメントの総和が、ばね上荷重による前記各
コイルスプリングの変形に伴い前記各緩衝装置から前記
各後輪支持部材に作用するトルクによって生ずる前記各
キングピン軸線まわりのモーメントの向きとは逆向きに
なるように、前記1対のサスペンション装置相互間にお
いてサスペンションジオメトリに差異が設けられている
ことを特徴とするものである。
上記「1対のサスペンション装置相互間においてサスペ
ンションジオメトリに差異」を設ける方法は、ばね上荷
重により各緩衝装置から各後輪支持部材に作用する軸力
によって生ずるキングピン軸線まわりのモーメントの総
和が、ばね上荷重による各コイルスプリングの変形に伴
い各緩衝装置から各後輪支持部材に作用するトルクによ
って生ずる各キングピン軸線まわりのモーメントの向き
とは逆向きになるように、ばね上荷重が作用している状
態でキングピン軸線と緩衝装置の軸線との位置関係に左
右差をもたせることができるものであれば特定の設定方
法に限定されるものではなく、例えば、キングピン傾角
、キャスタトレール角等のホイールアライメントに左右
差を設ける方法、あるいはマクファーソンストラット式
サスペンション装置等における緩衝装置の取付位置、取
付角度に左右差を設ける方法等が採用可能である。
ンションジオメトリに差異」を設ける方法は、ばね上荷
重により各緩衝装置から各後輪支持部材に作用する軸力
によって生ずるキングピン軸線まわりのモーメントの総
和が、ばね上荷重による各コイルスプリングの変形に伴
い各緩衝装置から各後輪支持部材に作用するトルクによ
って生ずる各キングピン軸線まわりのモーメントの向き
とは逆向きになるように、ばね上荷重が作用している状
態でキングピン軸線と緩衝装置の軸線との位置関係に左
右差をもたせることができるものであれば特定の設定方
法に限定されるものではなく、例えば、キングピン傾角
、キャスタトレール角等のホイールアライメントに左右
差を設ける方法、あるいはマクファーソンストラット式
サスペンション装置等における緩衝装置の取付位置、取
付角度に左右差を設ける方法等が採用可能である。
(作 用)
上記構成に示すように、ばね上荷重により左右の各緩衝
装置から各後輪支持部材に作用する軸力によって生ずる
キングピン軸線まわりのモーメントの総和が、ばね上荷
重による各コイルスプリングの変形に伴い各緩衝装置か
ら各後輪支持部材に作用するトルクによって生ずる各キ
ングピン軸線まわりのモーメントの向きとは逆向きにな
るように、1対のサスペンション装置相互間においてサ
スペンションジオメトリに差異が設けられているので、
上記コイルスプリングの変形に伴って生ずるキングピン
軸線まわりのモーメントは上記軸力によって生ずるキン
グピン軸線まわりのモーメントにより相殺あるいは低減
されることとなる。
装置から各後輪支持部材に作用する軸力によって生ずる
キングピン軸線まわりのモーメントの総和が、ばね上荷
重による各コイルスプリングの変形に伴い各緩衝装置か
ら各後輪支持部材に作用するトルクによって生ずる各キ
ングピン軸線まわりのモーメントの向きとは逆向きにな
るように、1対のサスペンション装置相互間においてサ
スペンションジオメトリに差異が設けられているので、
上記コイルスプリングの変形に伴って生ずるキングピン
軸線まわりのモーメントは上記軸力によって生ずるキン
グピン軸線まわりのモーメントにより相殺あるいは低減
されることとなる。
(発明の効果)
したがって、本発明によれば、後輪操舵機構による後輪
操舵に要する駆動力を右方向操舵と左方向操舵とで均等
にすることあるいは均等な値に近づけることができる。
操舵に要する駆動力を右方向操舵と左方向操舵とで均等
にすることあるいは均等な値に近づけることができる。
そして、これにより、上記駆動力を発生するアクチュエ
ータの小型化および省エネルギ化を図ることができる。
ータの小型化および省エネルギ化を図ることができる。
また、中立付勢手段を備えた後輪操舵装置においては、
中立付勢手段の所要付勢力を小さくすることができるの
で、この点からも上記駆動力を発生するアクチュエータ
の小型化および省エネルギ化を図ることができる。
中立付勢手段の所要付勢力を小さくすることができるの
で、この点からも上記駆動力を発生するアクチュエータ
の小型化および省エネルギ化を図ることができる。
(実 施 例)
以下添付図面を参照しながら本発明の実施例について詳
述する。
述する。
第1図は、本発明に係る車両の後輪操舵装置の一実施例
を示す全体構成図である。
を示す全体構成図である。
後輪操舵装置2は、前輪操舵に応じて後輪をも操舵する
4輪操舵装置の一部を構成するものであって、左右の後
輪4L、4Rを支持する1対の後輪支持部材6L、6R
と、これら各後輪支持部材6L、6Rに連結され、各後
輪4L、4Rを操舵する後輪操舵機構8と、この後輪操
舵機111I8の作動を制御するコントロールユニット
10と、上記後輪操舵機構8と連係して設けられ、該後
輪操舵機構8をその操舵の基準となる位置(中立位置)
に常時付勢□する中立付勢手段12と、巻線方向同一の
緩衝用コイルスプリング14L、14Rをそれぞれ備え
各後輪支持部材6L、6Rと車体16との間に架設され
てなる1対の緩衝装置18L、 18Rを有する1対の
ダブルウィッシュボン式サスペンション装置42L、4
2Rとを備えてなっている。
4輪操舵装置の一部を構成するものであって、左右の後
輪4L、4Rを支持する1対の後輪支持部材6L、6R
と、これら各後輪支持部材6L、6Rに連結され、各後
輪4L、4Rを操舵する後輪操舵機構8と、この後輪操
舵機111I8の作動を制御するコントロールユニット
10と、上記後輪操舵機構8と連係して設けられ、該後
輪操舵機構8をその操舵の基準となる位置(中立位置)
に常時付勢□する中立付勢手段12と、巻線方向同一の
緩衝用コイルスプリング14L、14Rをそれぞれ備え
各後輪支持部材6L、6Rと車体16との間に架設され
てなる1対の緩衝装置18L、 18Rを有する1対の
ダブルウィッシュボン式サスペンション装置42L、4
2Rとを備えてなっている。
後輪操舵機構8は、後輪操舵ロッド20と、この後輪操
舵ロッド20を中立付勢手段12の付勢力に抗して中立
位置からその軸方向(車幅方向)に変位させるサーボモ
ータ22と、このサーボモータ22の出力軸22aに設
けられたブレーキ24およびクラッチ26と、サーボモ
ータ22の駆動力を後輪操舵ロッド20に伝達する減速
機構28とを備えてなっている。
舵ロッド20を中立付勢手段12の付勢力に抗して中立
位置からその軸方向(車幅方向)に変位させるサーボモ
ータ22と、このサーボモータ22の出力軸22aに設
けられたブレーキ24およびクラッチ26と、サーボモ
ータ22の駆動力を後輪操舵ロッド20に伝達する減速
機構28とを備えてなっている。
後輪操舵ロッド20は、車幅方向に延設され、その両端
部が左右のタイロッド30L、 30Rを介して左右の
後輪支持部材6L、6Rのナックルアーム32L、32
Rに連結されてなり、該後輪操舵ロッド20が車幅方向
に変位することにより後輪支持部材6L、6Rをキング
ピン軸線KPL、KPRまわりに回動させて後輪4L、
4Rを操舵するようになっている。
部が左右のタイロッド30L、 30Rを介して左右の
後輪支持部材6L、6Rのナックルアーム32L、32
Rに連結されてなり、該後輪操舵ロッド20が車幅方向
に変位することにより後輪支持部材6L、6Rをキング
ピン軸線KPL、KPRまわりに回動させて後輪4L、
4Rを操舵するようになっている。
サーボモータ22は、ステップモータであって、第2図
に示すように、その出力軸22aが、歯車列28aとボ
ールねじ28bとからなる減速機構28を介して後輪操
舵ロッド20に連結され、第1図に示すように、コント
ロールユニット10からの制御信号により作動して、後
輪操舵ロッド20を中立付勢手段12の付勢力に抗して
中立位置から変位させるようになっている。このサーボ
モータ22の出力軸22aには、該出力軸22aの回転
に制動を加えるブレーキ24が設けられ、このブレーキ
24の作動により、出力軸22a(ひいては後輪操舵ロ
ッド20)をロックして該後輪操舵ロッド20を所定の
変位状態に保持することができるようになっている。こ
のブレーキ24の作動は、コントロールユニット10に
よって制御される。
に示すように、その出力軸22aが、歯車列28aとボ
ールねじ28bとからなる減速機構28を介して後輪操
舵ロッド20に連結され、第1図に示すように、コント
ロールユニット10からの制御信号により作動して、後
輪操舵ロッド20を中立付勢手段12の付勢力に抗して
中立位置から変位させるようになっている。このサーボ
モータ22の出力軸22aには、該出力軸22aの回転
に制動を加えるブレーキ24が設けられ、このブレーキ
24の作動により、出力軸22a(ひいては後輪操舵ロ
ッド20)をロックして該後輪操舵ロッド20を所定の
変位状態に保持することができるようになっている。こ
のブレーキ24の作動は、コントロールユニット10に
よって制御される。
クラッチ2Bは、サーボモータ22の出力軸22aと歯
車列28aとの間に設けられ、所定の異常発生時、後輪
操舵ロッド20とサーボモータ22との連結を解除し、
これにより中立位置から変位した後輪操舵ロッド20を
中立付勢手段12の付勢力によって中立位置に復帰させ
るようになっている。このクラッチ26の作動は、コン
トロールユニット10によって制御される。
車列28aとの間に設けられ、所定の異常発生時、後輪
操舵ロッド20とサーボモータ22との連結を解除し、
これにより中立位置から変位した後輪操舵ロッド20を
中立付勢手段12の付勢力によって中立位置に復帰させ
るようになっている。このクラッチ26の作動は、コン
トロールユニット10によって制御される。
中立付勢手段12は、後輪操舵ロッド20に付設され、
第3図にその断面を詳細に示すように、車体1Bに固定
されたケーシング36を有し、このケーシング3B内に
は1対のばね受け38A、 38Bが遊嵌されて、これ
らばね受け38A、38Bの間に圧縮ばね40が配設さ
れている。上記後輪操舵ロッド20はケーシング36を
貫通して延び、この後輪操舵ロッド20には1対の鍔部
20a 、 20bが間隔をおいて形成され、該鍔部2
0a 、 20bにより上記ばね受け38A。
第3図にその断面を詳細に示すように、車体1Bに固定
されたケーシング36を有し、このケーシング3B内に
は1対のばね受け38A、 38Bが遊嵌されて、これ
らばね受け38A、38Bの間に圧縮ばね40が配設さ
れている。上記後輪操舵ロッド20はケーシング36を
貫通して延び、この後輪操舵ロッド20には1対の鍔部
20a 、 20bが間隔をおいて形成され、該鍔部2
0a 、 20bにより上記ばね受け38A。
[IBを受止する構成とされており、後輪操舵ロッド2
0は圧縮ばね40によってつねに所定の中立位置(すな
わち、後輪4L、4Rが舵角零の直進状態となる位置)
に向けて付勢されている。上記圧縮ばね40は、旋回走
行時の横力に打ち勝つだけのばね力を備えたものとされ
ている。
0は圧縮ばね40によってつねに所定の中立位置(すな
わち、後輪4L、4Rが舵角零の直進状態となる位置)
に向けて付勢されている。上記圧縮ばね40は、旋回走
行時の横力に打ち勝つだけのばね力を備えたものとされ
ている。
緩衝装置18L、 18Rは、第4図に右側の緩衝装置
18Rを示すように(左側の緩衝装置18Lについても
同様である)、ダブルウィッシニボン式サスペンション
装置42R(左側については図示せず)のストラット部
分を構成している。
18Rを示すように(左側の緩衝装置18Lについても
同様である)、ダブルウィッシニボン式サスペンション
装置42R(左側については図示せず)のストラット部
分を構成している。
緩衝装置18Rは、緩衝用コイルスプリング14Rを備
えていることはすでに述べたとおりであるが、これ以外
にダンパ44Rを備えてなっている。上記コイルスプリ
ング14Rは、上ごばね受け46R(第1図参照)およ
び下部ばね受け48Hにより上下両側から挾持されてお
り、上部ばね受け48Rは、ダンパ44Rのシリンダ4
4a Rの上端部に固設される一方、下部ばね受け48
Rは、ダンパ44Rのピストンロッド44b Rに固設
されている。そして、緩衝装置18Rは、シリンダ44
a Rの上端部においてマウント(図示せず)を介して
車体1Bにボルト結合により固定される一方、ピストン
ロッド44b R下端部に固設されたラバーブツシュ5
2Rを介して後輪4Rの回転軸線と平行な軸線まわりに
回動可能にナックル54Rに連結されている。
えていることはすでに述べたとおりであるが、これ以外
にダンパ44Rを備えてなっている。上記コイルスプリ
ング14Rは、上ごばね受け46R(第1図参照)およ
び下部ばね受け48Hにより上下両側から挾持されてお
り、上部ばね受け48Rは、ダンパ44Rのシリンダ4
4a Rの上端部に固設される一方、下部ばね受け48
Rは、ダンパ44Rのピストンロッド44b Rに固設
されている。そして、緩衝装置18Rは、シリンダ44
a Rの上端部においてマウント(図示せず)を介して
車体1Bにボルト結合により固定される一方、ピストン
ロッド44b R下端部に固設されたラバーブツシュ5
2Rを介して後輪4Rの回転軸線と平行な軸線まわりに
回動可能にナックル54Rに連結されている。
このナックル54Rは、後輪支持部材6Rの一部を構成
するものであって、該後輪支持部材6Rは、上記ナック
ル54Rと、後輪4Rを回転可能に支持する車軸58R
とからなっている。ナックル54Rの上端部および下端
部には、車体16にラバーブツシュ58Rおよび80R
を介して揺動可能に支持されたアッパアーム82Rおよ
びロアアーム84Rの先端部がボールジヨイント88R
および88Rを介してそれぞれ連結されている。ロアア
ーム84Rには、前端部がラバーブツシュ70Rを介し
て車体16に支持されたトレーリングリンク72Rの後
端部が連結され、アッパアーム82Rには、前端部がト
レーリングリンク72Rに連結されたトレーリングリン
ク74Rの後端部が連結されている。なお、第1図にお
いて、タイロッド30Hに連結されているナックルアー
ム32Rは、上記ナックル54Rと一体的に形成されて
おり、上記タイロッド30Rとの連結はボールジヨイン
ト78Rを介してなされている。
するものであって、該後輪支持部材6Rは、上記ナック
ル54Rと、後輪4Rを回転可能に支持する車軸58R
とからなっている。ナックル54Rの上端部および下端
部には、車体16にラバーブツシュ58Rおよび80R
を介して揺動可能に支持されたアッパアーム82Rおよ
びロアアーム84Rの先端部がボールジヨイント88R
および88Rを介してそれぞれ連結されている。ロアア
ーム84Rには、前端部がラバーブツシュ70Rを介し
て車体16に支持されたトレーリングリンク72Rの後
端部が連結され、アッパアーム82Rには、前端部がト
レーリングリンク72Rに連結されたトレーリングリン
ク74Rの後端部が連結されている。なお、第1図にお
いて、タイロッド30Hに連結されているナックルアー
ム32Rは、上記ナックル54Rと一体的に形成されて
おり、上記タイロッド30Rとの連結はボールジヨイン
ト78Rを介してなされている。
上記サスペンション装置42Hにおけるキングピン軸線
(ボールジヨイント88Rおよび88Hの各中心点を結
ぶ直線)KPRと緩衝装置18Rの軸線SARとは、互
いにねじれの位置の関係にある。すなわち、両軸線KP
R,SARは、交点を有さずまた平行でもない。
(ボールジヨイント88Rおよび88Hの各中心点を結
ぶ直線)KPRと緩衝装置18Rの軸線SARとは、互
いにねじれの位置の関係にある。すなわち、両軸線KP
R,SARは、交点を有さずまた平行でもない。
第5,6A、6B図に示すように、右側のサスペンショ
ン装置42Hのみならず左側のサスペンション装置42
Lについてもキングピン軸線KPLと緩衝装置18Lの
軸線SALとは互いにねじれの位置の関係にある。これ
らの図から明らかなように、左右の緩衝装置18L、
18Rの軸線SAL、SARは車両中心に対して左右対
称に配されている。これに対し、左右のキングピン軸線
KPL、KPRは車両中心に対して左右非対称に配され
、サスペンションジオメトリに左右差が設けられている
。
ン装置42Hのみならず左側のサスペンション装置42
Lについてもキングピン軸線KPLと緩衝装置18Lの
軸線SALとは互いにねじれの位置の関係にある。これ
らの図から明らかなように、左右の緩衝装置18L、
18Rの軸線SAL、SARは車両中心に対して左右対
称に配されている。これに対し、左右のキングピン軸線
KPL、KPRは車両中心に対して左右非対称に配され
、サスペンションジオメトリに左右差が設けられている
。
すなわち、第5,6A、6B図に示すように、キングピ
ン傾角、キャスタトレール角(絶対値)共に左側の方が
右側より大きく設定されている(αL〉αR1βL〉β
R)。なお、左側のキングピン軸線KPLと軸線SAL
とのねじれ長さく最短距離)および右側のキングピン軸
線KPRと軸線SARとのねじれ長さが互いに等しくな
るようキングピン軸線KPL、KPRの配置がなされて
いる。
ン傾角、キャスタトレール角(絶対値)共に左側の方が
右側より大きく設定されている(αL〉αR1βL〉β
R)。なお、左側のキングピン軸線KPLと軸線SAL
とのねじれ長さく最短距離)および右側のキングピン軸
線KPRと軸線SARとのねじれ長さが互いに等しくな
るようキングピン軸線KPL、KPRの配置がなされて
いる。
以上のように、左右のサスペンション装置42L。
42R相互間においてサスペンションジオメトリに差異
が設けられているので、ばね上荷重により各緩衝装置1
8L、 18Rから各後輪支持部材6L、6Rに作用す
る軸力によって各キングピン軸KPL。
が設けられているので、ばね上荷重により各緩衝装置1
8L、 18Rから各後輪支持部材6L、6Rに作用す
る軸力によって各キングピン軸KPL。
KPRまわりに生ずるモーメントにも差異が生ずる。す
なわち、第7A、7B図に示すように、キングピン軸線
KPLと緩衝装置18Lの軸線SALとのねじれ長さお
よびねじれ角を1.θ1とし、キングピン軸線KPRと
緩衝装置18Rの軸線SAkとのねじれ長さおよびねじ
れ角を1.θRとすると、ばね上荷重により各緩衝装置
18L、18Hに作用する軸力Nによって生ずる各キン
グピン軸線KPL、KPRまわりのモーメントM NL
、 M NRは、互いに向きが逆で、その大きさはそれ
ぞれNJslnθh、Nj!sinθ□となる。ここに
、θL〉θRであるからM、L>M、Rとなる。
なわち、第7A、7B図に示すように、キングピン軸線
KPLと緩衝装置18Lの軸線SALとのねじれ長さお
よびねじれ角を1.θ1とし、キングピン軸線KPRと
緩衝装置18Rの軸線SAkとのねじれ長さおよびねじ
れ角を1.θRとすると、ばね上荷重により各緩衝装置
18L、18Hに作用する軸力Nによって生ずる各キン
グピン軸線KPL、KPRまわりのモーメントM NL
、 M NRは、互いに向きが逆で、その大きさはそれ
ぞれNJslnθh、Nj!sinθ□となる。ここに
、θL〉θRであるからM、L>M、Rとなる。
このようにモーメントM、L、M、Rに左右差をもたせ
るようにしたのは以下の理由によるものである。
るようにしたのは以下の理由によるものである。
すなわち、第1図に示すように、上記コイルスプリング
14L、 14Rは、緩衝装置18L、 18Hに作用
するばね上荷重により図示矢印A方向に圧縮変形するが
、この変形に伴い該コイルスプリング14L、 14R
は捩り変形を起こそうとする。しかしながら、コイルス
プリング14L、14R(7)両端部は該コイルスプリ
ング14L、 14Rが不用意に回転しないように上部
ばね受け48L、 48Rと下部ばね受け48L、48
Rとで回止めがなされているため、上記捩り変形が妨げ
ら、れてばね上およびばね下問にトルクを生ずることと
なる。このトルクは、左右のコイルスプリング14L、
14Rの巻線方向が互いに同一(右ねじ方向)であるた
め、図中矢印Bで示すように、互いに向きが同一になる
。この場合において、上部ばね受け48L、46Rは車
体16に固定されているので、上記トルクは、下部ばね
受け48L、 48Rから後輪支持部材6L、6Rに伝
達され、この後輪支持部材6L、6Rをキングピン軸線
34L、34Rまわりに回転させる図示C方向のモーメ
ントとして作用し、これにより後輪操舵ロッド20は図
示り方向に付勢されることとなる。しかしながら、本実
施例においては、第8A、8B図に示すように、ばね上
荷重より各緩衝装置18L、 18Hに作用する軸力N
によって生ずる各キングピンKPL、KPRまわりのモ
ーメントMNL、MHHに差異が設けられており、この
差異は、緩衝装置18L。
14L、 14Rは、緩衝装置18L、 18Hに作用
するばね上荷重により図示矢印A方向に圧縮変形するが
、この変形に伴い該コイルスプリング14L、 14R
は捩り変形を起こそうとする。しかしながら、コイルス
プリング14L、14R(7)両端部は該コイルスプリ
ング14L、 14Rが不用意に回転しないように上部
ばね受け48L、 48Rと下部ばね受け48L、48
Rとで回止めがなされているため、上記捩り変形が妨げ
ら、れてばね上およびばね下問にトルクを生ずることと
なる。このトルクは、左右のコイルスプリング14L、
14Rの巻線方向が互いに同一(右ねじ方向)であるた
め、図中矢印Bで示すように、互いに向きが同一になる
。この場合において、上部ばね受け48L、46Rは車
体16に固定されているので、上記トルクは、下部ばね
受け48L、 48Rから後輪支持部材6L、6Rに伝
達され、この後輪支持部材6L、6Rをキングピン軸線
34L、34Rまわりに回転させる図示C方向のモーメ
ントとして作用し、これにより後輪操舵ロッド20は図
示り方向に付勢されることとなる。しかしながら、本実
施例においては、第8A、8B図に示すように、ばね上
荷重より各緩衝装置18L、 18Hに作用する軸力N
によって生ずる各キングピンKPL、KPRまわりのモ
ーメントMNL、MHHに差異が設けられており、この
差異は、緩衝装置18L。
18Hのコイルスプリング14L、14Rの変形に伴い
各緩衝装置18L、 18Rから各後輪支持部材6L。
各緩衝装置18L、 18Rから各後輪支持部材6L。
6Rに作用するトルクによって生ずるキングピンKPL
、KPRまわりのモーメントMT、MTの方向と反対方
向のモーメントMNLの方がモーメントM〒、MTの方
向と同方向のモーメントMNRより大きくなるように設
定されているので、モーメントMNL、M、Rの総和M
NL−MNR(左回りを正とする)がモーメントM、、
M丁の総和2Mt(右回りを正とする)に等しくなるよ
うに第7A、7B図に示すねじれ角θL、θRの大きさ
を適当に設定すれば、各キングピン軸線KPL 、KP
Rまわりのモーメントを零にすることが可能となる。
、KPRまわりのモーメントMT、MTの方向と反対方
向のモーメントMNLの方がモーメントM〒、MTの方
向と同方向のモーメントMNRより大きくなるように設
定されているので、モーメントMNL、M、Rの総和M
NL−MNR(左回りを正とする)がモーメントM、、
M丁の総和2Mt(右回りを正とする)に等しくなるよ
うに第7A、7B図に示すねじれ角θL、θRの大きさ
を適当に設定すれば、各キングピン軸線KPL 、KP
Rまわりのモーメントを零にすることが可能となる。
したがって、このようにした場合には、第1図において
後輪操舵ロッド20を図示り方向に付勢する力も矢印E
方向のモーメントM、L、 MNRの作用により消失す
ることとなる。
後輪操舵ロッド20を図示り方向に付勢する力も矢印E
方向のモーメントM、L、 MNRの作用により消失す
ることとなる。
第1図に示すように、コントロールユニット10は、上
記サーボモータ22、ブレーキ24およびクラッチ26
の作動制御を行うものであることはすでに述べたとおり
であるが、このコントロールユニット10による制御は
、同図に示すように、後輪操舵装置2が4輪操舵装置の
一部を構成するものであることから、所要の4輪操舵機
能を果たすべく行われるようになってい7る。
記サーボモータ22、ブレーキ24およびクラッチ26
の作動制御を行うものであることはすでに述べたとおり
であるが、このコントロールユニット10による制御は
、同図に示すように、後輪操舵装置2が4輪操舵装置の
一部を構成するものであることから、所要の4輪操舵機
能を果たすべく行われるようになってい7る。
4輪操舵装置は、後輪操舵装置2のほかに、前輪操舵機
構100と、走行条件に応じた適切な後輪操舵制御のた
めにコントロールユニット10へ種々の情報を送る各種
センサとを備えてなっている。
構100と、走行条件に応じた適切な後輪操舵制御のた
めにコントロールユニット10へ種々の情報を送る各種
センサとを備えてなっている。
前輪操舵機構100は、車幅方向に延設され、両端部が
左右のタイロッド102 L、 102 Rおよびナッ
クルアーム104 L、 104 Rを介して左右の前
輪108 L、 106 Rに連結されたラック108
と、一端部にラック108と噛合するビニオン110が
設けられるとともに他端部にステアリングホイール11
2が設けられたステアリングシャフト114とからなり
、ステアリングホイール112のハンドル操作により、
ラック108を車幅方向に変位させて前輪106 L、
106 Rを操舵するようになっている。
左右のタイロッド102 L、 102 Rおよびナッ
クルアーム104 L、 104 Rを介して左右の前
輪108 L、 106 Rに連結されたラック108
と、一端部にラック108と噛合するビニオン110が
設けられるとともに他端部にステアリングホイール11
2が設けられたステアリングシャフト114とからなり
、ステアリングホイール112のハンドル操作により、
ラック108を車幅方向に変位させて前輪106 L、
106 Rを操舵するようになっている。
コントロールユニット10による後輪操舵制御は、車速
感応で行われるようになっており、車速に応じた操舵比
(後輪舵角/前輪舵角)の変更の一例としては第9図に
示すような場合がある。同図に示す制御特性を付与した
ときには、前輪舵角に対する後輪舵角は、車速が大きく
なるに従って同位相方向へ変化することとなり、このよ
うすを第10図に示す。
感応で行われるようになっており、車速に応じた操舵比
(後輪舵角/前輪舵角)の変更の一例としては第9図に
示すような場合がある。同図に示す制御特性を付与した
ときには、前輪舵角に対する後輪舵角は、車速が大きく
なるに従って同位相方向へ変化することとなり、このよ
うすを第10図に示す。
このような後輪操舵制御をなすべく、第1図に示すよう
に、コントロールユニット10には、ハンドル舵角セン
サ11B、車速センサ118 、および上記サーボモー
タ22の回転位置を検出するロータリエンコーダ94か
らの信号が入力され、コントロールユニット10では、
ハンドル舵角(理論的に前輪舵角と等しい)と車速とに
基づいて目標後輪舵角を演算し、必要とする後輪操舵量
に対応する制御信号がサーボモータ22に出力される。
に、コントロールユニット10には、ハンドル舵角セン
サ11B、車速センサ118 、および上記サーボモー
タ22の回転位置を検出するロータリエンコーダ94か
らの信号が入力され、コントロールユニット10では、
ハンドル舵角(理論的に前輪舵角と等しい)と車速とに
基づいて目標後輪舵角を演算し、必要とする後輪操舵量
に対応する制御信号がサーボモータ22に出力される。
そして、サーボモータ22の作動が適正になされている
か否かをロータリエンコーダ94によって常時監視しつ
つ、つまりフィードバック制御の下で後輪の4L、4R
の操舵がなされるようにな“っている。
か否かをロータリエンコーダ94によって常時監視しつ
つ、つまりフィードバック制御の下で後輪の4L、4R
の操舵がなされるようにな“っている。
コントロールユニット10における後輪操舵の制御例に
ついて、第11図のフローチャートを参照しながら説明
する。なお、以下の説明でPはステップを示す。
ついて、第11図のフローチャートを参照しながら説明
する。なお、以下の説明でPはステップを示す。
イグニッションキースイッチのONと共に制御が開始さ
れ、まず、Plでブレーキ24が解除され、P2でクラ
ッチ26の接続が行われた後、P3でセンサ94.11
6 、118からの信号が読み込まれる。
れ、まず、Plでブレーキ24が解除され、P2でクラ
ッチ26の接続が行われた後、P3でセンサ94.11
6 、118からの信号が読み込まれる。
P3の後、P4において、後輪操舵機構8の一部に故障
が発生したか否か、例えばモータ22の駆動制御を正常
に行うことのできないような故障が発生したか否かが判
別される。このP4の判別でNoのときは、車速と舵角
とを第9図(第10図)の操舵比特性に照して、目標操
舵角θRが決定される。この後は、P6において、上記
θRが出力される(フィードバック制御)。
が発生したか否か、例えばモータ22の駆動制御を正常
に行うことのできないような故障が発生したか否かが判
別される。このP4の判別でNoのときは、車速と舵角
とを第9図(第10図)の操舵比特性に照して、目標操
舵角θRが決定される。この後は、P6において、上記
θRが出力される(フィードバック制御)。
前記P4の判別でYESのときは、Plにおいてクラッ
チ26が切断される。これにより中立付勢手段13によ
って後輪4L、4Rが中立位置とされる。この後、P8
においてブレーキ24を締結した後、P9においてモー
タ22への電源を遮断する。
チ26が切断される。これにより中立付勢手段13によ
って後輪4L、4Rが中立位置とされる。この後、P8
においてブレーキ24を締結した後、P9においてモー
タ22への電源を遮断する。
そして、PIOにおいて、所定時間経過したことを確認
した後、pHでクラッチ26が接続される。上記PLO
の処理は、P7でのクラッチ26の切断によって後輪4
L、4Rが確実に中立位置へ復帰するのを待つためであ
り、またPllでクラッチ2Bを接続するのは、ブレー
キ24をも利用した中立位置の保持を行うためである。
した後、pHでクラッチ26が接続される。上記PLO
の処理は、P7でのクラッチ26の切断によって後輪4
L、4Rが確実に中立位置へ復帰するのを待つためであ
り、またPllでクラッチ2Bを接続するのは、ブレー
キ24をも利用した中立位置の保持を行うためである。
以上詳述したように、本実施例によれば、ばね上荷重に
より左右の各緩衝装置18L、 18Rから各後輪支持
部材6L、6Rに作用する軸力N、 Nによって生ずる
キングピン軸線KPL、KPRまわりのモーメントM、
L、 M、Rの総和が、ばね上荷重による各コイルスプ
リング14L、 14Rの変形に伴い各緩衝装置18L
、 18Rから各後輪支持部材6L。
より左右の各緩衝装置18L、 18Rから各後輪支持
部材6L、6Rに作用する軸力N、 Nによって生ずる
キングピン軸線KPL、KPRまわりのモーメントM、
L、 M、Rの総和が、ばね上荷重による各コイルスプ
リング14L、 14Rの変形に伴い各緩衝装置18L
、 18Rから各後輪支持部材6L。
6Rに作用するトルクによって生ずる各キングピン軸線
KPL、KPRまわりのモーメントMT。
KPL、KPRまわりのモーメントMT。
M7の向きとは逆向きになるように、1対のサスペンシ
ョン装置42L、42R相互間においてサスペンション
ジオメトリに差異が設けられているので、上記コイルス
プリング14L、 14Rの変形に伴って生ずるキング
ピン軸線KP、、KPRまわりのモーメントMT、MT
は上記軸力N、Nによって生ずるキングピン軸線KPL
、KPRまわりのモーメントM NL、 M NRによ
り相殺あるいは低減されることとなる。したがって後輪
操舵機構8による後輪操舵に要する駆動力を右方向操舵
と左方向操舵とで均等あるいは均等な値に近づけること
ができる。そして、旋回走行時等において中立付勢手段
12が後輪操舵ロッド20を中立位置に保持しうる限界
横力に左右差がなくなりあるいは小さくなるので、該中
立付勢手段12のばね力を小さく設定することができ、
これにより、サーボモータ22の小型化および省エネル
ギ化を図ることができる。
ョン装置42L、42R相互間においてサスペンション
ジオメトリに差異が設けられているので、上記コイルス
プリング14L、 14Rの変形に伴って生ずるキング
ピン軸線KP、、KPRまわりのモーメントMT、MT
は上記軸力N、Nによって生ずるキングピン軸線KPL
、KPRまわりのモーメントM NL、 M NRによ
り相殺あるいは低減されることとなる。したがって後輪
操舵機構8による後輪操舵に要する駆動力を右方向操舵
と左方向操舵とで均等あるいは均等な値に近づけること
ができる。そして、旋回走行時等において中立付勢手段
12が後輪操舵ロッド20を中立位置に保持しうる限界
横力に左右差がなくなりあるいは小さくなるので、該中
立付勢手段12のばね力を小さく設定することができ、
これにより、サーボモータ22の小型化および省エネル
ギ化を図ることができる。
なお、本実施例においては、キングピン軸線KPL、K
PRと緩衝装置18L、 18Rの軸線SA、。
PRと緩衝装置18L、 18Rの軸線SA、。
SARとのねじれ長さは共に1で等しく、ねじれ角θL
、θRに差異をもたせることにより上記効果を得るよう
にしたが、上記1を左右で異なったものとすることによ
り上記効果を得るようにしてもよいことはもちろんであ
る。
、θRに差異をもたせることにより上記効果を得るよう
にしたが、上記1を左右で異なったものとすることによ
り上記効果を得るようにしてもよいことはもちろんであ
る。
また、本実施例においては、ダブルウィッシュボン式サ
スペンション装置を備えた後輪操舵装置について説明し
たが、マクファーソンストラット式サスペンション装置
等を備えた後輪操舵装置においても同様の作用効果を得
ることができる。
スペンション装置を備えた後輪操舵装置について説明し
たが、マクファーソンストラット式サスペンション装置
等を備えた後輪操舵装置においても同様の作用効果を得
ることができる。
第1図は本発明に係る車両の後輪操舵装置の一実施例を
示す全体構成図、 第2図は上記実施例の後輪操舵機構を示す構成図、 第3図は上記実施例の中立付勢手段を示す詳細断面図、 第4図は上記実施例の緩衝装置を備えた右側のリヤサス
ペンション装置を斜め後方から見て示す図、 第5図は上記実施例の緩衝装置の軸線とキングピン軸線
との関係を後方から見て示す模式図、第6Aおよび6B
図は第5図のVIA方向およびVIB方向矢視図、 第7Aおよび7B図は本実施例の作用を示す後方斜視図
、 第8Aおよび8B図は本実施例の作用を示す平面図、 第9および10図は上記実施例に係る後輪操舵装置を構
成要素の一部とする4輪操舵装置の作用を示す特性図、 第11図は上記実施例のコントロールユニットによる制
御例を示すフローチャートである。 2・・・後輪操舵装置 4L、4R・・・後輪6L
、6R・・・後輪支持部材 8・・・後輪操舵機構 12・・・中立付勢手段1
4L、 14R・・・緩衝用コイルスプリング16・・
・車体 18L、 18R・・・緩衝装置
20・・・後輪操舵ロッド 42L、 42R・・・ダブルウィッシュボン式サスペ
ンション装置 KPL、KPR・・・キングピン軸線 5ALI SAR・・・緩衝装置の軸線第9図
示す全体構成図、 第2図は上記実施例の後輪操舵機構を示す構成図、 第3図は上記実施例の中立付勢手段を示す詳細断面図、 第4図は上記実施例の緩衝装置を備えた右側のリヤサス
ペンション装置を斜め後方から見て示す図、 第5図は上記実施例の緩衝装置の軸線とキングピン軸線
との関係を後方から見て示す模式図、第6Aおよび6B
図は第5図のVIA方向およびVIB方向矢視図、 第7Aおよび7B図は本実施例の作用を示す後方斜視図
、 第8Aおよび8B図は本実施例の作用を示す平面図、 第9および10図は上記実施例に係る後輪操舵装置を構
成要素の一部とする4輪操舵装置の作用を示す特性図、 第11図は上記実施例のコントロールユニットによる制
御例を示すフローチャートである。 2・・・後輪操舵装置 4L、4R・・・後輪6L
、6R・・・後輪支持部材 8・・・後輪操舵機構 12・・・中立付勢手段1
4L、 14R・・・緩衝用コイルスプリング16・・
・車体 18L、 18R・・・緩衝装置
20・・・後輪操舵ロッド 42L、 42R・・・ダブルウィッシュボン式サスペ
ンション装置 KPL、KPR・・・キングピン軸線 5ALI SAR・・・緩衝装置の軸線第9図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 左右の後輪を支持する1対の後輪支持部材と、これら各
後輪支持部材に連結され、前記各後輪を操舵する後輪操
舵機構と、巻線方向同一の緩衝用コイルスプリングをそ
れぞれ備え前記各後輪支持部材と車体との間に架設され
てなる1対の緩衝装置を有する1対のサスペンション装
置とを備えた車両の後輪操舵装置において、 ばね上荷重により前記各緩衝装置から前記各後輪支持部
材に作用する軸力によって生ずるキングピン軸線まわり
のモーメントの総和が、ばね上荷重による前記各コイル
スプリングの変形に伴い前記各緩衝装置から前記各後輪
支持部材に作用するトルクによって生ずる前記各キング
ピン軸線まわりのモーメントの向きとは逆向きになるよ
うに、前記1対のサスペンション装置相互間においてサ
スペンションジオメトリに差異が設けられていることを
特徴とする車両の後輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12264189A JPH02299984A (ja) | 1989-05-16 | 1989-05-16 | 車両の後輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12264189A JPH02299984A (ja) | 1989-05-16 | 1989-05-16 | 車両の後輪操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02299984A true JPH02299984A (ja) | 1990-12-12 |
Family
ID=14840999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12264189A Pending JPH02299984A (ja) | 1989-05-16 | 1989-05-16 | 車両の後輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02299984A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004276736A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Mazda Motor Corp | 自動車のフロントサスペンション装置 |
JP2007083833A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Toyota Motor Corp | 操舵輪用ストラット式サスペンション |
JP2012136143A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Toyota Motor Corp | 車両用懸架装置および車両の制動偏向抑制方法 |
-
1989
- 1989-05-16 JP JP12264189A patent/JPH02299984A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004276736A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Mazda Motor Corp | 自動車のフロントサスペンション装置 |
JP2007083833A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Toyota Motor Corp | 操舵輪用ストラット式サスペンション |
JP4701947B2 (ja) * | 2005-09-21 | 2011-06-15 | トヨタ自動車株式会社 | 操舵輪用ストラット式サスペンション |
JP2012136143A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Toyota Motor Corp | 車両用懸架装置および車両の制動偏向抑制方法 |
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