JPH022922Y2 - - Google Patents

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JPH022922Y2
JPH022922Y2 JP1981082485U JP8248581U JPH022922Y2 JP H022922 Y2 JPH022922 Y2 JP H022922Y2 JP 1981082485 U JP1981082485 U JP 1981082485U JP 8248581 U JP8248581 U JP 8248581U JP H022922 Y2 JPH022922 Y2 JP H022922Y2
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combustion chamber
section
curved cross
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chamber opening
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【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関用金属ガスケツトに係り、特
に燃焼ガスの洩れを確実に防止すると共に循環オ
イル系統からのオイル洩れをも同時に区分けして
防止し得る内燃機関用金属ガスケツトに関するも
のである。
一般に、内燃機関の燃焼室内は、燃焼によりデ
イーゼル機関においては60〜80Kgf/cm2、ガソリ
ン機関においては50Kgf/cm2に達する高圧にな
る。このように高圧になる燃焼室廻りの燃焼ガス
の洩れ防止をより確実にするために、基板に燃焼
室開口部に沿つて湾曲断面の絞り条、所謂ビード
を二重に形成した金属ガスケツトは周知に属する
ものである。
しかしながら、このように二重にビードを形成
した金属ガスケツトにおいては、シリンダヘツド
をシリンダに緊締するボルト軸力には限界があ
り、この軸力に対してビードが二重に設けてある
ため、その面圧が分散される結果、最も重要な燃
焼室開口部に直面する内周ビードにおける面圧の
減少を来たすと共に外周ビードの面圧も減少する
ため、全体としての燃焼ガス洩れの防止は必ずし
も単一ビードの場合に比し好結果が得られるとは
限らない。また、燃焼室開口部周囲のボルト孔を
囲繞して絞り条が形成されている場合に、このボ
ルト孔を囲繞する絞り条によつて前記燃焼室開口
部を囲繞して形成した絞り条の面圧が低下され、
燃焼ガスの洩れを来す不都合があつた。
さらに、内燃機関の循環オイル系統には、オイ
ル通路を圧送されるプレツシヤオイルや圧送部に
還流する循環後のオイルが流れており、また、内
燃機関の冷却水系統には、冷却水通路を送給され
る冷却水や送給部に還流する冷却後の冷却水が流
れている。これらオイルや冷却水等をそれぞれ区
分けして洩れを防止しなければならない。
本考案は、上述のような従来品の欠点を匡正し
燃焼ガスの洩れを確実に防止すると共に循環オイ
ル系統からのオイル洩れや冷却水系統からの冷却
水洩れをも同時に区分けして防止し得る金属ガス
ケツトを提供せんとするものである。
このため、本考案においては硬性金属薄板から
なる基板の燃焼室開口部を囲繞する湾曲断面の大
なるバネ定数を有する絞り条の外側に、金属ガス
ケツトの外周縁に沿つて斜面aとこの斜面aに連
続する基板に平行な外縁bとを有する屈曲断面又
はそれに類する屈曲断面の小なるバネ定数を有す
る屈曲縁を周回して形成し、燃焼室開口部周囲の
特定のボルト孔を囲繞して形成した湾曲断面の絞
り条と前記燃焼室開口部を囲繞する湾曲断面の絞
り条及び前記ガスケツト外周縁を周回する屈曲縁
とによつて閉空間を形成し、燃焼室開口部周囲の
特定のボルト孔を囲繞する湾曲断面の絞り条は燃
焼室開口部を囲繞する湾曲断面の絞り条に近接す
る部分の形状をこの絞り条に近接するに従つてバ
ネ定数を次第に減少させて形成することによつ
て、大なるバネ定数により高い剛性を有する湾曲
断面の絞り条で燃焼室開口部を充分に密封すると
共に小なるバネ定数により柔軟な弾性力を有する
屈曲縁でガスケツト外周縁を柔らかく密封し、燃
焼室開口部の湾曲断面の絞り条の面圧を低下させ
ることなく高圧の燃焼ガスの洩れを防止し、しか
も燃焼室開口部を囲繞する湾曲断面の絞り条から
洩れた燃焼ガスの外部への洩出を的確に防止する
とともに、循環オイル系統のオイル通路を圧送さ
れるプレツシヤオイルや圧送部に還流する循環後
のオイル、また冷却水系統の冷却水通路を送給さ
れる冷却水や送給部に還流する冷却後の冷却水等
をそれぞれ区分けして洩れを防止し、外部への漏
出を阻止するようにしたものである。
以下図面に示した実施例に基づいて本考案の要
旨を説明する。
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は本考
案の金属ガスケツトの一部を切欠した平面図で、
第2図は第1図A−A線部分の断面図である。図
において、符号1は硬性金属薄板からなる基板
で、その表裏に軟性金属薄板からなる副板2,2
を重合してある。更に前記基板1の硬度は
(HV400〜580)であり、副板2,2の硬度は
(HV20〜150)であることが好適である。
3は基板1に形成した燃焼室開口部4を囲繞す
る湾曲断面の大なるバネ定数を有する絞り条とし
て第2図示の如く湾曲した断面のビードで、大な
るバネ定数により高い剛性を有している。このビ
ード3と同様に湾曲した断面のビード3′が第1
図に示す如く燃焼室開口部周囲のプレツシヤオイ
ルを流通させる特定のボルト孔5の周縁にも設け
てある。このビード3′の燃焼室開口部4のビー
ド3と近接する部分3aの形状は、そのバネ定数
を漸進的に減少させて、つまり、燃焼室開口部4
のビード3に近接するに従つて次第にバネ定数を
減少させて形成する。これにより、ビード3′の
燃焼室開口部4のビード3と近接する部分3a
は、小なるバネ定数とすることにより柔軟なる弾
性力を有せしめ、前述したようなビード3に対す
る面圧の低下を防止して燃焼ガスの洩れを防止し
てある。
6はガスケツト外周縁7に沿つて形成された小
なるバネ定数を有する屈曲縁で、小なるバネ定数
により柔軟な弾性力を有している。この屈曲縁6
は、第2図示の如く、斜面aとこの斜面aに連続
し且つ基板1と平行する外縁bを設け、ビード3
の内縁b′と同様、副板2に対してスライド性を高
めて屈曲縁6の弾力作用を円滑ならしめているも
のである。
この金属ガスケツトは、前記ボルト孔を囲繞す
るビード3′と前記燃焼室開口部4及び前記ガス
ケツト外周縁7を周回する屈曲縁6とによつて、
閉空間を形成している。
第3図は本考案の金属ガスケツトを内燃機関に
装備した要部の縦断面図で、シリンダ8とシリン
ダヘツド9との間にボルト締めされた本考案のガ
スケツトを示すものである。第2図から明らかな
ように、基板1の外周縁7に沿う屈曲縁6は斜面
aと外縁bとから断面〓形に形成してあるため、
湾曲した断面のビード3よりは柔軟性において勝
るがバネ荷重において劣り、しかも両者の配設位
置が離隔しているため、大なるバネ定数により高
いバネ荷重を有するビード3で燃焼室開口部4を
充分に密封すると共に小なるバネ定数により柔軟
性を有する屈曲縁6で圧力の小さいオイルや水を
ガスケツト外周縁7にて柔らかく密封し得る。
また、屈曲縁6はビード3から離隔し柔軟な弾
力性を有するとともにボルト孔5を囲繞するビー
ド3′は、燃焼室開口部4を囲繞するビード3と
近接する部分3aの形状をビード3に近接するに
従つてバネ定数を次第に減少させて柔軟な弾力性
を有せしめているので、ビード3に対する面圧は
屈曲縁6やビード3′によつて低下されずに従来
の場合と変わることなく充分に負荷されて、燃焼
室開口部4の密封を行うことができる。なお、ボ
ルト孔5近傍は、ボルト締付力の作用が大である
ため密着性条件に優れており、弱い荷重のビード
でも充分にシールを果し得る。一方、万一何らか
の理由によつて、例えば、経年的な使用によつて
ビード3の一部にガス洩れを生ずるような場合に
おいて、ガスケツト外周縁7に沿つて配設した屈
曲縁6によつてこれを2次的に阻止し、外部へ洩
出することを防止し得ることとなる。
又、循環オイル系統からのオイルの漏出も、プ
レツシヤオイルを流通させるボルト孔5をビード
3′により囲繞して設けるとともに第1図の左側
に開設したオイルにより潤滑されたカムチエンの
走行するカムチエン室開口部(符号なし)をビー
ド3とビード3′および屈曲縁6により閉空間に
区画して設けているので、オイルをそれぞれ区分
けして洩れを防止し得て、さらに該屈曲縁6によ
つて外部への洩出を阻止し得るものである。
以上述べた如く、本考案によれば、従来から使
用されて来た金属ガスケツトのガス洩れに対応す
る燃焼室廻りの湾曲断面の大なるバネ定数を有す
る絞り条の外側に、ガスケツトの外周縁に沿つて
小なるバネ定数を有する屈曲縁を周回して形成
し、前記燃焼室開口部周囲の特定のボルト孔を囲
繞する湾曲断面の絞り条を形成するとともにこの
絞り条と前記燃焼室開口部を囲繞する湾曲断面の
絞り条及び前記ガスケツト外周縁を周回する屈曲
縁とによつて閉空間を区画して設け、また燃焼室
開口部周囲の特定のボルト孔を囲繞する湾曲断面
の絞り条は燃焼室開口部を囲繞する湾曲断面の絞
り条に近接する部分の形状をこの絞り条に近接す
るに従つてバネ定数を次第に減少させて形成する
ことによつて、大なるバネ定数により高い剛性を
有する湾曲断面の絞り条で燃焼室開口部を充分に
密封すると共に小なるバネ定数により柔軟な弾力
性を有する屈曲縁でガスケツト外周縁を柔らかく
密封し得て、燃焼室開口部の湾曲断面の絞り条の
面圧をガスケツト外周縁の屈曲縁や燃焼室開口部
周囲のボルト孔の湾曲断面の絞り条によつて低下
することなく維持して高圧の燃焼ガスの洩れを防
止し得て、万一ガス洩れを生じた場合にも屈曲縁
により外部へのガス洩れの防止に格段の効果をも
たらし得たもので、特にオートバイ等の小型内燃
機関の金属ガスケツトにおけるガス洩れ防止効果
は卓越したものがある。
更に、ボルト孔を湾曲断面の絞り条で囲繞する
とともに燃焼室開口部を囲繞する湾曲断面の絞り
条とボルト孔を囲繞する湾曲断面の絞り条及びガ
スケツト外周縁の屈曲縁により閉空間を区画して
設けたことにより、オイルや冷却水をそれぞれ区
分けして洩れを防止し得て、屈曲縁によつて外部
へのオイルや冷却水洩出の阻止にも役立ち、実用
上に利益する所、極めて顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案金属ガスケツトの一部を切欠し
た平面図、第2図は第1図A−A線部分の断面
図、第3図は同ガスケツトを装備した内燃機関の
要部の縦断面図である。 1〜基板、2〜副板、3〜ビード、4〜燃焼室
開口部、5〜ボルト孔、6〜屈曲縁、7〜外周
縁、8〜シリンダ、9〜シリンダヘツド、a〜斜
面、b〜外縁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 硬性金属薄板からなる基板に燃焼室開口部を囲
    繞する弾性変形可能な湾曲断面の大なるバネ定数
    を有する絞り条を形成すると共にガスケツト外周
    縁に沿つて斜面aとこの斜面aに連続する前記基
    板に平行な外縁bとを有する屈曲断面又はそれに
    類する屈曲断面の小なるバネ定数を有する屈曲縁
    を周回して形成し、前記燃焼室開口部周囲の特定
    のボルト孔を囲繞する湾曲断面の絞り条を形成す
    るとともにこの絞り条と前記燃焼室開口部を囲繞
    する湾曲断面の絞り条及び前記ガスケツト外周縁
    を周回する屈曲縁とによつて閉空間を区画して設
    け、前記燃焼室開口部周囲の特定のボルト孔を囲
    繞する湾曲断面の絞り条は前記燃焼室開口部を囲
    繞する湾曲断面の絞り条に近接する部分の形状を
    この絞り条に近接するに従つてバネ定数を次第に
    減少させて形成したことを特徴とする内燃機関用
    金属ガスケツト。
JP1981082485U 1981-06-04 1981-06-04 Expired JPH022922Y2 (ja)

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