JPH02284776A - インバータ式抵抗溶接制御装置 - Google Patents

インバータ式抵抗溶接制御装置

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JPH02284776A
JPH02284776A JP10664289A JP10664289A JPH02284776A JP H02284776 A JPH02284776 A JP H02284776A JP 10664289 A JP10664289 A JP 10664289A JP 10664289 A JP10664289 A JP 10664289A JP H02284776 A JPH02284776 A JP H02284776A
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Minoru Saito
実 斉藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インバータ式抵抗溶接機用の制御装置に関し
、特に電流の制御に関する。
[従来の技術] インバータ式の抵抗溶接機において、溶接電流を一定に
制御するには、フィードバック方式の定電流制御回路が
使われ、パルス幅変調(PWM)による制御が行われて
いる。これによれば、溶接トランスの一次電流(インバ
ータ出力電流)または二次電流(溶接電流)を検出して
その検出値を基準値と比較し、その比較誤差に応じてイ
ンバータ出力のパルス幅を変える。すなわち、電流が基
r$値を越えた時はパルス幅を狭め、電流が基準値より
小さい時はパルス幅を広げる。
また、インバータ式の抵抗溶接機では、使用周波数が高
いため、コア断面積の小さい小型の溶接トランスが使わ
れる。しかし、小型の溶接トランスの場合、磁束の流れ
る向きに関して正・負極のいずれか(片側)で磁気飽和
になりやすく、いわゆる偏磁現象が生じやすい。この偏
磁現象が発生すると、磁気飽和により過大な電流が流れ
てインバータ内の大容量トランジスタ(GTR)等が破
壊するおそれがある。そこで、制御回路にリミッタ回路
を設け、溶接トランスの一次電流がGTRの最大許容電
流値に達した時に電流を切るような制御が行われている
[発明が解決しようとする課題] 上述のように、従来は、フィードバック方式のPWM制
御で電流を一定にするような制御を行う一方テ、インバ
ータ回路(特にGTR等のスイッチング素子)を保護す
る目的から電流リミッタ回路を設け、そのリミッタレベ
ルを素子の最大許容電流値INの付近に固定設定してい
た。したがって、溶接トランスの一次側についてみると
、第4図(イ)に示すように、通常の電流パルス11の
レベルとリミッタレベルILとの間にかなりの開き(差
)のある場合が多かった。しかし、かかる従来技術によ
れば、次のような問題があった。
第1に、フィードバック方式のPWM制御といえども、
常に定電流に制御できるものではなく、被溶接材ないし
溶接電極の接触具合が変動したりすると、インバータ出
力のパルス幅を目一杯に広げすぎて(フィードバックが
効きすぎて)その直後に過大な電流を流し、被溶接材よ
りスプラッシュ(爆飛)を出すことがある。その時、−
次層流パルス11は第4図(旬の点線II’で示すよう
に大きくなるが、一般にリミッタレベルILに達するに
は至らないので、リミッタ回路が作動することはない。
第5図は、スプラッシュが発生した時の一次電流の変動
を示す実際の波形観測図である。溶接部の抵抗の変動に
よって電流が減少すると、フィードバック式でPWM制
御が働くことにより電流のパルス幅が太き(なる(イ)
。この状憶で溶接部が落ち着いてその抵抗が下がると、
電流は急激にj−、R−しく口)、スプラッシュが発生
する。そうすると、再び溶接部が変動して抵抗が上桿し
、以後上記と同様な現象を繰り返す。このようなスプラ
、ンユが発生したときは溶接不良となる。なお、’J 
ミノタレベル(図示せず)は、最大電流波高値よりもず
っと高い値に設定されている。
第2に、従来の電流’J ミyタ機能はあまり有効なも
のとはいえず、GTR等のインバータ素子を保護できな
いことが多かった。第4図(0)につきその理由を説明
する。−次層流パルスIPの波形は立上がり部、中間部
、立下がり部の3つの部分からなる。磁気飽和が生じて
いない時は実線で示すように中間部はある一定の傾きを
もつ直線となる。しかし、磁気飽和が生ずると、点線1
1”で事すように、中間部は角状または突起状に持ちL
がり、その傾きは時間的に指数関数的に増大する。
このような角ないし突起が一方の極性の電流パルスに出
るのが偏磁現象である。しかして、偏磁現象が発生する
と、−次層流パルスIPはその中間部で急激に増大して
リミッタレベルILに達し、そこでリミッタ回路が作動
するのであるが、その時点では一次層流パルスIPが指
数関数的な勢いで高い上「率(傾き)をもっているため
に、とても抑えきれず、その結果オーバシュート電流と
なってGTR等を破壊する。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたも
ので、フィードバック方式によるP W M制御の下で
の二次電流(溶接電流)の変動を抑止するとともに、−
次層流パルスのオーバシュートを防止してインバータ素
子の安全性を保証するインバータ式抵抗溶接制御装置を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段コ 1記の目的を達成するため、本発明の制御装置は、フィ
ードバック方式のパルス幅変調でインバータのスイッチ
ング動作を制御するインバータ式の抵抗溶接制御2Il
装置であって、溶接トランスの二次電流の設定値に対応
する一次電流の値を演算しその1次電流の演算値に応(
7たリミッタレベルを設定するリミ’7タレベル設定手
段と;溶接トランスの一次電流をリミッタレベルと比較
し、前者が後者に達した時、インバータに対する駆動パ
ルスの持続を強制的に止めるリミッタ手段とを具備する
構成とした。
リミッタレベルは、好ましくは、正常時の一次電流パル
スのピーク値よりも数%高い値に選ばれる。
[作用] 本発明では、リミッタレベルをインバータ素子の最大許
容電流値付近ではなく、二次電流(溶接電流)の設定値
に対応させ(好ましくは、正常時の一次電流パルスのピ
ーク値よりも数%高い値に選ぶ)、通常の電流制御はフ
ィードバック方式のパルス幅変調(PWM)で行う。
しかして、被溶接材ないし溶接電極の接触具合が変動し
て溶接電!(二次電流)が急激に減少すると、それを補
償するように一次電流パルスのパルス幅が広がり、かつ
そのピーク値(波高値)も−に昇する。そして、そのピ
ーク値が本発明によるリミッタレベルに達すると、そこ
でリミッタ手段が作動して一次電流のパルス幅が制限さ
れる。これにより、その直後に接触具合がよ(なって二
次電流が反動で急激に増大しようとしても、−次側での
リミッタ機能が作用し、二次電流は設定値に保たれる。
また、溶接トランスが偏磁現象等によって磁気飽和を起
こした時、−次層流パルスの中間部は角状または突起状
に持ち上がろうとするが、その傾きが指数関数的に七分
増大しないうちにリミッタレベルに達し、そこでリミッ
タ手段が作動するので、オーバシュート電流に発展する
ことはなく、インバータ素子が破壊するおそれはない。
[実施例コ 以下、第1図ないし第3図につき本発明の一実施例を説
明する。
第1図は、インバータ式抵抗溶接機およびこれに適用し
た本発明の一実施例による制a装置のそれぞれの回路構
成を示す。
この図において、ブリッジ接続された4つの大容量トラ
ンジスタ(GTR)12〜18によってインバータ回路
10が構成される。インバータ回路10の入力端子20
a、2Ob間には、直流電源回路(図示せず)より一定
の直流電圧Vが印加される。インバータ回路10では、
GTR12゜16とGTR14,18とが高周波数で交
互にオン・オフすることにより、直tfENX圧Vを切
り刻んだようなパルス杖の高周波交流が得られる。イン
バータ回路10からの高周波交流出力は溶接トランス2
4の一次コイルに供給され、その二次コイルには低電圧
・大電流の高周波交流が得られる。
この二次側の高周波交流はダイオード28 a +  
26bからなる整流回路により直流に整流され、この直
流が溶接電極28a、28bを介して被溶接材30.3
2に供給される。
このようなインバータ式抵抗溶接機において、電流は次
のような制御装置によって制御される。
インバータ出力端子22bとトランス24の次フィルと
の間に電流センサ、例えばトロイダルコイル34が設け
られる。このトロイダルコイル34は、−次層流バルス
11の微分波形を表す交流の電圧パルスSビを出力する
。この電圧パルス81′は積分回路36で積分されたの
ち絶対値回路38で全波整流され、これによって−次層
流バルス11の全波整流波形を表す電圧パルスSlが得
られる。この電圧パルスSlは、アナログスイ。
チ44の一方の入力端子44aに与えられるとともに、
コンパレータ72の負極入力端子(−)に与えられる。
アナログスイッチ44がマイコン(マイクロコンピュー
タ)50の制御の下で入力端子44aに切り替わってい
る時、絶対値回路38からの電流パルスSIはA/D変
換器44に通され、そこでディジタル信号DSIに変換
されてからマイコン50に入力される。
マイコン50は、溶接電流設定回路48より実効値また
は平均値として与えられる二次電流(溶接電流)12の
設定値(I2)にトランス巻線比(N2/Nl)を乗算
することにより、二次電流設定値(I2)に対応する一
次電流基準値(II>を求める。そして、定電流制御を
1テうために、インバータ周波数に対応する周期毎に、
−次層流基準値(11)とA/D変換器46からの一次
電流基準値DSIとを比較し、その比較誤差に応じたパ
ルス幅を指定するカウント・プリセット値PRをカウン
タ52にセットする。
カウンタ52は、タイミング回路56からの位相(タイ
ミング)の異なる第1および第2のスタート信号Ta、
Tbにそれぞれ応動してクロック回路54からのクロ、
り会パルスCKをプリセット値PRまでカウントし、そ
れぞれのカウント期間中“H″レベルパルスGa、Gb
をANDゲート58.60に出力する。
正常時、D型F−F (フリップ−フロップ)74の出
力端子Qは“H″レベルなっており、これによりAND
ゲー)58.80はイネーブル状態になっている。した
がって、カウンタ52からの出力パルスGaはANDゲ
ート58を通って入出力絶縁型ドライブ回路62.84
に供給され、それらドライブ回路82.64からの駆動
lずルスDRI、DR4によってGTR12,18が同
時にオンになる。その結果、入力端子20a→GTR1
2→出力端子22a→溶接トランス24の一次コイル→
出力端子22b−GTR18→入力端子20bの回路で
電流パルス■!が正極性方向に流れる。次に、カウンタ
52よりパルスGbが出力されると、それに応動して入
出力絶縁型ドライブ回路86.68より駆動パルスDR
2,DR3がGTR14,16に与えられ、その結果入
力端子20a−+GTR14→出力端子22b−溶接ト
ランス24の一次フイル→出力端子22a→GTR16
→入力端子20bの回路で電流パルス■1が負極性方向
に流れる。
上述のようにして、溶接トランス24の一次回路では、
インバータ周波数で交流の一次層流パルス11が流れる
。この電流パルスIIのパルス幅は、二次電流設定値(
I2)に対応する一次電流基準値(11)に−次層流パ
ルスエ1が一致するよう、フィードバック方式のPWM
により可変制御される。そして、溶接トランス24の二
次回路では、−次層流パルスIIに対応した直流の二次
電流I2が流れ、これによって被溶接材3o、32でジ
ュール熱が発生し、抵抗溶接が行われる。
さて、本実施例による電流リミッタ手段は、マイコン5
0.D/A変換器70.コンパレータ72、F−F74
およびANDゲ−1−58,608,:よって構成され
る。マイコン5oは、初期化でF−F74にパルスを与
え、F−F74の出力端子Qを“H″杖態し、ANDゲ
−458,60をイネーブル状態としておく。さらに、
二次電流(溶接電流)の設定毎に求めた一次電流基準値
(I1)を基に正常な一次層流パルスIIのピーク値(
波高値)よりも数%だけ高いリミッタレベル(IL)を
求め、そのデイジタル値をD/A変換器70の入力端子
に与える。これにより、D/A変換器70の出力端子よ
りアナログのリミッタレベルALがコンパレータ72の
正極入力端子(1)に与えられる。しかして、コンパレ
ータ72は、絶対値回路38からの一次電流基準値Sl
が基準値ALに達した時に“L”レベルの出力信号を発
生し、F−F74をリセットする。そうすると、F−F
74の出力信号Qは“L”に変わり、それによってAN
Dゲート58.60はディスイネーブル状態となり、カ
ウンタ52からのパルスGa。
Gbの持続ひいてはドライブ回路62〜68がらの駆動
パルスDRI−DR4の持続が強制的に断タレル。この
強制的なリセット直後に、マイコン50がF・F74に
トリガ・パルスを与えることにより、リセットを解除し
てもよい。
このようなリミッタ手段によって駆動パルスDR1−D
R4の持続が強制的に断たれる場合は2つある。
1つは、二次回路で負荷変動(特に溶接電極28a、2
8bと被溶接材30.32間の接触具合の変動等)が生
じた場合である。この場合、二次電流I2の変動に伴っ
て一次層流パルス■1も変動する。そして、第2図(イ
)の点線S1“(I l”)で小すように、それが基準
[AMに達すると、リミッタ手段が作動して駆動パルス
を強制的に止める。しかして、第3図(イ)、((1)
に示すように、二次電流工2がフィードバック方式のP
WM制御から逸脱して設定値(■2)を越えようとして
も(点線i2’、i2″)、リミッタ手段によって制止
され、通電時間を通じて一定に維持される。
他の1つは、溶接トランス24が偏磁現象等によって磁
気飽和を起こした場合である。この場合第2図(0)に
示すように、点線Sl”(It”)で示すように、−次
電流パルス■1の中間部は角状または突起吠に持ち」―
がろうとするが、その傾きが指数関数的に十分増大しな
いうちに直ぐにリミッタレベルILに達し、そこでリミ
ッタ手段が作動する。これにより、かかる角ないし突起
は速やかに衰退してオーバシュート電流が発生すること
はなく、シたがってインバータ回路IOのGTR12〜
】8は保護される。
なお1フイードバツク定電流制御のために二次電流I2
の検出値を用いることも可能であり、この実施例ではそ
のために二次回路に電流センサ、例えばトロイダルコイ
ル40と積分回路42を設けている。これらを使うとき
は、スイッチ44を入力端子44aに切り換えればよい
上述した実施例は、インバータ式に係るものであったが
、その他の抵抗溶接制御装置にも本発明は適用可能であ
る。
[発明の効果コ 本発明は、上述したような構成を存することにより、次
のような効果を奏する。
リミッタレベルをインバータ素子の最大許容電流値付近
ではなく、二次電流(溶接電流)の設定値に対応させる
(好ましくは、正常時の一次電流パルスのピーク値より
も数%大きな値に選ぶ)リミッタ手段により、フィード
バック方式のパルス幅変調制御の下で設定値を越えるよ
うな電流変動を制止するとともに、溶接トランスで磁気
飽和が発生した時に生起する一次電流パルスの異常な持
ち一トがりを早期に抑制してオーバシュートを防止し、
インバータ素子の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、インバータ式抵抗溶接機およびこれに適用し
た本発明の一実施例による制御装置のそれぞれの回路構
成を示すブロック図、 第2図は、−次電流パルスについて実施例の作用を示す
図、 第3図は、二次層ft(溶接電流)について実施例の作
用を示す図、 第4図は、−次電流パルスについて従来技術の作用を示
す図、および 第5図は、スプラッシュが発生した時の一次電流の変動
を示す実際の波形観測図である。 10・・・・インバータ回路、 12〜18・・・・GTR(大容量トランジスタ)、2
4・・・・溶接トランス、 34・・・・トロイダルコイル、 36・・・・積分回路、 38・・・・絶対値回路、 48・・・・溶接電流設定回路、 50・・・・マイコン(マイクロコンピュータ)、52
・・・・カウンタ、 70・・・・D/A変換器、 72・・・・コンパレータ、 74・・・・D型フリ・7ブ・フロップ、58.80・
・・・ANDゲート、 62〜68・・・・ドライブ回路。 特許出願人  宮  地  電  子  株  式  
会  社代理人 弁理士 佐々木 型 孝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィードバック方式のパルス幅変調でインバータ
    のスイッチング動作を制御するインバータ式抵抗溶接制
    御装置において、 溶接トランスの二次電流の設定値に対応する一次電流の
    値を演算し、その1次電流の演算値に応じたリミッタレ
    ベルを設定するリミッタレベル設定手段と、 前記溶接トランスの一次電流を前記リミッタレベルと比
    較し、前者が後者に達した時、前記インバータに対する
    駆動パルスの持続を強制的に止める電流リミッタ手段と
    、 を具備することを特徴とするインバータ式抵抗溶接制御
    装置。
  2. (2)前記リミッタレベル設定手段は、前記一次電流の
    演算値を基に正常時の一次電流パルスのピーク値よりも
    数%高いリミッタレベルを設定することを特徴とする請
    求項1記載のインバータ式抵抗溶接制御装置。
JP1106642A 1989-04-25 1989-04-25 インバータ式抵抗溶接制御装置 Expired - Lifetime JPH084943B2 (ja)

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