JPH02298011A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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JPH02298011A
JPH02298011A JP11900789A JP11900789A JPH02298011A JP H02298011 A JPH02298011 A JP H02298011A JP 11900789 A JP11900789 A JP 11900789A JP 11900789 A JP11900789 A JP 11900789A JP H02298011 A JPH02298011 A JP H02298011A
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JP
Japan
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manganese
electrolytic capacitor
solid electrolytic
anode body
solid electrolyte
Prior art date
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Pending
Application number
JP11900789A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kuranuki
健司 倉貫
Yoichi Aoshima
青島 洋一
Junji Ozaki
尾崎 潤二
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は導電性高分子を固体電解質として用いた固体電
解コンデンサに関するものである。
従来の技術 従来、導電性高分子を固体電解質として使用した固体電
解コンデンサとしては、特開昭62−181415号公
報に示されているように、弁金属よりなる陽極体の表面
の陽極化成皮膜上の陰極を取り出す部分全体に、二酸化
マンガンなどの金属酸化物の半導体層を形成し、さらに
その上に導電性高分子膜の固体電解質層を形成した構成
が既に公知である。また特開昭63−158829号公
報では、陽極酸化皮膜の絶縁物上に二酸化マンガンなど
の金属酸化物の半導体層を形成することにより、陽極体
の表面が導電化されるようにして、導電性高分子を電解
重合することが可能となることが特徴となっている。こ
の場合、二酸化マンガン層の形成方法としては、従来の
二酸化マンガンを固体電解質として使用した固体電解コ
ンデンサと同様の方法が一般的で、陽極体を硝酸マンガ
ン溶液に浸漬した後、150℃から350℃の温度で熱
分解する方法を採用しており、このようにして形成した
二酸化マンガンの上に°導電性高分子を電解重合により
形成して固体電解質としていた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の固体電解コンデンサにおいて
は、二酸化マンガン層を電極上に形成する場合、陽極体
を硝酸マンガン溶液に浸漬した後、150℃から350
℃の高温で熱分解を行うようにしているため、この熱分
解過程で発生するNOxガスや熱、さらには残存する硝
酸根が誘電体酸化皮膜を劣化させることになり、その結
果、最終的に得られる固体電解コンデンサの耐圧の低下
や、漏れ電流の増加などの特性劣化を引き起こす原因に
なっていた。
本発明はこのような課題を解決するもので、導電性高分
子を固体電解質とする固体電解コンデンサの耐圧を向上
させ、小型大容量で漏れ電流の少ない固体電解コンデン
サを提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、弁金属よりなる陽
極体の表面に陽極化成皮膜を形成し、かつこの陽極化成
皮膜上の陰極を取り出す部分全体に、有機カルボン酸マ
ンガン塩の水溶液を付着させ、加熱処理してマンガン酸
化物層を形成し、さらにその上に電解重合により導電性
高分子膜の固体電解質層を形成したものである。
作用 上記構成によれば、陽極化成皮膜上の陰極を取り出す部
分全体に、有機カルボン酸マンガン塩の水溶液を付着さ
せ、加熱処理してマンガン酸化物層を形成し、さらにそ
の上に電解重合により導電性高分子膜の固体電解質層を
形成するようにしているため、従来のような二酸化マン
ガン調製に必要だった硝酸マンガン溶液への浸漬および
熱処理の工程がな(なり、その結果、従来のような硝酸
マンガンの熱分解過程で発生するNo8ガスや残留硝酸
根および分解時の熱によって誘電体酸化皮膜を劣化させ
るようなことはな(なるため、固体電解コンデンサの耐
圧が低下したり、漏れ電流が増加したりするということ
はなくなるものである。
また、従来は、定格電圧に対して3〜4倍の化成電圧で
化成処理した電極体を必要としていたが、本発明におい
ては、耐圧を向上させることにより、化成電圧を低下さ
せることができるため、定格電圧に対する容量値を増加
させることができ、その結果、小型で大容量の固体電解
コンデンサを提供することが可能となる。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。
まず、塩酸などで電解エツチングされた弁金属であるア
ルミニウム箔からなる7 sa X 7−の陽極体1の
一部にアルミニウムの陽極引出しリード錦を溶接し、そ
してアジピン酸アンモニウム3%の化成液中で70Vの
定電圧を印加して化成を行うことによって陽極体1の表
面に陽極化成皮膜2を形成した。
次に、第1表に示した有機カルボン酸マンガン塩である
酢酸マンガンの濃度と熱分解条件によって陽極化成皮膜
2上の陰極を取り出す部分全体に、酢酸、マンガンの水
溶液を付着させるとともに、熱分解反応を行わせてマン
ガン酸化物層3を形成し、その後、この熱分解反応で破
壊された化成皮膜欠陥部を修復するために、再びアジピ
ン酸アンモニウム3%の化成液中で50Vの電圧を印加
し、再化成を行った。
第  1  表 そして、上記マンガン酸化物層3の上に電解重合により
導電性高分子膜の固体電解質層4を形成した。この場合
、導電性高分子の電解重合は次のようにして行った。す
なわち、重合液の組成としては、支持電解質としてトリ
イソプロピルナフタレンスルフオン酸ナトリウム0.1
モル/e、ポリアクリル酸0.2wt%、モノマーとし
てビロール0.9モル/eの水溶液を調製し、この重合
液中にマンガン処理を施した陽極体1を浸漬し、そして
マンガン処理面に給電して、2 m A定電流で約20
分間電解重合することにより、陽極体1の表面全体にポ
リピロールの導電性高分子膜の固体電解質層4を形成し
た。
さらにこの導電性高分子膜の固体電解質層4の上には、
アクアタッグによるグラファイト層5と銀ペイント層6
をそれぞれ塗布して乾燥することによって形成し、そし
てまた銀ペイント層6の上にはリード線を半田付けする
ことにより陰極リードを引き出して固体電解コンデンサ
を構成した。
そしてこのようにして構成した固体電解コンデンサ素子
を32Vで2時間エージング処理し、その後、定格電圧
の初期特性を測定してみると、その測定結果は第2表に
示す通りとなった。なお、従来例はエージング電圧が2
2V程度でショートしたため、20Vの電圧でエージン
グしたものを示した。
LCI定電圧は実施例では25v、従来例では16Vで
ある。
第2表 初期特性 n=1oの平均値 上記測定で使用した電極箔の電解液中での容量は6.8
μFであるため、容量達成率は79.4〜89.7%と
なる。前述したように従来例ではエージング中にショー
トが発生するものちあり、エージング可能な最高電圧も
本実施例に比較してがなり低い水準となった。従って、
従来例では70V化成箔を使用して最高16V−Wまで
しかできなかったのに対して、実施例1および2では2
5W−■までが可能となり、その結果、箔耐圧/定格電
圧比を大幅に小さくすることができるようになった。
以上のようにして作製した固体電解コンデンサ素子の絶
縁破壊電圧(V−1曲線)を次のようにして測定した。
すなわち、固体電解コンデンサ素子をスィーブ電源に正
方向に接続し、IOV/minの掃引速度で昇圧し、コ
ンデンサ素子に流れる電流が100μA以上になった時
の電圧を絶縁破壊電圧とし、この電圧で固体電解コンデ
ンサの耐圧を評価した。
第2図は実施例および従来例の典型的なV−1曲線をそ
れぞれ示したものであり、また第3図は測定耐圧を条件
別にプロットしたものである。
第2図および第3図から明らかなように、本実施例では
、製品耐圧は30〜60%向上した。また熱分解温度な
どの熱分解条件にはその値はあまり依存せず、マンガン
処理材料による違いの効果が主なものであると考えられ
る。
この効果を解析するために、本発明の実施例1および2
と従来例における熱分解生成物をX線回折で結晶構造の
解析をした結果、実施例1および2の酢酸マンガンを使
用したものにおいては、酢酸マンガン無水物、 M n
 203 、 M n Oが主生成物で、MnO2の生
成はわずかなもので、この場合、熱分解温度が高いとそ
の比率は増えるが、その量はわずかであった。これに対
し、従来例の硝酸マンガンを使用したものは、はとんど
がMnO2に変化していた。
このように本発明の実施例1および2と従来例とでは、
熱分解後に生成されるマンガン酸化物の構造が異なって
おり、またマンガン酸化物の結晶構造の違いと、硝酸根
が存在しないこと、および酢酸根の存在による化成性の
出現が、漏れ電流水準の低下や、耐圧向上の要因となっ
ていると考えられる。
なお、上記実施例では酢酸マンガンを使用した例につい
て説明したが、これ以外の有機カルボン酸マンガン塩と
して、蟻酸マンガンや蓚酸マンガンなどを使用した場合
も、上記実施例と同様のマンガン酸化物の生成およびカ
ルボン酸根の存在が期待できるものである。
発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように本発明によれば、
弁金属よりなる陽極体表面の陽極化成皮膜上の陰極を取
り出す部分全体に、有機カルボン酸マンガン塩の水°溶
液を付着させ、加熱処理してマンガン酸化物層を形成し
、さらにその上に電解重合により導電性高分子膜の固体
電解質層を形成するようにしているため、従来のような
二酸化マンガン調製に必要だった硝酸マンガン溶液への
浸漬および熱処理の工程がなくなり、その結果、従来の
ような硝酸マンガンの熱分解過程で発生するNOxガス
や残留硝酸根および分解時の熱によって誘電体酸化皮膜
を劣化させるようなことはなくなるため、固体電解コン
デンサの耐圧の低下を抑制することができ、これにより
、定格電圧を従来より約50〜60%あげることができ
る。すなわち、同容量、同定格電圧の固体電解コンデン
サを得る場合は、その形状を小型化することができると
いう利点がある。
また陽極体上に残留するカルボン酸根には化成性がある
ため、漏れ電流の水準を小さくすることができ、これに
より、低い漏れ電流で高耐圧のコンデンサを作製できる
という利点があり、工法的にもきわめて実用的効果の大
きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す固体電解コンデンサ素
子の断面図、第2図は本発明の実施例および従来例の典
型的なV−■曲線図、第3図は測定耐圧を条件別にプロ
ットした図である。 1・・・・・・陽極体、2・・・・・・陽極化成皮膜、
3・・・・・・マンガン酸化物層、4・・・・・・固体
電解質層。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 ほか1名l゛11梶
休 萬2図 10v/SSb□etPsPeej− o    fo    20   36    at)
V  −m−(V) 第3図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)弁金属よりなる陽極体の表面に陽極化成皮膜を形
    成し、かつこの陽極化成皮膜上の陰極を取り出す部分全
    体に、有機カルボン酸マンガン塩の水溶液を付着させ、
    加熱処理してマンガン酸化物層を形成し、さらにその上
    に電解重号により導電性高分子膜の固体電解質層を形成
    したことを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. (2)有機カルボン酸マンガン塩が酢酸マンガンである
    特許請求の範囲第1項記載の固体電解コンデンサ。
JP11900789A 1989-05-12 1989-05-12 固体電解コンデンサ Pending JPH02298011A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04315413A (ja) * 1991-04-15 1992-11-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体電解コンデンサの製造方法
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