JPH02289119A - 高精密スクリーン印刷用ポリエステル系芯さや型複合モノフィラメントおよび高精密スクリーン印刷用加工紗の製造法 - Google Patents

高精密スクリーン印刷用ポリエステル系芯さや型複合モノフィラメントおよび高精密スクリーン印刷用加工紗の製造法

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JPH02289119A
JPH02289119A JP13280889A JP13280889A JPH02289119A JP H02289119 A JPH02289119 A JP H02289119A JP 13280889 A JP13280889 A JP 13280889A JP 13280889 A JP13280889 A JP 13280889A JP H02289119 A JPH02289119 A JP H02289119A
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gauze
monofilament
modulus
sheath
core
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JP13280889A
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Yoshimitsu Ito
伊藤 良光
Mototada Fukuhara
福原 基忠
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、製織性および制電性の改善された高精密スク
リーン印刷用ポリエステル系芯さや型複合モノフィラメ
ントおよびこのポリエステル系芯さや型複合モノフィラ
メントからなる高精密スクリーン印刷用加工紗に関する
〔従来の技術〕
近年、各種電子回路の印刷分野はもちろん、その他の印
刷分野においても、スクリーン印刷はそれ以外の印刷技
術に比較し、血便で、生産性に優れた印刷方法であり、
その普及には目覚ましいものがある。
従来、このスクリーン印刷のスクリーン紗に使用されて
いる繊維としては、絹等の天然繊維、ステンレス等の無
機繊維並びにナイロンやポリエステル等の合成繊維など
多くの繊維があり、就中、低価格で、印刷時の寸法安定
性や耐久性に優れたポリエステルモノフィラメントが広
く使用されている。
しかしながら、最近の電子回路の印刷分野においては、
印刷の緻密さおよび印刷精度の向上に対する要望はます
ます厳しくなっており、よりハイメツシュで、ハイモジ
ュラスのスクリーン紗が求められている。そのため、ス
クリーン紗に使用されるポリエステル系モノフィラメン
トとしても、より高強度、高モジュラスで、細繊度のも
のであることが必要とされている。
一般に、ポリエステル系繊維を高強度、高弾性率の繊維
とするためには、原糸の製造段階で高倍率の延伸を行い
、高度に配向、結晶化させればよい。しかし、スクリー
ン紗の製造工程のように、このような高配向、高結晶性
ポリエステル系モノフィラメントを高速で極めて高密度
の織物に製織するときは、筬などとの強い擦過を繰り返
し受けて、モノフィラメントの表面の一部が削り取られ
、ヒゲ状または粉状のスカムが発生し易くなる。このス
カムの発生は、モノフィラメントの配向、結晶化が大き
いものほど著しく、製織を一時中断し、織機の清掃をす
る必要が生ずるため作業性、生産性を低下させると共に
、削り取られた部分が織り段となり、製品の欠陥につな
がるという問題があった。
また、スカムの発生が清掃を必要とするほど著しくはな
くても、スカムの一部が紗の中に織り込まれると、緻密
で、精度の高い精密印刷を行うことができなかった。
一方、ハイメツシュ、ハイモジュラススクリーン紗を用
いることによって、線幅の細い緻密性の高い印刷が可能
になるにつれて、今まで問題にならなかった極(僅かな
印刷欠点も著しく目立つようになり、この僅かな印刷欠
点の解消が大きな問題になっている。このような印刷欠
点の中には、スカム等が織り込まれた結果によるものば
かりでな(、使用する紗が静電気を帯び易いということ
に起因するものもある。たとえば、紗の取扱い中に生ず
る摩擦や剥離等によって静電気が紗に帯電したり、印刷
時のスキージとの摩擦や被印刷面との接触、剥離により
静電気が紗に帯電したりすると、容易に紗に塵埃が付着
して印刷欠点を生ずるし、また、紗に帯電した静電気に
よって印刷時に印刷インキが反発して飛び敗り、印刷欠
点を生ずることになるのである。
このような印刷欠点を解消するため、 rSCREEN PRINTINGJ昭和62年12月
昭和6相おける静電気対策(1)〜(3)」には、水系
の静電気防止剤を紗にコーテングする方法が記載されて
いる。しかし、この方法は、コーテング処理という手間
を要し、帯電防止効果の耐久性が不十分であるという問
題があった。
また、印刷用のスクリーン紗ではないが、デイスプレー
用のメッシエ・スクリーンにおいては、たとえば実開昭
59−71334号公報に開示されている芯部にカーボ
ンブラック等の導電体を配合した芯さや型複合モノフィ
ラメントおよび特開昭62−53439号公報に開示さ
れている繊維表面の一部にカーボンブラックが露出した
複合モノフィラメント等が静電気防止用に提案されてい
る。しかしながら、カーボンブラックを含有するモノフ
ィラメントをスクリーン印刷用途に適用すると、繊維中
に含有されるカーボンブランクが繊維中に黒いスジを形
成せしめ、この黒いスジが製版工程の感光時にハレーシ
ョンを引き起こし、印刷精度を低下させるため、印刷用
、特に高精密印刷.には適用することができない。
また、前記カーボンブラックに代えて、従来から衣料分
野の制電性ポリエステル系繊維に使用されている各種の
制電性化合物を使用することが考えられる。しかしなが
ら、前述した通り、緻密、かつ高精度の精密印刷を可能
にする紗は、高強度、ハイメツシュ、ハイモジュラスで
あるだけでなく、細デニールで、均一性と印刷時の寸法
安定性に優れている必要がある。したがって、制電性化
合物を含有させても繊維の強度、モジュラス等の力学特
性並びに繊維特性の均一性が低下しないように、特定の
制電性化合物を選定する必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、高強度、高モジュラスでありながら、
優れた均一性、寸法安定性、制電性を有し、しかもスカ
ムの発生しない、高精密スクリーン印刷用芯さや型複合
モノフィラメントおよび高精密印刷用スフ−リン紗の製
造法を提供するにある。
[課題を解決するための手段] このような本発明の目的は、7〜20μの厚さを有する
さや成分と、分子量が800〜20.000のポリアル
キレンエーテルを芯さや型複合モノフィラメント当たり
0.1〜2.5重量%含有する芯成分とからなる、3.
0〜5.0 g/dのモジュラスおよび25〜55μの
直径を有する高精密スクリーン印刷用ポリエステル系芯
さや型複合モノフィラメントおよび上記ポリエステル系
芯さや型複合モノフィラメントを製織し、紗を作製後生
なくともタテ糸方向に2〜12χ引き延ばすと共に、1
50℃〜190℃の温度範囲内で、かつ下式で示される
条件下に熱セットし、モジュラスが13〜25Kg、摩
擦帯電圧の絶対値が2.OKV以下の加工紗とすること
により達成することができる。
5.000≦T×S≦35,000 (上式中、Tは熱セット温度(℃)、Sは熱セット時間
(秒)である、) 前述した通り、一般に制電性化合物を含有させると、モ
ノフィラメントの強度やモジュラスが低下するだけでな
く、均一性や寸法安定性も低下する。したがって、通常
のモノフィラメントの製造条件に比べてより高倍率の延
伸を行う必要がある。しかし、延伸倍率を大きくすると
、同時に高分子鎖の配向と結晶化が進行するため、製織
時にスカムが多発するようになり、良好な紗を得ること
ができなくなる。
本発明の特徴の一つは、制電性化合物を含有する高強度
、高モジュラスのモノフィラメントにおけるスカムの発
生を防止したことである。
特に、制電性化合物の中でも分子量が800〜20.0
00のポリアルキレンエーテルはポリエステルに含有さ
せると、適度なゴム状弾性を示すようになることに着目
し、かかる化合物を芯さや型複合モノフィラメントの芯
成分に含有させたことである。
このようなゴム状弾性を示す制電性化合物を芯部に含有
させることにより、製織時の綜絖や筬羽等により受ける
繊維軸に対して垂直な方向の力を吸収し、スカムの発生
を防止することができるのである。すなわち、ゴム状弾
性を示す制電性化合物を含有する芯成分を鞘成分で包み
込むことにより、衝撃エネルギーを吸収し、スカムの発
生を防止することができるのである。
かかるゴム状弾性を示す制電性化合物は、平均分子量が
800〜20,000のポリアルキレンエーテルである
0分子量が800に満たない場合はゴム状弾性を示さず
、スカムの発生を防止することができない。また、20
.000を越える場合には制電性能が低下する。好まし
くは2,000〜10.000である。また、ポリアル
キレンエーテルには、たとえばポリアルキレンエーテル
とポリアミドとからなるブロックポリエーテルアミド、
ポリアルキレンエーテルとポリエステルとからなるブロ
ックポリエーテルエステル、ポリアルキレンエーテルエ
ステルとポリアミドとからなるブロックポリエーテルエ
ステルアミド、ポリアルキレンエーテルアミドとポリエ
ステルとからなるブロックポリエーテルアミドエステル
等のような化合物として含有しても構わない。また、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、有機または無機のイオン性化
合物を併用してもよい。
本発明に規定する芯さや型複合モノフィラメントの強度
、モジュラス、寸法安定性に対しては、さや成分のポリ
エステルの寄与が大きい。
したがって、さや成分の複合比率(厚み)が大きくなる
ほど、複合モノフィラメントの強度、モジュラス等の物
性は向上するが、さや成分の厚みが余りに大きくなると
、繊維軸に対して垂直方向の力が前記弾性を示す制電性
化合物を含有する芯成分まで及ばなくなり、スカムの発
生を有効に防止できなくなる。
すなわち、本発明のもう一つの特徴は、さや成分の厚さ
を特定化することによって、芯さや型複合モノフィラメ
ントにおけるスカムの発生を抑制しつつ、良好な強度、
モジュラス、寸法安定性を付与したことである。したが
って、さや成分の厚さが7μに満たないと、複合モノフ
ィラメントの強度、モジュラス、寸法安定性が低下し、
得られる加工紗は性能上、好ましくないものになる。ま
た、さや成分の厚さが20μを超えると、スカムの発生
を抑制する効果が低下し、スカムの発生により製織を中
断せざるを得な(なる。このさや成分厚さは、好ましく
は8〜12μとするのがよい。
また、本発明の複合モノフィラメントの制電性は、芯成
分中の制電性化合物(ポリアルキレンエーテル)の量に
より決まる。この制電性化合物の量が多くなる程制電性
能は向上するが、反面、複合モノフィラメントの均一性
が低下し、加工紗のオープニングが不均一になる。した
がって、制電性化合物の量は、複合モノフィラメント当
たり2.5重量%以下としなければならない。また、良
好な制電性を付与する上では、制電性化合物の量は、複
合モノフィラメント当たり少なくとも0.1重量%含有
させることが必要である。この制電性化合物の量は、好
ましくは0゜2〜2.0重1χがよい。
このような芯成分とさや成分とからなる本発明の複合モ
ノフィラメントは、後述する測定法にしたがって測定さ
れるモジュラスが3.0〜5.0g/dであることが必
要である。モノフィラメントのモジュラスが低い程、ス
カムの発生量は少なくなり、製織性の上では有利である
。しかしながら、モジュラスが3.0g/dに満たない
と、得られる紗のモジュラスが低すぎるため、加工紗の
後加工における引き伸ばし率を大きくせざるを得なくな
る。引き伸ばし率を大きくすると、引き伸ばし時に紗が
破れたり、オープニングの均一性が悪化し、メツシュの
不均一な紗になるため好ましくない。他方、モジュラス
が5.0 g/dを越えると、製織時に繊維状スカムが
発生して紗に織り込まれ、紗の品位を低下させることに
なる。
また、本発明に使用するモノフィラメントは、後述する
測定法にしたがって測定される繊維直径が25〜55μ
であることが必要である。繊維直径が細くなればなるほ
どオープニングエリアの向上した紗を得ることができる
が、紗の引き伸ばし時の破れが発生し易くなる。また、
繊維直径が大き過ぎるとハイメツシュ紗でのオープニン
グが低下した加工紗となる。
次に、本発明の高精密スクリーン印刷用紗の製造法とし
ては、前述した特性、構造を有する芯さや型複合モノフ
ィラメントを製織して紗を作製した後、熱セットする前
にタテ糸方向に引き延ばすことが必要である。すなわち
、製織された紗は、一般にその印刷時の寸法安定性を向
上させるため高温、高張力下で熱セットされる。
しかしながら、本発明の紗を構成する複合モノフィラメ
ントは、制電性化合物が高温の熱セットにより、熱劣化
を受は易いので耐熱性の限界内で実施しなければならな
い。したがって、熱セットを効率よく行い、紗に高い寸
法安定性を付与しなければならない。そのために紗を熱
セット前に少なくとも紗のタテ糸方向に引き延ばすこと
が重要である。このような引き延ばしにより比較的低温
で短時間の熱セットで高い寸法安定性を付与することを
可能にするものである。
また、引き伸ばし前に紗を熱セットよりも低い温度で予
め予熱し、しかる後引き伸ばすと均一な紗となり好まし
い。
この紗の引き延ばし倍率が低すぎると、紗の寸法安定性
を十分に向上させることができないので引き伸ばし率は
2%以上とする必要がある。
しかし、この引き延ばし率が大きくなるにつれて紗が破
れ易くなるので、引き延ばし率の上限は12χとするの
がよい。
ここで、タテ方向の引き延ばし倍率とは、引き延ばし前
の生機のタテ方向1インチ当たりに打ち込まれたヨコ糸
の本数をio本/インチとし、引き延ばし後の加工紗の
タテ方向1インチ当たりに打ち込まれたヨコ糸の本数を
i本/インチとすると、 CC1o   l)/l。) X 100で表される。
このようにして引き延ばされた紗は引き続いて熱セット
される。熱セットは一旦引き延ばした後に張力を付与し
ながら、熱セットしてもよいし、供給と引き延ばしとの
間で引き延ばしと共に熱セットしてもよい。
本発明の前記紗の熱セットは、その温度範囲が150℃
〜190℃であり、かつ下式で示される条件を満足する
ことが必要である。
5.000≦T×S≦35,000 上式中、Tは紗を熱セットする加熱媒体の温度(℃)で
あり、Sは紗に加熱媒体が接触している時間(秒)であ
る。
熱セット温度が150℃未満では、熱セット時間を長く
しても、紗を十分に熱セットし、十分な寸法安定性を付
与することができなくなる。
他方、熱セット温度が190℃を超えると熱セット時間
を短かくしても、芯成分中の制電性化合物の熱劣化を防
止することが困難となり、紗の強力が低下したり、スジ
状の制電性化合物が切断し、紗の制電性が低下し易くな
るから好ましくない。
また、前記式で示される熱セット温度Tと熱セット時間
Sとの積(T×S)が5,000未満になると、熱セッ
トが不十分になり、寸法安定性の向上効果が小さい、ま
た、積(T×S)が35.000を超えると、紗の寸法
安定性は向上するものの、いたずらに処理時間を長くす
ることは経済的でないし、また、場合によっては紗の強
力が低下することもあるので好ましくない。
かくして得られる本発明のスクリーン印刷用加工紗は、
そのモジュラスが13〜25Kg、摩擦帯電圧の絶対値
が2.OKV以下であることが必要である。
加工紗のモジュラスが13Kgに満たない場合は、オフ
コンタクト、すなわち、版と被印刷体との間の距離が大
きくなり、十分な印刷精度の向上を望むことができなく
なる。また、モジュラスが25)[gを超える加工紗を
得ようとすると、紗の引き延ばし時または熱セット時に
紗に破れが発生し易くなる。
本発明の加工紗の摩擦帯電圧が2.OKVを超えるとき
は、制電性能が不十分で静電気が紗に帯電し易くなり、
印刷欠点を生じ易くなる。
本発明におけるポリエステルとは、ポリエチレンテレフ
タレートを主たる対象とするポリエステルである。さら
に詳しくは、エチレンテレフタレートを主たる繰り返し
単位とするポリエステルであるが、テレフタル酸(↑P
A)成分およびエチレングリコール(PG)成分以外の
フタル酸、アジピン酸、セバシン酸、シェラ酸などのジ
カルボン酸、プロピレングリコール、ブタンジオール、
ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ルなどのジオール類、または5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸などの第3成分を少量(通常20モル%以下)
共重合および/または混合せしめたポリエステルよりな
るモノフィラメントであってもよい。
ポリエステルの重合度は、35℃の 0−クロロフェノ
ール溶液で測定した極限粘度が0.5以上、好ましくは
0.7以上がモジュラスの高い紗となるので好ましい。
本発明のモノフィラメントは、通常、プレッシャーメル
ト型あるいはエクストルーダー型の溶融紡糸機よりポリ
マを芯さや型複合紡糸口金を通して押出し、油剤を付与
し、未延伸モノフィラメントまたはある程度配向した未
延伸モノフィラメントを作成し、さらに加熱装置を有す
る延伸機で延伸することにより製造することができる。
本発明の芯さや型複合モノフィラメントの強度、モジユ
ラス、均一性、さや成分の厚さ、寸法安定性、スカムの
評価、ポリアルキレンエーテルの含有量の測定、ゴム状
弾性の評価および加工紗の強力、モジユラス、摩擦帯電
圧、寸法安定性の測定、評価方法は次の通りである。
モノフ −メン の     モジユース:試料を温度
20″C1相対湿度65χの雰囲気中で、インストロン
万能引張試験機により、試製20cm 、速度20cs
+/分で引張試料が破断した時の張力を引張前のデニー
ルで除した値輸/d)で示した。また、伸度10χ時の
張力(8)を引張前のデニールで除した値をモジユラス
(g/d)とした。
モノフ −メン の −の  : モノフィラメント直径を1鋤毎に100回にわたり測定
し、標準偏差を求めた。
嘉土底分坐工止: モノフィラメント断面の顕微鏡写真を作成し、この写真
からさや成分の厚さとモノフィラメントの直径を測定し
た。n=100回の平均値を用いた。
モノフィラメントの・ : モノフィラメントをループとして、1.2g/dの荷重
下で120分放置した時の伸び率を比較した。
伸び率4.5%以下を寸法安定性良とし、4.5χを超
えた場合を寸法安定性不良とした。
ス左ゑ91J1 スルーザー型織機により、織機の回転数を30Orpm
+とじてメツシュ織物を製織する。筬の汚れ具合を観察
しつつ、スカムが堆積し、継続して製織不能と判断され
た時停機し、筬の洗浄を行った。その時点の製織長さを
筬の洗浄周期(st)とした。
この洗浄周期(m)が短い程、スカムの発生が多いこと
を示す。
ボ1アルキレンエー−ル   の     χ :試料
を精秤し、5−2のモノエタノールアミンを加えて加熱
分解する。冷却後酢酸水溶液を40tll加え、加熱還
流し、その後緩衝液を加え、平温産業■製レボーテンゲ
タイトレータ−(COMTITB−8)にて、0.05
Mカリボール溶液を用いて自動滴定し、次式にしたがっ
て求めた。
ポリアルキレンエーテル含有量(重量%)−((A−B
)XK)/25 上式中、Aは試料滴定!(wjり 、Bはサンプルのな
い場合の滴定量(mjり 、Kは検量係数である。
亘涛JJ11(社)1厘: (1)サンプルの作製 第1図に示すように芯部をくり抜いた厚紙製型枠1に1
1I■間に3本のモノフィラメント2,2゛を一定張力
をかけながら交差させて止める。お互いのモノフィラメ
ント2,2゛の交差する点(交点)Pが9ケ所存在して
いる。
(2)ゴム状弾性の評価 第2図に示すように前記型枠1のモノフィラメント2.
2″が交差する9ケ所の交点Pに直径2鋤■の圧縮子1
0により圧縮速度100 u s/分にてモノフィラメ
ント2.2′の繊維軸に対し垂直方向の力を加え、圧縮
歪量(μm)と圧縮力(g)を測定し、下記式により圧
縮歪率(%)と圧縮応力(g/μm Z )を求める。
圧縮歪率20%時点での圧縮応力(g/μm t )を
ゴム状弾性の評価尺度とする。この圧縮応力(g/μa
Iりが大きいほどゴム状弾性が大きいことを示す。
圧縮歪率(%) = (Q/ (MX 2 ) ) X
100Q:圧縮歪量(μm) M:モノフィラメント1本当たりの直径(μm)。
圧縮応力(g/μm”)= (P/ (Sx9))P:
圧力 S:モノフィラメント1本当たり の断面積(μm2)。
ここで、モノフィラメントの断面積(μm2)とは、圧
縮率20%時に理想的に楕円変形したモノフィラメント
の断面の最も長い部分を直径としてもつ円の面積である
工 の  、モジユース: 島津製作所■製の試験機を使用し、JIS L−106
B (1964)にしたがって、ラベルト・ストリップ
法にて、試料幅50+sge、つかみ間隔200mm、
引張速度100++n/分にて、強力−伸度曲線を得た
伸度10χ時の強力を紗のモジュラスとし、また破断時
の強力を紗の強力(Kg)とした。
U工の 、KV: JIS L−1094r織物および編物の帯電性試験方
法」準じて、20℃、30χRHの条件下で測定した。
ロエ・の・ −の1・  : 3.000枚印刷した時の印刷パターンの歪みの程度を
観察し、歪みの少ないものを良とし、歪みが多くなった
ものを不良とした。
〔実施例〕
実施例1 平均分子量3.200のポリエチレングリコールジアン
モニウムアジペート、カプロラクタム、ヘキサメチレン
ジアンモニウムイソフタレートからなる制電性化合物を
含有するポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、極
限粘度〔η〕が0.71のポリエチレンテレフタレート
をさや成分とする直径が35μ、さや成分の厚みが10
.5μ、ポリエチレングリコールの含有量が0.4重量
%、強度が5.5g/d、モジュラスが4.2g/dの
芯さや型複合モノフィラメントを常法により作製した。
このモノフィラメントの直径の標準偏差は0゜5であり
、均一性が良好で0、寸法安定性も良であった。
次いで、スルーザー織機を使用して、熱セット後の織密
度が310本ノインチになるように製織して紗を作製し
た。筬の洗浄周期軸)はtio。
■であり、高強度、高モジュラスを有するにもかかわら
ず、スカムの発生が極めて少なかった。
この紗をタテ方向に4.5χ、ヨコ方向に0.1χ引き
延ばすとともに、 T=178℃,T×S −18,700で熱セットした
得られた加工紗の摩擦帯電圧は、0,8KVであり、紗
の取扱い時や印刷時に紗に塵埃が付着したり、印刷時に
インキが飛散することがないため、印刷欠点のある印刷
物は極めて少なかった。
また、加工紗のモジュラスは、18Kgと高いため、加
工紗の寸法安定性評価は良であった。
比較例 実施例1と比較するため、極限粘度〔η]=0.71の
ポリエチレンテレフタレートからなる直径35μのモノ
フィラメントを常法により作製した。このモノフィラメ
ントの強度は5.7g/d、モジュラスは3.8g/d
 、モノフィラメントの直径の標準偏差は0.6であり
、寸法安定性は良であった。
実施例1と同様に、スルーザー織機を使用して、熱セッ
ト後の織密度が310本/インチになるように製織して
紗を作製した。筬の洗浄周期(耐は3011であり、ス
カムが発生した。
熱セットした加工紗のモジュラスは、19Kgと高いも
のの、摩擦帯電圧は3.5KVであり、紗の取扱い時や
印刷時に紗に塵埃が付着したり、印刷時にインキが飛散
するため、印刷物に印刷欠点が認められた。
実施例2 平均分子量2,000のポリエチレングリコールを含有
するポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、ポリエ
チレンテレフタレートをさや成分として使用し、さや成
分の厚み、ポリエチレングリコールの含有量を変更した
。直径が30μ、強度が6.2g/dの表1に示す8種
類の芯さや型複合モノフィラメントを作製した。
これらのモノフィラメントのスカム評価および製織した
加工紗のモジュラス、HII帯電圧、寸法安定性を評価
し、表1に示した。
(本頁以下余白) 表1 表1中、No、1はポリエチレングリコールの含有量が
少ないため紗の制電性能が低い、 No、5はポリエチ
レングリコールの含有量が多いため、モノフィラメント
の均一性が悪く、オープニングの不均一な加工紗になっ
た。  No、6はさや成分の厚さが薄いため、モノフ
ィラメントの強度が5.8g/dと低かった。得られた
加工紗の強力およびモジュラスも低く、寸法安定性が悪
かった。  No、8はさや成分の厚さが厚すぎるため
、製織時に糸切れが発生した。これに対し、No、2゜
No、3. No、4. No、7の本発明のモノフィ
ラメントはいずれも、強度、均一性に優れ、製織時の糸
切れ、スカムの発生などはな(、得られた加工紗はいず
れも、強力、モジュラス、寸法安定性に優れたものであ
った。
実施例3 極限粘度〔η〕が0.82のポリエチレングリコ−ルを
さや成分として使用し、分子量の異なるポリエチレング
リコールを含有するポリエチレンテレフタレートを芯成
分とし、直径が32μ、ポリエチレングリコールの含有
量が0.5重量%、強度が6.5g/dの表2に示す4
種類の芯さや型複合モノフィラメントを作製した。
これらのモノフィラメントのスカム評価および製織した
加工紗の摩擦帯電圧を評価し、表2に示した。
表2 これらのモノフィラメントのスカム評価および製織した
加工紗のモジュラスを評価し、表3に示した。
表3 表2中、No、9はポリエチレングリコールの分子量が
小さいのでゴム状弾性を示さず、スカムが発生した。他
方、ポリエチレングリコールの分子量が大きいNo、 
12の場合は加工紗の摩擦帯電圧が高く、紗の制電性能
が劣っていた。
No、10および11はいずれも、スカムの発生が少な
く、摩擦帯電圧の低い、制電性に優れた紗であることが
判る。
実施例4 実施例1において、芯さや型複合モノフィラメントを製
造する際の延伸倍率を変更して、モジュラスの相異する
モノフィラメントを作製した。
No、13はモノフィラメントのモジュラスが低いため
得られた加工紗のモジュラスが低かった。
No、15はモノフィラメントのモジュラスが高くスカ
ムが多発し、製織することが不可能であった。これに対
し、本発明のNo、14はスカムの発生が少なく、加工
紗のモジュラスも良好であることが判る。
実施例5 実施例1で得た芯さや型複合モノフィラメントを用いて
紗を作製し、この紗を熱セットした後、305本/イン
チの織り密度になるように、織物密度を調整して製織し
た。
得られた紗の後加工条件を表4に示す通り、変更して種
々の加工紗を作製した。これらの加工紗のモジュラス、
摩擦帯電圧、寸法安定性を評価し、表4に示す結果を得
た。
表4 表4中、No、16はT×Sが低いため、熱セットが不
十分となり、加工紗の寸法安定性が悪い。
No、21はT×Sが高いため、加工紗のモジュラスお
よび摩擦帯電圧が低い。No、22は引き延ばし率が小
さいため、加工紗のモジュラスが低い。
No、23は引き延ばし率が高いため、加工紗に破れが
発生した。これに対して、本発明のNo、17〜No、
20はいずれも、加工紗のモジュラスが高く、制電性お
よび寸法安定性が優れたものであることが判る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、芯さや型複合モノフィラメントを構成
する芯成分にゴム状弾性を示すポリアルキレンエーテル
を含有せしめ、かつこの芯成分の弾性を阻害しないよう
に、さや成分の厚みをコントロールすることによって、
細繊度、高強力、高モジュラスで、しかも製織時のスカ
ムの発生の問題のない複合モノフィラメントを得ること
ができるのである。
この複合モノフィラメントを使用し、タテ方向に2〜1
2χ引き延ばすと共に、150℃−190℃の温度範囲
内で、熱セット温度Tと時間との積(TxS)が5.0
00〜35,000の条件で熱セットし、モジュラスが
13〜25Kg、摩擦帯電圧が2.0KV以下の加工紗
とすることにより、ハイメツシュ、ハイモジュラスで、
優れた制電性を有し、印刷欠点を生ずることのない高精
密スクリーン印刷用紗を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は芯さや型複合モノフィラメントのゴム状弾性を
評価するための厚紙製の試験用型枠、第2図はこのゴム
状弾性を評価するための装置の側面図である。 ■・・・型枠、2,2°・・・モノフィラメント、IO
・・・圧縮子、P・・・交点。 第 2′ 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)厚さが7〜20μのさや成分と、分子量800〜
    20,000のポリアルキレンエーテルをモノフィラメ
    ント当たり0.1〜2.5重量%含有する芯成分とから
    なり、3.0〜5.0g/dのモジュラスおよび25〜
    55μの直径を有する高精密スクリーン印刷用ポリエス
    テル系芯さや型複合モノフィラメント。
  2. (2)厚さが7〜20μのさや成分と、分子量800〜
    20,000のポリアルキレンエーテルをモノフィラメ
    ント当たり0.1〜2.5重量%を含有する芯成分とか
    らなり、3.0〜5.0g/dのモジュラスおよび25
    〜55μの直径を有するポリエステル系芯さや型複合モ
    ノフィラメントを製織し、紗を作製した後、少なくとも
    タテ糸方向に2〜12%引き延ばすと共に、150℃〜
    190℃の温度範囲内で、かつ下式で示される条件下に
    熱セットし、モジュラスが13〜25Kg、摩擦帯電圧
    の絶対値が2.0KV以下の加工紗とすることを特徴と
    する高精密スクリーン印刷用加工紗の製造法。 5,000≦T×S≦35,000 (上式中、Tは熱セット温度(℃)、Sは熱セット時間
    (秒)である。)
JP13280889A 1989-01-24 1989-05-29 高精密スクリーン印刷用ポリエステル系芯さや型複合モノフィラメントおよび高精密スクリーン印刷用加工紗の製造法 Pending JPH02289119A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020056121A (ja) * 2018-09-29 2020-04-09 Kbセーレン株式会社 スクリーン紗用モノフィラメント及びその製造方法

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JP2020056121A (ja) * 2018-09-29 2020-04-09 Kbセーレン株式会社 スクリーン紗用モノフィラメント及びその製造方法

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