JPH0748217Y2 - クリーナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案はクリーナ、特にハンディ型クリーナのダストケ
ース着脱構造に関するものである。

（ロ）従来の技術 従来のこの種クリーナは、第２図および第３図に示され
ているように、クリーナ本体１のダストケース12との嵌
合面10に突起11を例えば３ケ所形成するとともに、ダス
トケース12のクリーナ本体１との嵌合面14に突起11に対
向して３ケ所Ｌ字状の溝部16を形成し、ダストケース12
を取り付ける際にはダストケース12の溝部16をクリーナ
本体１の突起11に合わせて押し込んだ後、ダストケース
12を回動させて固定させ、一方ダストケース12を取り外
す際にはダストケース12を取り付け時とは反対方向に回
動させて取り外すものである。

（ハ）考案が解決しようとする課題 従来のダストケース着脱構造では前述したように、ダス
トケースを回動することにより簡単に着脱しうるという
利点があるものの、簡単に取り外せるために幼児が不用
意に外し、せっかく集めたゴミを散らばらせるという不
都合がある。

（ニ）課題を解決するための手段 本考案はこのような従来構造の問題点を解決するために
なされたものであり、その要旨とするところは、電動フ
ァン２を内蔵し且つ前記電動ファン２に対する通電制御
を行う操作スイッチ手段3,4を有したクリーナ本体１
と、吸込口13を有し前記クリーナ本体１のファン吸気口
側に着脱自在に結合されるダストケース12を備え、これ
らクリーナ本体１とダストケース12の嵌合面10,14に、
互いに係合し合う突起11とＬ字状の溝部16を形成したも
のであって、前記クリーナ本体１の前記ダストケース12
との嵌合面10にロック用ボタン５の爪部９を出没可能に
設けると共に、前記ダストケース12のクリーナ本体１と
の嵌合面14に、前記ロック用ボタン５の爪部９が嵌合す
る凹所15を設け、該凹所15は、前記ダストケース12をク
リーナ本体１に取付ける第１段階でロック用ボタン５の
爪部９が嵌入する一方の凹所と、ダストケース12を回動
した第２段階で嵌入する他方の凹所とからなり、前記一
方の凹所の一側面には、前記爪部９が一方の凹所から他
方の凹所へ乗り越えるための斜面を有していることを特
徴とするものである。

（ホ）作用 本考案によれば、まずダストケース12をクリーナ本体１
に取り付ける第１段階において、クリーナ本体１とダス
トケース12の嵌合面10,14を互いに向き合わせて、突起1
1がＬ字状の溝部16内に挿入されると共に、一方の凹所
にロック用ボタン５の爪部９が嵌入されることによって
位置決めが行われる。

そして、ダストケース12を回動する第２段階において、
前記爪部９が前記一方の凹所の一側面に形成された斜面
を乗り越えて他方の凹所内に嵌入される。この状態でダ
ストケース12とクリーナ本体１とのロックが完了する。

一方、ダストケース12をクリーナ本体１から取り外す際
には、出没可能になっている前記ロック用ボタン５の爪
部９を前記他方の凹所から外すことによって、ダストケ
ース12は回動可能になり、ダストケース12を回動させて
前記突起11とＬ字状の溝部16との係合を解除する。その
結果、ダストケース12をクリーナ本体１から取り外すこ
とができる。

（ヘ）実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づき説明するに、第１
図は本案クリーナの外観斜視図、第２図は同クリーナの
要部縦断面図、第３図はフィルターを取り付けたダスト
ケースの外観斜視図、第４図はロック用ボタンの爪部と
ダストケースの凹所との関係を示す図である。

１はクリーナ本体であって、電動ファン２を内蔵し且つ
この電動ファン２に対する通電制御を行う操作スイッチ
3,4を有する。ここで、スイッチ３を押圧すればファン
２が作動し、一方スイッチ４を押圧すればファン２の作
動が停止する。５は本考案の要旨とするロック用ボタン
であって、上下動可能なように弾性スプリング６を介し
てハンドル７と中枠８との間に設けられており、このロ
ック用ボタン５の爪部９がクリーナ本体１のダストケー
ス（後述する）との嵌合面10に出没可能となっている。
また、前記嵌合面10には従来と同様に突起11が３ケ所に
設けられている。

12はクリーナ本体１のファン吸気口側に着脱自在に結合
されるダストケースであって、ノズル本体の吸込口13を
有するとともに、このダストケース12のクリーナ本体１
との嵌合面14には、前記ロック用ボタン５の爪部９が嵌
合する凹所15と前記突起11が嵌合するＬ字状の溝部16と
を有する。17はフィルターであって、フィルター枠18に
支持されダストケース12内に装着されている。

このような構成において、ダストケース12を取り付ける
際には、ダストケース12の溝部16をクリーナ本体１の突
起11に合わせて押し込む。この時ロック用ボタン５の爪
部９はダストケース12の凹所15の内、第４図に示すよう
に左側の凹所に嵌合している。この状態でダストケース
12を時計方向に回動するとロック用ボタン５の爪部９
は、左側の凹所の側面に形成されている斜面を乗り越え
て、第４図の破線で示すように右側の凹所に嵌合すると
ともに、クリーナ本体１の突起11も溝部16の水平部に嵌
合し、ダストケースは回動が阻止され堅固に結合される
ため容易に離脱することはない。そしてダストケース12
を取り外す際にはロック用ボタン５を押圧すれば、爪部
９は下方に没しロックは解除されるため、ダストケース
12は回動可能となるためダストケース12を反時計方向に
回動し手前に引けばダストケース12を容易に取り外すこ
とができる。

（ト）考案の効果 上述したように、本考案のクリーナはロック機構が付設
されているのでロックを解除しない限りダストケースは
回動しないため、幼児が不用意にダストケースを取り外
すといった不都合は解消されるものであり、その実用的
価値は大である。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案に係り、第１図は本案クリーナの
外観斜視図、第２図は同クリーナの要部縦断面図、第３
図はフィルターを取り付けたダストケースの外観斜視
図、第４図はロック用ボタンの爪部とダストケースの凹
所との関係を示す図である。 （１）……クリーナ本体、（２）……電動ファン、
（３）（４）……操作スイッチ、（５）……ロック用ボ
タン、（６）……弾性スプリング、（７）……ハンド
ル、（９）……爪部、（11）……突起、（12）……ダス
トケース、（13）……吸込口、（15）……凹所、（16）
……Ｌ字状溝部、（17）……フィルター、（18）……フ
ィルター枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電動ファン２を内蔵し且つ前記電動ファン
   ２に対する通電制御を行う操作スイッチ手段3,4を有し
   たクリーナ本体１と、吸込口13を有し前記クリーナ本体
   １のファン吸気口側に着脱自在に結合されるダストケー
   ス12を備え、これらクリーナ本体１とダストケース12の
   嵌合面10,14に、互いに係合し合う突起11とＬ字状の溝
   部16を形成したものであって、前記クリーナ本体１の前
   記ダストケース12との嵌合面10にロック用ボタン５の爪
   部９を出没可能に設けると共に、前記ダストケース12の
   クリーナ本体１との嵌合面14に、前記ロック用ボタン５
   の爪部９が嵌合する凹所15を設け、該凹所15は、前記ダ
   クトケース12をクリーナ本体１に取付ける第１段階でロ
   ック用ボタン５の爪部９が嵌入する一方の凹所と、ダス
   トケース12を回動した第２段階で嵌入する他方の凹所と
   からなり、前記一方の凹所の一側面には、前記爪部９が
   一方の凹所から他方の凹所へ乗り越えるための斜面を有
   していることを特徴とするクリーナ。