JPH02288312A - ガス絶縁変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は地下の狭い空間に設置するのに適するより小形
化を図ったガス絶縁変圧器に関する。

（従来の技術） 近年、都市部あるいは市街地等に設置される変圧器は設
置場所の制約から地下変電所やビル地下等の地下室内に
設置される場合が増大しており、より小形、安全性の要
求が高くなっている。この要求を満たすものとして、従
来の油入変圧器に代オ）り絶縁冷却媒体として難燃性で
絶縁特性の優れたＳＦｂガス等の絶縁ガスを用いて変圧
器の絶縁および冷却を行うガス絶縁変圧器が実用化され
適用されている。しかし、このガス絶縁変圧器は従来の
油入変圧器に比べ絶縁ガスの比熱と熱交換効率が絶縁油
に比べ小さく冷却特性に劣る欠点がある。したがって、
２０ＭＶＡ程度以上の容量のガス絶縁変圧器でも冷却効
果を上げるためガス強制循環および強制送風による冷却
方式が一般に適用されている。

第２図にこのような従来のガス絶縁変圧器を地下室等に
設置した例を示す。変電設備を収納する地下室９等には
ガス絶縁変圧器１の他に開閉装置及び制御装置７等が併
設されブッシング６を介してダクト７ａで接続されてい
る。変圧器本体２の長側面部２人にはタンク内で温ため
られた絶縁ガスが循環する冷却装置３が配置される。こ
の冷却装置３には冷却効果を高めるため強制的に空気を
吹きつける冷却ファン３Ａと、絶縁ガスを冷却装置３内
に循環させるブロア４、及び上、下ガス絶縁配管５Ａ、
５Ｂが接続されている。冷却装置３の前後には矢印で示
すように冷却空気の流れの吐出スペースＳ２を、また反
対側には取入れスペースＳ１を設は冷却空気の流れを確
保している。

（発明が解決しようとする課題） このような構成であると、冷却装置３の前後のスペース
、特に前面の吐出スペースＳ２を小さくすると空気の流
れ抵抗が増すと共に熱風再循環が生じ冷却能力を低下さ
せることになる。一般に数１０ＭＶＡ程度の変圧器の場
合でも冷却装置の必要スペースＳは約３ｍと変圧器全体
のスペースの大半を占める。また、冷却装置３を通り前
面に吐出される熱風は周囲温度に対して高くなるため、
この熱風温度により特性、寿命が影響を受ける機器の冷
却装置前面への配置に制約を生ずる等の問題がある。さ
らに、ガス絶縁変圧器が設置されるのは市街地のビル地
下等であり、高価な地価や建設費を必要とするところか
ら変電機器の内で最も大きな形状である変圧器のスペー
ス削減が大きな課題である。

本発明は以上の欠点を除去してより小形化し設置スペー
スの削減を図り、冷却効果を高め、他の機器への熱的悪
影響を防ぐようにしたガス絶縁変圧器を得ることを目的
とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は以上の課題を解決するために冷却装置を変圧器
本体の側面上方に配置し、かつ冷却ファンを冷却装置の
上方に備え付け、冷却空気の流れを下方から上方に向う
ように構成したものである。

（作　用） このような構成によれば、変圧器前面スペースは冷却装
置寸法性のみで冷却空気の取り入れ吐出スペースを大幅
に削減することが可能となる。

また、熱風となった冷却空気は上方に吹き上げられ直接
天井に設置された換気ダクトで屋外に排出されるので他
の機器への熱的悪影響を防ぐことができる。

（実施例） 以下本発明の一実施例について図面を参照して説明する
。

第１図は本発明によるガス絶縁変圧器の構成を、示すも
ので第２図と同一部分には同一符号を付す。

図において、ビル地下室９等に設置されるガス絶縁変圧
器１はブッシング６を介して開閉装置や制御装置７と接
続され運転される。変圧器の運転により生ずる損失は大
半が熱となり変圧器本体２内部の絶縁ガスを加熱する。

これを効果的に冷却するためにブロア４によりタンク内
で温められた絶縁ガスを冷却装置３内に循環させると共
に冷却ファン３Ａにより冷却空気を吹き付は絶縁ガスを
冷却している。

本発明の特徴は、冷却ファン３Ａを上部に備えた冷却装
置３を変圧器本体２の側面上方部分に配置すると共にブ
ロア４を含む上部ガス配管５Ａと変圧器本体２との接続
を本体カバー上で、下部ガる。

したがって、冷却空気は冷却装置３の下方に確保された
本体側面のスペースより取り入れられ上方に吐出される
。さらに室内天井に設置された換気ダクト８で直接外部
へ排出することが可能となる。

なお、前記実施例はガス循環ブロア４を冷却装置３ヘガ
スを送る側としたが、冷却装置３から出たガスを変圧器
本体２に戻す側とし、変圧器本体２の下部へ配置しても
同様の効果が得られる。

〔発明の効果］ 以上のように本発明によれば、変圧器据付スペースの大
半を占める冷却装置スペースＳを約３ｍから１ｍへと　
１／３以下に大幅に低減が可能となる。これを変圧器全
体のスペースでみると約４０％の削減となり、高価な地
価、ビル建設費の有効活用を可能とする。一方、冷却空
気は冷却装置の下方の冷えた空気を取り入れ、上方に吐
出する方式としたため天井に設置された換気ダクトで直
接排出されるので熱風再循環がなく、冷却効果が高めら
れるだけでなく同室内に設置された他の機器や計器類に
熱的悪影響を与えることもなくなる。

さらに、同一室内に複数台の変圧器を設置する場合熱的
再循環による隣接変圧器の冷却能力低下の問題もなくな
る。また、フロアや上、下ガス配管は冷却装置下方のス
ペースＳ部分に突出することがないのでスペースＳは点
検通路としても使用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガス絶縁変圧器の一実施例を示す構成
図、第２図は従来のガス絶縁変圧器を示す構成図である
。 １・・・ガス絶縁変圧器、２・・・変圧器本体、３・・
・冷却装置、３Ａ・・・冷却ファン、４・・・ブロア、
５Ａ。 ５Ｂ・・・ガス配管、６・・・ブッシング。 出願人代理人　弁理士　鈴　江　武　彦第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　変圧器本体内の絶縁ガスを循環させる冷却装置を備え
   たガス絶縁変圧器において、変圧器本体の側面上方に冷
   却装置を配置すると共にこの冷却装置に冷却ファンによ
   って冷却空気を上、下方向に吹きつけるようにし、ガス
   ブロアを含み変圧器本体と冷却装置とを連結するガス配
   管の一方の変圧器本体との接続個所を本体カバー上面と
   し、他方を冷却装置を配置しない変圧器本体の他の側面
   下方部分にしたことを特徴とするガス絶縁変圧器。