JPH02283921A - 遠心クラッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明の主題は自動車ドアロックの使用を阻止するため
のアクチエータの遠心クラッチである。

さらに詳細には、このクラッチは、電気モータと、阻止
部材の制御スリーブがそれに装着されたねじを駆動する
ための歯車列との間に、挿入されるようになっている型
式のものである。このクラッチは少なくとも１つの錘を
具備し、この錘は、モータの出力シャフトに締結された
ハブの中に半径方向に配設され、かつ離脱した休止位置
に向って復帰するための弾性部材の作用を受け、また係
合位置へシャフトの回転に伴って駆動されることが可能
であり、この係合位置でこの錘はハブから突出しかつシ
ャフトのトルクを歯車列に伝達する手段と係合するもの
である。

［従来の技術］ 本出願人の名前の１９８６年２月２０日付のフランス特
許第８６．０２３２３号と１９８７年１２月１４日付の
その第１の追加特許第８７．１７４２３号とは、この型
の遠心クラッチを記載している。この追加特許において
、１つ又は複数の遠心錘と歯車列との間でトルクを伝達
する手段は、錘を収容しかつ歯車列の駆動ピニオンが設
けられたベル形状のハウジングの内壁に摩擦をもって当
接するよう圧縮されるスプリングを具備している。この
スプリングはその両端に、その係合位置にある時錘と相
互に作用することのできる係合クラッチが取付けられて
いる。

〔発明が解決しようとする課題］ 本発明の目的はこのクラッチの構造を簡単化し、また同
時にその利点を維持することである。

（課題を解決するための手段〕 本発明によれば、前記伝達手段は、ハブを越える出力シ
ャフトの端部に対し同軸で駆動ピニオンが設けられた支
持体上に摩擦をもって当接するよう装着された弾性リン
グを具備し、このリングは、相互に向かい合いかつ錘と
半径方向に対向する２つの端部分を有し、それにより錘
が十分の遠心力に伴ってそこに押圧された時これら端部
分に当接し、そのため前記リングが支持体とそのピニオ
ンとを回転駆動することができるようにしている。

本発明の１つの実施態様によれば、リングの支持体はそ
れをピニオンに固定する手段が設けられた横断カバーを
具備し、リングを受け入れる溝がピニオンとこのカバー
との間に区画形成され、この溝が、シャフトと、この溝
を越えて軸方向に延在しかつ錘と対向するリングの２つ
の端部分とに対し、同軸となっている。

本発明のその他の特徴と利点とは、限定されない実例と
してその一実施態様を図示する添付図面を参照した以下
の記載から明らかとなるであろう。

［実施例］ 第１図に示されるアクチエータは自動車のドアのロック
（図示しない）の使用を電気的に阻止できるようになっ
ている。

これは、歯車列５の第１の要素を形成する端部ピニオン
４が設けられた遠心クラッチ３を軸方向にまっすぐに通
過する軸線ＸＸの駆動出力シャフト２が設けられた、電
気モータｌを具備している。

歯車列５の最後のピニオン６はねじ７に締結され、この
ねじ７上にはスリーブ８が装着されこのスリーブ８はね
じ７の回転に伴って並進運動するよう駆動され、それに
よりケース９の中にその全てが収容されているロック（
錠）の阻止部材（図示しない）を作動するようにしてい
る。

第２図ないし第５図に示される遠心クラッチ３は２つの
錘１１を具備し、この２つの錘１１は好ましくは円筒状
部材によって形成され、かつこれを通過する出力シャフ
ト２に締結されたハブ１２の中に相互に直径方向に対向
して配置されている。

ハブ１２内部のインサート１８は錘１１とモータ１との
間に挿入されている。各錘１１はその対応する錘１１を
取巻くらせん復帰スプリング２１の作用を受ける。各ス
プリング２１は、一方において錘１１が休止している時
錘１１に固定されかつシャフト２に当接するワッシャｌ
ｌａの周縁と、他方においてハブ１２の内側に配置され
た環状肩部２０との間で圧縮されている。

このスプリング２１はワッシャ１ｌａ（第２図）により
錘１１をシャフト２上の休止位置に向って弾性的に押圧
する。この係合がはずれた位置から、錘１１は遠心力が
十分である時半径方向に離間するよう動くことができる
。

ハブ１２は２つの実質的に軸方向の分技部１３と１４を
有し、これら分技部はシャフト２にほぼ平行で錘１１を
取巻き、これら錘のために軸方向のタブ（つまみ）１６
ａが設けられたカバー（覆い）１６により閉じられた収
容部１５を区画形成し、カバーの端部１６ｂがハブ１２
（第５図）の表面上の切り込みに弾性的に嵌まることが
できる。

クラッチ３はシャフト２のトルクをピニオン４に伝達す
る手段を有し、この手段は、ノ１ブ１２を越える出力シ
ャフト２の端部に対し同軸の支持体上に摩擦をもって当
接するよう取付けられた弾性リング２６を具備している
。このリング２６は相互に向き合いかつ錘１１と半径方
向に対向する２つの軸方向端部分２６ａを有する。

リング２６の支持体は横断カバー２７を具備し、このカ
バー２７はこれをピニオン４に、さらに詳細には構造体
２日に固定する手段が設けられ、この構造体２８はピニ
オン４の内側に配置されシャフト２に対し同軸でありそ
の周縁にピニオン４の歯が形成されている。リング２６
を受け入れるための溝３０がカバー２７と構造体２日と
の間に区画形成され、この溝３０はシャフト２とリング
２６の軸方向に突出する端部分２６ａとに対し同軸であ
る。

カバー２７はこれを構造体２８とピニオン４とに固定す
る手段を有している。図示の例ではこの手段は軸方向の
アーム２９からなり、その端部２９ａはシャフト２が通
過する構造体２８の半径方向肩部３１上に弾性的に取外
し自在に嵌まることができる。

リング２６は図示のように３つの点３２．３３．３４で
、又はその特別な形状によりこれよりも多くの点でもし
くはその全表面にわたって、溝３０の底に当接すること
ができる。

シャフト２を支持するための軸受１９はピニオン４を超
えてシャフト２に締結されている。

このクラッチの作動は次のとおりである。

シャフト２が十分な速度で回転する時は、錘１１はスプ
リング２１の復帰力に抗して相互から半径方向に離間す
るよう動く。したがってこれら錘の一方がリング２６の
端部分２６ａに当接するようになり、これに対し他方の
錘はワッシャｌｌａと肩部２０との間のスプリング２１
の圧縮に伴ってシャフト２からある距離をもって保持さ
れる。スプリング２６はそれから摩擦によりカバー２７
とピニオン４とを駆動する。

リング２６は例えば円形又は正方形断面とすることがで
きる。カバー２７はその取付は中にスプリング２６の弾
性限界を超過するのを避けることができるようにするス
プリング２６の取付けを容易にする。ピニオン４の内側
構造体２８上への軸方向アーム２９の嵌め込みは、カバ
ー２７によって溝３０を閉じそれにより弾性リング２６
を所定位置に保持することができるようにする。

３つの当接点３３．３４を有するリング２６の嵌め込み
は２つの利点、すなわちリング２６の支持体２８への取
付けをより容易にすることと、リングの満３０への余分
の接触がないこととの２つの利点を有している。

アクチエータがその走行を終了した時は、被駆動部材、
例えば自動車のドアの窓ガラスにこれが突き当るように
なった瞬間に、運動部分の慣性に伴って適当なトルクが
生じ、また構造体２８とカバー２７とに対する弾性リン
グ２６の摺動作用が起きる。この摺動作用の利点は、こ
れが、相互に衝き当たる部材の減衰が原因となって起き
るはね返りを減少させそして騒音の源である不都合な離
脱をなくすということである。

弾性リング２６によって形成されるトルク制限スプリン
グのもう１つの利点は、アクチエータの機構とクラッチ
自体とにおける応力を減少させることができ、このため
ただ１つの錘１１を必要とするだけであるということで
ある。

しかし、２つの対称の錘１１の存在は錘の担体を直径方
向で平衡させる。

本発明のクラッチの構造は上述の特許及び追加特許に記
載されている公知のクラッチと比べて著しく簡単化され
ている。

リング２６とその端部２６ａとの形状は、これら端部２
６ａが錘と一致して相互に作用することができ、支持体
２７　、２８とピニオンとをモータの２つの回転方向の
いずれにも駆動させるということが理解される。クラッ
チはしたがってモータの２つの回転方向で作動すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が言及する型とすることができるクラッ
チが設けられた、自動車ドアロックの使用を阻止するた
めのアクチエータの斜面図、第２図は第１図のアクチエ
ータを備えることのできる本発明の遠心クラッチの一実
施態様の軸方向断面図、 第３図は第２図の３−３線による断面図、第４図は第２
図の４−４線による断面図、第５図は一部を平面図でま
た一部を第２図の平面に直角な平面の軸方向断面で示す
第２図ないし第４図のアクチエータの図である。 ｌ・・・電気モータ、　　２・・・駆動出力シャフト、
３・・・遠心クラッチ、　　４・・・端部ピニオン、５
・・・歯車列、　　　　１１・・・錘、１２・・・ハブ
、　　　　　２１・・・復帰スプリング、２６・・・リ
ング、　　　　２７・・・横断カバー２８・・・構造体
、　　　２９・・・アーム、３０・・・溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、電気モータ（１）と阻止部材を駆動する歯車列（５
   ）との間に挿入されるようになっている、自動車のドア
   ロックの使用を阻止するアクチエータのための遠心クラ
   ッチ（３）であって、モータ（１）の出力シャフト（２
   ）に締結されたハブ（１２）の中に半径方向に配設され
   かつ離脱した休止位置に向って復帰するための弾性部材
   （２１）の作用を受けまたシャフト（２）の回転に伴っ
   て係合位置に駆動されることの可能な、少なくとも１つ
   の錘（１１）を具備し、この係合位置でこの錘がハブか
   ら突出してシャフト（２）のトルクを歯車列に伝達する
   手段と係合する遠心クラッチにおいて、前記伝達手段が
   、ハブを越える出力シャフト（２）に対し同軸でかつ駆
   動ピニオン（４）が設けられた支持体（２７、２８）上
   に摩擦をもって当接するよう取付けられた弾性リング（
   ２６）を具備し、このリング（２６）は、相互に向かい
   合いかつ錘（１１）と半径方向に対向する２つの端部分
   （２６ａ）を有し、それにより錘が十分な遠心力に伴っ
   てそこに押圧された時これら端部分に当接することがで
   き、これら端部分の形状は、リング（２６）が支持体（
   ２７、２８）とそのピニオン（４、２８）をモータの２
   つの回転方向のいずれにも回転駆動することができるよ
   うな形状とされていることを特徴とする遠心クラッチ。 ２、リングの支持体が、ピニオン（４、２８）にそれを
   固定する手段が設けられた横断カバー（２７）を具備し
   、リング（２６）を受け入れる溝（３０）がピニオン（
   ４、２８）とカバー（２７）との間に区画形成され、こ
   の溝が、シャフト（２）と、溝（３０）を越えて軸方向
   に延在しかつ錘（１１）と対向するリング（２６）の２
   つの端部分（２６ａ）とに対し同軸となっていることを
   特徴とする請求項１に記載のクラッチ。 ３、固定手段が軸方向のアーム（２９）を具備し、その
   両端（２９ａ）がピニオン（４、２８）の内側構造（２
   ８）上に弾性的にまた取外し自在に嵌まることができる
   ことを特徴とする請求項２に記載のクラッチ。 ４、リング（２６）が、溝（３０）の全表面にわたって
   又はその３つの点（３３、３４）で、摩擦をもって当接
   するような形状に作られていることを特徴とする請求項
   ２及び３のいずれかに記載のクラッチ。