JPH0229477Y2

JPH0229477Y2 -

Info

Publication number: JPH0229477Y2
Application number: JP1987059830U
Authority: JP
Priority date: 1987-04-22
Filing date: 1987-04-22
Publication date: 1990-08-08
Also published as: JPS63168582U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、スパイラル方式が採用された自動販
売機の商品送り出し装置に関する。

（従来の技術）従来、スパイラルが用いられた自動販売機の商
品送り出し装置としては、実開昭50−69199号が
知られており、その構成を第２図及び第３図に示
す。

自動販売機本体１の内部には、スライドプレー
ト２が複数段にわたつて水平に設置され、各スラ
イドプレート２上にスパイラル３が回転可能に設
置されている。このスパイラル３の後端には、駆
動用のモータ（図示せず）が連結され、またスパ
イラル３の各〓間には複数の商品４（第２図参
照）が挿入されている。

この自動販売機では、購入者がコイン投入口５
にコインを入れて商品選択ボタン６を押すと、指
定されたスライドプレート２上のスパイラル３が
回転し、最前方の商品４が押し出されて取出口７
へと落下する。また、押し出された商品４を一旦
バツケト８で受取り、バケツト８が下降して取出
口７まで搬送するタイプもある。

（考案が解決しようとする問題点）しかし、従来の商品送り出し装置にあつては、
スパイラル３の最前方で待機している商品４が振
動や衝撃で滑つて落下したり、或いは作動時に２
個続けて取出口７やバケツトに送られる場合があ
つた。

本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、簡単な改良で振動や衝撃によ
る商品の落下を防止すると共に商品の送り出しに
何ら支障のない自動販売機の商品送り出し装置を
提供することにある。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するため、本考案は、水平なス
ライドプレートと、該スライドプレート上に回転
可能に設置されたスパイラルとを具備し、スパイ
ラルを回転させることで該スパイラルの各〓間に
挿入された商品を順次前方に送り出すようにした
自動販売機の商品送り出し装置において、前記ス
ライドプレートの前端に、最前方の商品の下端を
支持する商品送り出し方向上りの傾斜面を設けて
いる。

（作用）前記構成により、待機状態にある最前方の商品
は、商品送り出し方向上りの傾斜面によつて下端
を支持されその滑落を阻止される。

送り出し動作時にはスパイラルの回転に伴つて
最前方の商品は傾斜面を乗越えて該スパイラルよ
り押し出され、取出口或いはバケツトに落下す
る。このとき、次の商品は、傾斜面によつてその
下端を支持されその滑落を阻止される。

（実施例）第１図並びに第４図には、本考案が適用された
自動販売機の商品送り出し装置１０が示されてお
り、第１図は要部の縦断側面図、第４図は正面図
である。

この商品送り出し装置１０は、水平なスライド
プレート１２と、該スライドプレート１２上に回
転可能に設置されたスパイラル１３と、該スパイ
ラル回転用のモータ（図示省略）とから構成され
ている。

スライドプレート１２は、第４図から分るよう
に断面がＬ字形の側板１２ａ，１２ｂで構成さ
れ、各側板１２ａ，１２ｂはスパイラル１３及び
商品１４の横移動を規制する。また、スライドプ
レート１２の下面には、断面コ字形の固定板１５
を介してラツクプレート１１により引出し可能に
支持され、ラツクプレート１１の前方は、下方に
90゜折曲げられた後、180°上方に折返されている。
この折返された前面には、傾斜面１６ａを有する
取付枠１６が固着され、該取付枠１６に各商品１
４の品名プレート１７が取付けられている。

また、スライドプレート１２の前端中央には、
突起１８が切起し加工によつて形成されている。
この突起１８は、最前方の商品１４の下端を支持
可能な商品送り出し方向上りの傾斜面１８ａを具
備している。この傾斜面１８ａの傾斜角度は、待
機時において最前方の商品１４が振動等で容易に
滑落せず、しかも送り出し時には商品１４が容易
に乗越えられる程度に設定されている。なお、こ
の突起１８は別部材にて形成し、これを固着手段
でスライドプレート１２の前端中央に固着するよ
うにしてもよい。

スパイラル１３は、本実施例では２本並設され
（第４図参照）、横幅のある商品１４を左右均等に
送り出せるようになつている。勿論、幅寸法の小
さい商品を送る場合は、１本のスパイラル１３で
充分である。このスパイラル１３の各〓間には複
数の商品１４が１個ずつ挿入されており（図では
１個のみ示す）、図示省略のモータによつてスパ
イラル１３が回転すると、１回転で１ピツチずつ
商品１４が前方に移動する。

以上のように構成された本実施例の商品送り出
し装置１０は、次のように作動する。

スパイラル１３の最前方の商品１４は、下端が
突起１８の傾斜面１８ａに当接し、上方の背面が
スパイラル１３の頂部に当接している。従つて、
この状態で商品１４に振動や衝撃が作用しても商
品１４が前方に滑り出すことはない。

購入者が自動販売機にコインを入れて商品選択
ボタン（図示省略）を押すと、バケツト（図示省
略）が上昇して指定されたスライドプレート１２
の出口側で停止する。続いて、モータによりスパ
イラル１３が１回転すると、各商品１４は１ピツ
チずつ前方に移動し、最前方の商品１４は傾斜面
１８ａを乗越えてスパイラル１３より押し出され
バケツト側に落下する。このとき、次の商品１４
は傾斜面１８ａによつて下端を支持されるので、
商品１４が２個続けて落下することはない。

また、取付枠１６の上面は、第１図から分るよ
うに傾斜しているので、商品１４の落下は取付枠
１６に引掛かることなくスムーズに行なわれる。

商品１４を受容したバケツトは、商品取出口
（図示省略）まで下降した後に停止して第１図の
状態に戻る。

（考案の効果）以上詳述したように、本考案によれば、待機状
態にある最前方の商品の下端を、商品送り出し方
向上りの傾斜面によつて支持することでその滑落
を阻止することができるので、待機位置にある商
品が振動や衝撃でスライドプレートから落下する
のを簡単な改良で防止できると共に、商品を送り
出す際にもこの突起が妨げとなることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す商品送り出し
装置の要部の縦断側面図、第２図、第３図は従来
例を示すもので、第２図は商品送り出し装置の要
部の縦断側面図、第３図は自動販売機の正面図、
第４図は第１図の正面図である。１０……商品送り出し装置、１２……スライド
プレート、１３……スパイラル、１４……商品、
１８ａ……傾斜面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 水平なスライドプレートと、該スライドプレ
ート上に回転可能に設置されたスパイラルとを
具備し、スパイラルを回転させることで該スパ
イラルの各〓間に挿入された商品を順次前方に
送り出すようにした自動販売機の商品送り出し
装置において、前記スライドプレートの前端に、最前方の商
品の下端を支持する商品送り出し方向上りの傾
斜面を設けたことを特徴とする自動販売機の商品送り出し装
置。 (2) 前記傾斜面が、前記スライドプレート前端に
形成された切起し片からなる実用新案登録請求
の範囲第(1)項に記載の自動販売機の商品送り出
し装置。