JPH02289109A - 海棲生物付着防止繊維およびその製造方法 - Google Patents

海棲生物付着防止繊維およびその製造方法

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JPH02289109A
JPH02289109A JP10311689A JP10311689A JPH02289109A JP H02289109 A JPH02289109 A JP H02289109A JP 10311689 A JP10311689 A JP 10311689A JP 10311689 A JP10311689 A JP 10311689A JP H02289109 A JPH02289109 A JP H02289109A
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group
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solution
marine organisms
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JP10311689A
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Hideo Hayashi
英男 林
Toshihiro Hamada
敏裕 浜田
Yoshihisa Imura
井村 嘉久
Junichi Yoshinaka
吉中 準一
Tomoo Saeki
佐伯 知男
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Daiwa Boseki KK
Daiwabo Co Ltd
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Boseki KK
Daiwabo Co Ltd
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ロープや網あるいは灯浮標・係留用ブイ・汚
濁防止MX#の、王として長期間海水と接触することと
なる繊維製品を構成するlIR維であって、海棲生物の
付着が極め1少ない繊維に関する・ものである。
(従来の技術) ローブf網などの長期間海水中で使用される繊維製品に
は1例えば漁業用定置網・養畜魚介類用いけす網等の水
産用と、航路浮標・灯浮標・係留用ブイ等の船舶用、及
び汚濁防止膜等の土木用がある。これら繊維製品は、長
期間海水と接触するうちにその表面に付着性海棲生物1
例えばアオサ・ケイソウ等の藻類、イソギンチャフ等の
腔腸動物、インカイメン等の海綿動物、クズマキゴカイ
等の環形動物、コケムシ等の触手動物、ムラ丈キイガイ
等の軟体動物、フジッボ等の節足動物、ホヤ等の原素動
物などが付着・生息し、これによって例えば定置網にお
いては重量増加に伴う沈下や水流抵抗増大による流失、
接触・屈曲による破損。
ま九、いけす網においては海水の流動性損失による酸素
欠乏や、接触による養畜魚介類への被害などの大きな障
害をきたすこととなる。このような長期間海水に接触す
る繊維製品に対する海棲生物の付着を阻止する対策とし
て、従来は以下のような方法が採用されていた。
はじめに、効果があるとして従来ごく一般的に用いられ
てきたものはトリブチルスズオキサイドトリフェニルス
ズハイドロオキサイド・トリフェニルスズアセテート・
トリフェニルスズクロライド等の有機スズ化合物で繊m
製品を処理する方法である。しかしながらこれら薬物を
使用する方法は、処理作業時に激しい不快臭や刺激臭を
伴う弊害があり、ま九それだけでなくこれら薬物が養畜
魚介類の体内に異常に蓄積し、魚介類の奇形・死滅など
の重大な障害をまねき、さらにはそれを摂取する人体へ
の悪影響も多大なものであることが近年明らかにされ、
漁業関係者間では自主規制に入っており全面素止となる
傾向にある。
従って、このような多大な弊害を伴う有機スズ化合物に
代わりうる新たな技術が求められている。
このような新しい技術の一つとして、ジチオカルバミン
酸金属tX・ジチオカルバミン酸エステル・チウラムサ
ルファイド等のジチオカルバミン酸類化合物で繊維製品
を処理する方法がある。この方法は、ジチオカルバミン
酸類化合物が従来、農薬・殺菌剤・防黴剤として広く用
いられていることをもとに、これを海棲生物に対して用
いようという試みである。これらの化合物が菌類等の微
生物に対して殺滅効果を有する理由については1分解し
た活性ジチオカルバミン酸分子が生体内の酵素と反応し
てその機能を失わしめるものと考えられているが、詳細
は未だ明らかでない。しかし。
海棲生物に対する付着防止効果については、その化合物
が単に殺菌性を有することのみでは決せられるものでは
なく、本発明者等の研究によれば。
ジチオカルバミン酸金属塩のみにその効果が発現される
ものであることが判明している。また、これらの化合物
は人体・魚類に対して極めて低毒であシ、かつ海棲生物
付着防止作用完了後はさらに完全無毒の物質に分解する
ことが明らかとなっている。
このように安全性が高く、かつ海棲生物付着防止効果の
高いジチオカルバミン酸金属塩化合物を用いた具体的な
方法として、以下のような方法が提案されている。
例えば、油樹脂性バインダーとして、あまに油・きり油
・大豆油・脱水ひまし油・紅花油もしくは魚油等の乾性
油、あるいはフェノール樹脂・油樹脂性フェス、多価ア
ルコールとジカルボン酸との反応生成物であるアルキド
樹脂等を用い、これにジチオカルバミン酸金属塩化合物
を混合して塗料としたものを、M維表面に塗装・硬化さ
せる方法である。しかし、この方法の場合には繊維が硬
くなるため撚糸・整経・製織・製網等の加工性及び使用
時の取り付は等の作業性が劣ること、また表面の粗さが
原因で誉畜魚介類を損傷することなどの不都合を生じる
。さらに、この方法の致命的な欠点としては、海中に投
入した当初は効果を発揮するものの、a装膜の強度が弱
いtめに摩耗等によって比較的短期間に有効成分及び塗
装樹脂成分が溶出または脱落し、海棲生物付着防止効果
が短期間に消失し−Ct、まうことである。また、*装
する樹脂として魂水性のものを用いた場合においては、
m脂内部に存在する海棲生物付着防止効果にほとんど寄
与しないジチオカルバミン酸金属塩化合物の海水中への
溶出は抑えられるが、効果に寄与する表面層に存在して
いる該化合物は短期間に溶出してしまい、結局このもの
は海棲生物付着防止効果を発現しない。
以上のように、ジチオカルバミン酸金属塩化合物を用い
たもので、海棲生物付着防止効果が窩くかつ永続的であ
る繊維は現在まで得られていなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、海水と長期間接触するM編製品を構成するf
fl#aとして極めてすぐれているM維、すなわちジチ
オカルバミン酸金属塩化合物を含有し。
その脱落及び海棲生物の付着が長期間にわたって極めて
少なく、また実用的強度と形態安定性・耐久性を有した
繊維を提供することを目的とする。
(課題を解決するための平反」 本発明の目的は、下記一般式(1)で表わさ7Lるジチ
オカルバミン酸金属塩化合物を含有することを時機とす
る。海棲生物付着防止効果を有する親水性繊維により達
成される。またこのよりなN1.維は、好゛乏しくは下
記一般式(1)で表わされるジチオカルバミン酸金属塩
化合物を含有する親水性樹脂の溶融液ま友は溶解液を原
液とし、この液をノズルから吐出させて紡糸し、しかる
後に延伸・熱処理することによシ、あるいは銅捕捉性官
能基を有する親水性繊維を鋼(1)−アンミン錯体アル
カリ水溶液に浸漬して銅担持させ、しかる後に下記一般
式(2)で表わされるジチオカルバミン酸金属塩化合物
を含有する液で処理することにより得られる〇念だし、
上記式中R1,R2はアルキル基・フェニル基・アルキ
ルフェニル基・ハロゲノフェニル基・ニトロフェニル基
・クロロアルキル基−シクロアルキル基から選はれる基
または水素原子、あるいはR1とR2が連合してヘテロ
環を形成し次もののいずれかであり、かつRtとR2は
[司−でも異ナッテイテも良イ0ま之、MtはZn −
Fe −ca j Cr−Cu −Ni −Mnの中か
ら選ばれ、MlはNa17jはKの金属原子を表わす。
本発明に用いられるジチオカルバミン酸金属塩化合物の
具体例としては、ジエチルジチオカルバミン酸・ジエチ
ルジチオカルバミン酸・ジプチルジテオカルバミン#1
−フェニルメナルジナ万カルバミン酸・シクロヘキシル
ジチオカルバsンtR・ピペリジンジチオカルバミン酸
・モノメチルジチオカルバミン酸・モノエチルジチオカ
ルバミン酸・モノブチルジチオカルバミン酸・フエニル
ジチオカルバミン酸・ニトロフエニルジチオカルバミン
酸・クロロフェニルジナオ力ルパミン酸参エチレンビス
ジチオカルバミン酸・ブチレンビスジチオカルバミン酸
類等の金属塩化合物が広く用いられるが1分解速度が極
めて小さいことからより好ましくは、上記した一般式に
おけるR1及びR2は炭素数4以下のアルキル基または
アルキレン基である。
また本発明に用いられる上記した一般式においてMlで
表わされる金属の具体例としては、前記したものが挙げ
られるが、より好ましくはCuでちる。
この理由については、鋼には古来より抗菌性・忌避性が
認められており、また鋼が生態にとって必須金属である
こと、及び特にを椎動物においては必須元素に対して組
織内量を一定に保持しようという恒常システムが存在す
る念め、生態内に異常に蓄積することもなく安全なもの
であることが明らかとなっているためである。
上記のジチオカルバミン酸金属塩化合物を親水性繊維に
含有させる方法として、一つには樹11w原液に化合物
を混合し、ノズルから吐出させて紡糸する方法がある。
この際の含有量については、轍維重貴に対して1〜70
5kまで可能であるが、含有量が少ないと海棲生物付着
防止効果が低いこと。
また多いと繊維強度を下げること等の理由により。
より好ましくは10〜40%である。紡糸方法としては
一般に知られている湿式、乾式あるいは溶融紡糸法が挙
げられる。得られた紡糸原糸に、海中で使用するに充分
な強度及び形態安定性・耐水性を付与する九めに、延伸
・熱処理を施す。方法は共に一般に知られているもので
良い。条件については、用いる樹脂によって異なるが1
例えば親水性樹脂がポリビニルアルコールの場合の好ま
しい条件を示すと、延伸温度としては200〜230℃
であり、延伸性を考慮するとより好ましくは210〜2
20℃である。延伸倍率としては、7倍以上。
特に8倍以上12倍以下であることが充分な繊維強度を
付与する上で望ましい。熱処理温度としては220〜2
40℃であり、*維の形態安定性を考慮するとより好ま
しくは225〜235℃である。
こうして得られ九親水性繊維は、海水の浸透により内部
に存在するジチオカルバミン酸金属塩化合物が徐々に繊
維表面に移行し、常に海水との界面に存在することによ
り永続的に海棲生物付着防止効果を発現する。また繊維
自体が耐水性を有している念め、 11[を構成する樹
脂が海中に溶出または脱落することもなく、形態安定性
・耐久性に優れている。
これに対し疎水性峨織を用いた場合は、繊維表面に存在
する有効成分が溶出した後は内部に存在するものが海棲
生物付着防止効果に寄与せず、効果に永続性がない。ポ
リエチレンやポリプロピレン等、混合成分がブリードア
ウトするものもあるが、この量は極めて僅かであり、海
棲生物付着防止効果は得られない。しかしながら、これ
ら疎水性樹脂であっても親水化変性したものや、親水化
剤を混合する々どして後述する吸湿率を満足さえすれば
1本発明に用いることができる。
本発明に用いられる親水性#R維としては、ジチオカル
バミン酸金属塩化合物を含有する状態で20℃・65%
RHにおける吸湿率が2%以上の繊維であって1例えば
ポリビニルアルコール系繊維・ポリアクリル醗系噴維・
セルロース系繊維・ポリアミド系繊維等が挙げられるが
、より好ましくはポリビニルアルコール系繊維でゐる。
この理由については、ポリビニルアルコールは親水性カ
極めて高く、内部に存在する有効成分が長期にわたり効
果的に繊維表面に移行しやすいこと、及び延伸・熱処理
条件を変えることにより耐水性を比較的自由に調整でき
るため、海棲生物付着防止効果とその有効期間を使用す
る海域の汚染状況にょつて設定可能であること、また繊
維強度が高く形態安定性・耐久性も良いことによる。ま
た該繊維は、前述した吸湿率が2s以上であることを満
足する範囲内において、疎水性樹脂を含有していても良
い。
次に、ジチオカルバミン酸金属塩化合物を混合紡糸する
際に、前記一般式におけるR1及びR2の炭素数が3以
上のものである場合については、その分解温度が100
℃以下のものが多く1通常の紡糸・延伸・熱処理に耐え
られないものがあるが。
これらについても下記に示す方法を用いることにより、
分解させずに繊維に含有させることが可能である。
すなわち、水酸基・アミノ基・シアノ基・カルボン酸基
等の鋼捕捉性官能基を有する親水性繊維を、鋼(1)−
アンミン錯体アルカリ水溶液に浸漬して鋼をキレート結
合によって該官能基に担持させ。
水洗した後にジチオカルバミン酸のナトリウムまたはカ
リウム塩水溶液に浸漬することにより、鋼をキレートか
ら解離させ、ジチオカルバミン酸鋼とする方法である。
鋼をジチオカルバミン酸化する反応条件は、一般に室温
程度で良いため、熱分解しやすいジチオカルバミンm鋼
の場合でも繊維に含有させることが可能である。
この方法において親水性繊維として用いる樹脂としては
、特に水酸基が鋼とキレート結合しやすいこと、及び反
応基の(l!l数が多いこと、また繊維強度が高く形態
安定性・耐久性も良いことより。
ポリビニルアルコールが望ましい。礒雑の製造条件は通
常の方法で良い。
鋼をキレート結合させる鋼(1)−アンミン錯体アルカ
リ水溶液の条件としては、田7以上、より好ましくは1
0以上とし、銅濃度は0.002 mol/ j〜飽和
濃度までが好ましい。液温としては0〜50℃が好まし
く、繊維を浸漬する時間としては5〜60分が一般的で
ある。鋼イオンを与える化合物は硫酸鋼・酢酸鋼・硝酸
鋼・水酸化鋼等の鋼(1)化合物であれば何でも良い。
ジチオカルバミン酸鋼化する条件としては、繊維の含有
する鋼のモル数の10倍以上のジチオカルバミン酸ナト
リウムまたはカリウムを溶解する(う〜50℃の水溶l
衷・浸漬し、水洗・乾燥する。
得られたlR維中におけるジチオカルバミン酸金属塩化
合物の含有重量としては、10−40%が好ましい。
以上の方法を採用することにより見られたジチオカルバ
ミン酸金属塩化合物を含有する親水性繊維は、長期間水
中に接触する水産用途、あるいは船舶用途等の繊維製品
を構成する繊維として用いる場合において、海棲生物に
よる付着が極めて少ないものとなる。本発明の親水性l
1lJaKは、必要により他の添加剤・処理剤・改質剤
等、あるいはポリマーが添加されていても良い。
なお1本発明による親水・性繊維が、ジチオカルバミン
酸金属塩化合物と共にトリアジン系除草剤を含有してい
ると、−層優れた海棲生物付着防止効果が得られること
が判明し九。これについては、ジチオカルバミン酸金属
塩化合物が生態の酵素の機能を失わしめる効果を有する
のに対し、トリアジン系化合物が光合成を阻害する効果
を有することにより、相乗効果を発現する本のと考えら
れるが、詳細については不明である。これの担持方法と
しては、ジチオカルバミン酸金属塩化合物とトリアジン
系化合物を共に混合紡糸する方法、あるいはトリアジン
系化合物を混合紡糸し之繊維に鋼をキレート結合させ虎
後、ジチオカルバミン[M化する方法等が挙げられる。
繊維中におけるトリアジン系化合物の含有重量としては
% 10〜40チが好ましい。トリアジン系化合物の好
ましい例としては、2−クロロ−4,6−ビスエチルア
ミノ−S−)リアジン・2−クロロ−4−エチルアミノ
−6−イソプロビルアミノ−S−トリアジン・2−クロ
ロ−4,6−ビスイソプロピルアミノ−S−トリアジン
・2−メチルチオ−4−tert−ブチルアミノ−6−
シクロプロビルアミノ−s−トリアジン等が挙げられる
本発明におけるジチオカルバミン酸金属塩化合物を含有
する親水性繊維を用いた繊維製品としては、漁業用定置
網・養畜魚介類用いけす網等の水産資材や、航路浮標・
灯浮標・係留用ブイ等の船舶用、及び汚濁防止膜等の土
木用などがあり、とりうる態様としてはロープ・網・シ
ート等がある。
また本発明における繊維を海中における用途のみならず
、真菌類・細菌類に対しての抗菌・殺菌性を利用した。
靴下・壁紙・農業資材等に応用することも可能である。
本発明の原理・実施態様及び効果を以下の実施例により
さらに詳しく説明するが、これらの実施例は単に例とし
てとりあげ九ものに過ぎず、これらの実施例は本発明を
同等限定するものではない。
なお、実施例中の慢は重量に基づくものである。
また、$1!維断面を電子顕微鏡にて観察し、ジチオカ
ルバミン酸金属塩化合物の繊維内での存在状態を確認し
た。
実施例1 ポリビニルアルコールを42重8%の水溶液とし、平均
粒径2μのジメチルジチオカルバミン酸亜鉛粉末を対ポ
リビニルアルコール20重量%混合して原液とした。こ
れを金板がら空気浴中に押し出して通常の乾式紡糸し、
220℃において9倍に乾熱延伸し、単繊維6デニール
の繊維を得た。
この繊維の吸湿率は4.1チであり、ジメチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛は繊維断面方向に均一に存在してい九。
実施例2 アルカリセルロースを硫化し死後、水酸化ナトリウムを
加えてビスコースとしたものに、平均粒径2μのジブチ
ルジチオカルバミン酸鉄粉末を対原料セルロース201
1t%混合して原液とした。
これを金板から硫酸・硫酸ナトリウム浴中に吐出して通
常の湿式紡糸し、酸洗し死後乾燥し、単繊維2デニール
の繊維を得た。この繊維の吸湿率は9.8%であり、ジ
ブチルジチオカルバミン酸鉄は繊維断面方向に均一に存
在していた。
実施例3 ポリビニルアルコールを16重量−の水溶液とし、金板
から硫酸ナトリツム浴中に吐出して通常の湿式紡糸し、
水洗・乾燥し九後220℃において5倍に乾熱延伸し、
単繊維2デニールの繊維を得た。これを+Of/Jの酢
酸調水溶液に25重重量子ンモニア水溶液を加えてF1
a1lに調整した染着浴に50℃において60分間浸漬
して水洗した。
これを100 f/lのジメチルジチオカルバミン酸ナ
トリウム水溶液に室温において30分間浸漬し死後水洗
・乾燥し、ジメチルジチオカルバミン酸鋼を対ポリビニ
ルアルコール21xt*含有した繊維を得た。この繊維
の吸湿率は3.9%であり、ジメチルジチオカルバミン
酸鋼は繊維断面方向に均一に存在していた。
実施例4 ポリビニルアルコールを166tfの水溶液とし、平均
粒径2μのジメチルジチオカルバミン酸鋼粉末を対ポリ
ビニルアルコールxoti−*と。
平均粒径2μの2−メチルチオ−4−tert  ブチ
ルアミノ−6−シクロプロビルアミノ−8−)リアジン
粉末を対ポリビニルアルコール101tf%混合して原
液とした。これを金板から硫酸す) IJウム浴中に吐
出して通常の湿式紡糸し、水洗・乾燥し死後220℃に
おいて5倍に乾熱延伸し、単繊維2デニールの繊維を傅
九。この繊維の吸湿率は4.1%であり、ジメチルジチ
オカルバミン酸鋼及び2−メチルチオ−4−tert、
  ブチルアミノ−6−7クロプロビルアミノーS−ト
リアジンは。
繊m断面方向に均一に存在していた。
実施例5 ポリビニルアルコールを16ift%の水溶液とし、平
均粒径2μの2−メチルチオ−4−tertブチルアミ
ノ−6−シクロプロビルアミノ−S−トリアジン粉末を
対ポリビニルアルコール10重量%混合して原液とし念
。これを金板から硫酸ナトリワム浴中に吐出して通常の
湿式紡糸し、水洗・乾燥し九後220℃において5倍に
乾熱延伸し。
単[m2デニールの繊維を得九。これを40 t/It
の酢酸調水溶液に25重量−アンモニア水溶液を加えて
−11に調整した染着浴に50℃において60分間浸漬
して水洗した。これを100 ?/lのジエチルジテオ
カルバミン酸ナトリウム水溶液に室温において30分間
浸漬し九後水洗・乾燥し、ジメチルジチオカルバミン酸
鋼を対ポリビニルアルコール27重量%含有した繊維を
得た。この繊維のa湿率Fi3.6 %であシ、ジエチ
ルジチオカルバミン酸鋼及び2−メチルチオ−4−ta
rt  ブチルアミノ−6−シクロアロビルアミノ−8
−トIJアジンは繊維断面方向に均一に存在していた。
比較例1 ポリビニルアルコールを42重量嘩の水溶液とし、平均
粒径3μの亜酸化鋼粉末を対ポリビニルアルコール20
重量%混合して原液としな。これを金板から空気浴中に
押し出して通常・の乾式紡糸し220’CGCおいて9
倍に乾熱延伸し、単峨[6デニールの繊維を得之。この
繊維の吸湿率は4.1−であり、亜酸化鋼は繊維断面方
向に均一に存在してい念。
比較例2 高密度ポリエチレンチップに平均粒径2μのジメチルジ
チオカルバミン酸銅粉末を対ポリエチレン20重量%混
合したものを金板から押し出して通常の溶融紡糸し、単
繊維10デニールの繊維を得九。この繊維の吸湿率は0
.01チであ抄、・・2メチルジチオカルバミン酸鋼は
lR繊維面方向に均一に存在してい友。
比較例3 高密度ポリエチレンチップを金板から押し出して通′g
の溶融紡糸し、単繊m10デニールの繊維を得た。これ
に平均粒径2μのジメチルジチオカルバミン酸銅粉末を
対ポリビニルアルコール20重量儂混合したポリビニル
アルコールの16g量チ水溶液を塗布し、220℃にお
いて乾燥・熱処理した。このM維の吸湿率は0.04%
であった。
上記8種類の繊維をそれぞれ直径6.711mの縄状と
なるように撚糸し、瀬戸内海に夏2シーズンを含む半部
に海中投入(水深1〜2m)した。
1.3.6%9,12.18ケ月後に、それぞれ目視に
より海棲生物の付着状態を、付着無しく6)から著しい
付着有り(1)の間を5段階で評価しt0結果を表1に
示す。
表1の結果より本発明品の海棲生物付着防止効果とその
持続性が極めて優れていることが明ら、かである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式で表わされるジチオカルバミン酸金属
    塩化合物を繊維内部に含有することを特徴とする、海棲
    生物付着防止効果を有する親水性繊維。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ただし、上記式中R_1、R_2はアルキル基・フエニ
    ル基、アルキルフェニル基・ハロゲノフエニル基、ニト
    ロフエニル基・クロロアルキル基・シクロアルキル基か
    ら選ばれる基または水素原子、あるいはR_1、R_2
    が連合してヘテロ環を形成したもののいずれかであり、
    かつR_1とR_2は同一でも異なつていても良い。ま
    た、M_1はZn・Fe・Cd・Cr・Cu・Ni・M
    nの中から選ばれる金属原子を表わす。
  2. (2)下記一般式で表わされるジチオカルバミン酸金属
    塩化合物を含有する親水性樹脂の溶融液または溶解液を
    原液とし、この液をノズルから吐出させて紡糸し、しか
    る後に延伸・熱処理することを特徴とする、海棲生物付
    着防止効果を有する親水性繊維の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ただし、上記式中R_1、R_2はアルキル基・フエニ
    ル基、アルキルフエニル基、ハロゲノフエニル基、ニト
    ロフェニル基、クロロアルキル基・シクロアルキル基か
    ら選ばれる基または水素原子、あるいはR_1、R_2
    が連合してヘテロ環を形成したもののいずれかであり、
    かつR_1とR_2は同一でも異なつていても良い。ま
    た、M_1はZn・Fe・Cd・Cr・Cu・Ni・M
    nの中から選ばれる金属原子を表わす。
  3. (3)銅捕捉性官能基を有する親水性繊維を銅( I )
    −アンミン錯体アルカリ水溶液に浸漬して銅担持させ、
    しかる後に一般式▲数式、化学式、表等があります▼で
    表 わされる化合物含有液で処理することを特徴とする、海
    棲生物付着防止効果を有する親水性繊維の製造方法。 ただし、上記式中R_1、R_2はアルキル基・フェニ
    ル基、アルキルフェニル基・ハロゲノフエニル基、ニト
    ロフェニル基、クロロアルキル基・シクロアルキル基か
    ら選ばれる基または水素原子、あるいはR_1、R_2
    が連合してヘテロ環を形成したもののいずれかであり、
    かつR_1とR_2は同一でも異なつていても良い。ま
    た、M_2はNaまたはKの金属原子を表わす。
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JP10311689A JPH02289109A (ja) 1989-04-21 1989-04-21 海棲生物付着防止繊維およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5654096A (en) * 1995-03-30 1997-08-05 Teijin Limited Electroconductive conjugate fiber

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US5654096A (en) * 1995-03-30 1997-08-05 Teijin Limited Electroconductive conjugate fiber

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