JPH02282629A - 空気調和装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は室内壁面等に据え付けられる暖房・冷房用の空
気調和装置に関するものである。

従来の技術 従来、室内壁面に据え付けられる空気調和装置としては
例えば第３図に示すように、室内空気を空気調和装置の
本体前方より吸い込み、熱交換された空気を本体下方よ
り送り出していた。

この空気調和装置においては、送風機を１つしか設置し
ておらず、送風量の調整は、送風機の回転速度の変化だ
けによるものとなっていた。

発明が解決しようとする課題 しかし、このような空気調和装置においては、送風量を
増やす場合には、送風機の回転速度を極力高めなければ
所望の送風量を得ることができず、また回転速度を高め
ることによって、騒音を発するという欠点を持っていた
。もちろん、送風機の径を大きくすれば回転数を上げず
に送風量を増加できるが、空気調和装置が厚くなってし
まうのである。

また、熱交換された空気が、空気調和装置の本体下方よ
り吹出されるために、常時、人体に直接かかり、快適性
、あるいは健康上よくない影響があった。

さらに、壁面方向への吹出しが無いために、壁面の温度
の変化が小さく、壁面からの輻射による空気調和が困難
で快適性が十分得られない等の欠点があった。

このように従来の空気調和装置には、まだまだ改善の余
地があり、吹出制御は最適ではなかった。

本発明は上述の問題に鑑み発明されたものであって、快
適な空調が行える空気調和装置を提供することを目的と
するものである。

課題を解決するための手段 上記の目的を達成するため本発明は、熱交換器の吐出口
に連通ずるとともに、前記熱交換器の左右両側に各々左
吹出口、右吹出口を有する空気通路を設け、かつこの空
気通路内の、前記左吹出口と前記右吹出口の近傍に各々
左送風機、右送風機を設置し、さらに前記左吹出口及び
前記右吹出口に、風向制御が可能な各々左風向制御部、
右風向制御部を設けたことを特徴とする。

作　　　用 本発明の構成による作用は次の通りである。

吹出風量を制御する際、２つの送風機の回転数を変化さ
せるが、送風機が２つあるので、回転数を極端に上昇さ
せることなく、或は送風機の径を大きくすることなく、
容易に十分な送風を得ることができる。従って、低回転
数により低騒音化が実現でき、しかも、薄型の空気調和
装置が構成できる。

そして、吹出口が空気調和装置本体の左右にそれぞれ位
置しており、またこれら左右の吹出口にそれぞれ取り付
けた風向制御部により空気調和装置本体の左右において
任意に風向を制御できるので、居住空間の左右の壁に向
けて送風を行うことが非常に容易に実現できる。その結
果、特に居住空間の空気温度を所定の値にまで制御した
後の定常運転時には、左右に吹出される風により壁温度
も所定値付近にまで設定することができ、壁輻射を十分
に利用した快適な空調が実現できるのである。特に人体
への直接送風は、冷房運転開始時や入室直後等には効果
があるが、定常的な空調時においては気流を感じさせる
。部屋周囲の壁、あるいは内装材からの輻射は、快適性
、さらに健康面からも非常に優れた空調手段となるので
ある。

実施例 次に、本発明の一実施例における空気調和装置を添付図
面に基づいて説明する。

第１図（ａ）は同装置の図であり、一部断面により内部
構成を示している。また、第１図（ｂ）は第１図（ａ）
のＸ−Ｘ断面図である。

１は装置本体で、２は装置本体１の前面パネル３の内面
に近接して設置された熱交換器である。

熱交換器２は管４を有しており、冷水、温水あるいは蒸
気が流れることができるようになっている。

後ケーシング５は熱交換器２の背面側に設けられた吐出
口６の中央付近から左右に設けられ、左吹出ロアへ至る
空気通路８と、右吹出口９へ至る空気通路８を形成して
いる。装置本体１の前面／（ネル３には、熱交換器２に
対面した位置に吸込口１０を設け、吸込口１０にはフィ
ルタ１１を取り付けである。各空気通路８に設置された
左送風機１２、右送風機１３により、室内の空気はフィ
ルり１１により除塵されて吸込口１０を通って熱交換器
２により所定の温度になって左右の空気通路８を経て左
吹出ロア、右吹出口９から再び室内へ送風される。

１４．１５はそれぞれ吹出空気の方向を制御するための
左風向制御翼列、右風向制御翼列である。

このような構成の具体的な効果・動作を、第２図（ａ）
（ｂ）に基づいて説明する。

装置本体１には２個の送風機１２．１３が搭載されてい
るため、送風機が１個である従来例に比べて風量を増加
でき、しかも送風機１２．１３の回転数を上げる必要は
ない。換言すれば、必要な風量が同じであるならば、回
転数を低減できるため騒音も低くできるといった効果も
ある。さらに、送風機１２．１３の径も小さくでき、装
置本体１を薄型に構成することが可能となる。

そして、第２図（ａ）に示したように、入室直後の人体
への直接送風のみならず、定常空調時では、同図（ｂ）
に示すように、壁からの輻射も利用した快適な空調が可
能である。一般に、暖房時には体に直接向けられた温風
はかなり不快感を与えるケースが多い。一方、冷房に関
しては空調開始時、或は入室直後は強い冷風は快適であ
る場合が多いが、定常冷房時、或は就寝時等には直接冷
風は人体に不快感のみならず、健康上の悪影響を与える
。

さらに、室内空気の流れの温度調節のみによる空調では
室内の居住空間全域に渡って十分な快適性を得ることは
非常に困難である。そこで、第２図（ｂ）のように、装
置本体１からの送風は適宜人体への直接送風を避け、実
線矢印のように左右の壁へ向ける。その結果、部屋の側
壁や内装材の温度も設定値に近づけることができ、破線
矢印のように輻射を利用して、快適空間を部屋全体に広
げることができるのである。

ここで、上述のように空調開始時、或は入室直後の冷房
時には、第２図（ａ）に示すように、吹出方向を人体に
直接向くように左風向制御翼列１４と右風向制御翼列１
５を時間的に、或は予測・センシングされた室内状況と
リンクしながら逐次可変制御させることも効果的である
。その後、暖房運転の定常時には、左右の風向制御翼列
１４．１５により送風の主方向を熱交換器２の各々左側
下方向、右側下方向に設定し、一方、冷房運転時には、
各々左側上方向、右側上方向に設定することによって、
空調開始時から継続的に非常に快適な空間を保つことが
できるのである。

なお、第２図（ａ）（ｂ）に示す例では部屋の壁中央上
方に装置本体１を設けたが、側壁と側壁とのりよう、つ
まり部屋の隅に設けても十分同じ効果が得られる。ここ
で、本実施例では装置本体１内部の左右両側に縦長の送
風機１２．１３を用いているので、装置本体１の横幅を
細く、つまり、さらに縦長形状に構成することが非常に
容易である。従って、空調効果を低減させることなく設
置スペースにマツチングした縦長形状の空気調和装置を
提供できるのである。

なお、後ケーシング５の左吹出ロア、右吹出口９に位置
する両側の部分を可動翼として形成することにより本発
明の風向制御部をそれぞれ構成すれば、上記実施例の風
向制御翼列１４．１５とほぼ同様に、十分快適な空間を
実現できる空気調和装置を提供できるのである。

発明の効果 本発明によれば、本体左右の２つの送風機により、回転
数は小さくても十分な風量が得られ、このことにより低
騒音化が図られる。さらに、送風機の径を小さくするこ
とも可能であるので、空気調和装置本体の薄型化も可能
で、また設置スペースにマツチングした縦長形状の空気
調和装置を提供する。

さらに、定常空調時等には人体への直接送風を避けた風
向制御により、左右両側に向けての吹出しによる側壁か
らの輻射を利用して、室内全域に渡って快適空間を実現
することができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明の一実施例における空気調和装置
の一部を切欠いて示す正面図、第１図（ｂ）は第１図（
ａ）のＸ−Ｘ断面図、第２図（ａ　）（ｂ　）は同装置
を室内で動作させたときの斜視図、第３図は従来例の空
気調和装置の外観斜視図である。 ２１１．熱交換器、６００．吐出口、７１１．左吹出口
、８９９．空気通路、９１．、右吹出口、１２．、、左
送風機、１３゜８．右送風機、１４　、、、左風向制御
翼列、１５３１．右風向制御翼列。 代理人の氏名　弁理士　粟野重孝　はが１名？・−幌交
禮爪 １２〜・−友迭凰機 １３−・−右透凰機 ！・−袋１本１本

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱交換器の吐出口に連通するとともに、前記熱交
   換器の左右両側に各々左吹出口、右吹出口を有する空気
   通路を設け、かつこの空気通路内の、前記左吹出口と前
   記右吹出口の近傍に各々左送風機、右送風機を設置し、
   さらに前記左吹出口及び前記右吹出口に、風向制御が可
   能な各々左風向制御部、右風向制御部を設けたことを特
   徴とする空気調和装置。
2. （２）定常運転時において、左風向制御部および右風向
   制御部により送風の主方向を熱交換器の各々左側、右側
   に設定するように構成した請求項１記載の空気調和装置
   。