JPH02293796A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JPH02293796A
JPH02293796A JP1113369A JP11336989A JPH02293796A JP H02293796 A JPH02293796 A JP H02293796A JP 1113369 A JP1113369 A JP 1113369A JP 11336989 A JP11336989 A JP 11336989A JP H02293796 A JPH02293796 A JP H02293796A
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繁 村松
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電子オルガン,電子ピアノ,携帯用鍵盤電
子楽器,各種キーボード等に使用される鍵盤装置に関し
、特に演奏者の感情表現による微妙な鍵操作を正確に演
奏楽音に現わせるようにする手段を備えた鍵盤装置に関
する。
〔発明の概要〕
この発明は、押鍵操作による鍵の鍵支持部材に対する変
位量に対応してインダクタンス変化を発生させ、そのイ
ンダクタンスの変化量に対応して楽音制御パラメータを
変化させる鍵盤装置において、押鍵操作によってインダ
クタンス変化誘発手段と第1のインダクタンス変化検出
手段との対向面積が変化し、第2のインダクタンス変化
検出手段との対向間隔が変化するようにして、その各イ
ンダクタンス変化量の検出信号により楽音に異なる変化
を与えることによって、感情表現をよりリアルに且つ豊
かにできるようにしたものである。
〔従来の技術〕
電子オルガン等の電子楽器は、基本的には押鍵によるキ
ースイッチの開閉によって発音を制御するようになって
いたが、それだけでは発音特竹が単調で、ピアノのよう
な演奏省の感情を表現した演奏ができない。
そこで、押鍵時の力の相違によって発音特性に変化を与
えて感情表現を可能にするため、いオ)ゆるタッチレス
ポンス機能を持たせる技術が種々開発されている。
このタッチレスポンス機能は、押鍵時の立上り及び押鍵
後の音の持続状態における演奏者の指の動きに応じて、
発生する楽音の音量,音高,音色等を制御してタッチコ
ントロールをかけることである。
このようなタッチレスポンス機能を付加するために、例
えば実開昭58−42890号公報に見られるように、
各鍵にインダクタンス変化誘発手段として金属板を取り
付け、それに対向して鍵支持部材側にインダクタンス変
化検出手段としてコイルを配設して、押鍵操作によって
そのコイルのインダクタンスを変化させ、その変化をタ
ッチ出力として取り出して楽音を制御し得るようにした
鍵タッチセンサを備えた鍵盤装置がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の鍵タッチセンサは、金
属板が押鍵につれてコイルに対向しつつ接近する構成で
あるため、押鍵ストローク対電気的出力との関係は高次
曲線となり、鍵の押し始めの微妙な指からの入力情報が
その領域の変化率が小さいため検出しにくいという欠点
がある。
このため上述した従来技術によれば、最も変化率の大き
い鍵の押し終りの変化率を検出して押鍵速度情報として
出力することになる。
そこで、もし鍵の押し始めの情報も押し終りの情報も検
出するには入出力特性をほぼ]次曲線(直線)に変換す
る必要があり,その構成が複雑になるという欠点がある
さらに、上述した従来技術の鍵タッチセンサは、各鍵に
ついてセンサ部は各々」つであり、その検出信号によっ
て感情を注入しようとする楽音制御パラメータは単一で
、かつイニシャルレヌボンスのみであるため、感情表現
に乏しいという問題があった。
また、実公昭54−20990号公報,実開昭60−1
25695号公報等に見られるように、押鍵信号と押鍵
後のアフタコン1〜ロール信号とを別に出力するように
したものもあるが、各鍵毎にはアフタコントロール信号
が得られないばかりか、構成が複雑であった。さらに、
これらを発展させて各鍵毎にアフタコントロール信号が
得られるようにすると、ますます構成が複雑になってし
まうという問題があった。
この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであり、タッチセンサとして上述のようなインダク
タンス変化誘発手段とインダクタンス変化検出手段を備
えた鍵盤装置において、指→タッチセンサ→楽音制御パ
ラメータの情報伝達系路の中で、演奏者の感情表現をよ
りリアルにかつ豊かにするため、鍵の押し始め(鍵に指
が触れて沈み始めた瞬間)から鍵の押し終り、さらには
その後のアフタコントロールの領域にわたり検出するの
に無理なく、確実に鍵を通じて演奏者の意思を楽音シス
テムに伝えることができる鍵盤装置を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は上記の目的を達成するため、次の2つの特徴
を備えている。
まず第1に、各鍵それぞれにイニシャルタッチセンサと
して押鍵スi一ロークに対しリニアに出力信号を出す第
1のセンシング手段を備えている。
第2に、各鍵それぞれにアフタタッチセンサとして第2
のセンシング手段を備えている。
そして、さらにその具体的構造の特徴として、この発明
は複数の鍵とそれを移動可能に支持する鍵支持部材とか
らなり、その各鍵と鍵支持部材のいずれか一方にインダ
クタンス変化誘発手段を,他方にインダクタンス変化検
出手段をそれぞれ対応させて設け、押鍵操作による上記
鍵の鍵支持部材に対する変位量に対応してインダクタン
ス変化検出手段がインダクタンスの変化量を検出し、そ
のインダクタンスの変化量に対応して楽音制御パラメー
タを変化させる鍵盤装置において、上記インダクタンス
変化検出手段がそれぞれ面コイルパターンからなり、押
鍵操作に対応してインダクタンス変化誘発手段との対向
面積が変化するように各鍵もしくは鍵支持部材に配設さ
れた第1のインダクタンス変化検出手段と、押鍵操作に
対応してインダクタンス変化誘発手段との対向間隔が変
化するように各鍵もしくは鍵支持部材に配設された第2
のインダクタンス変化検出手段とによって構成されたも
のである。
そして、この鍵盤装置のインダクタンス変化誘発手段を
、押鍵方向に平行な面と押鍵方向に直交する面とを有す
る金属製部材とし、インダクタンス変化検出手段の各面
コイルパターンを、インダクタンス変化誘発手段に対応
して設けられた絶縁性部材の上記金属製部材の各面と対
向する各面に形成するとよい。
〔作 用〕
この発明による鍵盤装置は、各鍵毎に押鍵操作によって
インダクタンス変化,誘発手段と第1のインダクタンス
変化検出手段との対向面積が変化することにより、鍵操
作ストロークに対して略直線的に変化するインダクタン
スに応じた第1の検出信号と、インダクタンス変化誘発
手段と第2のインダクタンス変化検出手段との対向間隔
が変化することにより、鍵操作ストロークに対して2次
曲線的に変化するインダクタンスに応じた第2の検出信
号(アフタコントロール信号)とが得られる。
したがって、これらの各検出信号を用いて楽音制御パラ
メータを変化させて、イニシャル制御とアフタ制御等を
行なうことができる。
この場合、同一種類の楽音制御パラメータの数値をイニ
シャルとアフタとに使い分けてもよい。
例えば、パラメータを「音量」にするとイニシャルとア
フタとでそれぞれ音量コントロール(アフタトレモロ効
果含む)が可能となる。
また、異なる種類の楽音制御パラメータの数値をイニシ
ャルとアフタとに使い分けてもよい。
例えば、イニシャルで音量,アフタでピッチを制御する
ようにすれば、音量のダツチコントロールと共にその楽
音にビブラートを付加することもできる。
なお、楽音制御パラメータは上述の例に限定されるもの
ではない。
しかも、第1,第2のインダクタンス変化検出手段はい
ずれも面コイルパターンからなるので、構成が簡単であ
る。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の実施例を説明する
簸よ失凰孤 第1図乃至第3図によって、この発明の第1実施例であ
る電子オルガン等に使用される鍵盤装置の構造を説明す
る。
第1図はその鍵盤機構の一部破断した側断面図、第2図
はその分解斜視図である。
1は白鍵であり、例えば合成樹脂によって一体に成形さ
れ、後端部の下面に係合突部1aを設け、押鍵部付近の
下面にL字形のストツパ片1bを突設し、そのすぐ後方
に下面を開放した中空状の鍵ガイド部材保持部1c設け
ている。
なお、1′は黒鍵であるが、これも押鍵部が手前に延び
ずに上方に突出している以外は白鍵1と略同様に構成さ
れているので、以下の説明では、特に区別する必要がな
い場合はこれらを総称して鍵1という。
一方、2は鍵支持部材である鍵盤フレーム(以下単にr
フレーム」という)であり、鉄板等によって各鍵に対し
て一体に折り曲げ形成され、鍵1の係合突部1a及びス
トツパ片1bがそれぞれ嵌人する透孔2a, 2bを各
鍵の取付位置に対応して列設している。
そして、鍵1の係合突部1aを透孔2aに嵌合させ、ク
リップ状の板ばね3によってフレーム2の後端立上り部
2cを挾持させることにより、鍵1がフレーム2に離脱
不能に枢着されて、支点軸C(第1図)を中心として回
動可能に支持される。
さらに、この鍵1とフレーム2との間に板ばね4を係着
して、01の自由端部(押鍵部)側を上方に付勢し、ス
トツ!{片1bの折曲部1blの上面がフレーム2の下
面に貼着したフエルト等による上限ストツパ5に当接す
ることにより、IIの上限位置が規制される。
また、押鍵時には、ストツパ片1bの下面がフレーム2
の前側に折曲げ形成された低段部2dの上面に貼着され
たフエルト等による下限ストツパ6に当接することによ
り、鍵1の下降限すなわち操作ストロークが規制される
このようにして、多数の白鍵1と黒鍵1′とが所定の配
列でフレーム2上にそれぞれ上面を揃えて支持される。
そして、各鍵1の鍵ガイド部材保持部1c内に、第3図
に拡大して示すような鍵ガイドガイドキャップ7を圧入
させて固定保持している。
この鍵ガイドキャップ7は、鉄(Fe),ニッケル(N
i)等の磁性金属板あるいはアルミニウム(A Q )
等の非磁性金属板によって、下面7aを開放した横長の
角筒状(箱形)に形成され、第3図に示す例ではその後
側面に複数の通気孔7bを設けている。
この鍵ガイドキャップ7が、鍵ガイド部材とインダクタ
ンス変化誘発手段とを兼ねている。
一方、フレーム2上には後述する発振回路や信号処理回
路等を構成するプリント基板8が取付けられており、そ
の上に第2図に明示されるように、各la1の上述した
鍵ガイドキャップ7と対応する位置に鍵ガイドブロック
10を列設している。
この鍵ガイドブロック10は,合成樹脂等の絶縁部材に
よって直方体状に成形され、第3図に示すように111
の長手方向に平行に配置される両側面(第3図では前側
と後側の面)の各前後端縁部に、それぞれ上下方向の全
長わたってガイド突条11を設けている。
常時は第1図に示すように、この鍵ガイドブロック10
の上部のみが鍵ガイドキャップ7内に挿入されている。
そして、押鍵及び離鍵時には,その鍵ガイドキャップ7
のIn1の長手方向に平行な内側面が鍵ガイドブロック
10の各ガイド突条11に軽く摺接して、鍵1の左右方
向の振れを規制しつつ上下方向の動きをガイドする。
鍵ガイドキャップ7の前側(第1図で左側)の内面及び
後側(同じく右側)の内面と、鍵ガイドブロック10の
それに対向する前端面と後端面との間には若干の隙間を
設けてあり、鍵1が第1図に実線で示す水平状態から押
鍵操作によって仮想線で示す下限位置まで回動する際に
、鍵ガイドキ一12一 ヤツプ7が若干傾斜しても鍵ガイドブロック10と干渉
することなく、スムーズに回動できるようにしている。
ところで、この鍵ガイドブロック10には、第3図に明
示されるように、その鍵1の長手力向及び押鍵方向に平
行な両側面に一対の面コイルパターン12aが、それと
直角をなす面前端面と後端面に一対の面コイルパターン
12bが、押鍵方向に直交する上面に面コイルパターン
12Cがそれぞれ独立したコイルとしてプリント形成さ
れている(第3図では見えていない反対側の面にも各面
コイルパターンが形成されている)。
したがって、この鍵ガイドブロック10が鍵ガイド部材
とインダクタンス変化検出手段とを兼ねており、面コイ
ルパターン12a,12bが第1のインダクタンス変化
検出手段を、面コイルパターン12Qが第2のインダク
タンス変化検出手段を構成している。
そして、この鍵ガイドブロック10が鍵ガイドキャップ
7に挿入されると、その各面コイルパターン12a,1
2b,12cを形成した面がそれぞれ鍵ガイドキャップ
7の各内面と対向し、押鍵・離鍵操作によってその対向
面積あるいは対向間隔が変化する。
鍵ガイドキャップ7は金属製であるため、この対向面積
あるいは対向間隔の変化量に応じて、各面コイルパター
ン12a.12b,12cに対する磁界の透磁率を変化
させたり(Feの場合)渦電流を発生したり(AI2の
場合)するため、その各面コイルパターン12a,12
b,12cのコイルとしてのインダクタンスが変化する
その際、第1のインダクタンス変化検出手段である面コ
イルパターン12a,12bは、押鍵・離鍵操作によっ
て対向する鍵ガイドキャップ7の内側面との間隔は変化
せずに対向面積のみがほぼ直線的に変化するので、鍵操
作ストロークとインダクタンスの変化との関係がほぼ直
線的になる。
したがって、単位時間内の押鍵速度にほぼ比例した検出
信号が得られる。
また、第2のインダクタンス変化検出手段である面コイ
ルパターン12cは、押鍵・離鍵操作によって対向する
鍵ガイドキャップ7の内側上面との対向面積は変化せず
に下限ストツパ6で規制される位置まで間隔のみが変化
し、それによって鍵操作ストロークとインダクタンスの
変化との関係が2次曲線的になるので、押鍵終期及び押
鍵後の鍵の押圧によって検出信号が大きく変化する。
なお、この各面コイルパターンのインダクタンス変化特
性等については、次の実施例においてさらに詳述する。
また、この各面コイルパターン12a,12b.12c
は、プリント基板8上の発振回路に直結され、インダク
タンスの変化によって発振周波数を変化させ、楽音の制
御パラメータを変化させるために利用されるが、その利
用回路についても後述する。
髪裟失凰孤 次に、前述の第1実施例における鍵ガイドブロックと鍵
ガイドキャップの部分の構造を変更したこの発明の第2
実施例について、第4図乃至第11図によって説明する
第4図はこの実施例の要部斜視図であり、インダクタン
ス変化誘発手段を兼ねた鍵ガイドキャップ27と、それ
に嵌入するインダクタンス変化検出手段を兼ねた鍵ガイ
ドブロック30とを示している。
鍵ガイドキャップ27は、第1実施例の鍵ガイドキャッ
プ7と同様に、鉄(Fe)あるいはアルミニウム(AQ
)等の金属板によって、下面27aを開放したやや縦長
の角筒状に形成され、前面に3個の通気孔7bを設けて
いる。
また、下端縁部をやや拡開して鍔部27cを形成し、鍵
ガイドブロック30の挿入を容易にするとともに、内部
上面にフエルトあるいは発砲ラバー等のクッション材2
7dを貼着して、鍵ガイドブロック30との緩衝材とす
ると共に押鍵後のアフタコントロールを容易にする弾性
材としている。
一方、鍵ガイドブロック30は、第5図に明示されるよ
うにコイルシ一ト31とコイルボビン32とによって構
成されている。
一16ー コイルシ一ト31は、熱可塑性樹脂等のシートを第5図
(イ)に示すように裁断して、四角筒の5面をなすコイ
ル形成面31.〜31eと端子面31fを展開した形状
にし、その各面の接続部(破線で示す折り曲げ線)の両
端に切欠きによる逃げ′51gを設けて、折り曲げを容
易にすると共に、後述するコイルボビン32のコイルシ
ート支持部32aとガイド突条部32bとの隙間への挿
入を容易にしている。
各コイル形成面31a〜31eには、例えばフレキシブ
ルプリント配線基板(FPC)の配線パターンと同様な
方法により、それぞれ銅箔による面コイルパターンが独
立したコイルとして形成されている。
その各面コイルパターンの両端が裏面側を通して適宜接
続されて、端子面31fに形成された複数個(図示の例
では4個)のスルーホール端子31hに導出される。
コイルボビン32は、第5図(ハ)及び第6図に示すよ
うに、底面を開放した四角情状のコイルシート支持部3
2と、その各周側面の陵線部に沿って上方から見て矢印
状あるいはアングル状に突設したガイド突条部32bと
が、軟質塩化ビニールあるいは含油ラバー等の絶縁部材
によって一体に形成され、その内側に硬質プラスチック
で成形した中空コア32cを嵌合している。
その各ガイド突条部32bの外面側には、第7図に明示
するように、上下方向に延びる多数のびだ32b1を形
成して可撓性を高めている。
そして、第5図(イ)に示したコイルシ一ト31をある
程度加熱して折り曲げ容易にし、同図(口)に示すよう
に四角筒状に折り曲げ、同図(ハ)に示すコイルボビン
32に上方から各コイル形成面51a〜31eをコイル
シート支持部32aに沿わせて、各ガイド突条部32b
との隙間へ挿入した後、端子面151fを折り曲げて接
着等によって固定し、温度を下げると第4図に示す形状
に保持される。
さらに、コイルシ一ト31の端子面31fに形成された
スルーホール端子31hを通して、コイルボビン32の
コア32Qの下端面に複数本のピン:!13を植設して
、その各ピン33とスルーホール端子31hとを半田付
けしておけば、この鍵ガイドブロックを第8図に示すプ
リント基板8に取付ける際に、そのピン33によって固
定できると同時に、後述する発振回路に各面コイルパタ
ーンを電気的に接続することもできる。
このように構成された鍵ガイドブロック30が、前述し
た第1実施例と同様にして第8図に示す鍵1に取付けた
鍵ガイドキャップ27に嵌人すると、第6図に示すよう
にコイルボビン32の各ガイド突条部32が鍵ガイドキ
ャップ27の各内面に接触して、鍵1の上下方向(第8
図に示すZ方向)の移動をガイドする。
しかし、鍵ガイドブロック30のガイド突条部32bの
弾性とひだの作用により、鍵ガイドブロック30と鍵ガ
イドキャップ27との間隔は変化し得るため、押鍵によ
る鍵1の若干の傾斜を許容すると共に、鍵1を左右方向
と前後方向(第8図に示すX方向とY方向)にも若干動
かせるようになっている。
そのため、#!1の回動支点となる鍵盤フレームへの取
付け部は、その左右方向及び前後方向への若干の移動を
許容する柔軟性のある材質及び形状にするとよい。
そして、鍵1の上下方向(Z方向)の変位によって、鍵
ガイドブロック30のコイル形成面31b=3ieと鍵
ガイドキャップ27の各内側面との対向面積が変化し、
コイル形成面31aと鍵ガイドキャップ27の内側上面
との間隔が変化する。
また、鍵1の左右方向(X方向)の変位によって、コイ
ル形成面31d,31eと鍵ガイドキャップ27の各対
向面との間隔が変化し、鍵1の前後方向(Y方向)の変
位によって、コイル形成面gtb,gicと鍵ガイドガ
イドキャップ27の各対向面との間隔が変化する。
これらの対向面の面積の変化によって、各コイル形成面
に形成されているコイルのインダクタンスがほぼ直線的
に変化し、間隔の変化によってそれが2次曲線的に変化
する。
2〇一 この鍵操作方向とそれによる各コイルのインダクタンス
変化について、第9図乃至第11図を参照してさらに具
体的に説明する。
第9図(イ)(口)は、それぞれ鍵ガイドブロック30
のコイルシ一ト31における前述した各コイル形成面3
1a−31eに対して、@1の手前側から見た位置を立
体図と展開図に表示したもので、上,前,後,右,左面
を、それぞれA,B,C,D,E面とする。(イ)に示
すz,x,yは、第8図と同様に鍵1の移動方向を示す
また、A,B,C,D,E面に形成されたコイルを、そ
れぞれLa,Lb,Lc,Ld,Leとする。
第10図は@1の操作方向と鍵ガイドブロック60の上
記各面を模式的に示す説明図、第11図は各コイルのイ
ンダクタンス変化特性を示す線図である。
■Z 向( ストローク 第10図(イ)に示すように、2方向に押鍵操作した場
合は、鍵ガイドブロック30の左右(E,D)面と重な
り合う鍵ガイドキャップ27との対向面積が、ストロー
クに応じてほぼ直線的に増加する。
その結果、コイルLe,Ldのインダクタンスは第11
図(イ)に示すように変化する。すなわち、鍵ガイドキ
ャップ27が鉄(Fe)の場合はス1一ロークに応じて
ほぼ直線的に増加し、アルミニウム(Afl)の場合は
逆にほぼ直線的に減少する。
■X  向   左   向) 第10図(口)に示すように、鍵1を押しきってからX
方向に振ることにより、鍵ガイドブロック30の左右(
E,D)面と対向する鍵ガイドキャップ27との距離d
i,dpが、微妙に(しかし相対的には大きな割合で)
変化する。
そのため、コイルLe,Ldのインダクタンスが第11
図(口)に示すように変化する。これは、鍵ガイドキャ
ップ27が鉄の場合で、アルミニウムの場合は逆の特性
になる。これは以下の場合も同様である。
■Y 向 鍵前後 向) 第10図(ハ)に示すように、やはり鍵1を押しきって
からY方向にスライドさせることにより、鍵ガイドブロ
ック30の前後(B,C)面と対向する鍵ガイドキャッ
プ27との距離ds,dtが、微妙に(しかし相対的に
は大きな割合で)変化する。
そのため、コイルLc,Lbのインダクタンスが第11
図(ハ)に示すように変化する。
■Z 向(アフタタッチ 第10図(二)に示すように、鍵ス1・ロークの押し込
み終端部において、クッション材27cをさらに押し込
むことにより、鍵ガイドブロック30の上(A)面と鍵
ガイドキャップ27の上面との距離drが変化する。
そのため、コイルLaのインダクタンスが第11図(二
)に示すように大きく変化する。なお、破線はストロー
ク領域でのコイルLe及びLdのインダクタンス変化を
示す。
このコイルLaのインダクタンス変化をアタタタッチ信
号として利用することができる。また、このコイルLa
をコイルLeあるいはLdと直列に接続して、鍵ストロ
ーク信号の一部として利用することも可能である5 〈発 振 器〉 このような各コイルのインダクタンスの変化を取り出す
ために、LC回路を用いた発振器を使用することができ
る。
第12図はその一例を示す回路図であり、NPN型トラ
ンジスタTRとコンデンサc1 ,C2とコイルL 1
 r L 2と抵抗R1 + R2 + R3とによっ
て,エミツタ同調形ハートレー発振器を構成している。
なお、この回路では電源端子aをアースしてbに負電圧
(−■)を印加しているが、全体回路のバランス上電源
端子aに正電圧(+V)を印加してbをアースしても差
し支えない。
この発振器の発振岬波数、すなわち出力端子OUTから
の出力される信号の周波数fは、f=1/2πv’LC
 [Hz〕 (L=L1 +L2 +2M,M弁V’L+・■,2)
となる(上式におけるLl ,L2はコイルLitL2
のインダクタンスを表わすものとする)。
したがって、コイルL1r L2のインダクタンすが増
加すれば発振周波数は低下し、インダクタンスが減少す
れば発振周波数は上昇する。
そこで、このコイルL 1 + L 2として前述した
鍵ガイドブロック30のコイルシ一ト31に形成された
コイルLe,Ld (その配置を第13図に模式的に示
す)を接続すれば、第11図(イ)に示したように、Z
方向の押鍵ストロークに比例してコイルLe,Ldのイ
ンダクタンスが増加あるいは減少すると、発振周波数f
が低下あるいは上昇する。
この出力信号の周波数変化の度合いによって、楽音制御
パラメータとして例えば音量を変化させることができる
また、このこのコイルL1+L2として、鍵ガイドブロ
ック30の上面に形成されたコイルLa(その配置を第
13図に模式的に示す)を中点タップ付にして接続すれ
ば、その出力信号の周波数変化をアフタタッチ信号とし
て検出して、アフタコントロールによる楽音の各種効果
制御を行なうことができる。
さらに、コイルLl ,L2として前述のコイルLeま
たはLdを中点タップ付にして接続した発振器を別に設
ければ鍵のX方向の操作を検出することができるし、コ
イルLbまたはLcを中点タップ付にして接続した発振
器を別に設ければ鍵のY方向の操作を検出することがで
きる(第13図参照)。
しかしながら、このようにZ方向の鍵ストロークとアフ
タストローク、あるいはX方向またはY方向の鍵操作の
検出信号を別個に取り出すようにすると、各鍵ごとに2
回路乃至4回路の発振器が必要になる。
そこで、これらの鍵操作の検出を1個の発振器で兼用す
るようにした回路例を、第14図及び第15図に示す。
なお、これらの図においては要部のみを示しており、そ
の他の部分は第12図の回路と同じである。
第14図(イ)は、第12図のコイルL1 ,L2とし
て第13図に示すコイルL b − L eを直列に接
続して使用し、それにさらにコイルLaを直列に接続し
て、2方向の鍵ストロークとアフタストロークの検出に
兼用した回路である。
同図(口)は、第12図のコイルL1+L2として第1
3図に示すコイルLcとLdを接続すると共に、それに
直列にコイルLeを接続することにより、Z方向の鍵ス
トロークとX方向の鍵の振れを検出できるようにし、コ
イルLeに変えてコイルLbを接続すれば鍵のY方向の
スライドを検出できるようにした回路である。
同図(ハ)は、それに加えてコイルLaを直列に接続し
て、Z方向のアフタストロークも検出できるようにし、
同図(二)は全てのコイルL a ” L eを直列に
接続して全てに兼用するようにした回路である。
第15図(イ)〜(ハ)は、各コイルL a = L 
eを直列接続するだけでなく並列にも接続した他の回路
例を示すもので、その作用は第14図の各回路とほぼ同
様であるので説明を省略する。
なお、各コイル毎に発振器を設けた場合、あるいは少な
くとも1つの鍵に対して2回路以上の発振器を設けた場
合は、楽音の音量制御と各種効果制御(ビブラートの深
さ/速さ,トレモロの深さ/速さ,ピッチ変動制御,コ
ーラス効果制御,音の拡がり制御〔特願昭6 2 − 
1 4. 0 4 4 0号〕等)を別個に行なうこと
ができるが、兼用回路の場合はそれらのいずれかの制御
を行なうか、検出時期によって区別して異なる制御パラ
メータを変化させることになる。
第』JU糺匠 次に、この発明の第3実施例の鍵ガイドブロックの部分
についてのみ、第16図乃至第18図によって説明する
この実施例におけるインダクタンス変化検出手段を兼ね
た鍵ガイドブロックは、第16図に示すように、サイコ
ロ状に形成した本体40の稜線部に樹脂製のガイド枠4
6を嵌装して構成する。
第17図(イ)〜(二)は、この実施例に使用するコイ
ルシ一トの異なる例を示す展開図である。
(イ)に示すコイルシ一ト41は、上面,前面,左面,
右面,後面にそれぞれ独立した面コイルパターン41a
〜41eを形成し、下面を端子面41fとして、各面コ
イルパターンの両端をそれぞれその各端子に導いている
(口)に示すコイルシ一ト42は、上面,前面,及び右
面にそれぞれ独立した面コイルパターン42a,42b
,42aを形成し,後面と左面にわたる面コイルパター
ン42eによって1つのコイルを形成し、これらの各端
子を下面の端子面42fに設けている。
(ハ)に示すコイルシ一ト43は、上面及び右面にそれ
ぞれ独立した面コイルパターン43aと43dを形成し
、後面と左面と前面をこわたる面コイルパターン42c
によって1つのコイルを形成し,これらの各端子を下面
の端子面43fに設けている。
(二)に示すコイルシ一ト44は、上面のみに独立した
面コイルパターン44.を形成し、後面と左面と前面と
右面の全周にわたる面コイルパターン42cによって1
つのコイルを形成し、これらの各端子を下面の端子面4
4fに設けている。
この各コイルシート41〜44の材質及び面コイルパタ
ーンの形成方法は、前述の第2実施例のコイルシ一ト3
1と同様である。
これらのコイルシート41〜44は、ある程度加熱して
第18図(イ)に示すように各稜線部で折り曲げ、絶縁
部材である樹脂によって成形された立方体のコイルボビ
ン45の各面に貼着した後冷却して本体40とし、これ
に第16図に示すようにガイド枠46を被嵌して鍵ガイ
ドブロックとして完成する。
この実施例によるコイルシート42,43,又は44を
使用すれば、この鍵ガイドブロックをプリント基板に取
付けた状態で上方から見て、面コイルパターン42c,
43c,44cが、それぞれ第18図(口)(ハ)(二
)に示すように、コイルボビン45の互いに直角をなす
複数の面にわたってL字形,コ字形,あるいは口字形に
形成されることになり、図示しない鍵ガイドキャップと
の対向面積の最大値を大きくとれるので、インダクタン
スの変化も大きくとれる利点がある。
これらの面コイルパターンを中点タップ付にして、第1
2図の発振器のコイルLl l L2として使用すれば
、押鍵操作によって出力信号の大きな周波数変化を得る
ことができる6 月JJL!L飢 次に、前述した各実施例の鍵盤装置によって押鍵操作に
応じて発生するコイルのインダクタンスの変化によって
、各種の楽音制御パラメータを変化させるための利用回
路(信号処理回路)について説明する。
〈第1の回路例〉 第19図はその第1の回路例を示す−ブロック図である
この回路例の特徴は押鍵速度もしくは押鍵加速度に対応
して異なるタッチデータを出力し,このタッチデータに
より楽音信号発生回路の楽音制御パラメータを制御しよ
うとするもので、例えばこのタッチデータにより発生音
の音量、もしくは音色等の楽音制御パラメータをコント
ロールしようするものであり、特に押鍵速度もしくは押
鍵加速度コントロールを採用し、イニシャルタッチコン
トロールを可能にしている。
さらに、発振器として基本例である第12図の回路を使
用し、かつこの第19図に示す回路例の発振器100,
押鍵検出回路110,タッチデータ形成回路130を1
鍵につき2回路ずつ設ければ、各々タッチデータをイニ
シャルタッチ,アフタタッチの各データとして出力させ
、マルチ回路140以後の各手段を用いてイニシャルア
フタ両コントロールができる電子鍵盤楽器を実現できる
この回路は大別して、発振器100と、押鍵(キーイン
グ)検出回路110と、押鍵終期検出回路120と、タ
ッチデータ形成回路130と、マルチ回路140と、デ
ータ変換テーブル145及びデータセレクタ14日と、
楽音信号発生回路150と、サウンドシステム160と
によって構成されている。
これらの回路のうち、発振器100,押鍵検出回路11
0,押鍵終期検出回路120,及びタッチデータ形成回
路130は、鍵盤装置の各鍵に対応してそれぞれ設けら
れている。
発振器100は、前述した第12図あるいは第14図及
び第15図に示した発振器であり、その出力信号CKI
 をカウンタ1′51に入力させる。
なお、以下の説明では前述した各実施例の鍵ガイドキャ
ップがアルミニウム製で、押鍵時に鍵ガイドブロックに
形成した面コイルパターンのインダクタンスが、第11
図(イ)のAQ.の特性曲線に示されるように鍵ストロ
ークに応じてほぼ直線的に減少し、発振器100から出
力されるパルス信号C ,K 1の周波数がそれに応じ
て上昇する場合の例について説明する。
例えば、パルス信号CK1の周期が常時は比較的長い一
定値であるとすると、押鍵が進むにつれてそのス1一〇
一クに応じて前記パルス信号 CK1の周期が短くなる
押鍵検出回路110は、常時発振している高速発振回路
111と、これによって発生される高速のクロックパル
スCKOをカウントするカウンタ112と、そのカウン
ト値をラッチするラッチ回路113と、カウンタ112
のリセット信号を発生させるためのD型フリツプフロツ
プ回路(以下単にrFFJと略称する)114と、ボリ
ュームVR1によって手動で任意にプリセット値P1を
設定するプリセット値設定回路115と,そのプリセッ
ト値P1を入力するA入力とラッチ回路113にラッチ
されたカウント値を入力するB入力とを比較して.A>
Bの時に出力を゛1゛にし、押#(キーイング)信号(
鍵の押し始め信号)を発生するコンパレータ(CMP)
11Bとからなる。
押鍵終期検出回路120は、ボリュームVR2によって
手動で任意にプリセット値P2を設定する゛プリセット
値設定回路121と、そのプリセット値P2を入力する
A入力とラッチ回路113にラッチされたカウント値を
人力するB入力とを比較して、A)Hの時に出力を゛1
゜にして押鍵終期検出信号を発生するコンパレータ12
2とからなる。
タッチデータ形成回路130は、発振器100から出力
される鍵操作パルスCK1をカウントするカウンタ16
1と、そのカウント値をラッチして出力するラッチ回路
132と、コンパレータ116の出力を反転してカウン
タ131のリセット信号とするためのNOT回路133
と、ラッチ回1i!132のラッチ信号をコンパレータ
116の出力信号から得るための微分回路134,ワン
ショット・マルチバイブレータ(以下「OS回路」と略
称する)135及びその出力を反転するNOT回路と1
36と、2連の切換スイッチSW1,SW2とからなる
次に、この回路の作用を第20図及び第21図も参照し
て説明する。
プリセット値P1は、通常は非押鍵時のパルス信号CK
+の周期でリセットされる時のカウンタ112のカウン
ト値、すなわちラッチ回路113にラッチされる最大値
をCMAI とすると、それより若干小さい値(例えば
、CMAX: 1 0 0のとき、P1==90〜95
程度)にセットする。
一方、プリセット値P2は、押鍵ス1−ローク最大の時
のパルス信号CK1の周期でリセットされる時のカウン
タ112のカウン1・値、すなわちラッチ回路113に
ラッチされる最小値をCmi.nとすると、それより大
きい値(例えば、C mi.n := 2 Qのとき、
P’2 = 2 1〜89の任意の値)にセッ1〜する
押鍵検出回路110は、高速発振回路111がらの周期
の短かいクロックパルスCKQをカウンタ112がカウ
ントし、発振器゛100からのパルス信号CK1が入力
すると、その時のカウント値CNをラッチ回路113が
ラッチして出力し、クロックパルスCKoの1周期分だ
け遅延されてFF114の出力であるリセット信号が゛
1゜になるため、カウンタ112がリセットされて再び
[0』からクロツクパルスGKIFのカウン1・を開始
する。
したがって、非押鍵時にはラッチ回路113の出力はず
っと最大値CMAIに近い値であり、プリセット値設定
回路115によるプリセット値P1より大きいので、コ
ンパレータ116の入力はA<Bになるため、その出力
は゛0゜になっている。
一方、押鍵終期検出回路120のコンパレータ122は
、そのB入力となるラッチ回路113の出力が,A人力
となるプリセット{直P2より大きいので、A>Bにな
らないためその出力は゜0゜になっている。
コンパレータ116の出力が゛0゜の間は、NOT回路
133の出力が゛1”になってカウンタ131をリセツ
1−シ続ける。したがって、タッチデータが出力される
ことはない。
そこで、タッチデータ形成回路130の切換スイッチS
W1,SW2が図示のようにa側に切り換わっている状
態で押鍵が開始されると、発振器100から入力するパ
ルス信号CK1の周期1゛1が次第に短くなるため、カ
ウンタ112のカウント値CNが最大値にCMAIにな
らないうちにラッチ回路113にラッチされた後、カウ
ンタ112はリセツ1−されるようになる。
そして、カウンタ112のカウン1・値CNがプリセッ
ト値P1より小さいうちにラッチ回路113にラッチさ
れるようになると、コンパレータ116の入力がA>B
になってその出力が第20図(a)に示すように゜1゜
になる。この立上りが押鍵信号あるいは鍵押し始め信号
となる。
それによって、NOT回路133の出力が゛0゜になり
、カウンタ131のリセットを解除するため、カウンタ
131はイネーブル状態になってパルス信号CK1のカ
ウントを開始する。
また、このコンパレータ116の出力の立上りで、微分
回路134が第20図(b)に示すように微分パルスを
出力してOS回路135をトリガするため、OS回路の
出力が同図(Q)に示すように゛0゛から゛1゜になり
、一定時間To後に゛O゜に戻る。
NOT回路136はこのOS回路135の出力を同図(
d)に示すように反転するので、カウンタ131がパル
ス信号CKIのカウントを開始してから一定時間To後
にこのNOT回路136の出力が立上り、切換スイッチ
SW1を介してラッチ信号としてラッチ回路132に印
加される。それによってラッチ回路132がカウンタ1
31のその時のカウント値をラッチしてタッチデータと
して出力する。
すなわち、この場合のタッチデータは、上記のように押
鍵信号が発生して、カウンタ131がパルス信号CK1
のカウントを開始してから一定時間To内のカウント値
によるイニシャルタッチデータであり、鍵の変位速度(
押鍵速度)が速い程、つまり鍵タッチが強い程OSC1
00の周波数の高いパルスの割合が大きくなるので大き
な値になる。
これに対して、切換スイッチSW1,SW2をb側に切
り換えた場合には、押鍵終期検出回路120のコンパレ
ータ122の出力が゜0゛から゛1゛に立上がった時に
、ラッチ回路132がカウンタ131のカウント値をラ
ッチしてタッチデータとして出力する。
すなわち、鍵が押されるにつれて、パルス信号CK.の
周期T1が短くなり、ラッチ回路113がラッチするカ
ウンタ112のカウント値CNが押鍵終期検出回路12
0のプリセット値P2より小さくなった時、第20図(
e)に示すようにコンパレータ122が出力が゛1゛に
なる。
したがって、この場合のタッチデータは、カウンタ13
1がパルス信号CK1のカウントを開始してから、鍵の
移動量がある一定値に達した時までの時間T内のカウン
ト値であり、押鍵の強弱に係わらず押鍵速度が速い程小
さい値になる。
鍵が復帰されるとパルス信号CK.の周期T1が再び長
くなり、ラッチ回路113にラッチされるカウント値C
Nが大きくなるので、先ずコンパレータ122の出が゜
O゛に戻り、やがてコンパレータ116の出力も゛O゜
に戻る。
それによってNOT回路133の出力が゛1゜になって
、カウンタ131をリセツ1・すると共に−40一 ラッチ回路132のラツチデータをクリアする。
どこで、プリセット値P1を非押鍵時のカウンタ112
のカウント値CMAIより若干小さく設定しておくこと
により、押鍵初期あるいは押鍵後の僅かな動きによりタ
ッチデータが不安定になったり誤動作するのをを防止で
きる。
また、プリセット値PL,P2を適宜所定値に設定する
ことにより、押鍵始め位置あるいは押鍵中間位置の任意
にて鍵の押し始め信号を得るようにし、押鍵中間位置あ
るいは押鍵終了位置の任意にて押鍵終了信号を出させる
ように選定する(但し、PL>P2)ようにして、鍵の
押し始めはプリセット値P1で定められる位置まで不感
にし、鍵の終りはプリセット値P2で定められる位置以
上に深く押鍵してもそれ以後の入力情報を不感にすると
いうように、プリセット値PL,P2によって押鍵初期
及び終期に不感帯を設けることになり、その各幅をこれ
らの設定値を可変することによって自由に変えることが
できる。
このような構成にすると、例えば実開昭6366897
号あるいは実公昭61−41118号公報等に記載され
ているようなハンマを有する鍵盤において、鍵の裏面の
空間を利用してタッチセンシング手段(7及び10)を
配設した鍵盤のタッチ感触(タッチセンスするにふさわ
しい位置;発音位置)に合わせて発音または楽音パラメ
ータ制御させることもできる。
例えば、実公昭6 1. − 4. 1 1 1 8号
においては、クリック感の出る直前または直後の位置を
ピリセット値P1によって鍵の押し始め信号の出る位置
にセットし、それ以後の任意の位置をプリセット値P2
によって鍵の押し終り信号の出る位置を定めることがで
き、このようにすれば、タッチ感触とタッチ出力とのマ
ッチングをとることができる。
以上説明した回路が、各鍵に対応して設けられており、
その各タッチデータ形成回路130のラッチ回路132
から出力されるイニシャルタッチデータをそれぞれマル
チ回路(マルチプレクサ)140に入力し,その共通の
出力ラインから時分割でデータ変換テーブル145及び
データセレクタ14Bへ送出する。
データ変換テーブル145は、マルチ回路140から出
力されるラツチデータ(イニシャルタッチデータ)を、
第21図に示すようにその大きさに逆比例するデータに
変換するテーブルを格納したリードオンリ・メモリ(R
OM)である。
データセレクタ146は、切換スイッチSW2からのセ
レクト信号Sが゛1゛の時は入力1をセレクトして、マ
ルチ回路からのデータを出力し、セレクト信号が゛O゜
の時は入力Oをセレクトして、データ変換テーブル14
5からのデータを出力する。
したがって、切換SW1,SW2がa側に切換わってい
て,カウンタ131がパルス信号のカウントを開始した
後一定時間Toでそのカウント値をラッチ回路132が
ラッチしてマルチ回路140へ出力した場合は、そのイ
ニシャルタッチデータがマルチ回路140からデータセ
レクタ146を介してそのまま楽音制御回路150へ入
力される。
43一 これに対し、切換スイッチSW1+ SW2がb側に切
換わっていて、カウンタ131がパルス信号のカウント
を開始した後、押鍵終期検出回路120のコンパレータ
122の出力が゛1゜になるまでの時間Tで、そのカウ
ント値をラッチ回路132がラッチしてマルチ回路14
0へ出力した場合は、そのイニシャルタッチデータの大
きさと押鍵速度との関係が逆比例になっているので、デ
ータ変換テーブル145で押鍵速度に比例するデータに
変換してから、データセレクタ146を介して楽音信号
発生回路150へ入力させるようにしている。
楽音信号発生回路150は、タッチデータが入力された
鍵に対応する音高の楽音信号を発生するが、その際入力
したタッチデータの値によって、音量レベル(エンベロ
ープ波形のアタックレベル,デイケイレベル,サステイ
ンレベル,リリースレベル及び時間等),音色,ピッチ
変動,テンポ,ビブラートあるいはトレモロの深さ及び
速さ等、各種の楽音制御パラメータを多数段階に変化さ
せることができ、それによって押鍵の強さや深さによる
演奏者の感情注入に忠実に応じた楽音信号を発生させる
ことができる。
そして、この楽音信号発生回路150によって発生した
楽音信号を、アンプ161及びスピーカ162等からな
るサウンドシステム160に供給して電気一音響変換し
、楽音を発音させるものである。
なお、このようなタッチデータを作成するための回路を
各鍵毎にイニシャルタッチデータ作成用とアフタタッチ
データ作成用の二組ずつ設けるとよいが、このような回
路を各鍵に対して共通に一組あるいは二組だけ設け、そ
れを各鍵毎に時分割で使用するようにしてもよい。
〈第2の回路例〉 次に、この発明による鍵盤装置を利用する第2の回路例
を、第22図及び第23図によって説明する。
この回路例の第1の特徴は、押鍵速度もしくは押鍵加速
度に対応して異なるタッチデータを出力し、このタッチ
データにより楽音信号発生回路の各種楽音制御パラメー
タのうちの2種類を単一のタッチデータ作成手段(発信
器100,押鍵検出回路110,タッチデータ形成回路
230)にてコントロールし得るようにしたものである
6また、この回路例の第2の特徴は、押鍵後あるいは押
鍵途中に押鍵速度もしくは押鍵加速度が所定値(後述の
変化検出回路237のC値)を超えた時の押鍵速度もし
くは押鍵加速度を検出してタッチデータとすると共に、
押鍵中もしくは押鍵途中の2次元的な任意の位置で一旦
押鍵を停止し,再押鍵または離鍵もしくは再離鍵を繰り
返した場合、その時の押鍵速度もしくは押鍵加速度を検
出してタッチデータとしている点である。
これにより、例えば金属板と面コイルパターンとの対向
面積を変化させ、その変化量を速度または加速度の形で
検出する第1のセンサのみでも、音量のイニシャルコン
トロールとアフタコントロールとを可能にすることがで
きる。
さらに、前記第1のセンサによって音量のイニシャルコ
ントロールを行ない、金属板と面コイルパターンとの対
向間隔を変化させ、その変化量を速度または加速度の形
で検出する第2のセンサによって音量のアフタコントロ
ールを行なうこともできる(第12図〜第15図に示し
た発振回路及び第22図の回路とによって実現可能)。
さらに、この回路例の第3の特徴は,第1の回路例のコ
ントロール対象としたすべての各種パラメータ(音色,
ビブラート,ピッチ等)をコントロール可能にするにと
どまらず、前記タッチデータ作成手段の出力としてのタ
ッチデータにより、鍵盤音の音量もしくはリズム音の音
量をコントロールすることもできる。
これに加えてその両方もコン1・ロールすることができ
る。
第22図はそのブロック回路図であるが、前述した第1
の回路例のタッチデータ形成回路130に相当する部分
が大きく異なり、押鍵終期検出回路120とデータ変換
テーブル145及びデータセレクタ146が不要になり
、リズム音信号発生回路152とセレクタ154とセレ
クトスイッチ156が付加されたものである。
他の部分は第19図に示した第1の回路例とほぼ同様で
あるのでその説明は省略し詳述しない。
そこでタッチデータ形成回路230について説明する。
このタッチデータ形成回路230は、イニシャルタッチ
データだけでなく、アフタタッチデータも形成し得るよ
うにしたものである。
そのため、このタッチデータ形成回路230は前述の回
路と同様なカウンタ231,ラッチ回路232,及びN
OT回路233の他に、低速の発振器234,その出力
を微分する微分回路235,その微分出力とNOT回路
233の出力のオアをとるOR回路238,カウンタ2
31のを一時的に格納する2ステージのシフトレジスタ
236,カウンタ2″51のカウント値の一定時間毎の
変化を検出する変化検出回路237,及び2個のDタイ
プのフリツプ・フロツプ回路(以下単にrF FJと略
称する)2”;9A,:2;9Bとを備えている。
変化検出回路237は、シフトレジスタ236の前段2
36aからの入力A(今回のカウント値)と後段236
bからの入力B(前回のカウント値)の差IA−Blが
、所定値C(Cは誤動作防止のための小さな値で、例え
ば1〜3程度)を越えたときに出力を゜1゜にする。す
なわち、鍵の位置変化(動き)を検出する。
さらに、シフトレジスタ236の各段238a,236
bからの入力データの比A/Bを算出する除算器240
と、その出力データとラッチ回路232のラツチデータ
とを乗算をする乗算器241と、その乗算出力とシフト
レジス236の前段236aの出力データのいずれかを
選択して出力するデータセレクタ242をも備えている
この例でも、前述した鍵盤装置の各実施例における鍵ガ
イドキャップがアルミニウム製で、押鍵ストロークに応
じて各面コイルパターンのインダクタンスが減少し、発
振器100から出力されるパルス信号CK1の周波数が
高くなり、その周期T1が短くなる場合の例でその作用
を説明する。
なお、この回路では3個の発振器を使用しているが、発
振器100の発振周波数をfit発振器111の発振周
波数をf21発振器234の発振周波数をf3とすると
、f2>f1>I3の大小関係があり、fzはIMI{
z,f1は1.OK}Iz(例えば押鍵の最押下位置で
),f3は100止程度のそれぞれオーダである。
押鍵操作が開始されて、その初期に鍵が所定の位置まで
押し下げられると、前述のように押鍵検出回路110の
コンパレータ116の出力が、第23図(a)に示すよ
うに゛O゛から゛1゛に立ち上る。これが鍵の押し始め
信号KONoとなる。
なお、図中、KONIは第2番目の鍵に対する押鍵検出
回路による鍵の押し始め信号、KON nは第n番目の
鍵に対する押鍵検出回路による鍵の押し始め信号を示し
ている。
この信号が゛1”に立ち上ると、NOTl路233の出
力が同図(b)に示すように゛1”から゜0゜に立ち下
がり、カウンタ231のリセッ1一状態を解除して、パ
ルス信号CK.のカウントを開始させると同時に、発振
器234のリセット状態も解除するので、発振器234
が第23図(c)に示すような一定周期のパルス信号を
出力する。
そのパルス信号の各立上りをクロックとして、シフトレ
ジスタ236が先ずその前段236aにカウンタ231
のカウント値(第23図(e)に示すように変化する)
をストアして,それを出力する。この時、このシフトレ
ジスタ236の後段236bは、以前にクリアされたま
まになっているのでその出力は(0」である。
また、このパルス信号の立上りを微分回路265で微分
して、第23図(d)に示す微分パルスをOR回路23
8を介してカウンタ231のリセツl・端子に入力させ
、カウンタ231をリセットする。
この時、変化検出回路237はその人力AとBが IA
−Bl>C の条件を満たすため、第23図(f)に示
すように出力を゛1゜にする。
これが、ラッチ回路232のラッチ信号となると同時に
、FF259A,239Bのクロツク信一51ー 号となり、FF239AはそのD入力が゛1゛になって
いるのでQ出力が゛1゜になるが、FF239BはD人
力が゛0゛になっていたのでQ出力は゜0゛のままであ
る。
そのため、データセレクタ242は入力0をセレクトし
てラッチ回路232へ出力するため、ラッチ回路232
は、シフトレジスタ238の前段236aにストアされ
たカウント値のデータをそのままラッチして、第23図
(h)に示すようなレベルデータ(イニシャルタッチデ
ータ)として出力する。
その後、発振器234の出力信号の次の立上りタイミン
グで、シフトレジスタ236の前段236aにストアさ
れていたカウント値が後段236bにシフトされ、前段
236aにカウンタ231の新たなカウント値がストア
される。
この時も鍵の押下方向に鍵が移動中であれば、新たなカ
ウント値の方が大きくなっている筈なので、変化検出回
路237の入力AとBはA−Bl>Cとなるが、その出
力は゛1゜のままなので、ラッチ回路232のラツチデ
ータは変わらず、FF239A,239Bの状態も変わ
らない。
このような状態が、押鍵ストロークの終期まで継続し、
押鍵が終ると発振器234の出力信号の周期毎のカウン
タ231のカウント値に殆ど変化がなくなるため,シフ
トレジスタ236の前段236aと後段236bからの
出力データがほぼ同じになり、変化検出回路237の入
力AとBがA−Bl>Cの条件を満たさなくなるので、
その出力が第23図(f)に示すように゛0゜に戻る。
そして、鍵が通常の最押鍵位置にある間はこの状態が続
くが、鍵が演奏者によってさらに強く押され、例えば第
4図のクッション材27dを押圧して若干押し下げられ
ると、再びカウンタ231の一定時間内のカウント値が
増加して、変化検出回路237の人力AとBがIA−B
l>Cの条件を満たして、その出力が第23図(f)に
示すように再び゛1゛になる。
また、第23図(f)に示すような他の例として、鍵が
通常の最押鍵位置から鍵を横にふらすと、金属板と面コ
イルパターンとの対向間隔を変化させ、その変化値を出
力させる第2のセンサのインダクタンス(例えば第12
図の「L2」もしくは第14図のrLb−Le」)が変
化し、カウンタ231の一定時間内のカウント値が増加
もしくは減少して、変化検出回路267の入力AとBと
がA−Bl)Cの条件を満たす。
そのため、FF239A,239Bにクロック信号が与
えられ、この時239BのD入力が゛1゜になっている
ので、Q出力すなわちセレクタコントロール信号が第2
3図(g)に示すように゛1”になり、セレクタ242
のセレク1〜状態を入力1に切り換える。
そのため、除算器240がシフトレジスタ236の前段
236aと後段236bからの入力データAとBの比A
/Bを算出して、乗算回路241によってラッチ回路2
32から出力されているレベルデータに乗算したデータ
がセレクタ242を介して出力され、ラッチ回路232
にラッチされる。
それによって、ラッチ回路232から出力されるレベル
データが第23図(h)に示すようにカウント値の変化
率に応じた割合で増加する。これをアフタタッチデータ
として楽音制御に利用する。
その後、鍵が離されて上昇復帰すると、コンパレータ1
16の出力が゛O“に戻り(キーオラ信号),.NOT
回路233の出力が゛1゜になるため、カウンタ231
をリセットすると共にシフトレジスタ236及びラッチ
回路232をクリアする。
したがって、第23図に示すように全て初期状態に復帰
する。
このような回路を各鍵に対応して設け、その各タッチデ
ータ形成回路230から出力されるレベルデータ(イニ
シャルタッチデータとアフタタッチデータを含む)をそ
れぞれマルチ回路140に入力させて、各鍵毎に時分割
で楽音信号発生回路150へ送る。
そのイニシャルタッチデータによって前述の場合と同様
に、発生する楽音信号のアタックレベル(音量)をはじ
め、各種の楽音制御パラメータを多段階に制御すること
ができる。
また、アフタタッチデータによって、楽音発生後のアフ
タコントロール、例えばデイレイビブラートやトレモロ
,ピッチ変化,音色変化,サステイン波形,等の各種の
パラメータによる多数段階の楽音制御を行うことができ
る。
この回路によれば、イニシャルタッチデータとアフタタ
ッチデータとを共通の回路で検出することができる。
さらに、発振器100を構成するコイルとして前述の各
種の面コイルパターンを組合せて使用することにより、
複雑で効果的な各種の各音制御を実現することができる
また、この第2回路例によると、楽音信号発生回路15
0に並列的にリズム音信号発生回路152が付加されて
いるが、これは最近脚光を浴びてきたキーボードパーカ
ッション機能に対応するもので、各鍵に対応してC1に
はバスドラc1#にはタム1等々リズム音源が割当てら
れ、各鍵の1つを押すとリズム音の1つが発生されるよ
うになっている。
このようにパーカッションモードを選択するには、モー
ド選択スイッチ156にて「2」を選択する。また「1
」を選択すると鍵盤音が楽音信号発生回路150から出
力され、『3』を選択すると両音源が出力されるように
、データセレクタ154がデータの出力を切り換えるが
、1押鍵で鍵盤音とリズム音とを出力させるのでなく、
例えば鍵盤の左半分が鍵盤音,右半分がリズム音という
ようにスプリットされて発音されるようになっている。
このように、この発明では鍵による制御はリズ,ム音の
楽音制御パラメータをもその対象とするもので,押鍵強
さによりリズム音のタッチを変えたり(タッチ強→音量
大)、音色を変えたり(タッチ強→高調波を多く含むよ
うに移行)、さらにその両方を1つの鍵におさめられた
前述の2つのセンサの検出信号によってコントロールす
ることも可能である。
また、アフタコントロール作用を大きくするとパーカッ
ション音(減衰音)を減衰時にゲインを上げるようにコ
ントロールして類似残響効果を得ることも可能である。
ところで、上述した実施例では第1,第2のセンサで同
類の楽音制御パラメータを制御するものを主に想定して
説明したが、異類の楽音制御パラメータを制御する例と
して具体的な説明を加える。
データセレクタ242へのセレクタコントロール信号を
マルチ回路140の入力としてlbit追加し、この入
力タイミングでマルチ回路140の後に設けられるセレ
クト手段(図示せず)をセレクトして、ラッチ手段(図
示せず)にてそのデータをラッチし、イニシャルデータ
及びアフタデータを使い分けるようにすれば、全く異な
る2つの楽音制御バ′ラメータをも制御できる。
そのラツチデータをクリアするタイミングは、押鍵検出
回路の出力KONOが立下るタイミング(bの出力)で
よい。
このような構成にすれば、例えばイニシャルタッチで音
量をコントロールし、アフタタッチでその後の音色をコ
ントロールできる。またイニシャルタッチで本来のピッ
チより高い方で発音され、その後本来のピッチに移るい
わゆるアタックピッチ効果付与(タッチデータに応じて
初期ピッチを変える)をコントロールし、アフタタッチ
でビブラート深さをコントロールすることもできる。
その場合、鍵をアフタコン1一ロールする周期でもって
ビブラート速さをもコントロールできることは言うまで
もない。
また,以上説明した第1,第2の回路例あるいはその応
用回路と同等の機能を、全てマイクロコンピュータを用
いてプログラム処理によって実現することも可能である
なお,この発明は通常の鍵盤電子楽器のみでなく,各種
携帯用電子楽器のキーボードや押釦式鍵盤、あるいはペ
ダル鍵盤にも勿論適用でき、さらにエクスプレツション
ペダル装置や二−レバー装置等にも応用できる。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、この発明によれば、タッチセ
ンサとしてインダクタンス変化誘発手段とインダクタン
ス変化検出手段を備えた鍵盤装置において、インダクタ
ンス変化検出手段として面コイルパターンを使用した簡
単な構成で、各鍵毎にその押鍵操作に応じて特性の異な
る複数のインダクタンス変,化検出信号が得られ、それ
を例えばインシャルタッチデータとアフタタッチデータ
として利用して、楽音の異なる制御パラメータを任意に
変化させてインシャル制御やアフタ制御を行なうことが
でき、それによって演奏者の感情表現をリアルで豊かに
注入した演奏が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例の鍵盤機構を一部破断し
て示す側断面図、 第2図は同じくその分解斜視図、 第3図は同じく鍵ガイドキャップと鍵ガイドブロックの
斜視図、 −60一 第4図はこの発明の第2実施例の鍵ガイドブロックと鍵
ガイドキャップの斜視図、 第5図は同じくその鍵ガイドブロックの組立図、第6図
は同じくその鍵ガイドブロックに鍵ガイドキャップが嵌
装された状態の横断面図、第7図は第6図の一部を拡大
して示す断面図、第8図は同じくその鍵ガイドブロック
と鍵ガイドキャップをプリント基板と鍵にそれぞれ取付
けた状態を示す斜視図, 第9図は同じくその鍵ガイドブロックにおけるコイルシ
一トの各コイル形成面の配置図、第10図(イ)〜(二
)はそれぞれ鍵操作の異なる例を示す説明図、 第11図(イ)〜(二)はそれぞれ第10図(イ)〜(
二)に対応する各面のコイルのインピーダンス変化特性
を示す線図、 第12図は同じくそのコイルを使用した発振器の一例を
示す回路図、 第13図はこの発明の第2実施例における鍵ガイドブロ
ック上の各コイルの配置図、 第14図及び第15図はそれぞれ第12図の発振器のコ
イルの接続を異ならせた応用例の要部回路図、 第16図はこの発明の第3実施例の鍵ガイドブロックの
みを示す斜視図、 第17図(イ)〜(口)は同じくそのコイルシー1・の
それぞれ異なる例を示す展開図、 第18図(イ)は同じくそのコイルシ一トをコイルボビ
ンに貼着する途中の斜視図で、同図(口)〜(二)はそ
れぞれ第17図(口)〜(二)のコイルシ一トをコイル
ボビンに貼着した時の複数面にわたる面コイルパターン
部を上方から見た形状を示す模式図、 第19図はこの発明による鍵盤装置を利用するための第
1の回路例のブロック図、 第20図は同じくその作用を説明するための各部の出力
信号のタイミング図、 第21図は第19図におけるデータ変換テーブルの変換
特性を示す線図、 第22図はこの発明による鍵盤装置を利用するための第
2の回路例のブロック図、 第23図は同じくそのタッチデータ形成回路の作用を説
明するための各部の出力信号のタイミング図、 1,1′・・・白鍵と黒鍵(鍵) 2・・・鍵盤フレー
ム7・・・鍵ガイドキャップ   8・・・プリント基
板10・・・鍵ガイドブロック  11・・・ガイド突
条12a〜12c・・・面コイルパターン27・・・鍵
ガイドキャップ 30・・・鍵ガイドブロック  31・・コイルシ一ト
318〜31e・・・コイル形成面 31,f・・・端子面      32・・・コイルボ
ビン32a・・・コイルシ一ト支持部 32b・・・ガイド突条部   33・・・ピン40・
・・鍵ガイドブロック本体 41〜44・・・コイルシ一ト 45・・・コイルボビン    46・・・ガイド枠1
00・・・発振器     110・・・押鍵検出回路
120・・・押鍵終期検出回路 130,230・・・タッチデータ形成回路40・・・
マルチ回路 45・・・データ変換テーブル 46・・・データセレクタ 50・・・楽音信号発生回路 60・・・サウンドシステム 一間一 珊 Nヤ 取 ′″ 糎 i 平成1年8月17

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の鍵と、その各鍵を移動可能に支持する鍵支持
    部材とからなり、 前記各鍵と鍵支持部材のいずれか一方にインダクタンス
    変化誘発手段を、他方にインダクタンス変化検出手段を
    それぞれ対応させて設け、 押鍵操作による前記鍵の鍵支持部材に対する変位量に対
    応して前記インダクタンス変化検出手段がインダクタン
    スの変化量を検出し、そのインダクタンスの変化量に対
    応して楽音制御パラメータを変化させる鍵盤装置であつ
    て、 前記インダクタンス変化検出手段がそれぞれ面コイルパ
    ターンからなり、押鍵操作に対応して前記インダクタン
    ス変化誘発手段との対向面積が変化するように前記各鍵
    もしくは鍵支持部材に配設された第1のインダクタンス
    変化検出手段と、押鍵操作に対応して前記インダクタン
    ス変化誘発手段との対向間隔が変化するように前記各鍵
    もしくは鍵支持部材に配設された第2のインダクタンス
    変化検出手段とによつて構成されたことを特徴とする鍵
    盤装置。 2 請求項1記載の鍵盤装置において、 インダクタンス変化誘発手段が、押鍵方向に平行な面と
    押鍵方向に直交する面とを有する金属製部材であり、 インダクタンス変化検出手段の各面コイルパターンが、
    前記インダクタンス変化誘発手段に対応して設けられた
    絶縁性部材の前記金属製部材の各面と対向する各面に形
    成されていることを特徴とする鍵盤装置。
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