JPH0228624Y2 - - Google Patents

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JPH0228624Y2
JPH0228624Y2 JP1984027853U JP2785384U JPH0228624Y2 JP H0228624 Y2 JPH0228624 Y2 JP H0228624Y2 JP 1984027853 U JP1984027853 U JP 1984027853U JP 2785384 U JP2785384 U JP 2785384U JP H0228624 Y2 JPH0228624 Y2 JP H0228624Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は雄コネクタの挿入又は抜去力を軽減さ
せる目的を以つて提供された雌コネクタにおける
接片の開閉機構に係り、特に雌コネクタ基体の上
面に移動板を重合し、該移動板を横移動させるこ
とにより該移動過程で移動板下にある雌コンタク
トの接片へ係合しこれを引き寄せて開状態にし、
よつて雄コネクタの雄端子の挿入又は抜去の準備
状態を形成するようにした上記接片の開閉機構に
関する。
上記と同様のコネクタとしては実公昭58−第
47659号が提示される。このコネクタは雌コンタ
クトと移動板との上記係合関係を得るために雌コ
ンタクトの接片をハウジング(雌コネクタ基体)
外に延伸させてハウジングの上面より突出させ、
該接片の突出端部をハウジング上面に重ねた移動
板のリード挿通孔間に係合穴を設け、該係合穴に
一つ一つ係入するといつた機構を採つている。
上記機構においては非常に狭いピツチで配列さ
れたリード挿通孔(移動板に設けられている)間
の極めて限定されたスペースに接片係合用の穴を
穿けねばならないという不利な成形条件を強いら
れ、且つリード挿通孔の入口が拡大して穿けられ
ていることもあつて穴壁の強度を充分に確保でき
ない恐れもある。加えて構造上必然的に全てのコ
ンタクトの接片をハウジング外に突出した状態に
置かねばならず、微細な接片が無防備の状態に置
かれ組立、移動、梱包、使用等の全ゆる機会にお
いて、変形や破損を招来する恐れがある。
更に上記公知例は接片を雌コンタクトの配列方
向に動かして開閉を得る機構であるため、該接片
開閉方向(コンタクト配列方向)の配列で接片押
圧部(係合穴壁)を定ピツチ設置せねばならない
ところから、各接片押圧部と各接片間の相互の同
期作動がとり憎く、接片開閉にバラツキを生じ易
い。
本考案においては上記の従来考案の如き不具合
を生起せず、雌コンタクトの接片引き寄せのため
の同接片と移動板のコンタクト開閉フインとの接
触がコンタクトの列毎に一直線上において形成さ
れ、且つ作用され各列の接片に対する開閉力印加
が同一タイミングで的確になされる構造としたこ
とを特徴とする。
又本考案においては、上記コンタクトの接片を
列単位で雌コネクタ基体上面の複数の平行溝条
(長溝)内に開閉可に収置し、該各長溝内に移動
板から突設した長溝と同列のコンタクト開閉フイ
ンを各列毎に差し入れ、同開閉フインを移動板と
共に長溝端手巾方向(一直線に並べた接片の列と
直交する方向)に平行シフトさせることによつ
て、上記各列単位の一括開閉を上記接片収容長溝
内で行なうようにした独自の開閉機構を提供する
ものであり、又これによつて雌コンタクトの外部
に全く接片部分を露出させないで開閉目的が達成
し得るようにしたことを特徴とするものである。
本考案を第1図乃至第11図に示した実施例に
基き更に詳細に説明すれば以下の通りである。
図において、1は雌コネクタを示す。雌コネク
タ1は平面視略方形の雌コネクタ基体2と同雄コ
ネクタ搭載用の移動板3とから成る。移動板3は
該移動板上面に搭載された雄コネクタ14の雄端
子(円ピン端子)を挿通する多数の雄端子挿通孔
15を備え、コネクタ基体2の上面に重合され
て、例えばコネクタ基体2の両側を抱持するロツ
ク板4等により重合を維持し該重合下で横移動可
となされている。
該横移動操作を行なうため第1、第2図は公知
の偏心レバー5を例示している。この偏心レバー
5は略L字形を呈し、一辺を偏心シヤフト5a、
他辺を操作杆5bとし、偏心シヤフト5aを雌コ
ネクタ基体2と移動板3の重ね合せ端に介装し、
これを第3図に示す雌コネクタ基体2と移動板3
の軸保持部6,7で保持させ、操作杆5bを第1
図に示すように起立回動することにより偏心シヤ
フト5aの作用で移動板3を接片を開く移動位置
へ横移動させ、第2図に示すように操作杆5bを
倒伏回動することにより移動板3を接片を閉じる
横移動位置へ移動させる。
上記の如く重合された雌コネクタ基体2の上面
(移動板3を重合せる面)に移動板3の移動方向
と直交する方向の配列で複数条の長溝8を並列し
設ける。
該長溝8は雌コネクタ基体2の上面四辺に形成
した方形周壁9によつて囲まれ、該方形周壁9内
を仕切る平行隔壁10によつて他と隔絶されてい
る。即ち、上記によつて雌コネクタ基体2の上面
に方形周壁9と平行隔壁10とによつて画成され
た等巾、等長且つ等深の長溝8が平行な配列パタ
ーンで並成される。
上記の如く並列した各長溝8の内底壁に第5図
乃至第7図に示すように前記雄端子挿通孔15と
対応する多数のコンタクト収容孔11を同溝長手
に亘り並穿する。雌コンタクト12は第8図乃至
第11図に示すように該コンタクト収容孔11内
に収容され、そのコ形の植込基部12aを以つて
コンタクト収容孔11の下端部内壁に圧入し植付
けられ、該植込基部12aの対向する二片から一
対の接片12b,12cがその板面を対向させつ
つコンタクト収容孔11の上端に向け延ばされ、
一方の接片12cを同収容孔11内壁に密着して
弾性変位不可となし、他方の接片12bを前斜さ
せつつ立上げて接片12cから離間する方向への
弾力に抗した弾性変位を可とし、更に一方の接片
12cの上端部内面に縦方向の接触舌片12eを
ハ字形に切起すと共に、これと対向する他方の接
片12bの上端部内面に縦方向の接触溝12dを
形成し、上記接触舌片12eと接触溝12dを雄
端子(ピン端子)の直径より小巾にし、その軸心
に対し正対させる。接触舌片12eと接触溝12
dとは実施に応じ一方の接片に設けたり、両接片
に設けることができる。
上記の如くして上記接片12bと12cとを長
溝8内底壁に開口させたコンタクト収容孔11内
において、長溝8の短手巾方向で対向させ、移動
板3の雄端子挿通孔15を貫き長溝8を通してコ
ンタクト収容孔11内に挿入された雄コネクタ1
4の雄端子13を両接片12b,12cで挟接す
る態勢を形成すると共に、上記両接片12b,1
2cの長溝短手巾方向における対向状態におい
て、弾性変位可に設けた上記接片12bの先端を
更に上方に延ばして上記長溝8内に突出させ、該
長溝8の内底の長手に亘り植え込まれた全コンタ
クト12の接片先端部12fが長溝単位でその長
手に亘り一直線に並び収容配列された状態を形成
する。
他方前記移動板3の雌コネクタ基体2の上面と
対向する面に上記長溝8の配列と対応する配列の
コンタクト開閉フイン16を突設する。即ち、コ
ンタクト開閉フイン16は移動板3の移動方向と
直交する方向の配列にして長溝8と同列数、同ピ
ツチで平行配列で突設する。前記雄コンタクト挿
通孔15は該コンタクト開閉フイン16と隣接し
て配置される。
移動板3は雄コネクタ14のピン数増加に伴な
い図面に例示の如く必然的に広面積となり且つ薄
板を用いた多孔板構造となるから、中央部での反
り、撓みの発生が問題となる。上記コンタクト開
閉フイン16はこのような移動板3を補強する補
強ビードとして機能し、上記反り、撓みの問題を
有効に解消する。
上記の如く突設したコンタクト開閉フイン16
を上記移動板3の雌コネクタ基体2上面への重合
下で上記長溝8内へ各列毎に差し入れ、これを該
長溝8内に一直線に収容配列された前記接片先端
部12fの内面側へ対向させ、好ましくは第5
図、第8図に示すように該コンタクト開閉フイン
16で接片先端部12fを支え、接片12b,1
2cの雄端子挟接部において雄端子13(円ピン
端子)の直径よりも小さな間隔17をおいて対向
させる。
斯くして長溝8内において接片先端部12fの
列とコンタクト開閉フイン16の列とが同一直線
上で相対接する関係を形成し、該相対接下におい
て移動板3の接片配列と直交する方向への横移動
がなされ、接片12b,12cの開閉がなされ
る。
即ち、第1図で説明した如く偏心レバー5を起
立方向へ回動させ、移動板3を接片配列と直交し
一方向へ横移動させることによつて上記コンタク
ト開閉フイン16を上記長溝8内において、同長
溝短手巾の一方向へ平行シフトさせ、該一方向へ
の平行シフトにて長溝8内に収容配列の前記接片
先端部12fをその弾性に抗し各列単位で一括し
て引き寄せ、よつて雌コンタクト12の両接片1
2b,12cの開状態を形成する(第6図、第9
図参照)。
上記コンタクト開状態において、雄端子13の
挿入又は抜去がなされる。この時雄端子13は接
片12b,12cの何れとも接触せず殆んど抵抗
なく雄コネクタ14の挿脱がなされる。
又第2図で説明した如く偏心レバー5を伏倒方
向へ回動させ、移動板3を接片配列と直交し他方
向へ横移動させることによつて第6図及び第7図
又は第9図及び第10図に示す如く上記コンタク
ト開閉フイン16を長溝8内において、同長溝短
手巾の他方向へ平行シフトさせ、該他方向への平
行シフトにて長溝8内に収容配列の前記開状態に
ある接片先端部12fの引き寄せを解除し、よつ
て接片12bをその弾力に従い閉方向へ復原さ
せ、その復原過程で既に挿入状態にある雄端子1
3の一側面に接触溝12dのエツジを以つて接触
し、更にコンタクト開閉フイン16の上記平行シ
フトが継続されて雄端子13を横移動させその他
側面を他方の接片12cの接触舌片12eのエツ
ジに接触させる。該接片12cによる雄端子13
の接触支持状態から更に移動板3が雌コネクタ基
体上面を単独で滑り摺動してコンタクト開閉フイ
ン16による接片12bの支持を完全に解除す
る。この結果接片12bの閉じ方向の全弾力が雄
端子13の一側面に印加され、相対的に接片12
cとの間で挟圧接触が果される。
上記コンタクト開閉フイン16はその各列を長
溝8の列方向へ途切れのないリブで形成する場合
と又は途中に等間隔に切目を入れて列設する場合
とがある。
本考案によれば、雌コネクタ基体上面に移動板
を重ね、これを横移動させ雌コンタクトの開閉を
行なう方式のコネクタを構成する場合に、雌コン
タクトの接片群を雌コネクタ基体外へ突出させた
状態に置かずに上記開閉目的を達成できる。
即ち、移動板3との係合に必要な接片群先端は
長溝8内に収置され、開閉フイン16により同長
溝内で開閉される機構を採るので、組立てや梱包
時、若しくはその他の取扱い時に接片を変形させ
る不具合が解消される。
又通常移動板3は薄形化の要請から扁平な板材
が用いられ、多孔板構造となるために成形時ある
いはその後の外的要因にて反りや撓みを発生し易
くその解決に苦慮しているが(例えば使用面積の
削減や、使用態様の制限には目をつぶり雌コネク
タ基体上面中央部からフツクを出して移動板中央
部に引掛ける方法を採る等)本考案によれば移動
板3の内面にコンタクト開閉フイン16が略全巾
に亘り整列して突設され、これが補強ビードとし
て機能し、雄コンタクトのピン数の増加、移動板
3の広面積化に対処でき、移動板3の中央部の浮
上り、ガタ等の接触の信頼性を損なう要因を一掃
する。
更に本考案によれば雌コンタクト12の列単位
において、各接片12b,12cを長溝8の短手
巾方向で対向させつつ、各コンタクトの接片12
b群とコンタクト開閉フイン16とを長溝8の長
手方向で一直線上において相対接する状態を形成
し、長溝短手巾方向への平行シフトにて接片の各
列を一括引き寄せ又は引き寄せ解除する機構を採
るので各接片12c(接片先端12f)とコンタ
クト開閉フイン16との整合、タイミングがとり
易く、接片12b,12cの開き量のバラツキを
発生させず、設計製作も容易となる等の利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の実施例たる雌コネク
タを示す斜視図であり、第1図は移動板を一方向
に横移動させた状態を一部切欠して示し、第2図
は同他方向に横移動させた状態を示し、第3図は
同雌コネクタ分解斜視図、第4図は同雌コネクタ
の要部を切欠拡大して示す斜視図、第5図、第6
図、第7図は移動板のコンタクト開閉フインの平
行シフトとこれに伴なう接片の開閉状態を動作順
に示す雌コネクタ基体の要部平面図、第8図、第
9図、第10図は上記第5図、第6図、第7図の
関係と対応した状態を示す雌コネクタ基体の要部
縦断面図、第11図は雌コンタクト斜視図であ
る。 1……雌コネクタ、2……雌コネクタ基体、3
……移動板、8……長溝、9……周壁、10……
隔壁、11……コンタクト収容孔、12……コン
タクト、12b,12c……接片、12f……接
片先端部、15……雄端子挿通孔、16……コン
タクト開閉フイン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 雌コンタクトを保有する雌コネクタ基体の上面
    に雄端子挿通孔を有する移動板を重合し、該移動
    板を上記コネクタ基体上面に沿い横移動させるこ
    とにより雌コンタクトの接片の開又は閉状態を得
    る構成とした雌コネクタにおいて、上記雌コネク
    タ基体の上面に隔壁にて仕切られた複数条の長溝
    を並列して設け、該長溝内底に上記雄端子挿通孔
    と対応する多数のコンタクト収容孔を同長溝長手
    に亘り並設し、該コンタクト収容孔に収容した雌
    コンタクトの接片先端を上記長溝内に同長溝長手
    に亘り一直線に並ぶように収容配列し、他方上記
    移動板の雌コネクタ基体上面と対向する面に上記
    長溝の配列と対応する配列のコンタクト開閉フイ
    ンが並列して突設され、該コンタクト開閉フイン
    を上記移動板の雌コネクタ基体上面への重合下で
    上記長溝内へ差し入れて該長溝内に収容配列され
    た上記接片先端の内面側へ対向させると共に、該
    コンタクト開閉フインを上記移動板の上記接片配
    列と直交する方向への横移動にて該長溝内で同長
    溝短手巾方向へ平行シフトさせ、該コンタクト開
    閉フインの長溝内における平行シフトにて該長溝
    内に収容配列の上記接片先端をその弾性に抗し引
    き寄せ又は弾性に従い引き寄せ解除し、よつて上
    記雌コンタクトの接片の開又は閉状態を得ること
    を特徴とする雌コネクタにおける接片の開閉機
    構。
JP2785384U 1984-02-27 1984-02-27 雌コネクタにおける接片の開閉機構 Granted JPS60140382U (ja)

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JPS60140382U JPS60140382U (ja) 1985-09-17
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0310621Y2 (ja) * 1986-10-24 1991-03-15
JP2536440Y2 (ja) * 1990-02-06 1997-05-21 日本電気株式会社 無挿入力構造のlsiソケット

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5847659U (ja) * 1981-09-28 1983-03-31 新日軽株式会社 フェンスのアンカ−取付装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5847659U (ja) * 1981-09-28 1983-03-31 新日軽株式会社 フェンスのアンカ−取付装置

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JPS60140382U (ja) 1985-09-17

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