JPH02284155A - 磁性トナー - Google Patents

磁性トナー

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JPH02284155A
JPH02284155A JP1104565A JP10456589A JPH02284155A JP H02284155 A JPH02284155 A JP H02284155A JP 1104565 A JP1104565 A JP 1104565A JP 10456589 A JP10456589 A JP 10456589A JP H02284155 A JPH02284155 A JP H02284155A
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magnetic toner
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magnetic
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真法、静電印刷法及び静電記録法など
において形成される静電荷潜像を現像する磁性トナーに
関する。
[従来の技術] 従来−成分磁性トナーを使用する現像方法としては、米
国特許第3,909.258号明細書等に開示されてい
る導電性磁性トナーによる現像方法が知られており、ま
た広く用いられている。
しかし、かかる現像方法においては、トナーは木質的に
導電性であることが必要であり、導電性トナーは潜像保
持体上のトナー像を最終画像支持部材(例えば普通紙等
)に電界を利用して転写することが(その原因は充分に
解明されていないのであるが)困難であった。
本出願人は、先に従来の一成分磁性トナーによる現像方
法の、かかる問題点を解消する新規な現像方法を槽室じ
た(例えば特開昭55−18656号公報及び特開昭5
5−18659号公報)。これは内部に磁石を有する円
筒状のトナー担持体上に絶縁性磁性トナーを均一に塗布
し、これを潜像保持体に接触させることなく対向せしめ
、現像するものである。
トナー担持体上にトナー層を形成する方法としては、ト
ナー容器出口に塗布用のブレードを用いる方法があり、
例えば第1図に示すものは、トナー担持体2に内装され
た固定磁石4の1つの磁極Nlに対向する位置に、磁性
体より成るブレード1aを設け、該磁極と磁性体ブレー
ド間の磁力線に沿ってトナーを穂立させ、これをブレー
ド先端のエツジ部で切ることにより磁力の作用を利用し
て、トナー層の厚みを規制するものである(例えば特開
昭54−43037号公報参照)。
これを現像時に、トナー担持体と潜像保持体の基盤導体
との間に低周波交番電圧を印加し、トナーをトナー担持
体と潜像保持体の間で往復運動させることにより地力ブ
リのないかつ階調性の再現にすぐれ、画像端部の細りの
ない良好な現像を行うことができる。この現像方法でト
ナーは絶縁体であるため静電気的転写が容易である。
第1図において、7はトナー10を収容した現像器、9
は電子写真に於ける感光ドラム、静電記録に於ける絶縁
性ドラム等の潜像保持体(以下感光体或いは感光ドラム
という)である。
かかる現像方法において、課題■:磁性トナーをトナー
担持体上に均一にトナーコートさせる事、課題■:磁性
トナー中の成分によるトナー担持体表面への汚染を防止
または、低減させる事、が極めて重要である。しかしな
がら、課題■と課題■は相対立する関係にあり、両者を
両立して解決することは困難である。
すなわち、課題■において、磁性トナーをトナー担持体
上に均一にトナーコートさせる方法として、本出願人は
、実用上長期にわたり、均一なトナーコート層を、トナ
ー相持体上に安定して形成し得る現像装置を提案した(
特開昭57−66455号公報)、これは第1図中、ト
ナー担持体として、該表面を不定形粒子によるサンドブ
ラスト処理により、特定の凹凸状態の凹凸粗面となした
ものを用いることにより、そのトナー担持体表面に一様
均一なムラのない、長期に渡って常に、良好なトナーコ
ート状態を維持する事が出来る優れた現像装置である。
その目的とする表面は、ステンレス製円筒状トナー担持
体の表面が全域にわたって、微細な無数の切り込み或い
は突起がランダムな方向に構成されている態様のもので
ある。
しかしながら、かかる特定の表面状態を有するトナー担
持体を用いる現像装置では、通用する磁性トナーによっ
ては、トナーまたはトナー中の成分が、該表面に付着し
やすく、そのため、いわゆるトナー担持体表面への汚染
が起こり、その結果、初期画像の濃度低下、更に耐久に
よってその汚染が進行した場合、トナー担持体の回転周
期で、画像臼ヌケが発生しやすい傾向がある。これは、
トナー中の成分が、トナー担持体表面の凸部の斜面及び
凹部に付着する為、磁性トナー粒子の%F電不良が生じ
、トナー層の電荷量が低下によって生ずるものである。
一般に、磁性トナー中の成分は、結着樹脂、磁性体、荷
電制御剤、離型剤等の材料から成る。トナー担持体表面
への汚染を防止する様に、材料の設計がなされるが、そ
のため、極めて材料の選択が制約されるのが現状である
課題■において、磁性トナー担持体への汚染を防止ある
いは、低減させる方法として、課題■の逆の傾向として
容易に推察出来るが、事実としても、トナー担持体の表
面をより平滑にする方法が良いのが明らかであった。し
かし、かかる方法では、磁性トナーの体積平均粒径が1
2μm以上であるとトナーコートが不均一になり易く顕
画像にムラを生じ良好な画像は望めない場合も、実験上
見出された。このトナーコートムラを生ずる現象を、現
像装置の空回板によって詳しく観察すると次のことが知
見された。
空回板初期において、原因としては不明であるが、トナ
ー担持体表面が平滑であると、トナーコート層が過剰に
厚くなり、徐々にブレードIaでトナー厚を規制すると
き、ブレード1aの感光体9側(第2図のA部)にトナ
ーがはみ出し、第4図に拡大断面図として示すように、
A部にトナー溜り10aを生ずる。そしてそのトナー溜
りがある限算量に達すると、スリーブ2の搬送力に打ち
負はスリーブ上へと転移し、3aのような塗布ムラを生
ずる。−様にコーティングされたトナー層3に38のよ
うなトナー塊があるとこれが画像上にムラとなって現わ
れる。そのムラは濃度の濃いムラ、ムラ状のカブリ等で
ある。トナー塗布ムラ3aの形状は矩形の斑点模様・波
形の斑点模様・波形pA様等があることが判った。
以上の様に、従来の現像方法では、課題のと課題のの両
者を同時に解決する事が極めて困難であった。
さらに低湿下やトナー担持体の周速が速くなる機械では
これらの傾向が顕著なものとなる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上述のごとき現像方法において、磁性
トナーをトナー担持体上に均一にトナーコートさせるこ
とを、いかなる環境下でも、高速機でも、長期にわたり
解決した磁性トナーを提供することにある。
更に本発明の目的は、画像濃度が高く、細線再現性、階
調性に極めて優れ、カブリがなく鮮明な高画質の画像が
長期にわたって得られる磁性トナーを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明は結着樹
脂及び磁性粉を少なくとも有する磁性トナーにおいて、
体積平均粒径で4〜7pmの範囲内にあり、磁性トナー
粒子の個数分布と摩擦帯電量が下記一般式(1)を満た
し、酸化物微粉末を含有することを特徴とする磁性トナ
ーに関する。
Q (μc/g) = 0.2(pc/g) A + 
k (μc/g)  ・−(1)従来より磁性トナーは
、トナー担持体においては、その表面が平滑あるいは複
数の球状痕跡窪みによる特定の凹凸を形成している場合
には、該表面にトナー成分が付着しにくくなり、長期に
わたって汚染の防止または低減することができる為トナ
ー担持体の帯電付与能力の低下がなく、常に磁性トナー
を効率的に帯電させることができる。
しかし、上記トナー担持体は、磁性トナーをトナー担持
体に均一にトナーコートさせる性能としては、不定形粒
子によるサンドブラスト処理による微細な無数の切り込
みあるいは突起がランダムな方向にある凹凸表面を有す
るトナー担持体と比較すると特定条件下で若干劣る。例
えば、帯電能力が大きい磁性トナーを低湿下で高速機に
適用した場合などは、トナー担持体の帯電付与能力が大
きい為、磁性トナーの帯電量が大きくなり、トナー担持
体への鏡映力が大きくなるとともに磁性トナーの凝集力
も大きくなり、トナー担持体上に磁性トナーの凝集体が
発生し、トナーコートムラが発生する原因となる。
一方、本発明の磁性トナーにおいては、体積平均粒径が
4〜7μmの範囲内で、特定の粒度分布を有し、適度な
帯電量であればいかなるトナー担持体を用いても、トナ
ーコート層が過剰に厚くなる事が防止され、従ってトナ
ーコートムラが発生せず長期にわたって、均一にトナー
コートさせることができる。
その結果、画像濃度が高く、特に解像力、細線再現性、
階調性に優れ、カブリがなく鮮明で高画質な画像が長期
にわたって得ることができる。
以下本発明について具体的に説明する。また、トナー担
持体を以下スリーブと称する。
本発明中の磁性トナーを担持するスリーブは、複数の球
状痕跡窪みによる凹凸を形成した表面を有するものが好
ましいが、その表面状態を得る方法としては、定形粒子
によるブラスト処理方法が使用出来る。定形粒子として
は、例えば、特定の粒径を有するステンレス、アルミニ
ウム、鋼鉄、ニッケル、真鍮等の金属からなる各種剛体
球またはセラミック、プラスチック、グラスビーズ等の
各種剛体球を使用することができる。特定の粒径を有す
る定形粒子を用いて、スリーブ表面をブラスト処理する
ことにより、はぼ同一の直径Rの複数の球状痕跡窪みを
形成することができる。
また、スリーブ表面の複数の球状痕跡窪みの直径Rは2
0〜250μmが特に好ましく、直径Rが20μm以下
であると、磁性トナー中の成分による、汚染を増す傾向
にあり、逆に直径Rが250μI以上であると、スリー
ブ上のトナーコートが均一性が低下する傾向がある。従
って、スリーブ表面のブラスト処理時に使用する定形粒
子も、直径が20〜250tLmのものが良い。また、
本発明において、スリーブ表面の凹凸のピッチP及び表
面粗さdは、スリーブの表面を微小表面粗さ計(発売元
、テイラーホブソン社、小板研究所等)を使用して測定
し、表面粗さdは、JIS 10点平均あらさ(RZ)
rJIS B 0601Jによるものである。
即ち第3図に示すように、断面曲線から基準長さ1だけ
抜き取った部分の平均線に平行な直線で高い方から3番
目の山頂を通るものと、深い方から3番目の谷底を通る
ものの、2直線の間隔をマイクロメータ(μm)で表わ
したもので、基準長さλ= 0.25mnとする。又ピ
ッチPは凸部が両側の凹部に対して0.1μ以上の高さ
のものを、一つの山として数え基準長さ0.25mmの
中にある山の数により、下記のように求めたものである
[250(μ)]/ [250(μ)に含まれる山の数
 (μ)]スリーブ表面の凹凸のピッチPは、2〜10
0μが好ましく、Pが2μ未満であると、磁性トナー中
の成分によるスリーブ汚染が増す傾向にあり、逆にPが
100μを超える場合であると、スリーブ上のトナーコ
ートの均一性が低下する傾向にある。またスリーブ表面
の凹凸の表面粗さdは0.1〜5μmが好ましく、dが
5μmを超える場合は、スリーブと潜像保持体との間に
交番電圧を印加してスリーブ側から潜像面へ磁性トナー
を飛翔させて現像を行う方式にあっては、凹凸部分に電
界が集中して画像に乱れを生じる傾向にあり、逆にdが
0.1 μ未満であると、スリーブ上のトナーコートの
均一性が低下する傾向にある。
例えば、本発明の磁性トナーに用いる最も好ましいスリ
ーブとして、ステンレス製スリーブ表面を定形粒子とし
て80%以上の直径が53〜62μ■のガラスピーズで
、ブラスト処理したものがある。
本発明に係る磁性トナーにおいては、体積平均粒径が4
〜7μmの範囲内で個数分布の変動係数が20〜35(
好ましくは21〜34)であることが一つの特徴である
。前述した様に、本発明に係る磁性トナーに最も好まし
いスリーブ(以下、本スリーブ2−1と称す)は、複数
の球状痕跡窪みによる特定の凹凸の表面を有しているが
、磁性トナー゛をスリーブ上に均一にコートさせる性能
としては、不定形粒子によるサンドブラスト処理による
凹凸表面を有するスリーブ(以下、比較スリーブ2−2
と称す)と比較すれば、41定環境下で若干劣る実験結
果が得られた。それは、体積平均粒径が12μ僅以上の
磁性トナーを温度15℃以下、湿度10%以下の特定の
環境下で、本スリーブ2−1 と比較スリーブ2−2を
各々有する現像装置に適用して空回転を行うと、スリー
ブ上の単位面積当りのトナー層の重量M/Sが、本スリ
ーブ2−1では1.6〜2.3mg/ca+’で、比較
スリーブ2−2では0.8〜1.5B/c+n2であり
、スリーブ2−1の方がトナーコートが厚く、更に空回
転を長時間続けると、スリーブ2−1では、第2図に示
す様な、トナーコートムラが発生する場合がある事が確
認された。
ところが、本発明者らの検討によれば、理由は必ずしも
明確ではないが、本発明の粒度分布をもつ磁性トナーを
用いて、同様の実験を行ったところ、本スリーブ2−1
の場合でもスリーブ上のM/Sが0.4〜1.5mg/
cm2で、トナーコート厚が低く押えられることが判明
し、その結果更に、空回転を長時間続けたが、スリーブ
コートムラが発生せず、トナーコート厚の低減が長期に
わたるトナーコートの均一化に極めて効果のある事実を
知見した。
しかしながら、体積平均径が4〜7μmの範囲で個数分
布の変動係数が20〜35である磁性トナーでもスリー
ブの周速を速くし、(220mm/sec以上)低湿下
で空回転時間を長くすると、スリーブ上に磁性トナーの
凝集体を生じ、スリーブコートムラを発生するトナーが
あることが知見された。またスリーブ周速が速くなれば
なるほど磁性トナー凝集体の発生までの時間が短かくな
ることも知見された。この磁性トナーのスリーブコート
ムラ発生前の磁性トナーの電荷量は空回転時間とともに
大きくなり、スリーブコートムラの発生しない磁性トナ
ーに比べかなり大ぎくなフた。またこれらの磁性トナー
を、鉄粉キャリアと混合させて電荷量測定したところ前
者のものは後者より大損な値を示した。
このように摩擦帯電量が大きくなる磁性トナーを、高速
機に適用すると、低湿下に於いて前述した理由によりス
リーブコートムラを発生することが知見された。
体積平均粒径が4〜7μmの範囲内で個数分布の変動係
数が20以下の磁性トナーを得ることは難しく、生産上
に多くの問題がある。また35以上になると粒度分布が
広くなる為、トナー粒子の帯電性が不均一になり、濃度
低下を引き起こしやすくなり、またスリーブ上の穂立ち
状態が乱れガサツキや解像度の低下を生じる。
1数分布の変動係数は分級工程で調整できるが20〜3
5の範囲内では、磁性トナーの鉄粉キャリアに対する帯
電量が一般式(1)で2≦に≦16の範囲内にあれば(
好ましくは3≦に≦15)均一にスリーブコートができ
、良好な画像を与える。
k≧16の場合にはつまり、1F電量が大きい場合でス
リーブ上でも低湿下に於いてスリーブが高速回転(周速
で220111m/sec以上)の場合には、帯電過剰
となり、スリーブコートムラを発生しやすくなる。
一方に≦2の場合には、つまり帯電量が小さい場合で、
十分な現像性が得られず濃度が低く、良好な画像が得ら
れない。帯電量は荷電制御剤、磁性体の選択や使用量に
より、コントロールすることが可能である。
また本発明の粒度分布と帯電量をもつ磁性トナーは、現
像スリーブ上の穂立ち状態が乱れもなく細く、短く、均
一な状態にあるので細線再現性、解像度に優れカプリの
ない鮮明な画像を与える。
さらに本発明の磁性トナーは転写材へののり方も均一で
あるので階調性に優れ、消費量を少なくしながらも高画
像濃度を与えることができるものである。
ところで磁性トナーを製造する際に、ピン。
ディスク、ローターとライナー等を用いる機械式粉砕機
を用いて粉砕したり、ジェットミルで空気圧を下げ穏や
かに粉砕すると帯電量の大きくなる磁性トナーになる傾
向にあり、スリーブコートが不均一になる場合がある。
従って磁性トナーを製造する際には適度な空気圧でジェ
ットミル粉砕することが重要である。また磁性トナーに
用いられる前述した様な滑らかな現像スリーブは摩擦帯
電付与能力が優れているので磁性トナーを摩擦帯電を有
効に発揮でき、スリーブ上の磁性トナーの帯電量が安定
している為、常に高画質濃度、高画質を維持することが
できる。
また分級工程に於いて、超微粉や粗粉を効率よく除き厳
密な分級を行い本発明の特徴とする粒度分布をもつbi
i性トナーを得る為には、微粉砕物に於いて、これらの
粒子をできるだけ少な(する必要がある。これは、小さ
な粗砕物から微粉砕することにより可能であるので、粗
砕物は2mm以下、好ましくは1 am以下更に好まし
くは、0.5mm以下にすることが望ましい。
また、中粉砕工程を導入し、10μ〜100μ程度のも
のを微粉砕することも望ましい製造方法の一つである。
従来、第4図の静電潜像をトナー像に現像したのち転写
装置22で、トナー像に密着させた転写材24の背面に
トナーとは逆極性の電荷を与え静電気的引力による分離
方法によって該トナー像を転写材24に転写する。転写
工程を終えた直後に分離装置23で転写材24の背面に
ACコロナ等を与え該転写材24の除電を行って像担持
体21から分離する画像形成方法に於いてトナー粒径を
小さくすると、像担持体と転写材の密着が強くなり分離
工程における再転写に不利であった。しかしながら本発
明の磁性トナーは現像工程に於いて帯電量が適度にコン
トロールされている為、上述の画像形成方法に好ましく
用いられる。
すなわち、磁性トナーの帯電量が小さな場合には、転写
材への密着が悪く分離の際に潜像担持体への再転写が生
じ、画像が白ぬけする等の欠陥を引き起こす。一方、帯
電量が大きな場合には、転写材への転写ムラ及び転写不
良を引き起こし分離の際に再転写を生じることがある。
トナーの粒度分布は種々の方法によって測定できるが、
本発明においてはコールタ−カウンターを用いて行った
すなわち、測定装置としてはコールタ−カウンターT^
−II型(コールタ−社製)を用い、個数分布、体積分
布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−
1パーソナルコンピユータ(キャノン類)を接続し、電
解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaC1)水溶
液を調製する。測定法としては前記電解水溶液100〜
150m1中に分散剤として界面活性剤、好ましくはア
ルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5mj+加え、
さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した
電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、
前記コールタ−カウンターTA−II型により、アパチ
ャーとして100μアパチヤーを用いて、個数を基準と
して2〜40μの粒子の粒度分布を測定して、それから
本発明に係るところの値を求めた。
本発明の磁性トナーに使用される結着樹脂としては、オ
イル塗布する装置を有する加熱加圧ローラ定着装置を使
用する場合には、下記トナー用結着樹脂の使用が可能で
ある。
例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポ
リビニルトルエンなどのスチレンおよびその置換体の単
重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチ
レン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフ
タリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレ
ン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン
−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチル
エーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共
重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチ
レン−ブタジェン共重合体、スチレン−イソプレン共重
合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体
などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノー
ル樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイ
ン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キ
シレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、ク
マロンインデン樹脂、石油系樹脂などが使用できる。
オイルを殆ど塗布しない加熱加圧ローラ定着方式におい
ては、トナー像支持体部材上のトナー像の一部がローラ
に板径するいわゆるオフセット現象、およびトナー像支
持部材に対するトナーの密着性が重要な問題である。よ
り少ない熱エネルギーで定着するトナーは、通常保存中
もしくは現像器中でブロッキングもしくはケーキングし
易い性質があるので、同時にこれらの問題も考慮しなけ
ればならない。これらの現象にはトナー中の結着樹脂の
物性が最も大きく関与しているが、本発明者らの研究に
よれば、トナー中の磁性体の含有量を減らすと、定着時
にトナー像支持部材に対するトナーの密着性は良くなる
が、オフセットが起こり易くなり、またブロッキングも
しくはケーキングも生じ易くなる。それゆえ、本発明に
おいてオイルを殆ど塗布しない加熱加圧ローラ定着方式
を用いる時には、結着樹脂の選択がより重要である。好
ましい結着物質としては、架橋されたスチレン系共重合
体もしくは架橋されたポリエステルがある。
スチレン系共重合体のスチレンモノマーに対するコモノ
マーとしては、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタク
リニトリル、アクリルアミドなどのような二重結合を有
するモノカルボン酸もしくはその置換体;例えば、マレ
イン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイ
ン酸ジメチルなどのような二重結合を有するジカルボン
酸およびその置換体;例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、
安息香酸ビニルなどのようなビニルエステル類;例えば
エチレン、プロピレン、ブチレンなどのようなエチレン
系オレフィン類:例えばビニルメチルケトン、ビニルヘ
キシルケトンなどのようなビニルケトン類:例えばビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルなどのようなビニルエーテル類:等のビ
ニル単量体が単独もしくは2つ以上用いられる。
ここで架橋剤としては主として2個以上の重合可能な二
重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジビニルベ
ンゼン、ジビニルナフタレンなどのような芳香族ジビニ
ル化合物;例えばエチレングリコールジアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、1.3−ブタン
ジオールジメタクリレートなどのような二重結合を2個
有するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニ
ルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンな
どのジビニル化合物;および3個以上のビニル基を有す
る化合物;が単独もしくは混合物として用いられる。
また、加圧定着方式を用いる場合には、圧力定着トナー
用結着樹脂の使用が可能であり、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレタンエラスト
マー、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、スチレン
−ブタジェン共゛重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、線状飽和ポリエステル、パラフィンなどがある。
また、本発明中の磁性トナーには帯電量をコントロール
する為、荷電制御剤をトナー粒子に配合(内添)、また
はトナー粒子と混合(外添)して用いることが好ましい
、荷電制御剤によって、現像システムに応じた最適の荷
電量コントロールが可能となり、特に本発明では粒度分
布と荷電とのバランスをさらに安定したものとすること
が可能である。正荷電制御剤としては、ニグロシンおよ
び脂肪酸金属塩等による変成物;トリブチルベンジルア
ンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸
塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート
などの四級アンモニウム塩;ジブチルスズオキサイド、
ジオクチルスズオキサイド、ジシクロへキシルスズオキ
サイドなどのジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズ
ボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシル
スズボレートなどのジオルガノスズボレートを単独であ
るいは2種類以上組合せて用いることができる。これら
の中でも、ニグロシン系、四級アンモニウム塩の如き荷
電制御剤が特に好ましく用いられる。
また、一般式 %式% [式中、RoはHまたはC)Isを示し、R2およびR
1はW換または未置換のアルキル基(好ましくは、C+
 ”” C4)を示す。] で表わされる千ツマ−の単重合体;または前述したよう
なスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ルなどの重合性千ツマ−との共重合体を正荷電性制御剤
として用いることができ、この場合これらの荷電制御剤
は、結着樹脂(の全部または一部)としての作用をも有
する。
上述した荷電制御剤(結着樹脂としての作用を有しない
もの)は、微粒子状として用いることが好ましい。この
場合、この荷電制御剤の個数平均粒径は、具体的には、
4μm以下(更には3μm以下)が好ましい。
トナーに内添する際、このような荷電制御剤は、結着樹
脂100重量部に対して0.i〜20重量部(更には0
.2〜lO重量部)用いることが好ましい。
本発明に係る磁性トナーは、必要に応じて種々の添加剤
を内添あるいは外添混合してもよい。着色剤としては従
来より知られている染料、顔料が使用可能であり、通常
、結着樹脂100重量部に対して0.5〜20重量部使
用しても良い。他の添加剤としては、例えばステアリン
酸亜鉛の如き滑剤;酸化セリウム、炭化ケイ素の如き研
磨剤;例えばカーボンブラック、酸化スズ等の導電性付
与剤がある。
また、熱ロール定着時の離型性を良くする目的で低分子
量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロク
リスタリンワックス、カルナバワックス、サゾールワッ
クス、パラフィンワックス等のワックス状物質を結着樹
脂を基準にして0.5〜5wt%程度磁性トナーに加え
ることも本発明の好ましい形態の1つである。
さらに本発明に係る磁性トナーは、着色剤の役割を兼ね
ても良いが、磁性材料を含有している。
本発明の磁性トナー中に含まれる磁性材料としては、マ
グネタイト、γ−酸化鉄、フェライト、鉄過剰型フェラ
イト等の酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケルのような金属
或いはこれらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、鉛
、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム
、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレ
ン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属と
の合金およびその混合物等が挙げられる。
これらの強磁性体は平均粒径が0.1〜1μm、好まし
くは0.1〜0.5μm更に好ましくは0.1〜0.3
μm程度のものが望ましく、磁性トナー中に含有させる
量としては樹脂成分100 、!置部に対し60〜20
0重量部、好ましくは樹脂成分100重量部に対し70
〜150重量部である。
本発明に係る静電荷像現像用磁性トナーを作製するには
磁性粉及びビニル系、非ビニル系の熱可塑性樹脂、必要
に応じて着色剤としての顔料又は染料、荷電制御剤、そ
の他の添加剤等をボールミルの如き混合機により充分混
合してから加熱ロール、ニーダ−エクストルーダーの如
き熱混練機を用いて溶融、捏和及び練肉して樹脂類を互
いに相溶せしめた中に顔料又は染料を分散又は溶解せし
め、冷却固化後粉砕及び厳密な分級をおこなって本発明
に係るところの磁性トナーを得ることが出来る。
また、本発明に係る磁性トナーは、酸化物微粉を、外添
混合することを特徴とする。
本発明の特徴とする磁性トナーにおいては、流動性が劣
る場合が多く、現像器によっては摩擦帯電能力を十分に
発揮することができなくなる恐れがある。
本発明に係る磁性トナーに酸化物微粉末を外添混合する
ことにより、流動性を向上させ、摩擦帯電付与部材との
接触機会を増加させ、より多くの磁性トナーの摩擦帯電
能力を有効に働かせ、いかなる現像器に於いても良好な
現像性を示すことができる。更にこれらの微粉末は、磁
性トナーの帯電量を安定化させる働ぎもある。
さらに本発明の特徴とするような粒度分布を有する磁性
トナーでは、比表面積が従来のトナーより大包くなる。
摩擦帯電のために磁性トナー粒子と、内部に磁界発生手
段を有した円筒状の導電性スリーブ表面と接触せしめた
場合、従来の磁性トナーよりトナー粒子表面とスリーブ
との接触回数は増大し、トナー粒子の摩耗が発生しやす
くなる。本発明に係る磁性トナーと、酸化物微粉末を組
み合せるとトナー粒子とスリーブ表面の間に酸化物微粉
末が介在することで摩耗は著しく軽減される。これによ
って、磁性トナーの長寿命化がはかれると共に、安定し
た帯電性も維持することができ、長期の使用にもより優
れた磁性トナーとすることが可能である。
これらの酸化物としては、以下のようなものが好ましく
用いられる。
5i02. Ai’zOs、 TI(h、 GeO2,
8203,P2O5およびこれらの複合化合物等がある
。これらは単独あるいは混合して用いられる。
酸化物微粉末としては、乾式法および湿式法で製造した
酸化物微粉末をいずれも使用できるが、耐フィルミング
性、耐久性の点からは乾式法によるシリカ微粉体を用い
ることが好ましい。
ここで言う乾式法とは、ハロゲン化合物の蒸気相酸化に
より生成する酸化物微粉末の製造法である。例えばハロ
ゲン化物ガスの酸素水素中における熱分解酸化反応を利
用する方法で、基礎となる反応式は次の様なものである
MXn +37InHz +1o2−* MOz+nH
CRこの式に於いて、例えばMは金属、半金属元素、X
はハロゲン元素、nは整数を表わす反応式である。具体
的にはAj’Cj3. TiCR<、 GeCl1a。
5iCR4,POCf3、BBr3を用いればそれぞれ
八j203+TiJ、Germ、 5j02. P2O
51BzOsが得られる。
この時、ハロゲン化物を混合して用いれば複合化合物が
得られる。
他には、熱CVO、プラズマCvDなどの製造法を応用
して、乾式による微粉末を得ることができる。中でもS
iO□、^R2O3,Ti(hなどが好ましく用いられ
る。
一方、本発明に用いられる酸化物微粉末を湿式法で製造
する方法は、従来公知である種々の方法が適用できる。
たとえば、ケイ酸ナトリウムの酸による分解、一般反応
式で下記に示す。
Na2O・XSiO2+[j) +)120−5i02
・nt(20+NaC1’その他、ケイ酸ナトリウムの
アンモニア塩類またはアルカリ塩類による分解、ケイ酸
ナトリウムよりアルカリ土類金属ケイ酸塩を生成せしめ
た後、酸で分解しケイ酸とする方法、ケイ酸ナトリウム
溶液をイオン交換樹脂によりケイ酸とする方法、天然ケ
イ酸またはケイ酸塩を利用する方法などがある。
ここでいう酸化物微粉末には、無水二酸化ケイ素(シリ
カ)、その他、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリウム
、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸亜鉛な
どのケイ酸塩をいずれも適用できる。
その他には、金属アルコキシドの加水分解による方法が
ある。この一般反応式を下記に示す。
M(OR)rl+y2n)1.0− MO2+nROH
この式に於いて、例えばMは金属、半金属元素、Rはア
ルキル基、nは整数を表わす反応式である。またこの時
、2種以上の金属アルコキシドを用いれば複合物が得ら
れる。
上記酸化物微粉末のうちで、BET法で測定した窒素吸
着による比表面積が30m27g以上(特に50〜4o
om2/g )の範囲内のものが良好な結果を与える。
磁性トナー100重量部に対して酸化物微粉末0.1〜
8重量部、好ましくは0.2〜5重量部使用するのが良
い。
また、本発明に係る正荷電性磁性トナーの場合には、ト
ナーの摩耗防止のために添加する酸化物微粉末としても
、負荷電性であるよりは、正荷電性酸化物微粉末を用い
た方が帯電安定性を損うこともなく、好ましい。
正帯電性酸化物微粉末を得る方法としては、上述した未
処理の酸化物微粉末を、側鎖に窒素原子を少なくとも1
つ以上有するオルガノ基を有するシリコンオイルで処理
する方法、あるいは窒素含有のシランカップリング剤で
処理する方法、またはこの両者で処理する方法がある。
尚、本発明において正荷電性酸化物微粉末とは、ブロー
オフ法で測定した時に、鉄粉キャリアーに対しプラスの
トリボ電荷を有するものをいう。
酸化物微粉末の処理に用いる、側鎖に窒素原子を有する
シリコンオイルとしては、少なくとも下記式で表わされ
る部分構造を具備するシリコンオイルが使用できる。
(式中、R1は水素、アルキル基、アリール基またはア
ルコキシ基を示し、R2はアルキレン基又はフェニレン
基を示し、R5およびR4は水素、アルキル基、または
アリール基を示し、R6は含窒素複素環基を示す)尚、
上記アルキル基、アリール基、アルキレン基、フェニレ
ン基は窒素原子を有するオルガノ基を有していても良い
し、また帯電性を損ねない範囲で、ハロゲン等の置換基
を有していても良い。
また、本発明で用いる含窒素シランカップリング剤は、
一般に下記式で示される構造を有する。
R,−5i−Yn (Rは、アルコキシ基またはハロゲンを示し、Yはアミ
ノ基または窒素原子を少なくとも1つ以上有するオルガ
ノ基を示し、mおよびnは1〜3の整数であってm+n
=4である。) 窒素原子を少なくとも1つ以上有するオルガノ基として
は、有機基を置換基として有するアミノ基または含窒素
複素環基または含窒素複素環基を有する基が例示される
。含窒素複素環基としては、不飽和複素環基または飽和
複素環基があり、それぞれ公知のものが適用可能である
。不飽和複素環基としては、例えば下記のものが例示さ
れる。
飽和複素環基としては、例えば下記のものが例示される
本発明に使用される複素環基としては、安定性を考慮す
ると五員環または六員環のものが良い。
そのような処理剤の例としてはアミノプロピルトリメト
キシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ジメ
チルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジエチルアミ
ノプロビルトリメトキシシラン、ジプロピルアミノプロ
ピルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロビルトリ
メトキシシラン、モノブチルアミノプロピルトリメトキ
シシラン、ジオクチルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、ジブチルアミノプロビルジメトキシシラン、ジブチ
ルアミノプロビルモノメトキシシラン、ジメチルアミノ
フェニルトリエトキシシラン、トリメトキシシリル−γ
−プロピルフェニルアミン、トリメトキシシリル−γ−
プロピルベンジルアミン等があり、さらに含窒素複素環
としては前述の構造のものが使用でき、そのような化合
物の例としては、トリメトキシシリル−γ−プロピルピ
ペリジン、トリメトキシシリル−γ−プロピルモルホリ
ン、トリメトキシシリル−γ−プロピルイミダゾール等
がある。
これらの処理された正荷電性酸化物微粉末の適用量は、
正荷電性磁性トナーioo重量部に対して、0.1〜8
重量部のときに効果を発揮し、特に好ましくは0.2〜
5重量部添加した時に優れた安定性を有する正の帯電性
を示す。添加形態については好ましい態様を述べれば、
正荷電性磁性トナー100重量部に対して、0.2〜3
重量部の処理された酸化物微粉末がトナー粒子表面に付
着している状態にあるのが良い、なお、前述した未処理
の酸化物微粉末も、これと同様の適用量で用いることが
できる。
また、本発明に用いられる酸化物微粉末は、必要に応じ
てシランカップリング剤、疎水化の目的でシリコンオイ
ル、有機ケイ素化合物などの処理剤であるいは、種々の
処理剤で併用して処理されていても良く、酸化物微粉末
と反応あるいは物理吸着する上記処理剤で処理される。
そのような処理剤としては、例えばヘキサメチルジシラ
ザン、トリメチルシラン、トリチルクロルシラン、トリ
メチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチ
ルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、ア
リルフエニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロル
シラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロ
ルエチルトリクロルシラン、β−クロルエチルトリクロ
ルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオ
ルガノシリルメルカプタン、トリメチルシリルメルカプ
タン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメチ
ルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシラン、ジフェニルジェトキシシラン、ヘ
キサメチルジシロキサン、1.3−ジビニルテトラメチ
ルジシロキサン、l、3−ジフェニルテトラメチルジシ
ロキサン、および1分子当り2から12個のシロキサン
単位を有し、末端に位置する単位にそれぞれ1個宛のS
Iに結合した水酸基を含有するジメチルポリシロキサン
等がある。
またシリコーンオイルとしては、一般に次の式により示
されるものである。
好ましいシリコーンオイルとしては、25℃における粘
度がおよそ5〜5000センチストークスのものが用い
られ、例えばメチルシリコーンオイル。
ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコーン
オイル、クロルフェニルメチルシリコーンオイル、アル
キル変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーンオイ
ル、ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイルなどが
好ましい。これらは1種あるいは2種以上の混合物で用
いられる。
また本発明に係る磁性トナーにおいて、フッ素含有重合
体の微粉末を内添あるいは外添混合してもよい。フッ素
含有重合体微粉末としては、例えば、ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等およびテト
ラフルオロエチレン−ビニリデンフルオライド共重合体
の微粉末等があるが、特に、ポリビニリデンフルオライ
ド微粉末が流動性および研磨性の点で好ましい。トナー
に対する添加量は0.O2N2.Owt%、特に0.0
2〜1、Owt%が好ましい。
特に、酸化物微粉末と上記微粉末と組み合わせ外添混合
した磁性トナーにおいては、理由は明確ではないが、ト
ナーに付着した酸化物微粉末の存在状態を安定化せしめ
、例えば、付着した微粉末がトナーから遊離して、トナ
ー摩耗やスリーブ汚損への効果が減少するようなことが
なくなり、かつ、帯電安定性をさらに増大することが可
能である。
本発明において現像工程を実施するために用いることが
できる具体的な装置の一例を第5図に示すが、これは本
発明をなんら限定するものではない。
第5図の現像装置において、例えば本発明に係るトナー
担持体たる非磁性スリーブ2−1として直径50Il/
ffiノステンレススリーブ(SO5304)を用い、
スリーブ内のマグネット4の磁極N+=850ガウス、
 N、=500ガウス、 S、−650ガウス、52−
500ガウスとし、ブレードlaには磁性体である鉄を
用い、ブレード1aとスリーブ2−1の間隙は250μ
、トナーlOは本発明に係る磁性トナーバイアス電源1
1としてはACにDCを重畳させたものを用い、Vp、
 =1200V、  f =800(Hz) 、 DC
−+100Wとした装置が挙げられる。またスリーブ2
と潜像保持体9との最短距離を300μと設定したもの
を挙げることができる。
本発明において担持体上の単位面積当りのトナー層の電
荷量及びトナー層の重量はいわゆる吸引式ファラデーケ
ージ法を使用して求めた。この吸引式ファラデーケージ
法は、その外筒をトナー担持体に押しつけて担持体上の
一定面積上のすべてのトナーを吸引し、内筒のフィルタ
ーに採集してフィルターの重量増加分よりトナー担持体
上の単位面積当りのトナー層の重量を計算することがで
きる。それと同時に外部から静電的にシールドされた内
筒に蓄積された電荷量を測定することによってトナー担
持体上の単位面積当りの電荷量を求めることができる方
法である。
また本発明における磁性トナーの電荷量の測定法を図面
を用いて詳述する。
第6図は磁性トナーの電荷量を測定する装置の説明図で
ある。先ず底に400メツシユのスクリーン33のある
金属製の測定容器32に電荷量を測定しようとする磁性
トナーと鉄粉キャリア(200〜300メツシユ)の重
量比1:9の混合物を約1gを入れ金属製のフタ34を
する。このとき測定容器32全体の重量を秤りL(g)
  とする。次に吸引機31(測定容器32と接する部
分は少なくとも絶縁体)において、吸引口37から吸引
し風量調節弁36を調整して真空計の圧力を250mm
H2Oとする。この状態で充分(約1分間)吸引を行な
いトナーを吸引除去する。このとき電位計39の電位を
V(ボルト)とする。ここで38はコンデンサーであり
容量をC(μF)とする。また、吸引後の測定容器全体
の重量を秤りW2 (g)  とする。この磁性トナー
の電荷量は下式の如く計算される。
但し、測定条件は23℃、60%RHとする。また測定
に用いるキャリア(鉄粉)は200〜300メツシユの
ものであるが、誤差をなくすためにキャリアは上記吸引
装置で充分吸引し、400メツシユのスクリーンを通過
するものは除去してから磁性トナーと混合する。
混合時間は約30秒である。
[実施例] 以下本発明を実施例により具体的に説明するが、これは
、本発明をなんら限定するものではない。尚、以下の配
合における部数はすべて重量部である。また、各実施、
比較例における帯電量と、旧教分布の変動係数の関係を
第7図に示す。
及五■ユ 電子写真複写機NP−5540(キャノン社製、静電分
離方式、スリーブ周速325m+s/5ec)に設置可
能な内部に磁石を有する円筒状のステンレススリーブ(
StlS 304)の表面を、定形粒子として80%以
上の直径が53〜62μmのガラスピーズを用い、吹き
つけノズル径7φ距離IQOmm 、エアー圧4 kg
/ca+2゜2分間の条件で、ブラスト処理を行い、複
数の球状痕跡窪みの直径Rが53〜62μmである凹凸
を形成させた。このスリーブ表面の凹凸のピッチPは3
3μであり表面粗さdは2.0μであった。この表面処
理したスリーブを、複写機NP−5540に設置した。
一方、磁性トナーとしては、下記のものを使用した。
上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に設
定した2軸混練押出機にて混練した。
得られた混練物を冷却し、カッターミルにて1 mm以
下に粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機を用
いて6 kg/cm2の空気圧で微粉砕し、得られた微
粉砕粉を固定壁型風力分級機で分級して分級粉を生成し
た。さらに、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した
多分割分級装置(白銑鉱業社製エルボジェット分級m)
で超微粉及び粗粉を同時に分級除去して体積平均粒径5
.4μmの磁性トナーAを得た。
この磁性トナーAの個数分布の変動係数は26.5であ
った。変動係数とは、平均値からのばらつき具合を示し
た値であり、本発明の磁性トナーの特徴とするところで
あるので、分級条件等を調節しより厳密に分級すること
で、所望とするところの粒度分布を有する磁性トナーを
得ることができた。変動係数はばらつぎを示す尺度で、
小さければシャープ、大きければブロードという意味で
はあるが、粒径に応じたばらつき具合までをも含む尺度
である。従って単に微粉、粗粉を分級除去すればよいと
いうものではなく、微粉砕品の粒度分布を求め、そのピ
ーク値、超微粉〜微粉、ピーク値〜粗粉の含有量を参考
にし、分級条件(エルボジェットではエツジ距離、差圧
等の設定)を調整し、慎重に分級することにより本発明
のトナーは得られた。
得られた磁性トナーは前述の如<、100μのアパーチ
ャーを具備するコールタ−カウンターTA−■型を用い
て測定した粒度分布のデータ及び鉄粉に対する摩擦帯電
量を第1表に示す。
得られた黒色微粉体の磁性トナー100部に正荷電性疎
水性乾式シリカ(BET比表面積200m’/g)1.
0 部を加え、ヘンシェルミキサーで混合した。
前述したスリーブを設置した電子写真複写機NP−55
40にトナーAを投入し画出し試験を15℃。
lO%RHの環境下で実施した。画出し試験を5000
回連続して行った結果を第2表に示す。第2表から明ら
かなように、初期において、スリーブ上の単位面積当り
のトナー層の重量M/Sが、0.85mg/cm”、単
位面積当りのトナー層の帯電量Q/Sが7.5nc/c
111”で適度の値を示すとともに、5000枚の耐久
後に於いてもM/S = 0.90mg/cm”Q/s
 = 8.2nc/cm2と安定しており、スリーブ上
のトナーコートも極めて均一であった。また5000枚
耐久後のスリーブ表面をエアー清掃後走査型電子顕微鏡
により観察したが、表面の凹凸にトナーの成分は付着し
ておらず、スリーブ汚染が実質的に全く起こっていなか
った。初期画像及び5000枚耐久画像とも、画像濃度
が高く、カブリがなく、鮮明で、解像度、細線再現性、
網点再現性1階調性に極めて優れた高画質なものであっ
た。更にコピーを原稿として、複写を繰り返しても画質
の劣化が少なかった。
また32.5℃、85%RHの環境下での耐久試験に於
いても同様に良好な結果が得られた。
上記材料を用い実施例1と同様にして第1表に示す様に
異なる粒度分布を有する磁性トナーB。
Cを調製した。これらの磁性トナー100部に正荷電性
疎水性乾式シリカ(BET 150n+27g) 0.
8部を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、実施例1
と同様な評価を行った。その結果は、第2表に示す通り
、初期画像及び5000枚耐久後画像とも、画像濃度が
高く、カブリもなく、鮮明で、細線がつぶれたり、とぎ
れたりすることもなく高画質なものが得られ、スリーブ
汚染も、スリーブのトナーコートムラも認められなかっ
た。
実施例4 上記材料を用い実施例゛1と同様にして第1表に示す様
な粒度分布を有する磁性トナーDを調製した。尚、中粉
砕工程を導入し、約50μに中粉砕をしたのち微粉砕を
行った。この磁性トナー100部に疎水性シリカ(BE
T 200a+”7g) 0.9部加え、ヘンシェルミ
キサーで混合して、実施例1と同様な評価を行った。
その結果は、第2表から明らかな様に良好なものであり
、原稿を忠実に再現していた。
上記材料を用い実施例1と同様にして第1表に示す様な
異なる粒度分布を有する磁性トナーE。
Fを調製した。これらの磁性トナー100部に正荷電性
疎水性乾式シリカ(BET 2001n2/g) 1.
0部を加え、ヘンシェルミキサーで混合して実施例1と
同様な評価を行った。
その結果を第2表に示すが、この表からも明らかな様に
非常に高画質の画像を良好な状態で得られた。
太】1九ユ 実施例1で使用したガラスピーズの代わりに、不定形粒
子である#300のカーボンランダムを用いた以外は実
施例1と同様にして、スリーブの表面処理を行った。実
施例1で使用したスリーブの代わりに上述のスリーブを
用いる以外は、実施例1と同様な評価を行った。その結
果を第2表に示す。
初期画像は、カブリのない鮮明な画像が得られたが、5
000枚の画出し後の画像では若干の画像濃度の低下が
詔められた。また、耐久後のスリーブをエアー清掃して
、走査型電子顕微鏡で観察したところスリーブ表面には
トナー成分の付着物が見られ、スリーブが汚染している
ことが判明した。
実施例8 実施例1において、スリーブ表面を定形粒子によるブラ
スト処理なせずに、研磨剤として、酸化セリウムの微粉
末を用いてスリーブ表面を摺擦し、平滑な鏡面状態に仕
上げた。このスリーブを、実施例1で使用したスリーブ
の代わりに用いる以外は実施例1と同様にして評価を行
った。その結果を第2表に示す。
画像は高濃度で、カブリのない鮮明な画像が得られたが
、実施例1に比較すると階調性の点でやや劣っていた。
比較例1 実施例2と同様にして第1表に示す如き、体積平均粒径
と粒度分布を有する゛磁性トナーGを調製した。
実施例2と同様の外添をした611性トナーGを、実施
例1と同様な評価を行った。その結果を第2表に示す。
この評価でトナーGを使用した場合、初期及び5000
枚耐久後の画像とも、画像濃度が低く、カブリが目立ち
満足出来るものではなかった。
止JLtユ 実施例2で得られた粗砕物を、ローターとライナーを用
いた機械式粉砕機で微粉砕し、実施例1と同様の方法で
分級して第1表に示すような磁性トナーHを得た。
実施例2と同様の外添をして、実施例1と同様の評価試
験を行った結果を第2表に示す。初期は良好な画像が得
られたが、耐久中スリーブ上にコートムラが発生し、画
像欠陥(斑点状のかぶり、濃度むら)が生じてしまった
上記材料を用い実施例1と同様にして得られた粗砕物を
、ジェット気流を用いた微粉砕機を用い3 J/cm2
の空気圧で微粉砕を3回繰り返し、実施例1と同様な方
法で分級して第1表に示すような磁性トナーIを得た。
実施例1と同様の外添をして実施例1と同様の評価試験
を行った結果を第2表に示す。
初期は良好な画像であったが、耐久中にスリーブコート
ムラが発生し、画像欠陥(斑点状のかぶり、濃度むら)
が生じた。
比較例4 上記材料を用い実施例1と同様にして第1表に示す様な
磁性トナーJを調製した。
この磁性トナーを実施例5と同様の外添をして実施例1
と同様の評価を行った結果を第2表に示す。
その結果、画像濃度が低く、カブリがやや多かったが解
像度、細線再現性は優れていた。
○良 ×発 第 表 [発明の効果] 本発明は特定の粒度分布、摩擦帯電量を有する磁性トナ
ーである為、次のような優れた効果を発揮するものであ
る。
(1)いかなる環境下、いかなる現像スリーブを用いて
も均一にスリーブコートする磁性トナーである。
(2)高速回転をする現像スリーブを用いても均一にス
リーブコートする磁性トナーである。
(3)画像濃度が高く、細線再現性、解像度2階調性に
特に優れ、カブリがなく鮮明な画像を長期にわたって与
える磁性トナーである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、磁性ブレードを使用した現像装置の断面図を
示し、第2図は、トナーコートムラを生ずる原因説明図
を示し、第3図は、表面粗さとピッチの定義説明図を示
し、第4図は、転写1分離装置の概略的説明図を示し、
第5図は、現像装置の概略的説明図を示し、第6図は、
磁性トナーの摩擦帯電量測定装置の概略的説明図を示し
、第7図は、磁性トナーにおける個数分布の変動係数と
摩擦帯電量(μc/g)の値をプロットしたグラフを示
す図である。 la・・・磁性ブレード、   2・・・スリーブ、3
・・・塗布磁性トナー  4・・・固定磁石ローラ、7
・・・現像容器、     9・・・感光ドラム、10
・・・磁性トナー    11・・・交番電圧電源、2
2・・・転写装置、    23・・・分離装置、24
・・・転写材、     32・・・測定容器、33・
・・スクリーン、    39・・・電位計。 第1 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  結着樹脂及び磁性粉を少なくとも有する磁性トナーに
    おいて、体積平均粒径で4〜7μmの範囲内にあり、磁
    性トナー粒子の個数分布と摩擦帯電量が下記一般式(1
    )を満たし、酸化物微粉末を含有することを特徴とする
    磁性トナー。 Q(μc/g)=0.2(μc/g)A+k(μc/g
    )・・・(1)ただし2≦k≦16(μc/g)20≦
    A≦35なる正数を示し、 Aは個数分布の変動係数S/@D@_1×100を示し
    、Sは磁性トナーの個数分布の標準偏差を示し、 @D@_1は個数平均粒径(μm)を示し、Qは鉄粉キ
    ャリアとの摩擦帯電量(μc/g)を示す。
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KR100488937B1 (ko) * 1998-06-18 2005-08-01 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정 셀 회전 및 반입/반출 장치
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US8084179B2 (en) 2006-09-04 2011-12-27 Ricoh Company, Ltd. Electrostatic image developing toner having specific variation coefficient of number distribution, two-component developer, image forming method and process cartridge

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