JPH02284080A - 集積回路チツプとその動作速度検出方法 - Google Patents

集積回路チツプとその動作速度検出方法

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JPH02284080A
JPH02284080A JP1155982A JP15598289A JPH02284080A JP H02284080 A JPH02284080 A JP H02284080A JP 1155982 A JP1155982 A JP 1155982A JP 15598289 A JP15598289 A JP 15598289A JP H02284080 A JPH02284080 A JP H02284080A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明はソリッド・ステート集積回路、詳細にいえば特
定のチップにおける回路の速度を検知するための回路、
ならびにそのチップ上の回路の性能を安定させるために
性能検知を使用することに関するものである。
B、従来技術 デジタル集積回路における回路の性能特性は、その製造
時の工程パラメータの不可避的な変化、その電源電圧の
変化、及びその環境の温度によって変動する。同一のシ
ステム内であっても、これらのrPVT (気圧・電圧
・温度)」の変動が、その公称値のきわめて広い範囲に
わたって作動速度及び電流変化率 (d i/d t)を変化させることは珍しくない。
したがって、論理回路を公称値の近傍にではなく、最悪
の条件について規定しなければならない。
性能範囲の両極限で、不利が生じる。チップ上のオフ・
チップ・ドライバ回路は、チップ上の信号強度を増加し
、これらを他のチップまたは何らかの他のデバイスへの
伝送のため、外部のパッケージ・ビンに供給する。公称
速度を大幅に上回るオフ・チップ・ドライバの作動は、
di/dtを増加させ、チップの電源電圧及び接地母線
に過剰なスパイクを生じるのに充分なものとし、これは
チップの信号に障害をもたらすに充分なノイズを、論理
回路及び信号線に結合する。
過剰な速度は「早期モード」のクロック障害も引き起こ
し、信号線における偽のデータの格納及び伝送をもたら
す。多くのディジタル回路は少なくとも2つの異なった
クロック位相を使用しているが、これらは重畳してはな
らないものである。
たとえば、従来のマスタ/スレーブ・ラッチは第1のク
ロック・パルスの前縁及び後縁のそれぞれで、データ入
力の状態を受信し、格納し、かつ第2のクロック・パル
スの立上り縁部及び立下り縁部のその出力で、このデー
タを発信し、格納する。
クロックが重畳した場合、最初に到着したデータ入力レ
ベルはマスク・ラッチを通って伝搬し、1サイクル早く
スレーブ・ラッチにラッチされる。
時間スケールの他端においては、チップの回路が低速で
あると、「遅延モード」のクロック障害が発生する。マ
ルチ・チップ・システムにおいては、各種のチップに対
する各クロック線の経路を回路板または基板上で慎重に
指定して、信号がすべてのチップにできるだけほとんど
同時に到着するように、またチップ間を移動する信号が
正確に処理され、格納できるようにされる。しかしなが
ら、システムのさまざまなチップの間のPVTの変動は
、クロック信号を処理する各チップ上の回路へのクロッ
ク信号の到着もひずませる。周知のチップにおいては、
このチップ間のひずみが、システム全体に対して高い信
頼性で得ることのできる最小サイクル時間を制限する。
低い速度はオフ・チップ・ドライバの全体的な速度も制
限する。それ故、di/dtを高速な回路について安全
な値に制限すると、低い回路速度におけるチップ全体の
性能を大幅に損なう。
もちろん、製造工程のパラメータの許容限度を厳しくす
ると、上記の問題の深刻度が下げられる。
環境の温度管理を厳しくすることも、その影響を軽減す
るものである。電源の調整を大幅に行なうこと、及び幅
の広いオンチップ配電バスによって達成される電源電圧
の厳しい許容公差は、チップ・パッケージの低い抵抗及
びインダクタンスと同様に、最悪の場合と公称動作の間
の範囲をさらに狭くする。しかしながら、このような強
引な解決策は費用の嵩むものであり、また他の目標と矛
盾することがしばしばある。
過剰なdi/dtによるドライバ・ノイズの問題を軽減
するために、他の余り直接的でない手法が採用されてい
る。「ドライバ用の自動調整スタッガ回路(Self−
Adjusting Stagger C1rcuit
 forDrivers) J 28、I 8Mテクニ
カル・ディスクロージャ・プルテン、2178 (19
85年10月)は、異なるグループのドライバを若干具
なる時間で切り換え、チップの全体のd i/d tを
減少させるものである。同様な手法が「片面クロスポイ
ント・スイッチング・マトリックスにおけるデルターエ
問題を解決するための方法(Methodfor So
lving the Delta−I Problem
 in 0ne−SidedCrosspoint S
witching Matrices) J 2811
8Mテクニカル・ディスクロージャ・プルテン、224
8 (1985年10月)で使用されている。
「ノイズ依存スイッチング速度制御機能を有するドライ
バ(Driver with Noise−Depen
dentSwitching 5peed Contr
ol ) J 29 I B Mテクニカル・ディスク
ロージャ・プルテン1243 (1986年8月)はノ
イズ・フィードバックを使用して、プルダウンFETの
実効強さを制御している。この解決策はある程度の利点
を有しているが、特異な特性の特殊なFETを必要とし
、かつスイッチングの影響を受ける接地参照に依存する
ものである。米国特許第4437022号は類似したも
のである。米国特許第4725747号はサーペンタイ
ン・ポリシリコン・ゲート構成を使用して、ターン・オ
ン時間を制限している。この手法はいくつかの半導体テ
クノロジーには実施できず、また他の欠点もある。米国
特許第4398108号及び第4508981号はオフ
チップ・ドライバに適用できないものであり、チップ自
体が大幅なデカップリングを有している場合には、価値
が損なわれるものである。
「半導体回路における電力増幅器の出力信号のディジタ
ル勾配制御のための方法(Method forDig
ital 5lope Control of 0ut
put Signals forof  Power 
 Amplifiers  in  Sem1cond
uctorCircuits) Jに関する、1987
年10月20日に出願された本発明と同じ出願人に係る
米国特許願第110399号(1988年4月27日に
、欧州特許庁によって第2E14470号として公告さ
れた)は、チップ上の回路の性能を測定し、かつオフ・
チップ・ドライバ回路の性能を制御して、広いPVTの
変動の狭い限度内でそのd i/d tを安定させるこ
とに関する広範な概念を提案している。しかしながら、
この補償回路は多数の精密な構成要素に依存するもので
あって、これらの構成要素は高価であり、チップのあら
ゆるシステムについて個別の人手による調節を必要とし
、あるいは時間、温度及び電圧による値のドリフトを生
じるものである。この特許のドライバ回路には制御のた
めの付加的なステージが必要なので、その最大速度はス
テージの数が少ないドライバよりも遅くなる。さらに、
このドライバには、信号線が特定ルベルまで能動的に駆
動されるのではなく、浮遊できる状態がある。これはノ
イズによって、あるいは回路内の近傍の信号への望まし
くない結合によって、出力線を誤ってオンにするもので
ある。最後に、この特許は早期モードまたは遅延モード
のいずれかの障害に対するクロックのひずみの問題も対
象としていない。それ故、これはこれらの難点を解決し
、かつドライバの問題を軽減するために性能の検知を用
いる方法を示唆するものではない。
可変クロックひずみの最も一般的な従来の解決策は、ク
ロック・サイクルの一部を放棄し、回路速度の予期され
る全範囲において遅延モードの吠況が発生しないよう保
証することである。付加的なインバータを有するラッチ
の間に回路を埋めこむことによって、早期モードの障害
は回避される。
しかしながら、これはチップの回路の多くの部分を、す
なわち速度の補償のためだけに、単一のチップで約40
00個のインバータを使用するものである。
C0発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、集積回路チップ上の回路の性能を検知
するための単純で、廉価な回路を提供することである。
D0問題点を解決するための手段 本発明は集積回路チップ上の回路の性能を検知するため
の新規の回路を提案する。この回路は実現が廉価に行な
え、必要なものがただ1本の外部ビン(ならびに、回路
をテストする他のもの)、及びきわめて廉価で、本質的
に安定した精密構成要素1個というものである。
本発明は性能検知素子によって制御されるドライバ回路
を含んでおり、静的及び動的に、その速度及びdi/d
tをPVT変動の広い範囲にわたって安定させる。ドラ
イバには2つのステージしかなく、何らかの時点で浮遊
する内部線を有していない。これは高速で、廉価なもの
であり、PVTの変動に対して、複数のモードの補償を
行なうものである。
本発明はさらに、性能検知素子を用いて、システム内の
複数のチップの間の単一のクロック、及び同一チップ上
の複数の関連したクロックの両方に対するクロックのひ
ずみを軽減する。これらの機能も単純で、実現するのが
廉価なものである。
第1の態様において、性能検知素子は多数の異なるチッ
プの各々においてクロック・ツリーを制御して、チップ
の入力へのクロックの到着と、異なるチップ内の論理回
路へのクロックの到着との間の全時間間隔での変動を軽
減する。
他の態様において、性能検知素子はチップ上のあるクロ
ック・ツリーとは異なる同一のチップ上の他のクロック
・ツリーを制御して、2つのクロック信号の間のひずみ
の影響を軽減する。
簡単にいえば、本発明は性能検知素子を有する集積回路
チップを含んでおり、該素子は既知の間隔を有するパル
スと、このパルスに対して所定の関係を有するストロー
ブ・クロック信号を受信する。パルス信号はチップ上の
回路素子のカスケードを伝搬し、カスケード内の各種の
ポイントに接続された記憶装置は、ストローブ・クロッ
クから信号を受けた時点での、カスケード内のパルスの
位置の指示を保持する。性能の指示は同一のチップ上の
他の回路を制御する。
性能検知素子(PSE)の用途のひとつは、ドライバ回
路における出力電流の変化率を安定させることである。
この目的に特に有利なドライバは、ひとつまたは複数の
入力信号を受信するための機能回路ないしプリドライバ
、入力を多数の高電流レベルのひとつに上げるための出
力回路、及びPSEの性能指示に応じてこれらのレベル
から選択を行なうための制御回路を有している。
集積回路のシステムの複数のチップにおけるPSEの用
途は、異なるチップにおける同一のシステム・クロック
信号を受信し、PSEからの性能の指示に応じて、多数
の異なる時間間隔のひとつだけこの信号を遅らせ、遅延
したクロック信号を同一のチップ上の他の回路に分配す
ることである。
このようなシステムの単一のチップ内におけるPSEの
用途は、チップ外から複数のクロック信号を受信し、性
能の指示に応じて、他のクロックに関してクロックのひ
とつを遅らせ、次いで、そのクロックを同一のチップ内
の他の回路に分配することである。
E、実施例 第1図は電子データ処理装置で使用されるようなひとつ
または複数の論理機能を実行するための集積回路チップ
のシステム100を示しテイル。
多数の個別のチップ200は101などの入力に信号を
受は取り、102などの出力に信号を発生し、103な
どの中間配線の信号を介して、互いに連絡を行なう。
周知のクロック発生器110は111及び112などの
クロック信号を、線113及び114のそれぞれに発生
する。以下で説明するように、2つのクロック信号の高
い部分が重なり合ってはならないことがしばしばある。
クロックは一般に、チップ上のラッチ及び他の回路の作
動を同期させるために、すべてのチップ200に入力さ
れる。
もうひとつのクロック発生器120は本発明独自のもの
である。発生器120は正確で、安定したサイクル時間
を仔するパルス信号121を発生する周知の発振器であ
る。本実施例の説明において、この信号は20.48M
Hzの方形波で、約1%よりも良好な精度を有するもの
である。精度が0゜05%で、安定性が優れたパッケー
ジ水晶発振器が、容易に、かつきわめて廉価に入手可能
である。
第2図は本発明を組み込んだチップ200のレイアウト
を示している。内部領域210は配線ベイ212によっ
て分離された周知の論理セル211の列を含んでいる。
ベイ212、及びセル211上の配線層は、セル211
を相互接続し、これらのセルをチップの周辺領域220
の入出力(Ilo)セル221に接続するための個別化
された配線を含んでいる。これらのセルはピン222で
101.113及び114などの信号を受は取るための
周知の受信回路を含んでおり、かつオフ・チップ・ピン
223に現われる出力信号を増幅するためのドライバ回
路を含んでいる。これらの増幅された出力信号は次いで
、線102及び103を通って、他のチップ及び他のシ
ステムで伝わる。
周辺領域220でI10セル221が占めている領域は
、性能検知素子(PS’E)300を含んでいる。この
素子の回路は専用オフ・チップ・ピン224にある線1
22で、PSクロック・パルス信号を受は取る。PSE
はこの信号を使用して、それ自体のチップ200におけ
る回路の速度を決定し、かつこの信号を多数の制御線3
40に示す信号を発生する。PSE300の回路がチッ
プ上の他の回路と同時に作製されるので、すべての工程
変動は同じチップ上の他の回路211及び221と同様
に、288回路に影響を及ぼし、動的な電圧及び温度の
変動はこのチップ上の他のすべての回路と同様に、28
8回路に影響を及ぼす。制御線340はすべての入出力
セル221にオーバーレイし、チップ200上のあらゆ
るオフ・チップ・ドライバと通信を行なう。
第3図は本発明による性能検知素子300の主要装置を
示すものである。PSクロック発生器310は精密な周
波数のPSクロック信号122を使用して、既知のパル
ス間隔を有するパルス信号311を導き、かつ少なくと
も一方がパルス信号311に対して既知の時間関係を有
する1組のストローブ・クロック信号312及び313
を導く。
この実施形態において、信号312は信号311のパル
スの後縁と同じであるが、ただし、必要に応じ、これら
2つの信号の時間関係を互いに異なるものとすることも
できる。さらに、線311はチップ200上の他の回路
から、あるいはシステム100のチップ外からパルス信
号を受は取る何か他の手段であってもよい。同様に、線
312及び313は局所または遠隔のストローブ信号を
受は取る何か他の手段を包含していてもよい。
カスケード装置320は同じチップ上の他の論理回路と
類似した回路のグループ(または単一の回路)である。
したがって、これらの回路の特性は、これらの他の回路
が変動するのと同様に、工程の変動及び作動条件(温度
など)で変動する。
カスケード装置320は線321上に信号を発生するが
、これはチップ回路の速度の変動によって左右される。
記憶装置330は信号321の値をラッチするか、ある
いは格納し、関連する信号を制御手段340、すなわち
ワイヤのバスに出力する。
300などの回路を適切にテストするのは困難である。
ブロック350はテスト回路で、カスケード出力321
Eを受は取るが、これは340′に示すように、チップ
200を回ってからPSEセルに再度進入した場合に制
御バスとなる。PSのクロック入力と、テスト入力35
Bにテスト信号を印加すると、PSEが適正に作動して
いるのであれば、テスト出力359に既知の応答を発生
する。
第4図はPSE300の回路の詳細を示すものである。
3段のカウンタ314は20.48MHzのPSクロッ
ク122を受は取る。(この装置が必要なのは、PSE
に精密な持続時間のパルスが必要だからである。PSク
ロック120の全体的なサイクル時間はきわめて精密な
ものであるが、そのパルス幅ないし衝撃係数は通常、十
分に制御されないものである。)カウンタ314は周知
のグレー・コード・カウンタであり、1個の出力だけが
各クロック・パルスの縁部で変化するものである。3段
の出力314A1B及びCの順序は次のとおりである。
カラン)   01234567 314A:  0 1 1 0 0 1 1 0314
B:  OO111100 314C:  OOOO1111 各ステージは相補出力311A’  B”及びC1も有
している。それ故、ANDゲート315は8つのPSク
ロック愉パルスのサイクルのカラン)#5 (111)
で、線311及び312にパルスを発生し、ANDゲー
ト316はカウント#7(001)で線313にパルス
を発生する。この選択、及びグレー・コードでグリッチ
が発生しないことで、信号312及び313が重なり合
わないことが保証される。
カスケード装置320は一連のインバータ322からな
っている。インバータを選択したのは、これらが論理回
路のファミリーで最も単純で、最も高速なものであり、
したがってチップの回路の速度を測定するのに最も高い
分解能をもたらすからである。最初のインバータ・グル
ープ322Aは、短い遅延をもたらし、かつ線312A
でパルス信号311の極性を逆転する。インバータ・グ
ループ322Bは信号を2回逆転するので、線321B
における極性は321Aにおけるものと同じである。イ
ンバータ・グループ322C−Eはさらに、線321C
−Eに極性保持遅延をもたらす。各グループ322A−
Eのインバータの数は、実際には93.22.3013
6、及び46であるから、線321A−Eにおける遅延
の総量は93.115.145.181、及び227と
なる。
遅延とタップの任意の関数を与えることができる。
本実施例において、インバータ対当りの分解能は、約2
%である。
記憶装置330はパルス信号311がカスケードに入っ
た後の、既知の一定の時間におけるカスケード装置32
0内のそのパルス信号の位置を格納するためのラッチを
含んでいる。ラッチ331はマスタ/スレーブ・タイプ
のもので、このラッチにおいて、クロック人力332に
おけるクロック・パルスの後縁はデータ入力333にお
ける信号の値を格納し、もう一方のクロック入力の後縁
はこの信号の値を出力線335に転送する。出力線33
6は出力335の信号の相補信号を送る。
クロック線312及び313は伝搬遅延を有しているが
、これはカスケード装置320による遅延に比較して小
さいものであるから、ラッチ331A−Eはすべてそれ
ぞれのクロック信号をほぼ同時に受は取る。
チップ200が非常に遅い場合、パルス信号311の前
縁が伝搬するのは、パルスの後縁が線312を通ってラ
ッチ331Aのクロック人力332に到達するときまで
にインバータ322Aを通る経路の一部だけである。こ
の場合、ラッチ33IA−Eはすべて1という値を格納
する。処理が若干速い場合には、前縁は線312の後縁
がラッチ331A−Eのクロック入力に到達するときま
でに、インバータ322Aを完全に伝搬し、切換え線3
21Aを下げる。それ故、処理が徐々に高速になると、
ますます多くのラッチがオフになる。
ラッチの状態は、次のようになる。
速度: 高 −>  −>  −>  −>  低IA
:  1  0  0  0  0  0331B: 
 1  1  0  0  0  0331C:  1
  1  1  0  0  0331D:  1  
1  1  1  0  0331E:  1  1 
 1  1  1  0バス340はラッチの出力を、
一連の制御信号に集めるが、これらは第2図に示すよう
に、チップ200の作動に影響を及ぼす。バス線341
A−Eはそれぞれ、ラッチ331A−Hの真の出力に接
続され、クロック313が格納されている値を、その出
力線に転送した後、ラッチの値を送る。バス線342A
−Eはラッチの相補出力に接続される。制御バス340
は必要に応じ、信号をコーディングしたり、あるいは何
らかの機能によってこれらの信号を変更することができ
る。
第4A図はPSE300のテスト回路350を示すもの
である。300のような回路は、レベル検知走査設計(
LSSD)のような周知の手法を使用して、適正にテス
トすることが困難である。
テスト回路は真及び相補の線が互いに入り込んだ制御バ
ス340のレイアウトを使用している。すなわち、線3
41Aが342Aの隣に置かれ、次いで3418134
1C等の隣に置かれる。このことは隣接する線が、常に
対向するレベルの信号を送ることを確実とする。
比較器351はチップ200を迂回した後の制御バス線
341A’−E’を受は取る。第4A図において、線3
41A−EはPSEセルの右側から出るものであり、線
341A’−E’はセルの底部へ入るものである。線3
41A“−Eoのいずれもが高くない場合に、NORゲ
ートが高くなり、全部が高い場合にのみ、ANDゲート
は高くなる。XORはゲートのいずれかが高い場合に、
線1114に信号を発生するが、両方が高い場合には、
信号を発生しない。比較器352は補足制御線342A
’−E’からの出力に同様な信号を発生する。
バッファ353はPSEカスケード装置320の最終出
力321Eを受は取り、これを直接マルチプレクサない
しスイッチ354の入力の一方に渡す。マルチプレクサ
354の他方の入力は同じ信号であるが、トグル・フリ
ップ・フロップ355によって周波数の半分に分割され
たものとなる。
制御線341Aの状態は、2つの周波数のどちらがマル
チプレクサ354の出力に現われるかを決定する。AN
Dゲート356は装置351.352及び354の出力
を受は取り、これらをオフ・チップ・ピン358に接続
された簡単なドライバ回路357に渡す。
正規の周波数よりもはるかに低い周波数をPSクロック
人力122に印加すると(第4図)、すべての制御線3
41A−Eが低くなり、すべての補足制御線341A”
−E’が高くなることが保証される。すなわち、低いP
Sクロック周波数はPSEに、チップ回路がきわめて高
速であると思わせる。341Aにおける低いレベルは、
出力358に、PSクロックの速度で上下に脈動する信
号をもたらす。他のあらゆる出力はPSE回路における
障害を示す。次いで、正規の周波数よりもはるかに高い
周波数をPSクロック122に印加すると、すべての線
341A−Eを高に、またすべての線342A−Eを低
に切り換えられる。すなわち、これでPSEは、許容範
囲内でのチップ回路の実際の速度にかかわりなく、チッ
プ回路がきわめて遅いものであると思い込む。制御線3
41Aの高レベルは出力ビン358を、PSクロックの
半分の速度で脈動させることになる。他のあらゆる出力
は、障害を示すことになる。この手順は高低両方のスタ
ック障害、及び制御バス340において互いに短絡した
隣接した線をテストし、さらにPSE自体の内部の回路
をテストする。
第5図にはオフ・チップ入出力ドライバ500の主要装
置が示されているが、これらをPSE300によって制
御して、回路速度の変動に対してチップ200のオフ・
チップ・ドライバ(OCD)における電流変化率(di
/dt)を安定させ、同時に規定の切換え速度を維持す
ることができる。
OCDが論理回路211よりもはるかに多くの電流を消
費するので、ドライバを適切に制御すると、チップ全体
のd i / d tが安定する。OCD回路を第2図
のI10セル221のうち任意のものに配置することが
できる。
入力線501は第2図のさまざまな論理セル211から
の信号501A−Cを送り、チップ・ビン223のひと
つに萬出力の出力信号502を発生し、第1図の103
などの配線を通して、システム100の他のチップへ伝
送する。出力501は使用可能信号501Bと使用禁止
信号501Cの両方が高い限り、データ入力501Aに
追随する。それ以外の場合には、出力502は不確定な
レベルで浮動させる。機能ないしプリドライバ回路51
0はこの作動を行なう。補償回路520は第3図の性能
検知素子300からの制御バス340を受は取り、これ
が配置されている特定のチップのパラメータに応じて、
機能回路の性能を調整する。次いで、不確定信号511
が出力回路530を駆動して、ドライバ出力502に高
出力の信号511をもたらす。もうひとつの補償回路5
40は、バス340の性能信号に応じて出力回路530
の性能を調節する。
第1の補償回路520の目的は、回路速度が増加した場
合に、プリドライバまたは機能段510の電圧変化率(
dv/dt)を安定させ、信号511のdv/dtがほ
ぼ一定に維持される、すなわち未補償の信号よりも大幅
に小さな範囲内にあるようにする。第2の補償回路54
0の目的は、回路または処理速度が増加した場合に、出
力段530のd i/d tを安定させ、すなわち増加
しないようにし、最終出力信号502のd f / d
 tがほぼ一定に維持されるようにする。好ましい実施
例の1形態においては、単一の補償回路だけが使用され
ている。杖況によっては、処理または環境の変動に対し
て過剰補償または過小補償を行ない、回路速度が増加し
た場合、ドライバ・パラメータをおそらくは処理、電圧
、及び温度の変化率、あるいは回路速度の何らかのより
複雑な関数で、増加または減少させるのが有利なことも
ある。また、場合によっては、dv/dt及びdi/d
t以外のパラメータを補償するのが、有利なこともある
第6図は相補型金属酸化膜半導体(0MO8)テクノロ
ジのドライバ回路500の例である。Nチャネル電界効
果トランジスタ(NFET)は空の矩形として示されて
いる。Pチャネル電界効果トランジスタ(PFET)は
斜線の引かれた矩形で示されている。小さな正方形はプ
ラスの電源への接続を表わし、三角形は接地接続を表わ
す。ドライバ500は2つの対称的な半部として構成さ
れており、下半分のFETの極性は上半部のものとは逆
になっている。上半分は入力データ信号501Aが高い
場合に、出力502を高<シ、下半分はデータ入力が低
い場合に、出力を低くする。
使用可能入力502Bが高い場合、あるいは使用禁止入
力502Cが低い場合、いずれの半部も導通せず、出力
が高インピーダンス状態で自由に浮動することを可能と
する。
プリドライバ段510において、データ人力501Aは
周知のANDツリー512及び513に直接接続されて
いる。使用可能及び使用禁止入力はツリー512に直接
接続されるが、ツリー513には、インバータ514及
び515を介して接続されている。それ故、使用可能及
び使用禁止の両方が高い場合には、ツリー512の直列
のNFETであるデータ入力の高レベルが線511Tを
導通させ、低くする。データ入力の低レベルはこのツリ
ーの並列なPFETのひとつが導通し、線511Tを高
くすることを可能とする。補足ツIJ −513におい
て、高いデータ入力は並列なNFETのひとつが導通し
、線511Cを低くすることを可能とする。低レベルは
直列なPFETが導通し、これを高くすることを可能と
する。使用可能または使用禁止線のいずれかが低い場合
、ツリーの並列とされたPFETは線511Tを高くす
るが、ツIJ−513の並列とされたNFETは線51
1Cを低くする。
補償回路521は6個のNFET521A−E及びZを
含んでおり、これらは上半分の入力ツリー512と直列
に挿入されており、°互いに並列に接続されている。こ
れらのデバイスはツリー内の他のFETよりもかなり小
さなものであるから、補償回路はツリー全体の性能を効
果的に判定する。
たとえば、ツリーのFETが幅75ミクロン、長さ0.
5ミクロンである場合、補償回路のFETは5ミクロン
×0.5ミクロンとなる。
FET521Aのゲートはプラスの電源に直接接続され
ているので、これは常に導通する。他のFET521A
−Eはそれぞれ、制御バス340のPSE制御線341
A−Eに接続されている。
チップ回路がきわめて高速な場合には、これらの制御線
はすべて0を送る(すなわち、低レベルとなる)。この
状況において、1個の小型FET521ZはNFETの
直列なストリングを絞るので、処理が高速であるか、電
源電圧が高いか、あるいはチップが冷えている場合には
、入力信号501の変化がストリングを接地させたとき
に、このFETのdv/dtがきわめて高くなることは
ない。
チップの回路が若干遅い場合には、PSE300は線3
41Aをオンにし、FET521Aを導通させる。これ
はツリー512に付加的な経路を提供し、他の場合には
遅いdv/dtを補償する。
回路全体の速度がさらに遅いと、さらに多くの制御線が
オンとなり、さらに多くの補償FETを並列に追加して
、線511Tの信号の切換え速度を安定させる。
補償回路は6個のPFET522A−E及びZも含んで
おり、これらは下方の入力ツリー513と直列であり、
また互いに並列となっている。これらのFETもツリー
のFETよりもはるかに小さいものである。PFET5
22Zは常に導通しているが、これはそのゲートが恒久
的に接地されているからである。他のFET522A−
Eのゲートはそれぞれ、制御バス340のPSE制御線
342A−Eに接続されている。それ故、回路全体の速
度が高い場合には、単一の小型FET5222がツリー
513のPFETの直列なストリングを絞るが、全体的
な速度が遅くなった場合には、より多くの補償FET5
22A−Eが制御線342A−Eによって、並列に追加
される。次いで、入力信号501の変化によって、スト
リングが電源に接続されると、線511Cはほぼ一定の
dv/dtで切り換わる。
補償回路520は、これが高くなったとき(電源電圧に
なったとき)、ツリー512のdv/dtを制御せず、
また低くなったとき(接地電圧になったとき)、ツリー
513のものを制御しない。これらの状況において、対
応する出力回路が出力線502との間で切り換える電流
は、ごくわずかであるから、補償は不必要である。実際
には、ドライバが浮動するか、あるいはトライ・ステー
トになった場合に、両方のツリーがきわめて迅速にオフ
となり、FET533がすでに導通を開始しているのに
、FET531がまだオフとなっていない場合、あるい
は逆の場合に、電源から接地へ直接接続する「シュート
・スルー」経路が形成されないようにすることが望まし
い。しかしながら、他の回路テクノロジーの場合には、
両方向で補償を行なうのが望ましいことがある。また、
全補償以外の何らかの機能を提供するのが望ましいこと
もある。たとえば、出力回路530に何の補償も使用し
ない場合、回路速度を下げて、ブリドライバのdv/d
tを増加させると、出力回路502に対しである程度の
d i/d tの安定化がもたらされる。
出力回路530は信号511の電力を上げて、出力50
2をもたらす。データ入力501Aが低い場合、線51
1Tは高くなる。この線がPFET531Z及び531
A−Eのベースに並列に接続されているので、これらは
すべてオフとなり、したがって線532のプラスの電源
電圧の線502との接続が断たれる。データ入力が高い
状態になったとき、線511Tは低くなり、すべての出
力FETをオンとし、出力502をプラスの電源電圧に
引き上げる。しかしながら、FET531Zのみが線5
32の電源電圧に直結されており、他のFET531A
−Eが導通できるのは、第2の補償回路540によって
認められた場合だけである。出力回路530の下半分は
、同じように作動する。データ入力501Aが高い場合
に、線511Cが低くなるので、NFETE533Z及
び53.3A−Eはすべてオフになり、線534の接地
電圧の出力線502との接続が断たれる。データ入力が
低レベルになると、線511Tは高くなり、すべての出
力FETをオンとし、出力502を接地する。この場合
も、FET533Zのみが線534によって直接接地さ
れ、他のFET533A−Eが導通できるのは、第2の
補償回路540によって制御される場合だけである。こ
のようにして、FET531は高いデータ入力に対して
出力502を能動的に高くし、FET533は低いデー
タ入力に対してこの出力を能動的に低くする。使用可能
及び使用禁止入力501B及び501Cのいずれかが低
い場合には、FETのいずれのセットも出力を引き上げ
ない。出力は11532及び線534の両方との接続を
断たれ、高インピーダンス状態で不確定な電圧へ浮動す
る。
出力補償回路540はどれ位の電流が出力回路を通れる
かを調整して、出力回路530がどの程度強く出力を引
き上げるかを決定し、したがって出力のdi/dtを制
限する。また、比較的一定な出力インピーダンスをもた
らすが、これは整合には有利である。チップ全体の回路
がきわめて速い場合には、制御線342A−Eはすべて
、高レベルを送り、補償PFET541A−Eはすべて
オフとなり、かつ単一の出力回路FET531Zのみが
電源電圧532を出力線502に接続するのに使用でき
るが、これは補償FETが出力FETと直列だからであ
る。幅約200ミクロン×長さ0.6ミクロンという出
力FETの大きさは、負荷を出力線502に置くことの
できる容量を切り換えるのに利用できる電流を制限し、
これによって高レベルに切り換えた場合に、出力が反応
することのできる速度、di/dtを制限する。全体的
な回路速度が若干遅い場合には、PSE300は制御線
342Aを下げ、これはFET541Aをオフにし、電
流が出力FET531Aを通って流れることを可能とし
、このFETを出力FET531Zと並列にする。2つ
の直列のFET531A及び541Aが両方とも、幅4
3ミクロンである場合には、電流を5312のみを通る
電流よりも約10%高くする。しかしながら、回路速度
が遅いので、また補償器520が出力FETに印加され
るdv/dtを制限するので、全体的なdi/dtはほ
ぼ同一に維持される。PSE300が制御線をさらに下
げると、より多くの電流が利用できるようになる。しか
しながら、この場合も、PSE300にこれらの線を下
げさせた遅い回路速度はdi/dtを制約して、ドライ
バが線502の出力を高い値1に切り換えたときに、比
較的狭い節回に拘束する。
下半分の補償FET542A−Eは同様な態様で作動す
る。最高の回路速度において、すべての制御線341A
−Eが低レベルなので、出力FET53LZのみが電流
を供給し、出力線502を接地させる。切換え電流の欠
如は、それ以外の場合ニハ高速名FET533Zを低い
di/dtに制限する。この場合も、若干遅い回路速度
はPSE300に、制御線431Aを高くさせ、補償F
ET542AをFET542Zと並列にする。電流ドラ
イブが高くなると、低い回路速度がオフセットされ、出
力d i / d tをほぼ一定の値に安定させる。速
度がさらに遅くなると、さらに多くの補償FETが導通
し、これによってさらに多くのFETを並列にして、低
下する信号が出力502を接地させたときに、切換え電
流を増加させる。補償FETがすべて、同じ特性を存し
ている必要はない。たとえば、FET541A−E及び
541A−Eを徐々に大きくできるので、出力電流を制
御線の本数によって線形よりも急速に増加できる。
あるいは、もっと小さくすることも、または任意の希望
する相対サイズの順序きすることもできる。
第7図は第1図の論理システム100における200な
どのチップのクロック回路の一部700を示すものであ
る。システム100の113及び114などのクロック
線は周知の方法(しばしば手作業)によって配置され、
システム内の異なるチップ200におけるクロック信号
111及び112の到着時間のひずみを最小限とする。
しかしながら、各種のチップ200間の廁部回路速度の
相違は依然として、内部論理回路211におけるクロツ
タ信号の到若を、受は入れられない量だけひずませる。
114などのクロック線はオフ・チップ・ビン222を
介して、I10セル221の周知のレシーバ回路に接続
される。同一のI10セルに配置されているのが好まし
い遅延回路720は、線711にクロック信号を受は取
り、遅延した信号を線721に発生する。第3図の性能
検知素子300からの、あるいは回路の速度が処理の相
違または環境要因によってチップごとに変動するので、
チップ上の回路の速度を検知するための他のタイプの手
段からの制御バス340によって、遅延の量が決定され
る。次いで、731及び733などの複数のバッファを
有する周知のクロック・ツリー730は、補償されたク
ロック信号721を、チップ上の周知のラッチなどの個
々のユーザ回路740に分配する。
第8図は遅延装置720の回路の詳細を示すものである
。入来クロック信号711は遅延素子722B−Eのチ
ェーンに伝搬する。多数のスイッチ723A−EはPS
E300からの制御バス340の制御によって、チェー
ンに沿った数個の点724A−Eのひとつで信号を、1
本の出力線721へ分岐する。
最初のピック・オフ・ポイント724Aはあらゆる遅延
素子よりも前方で生じる。(レシーバ710が出カフ2
1の可変負荷を駆動できる回路を含んでいない場合には
、遅延回路720は最初のビック・オフ・ポイントの前
方に素子を含んでいて、一定の負荷をクロック信号11
4にもたらさなければならない。)スイッチ723Aは
周知の0M08回路であり、左側にある両方の入力が高
い、すなわち論理1のレベルを有している場合に、破線
の枠の頂部の入力から、底部にある出力への導通路をも
たらす。(この回路では、入力と出力は交換可能である
。)制御線342Aが高い場合に、スイッチ728Aは
閉じるが、これはこのスイッチの他の入力が電源電圧へ
の結線によって、常に活動化されているからである。線
342Aが高くなるのは、チップの回路の速度がきわめ
て遅い場合だけである。それ故、入カフ11から出カフ
21へのきわめて小さな遅延は、信号が通る他の回路7
32.740等の遅い速度を補償する。
第2のタップ724Bはクロック信号を0MO8の2イ
ンバータ遅延素子722Bを通すことによって、このク
ロック信号を遅延させる。これは最も簡単で、最も高速
な回路であり、入力信号を変化させない。PSE制御線
342Dが高く、制御線341Eが高い場合にのみ、ス
イッチ723Bはタップ724Bを出力線721に接続
する。
この後者の条件は342Eのその補足信号が低い場合に
、発生するので、723Bがオンになったときに、スイ
ッチ723Aがオフとなる。それ故、若干回路速度が速
いと、少量の遅延がクロック信号に加えられてから、そ
のクロック信号がクロック分配ツリーに到達する。
第3のタップ724Cは2組の二重インバータ722C
を単一の遅延素子722Bに加えることによって、クロ
ック信号を合計3時間単位遅延させる。回路速度がさら
に速くなったときに、スイッチ723Cはこのタップを
出カフ12に接続する。
このことは線342C及び341Dが高くなることによ
って表わされる。この場合も、342Dが低い場合にの
み、線341Dが高くなり、スイッチ723Bをオフに
する。
タップ724D及び724Eも同様に作動する。
遅延722D及び722Eはより多くの遅延素子を含ん
でいるが、これは全体的な回路速度が増加した場合にの
み、これらの素子が信号経路に含まれるので、単一の遅
延素子によってもたらされる効果的な遅延が減少するか
らである。すなわち、多数の回路が各段階で挿入されて
も、信号経路に挿入される実際の遅延をほぼ一定に保持
することができる。もちろん、この構成を改変して、入
カフ11と出カフ21の間の実際の時間遅延の量が一定
でないようにすることができる。実際には、遅延素子内
の回路の数及びタイプを変えるだけで、遅延と回路速度
の任意の関数を容易に得ることができる。
第7図及び第8図は上述したように、第1図の10oの
ような複数チップ・システムにおける、チップごとに異
なる遅延の問題を管理する。単一のチップ上の2つの異
なるクロックの間のひずみの問題も、PSEによって改
善することができる。
第1図、第2図、及び第7図に示すように、他のクロッ
ク信号113も、システム100の各チップに入る。こ
のクロックは通常、クロック114を使用する同一の回
路740によって使用されるが、これらの回路では、2
つのクロック信号が互いに特定の時間関係を有している
ことが必要である。通常、これらは重なり合わないもの
でなければならない。これらが特に高い回路速度で、重
なり合った場合、第7図の740で示すもののような、
周知のマスタ/スレーブ・ラッチがその入力から、その
出力へ間違ったデータを送ることがある。
線113の第2のクロック信号はレシーバ750へのオ
フ・チップ・ビンで受は取られるが、このビンは他のI
10セル221に配置されている。
レシーバ750の構成は、レシーバ710と同一のもの
であってもかまわない。第2のクロック信号を受は取る
単一チップのみを存しているシステムでは、チップ間の
ひずみは問題ではない。この場合、結線751°は性能
に関連した遅延手段の介入なしに、このひずみを直接筒
2のクロック・ツリー760へ送る。第2のクロック・
ツリー770のバッファ771及び773は、線764
を介してチップ回路740のいくつかに、電力が再度与
えられた第2のクロックをもたらす。
はとんどの場合、第2のクロックはシステム100の複
数のチップ200に接続するので、チップ間ひずみがこ
のクロックでも問題となる。これらの場合、線751は
遅延素子760を、レシーバ750とクロック・ツリー
770の間に接続する。遅延回路は回路720と同一も
のものでもかまわない。総サイクル時間をより有効に使
用するために、全体的な回路速度が遅い場合に、第2の
クロックを第1のクロックと重ね合わせても、あるいは
少なくとも重畳状態に近付くようにすることもできる。
したがって、回路760の各段における遅延量を、遅延
回路720の対応する段の遅延よりも若干小さくするこ
とができる。この場合も、遅延回路760は遅延と回路
速度の他の関数を使用することができ、かつ遅延回路7
60で使用する関数を、遅延回路720のものと異なる
ものとしてもよい。
簡単とするため、第7図及び第8図のクロック回路は、
第5図及び第6図のドライバが使用している本数と同じ
、比較的少ない本数の制御線をバス340に使用する。
しかしながら、用途によっては、ドライバのd i/d
 tを安定させなければならないのが、30%程度まで
であったとしても、クロックひずみを数パーセントまで
調整するために、さらに多くの制御線を追加して、複雑
度を若干高めるのに価値があることもある。安定度をこ
のように高めることは、PSEに段を追加するだけで達
成できる。
上述の説明は制御可能な遅延を追加することによるクロ
ック・ツリーの補償を中心としたものであるが、他のタ
イプの回路も、同一のチップ上の回路の実際の速度に応
じて制御可能な遅延を使用することができる。たとえば
、PSEでは、上述のパンク切換えという周知の手法を
追加することで、チップ上にさらに多くのドライバが可
能である。異なるバンクを切り換えることのできる時間
間隔は、720などの遅延素子によって設定できる。他
の例として、ダイナミック・メモリ(DRAM)にアド
レスする回路はしばしば、その各種の入力信号に少量の
遅延を用いている。
第9図は第5図のドライバ回路500の性能を定性的に
示したグラフである。水平軸は任意の装置における、チ
ップ200上の回路の遅延(すなわち、速度の逆数)を
示す。垂直軸はドライバS00が切り換えられたときの
d i/ d t 1すなわち電流の相対速度である。
rNOCOMPJという標識の付いた上の曲線は、回路
速度の許容範囲にわたるdi/dtの広い変動を示して
いる。
di/dtが回路速度の2乗として変動するので、回路
速度で一般に遭遇する50%という変動は、di/dt
を250%増加させる。rcOMPJという標識の付い
た下の曲線は、補償回路520及び540の効果を示し
ている。これらの回路はチップ上の回路の速度が増加し
た場合に、付加的な補償をドライバ回路に切り換えるこ
とによって、速度の全許容範囲にわたってdi/dtの
総変動を30%以下に保持することができる。30%と
いう変動はほとんどの場合に、受は入れられるものであ
る。さらに制御線を制御バス340に追加することによ
って、厳しい制御を達成できる。また、00M2曲線の
全体的な包絡線は第9図において水平であるが、上向き
、下向き、あるいは特定の目的に望ましい何か他の関数
に合わせたものとすることができる。
第10図は遅延モードの問題を軽減するための、あるチ
ップから他のチップへの遅延に対する単一クロックC1
の補償を示すものである。この場合も、水平軸は任意の
装置における回路の全体的な遅延(速度の逆数)のもの
である。垂直軸は入力114での受信と、第7図のラッ
チ740への送り出しの間のナノ秒で測定したクロック
・ツリー遅延である。C1という標識の付いた曲線は、
低い総合遅延(高回路速度)における2ナノ秒から、高
い総合遅延(低回路速度)における8ナノ秒までの、4
00%というクロック・ツリーの総変動を示している。
これはシステム100の総クロック・サイクルで、6ナ
ノ秒を無駄にする。合計50ナノ秒であれば、システム
内の回路速度の相違に適合するためだけに、10%を超
える無駄が生じる。COMPという標識が付いている曲
線は、遅延装置?20によってクロック・ツリーに付加
された遅延を表わしている。垂直部分はPSE300が
制御バス340を切り換えて、活動遅延回路の数を減ら
した部分である。曲線01′は00M2曲線の遅延を、
補償されていないクロックCIに加えることによって生
じたものである。補償されたクロック遅延CI’は、8
ナノ秒と10ナノ秒の間で変動するが、これはわずか2
0%の変動である。この変動が無駄にするのは、50ナ
ノ秒のサイクル時間のうち2ナノ秒、すなわち4%にす
ぎない。必要に応じ、バス340に6本以上の制御線を
使用すると、無駄となるサイクル時間をさらに削減でき
る。
第11図は単一のチップ内のクロック113と114の
間のひずみを示すもので、補償されたもの、補償のない
ものの両方が示されている。軸は第10図のものと同じ
であり、曲線C1とC1゜が第11図にも示されている
早期モードの問題は、C1の後縁とC2の前縁の間の時
間差である曲線C1−02で表わされている。これらの
2つの信号は互いに、回路速度全体の全変動にわたって
充分に追随するものであるが、第7図のクロック・ツリ
ー730及び770による差動遅延は、重畳を生じるこ
とがあるが、この例では、C1−C2において1ナノ秒
という比較的一定な重畳である。さらに、わずかなミス
トラッキングでも、高回路速度では低回路速度よりも多
くの重畳をもたらす。この重畳は高回路速度では受は入
れられないものであるが、低回路速度ではチップ回路間
の遅延を増加させることによってより容易に受は入れら
れるものである。C1のクロツタのみを補償する(すな
わち、第7図の遅延760をバイパスするように結線7
51°を使用する)と、重畳を完全に除去し、高速にお
いて最大の効果を得ることができ、これはきわめて望ま
しいものである。曲線C1°−C2はC1のみの補償が
、高速では7ナノ秒、低速では2ナノ秒に低下する分離
(マイナスの重畳)を生じることを示している。
マルチチップ・システムでは、C1及びC2の両方をチ
ップ間(遅延モード)のひずみで補償しなければならな
い。このような補償は異なる割合で2つの信号を補償す
ることによって、早期モードの問題をさらに軽減する。
破線の曲線C2“は入力113からラッチ740への生
の02信号における補償回路760(第7図)の補償回
路の効果を示している。この場合、2つの別々に補償さ
れたクロックを差し引いた場合、曲線C1°−C2′は
速度の範囲のほとんどにおいて、重畳が生じないことを
示している。さらに1.補償を調整し、重畳が生じる場
合、これが有害でない速度範囲の低速端部で生じるよう
にする。実際には、これはシステム全体にとって有利な
ものである。クロックの分離は、クロック・サイクル全
体において無駄になった時間である。その唯一の目的は
データ信号が、1サイクル早(ラッチ740を通って伝
搬しないことを保証することである。回路700を低速
度における少量の重畳を認めるように設計できるので、
高速度におけるクロックの分離が減少され、パラメータ
空間のこの領域における総サイクル時間の無駄が少なく
なる。
F1発明の効果 上述のように、本発明は集積回路チップ上の回路の性能
を検知する簡単で、廉価な回路を提供する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の環境とすることのできる多重論理チ
ップのシステムの図である。 第2図は、本発明を実施できる集積回路チップを示す図
である。 第3図は、本発明にしたがって改善された性能検知素子
(PSE)の高レベル・ブロック線図である。 第4図は、第3図のPSEの詳細な回路図である。 第4A図は、第4図のPSEとともに使用できるテスト
回路の回路図である。 第5図は、本発明によるオン・チップ性能検知を使用す
るドライバ回路のブロック線図である。 第6図は、第5図のドライバの回路図である。 第7図は、チップ上のクロック・ツリー回路を補償する
ためのオン・チップ性能検知の使い方を示す図である。 第8図は、第7図の遅延素子の回路図である。 第9図は、オン・チップ性能検知によるドライバ回路の
補償を示すグラフである。 第10図は、本発明によるクロック・ツリーの遅延補償
を示すグラフである。 第11図は、多重クロック・ツリーの遅延補償を示す図
である。 110.120・・・・クロック発生器、200・・・
・チップ、211・・・・論理セル、212・・・・配
線ペイ、221・・・・入出力セル、300・・・・性
能検知素子(PSE)、310・・・・PSクロック発
生器、314・・・・カウンタ、315.318.35
6・・・・ANDゲート、320・・・・カスケード装
置、322・・・・インバータ、330・・・・記憶装
置、331・・・・ラッチ、340・・・・制御手段、
350・・・・テスト回路、351・・・・比較器、3
53,731.733.771773・・・・バッファ
、354・・・・マルチプレクサ、355・・・・トグ
ル・フリップ・フロップ、357・・・・ドライバ回路
、500・・・・オフ・チップ入出力ドライバ、512
.513・・・・ANDツU−520,540・・・・
補償回路、530・・・・出力回路、710.750・
・・・レシーバ、720・・・・遅延回路、722B−
E・・・・遅延素子、723A−E・・・・スイッチ、
730・・・・クロック・ツリー、740・・・・ユー
ザ回路。 1gl −小 回路遅延 大− M9図 手続補正書(刀剣 特許庁長官 吉 Ill  文 毅 殿1、事件の表示 平成1年 特許願 第155982号 2、発Illの名称 集積回路チップとその動作速度検出方法3、補正をする
者 事件との関係  特許出願人 住所 アメリカ合衆国+0504、ニューヨーク州アー
モンク(番地なし) 名称 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コ
ーポレーション 4、イt  理  人 6、補正の対象 明細書の図面の簡単な説明の欄 7、補正の内容 明細書の第52ページ第5行の「第4A図は、」から同
ページ第6行の「回路図である。」までの記載を削除す
る。 5、補正命令の日付 平成 2年 2月 27日

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)同一のチップ上の他の回路の速度を検出するため
    の性能感知回路をもつ集積回路チップにおいて、 (a)既知の間隔をもつパルス信号を受信するための手
    段と、 (b)上記パルス信号と既知の時間的関係をもつストロ
    ーブ・クロック信号を受信するための手段と、 (c)複数のタップをもち、上記パルス信号に応答する
    回路素子のカスケード配列体と、 (d)上記複数のタップに接続され、上記ストローブ・
    クロック信号に応答して、上記ストローブ信号の時点で
    の上記カスケード中の上記パルス信号の位置を表示する
    制御信号を記憶するための記憶手段と、 (e)上記制御信号を、上記同一のチップ上の他の回路
    に伝送するための制御手段とを具備する、集積回路チッ
    プ。
  2. (2)少なくとも1つのクロック信号を発生するための
    クロック信号発生器と、複数の集積回路チップと、該ク
    ロック信号を該複数の集積回路チップに分配するための
    手段をもつ電子的システムにおいて、 (a)同一のチップ上の他の回路の動作速度を検出し、
    該速度を表示する制御信号を発生するための性能感知回
    路と、 (b)同一の集積回路チップに設けられた複数の機能的
    回路からなる回路網と、 (c)上記チップ上に上記クロック信号を受信するため
    の受信手段と、 (d)上記受信手段に接続され、上記制御信号のさまざ
    まな状態に応答して上記クロック信号を選択的に遅延さ
    せるための遅延手段と、 (e)上記遅延手段に接続され、上記複数の集積回路チ
    ップのうちの1つ上の上記複数の機能的回路のうちの複
    数のものに上記クロック信号を分配するためのバッファ
    手段とを具備する、 電子的システム。
  3. (3) (a)同一のチップ上の他の回路の動作速度を検出し、
    該速度を表示する制御信号を発生するための性能感知回
    路と、 (b)入力信号を受信するための受信手段と、(c)上
    記受信手段に接続され、上記入力信号を操作して出力信
    号を発生するための機能手段と、(d)上記受信手段と
    上記機能手段の間に接続され、上記受信手段と上記機能
    手段の間の上記入力信号の遅延と、上記動作速度との間
    に予定の関係を達成するように、上記制御信号に応答し
    て上記入力信号を遅延させるためのバッファ手段とを具
    備する、 集積回路。
  4. (4)集積回路チップ上の回路の動作速度を検出するた
    めの方法において、 (a)既知の時間間隔によって隔てられた第1及び第2
    の特徴をもつパルス信号を発生する段階と、(b)上記
    パルス信号の少なくとも1つの特徴に対して予定の時間
    的関係をもつストローブ信号を発生する段階と、 (c)上記パルス信号を、上記チップ上の回路素子のカ
    スケード配列体を通過させる段階と、(d)上記ストロ
    ーブ信号によって決定された予定の時点で、上記カスケ
    ード配列体の個々の回路素子の状態を検出する段階と、 (e)上記個々の回路素子の状態から、上記チップ上の
    回路の動作速度を表示する制御信号を発生する段階を有
    する、 集積回路チップの動作速度決定方法。
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