JPH0228968B2 - - Google Patents

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JPH0228968B2
JPH0228968B2 JP58240530A JP24053083A JPH0228968B2 JP H0228968 B2 JPH0228968 B2 JP H0228968B2 JP 58240530 A JP58240530 A JP 58240530A JP 24053083 A JP24053083 A JP 24053083A JP H0228968 B2 JPH0228968 B2 JP H0228968B2
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Takeshi Ikeyama
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Shinsangyo Kaihatsu KK
Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Shinsangyo Kaihatsu KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は車上においてドライバ等の心拍を測定
する車上心拍計に関し、特に、人の心拍に応じた
電気信号を出力するセンサをステアリングホイー
ルに備える車上心拍計に関する。
[従来技術] 心拍検出に関する従来技術としては、例えば、
特開昭54−83474号公報、米国特許第4163447号、
米国特許第4572207号、米国特許第4063551号、及
び米国特許第4545387号が知られている。
車輌を運転する場合、ドライバの健康状態が好
ましくないと、事故をひきおこす可能性が高い。
たとえば、長時間休みなく運転を続ける場合に
は、疲労が蓄積して健康状態が悪化し、集中力の
低下等が生ずる。
人の健康状態を知りうる1つのバロメータとし
て心拍数がある。心拍数を測定する装置として
は、最近では携帯用の小型の心拍計が売られてい
る。この種の心拍計はどこでも持ち運べる反面、
測定精度が低い。又、たとえば、車を運転するド
ライバが自分の健康状態を知ろうとして、そのよ
うな心拍計を仮に車輛に持ち込んだとしても、心
拍の測定は車輛を停止させた状態で行なわざるを
得ない。
すなわち、この種の一般の心拍計では、発光ダ
イオードとフオトダイオード等を基板上に突出さ
せて反射型フオトセンサを構成し、このセンサを
人の指の腹の部分に当て、更に外来光の影響をな
くするために、センサと指を黒色のスポンジ等で
覆うようになつているため、これを指に装着した
状態ではドライバが運転できない。しかも、この
種のセンサを用いたものでは、測定中に指を動か
すとセンサと指との位置がずれて測定ができなく
なるため、被測定者は安静を要求される。
そこで、本出願人はステアリングホイールに心
拍検出用センサを備えることにより、車輌の運転
をしながらでも心拍を測定できるようにした車上
心拍計(特願昭57−132847号)を提案した。ステ
アリングホイールに心拍センサが備わつていれ
ば、運転中であつても心拍検出を行ないうる。と
ころで、実際に運転しながらの心拍測定を可能に
するためには、ステアリングホイールのどの位置
を握つても心拍検出ができるように、ステアリン
グホイールの握り部分に沿つて多数の心拍センサ
を設ける必要がある。ところが、多数の心拍セン
サを並列に接続して心拍信号を得ようとすると、
実際に心拍信号が得られるセンサの数は少ないた
め、外来光の影響によるノイズのレベルが高くな
り、S/N(信号/雑音)比が低下して検出不可
能になる場合がある。
[目的] 本発明は、ドライバがステアリングホイール上
のどの位置を握つた場合でも心拍が測定できる車
上心拍計を提供することを第1の目的とし、外来
光の影響を受けにくい車上心拍計を提供すること
を第2の目的とする。
[構成] センサ出力に得られるS/N比を高くするに
は、実際に手を当てる心拍センサのみを選択し、
手を当てない心拍センサを切り離せばよい。しか
し、特定のセンサを選択するために所定位置に配
置したスイツチをドライバが操作するのでは心拍
測定が煩わしくなるし、心拍センサの近傍に選択
用スイツチを配置してスイツチの押されたセンサ
のみを選択する場合には、手の握りが弱い場合
に、心拍信号が得られていてもスイツチが非作動
になり検出ができなくなる恐れがある。
そこで、本発明においては、各々のセンサの出
力レベルを順次に監視し、出力信号レベルの大き
い一部のセンサを実際に心拍信号が得られるセン
サとして検出し、検出された一部のセンサのみを
選択的に測定部に接続して心拍の測定を行なう。
これによれば、センサの選択が自動的に行なわれ
るので操作が簡単であるし、実際にセンサの出力
をみて使用するセンサを選択するので、選択ミス
が生じない。
センサの出力には、心拍信号と外来光による信
号レベルを加算したレベルが得られるが、外来光
の強さは、ステアリングホイールの位置に応じて
大きく異なる。したがつて、信号レベルを所定の
しきい値と比較して判定する場合、しきい値の設
定が好ましくない場合には、誤検出が生ずる。そ
こで、本発明の1つの好ましい態様においては、
互いに隣り合うセンサ同志でレベルを比較し、そ
のレベルの差を見ることにより、使用すべきセン
サの始まりと終りを見つけ、その範囲のセンサを
選択する。隣り合うセンサ同志であれば、外来光
の影響は同一に作用すると考えられるから、この
ようにすれば、外来光の影響は相殺される。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
第1図に、一実施例の車上心拍計を備える車輛
の運転席近傍を示す。第1図を参照すると、ステ
アリングホイール4の中央部に、心拍測定の開始
を指示するスタートスイツチSW1および測定の
キヤンセルを指示するキヤンセルスイツチSW2
が備わつている。ステアリングホイール4の左方
に、2つのブラウン管表示装置CRT1および
CRT2が備わつている。
ステアリングホイール4の詳細を、第2a図、
第2b図および第2c図に示す。これらの図面を
参照すると、ステアリングホイール4の上面に
は、反射型の光学センサSE1,SE2,……SEn
が、互いに所定間隔(少なくとも手の幅よりも小
さい間隔)で分散して配置されている。各々の光
学センサは、発光ダイオードLESとその近傍に配
置したフオトトランジスタPTSでなつている。
各光学センサに備わつている発光ダイオードは、
赤外領域の光を発する赤外発光ダイオードであ
る。各光学センサの発光ダイオードLESとフオト
トランジスタPTSは、光軸を一方向(ステアリ
ングホイール4の上方)に向けてある。ステアリ
ングホイール4は鉄心4bとそれを覆う樹脂4a
でなつており、各光学センサは、発光部および受
光部を残して樹脂4aの部分に埋め込んで固定し
てある。各光学センサから引き出された電線は、
樹脂4aの内部を通つて、ステアリングホイール
4中央部のパネル内の電子回路に接続されてい
る。
第3a図、第3b図および第3c図に、車上心
拍計の電子回路の構成を示す。回路全体を制御す
るのがマイクロコンピユータCPUである。この
例では、マイクロコンピユータCPUに、音色合
成装置VGU、ブザーBZ、ビデオラムRAM1,
RAM2、アナログ/デジタル変換器ADC等を接
続してある。音成合成装置VGUの出力端子には
スピーカSPを接続し、ビデオラムRAM1および
RAM2の出力端にはそれぞれブラウン管表示装
置CRT1およびCRT2を接続してある。マイク
ロコンピユータCPUの割込入力端子INTに接続
された発振回路OSC2は、比較的短い周期で
CPUに定期的に割込要求を発する。スタートス
イツチSW1およびキヤンセルスイツチSW2は、
それぞれインバータ等を介してCPUの入力ポー
トに接続してある。
第3b図を参照すると、光学センサSE1〜
SEnに備わつた発光ダイオードLESは互いに直列
に接続されて、その一端が発振回路OSC1に接
続され、もう一端が接地されている。発振回路
OSC1は、この例では1KHzの周波数で発振し、
方形波状の電圧を発生する。但し、電圧の低レベ
ルは零ではない。従つて、各々の光学センサの発
光ダイオードLESが放射する光の強度は、1m
secの周期で2値的に変化する。光学センサSE1
〜SEnのいずれかが人の血管に対向して位置決め
されていると、その部分の光反射率が血液流量の
大小すなわち心拍に応じて変動する。したがつ
て、光学センサのフオトトランジスタの出力端子
には、心拍信号に応じて振幅変調された1KHzの
交流信号が得られる。
各光学センサSE1〜SEnの出力端子に差動増
幅器DF1〜DFnが接続されている。各々の差動
増幅器は、それぞれ互いに隣り合う光学センサ間
の電位差を増幅するように接続されている。すな
わち、差動増幅器DF1の一方の入力端子には光
学センサSE1の出力ラインSG1が接続され、差
動増幅器DF1のもう一方の入力端子には時計ま
わり方向に隣り合う光学センサSE2の出力ライ
ンSG2が接続され、他の差動増幅器DF2〜DFn
も同様になつている。
差動増幅器DF1〜DFnの各々の出力ラインは、
それぞれアナログスイツチAS1〜ASnを介して
互いに共通に接続され、この信号ラインSGXが
アナログ/デジタル変換器ADCの1つの入力端
子CH2に接続されている。アナログスイツチAS
1〜ASnの各制御入力端子は、それぞれマイクロ
コンピユータCPUの異なる出力ポートに接続さ
れている。
各光学センサSE1〜SEnの出力ラインSG1〜
SGnは、それぞれアナログスイツチBS1〜BSn
を介して、互いに共通に接続され、この信号ライ
ンが復調器DEMの入力端子に接続されている。
アナログスイツチBS1〜BSnの各制御入力端子
は、それぞれマイクロコンピユータCPUの異な
る出力ポートに接続されている。
復調回路DEMは、増幅器AM1、ローパスフ
イルタLP1、増幅器AM2、ローパスフイルタ
LP2、増幅器AM3等でなつており、振幅変調
された1KHz信号から、元の心拍信号を復調する。
復調器DEMの出力端子は、アナログ/デジタル
変換器ADCの1つの入力端子CH1に接続されて
いる。アナログ/デジタル変換器ADCの他の入
力端子CH3およびCH4には、それぞれ心拍周
期の分散(ばらつき)の上限値および下限値を設
定するための可変抵抗器VR1およびVR2が接
続されている。
第4図に、第3a図のビデオラムVRAM1の
構成を示す。なおビデオラムVRAM2もVRAM
1と同様の構成になつている。第4図を参照して
説明する。メモリRAMには、ブラウン管上に表
示する各々の画素に対応する、明/暗データが格
納される。メモリRAMのアドレスラインは、マ
ルチプレクサMXに接続しており、MXの入力
A、Bに印加されるアドレスカウンタCOのカウ
ント値、CPUの出力アドレスのいずれかに応じ
たメモリアドレスが選択される。
この選択は、マイクロコンピユータCPUが行
ない、メモリRAMにデータを書き込む場合ある
いはRAMからデータを読み出す場合には、MX
の入力Bを指定して、CPUがアドレスを指定す
る。それ以外のときには、メモリRAMのアドレ
スは、アドレスカウンタCOのカウント値で指定
される。アドレスカウンタCOは、発振器OSC3
からの、画素数に対応するパルス信号により、常
時カウントを行なつている。また、アドレスカウ
ンタCOの出力端には同期信号発生回路100が
接続されており、この回路がCOのカウント値に
応じて、所定タイミングで垂直同期信号および水
平同期信号を発生する。
メモリRAMの複数ビツトでなるデータライン
には、シフトレジスタSRが接続されており、SR
のシリアル出力端は信号合成回路110に接続さ
れている。またこのデータラインには、双方向バ
ツフアBF2を介してCPUのデータラインが接続
されている。
ブラウン管上の所定画素を明るく表示する場
合、その画素に対するRAMアドレスに、所定ビ
ツトを“1”にしたデータをCPUから書き込む。
この場合、マルチプレクサMXのB入力を指定
し、双方向バツフアBF2のCPU側を入力に、
RAM側を出力に指定し、CPUのアドレスライン
およびデータラインに所定のデータをセツトし
て、メモリRAMに書み込み指定信号を印加す
る。これが終了した後、次の書き込みを行なうま
では、MXを入力Aに指定し、双方向バツフア
BF2のRAM側はハイインピーダンスに設定す
る。
この状態で、所定タイミング毎に同期信号が生
成されるとともに、それに合わせてRAMのアド
レスが順次選択される。表示データを書き込んで
ある所定アドレスが指定されると、シフトレジス
タSRに画素データを含む複数ビツトのデータが
セツトされ、画素位置に対応する所定クロツク分
だけ遅れて、所定画素の「明」を示すデータが信
号合成回路110に印加される。このようにし
て、表示画面上の全画素のデータに対応するシリ
アルデータが連続的に出力され、この像データと
同期信号とが110で合成されてコンポジツト信
号となり、これがブラウン管表示装置(モニタテ
レビ)に印加される。
第5a図および第5b図に、第3a図に示すマ
イクロコンピユータCPUの概略動作を示す。第
5a図および第5b図を参照して説明する。スタ
ートスイツチSW1がオンすると、まずアナロ
グ/デジタル変換器ADCを介して可変抵抗器VR
1およびVR2の設定値を読み、これを分散上限
値MHおよび分散下限値MLとし、次いでセンサ
選択サブルーチンを実行する。
センサ選択サブルーチンでは、まずアナログ/
デジタル変換器ADCの入力チヤンネルとしてCH
2を選択する。次いで、アナログスイツチAS1
〜ASnおよびBS1〜BSnをオフにセツトした後、
カウンタ(レジスタ)Cに初期値1をセツトす
る。カウンタC内容で定まる特定のアナログスイ
ツチASCをオンし、アナログ/デジタル変換器
ADCの出力を読取る。つまり、この場合には信
号ラインSGXの信号レベルを読むことになるの
で、もしカウンタCが1なら、光学センサSE1
とSE2の出力レベルの差を読むことになる。
例えば、ドライバが光学センサSE6,SE7お
よびSE8の部分を握つているとすると、各々の
センサの出力レベルは第7a図に示すようにな
る。つまり、光学センサSE1〜SE5およびSE9
〜SEnの出力レベルに対して、手が存在する部分
の光学センサSE6〜SE8の出力レベルは高くな
る。従つて、互いに隣り合う光学センサの出力レ
ベルの差を、第7b図に示すように2つのスレシ
ホールドレベルTH1およびTH2で比較して、
両者のレベルが等しい場合、一方のレベルに対し
て他方のレベルが所定以上高い場合、および一方
のレベルに対して他方のレベルが所定以上低い場
合、の3つの状態を判別すれば、カウンタCの値
が5の場合に差動増幅器DF5の出力レベルがプ
ラス所定レベル(TH1より大)になり、カウン
タCの値が8の場合に差動増幅器DF8の出力レ
ベルがマイナス所定レベル(TH2より小)にな
り、その他の場合には全てTH1とTH2の間の
レベルになる。
従つて、心拍信号が得られる光学センサはSE
6〜SE8であるから、プラス所定レベルの場合
を始端検出レベルと定義し、マイナス所定レベル
の場合を終端検出レベルと定義すれば、始端検出
レベルが得られた時のカウンタCの内容+1から
終端検出レベルが得られた時のカウンタCの内容
までで示される全ての光学センサ(この場合には
SE6〜SE8)の出力を選択すれば、S/N比の
高い心拍信号が得られる。
この例ではカウンタCの内容を1からCmaxす
なわちnまで変化させ、差動増幅器DF1〜DFn
の出力レベルを走査して、始端検出レベルが得ら
れたらそのときのカウンタCの内容を始端レジス
タRSに格納し、終端検出レベルが得られたらそ
の時のカウンタCの内容を終端検出レジスタRE
に格納し、走査終了後にレジスタRSおよびREの
内容を見て、その間の光学センサを選択するよう
にアナログスイツチBSをセツトする。つまり、
この例ではアナログスイツチBS6,BS7および
BS8をオンにセツトする。
このため、復調器DEMの入力端子には、実際
に心拍信号が得られている光学センサのみが出力
する信号が加算されて入力される。センサ選択サ
ブルーチンが終了すると、アナログ/デジタル変
換器ADCの入力チヤンネルをCH1にセツトし、
割込みを許可する。
割込みが許可されると、それ以降、発振回路
OSC2が出力する信号の各周期に1回の割合い
でマイクロコンピユータCPUに割込み要求がか
かり、CPUは割込処理を実行する。割込み処理
では、タイマとして使用するレジスタTの内容を
+1し、アナログ/デジタル変換器の入力レベル
をA/D変換して読取り、その信号レベルを判定
してR波を検出したかどうか、およびR波のピー
クを検出したかどうかを判定し、R波を検出した
場合には所定のフラグをセツトし、R波のピーク
を検出した場合には、所定の心拍レジスタにレジ
スタTの内容を格納し、フラグおよびレジスタT
をクリアする。
R波というのは、心拍信号に含まれる大きな山
の部分に対応する波形成分であり、この例では、
微分値すなわち各サンプリング毎のレベル変化が
所定値よりも大きいかどうかをチエツクし、大き
いことが所定回数連続する場合にR波であると判
別している。またこの例では、R波を検出してか
らサンプリングした信号レベルの変化が0又はそ
れ以下であることが2回連続する場合にピークで
あると判別している。
R波のピークを検出する毎に、レジスタTの内
容がクリアされるので、ピークを検出した直後の
レジスタTの内容は、前回のR波のピークと今回
のR波のピークとの間に経過した時間すなわちR
波の周期(R−R間隔)に対応する。
メインルーチンでは、割込み処理によつて、ま
ず32拍分の心拍データが格納されるまで待つて、
次の分散演算/判別サブルーチンに進む。分散演
算/判別サブルーチンでは、1拍分の心拍データ
が格納されるのを待つて、その新しい心拍データ
とそれ以前の31拍分(最も古いデータは捨てる)
のデータを次のように処理する。まず32拍分のデ
ータの平均値を求めて、心拍周期の平均を求め
る。次にその逆数すなわち心拍数を求める。更
に、心拍周期のばらつきすなわち分散を求める。
この場合の分散値Mは、各々の心拍周期をSとす
ると次式により求めることができる。
分散M=S2の平均値−(Sの平均値)2 次いで、得られた分散値Mを分散上限値MHお
よび分散低限値MLと比較する。M<MLなら、
レジスタSをクリアしてレジスタNの内容を+1
し、M>MHならレジスタNをクリアしてレジス
タSの内容を+1し、MH>M>MLならレジス
タSおよびNの内容をクリアする。レジスタN又
はSの内容が20に達したら、分散異常を示すフラ
グをセツトする。
つまり、20拍連続して分散値が大きすぎるか又
は小さすぎる場合には、分散異常と判定する。キ
ヤンセルスイツチSW2が押されるか又は分散異
常になるまで、各心拍データがサンプリングされ
る毎に分散演算/判別サブルーチンを実行する。
ブラウン管表示装置CRT1には心拍波形を表示
し、CRT2には心拍数を表示する。
もし分散異常を示すフラグがセツトされると、
メインルーチンでこれを検出して、ブザーBZを
1秒間付勢するとともに、「休憩しなさい」と音
色で警告する。
上記実施例のように互いに隣り合うセンサ間の
出力レベル差を判定すれば、外来光すなわちノイ
ズが強い場合であつても、それの影響は両者に同
様に作用するので、どの光学センサからどの光学
センサまでを心拍検出に利用すればよいか確実に
判別できる。なお、実施例では差動増幅器DF1
〜DFnを用いたが、A/D変換器の変換時間およ
びマイクロコンピユータCPUの処理時間が十分
短かければ、差動増幅器を省略して全てのセンサ
の出力レベルを読み取つて、各々隣り合うセンサ
間のレベル差をCPUが演算により求める構成に
してもよいし、逆に、差動増幅器DF1〜DFnの
出力端子にアナログ比較器を接続してそのレベル
を判別し、その結果でアナログスイツチBSを制
御してもよい。
実施例では、外来光の影響をうち消すために、
センサ選択時に、互いに隣り合うセンサの出力レ
ベルの差を判別しているが、全てのセンサの出力
レベルを平均化したレベルを得て、それに対する
差を判別する構成にしても外来光の影響をなくす
ることができる。その場合、平均値は演算により
求めてもよいし、平均的なレベルが得られる位置
例えばステアリングホイールの中央部に1つの光
学センサを設けてその出力レベルを平均値として
もよい。
実施例のように、光学センサの発光素子(発光
ダイオードLES)の付勢量を周期的に変化させる
場合、受光素子に得られるその周期的変化の振幅
は外来光の影響を受けない。したがつて、発振回
路OSC1の出力する信号の周期数成分のみを狭
帯域フイルタで抽出し、そのレベルを判定しても
よい。またA/D変換器ADCの変換時間がOSC
1の周期よりも十分短い場合には、短時間に同一
のセンサの出力レベルを多数回サンプリングし、
その結果を互いに比較して振幅を求めてもよい。
なお、実施例では心拍周期の分散に応じて警告
をしているが、分散と心拍数の両者に応じて警告
を行なうかどうかを判別してもよい。
[効果] 以上のとおり、本発明によれば多数の光学セン
サをステアリングホイール上に設けるので、ドラ
イバがステアリングホイールのどの位置を手で握
る場合であつても心拍測定ができ、しかも出力信
号レベルの大きい一部の光学センサのみを選択し
て実際の心拍測定をするので信号のS/N比が高
く、外来光やセンサ自身の発するノイズの影響を
受けにくいので正確な心拍測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の車上心拍計を搭載した自動
車の運転席近傍を示す正面図である。第2a図は
第1図のステアリングホイール4を示す拡大正面
図、第2b図および第2c図は、それぞれ第2a
図のb−b線およびc−c線から見た断
面図である。第3a図、第3b図および第3c図
は、第1図の自動車に搭載した車上心拍計の電子
回路の構成を示すブロツク図である。第4図は、
第3a図のビデオラムVRAM1の構成を示すブ
ロツク図である。第5a図および第5b図は、第
3a図に示すマイクロコンピユータCPUの概略
動作を示すフローチヤートである。第6図は、表
示装置CRT1上の画面の表示を示す平面図であ
る。第7a図は一部の光学センサの出力レベルの
例を示すグラフ、第7b図は光学センサの出力信
号レベルおよび差動増幅器の出力レベルの波形を
示すタイミングチヤートである。 4:ステアリングホイール、LES:発光ダイオ
ード(発光手段)、PHS:フオトトランジスタ
(受光手段)、SE1〜SEn:光学センサ(心拍検
出手段)、CPU:マイクロコンピユータ(電子制
御手段)、OSC1:発振回路(発光付勢手段)、
AS1〜ASn,BS1〜BSn:アナログスイツチ
(切換手段)、DF1〜DFn:差動増幅器、ADC:
アナログ/デジタル変換器、DEM:復調器、
VGU:音声合成装置(報知手段)、CRT1,
CRT2:ブラウン管表示装置、SW1:スタート
スイツチ、SW2:キヤンセルスイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発光手段、および該発光手段の近傍に配置し
    た受光手段で構成される検出器をステアリングホ
    イール上に分散して複数配置してなる心拍検出手
    段; 心拍検出手段に含まれる複数の受光手段の各々
    の選択状態を制御し、一部分の受光手段を選択す
    る切換手段; 前記発光手段を付勢する発光付勢手段; 表示および音出力の少なくとも一方を行なう報
    知手段;および 切換手段を制御して各々の受光手段を順次に選
    択し、選択した受光手段のうち出力信号レベルが
    大きい一部分のものを抽出する抽出手段、及び該
    抽出手段の抽出した一部分の受光手段の出力信号
    レベルを監視し、その信号レベルの所定時間あた
    りの変動回数もしくは変動周期に応じた値を演算
    する演算手段、を含み、該演算手段の演算結果に
    応じて前記報知手段を付勢する、電子制御手段; を備える車上心拍計。 2 電子制御手段の抽出手段は、受光手段を順次
    選択し、互いに隣接して配置された受光手段の出
    力信号レベルの差の大小をそれぞれ判別した結果
    により一部分の受光手段を抽出する、前記特許請
    求の範囲第1項記載の車上心拍計。 3 発光付勢手段は、大きな付勢状態と小さな付
    勢状態とを周期的に繰り返す、前記特許請求の範
    囲第1項記載の車上心拍計。 4 電子制御手段は、受光手段が出力する信号の
    周期のばらつきに応じて報知手段を付勢する、前
    記特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載
    の車上心拍計。
JP58240530A 1983-11-30 1983-12-20 車上心拍計 Granted JPS60132537A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58240530A JPS60132537A (ja) 1983-12-20 1983-12-20 車上心拍計
US06/676,326 US4706072A (en) 1983-11-30 1984-11-29 Human condition monitoring and security controlling apparatus on a road-vehicle
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