JPH0228856Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は、小型、軽量、ハンデイータイプの携
帯用電気機器に関するものである。

ロ 従来技術 従来、例えば特開昭51−45388号公報に開示さ
れる如く、ハンドルを形成すると共に電池により
駆動される電動機を備えたパワーハンドルに各種
の工具ヘツド、例えば可動ブレード、ドリル、あ
んま器、ライト等を電気的及び機械的に連結して
パワーハンドルを共通に使用したものがある。

そしてパワーハンドル側には工具ヘツドを連結
した場合に電動機のON−OFFスイツチの操作手
段を自動的にロツクして組立連結時の不意の操作
による事故等を未然に防止するためロツク手段が
設けられている。このロツク手段はパワーハンド
ルに工具ヘツド等を連結した後に操作ボタンによ
り解除されるようになつている。

而して、パワーハンドルが、例えば電動送風機
を内蔵した掃除機本体である場合、この掃除機本
体にライトケースを結合した時にはON−OFFス
イツチの操作手段をロツクしてライトケース使用
中は電動送風機が作動しないようにして電池の消
耗を防止しなければならないという問題がある。

ハ 考案の目的 本考案は、掃除機本体の前面部にダストケース
以外にライトケースを連結した場合に簡単な構成
で前記掃除機本体に内蔵されている電動送風機の
通電制御を行うマイクロスイツチの操作を自動的
にロツクして電池の消耗を防止することを目的と
する。

ニ 考案の構成 本考案の携帯用電気機器は、ハンドルを形成す
ると共に電池と該電池により駆動される電動送風
機を内蔵し且つ前記電動送風機に対する通電制御
を行うマイクロスイツチとその操作手段を備えた
掃除機本体と、該掃除機本体の前面部にクランプ
手段により選択的に着脱自在に連結される集塵フ
イルターを収納したダストケースと照明灯及びス
イツチ手段を備えたライトケースより構成し、前
記掃除機本体とライトケースの連結時に前記クラ
ンプ手段の一部でマイクロスイツチの操作手段を
自動的にロツクするようにしたものである。

ホ 実施例 以下本考案を図に示す実施例について説明す
る。

１は掃除機本体で、該本体は上部にハンドル２
を形成した左右対称の分割体３，３により構成す
る本体ケース４と、該本体ケースに内蔵される電
動機５と送風機６よりなる電動送風機７と、前記
電動機５に給電を行うNICd電池等の充電可能な
電池８と、前記ハンドル２の下面側に出没自在に
設けたスイツチ操作体９と、該スイツチ操作体に
より操作されて前記電池８から電動機５に対する
通電制御（ON−OFF）を行うマイクロスイツチ
１０とにより構成されている。

前記電動送風機７は分割体３，３により挾持さ
れる中枠１１に保持されると共に前記中枠１１の
上部に前記マイクロスイツチ１０を配設してい
る。前記スイツチ操作体９には弾性片１２と押圧
片１３が一体形成されており、前記弾性片１２の
先端は前記中枠１１から張出した取付片１４に係
止されている。

１５は前記本体ケース４の前部外周に形成した
段落部で該段落部の上面中央には前後方向に延び
るクランプ手段１６が設けられている。前記クラ
ンプ手段１６は反時計方向に回動付勢された状態
で中枠１１の上面側に枢着されると共に前端に係
止フツク１７を形成し、中央に段部１８を有し、
更に後端にはマイクロスイツチ１０とスイツチ操
作体９の押圧片１３との間隙に挿脱される係止リ
ブ１９を形成している。

２０は保護リブ２１，２１……を有した吸気口
で前記本体ケース４の前面部に送風機６と対向し
て形成されている。また前記本体ケース４の前部
両側には前記送風機６の排気孔２２を形成してい
る。２３は前記掃除機本体１の前部段落部１５に
着脱自在に嵌合しクランプ手段１６の係止フツク
１７により係止されるダストケースで該ケースの
前部には逆止弁２４を有するノズル状吸込口２５
が一体に形成されると共に後部には着脱自在に集
塵フイルター２６が設けられている。

前記ダストケース２３とクランプ手段１６の係
止フツク１７の係合位置が低いために後端の係止
リブ１９はマイクロスイツチ１０とスイツチ操作
体９の押圧片１３との間隙より上方に位置してお
り、前記スイツチ操作体９をハンドル２と共に手
で握ることにより弾性片１２のバネ力に抗して押
圧片１３が前記マイクロスイツチ１０を押し、電
動機５が回転する。

その結果送風機６が駆動されてダストケース２
３の前方より空気が吸引され掃除機として機能す
る。

而して２７は前記ダストケース２３のかわりに
掃除機本体１の前部段落部１５に着脱自在に嵌合
されてクランプ手段１６の係止フツク１７により
係止される合成樹脂製のライトケースで該ライト
ケースはレンズ２８と、豆球金具２９及び豆球押
え３０により中央部に照明灯としての豆球３１を
取付けた反射鏡３２と、電源接続端子板を有する
背面板（図示せず）を備え、操作ツマミ３３を操
作することにより豆球３１が点灯するように構成
されている。

そしてライトケース２３とクランプ手段１６の
係止フツク１７の係合位置が比較的高いため後端
の係止リブ１９が下方に移動しこのリブがマイク
ロスイツチ１０とスイツチ操作体９の押圧片１３
との間隙に挿入されるためスイツチ操作体９を操
作してもロツク状態でマイクロスイツチ１０は
ONせず電動機５は回転しない。

ヘ 考案の効果 本考案による携帯用電気機器は上述の如く構成
したものであるから、掃除機本体に着脱されるダ
ストケースのかわりにライトケースを結合した場
合にはライトケースとクランプ手段前方の係止フ
ツクの係合が上方位置にあるためにクランプ手段
後方の係止リブは下方へと移動し、この結果、マ
イクロスイツチとスイツチ操作体の押圧片との間
に前記係止リブが挿入されるためスイツチ操作体
が自動的にロツクされ誤動作もなく電池の寿命を
長く保つことができる。したがつて部品数を増加
さすことなく簡単な構成でスイツチ操作体を確実
にロツクできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図及び第２
図は携帯用電気掃除機の斜面図と要部縦断面図、
第３図及び第４図は携帯用ライトの斜面図と要部
縦断面図である。 １……掃除機本体、７……電動送風機、８……
電池、９……スイツチ操作体（操作手段）、１０
……マイクロスイツチ、１３……押圧片、１６…
…クランプ手段、１９……係止リブ、２３……ラ
イトケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドルを形成すると共に電池と該電池により
   駆動される電動送風機を内蔵し且つ前記電動送風
   機に対する通電制御を行うマイクロスイツチとそ
   の操作手段を備えた掃除機本体と、該掃除機本体
   の前面部にクランプ手段により選択的に着脱自在
   に連結される集塵フイルターを収納したダストケ
   ースと照明灯及びスイツチ手段を備えたライトケ
   ースとにより構成し、前記掃除機本体とライトケ
   ースの連結時に前記マイクロスイツチの操作手段
   を自動的にロツクする係止リブを前記クランプ手
   段に一体形成することを特徴とする携帯用電気機
   器。