JPH0229271Y2 - - Google Patents

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JPH0229271Y2
JPH0229271Y2 JP7470084U JP7470084U JPH0229271Y2 JP H0229271 Y2 JPH0229271 Y2 JP H0229271Y2 JP 7470084 U JP7470084 U JP 7470084U JP 7470084 U JP7470084 U JP 7470084U JP H0229271 Y2 JPH0229271 Y2 JP H0229271Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電気掃除機等に使用される電動送風機
に関する。
[従来の技術] 従来公知の電動送風機が第8図に示されてい
る。第8図中1は、ケース本体2と、この本体2
の一端開口に被着したケース端面板3とからなる
モータケースである。このケース1には、固定子
4が収納されているとともに、ケース本体2およ
びケース端面板3に夫々取付けた軸受5(一方の
み図示)に回転子軸6aを支持された回転子6が
収納されている。そして、ケース端面板3を貫通
した回転子軸6aの貫通端部にフアン7が取付け
られているとともに、このフアン7を覆うフアン
カバー8がケース端面板3に嵌合支持されてい
る。なお、第8図中符号9は合成樹脂製の整流板
である。
この電動送風機は、回転子6とともにフアン7
を回転させることにより、第8図中実線矢印で示
すような送風を行うとともに、この風がケース本
体2内を通る間に固定子4等を冷却するようにな
つている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記ケース端面板3は金属製である
ため、固定子4の固定子巻線4aとの間に絶縁距
離Aを設ける必要がある。しかし、上記従来の構
成では、絶縁距離Aを設けるために、ケース端面
板3を固定子巻線4aから第8図中上方に離して
配設してある。つまり、ケース本体2を深く(長
く)形成して、その開口縁2aよりも図中下方側
に固定子巻線4aが位置するように固定子4を収
納してある。
このため、フアン7の吐出し口から固定子間巻
線4aに至る風の経路が長い。このように風の経
路長さが長いことにより、フアン7から吐出され
た空気流は上記経路内で動圧から静圧に変化し
て、その速度が急激に落ち込み、低速度の空気流
となつて固定子巻線4aに当たる。したがつて、
効率良く固定子巻線4aを冷却できないから、固
定子巻線4aの銅損が増えて、駆動モータの性能
低下をきたしていた。
本考案の目的は、駆動モータの性能を向上でき
るようにした電動送風機を得ることにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案の電動送風機
は、固定子および回転子を収納したケース本体、
この本体の一端開口縁に形成された環状平面部に
取付けたケース端面板からなり、かつ、このケー
ス端面板側に風取入れ口を有したモータケース
と、上記ケース端面板に設けた軸受支え部を貫通
する回転子軸に取付けた遠心形のフアンと、この
フアンを覆つて上記ケース本体の一端開口部側に
取付けたフアンカバーとを具備した電動送風機に
おいて、上記固定子の固定子巻線のフアン側部分
は、上記モータケースの風取入れ口を貫通して、
上記ケース本体の環状平面部よりも上記フアン側
に突出され、このフアン側部分を上記回転子軸か
ら遠ざかる径方向に向けて曲げたものである。
[作用] 本考案は、固定子の固定子巻線のフアン側部分
を、モータケースの風取入れ口に貫通させて、ケ
ース本体の環状平面部よりもフアン側に突出さ
せ、このフアン側部分を回転子軸から遠ざかる径
方向に向けて曲げたから、固定子巻線のフアン側
部分をフアンの吐出し口に近付けて、この吐出し
口から固定子巻線のフアン側部分に至る風の経路
長さを短縮できる。したがつて、フアンから吐出
された空気流は、モータケースの風取入れ口から
ケース本体内に流入する前に、固定子巻線のフア
ン側部分に当たつて、この巻線を冷却できる。そ
して、この場合、上記風の経路の風路断面の拡大
に応じて空気流の速度は急激に低下するが、既述
のように上記風の経路は短くなつているので、速
度の早い空気流によつて固定子巻線を冷却でき
る。そのため、冷却効率が良くなつて、固定子巻
線の温度上昇を抑制できる。したがつて、固定子
巻線の銅損が減少されて、駆動モータの性能を向
上できる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図から第6図お
よび第9図を参照して説明する。
図中11はモータケースで、これはケース本体
12とケース端面板13とからなる。
ケース本体12は金属のプレス成形品である。
この本体12は底14付きの円筒部15の前記底
14と反対側の開口縁に、外側に向けてはり出す
環状平面部16を一体に設けて形成されている。
底14の中央部には軸受支え部17が一体に形成
され、かつ環状平面部16の外周縁には嵌合筒部
18が一体に形成されている。さらに、ケース本
体12には後述の風路の下流側において排気孔1
9が穿設されている。
このケース本体12には、固定子20および整
流子21付きの回転子22が収納されているとと
もに、一対のブラシ装置23が取付けられてい
る。
固定子20は、軸方向から見た外径形状が長方
形状をなす固定子鉄心24と、この鉄心24に巻
かれた一対の固定子巻線25とから形成されてい
る。そして、固定子巻線25のフアン側部分は、
後述する風取入れ口を貫通して上記環状平面部1
6よりも後述するフアン側に突出されている。そ
れだけではなく、上記フアン側部分は回転子22
の回転子軸28から遠ざかる径方向に向けて曲げ
られている。
また、固定子20は、その角状部を円筒部15
の内面に密接させてケース本体12内に固定され
ている。この固定によつて円筒部15と固定子鉄
心24との間に、一対の第1風路26および一対
の第2風路27を夫々形成している。なお、第1
図中29,30は軸受であつて、回転子22の回
転子軸28を支持している。
上記ケース端面板13は金属のプレス成形品で
ある。この端面板13は、その中央部に軸受30
を支持する軸受支え部31を一体に設けていると
ともに、端部を上記環状平面部16にねじ止め、
溶接止め、かしめ止め等により固定して取付けら
れている。
なお、本実施例では軸受支え部31を固定子鉄
心24側により近付けてケース本体12の軸方向
長さを短縮し、かつケース端面板13の材料取り
の効率を良くするために、ケース端面板13を、
ケース本体12の一端開口を径方向に横断する形
状、例えば平面形状が略帯状となるように形成す
るとともに、一対の固定子巻線25間に配設して
ある。勿論、ケース端面板13と固定子巻線25
との間には、必要な絶縁距離が確保されているこ
とは言うまでもない。
そして、このケース端面板13の側縁と環状平
面部16の内周縁とで形取られる略扇形開口部分
(第2図および第6図参照)は、上記モータケー
ス11の風取入れ口となつており、この取入れ口
には既述のように上記固定子巻線25のフアン側
部分が貫通されている。
また、回転子軸28は軸受支え部31およびこ
れに支持された軸受30を貫通しており、その貫
通端部にはナツト32により遠心形のフアン33
が取付けられている。フアン33は反駆動モータ
側のプレート中央部に吸気口34を有している。
第1図および第3図中35は金属製のフアンカバ
ーで、これはフアン33を覆つて上記嵌合筒部1
8に嵌合して取付けられている。このカバー35
は中央部に吸気口34に入り込む導風口36を有
している。さらに、第1図中37はフアン33か
ら吐出された空気流を駆動モータ内に導く合成樹
脂製の整流板である。なお、上記駆動モータは、
上記モータケース11、固定子20、回転子2
2、ブラシ装置23、および軸受29,30によ
り形成されている。
上記電動送風機においてその駆動モータを動作
させると、回転子22とともにフアン33が回転
されるため、第1図中矢印で示す送風作用を得る
ことができる。なお、第5図および第6図中矢印
Bはフアン33によつて与えられる風の旋回方向
を示している。
この場合、固定子巻線25のフアン側部分は、
モータケース11の風取入れ口を貫通してケース
本体12の環状平面部16よりもフアン33側に
突出され、かつ、回転子軸28から遠ざかる径方
向に向けて曲げられているため、フアン33の吐
出し口から固定子巻線25のフアン側部分に至る
風の経路は短くなつている。
そのため、固定子巻線25のフアン側部分に
は、ケース本体12に流入する前の速度が大きい
風が衝突する。したがつて、固定子巻線25の冷
却効率が良くなり、この巻線25の温度上昇を抑
制できる。このため、固定子巻線25の銅損が減
少されて、駆動モータの性能を向上できる。第9
図は固定子巻線の温度(なお抵抗法により測定)
と風量との関係を示す特性図であり、同図中実線
で示す本実施例にかかる電動送風機の特性と、点
線で示す従来の電動送風機の特性との比較から分
かるように、同じ風量でも本実施例の方が固定子
巻線の温度上昇が少なくなつており、本考案の有
用性は明らかである。
その上、固定子巻線25のフアン側部分をモー
タケース11の風取入れ口、つまり風が集中する
位置内に設けたから、フアン33から吐出された
風の殆ど全部によつて上記フアン側部分を冷却で
きる。したがつて、駆動モータの性能をより向上
できるものである。
上記一実施例では以上のように構成したが、本
考案において用いるケース端面板は第7図のよう
なものでも良い。つまり、環状平面部に固定され
る環状取付部38と中央の軸受支え部39とを、
ケース本体の一端開口を径方向に横断する腕40
で一体につないだケース端面板41である。この
端面板41を用いる場合には、固定子巻線のフア
ン側部分は、環状取付部38と腕40とで形取ら
れる孔42、つまりケース本体12の風取入れ口
を通つて環状平面部より突出されるものである。
勿論、上記端面板41にはフアンカバー取付け用
の嵌合筒部43が形成されているから、ケース本
体における環状平面部の外周には嵌合筒部を要し
ないが、嵌合筒部43をケース本体に設ける場合
には、ケース端面板41には嵌合筒部43を設け
なくても良い。
その他、本考案の実施に当たつては考案の要旨
に反しない限り、ケース本体、環状平面部、ケー
ス端面板、軸受支え部、フアン、フアンカバー、
回転子、回転子軸、固定子、固定子巻線およびそ
のフアン側部分等の具体的な構造、形状、位置、
材質等は、上記一実施例に制約されることなく、
種々の態様に構成して実施できることは勿論であ
る。
[考案の効果] 以上説明した本考案の電動送風機においては、
固定子および回転子を収納したケース本体、この
本体の一端開口縁に形成された環状平面部に取付
けたケース端面板からなり、かつ、このケース端
面板側に風取入れ口を有したモータケースと、上
記ケース端面板に設けた軸受支え部を貫通する回
転子軸に取付けた遠心形のフアンと、このフアン
を覆つて上記ケース本体の一端開口部側に取付け
たフアンカバーとを具備した電動送風機におい
て、上記固定子の固定子巻線のフアン側部分は、
上記モータケースの風取入れ口を貫通して、上記
ケース本体の環状平面部よりも上記フアン側に突
出され、このフアン側部分を上記回転子軸から遠
ざかる径方向に向けて曲げた構成により、駆動モ
ータにより回転されるフアンの送風で、固定子が
備える固定子巻線のフアン側部分を、ケース本体
に流入する前の速度が大きい風によつて冷却し
て、固定子巻線を効果的に冷却でき、したがつて
駆動モータの性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図は本考案の一実施例を示し、
第1図は一部を断面で示す側面図、第2図は駆動
モータの一部の斜視図、第3図は分解斜視図、第
4図は駆動モータの正面図、第5図は駆動モータ
の側面図、第6図は一部を断面で示す駆動モータ
の平面図である。第7図は他のケース端面板を示
す斜視図である。第8図は従来例を一部断面して
示す側面図である。第9図は風量と固定子巻線の
温度との関係を示す特性図である。 11……モータケース、12……ケース本体、
13,41……ケース端面板、16……環状平面
部、17,31,39……軸受支え部、20……
固定子、22……回転子、24……固定子鉄心、
25……固定子巻線、26……第1風路、27…
…第2風路、28……回転子軸、29,30……
軸受、33……フアン、35……フアンカバー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定子および回転子を収納したケース本体、こ
    の本体の一端開口縁に形成された環状平面部に取
    付けたケース端面板からなり、かつ、このケース
    端面板側に風取入れ口を有したモータケースと、
    上記ケース端面板に設けた軸受支え部を貫通する
    回転子軸に取付けた遠心形のフアンと、このフア
    ンを覆つて上記ケース本体の一端開口部側に取付
    けたフアンカバーとを具備した電動送風機におい
    て、 上記固定子の固定子巻線のフアン側部分は、上
    記モータケースの風取入れ口を貫通して、上記ケ
    ース本体の環状平面部よりも上記フアン側に突出
    され、このフアン側部分を上記回転子軸から遠ざ
    かる径方向に向けて曲げたことを特徴とする電動
    送風機。
JP7470084U 1984-05-22 1984-05-22 電動送風機 Granted JPS60187394U (ja)

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JP7470084U JPS60187394U (ja) 1984-05-22 1984-05-22 電動送風機

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JPS60187394U JPS60187394U (ja) 1985-12-12
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