JPH02292049A - インクジェット記録装置及びその製造方法並びにインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びその製造方法並びにインクジェット記録方法

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JPH02292049A
JPH02292049A JP11223889A JP11223889A JPH02292049A JP H02292049 A JPH02292049 A JP H02292049A JP 11223889 A JP11223889 A JP 11223889A JP 11223889 A JP11223889 A JP 11223889A JP H02292049 A JPH02292049 A JP H02292049A
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JP
Japan
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ink
inkjet recording
electrostatic field
ejection holes
ink ejection
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JP11223889A
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English (en)
Inventor
Toru Okamoto
徹 岡本
Kazuo Maruyama
和雄 丸山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 この発明は、画像データに基づく電界パターンに応じて
インクを飛翔させる所謂静電吸引型のインクジェット記
録装置に関し、特にインクを飛翔させるのにスリットを
用いない新しい方式のインクジェット記録装置に関する
ものである。
[従来の技術] 従来、この種のインクジェット記録装置としては、例え
ば次に示すようなものがある。すなわち、記録ヘッド1
00は、第15図に示すように、一対の絶縁基板101
、102を互いに平行に対向配璽させて、両絶縁基板1
01,102間にインク保持部103を形成するととも
に、両絶縁基板101、102の端部にスリット状のイ
ンク吐出口104を形成する。そして、上記インク保持
部103に所定圧力のインク105を供給し1、スリッ
ト状のインク吐出口104に凸のインクメニスカス10
6を形成する。また、上記絶縁基板102の一方の内面
には、インク吐出口104の長手方向に沿って多数の静
電界印加用の電極107、107・・・を所定のピッチ
で形成する。さらに、上記記録ヘッド100の前面には
、記録用紙108を介して対向する位置に対向電極10
9を配l1寸る。なお、上記絶縁基板101、102の
先端部は、外側の面が先端へ向けてナイノエツジ状に形
成されており、正のインク供給圧が加えられた時、凸型
メニスカスを形成しても絶縁基板101、102の外壁
にインクが流出しにくい様になっている。凸型メニスカ
スとすることにより、メニスカス先端部への電界集中が
起きるため、特にインクを引出し易い。
そして、記録ヘッド100の電極107、107・・・
に画像信号に応じて選択に高電圧を印加して、この電圧
が印加された電極107と対向電極109との間に静電
界を形成し、この静電界によってインク105の曳糸1
10を記録用紙108側へ成長させ、インク105を記
録用紙108上に画像情報に応じて付着させることによ
って、画像の記録を行なうように構成されている。
また、上記インクジェット記録装置としては、次に示す
ようなものがある。すなわち、記録ヘッド100には、
第16図に示すように、一対の絶縁基板101、102
を互いに平行に対向配胃させて、両絶縁基板101、1
02間にインク保持部103を形成するとともに、両絶
縁曇板101、102の先端部にスリット状のインク吐
出口104を形成する。そして、上記インク保持部10
3に所定圧力のインク105を供給することによって、
インク吐出口104に凹のインクメニスカス106を形
成する。また、上記絶縁基板102の一方の内面には、
インク吐出口104の艮手方向に沿って多数の静電界印
加用の電極107、107・・・を所定のピッチで形成
する。さらに、上記記録ヘッド100と対向する位置に
は、記録用紙108を介して対向電極109を配置づる
そして、記録ヘッド100の電極107、107・・・
に画像信号に応じて選択に高電圧を印加して、この電圧
が印加された電極107と対向電極109との問に静電
界を形成し、この静電界によってインク105の曳糸1
10を記録用紙108側へ成長させ、インク105を記
録用紙108上に画像情報に応じて付着させることによ
って、画像の記録を行なうように構成されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来技術の場合には、次に示すような問題
点を有している。すなわち、前者の場合には、スリット
状のインク吐出口104に凸のインクメニスカス106
を形成するようになっているため、インク105の曳糸
を形成するための静電界を凸状のインクメニスカス10
6の先端部に集中させることができ、インク105の曳
糸を効率良く成長させることができる。
しかし、この記録ヘッド100は、スリット状のインク
吐出口104に凸のインクメニスカス106を形成する
ものであるため、インク105をインク吐出口104に
凸のメニスカス状に保持するためには、インク105の
供給圧力を高精度に制御する必要があり、インク105
の供給圧力の制御手段の構成が複雑になるという問題点
があった。また、インク吐出口104にインク105が
凸のメニスカス106に保持されているため、記録ヘッ
ド100に衝撃が加わると、インク105がインク吐出
口104から流出して周囲を汚損してしまい、耐Iii
′lli性に欠けるという問題点があった。
一方、後者の場合には、スリット状のインク吐出口10
4に凹状のインクメニスカス106を形成するようにな
っているため、インク吐出口104におけるインク保持
力が大きく、インク供給圧力の制御が容易に行えるとと
もに、耐WJ撃性をも有している。しかし、スリット状
のインク吐出口104にインク105が凹のインクメニ
スカス106を形成するように保持されているため、静
電界を印加した際に、インクメニスカス106に静電界
の集中が生じ難い。そのため、インク吐出口104から
生じるインクの曳糸110が太くなり、記録終了侵にイ
ンクの曳糸110がスリット状のインク吐出口104に
戻り難く、絶縁基板101、102の端部にインク10
5が付着して汚れが生じ易い。
このように、絶縁基板101、102の端面にインク1
05が付着するとぐ次の印字の際に、絶縁基板101、
102の端面に付着したインク105によって、インク
105の曳糸110の成長方向にばらつきが生じ、所定
の画像の記録が行えず画質が低下するという問題点があ
った。この問題点を解決するためには、一定量だけ画像
の記録を行なう度に、記録ヘッド100の端而を払拭す
る機構を設けることも考えられるが、こうした場合には
、構成が複雑化すると共にコスト高になるという新たな
問題点が生じる。
また、インク吐出口104に凹状のインクメニスカス1
06に保持されたインク105を、静電界によって記録
用紙108側に曳糸110を成長させるため、前記凸の
メニスカスを形成する記録ヘッドに比べて、電極107
、107・・・及び対向電極109により高い高電圧を
印加する必要がある。また、記録ヘッド100と記録用
紙108との間の距離は、印字のために十分小さくする
必要がある。このように、電極107、107・・・及
び対向電極109に高電圧を印加し、かつ記録ヘッド1
00と記録用紙108の距離が近いと、記録用紙108
の厚さが変化したり繊維状のゴミが付着するとインク1
05が記録ヘッド100と記録用紙108の間を埋めつ
くす様な流出《インクブリッジ》が発生し易いという問
題点があった。
[課題を解決するための手段] そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、凸の
インクメニスカスを形成して電界の集中を可能とした場
合でも、インクの保持力が高く、インクの圧力制御が容
易であるとともに耐衝撃性を有し、しかも記録ヘッドの
端部にインク汚れが発生するのを防止することができ、
かつ^画質の画像の記録が可能な新たな方式のインクジ
ェット記録gi置を提供することにある。
すなわち、この発明の請求項第1項に記載のインクジェ
ット記録装置は、一対の基板を対向配置させて、両基板
間にインク保持部を形成するとともに、一方の基板に前
記インク保持部に連通する多数のインク吐出孔を穿設し
てなるヘッド本体と、前記各インク吐出孔に保持ざれた
インクを、インク吐出孔から記録シート側へ選択的に飛
翔させるための静電界を印加する静電界印加手段とを備
えるように構成されている。
また、この発明の詰求項第2項に記載のインクジェット
記録装置は、一対の基板を対向配置させて、両基板問に
インク保持部を形成するとともに、一方の基板に前記イ
ンク保持部に連通する多数のインク吐出孔を穿設してな
るヘッド本体と、前記各インク吐出孔に保持されたイン
クを、インク吐出孔から記録シート側へ選択的に飛翔さ
せるための静電界を印加する静電界印加手段とを備え、
前記インク保持部の間隙をインク吐出孔の開口幅の1/
2〜2倍に設定するように構成されている。
上記インクジェット記録装置は、例えば前記インク吐出
孔が穿設された基板の表面に、少なくともインク吐出孔
を除いて撥インク層が形成される。
さらに、この発明の請求項第4項記載のインクジェット
記録装置の製造方法は、一対の基板を対向配置させて、
両基板間にインク保持部を形成するとともに、一方の基
板に前記インク保持部に連遇する多数のインク吐出孔を
穿設してなるヘッド本体と、前記各インク吐出孔に保持
されたインクを、インク吐出孔から記録シート側へ選択
的に飛翔させるための静電界を印加する静電界印加手段
とを備えたインクジェット記録装置を製造する方法であ
って、前記一方の基板に多数のインク吐出孔を形成する
工程と、前記インク吐出孔が形成された基板の一方の面
に、静電界形成用の電極を形成する工程と、前記基板の
表面にインク吐出孔の周辺部にレジスト膜を形成する工
程と、前記レジスト躾の上から撥インク性材料を塗布し
た後、前記レジスト膜を剥離することにより、レジスト
膜が形成された領域以外に撥インク層を形成する工程と
を有するように構成されている。
なお、上記基板の材料としては、例えばアルミナやジル
コニア等のセラミックが用いられる。この場合、撥イン
ク層を形成する工程が、セラミックからなる基板の焼成
工程と同時に行なうようにしても良い。
また、この発明の請求項第6項に記載のインクジェット
記録方法においては、請求項第1項記載のインクジェッ
ト記録装置を用い、前記インク保持部にインクを保持し
、インク吐出孔における前記インクの液面と前記基板の
表面とが略同一平向をなす状態において、前記静電界印
加手段によって静電界を印加して、インク吐出孔からイ
ンクを吐出させて画像の記録を行なうように構成されて
いる。
さらに、この発明の請求項第7項に記載のインクジェッ
ト記録方法においては、請求項第3項記載のインクジェ
ット記録装置を用い、前記インク保持部にインクを保持
し、インク吐出孔における前記インクの液面を凸状に保
持して、前記静電界印加手段によって静電界を印加して
、インク吐出孔からインクを吐出させて画像の記録を行
なうように構成されている。
[作用] この発明の請求墳第1項に記載のインクジェット記録装
置においては、一対のl板を対向配置させて、両基板間
にインク保持部を形成するとともに、一方の基板に前記
インク保持部に連通ずる多数のインク吐出孔を穿設し又
なるヘッド本体と、前記各インク吐出孔に保持されたイ
ンクを、インク吐出孔から記録シート側へ選択的に飛翔
させるための静電界を印加1る静電界印加手段とを備え
るように構成されているので、インクをインク吐出孔に
保持することにより、インクをインク吐出孔の周囲に生
じる表面張力によって確実に保持することができるので
、インクの供給圧力の制御が容易に行えるとともに、耐
衝撃性を付与することができる。
また、この発明の請求項第2項に記載のインクジェット
記録装置においては、一対の基板を対向配置させて、両
基板間にインク保持部を形成するとともに、一方の基板
に前記インク保持部に連通ずる多数のインク吐出孔を穿
設してなるヘッド本体と、前記各インク吐出孔に保持さ
れたインクを、インク吐出孔から記録シート側へ選択的
に飛翔させるための静電界を印加する静電界印加手段と
を備え、前記インク保持部の闇隙をインク吐出孔の開口
幅の1/2〜2倍に設定することによって、インク吐出
孔の採用によりインク保持力を高めた場合でも、インク
の再供給性及び耐衝撃性の両方を満足することができる
さらに、この発明の請求項第4項に記載のインクジェッ
ト記録装置の製造方法においては、一対の基板を対向配
置させて、両基板間にインク保持部を形成するとともに
、一方の基板に前記インク保持部に連通する多数のイン
ク吐出孔を穿設してなるヘッド本体と、前記各インク吐
出孔に保持されたインクを、インク吐出孔から記録シー
ト側へ選択的に飛翔させるための静電界を印加する静電
界印加手段とを備えたインクジェット記録装置を製造す
る方法であって、前記一方の基板に多数のインク吐出孔
を形成する工程と、前記インク吐出孔が形成された基板
の一方の面に、静電界形成用の電極を形成する工程と、
前記基板の表面にインク吐出孔の周辺部にレジスト膜を
形成づる工程と、前記レジスト膜の上から撥インク性材
料を塗布した後、前記レジスト膜を剥離することにより
、レジスト膜が形成された領域以外に撥インク層を形成
する工程とを有するように構成されているので、上記の
ごとくインクの保持力等を向上させ、しかも基板の表面
に撥インク層を有するインクジェット記録装置を容易に
製造することができる。
また、この発明の請求項第6項に記載のインクジェット
記録方法においては、請求項第1項記載のインクジェッ
ト記録装置を用い、前記インク保持部にインクを保持し
、インク吐出孔における前記インクの液面と前記基板の
表面とが略同一平面をなす状態において、前記静電界印
加手段によって静電界を印加して、インク吐出孔からイ
ンクを吐出させて画像の記録を行なうように構成されて
いるので、従来の凹状のインクメニスカスを形成した場
合と異なり、平面状のインクメニスカスによってメニス
カスへの静電界の集中を可能とし、インクの飛翔方向の
ばらつき等を防止することができる。
さらに、この発明の請求項第7項に記載のインクジェッ
ト記録方法においては、請求項第3項記載のインクジェ
ット記録装置を用い、前記インク保持部にインクを保持
し、インク吐出孔における前記インクの液面を凸状に保
持して、前記静電界印加手段によって静電界を印加して
、インク吐出孔からインクを吐出させて画像の記録を行
なうように構成されているので、インク吐出孔に保持さ
れたインクへの静電界の東中をより可能とし、細いイン
クの曳糸を形成してインクによるヘッド本体の端部の汚
れ等の発生を確実に防止することができ、高画質の画像
の記録等が可能となる。
[実施例] 以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1実施例 第1図及び第2図はこの発明に係るインクジェット記録
装誼の一実施例を示すものである。図において、1はイ
ンクジェット記録装置を示すものであり、このインクジ
ェット記録装置1は、インク保持部2とこのインク保持
部2に連通した多数のインク吐出孔3、3・・・を有す
るヘッド本体4と、このヘッド本体4のインク吐出孔3
、3・・・に保持されたインクIに静電界を印加するた
めの静電界印加千段5とでその主要部が構成されている
上記ヘッド本体4は、一対の絶縁基板6、7を対向配置
させることにより、両基板6、7 Klにスリット状の
インク保持部2が形成ざれている。すなわち、上記絶縁
基板のうち表面側の絶縁基板6は、アルミナやジルコニ
ア等のセラミックなどにようて平板状に形成されており
、背面側の絶R基板7は、アルミナやジルコニ7等のセ
ラミック、あるいはガラスなどによってやはり平板状に
形成されている。そして、上記両絶IIaJ1板6、7
は、第3図に示すように、平面艮方形の枠状のスペーサ
9を介して互いに対向するように接着固定ざれており、
両絶縁基板6、7によって囲まれた空間がインク保持部
2となっている。なお、上記スベーサ9としては、例え
ば、厚さ80μmのボリエチレンテレノタレート製のも
のが用いられる。
また、上記表面側の絶縁基板6の上端側には、第2図に
示すように、オリフィス状のインク吐出孔3、3・・・
が長手方向に沿っ1所定のピッチで多数穿設されており
、これらのインク吐出孔3、3・・・は、正面円形状に
形成されている。上記インク吐出孔3、3・・・は、例
えば直径が60μm1ビッチが125μmで形成される
。いま、ヘッド本体4の印字幅を200mmとすると、
インク吐出孔3、3・・・を約125μmのピッチで配
列した場合、ヘッド本体4には、1600個のインク吐
出孔3、3・・・が形成されることになる。
さらに、上記背面側の絶縁基板7には、第4図に示すよ
うに、インク保持部2にインク■を供給するためのイン
ク供給口10、10・・・が複数開口されている。これ
らのインク供給口10,10・・・からは、図示しない
インクタンクから所定の圧力に調整されたインク■が供
給されるようになっている。そして、上記ヘッド本休4
のインク吐出孔3、3・・・には、第1図に示すように
、インクIの表面が絶縁基板6の前面と略同一平面とな
るように平面状のインクメニスカス11が形成されるよ
うになっている。
一方、上記静電界形成千段5は、第1図に示すように、
ヘッド側11′$il3、13・・・と、上記インク面
から適宜難問配置され且つ記録シート18の支持面とし
ても機能するロール状の静電誘専用電極15と、ヘッド
側電極13、13・・・に+の高電圧パルスを印加する
第1の高圧電fQ14と、静電誘導用電極14に−の高
電圧パルスを印加する第2の高圧電源16とから構成さ
れている。
さらに詳述すると、上記ヘッド本体4の表面側の絶縁基
板6には、第5図に示すように、その内面にヘッド側電
橿13、13・・・が形成されている。
このヘッド側I!極13、13・・・は、インク吐出孔
3、3・・・の周囲に正面円形状に形成された電圧印加
部13aと、この電圧印加部13aに連設された通[部
13bとから構成されている。また、これらのヘッド側
電極13の通電部13bは、第5図に示すように、その
表面が保護層17によって覆われており、この保護PJ
17は、ヘッド側′Il1極13への出力電流を低減さ
せる役割と、ヘッド本休4の組立て時等に電極13、1
3・・・が損傷されたりするのを防止する役割とを有し
ている。
そして、上記ヘッドI′a1極13、13・・・には、
第1の高圧電源14によって、画像の記録を行なう領域
にのみ+■C (■)のパルス電圧が印加されるように
なっている。なお、画像の記録を行なわないヘッド側電
極13には、バルス電江が印加されない。
また、上記ヘッド本体4から適宜離間された位置には、
第1図に示すように、記録シ一ト18の支持面としても
機能するロール状の静電誘導用電極15が配設されてい
る。この静電Mi9用電115としては、例えば直径2
0mmの金属製ロール?用いられ、このロールの表面に
記録シート18が密着される。そして、上記静電銹専用
電殉15を図示しないステツピングモータ等によって回
転駆動することによって、印字動作に合せて記録シート
18を所定jだけ送るようになっている。なお、静電I
Ii導用電極15とヘッド本体4との間隔は、例えば0
.3mmに設定される。
そして、上記静?fl誘導用電極15には、第2の高圧
電源16によって、画像の記録の有無に拘らず−V■ 
(V)のパルス電圧が印加されるようになっている。こ
のパルス電圧の印加は、第6図(a)、(b)に示すよ
うに、上記ヘッド側電極13へのパルス電圧の印加と同
朋して行なわれる。
第6図(C)は記録シートの送りパルスを示すものであ
る。
また、上記インク保持部2に収容されるインクIとして
は、例えば油性顔料分散型のインクIが用いられる。上
記インクの物性値としては、例えば粘度が1 0 〜1
 00mPasec,表面張力が20 〜60dyne
/cm,体積抵抗率が約?04〜1010Ω・cmのも
のが用いられる。
以上の構成において、この実施例に係るインクジェット
記録装置では、次のようにして画像の記録が行なわれる
。すなわち、ヘッド本体4のインク保持部2にインク供
給口10、10・・・を介してインク■を供給し、第1
図に示づように、インク吐出口3の高さで大気圧と略等
しいインク供給圧でインク吐出孔3、3・・・に平面状
のインクメニスカス11を形成する。次に、記録すべき
画像情報に応じて、第6図に示すように、ヘッド本休4
のヘッド側電極13に第1の高圧電源15にようて+■
 のパルス電圧を印加するとともに、静![C 専用電極15に第2の高圧電源16によって一V■バル
ス電圧を印加する。
すると、ヘッド本体4のヘッド電極13に電圧が印加ざ
れたインク吐出孔3、3・・・内のインクIと、ヘッド
本体4と対向する静電誘導用電極15との間に、電圧(
V  +V}l)に対応した電界がC 形成される。インク!は、導電性を有しているので、ヘ
ッド側電極13からインク吐出孔3内のインクI表面に
電荷が注入され、インク■がクーロン力によって静mx
導用電極14側に吸引されて、インク■の表面がクーロ
ン力によって凸状に引上られる。
このようにインク■の表面が凸状になると、インク■表
面と静電銹導用電極14との距離が短くなり、しかもイ
ンクメニスカス11が凸状になることにより、電界が集
中してさらにクーロン力が強まり、インクメニスカス1
1の変形が雪崩的に進行する。このとき、凸状に変形し
たインクメニスカス11への電界集中の効果により、メ
ニスカス11の中央がより強くクーロン力の作用を受け
るとともに、インクメニスカス11の周囲には、インク
吐出孔3との界面張力による引戻す方向の力が作用する
ことにより、第7図に示すように、先端程細い糸曳きと
なる。こうして成長した細いインクの曳糸25は、第7
図に示すように、記録シート18に到達し、記録シート
18の表面にインクドット26を形成するに至る。この
記録シート18の表面に付着したインクドット26は、
記?シート18への浸透及び周囲空気への溶媒の蒸発に
よって、記録シート18上に定着される。
一方、画像の記録を行なわない場合には、ヘッド側電極
13、13・・・に+■oの電圧が印加されないため、
インク表面と静電誘導用電極14の間の相対電位は■■
となり、画像の記録を行なう場合の同相対電位(VC+
V1)より小さい。ところで、インクに作用するクーロ
ン力は、上記相対電位の2乗に比例するので、画像の記
録の有無を決める電圧VCは、比較的小さな電圧でも、
十分なクーロン力のコントラストを得ることができる。
上記静電誘導用電極14及びヘッド側電極13に印加さ
れる電圧としては、例えばV,−1800V,VC−4
00Vで十分な制御が可能である。
次に、静電誘導用電極14のパルス電圧の印加が終了す
ると、インクに作用していたクーロン力がなくなるとと
もに、インクドット26の記録シート18への浸透が進
行し、且つヘッド本休4のインク吐出孔3の界面張力に
より曳糸25の戻りが開始する。そして、インクの曳糸
25は、細くなり、最も細いところでついには切断され
る。ヘッド本体4絶縁基板6から吐出したインクは、イ
ンク吐出孔3の界面張力によってインクメニスカス11
に戻る。
このように、上記インクメニスカス11から成長した曳
糸25は、電界の集中によりたいへん細いので、戻った
インクIは、凸状のインクメニスカス11に容易に吸収
される。そのため、インクIがヘッド本体4の端面に付
着したりすることがなく、次に形成されるインクの曳糸
25の成長方法にばらつきが生じることがなく、適正な
画像の記録を行なうことができる。また、ヘッド本体4
の端面を払拭する機構を用いる必要がない。
実験例 次に、本発明者らは、第1図に示すようなインクジェッ
ト記録装置を実際に試作し、印字の実験を行なった。
上記インクジェット記録装置を構成する材料としては、
次のようなものが用いられる。
絶縁基板6  厚さ200μmのアルミナセラミック板 静電誘導用  直径2Qmm,良さ220電極14  
  mmのステンレス鋼 ヘッド側電  厚さ0.5μmの金薄膜電極13 インクI   粘度10mPaSeC,表面張力30d
yne/cm、休 禎抵抗率約1060・cmの 油性顔料分散型インク 記録シート  合成紙(YUPOベース18     
焼成クレー塗布品》 保護!117  感光性ポリイミド また、インクジェット記録装置の幾何学的な寸法は、次
に示すように設定される。
ヘッド本体  0.15mm 4と記録シ ート18と のm隙 インク吐出  60μm 孔3の直径 インク保持  80μm 部2の間隙 インク吐出  125μm 孔3のピッチ さらに、インクジェット記録装置の電気的パラメータは
、次の通りである。
静1!誘導用  −2400V 電極14の 印加電圧 ヘッド側電  +400■ 極13の印 加電圧 パルス電圧  1mSeC の印加時問 印字繰返し  100Hz 周波数 以上の特性を有するインクジェット記録装置を用いて、
画像の印字を行なったところ、良好な画質を得た。印字
ドット26径の一様性も良好で、紙送り方向に5001
Jの印字ドット26をサンブリングし、ドット径を測定
したところ、ドット径の平均値が80μm1ドットの中
心位fiffi差が最大12μmであった。
ドットの中心位置は、CODカメラ付き顕微鏡で検出し
たドットの拡大像を画像処理装置に入力し、その重心を
算出することによって求めた。また、ドット径は、同様
に画像処理装置に入力されたドット像の拡大像に外接1
6円の直径により求めた。
上記の結果から明らかなように、ドットの中心位置の誤
差が12μmと小さく、精度良くドットの印字が行える
ことがわかった。
比較例 本発明者らは第16図に示すような従来のインクジェッ
ト記録装置を実際に試作して印字の実験を行い、上記実
験例の結果と比較した。
上記インクジェット記録装置を構成する材料としては、
次のようなものが用いられる。
絶縁基板   ガラス板 101、102 対向電極   ステンレス ヘッド側電  金薄膜 極107 インク    粘度12mPasec、表面張力30d
yne/am,体 積抵抗率約106Ω・cmの 油性顔料分散型インク 記録シート  合成紙(YUPOベース焼成18   
  クレー塗布品) また、インクジェット記録装置の幾何学的な寸法は、次
に示すように設定される。
ヘッド本体4  250μm と記録シート 18との間隙 絶縁基板101  70μm と102との 間隙 電極107の幅 6Clm 電極107の  125μm ピッチ 電極107の  50μm 先端とヘッド 本体の端部間 での距離 さらに、インクジェット記録装置の電気的パラメータは
、次の通りである。
対向109(7)   −2000V 印加電圧 ヘッド側電極  +400v 107の印加 電圧 パルス電圧の  Q,6ms 印加時間 印字繰返し   10HZ 周波数 以上の特性を有するインクジェット記録装置を用いて、
画像の印字を行なった。紙送り方向に500個の印字ド
ット26をサンプリングし、ドット径を測定したところ
、ドット径の平均値が80μm1ドットの中心位置誤差
が40μmであった。
また、前記実験例と比較すると低速であり、ヘッド本体
から記録シート間での距離が短いにも拘らず、ドット中
心位置の誤差が大きい。このことにより、インクドット
の並びが悪ク、見た目にもザラザラした印象を与え、直
線が凹凸のある状態で印字され、画質の低いものであっ
た。
第2実施例 第8図及び第9図はこの発明の第2実施例を示すもので
あり、前記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付
して説明すると、この実施例では、インク吐出孔が穿設
される基板の表面に、少なくともインク吐出孔を除いて
撥インク層を形成するとともに、かつインクの供給圧力
を11の実施例より高めに設定することにより、インク
メニスカスを凸状に保持するように構成されている。
すなわち、表面側の絶縁基板6の表面には、表面張力が
大きな材料からなる撥インク層12が形成されており、
この撥インク層12によってインク吐出孔3、3・・・
に凸状のインクメニスカス11に保持されたインクIを
はじくことにより、インク1を安定した状態でインク吐
出孔3、3・・・に保持可能となっている。なお、上記
撥インク1112を構成する材料としては、含フッ素樹
脂、例えばPTFE (ポリテトラノルオロエチレン)
、ETFE(エチレンーテトラフルオ口エチレン共重合
体)、PVdF(ポリフッ化ピニリデン)、スリーエム
社製テフロン(R)等が用いられる。
次に、この実施例に係るインクジェット記録装置の製造
方法について説明する。この実施例では、ヘッド本体4
を構成する一対の絶縁基板6、7がアルミナ等のセラミ
ックの平板によって形成されている。表面側の絶縁基板
6を形成するためのアルミナセラミック板20には、第
10図に示すように、焼成前の所謂グリーンシ一トの状
態で、マイクロパンチ等によってインク吐出孔3、3・
・・が所定の間隔で穿設される。
その後、このグリーンシ一ト20の表面には、インク吐
出孔3、3・・・の周囲の円形の領域を除いた部分に撥
インク層12が所謂リフトオフ法によって形成される。
まず、第11図に示すように、絶縁基板6を構成するグ
リーンシ一ト20の表面及びインク吐出孔3、3・・・
の内面に7ォトレジスト層21を塗布した後、フォトマ
スク22aを通してインク吐出孔3、3・・・の周囲に
位置する円形の以外の領域すなわち撥インク層12を形
成する領域を除いて紫外線を露光し、フォトレジストを
硬化させる。次に、グリーンシ一ト20の表面から未硬
化の7ォトレジストWJ21を除去した後、グリーンシ
一ト20の全面に亙ってテフロンのエマルジョン22を
塗布する。
そして、上記グリーンシ一ト20を焼成することによっ
て、フォトレジスト[1121が形成されていないグリ
ーンシ一ト20表面に位置するテフロンのエマルジョン
22を硬化させてテフロン層12を形成するとともに、
グリーンシ一ト20の表面に形成されたフォトレジスト
層21上のテフロンのエマルジョン22を、焼成工程に
よってフォトレジスト層21と共に除去する。こうする
ことによって、グリーンシ一ト20を焼成して形成され
た絶縁基板6の表面には、インク吐出孔3、3・・・の
周囲を除いた全面にテフロン層12からなる撥インク層
12が形成される。なお、形成されたテフロン層12の
境界には、テフロン膜12のパリが生じることがあるが
、インクの凸メニスカス11の形成には悪影響はない。
上記のごとく形成ざれた絶縁U板6の裏面には、金薄膜
のスパッタリング法やフォトエッチング法等により、第
5図に示すように、ヘッド側電極13、13・・・が所
定の形状に形成される。
そして、上記のごとく形成された一方の絶縁基板6と、
予め焼成によって所定の形状に形成された他方の絶縁基
板7とを、スベーサ9を介して互いに接着固定すること
によって、ヘッド本体4が製造される。
以上の構成において、この実施例に係るインクジェット
記録装置では、次のようにして画像の記録が行なわれる
。すなわち、ヘッド本体4のインク保持部2にインク供
給口10、10・・・を介してインクIを供給し、第8
図に示すように、インク吐出口3の古さにおける圧力に
換算して1〜50mH20でインク吐出孔3、3・・・
に凸のインクメニスカス11を形成する。次に、記録す
べき画像情報に応じて、第6図に示すように、ヘッド本
体4のヘッド側電極13に第1の高圧N115によって
+vcのパルス電圧を印加するとともに、静電誘導用電
極15に第2の高圧電源16によってー■。パルス電圧
を印加する。
すると、ヘッド本体4のヘッド電極13に電圧が印加さ
れたインク吐出孔3、3・・・内のインク!と、ヘッド
本体4と対向する静電誘導用電極15との間に、電圧(
V+V,)に対応した電界がC 形成される。インクIは、専電性を有しているので、ヘ
ッド側電極13からインク吐出孔3内のインク!表面に
電荷が注入され、インクIがクーロン力によって静電誘
導用電極15側に吸引される。
その際、インク吐出孔3のインクは、第12図に示すよ
うに、凸のインクメニスカス11に形成されているため
、インクに作用する電界は、インクメニスカス11の突
出部の先端に集中し、インクメニスカス11の中央がよ
り強いクーロン力の作用を受ける。一方、インクメニス
カス11の周辺は、その全周がインク吐出孔3に接触し
ているため、インクメニスカス11の周囲には、インク
吐出孔3の界面張力によって引戻す方向の力が作用して
いる。
そのため、インクlは、クーロン力によって静電銹導用
電極14側に吸引ざれる際に、第12図に示すように、
細い曳糸25となる。この細いインクの曳糸25は、第
12図に示すように、記録シ一ト18に到達し、記録シ
ート18の表面にインクドット26を形成するに至る。
この記録シート18の表面に付着したインクドット26
は、記録シート18への浸透及び周囲空気への溶媒の蒸
発によって、記録シート18上に定着される。
一方、画像の記録を行なわない場合には、ヘッド側電極
13、13・・・に+vcの電江が印加されないため、
インク表面と静電誘導用電極14の園の相対電位はVH
となり、画像の記録を行なう場合の同相対電位《vo+
vH》より小さい。ところで、インクに作用するクーロ
ン力は、上記相対電位の2乗に比例するので、画像の記
録の有無を決める電圧V,は、比較的小さな電圧でも、
十分なクーロン力のコントラストを得ることができる。
次に、静m!llls用電極14のパルス電圧の印加が
終了すると、インクに作用していたクーロン力がなくな
るとともに、インクドット26の記録シート18への8
!透が進行し、且つヘッド本体4のインク吐出孔3の界
面張力により曳糸25の戻りが開始する。そして、イン
クの曳糸25は、細くなり、最も細いところでついには
切断される。ヘッド本休4絶縁基板6から吐出したイン
クは、インク吐出孔3の界面張力によってインクメニス
カス11に戻る。
その際、凸状のインクメニスカス11から成長した曳糸
25は、電界の集中によりたいへん細いので、戻ったイ
ンクは、凸状のインクメニスカス11に容易に吸収され
る。そのため、インクがヘッド本体4の端面に付着した
りすることがなく、次に形成されるインクの曳糸25の
成長方法にばらつきが生じることがなく、適正な画像の
記録を行なうことができる。また、ヘッド本体4の端面
を払拭したりする機構等を用いる必要もない。
また、この実施例では、前記第1の実施例よりもインク
メニスカス凸部11に電界の集中がおきると、インクメ
ニスカス11が凸状であるため、インク曳糸の引出しに
対向サるインク表面張力が弱いため、細い曳糸を成長さ
せることが可能である。このため、電界が遮断ざれてか
ら、ヘッド本体4側に戻るインクIのmが少ない。その
ため、この実施例では、第12図に示すように、ヘッド
本体4と記録シート18の表面との距離Lを大きくする
ことができる。そのため、記録シートの厚さの変化やば
らつきに対応することができ、安定した印字が可能であ
る。
実験例 次に、本発明者らは、第8図に示すようなインクジェッ
ト記録装置を実際に試作し、印字の実験を行なった。
上記インクジェット記録装置を構成する材料としては、
次のようなものが用いられる。
絶縁基板6  厚さ100μmのアルミナセラミック板 静電誘導用  直径20mm,長さ220電極15  
  mmのステンレス鋼 ヘッド側電  厚さ0.5μmの金′NJn極13 インク    粘度10mPasec,表面張力30d
Vne/Cm、体 積抵抗率約106Ω・cmの 油性顔料分散型インク 記録シート  合成紙(YuPOベース焼成18   
  クレー塗布品) 保護層17  感光性ポリイミド また、インクジェット記録装置の幾何学的な寸法は、次
に示すように設定ざれる。
ヘッド本体  400μm 4と記録シ ート18と の@隙 絶縁基板6  100μm の厚さ インク吐出  60μm 孔3の直径 インク保持  80μm 部2の間隙 インク吐出  125μm 孔3のピッチ さらに、インクジェット記録装置の電気的パラメータは
、次の通りである。
静電誘導用  −5000V 電極14の 印加電圧 ヘッド側電  +400v 極13の印 加電圧 パルス電圧  1msec の印加時間 印字繰返し  300Hz 周波数 以上の特性を有するインクジェット記録装置を用いて、
画像の印字を行なったところ、良好な画質を得た。印字
ドット26径の一様性も良好で、紙送り方向に500個
の印字ドット26をサンプリングし、画質評価装置でド
ット径を測定したところ、ドット径の平均値が80μm
1ドット中心位置の誤差が最大15μmであり、やはり
ドットの中心位置の誤差が小さく満足のいくものであっ
た。
第3実施例 第13図はこの発明の第3実施例を示すものであり、前
記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施例では、インク保持部のl!!!隙を
インク吐出孔の開口幅の1/2〜2倍に設定するように
構成されている。すなわち、ヘッド本体4には、一対の
絶縁基板6、7を対向配置することによって、両絶縁基
板6、7間にインク保持部2が形成されるが、このイン
ク保持部2の間隙GSは、両絶縁基板6、7を対向配置
されるスベーサ9の厚さによって決定される。そして、
上記インク保持部2の間隙GSは、インク吐出孔3、3
・・・の直径d。の1/2〜2倍となるように設定され
ている。
実験例 次に、本発明者らは、第13図に示すようなインクジェ
ット記録装置を実際に試作し、印字の実験を行なった。
上記インクジェット記録装置を構成する材料としては、
次のようなものが用いられる。
絶縁基板6  厚さ100μmのアルミナセラミック板 直径20mm,長さ220 mmのステンレス鋼 厚さ0.5μmの金薄膜 静電誘導用 電極14 ヘッド側電 極13 インク 粘度10mPasec,表面 張力3odyne.,”cm,体 積抵抗率約106Ω・cmの 油性顔料分散型インク 記録シート  合成紙(YUPOベース焼成18   
  クレー塗布品》 保護[117   感光性ポリイミド また、インクジェット記録装置の幾何学的な寸法は、次
に示すように設定される。
ヘッド本体  400μm 4と記録シ ート18と の闇隙 絶縁基板6  700μm の厚さ インク吐出  60μm 孔3の直径 インク保持  80μm 部2の間隙 インク吐出  125μm 孔3のピッチ さらに、インクジェット記録装置の電気的パラメータは
、次の通りである。
静電誘導用  −5000V 電極14の 印加電圧 ヘッド側電  +400■ 極13の印 加電圧 パルス電圧  1msec の印加vf間 印字繰返し  300Hz 周波数 以上の特性を有するインクジェット記録装置を用いて、
画像の印字を行なったところ、良好な画黄を得た。印字
ドット26径の一様性も良好で、紙送り方向に500個
の印字ドット26をサンプリングし、画質評価装置でド
ット径を測定したところ、ドット径の平均値が81μm
、ドット径の標準偏差が3μmであった。
また、インクジェット記録装誼を高さ900mのところ
から落下させる試験を行なうても、インクのインク吐出
孔3からの流出は起こらなかった。
比較例1 比較のため、前記実験例とインク保持部2の間11G,
のみ変化させたヘッド本体4を試作し、両像の印字を行
なった.なお、インク保持部2の間BG,は20μmに
設定した。この場合、インク保持部2の間隙G8は、イ
ンク吐出孔3の直径60μmの1/3になる。
上記ヘッド本体をインクジェット記録装置に組込み、印
字試験を行なったところ、紙送り方向に徐々にドット径
が小さくなる現象がおきた。これは、特に連続してべた
黒の印字を行なったときに顕著で、第14図に示すよう
に、紙送り方向に沿ってドット径が極端に小さ《なる現
象がおきた。
比較例2 また、比較のため、前記実験例とインク保持部2のMF
IiGSのみ変化させたヘッド本体4を試作し、画徴の
印字を行なった。なお、インク保持部2の問llIGS
は逆に500μmと大きく設定した。
この場合、インク保持部2の間隙G,は、インク吐出孔
3の直径60μmの約8.3倍になる。
上記ヘッド本体をインクジェット記録装置に組込み、印
字試験を行なったところ、良好な結果が得られた。しか
し、インクの供給圧の変動や振動にきわめて弱く、10
cmの落下試験でもインクがインク吐出孔3、3・・・
から流出し、装置内を汚した。
[発明の効果1 この発明の請求項第1項に記載のインクジェット記録装
置においては、一対の基板を対向配置させて、両基板間
にインク保持部を形成するとともに、一方の基板に前記
インク保持部に迩通ずる多数のインク吐出孔を穿設して
なるヘッド本体と、前記各インク吐出孔に保持されたイ
ンクを、インク吐出孔から記録シート側へ選択的に飛翔
させるための静電界を印加するe1f界印加手段とを備
えるように構成されており、またインクをインク吐出孔
に保持することにより、インクをインク吐出孔の周囲に
生じる表面張力によって確実に保持することができるの
で、インクの供給圧力の制御が容易に行えるとともに、
耐衝撃性を付与することができる。
また、この発明の請求項第2項に記載のインクジェット
記録装置においては、一対の基板を対向配置させて、両
基板間にインク保持部を形成するとともに、一方の基板
に前記インク保持部に連通ずる多数のインク吐出孔を穿
設し又なるヘッド本体と、前記各インク吐出孔に保持さ
れたインクを、インク吐出孔から記録シート側へ選択的
に飛翔させるための静電界を印加する静電界印加手段と
を備え、前記インク保持部の間隙をインク吐出孔の開口
幅の1/2〜2倍に設定することによって、インク吐出
孔の採用によりインク保持力を高めた場合でも、インク
の再供給性及び耐衝撃性の両方を満足することができる
さらに、この発明の請求項第4項に記載のインクジェッ
ト記録装置の製造方法においては、一対の基板を対向配
置させて、両基板間にインク保持部を形成するとともに
、一方の基板に前記インク保持部に連通する多数のイン
ク吐出孔を穿設してなるヘッド本体と、前記各インク吐
出孔に保持されたインクを、インク吐出孔から記録シー
ト側へ選択的に飛翔させるための静電界を印加する静電
界印加手段とを備えたインクジェット記録装置を製造す
る方法であって、前記一方の基板に多数のインク吐出孔
を形成する工程と、前記インク吐出孔が形成された基板
の一方の面に、静電界形成用の電極を形成する工程と、
前記基板の表面にインク吐出孔の周辺部にレジスト膜を
形成する工程と、前記レジスト膜の上から撥インク性材
料を塗布した侵、前記レジスト膜を剥離することにより
、レジスト躾が形成ざれた領域以外に撥インク層を形成
する工程とを有するように構成されているので、上記の
こと《インクの保持力等を向上させ、しかも基板の表面
に撥インク層を有するインクジェット記録装置を容易に
製造することができる。
また、この発明の請求項第6項に記載のインクジェット
記録方法においては、請求項第1項記載のインクジェッ
ト記録装置を用い、前記インク保持部にインクを保持し
、インク吐出孔における前記インクの液面と前記基板の
表面とが略同一平面をなす状態において、前記静電界印
加手段によって静電界を印加して、インク吐出孔からイ
ンクを吐出させて画像の記録を行なうように横成されて
いるので、従来の凹状のインクメニスカスを形成した場
合と異なり、平面状のインクメニスカスによってメニス
カスへの静電界の集中を可能とし、インクの飛翔方向の
ばらつき等を防止づることができる。
さらに、この発明の請求項第7項に記載のインクジェッ
ト記録方法においては、請求項第3項記載のインクジェ
ット記録装置を用い、前記インク保持部にインクを保持
し、インク吐出孔における前記インクの液面を凸状に保
持して、前記静電界印加手段によって静電界を印加して
、インク吐出孔からインクを吐出させて画像の記録を行
なうように構成されているので、インク吐出孔に保持さ
れたインクへの静電界の集中をより可能とし、細いイン
クの曳糸を形成してインクによるヘッド本体の端部の汚
れ等の発生を確実に防止することができるとともに、電
界形成手段に印加する電圧が低くて済むので、駆動回路
を安価に構成することができ、さらにたとえインク供給
装置が故障して電界形成手段が空気中に露出しても隣合
う電界形成手段間での電界のリーク等を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るインクジェット記録装置の第1
実施例を示す断面図、第2図は同一部破断の斜視図、第
3図は絶縁基板とスベーサとの関係を示す斜視図、第4
図はインク供給口を示す斜視図、第5図はヘッド側電極
を示す正面図、第6図(a)〜(C)は電気信号をそれ
ぞれ示す波形図、第7図は第1実施例の動作を示す断面
図、第8図はこの発明の第2実施例を示す断面図、第9
図は一部破断の斜視図、第10図はグリーンシ一トにイ
ンク吐出孔を穿設する状態を示す断面図、第11図(a
)〜(d)はこの発明に係るインクジェット記録装置の
製造方法の一実施例をそれぞれ示す断面図、第12図は
第2実施例の作用を示す断面図、第13図はこの発明の
第3実施例を示す断面図、第14図は比較例の印字状態
を示す説明図、第15図及び第16図は従来のインクジ
ェット記録装置のそれぞれ異なったものを示す断面図で
ある。 [符号の説明] 1・・・インクジェット記録装置 2・・・インク保持部 3・・・インク吐出孔 4・・・ヘッド本体 5・・・静電界印加手段 6、7・・・絶縁基板 11・・・インクメニスカス 12・・・撥インク層 特 許 出 願 人  富士ゼロックス株式会社代 理
 人 弁理士  中村 智廣(外1名)第2図 1:インクジエツ目占愛装置 第 図 第6 図 第 図 第4 図 第 図 〒 l2 溌インク層 第 図 第10 図 第11 図 第12 図 第13 図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一対の基板を対向配置させて、両基板間にインク
    保持部を形成するとともに、一方の基板に前記インク保
    持部に連通する多数のインク吐出孔を穿設してなるヘッ
    ド本体と、前記各インク吐出孔に保持されたインクを、
    インク吐出孔から記録シート側へ選択的に飛翔させるた
    めの静電界を印加する静電界印加手段とを備えたことを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  2. (2)一対の基板を対向配置させて、両基板間にインク
    保持部を形成するとともに、一方の基板に前記インク保
    持部に連通する多数のインク吐出孔を穿設してなるヘッ
    ド本体と、前記各インク吐出孔に保持されたインクを、
    インク吐出孔から記録シート側へ選択的に飛翔させるた
    めの静電界を印加する静電界印加手段とを備え、前記イ
    ンク保持部の間隙をインク吐出孔の開口幅の1/2〜2
    倍に設定したことを特徴とするインクジェット記録装置
  3. (3)請求項第1項または第2項記載のインクジェット
    記録装置において、前記インク吐出孔が穿設された基板
    の表面には、少なくともインク吐出孔を除いて撥インク
    層が形成されていることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  4. (4)一対の基板を対向配置させて、両基板間にインク
    保持部を形成するとともに、一方の基板に前記インク保
    持部に連通する多数のインク吐出孔を穿設してなるヘッ
    ド本体と、前記各インク吐出孔に保持されたインクを、
    インク吐出孔から記録シート側へ選択的に飛翔させるた
    めの静電界を印加する静電界印加手段とを備えたインク
    ジェット記録装置を製造する方法であって、前記一方の
    基板に多数のインク吐出孔を形成する工程と、前記イン
    ク吐出孔が形成された基板の一方の面に、静電界形成用
    の電極を形成する工程と、前記基板の表面にインク吐出
    孔の周辺部にレジスト膜を形成する工程と、前記レジス
    ト膜の上から撥インク性材料を塗布した後、前記レジス
    ト膜を剥離することにより、レジスト膜が形成された領
    域以外に撥インク層を形成する工程とを有するを特徴と
    するインクジェット記録装置の製造方法。
  5. (5)請求項第4項記載のインクジェット記録装置の製
    造方法において、前記基板がセラミックからなり、前記
    レジスト膜を剥離する工程が、基板の焼成工程からなる
    こと特徴とするインクジェット記録装置の製造方法。
  6. (6)請求項第1項記載のインクジェット記録装置を用
    い、前記インク保持部にインクを保持し、インク吐出孔
    における前記インクの液面と前記基板の表面とが略同一
    平面をなす状態において、前記静電界印加手段によって
    静電界を印加して、インク吐出孔からインクを吐出させ
    て画像の記録を行なうことを特徴とするインクジェット
    記録方法。
  7. (7)請求項第3項記載のインクジェット記録装置を用
    い、前記インク保持部にインクを保持し、インク吐出孔
    における前記インクの液面を凸状に保持して、前記静電
    界印加手段によって静電界を印加して、インク吐出孔か
    らインクを吐出させて画像の記録を行なうことを特徴と
    するインクジェット記録方法。
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