JPH0228215A - ポリアミドイミドエラストマー - Google Patents

ポリアミドイミドエラストマー

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JPH0228215A
JPH0228215A JP63176569A JP17656988A JPH0228215A JP H0228215 A JPH0228215 A JP H0228215A JP 63176569 A JP63176569 A JP 63176569A JP 17656988 A JP17656988 A JP 17656988A JP H0228215 A JPH0228215 A JP H0228215A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、凌れた耐熱性、力学的性質を有すると共に低
温特性、耐油性においても優れた性能を有するポリアミ
トイばドエラストマー及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
める裡のホスホレン化合物を触媒として用いることによ
り、有機イソシアネートと有機カルボン酸及び有機カル
ボン酸無水物からなる群から選択される成分との反応に
より、ポリアミド、ポリイミド又はポリアミド−イミド
樹脂を形成させることが提案されている(例えば米国特
許第4,156,065号、米国特許第4,078,4
81号)。この反応を利用し、高分子ジカルボン酸及び
芳香族ジインシアナートよりハードセグメントに芳香環
を含む射出成形加能なポリエステルポリアミドエラスト
マーが米国特許第4,129,715号によシ提案され
た。該ポリエステルポリアミドエラストマーは耐熱性、
耐油性及び低温特性が優れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のポリエステルポリアミド共重合体は以上のような
優れた性能を有する反面、ポリウレタンニジストマーに
比べ力学的性能に劣る。
本発明の目的は従来のポリエステルポリアミド共重合体
の本来有する耐熱性、耐油性、低温特性等の優れた性質
を損うことなくポリウレタンエラストマーに匹敵する力
学的性能を有するポリアミドイミドエラストマーを提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意検討した
結果、ポリエステルポリアミド共重合体における高融点
・・−ドセグメントを形成する炭素数4〜18のジカル
ボン酸の一部又は全部を特定構造のジイミドジカルボン
酸で代替することによシ、驚くべきことにポリウレタン
ニジストマー ト同程度あるいはそれ以上の力学的性能
を有するポリアミドイミドエラストマーが得られること
を見出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第1の態様は、 実質的に下記の構造単位(1)、(If)及び必要によ
シ(III)からなり、 単位(I)は3乃至49モル饅、単位(II)と単位(
1)の和は1乃至47モルチ、単位(II)と単位(2
)のモル比は20/80乃至10010(Oを含む)で
存在し、数平均分子量が5,000以上であるポリアミ
 トイミドエラストマー であり、第2の態様は、 (a)  一種以上の分子量500〜10,000の高
分子ジカルボン酸 (′b)一種以上の有機ジインシアナート(C)  下
記の一般式(IV)で示されるジイミドジカルボン酸お
よび (d)  炭素数4乃至18のジカルボン酸を(C)と
(d)のモル比(C)/(d)を20/80乃至100
10として反応させることを特徴とするポリアミドイミ
ドエラストマーの製造方法である。
(式(1)中2は2価の炭化水素残基)本発明において
用いられる高分子ジカルボン酸は本発明のポリアミドイ
ミドエラストマーのソフトセグメントを構成するもので
ある。本発明でいう「高分子ジカルボン酸」とは両末端
にカルボキシル基を有する重合体を意味するものである
高分子ジカルボン酸としては、例えば両末端にカルボキ
シル基を有するポリエステル、ポリカーボネート、ポリ
エーテル、ポリエーテルポリエステル、ポリエステルポ
リカーボネート等種々の重合体を単独又は混合して使用
することが可能である0 これらの高分子ジカルボン酸は例えばジカルボン酸の過
剰量(その量は所望の最終分子量によって決まる。)を
低分子ジオールまたは重合体状ジオールと反応させるこ
とにより得られる。
高分子ジカルボン酸を得る際、上記の低分子ジオールや
重合体状ジオールと反応させるために過剰に使用される
ジカルボン酸としては、例えばコハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セパテン酸、
1.10−デカンジカルボン酸等の炭素数4〜18の脂
肪族ジカルボン酸や、テレフタル酸、イソフタル酸、フ
タル酸、ナフタレンジカルボン酸等の炭素数8〜18の
芳香族ジカルボン酸が挙げられる。これらのジカルボン
酸は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いて
もよい。
低分子ジオールとしては、例えばエチレングリコール、
プロピレングリコール、1.4−ブタンジオール、1.
3−7’チレングリコール、2−メチル−13−7’ロ
パンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−
1,5−ベンタンジオール、1゜6−ヘキサンジオール
、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−
エチル−1,3−ヘキサンジオール、3.3−ジメチロ
ールへブタン、1.9−ノナンジオール% 2−メチル
−1,8−オクタンジオール、1.10−デカンジオー
ル等炭t、数2〜20の脂肪族ジオールが挙げられ、こ
れらは2種以上を混合して使用することができる。
重合体状ジオールとしては、例えば分子量が300〜8
,000のポリエーテルジオール、ポリエステルジオー
ル、ポリカーボネートジオール等が挙げられるが、これ
らに制限されるものではない。
ポリエーテルジオールはエチレンオキシド、プロピレン
オキシド、テトラヒドロフランのよりな1攬またはそれ
以上の環状エーテルを重合させることによって得られる
ポリエチレングリコール。
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール、エチレンオキシドでキャラ・プされたポリプロピ
レングリコール等のポリアルキレングリコール類である
ポリエステルジオールとしては、コハク酸、メチルコハ
クe、2.3−ジメチルコハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、スペリン酸、2−メチル−1゜8−スペリン酸、
アゼライン酸、セパチン酸、1゜10−デカンジカルボ
ン酸等炭素数4〜18の脂肪族ジカルボン酸の一株また
は二種以上を、エチレンクリコール、フロピレンクリコ
ール等f) ’M 記の低分子ジオールの−fli1ま
たは二種以上と重縮合させることにより得られるポリエ
ステルジオールや、ε−カプロラクトン、δ−バレロラ
クトン、β−メチル−δ−バレロラクトン等のラクトン
を開環重合することによシ得られるものがある。
ポリカーボネートジオールは、例えばジフェニルカーボ
ネート、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート
、プロピレンカーボネート等のカーボネート化合物と、
1.4−ブタンジオール% 1゜6−ヘキサンジオール
、3−メチル−1,5−ベンタンジオール、1.9−ノ
ナンジオール、2−メチに−1,8−yFクタンジオー
ル、ジエチレンクリコール等の前記した低分子ジオール
の一種または二種以上を重縮合させることによって得ら
れる。
なお、末端をカルボキシル基とする方法については前記
のような方法に制限されるものでなく、公知のあらゆる
方法が適用可能である。たとえば重合体状ジオールを無
水コハク酸等の酸無水物と加熱反応させることによシ末
端カルボキシル基に変えることもできる。
本発明で使用される高分子ジカルボン酸の分子量は50
0〜10,000であシ、500よシ小さくなると耐熱
性、ゴム弾性、低温特性が低下する。−方10,000
より大きくなると力学的性質が低下する。本発明におい
て特に力学的性質、耐熱性、耐油性を重視する場合、高
分子ジカルボン酸が分子量800〜s、oooの両末端
カルボキシル基のポリエステルおるいはポリカーボネー
トであるのが好ましい。ポリエステル系またはポリカー
ボネート系の高分子ジカルボン酸を用いた場合はポリエ
ーテル系の高分子ジカルボン酸を用いた場合に比べ、特
に耐熱性に優れたエラストマーが得られる。
本発明においては、高分子ジカルボン酸として、その分
子内に側鎖を有する重合体を使用した場合、力学的性能
を十分に保持したままで、特に、弾性回復性を向上させ
ることが可能である。側鎖を有する高分子ジカルボン酸
は、前記の低分子ジオールやジカルボン酸又はラクトン
として側鎖を有するものを選択することにより製造が可
能である。
優れた弾性回復性を得るために必要な側鎖を有する低分
子ジオールやジカルボン酸の量は、使用する低分子ジオ
ールやジカルボン酸の種類や組み合せによって広く変化
する。
例えば、高分子ジカルボン酸として側鎖を有するポリエ
ステルを製造する場合、側鎖を有する低分子ジオール(
Aモル)及び側鎖を有するジカルボン酸(Bモル)と直
鎖の低分子ジオール(Cモル)及び直鎖のジカルボン酸
(Dモル)の使用割合((A+B)/(A+B+C+D
))xloo(%)は5チ以上100%以下の範囲が好
ましく、特に好ましくは15%以上100%以下である
。また、ラクトンの開環重合で得られるポリエステルの
場合は、側鎖を有するラクトン(Eモル)と側鎖を有し
ないラクトン(Fモル)の使用割合〔E/(E+F))
X 100 (@は5チ以上100%以下の範囲が好ま
しく、特に好ましくは15%以上100%以下である。
また、高分子ジカルボン酸として、側鎖を有するポリカ
ーボネートを製造する場合、側鎖を有する低分子ジオー
ル(Gモル)と直鎖の低分子ジオール(Hモル)の使用
割合[G/(G+H)] X 100(%)は5%以上
100チ以下の範囲が好ましく、特に好ましくは15%
以上100%以下である。
更に、高分子ジカルボン酸として、側鎖を有するポリエ
ーテルを製造する場合、m鎖を有する環状エーテル(H
モル)と側鎖を有しない環状ニーチル(5モル)の使用
割合(I/(I+J))X100(チ)は5%以上10
0%以下の範囲が好ましく、特に好ましくは15%以上
100%以下である。
本発明においては、高分子ジカルボン酸としては前述の
通シポリエステルを使用することが好ましいが、側鎖を
有するポリエステルを製造する際には、その低分子ジオ
ール成分として下記の構造を有するジオールが好ましく
使用される。
RCHa HO−CB2−C−CH2−OH1HO−CH2CH2
CHCH2CH2−OHR′ CHa HO−CH2−CH(0M2)s OH(式中、R,R
’は同−又は異なる炭素数1〜4のアルキル基) 特に低温特性・耐加水分解性・可撓性が要求される。!
lは3−メチル−1,5−ベンタンジオールあるいは2
−メチル−1,8−オクタンジオールが好ましく使用さ
れ、耐熱性が要求されるときはネオヘンチルクリコール
、2.2−ジエチル−1,3−プロパンジオール等のジ
オールが好ましく使用される。
本発明で便用される有機ジイソシアナート化合物として
は例えば4,4′−ジフェニルメタンジイノシ7す一ト
、p−フ二二レンジイノシアナート、トリレンジイソシ
アナート、1,5−ナフタレンジイソシアナート等の炭
素数8〜24の芳香族有機ジイソシアナート及びヘキサ
メチレンジイノシアナート、イノホロンジイソンアナー
ト、ンクロヘキサンジイソ/アナート、4.4’−ジ/
クロヘキンルメタンジイン/アナ−1・等の炭素数6〜
24の脂肪族または脂環族有機ジイソシアナートが挙げ
られるが、これらに限定されることはない。しかしなが
ら、中でも芳香族有機ジイソシアナートは耐熱性等の点
から好ましく用いられるが、さらに好ましくは4.47
−シフエニルメタンジイソ7アナート、トリレンジイソ
シアナートである。
本発明で用いられる一般式(It/’)で示される化合
物はジイミドジカルボン酸であり、例えば、DieAn
gewandte Makromolekulare 
Chemie l 9巻1971年発行121頁よ、9
134頁のAbajoの論文に見られるように2等量の
無水トリ、メット酸と対応する等量のジアミンとを反応
させることにより容易に得ることができる。ここでジア
ミンとしては例えId4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、トリ
レンジアミン、ジフェニルジアミンエーテル等の炭素数
6〜24の芳香族ジアミン、1,6−へキサメチレンジ
アミン、1,9−ノナメチレンジアミン、インホロンジ
アミン、4.4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、
シクロヘキサンジアミン等の炭素数が6〜24の脂肪族
または脂環族ジアミンが挙げられる。
これらのジアミンは単独でも混合しても用いることがで
きる。本発明において、Rは上記の合成法ではジアミン
残基であるが、−数式(IV”lの構造をもたらすもの
であれば特に制限はない。
本発明において用いられる炭素数4乃至18のジカルボ
ン酸としては特に制限はなく、脂肪族ジカルボン酸、脂
環族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸が例示される。
脂肪族ジカルボン酸とじては例えばコノ・り酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1.1
0−デカンジカルボン酸が挙げられる。
また芳香族ジカルボン酸とじオはテレフタル酸、イノフ
タル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の炭素数
8〜18のジカルボン酸が挙げられる0 本発明においては、脂肪族ジカルボン酸、特に炭素数6
〜16の脂肪族ジカルボン酸が好適な例として挙げられ
、アジピン酸、アゼライン酸、セパチン酸、1.10−
デカンジカルボン酸がよす好ましく用いられ、これらの
ジカルボン酸は単独でも混合しても用いることができる
本発明で用いられる高分子ジカルボン2 (a)及び−
数式(1)で示されるジイミドジカルボン酸(e)及び
炭素数4〜18のジカルボン酸(d)の総モル数は実質
的に本発明で用いられる有機ジイソシアナート(b)の
モル故に等しい。また(a)、(b)、(c))及び(
d)の合計を100モルチとした場合、(a)は3乃至
49モルチ、(c) + (d)は1乃至47モルチで
あり(C)と(d)のモル比((C)/(d) )は1
0010乃至20/80である。
(a)の含有量は使用する高分子ジカルボン酸の分子量
によシ巾広く変化し得るが、更に好ましいe)の含有量
は7乃至35モルチである。(aJの含有量が少な過ぎ
るとエラストマーの性質を示しにくくなり一万多過ぎる
と耐熱性が発現しにくくなる。また(a)、((り及び
(d)の合計モル数に対して(a)のモル数は10乃至
90モルチであることが好ましい。
更に、本発明において(C)と(d)のモル比は(e)
 / (d)で20780未満では力学的性能に劣るの
で好ましくない。更に好ましいモル比は30/70乃至
100101特に好ましくは50150乃至10010
である。
特に優れた力学的性能及び耐熱性を要求される場合には
(e)の構造単独、つまり、モル比10010が最も好
ましい。
また(a)、(C)及び(d)の合計モル数に対して(
b)のモル数の比C(b)/(a)+ (C)+(d)
 〕は通常0.97以上1.03以下である。0.97
未満でろると重合度が上がらず良好な機械的物性が得ら
れないうえ、遊離のカルボキシル基が残存する等で耐加
水分解性が低下し好ましくない。一方1.03を越える
とゲル化が生じ重合そのものが不可能となる。
本発明のポリアミドイミドエラストマーの製造は触媒の
存在下において行なう事ができる。製造に際しては、イ
ンシアナート基とカルボン酸基及び酸無水物基の間の反
応用の当業界に既知の任意の触媒を使用できる。好まし
い触媒としては1−フェニル−2−ホスホシン−1−オ
キシド、1−メチル−2−ホスホシン−1−オキシド、
1−フェニル−2−ホスホシン−1−スルフィI−’、
1−エチル−2−ホスホシン−1−オキシド、1−エチ
ル−2−ホスホシン−1−オキシド、1−フェニル−2
−ホスホシン−3−メチル−1−オキシド等が挙げられ
る。
本発明においては、有機ジイソシアナート、高分子ジカ
ルボン酸、−数式(1)で示されるジイミドジカルボン
酸及び炭素数4〜18のジカルボン酸の反応をおこなう
とアミド結合が生成する。これらの生成反応は不活性有
機溶剤の存在で実質的な無水条件下で盛装な反応体と触
媒を混合して行なうことも可能であるし、また、不活性
有機溶媒の不存在下に加熱混合する溶融重合法を適用す
ることも可能である。ここで不活性有機溶媒とは、反応
条件下で不活性な、すなわち、反応体または触媒のいず
れとも反応せず所望の反応進行を著しい程度には妨害し
ない有機溶剤を意味する0この様な不活性有機溶媒の例
としてはトルエン、キシレン、テトラリン、ヘキサン、
テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、 N、N
−ジメチルホルムアミド、 N、N−ジメチルアセトア
ミド、テトラメチレンスルホン、テトラメチル尿素、ヘ
キサメチルホスホルアミド、ジオキサン等が挙げられる
また反応温度は20〜320℃の広い範囲にわたって実
施可能であるが反応速度及び分解温度の点より100〜
290℃の範囲内が有利である。
本発明の製造方法によシ得られるポリアミドイミドエラ
ストマーの数平均分子量は5.000〜250.000
が好ましく、特に好ましくは20,000〜200,0
00でろる。分子量が小さ過ぎると強度特性、耐屈曲性
、耐摩耗性が劣シ、一方分子量が犬きすぎると成形加工
性が低下する。
また、本発明の製造方法によシ得られるポリアミドイミ
ドエラストマーは耐熱性、力学的性能、低温特性、耐油
性等の優れた性能を生かして通常用いられる射出成形機
、押出成形機、プロー成形機などで容易に成形されシー
ト、フィルム、チューブ、ホース、ロールギア、ノ(ツ
キング材、防音材、防振材、ブーツ、ガスケット、ベル
トラミネト製品、被覆材、その他の各種自動車部品、工
業機械部品、スポーツ用品等に使用される。その他各種
極性溶剤に溶解して接着剤、コーティング剤、バインダ
ー 塗料等としても使用できる。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。なお実施
例中「部」は「重量部」を表わし引張強度はDMF溶液
でキャストし之100μmのフィルムをダンベルで打抜
いて測定した。耐熱老化性は、厚さ100μmのフィル
ムをギアオーブン中180℃で7日間保持した後の引張
強度を測定し保持率で評価した。動的粘弾性は、100
μmのフィルムで試験片を作シ、東洋ボールドウィン社
製動的粘弾性測定器パイプa ンModel DDV−
I[(110Hz )によりおこなった。
〔実施例〕
合成例1 反応器に3−メチル−1,5−ベンタンジオール118
0部(10,0モル)、アジピン酸1640部(11,
23モル)を仕込み攪拌下150℃でエステル化反応を
開始した。約3時間を要して200℃まで徐々に昇温し
エステル化反応を終了した。この段階で水が留出し、た
。ついで系内を徐々に減圧しながら反応を追い込み末端
水酸基がほぼなくなったところで反応を終了し、両末端
カルボキシル基のポリエステルAを得た。その結果、酸
価が56KOH■/2であシ酸価より求めた平均分子量
は2,000であった。
合成例2 合成例1において、3−メチル−1,5−ベンタンジオ
ールの代わシに2−メチル−1,8−オクタンジオール
と1,9−ノナンジオールの混合物(モル比50150
 )を用いること以外は合成例1と同様にして分子量1
,800の両末端カルボキシル基のポリエステルBを得
た。
合成例3 反応器に2−メチル−1,8−オクタンジオ−シト1.
9−ノナンジオールの混合物(モル比35/65 ) 
1,740部(10,88モル)およびジフェニルカー
ボネート2,140部(10,0モル)よりなる混合物
を仕込み攪拌上加熱し190℃で反応系よりフェノール
を留去した。温度を徐々に210〜220°Cに上げ、
フェノールをほとんど留去させたあと、6〜10 +u
 Hfの真空下で残りのフェノールを完全に留去し、白
色固体の両末端水酸基のポリカーボネートが得られた。
この両末端水酸基のポリカーボネート1,000部を8
0℃に加熱し、ついで無水コハク酸90部を加え6時間
反応させ両末端カルボキシル基のポリカーボネート(C
)を得た。その結果、酸価は56 KOI(v/rであ
シ、酸化より求めた平均分子量は2,000であった。
合成例4 4.4′−ジアミノジフェニルメタン100部(0,5
04モル)および無水トリメット酸232部(1,20
8モル)をm−クレゾール5ooyに溶解し窒素ガス吹
き込み下に室温から徐々に温度を上げ、180℃で5時
間かきまぜた。イミド化による黄色沈殿が析出し、反応
により生成する水は系外に留去した。冷却後沈殿を戸別
しアセトンで十分洗浄した後減圧下で乾燥した。91チ
の収率でビス〔(4−カルボキシ)フタルイミド〕−4
,4’ −ジフェニルメタン(以下ジイミドジカルボン
酸りと略す)を得た。
合成例5 合成例4において、4.4’−ジアミノジフェニルメタ
ンの代わりに1.9−ノナンジアミンを用いること以外
は合成例4とほぼ同様にしてビス[(4−カルボキシ)
フタルイミド]−1,9−ノナン(以下ジイミドジカル
ボン酸Eと略す)を得た。
実施例1 窒素雰囲気下1/Iの反応器に合成例1で得られたポリ
エステルA80部(0,04モル)、ジイミドジカルボ
ン酸D21.84部(0,04モル)テトラメチレンス
ルホン350部及び1−メチル−2−ホスホシン−1−
オキシド0.06部の混合物を仕込み攪拌しながら20
0℃に加熱し念。さらに4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアf −) 20 部(0,08モ# )を加え
3時間反応させた。この時該イソシアナートの残存率は
0チ、カルボン酸の残存率は0.1%であった。該反応
溶液をメタノールに投入し、再沈させ減圧下で乾燥させ
て淡黄色のゴム状物質を得た。該ゴム状物質の固有粘度
Fi30℃、N−メチル−2−ピロリドン中で0178
dl/yであった。
このものの赤外線吸収スペクトルは1780(JL’−
’172Qm−1および1380cIrL−1にイミド
環に由来する吸収、155部cm−1および1530c
m−1にアミド基に由来する吸収、1720CIn−1
1410C〔1および117QcIn−’  にエステ
ルに由来する吸収を示し、得られたゴム状物質はポリア
ミドイミドエラストマーであることがわかった。このポ
リアミドイミドエラストマーの力学物性は第1図及び表
1に示すが、破断強度は620 Kp/r、r!、破断
伸度は360%であり強靭であった。また動的粘弾性は
第2図に示すが、Tαも低く、200°C以上の高温に
おいてもエラストマ〜とし、ての性質を保持し7た。
このフィルムを180℃で7日間保つ耐熱性試験におい
てももとの力学的性質を保持した(表■)。
比較例1 窒素雰囲気7F11の反応器に合成例1で得られた両末
端カルボキシル基のポリエステルA 80 部(0,0
4モル)、アゼライン酸15.04部(O,OSモル)
、テトラメチレンスルホン375部及び1−メチル−2
−ホスホシン−1−オキシド0.09部の混合物を仕込
み、攪拌下200℃に加熱した。
さらに4,4′−ジフェニルメタンジインシアナート3
0部(0,12モル)を加え3時間反応させた。
この時インシアナートの残存率は0%、カルボン酸の残
存率は013%であった。本反応溶液をメタノールに投
入し再沈させて、固有粘度(30℃、N−メチル−2−
ピロリドン中) 0.69 dl19の白色のポリアミ
ドエラストマーを得た。このものの力学的物性は、第1
図及び表Iに示すが破断強度200匂/6A1破断伸度
430%であった。また動的粘弾性は第2図に示すが、
高温(200℃)においてニジストマーとしての性質は
保持しえなかつた。
実施例2 表Iに示した組成で実施例1とほぼ同様にして各種ポリ
アミドエラストマーを得た。得られたポリアミドイミド
エラストマーの固有粘度は0.9 dt/2であった。
各種性能評価をおこなった結果を表1に示す。
実施例2で得られたポリアミドイミドエラストマーにつ
いては表1に見られるように力学物性、耐熱性共に良好
な結果が得られた。
実施例3 窒素雰囲気下1jの反応器に合成例2で得られたポリカ
ーボネートCSO部(0,04モル)、ジイミドジカル
ボン酸D10.92部(0,02モル)、アゼライン酸
3.76部(0,02モル)、テトラメチレンスルホン
350部及ヒl −7ff−ニル−2−ホスホシン−3
−メチル−1−オキシド0.15部の混合物を仕込み攪
拌しながら200℃に加熱した。
さらに4.4′−ジフェニルメタンジイソシアナート2
0部(O,OSモル)加え、3時間反応させた。
この時イソシアナートの残存率は0%、カルボン酸の残
存率は0.2%であった。本反応溶液をメタノールに投
入し再沈させ、減圧下で乾燥させてポリアミドイミドエ
ラストマーを得た。固有粘度は0、83 dll?であ
った。各種性能評価をおこなった結果、表Iに示すよう
に力学物性および耐熱性共に良好な結果が得られた。
以下余白 〔発明の効果〕 本発明の型造方法により得られるポリアミドイミドエラ
ストマーは耐熱性にすぐれ、ポリウレタンエラストマー
に匹敵する程の優れた力学的性能を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたポリアミドイミドエラスト
マーの応カー伸び曲線を比較例1のポリアミドエラスト
マーと共に示したグラフであり、第2図は、実施例1で
得られたポリアミドイミドエラストマーと比較例1のポ
リアミドエラストマーの動的粘弾性を示すグラフである
。 特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的に下記の構造単位( I )、(II)及び必
    要により(III)からなり、 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔ここでSは分子量500〜10,000の高分子ジカ
    ルボン酸からカルボキシル基を除いた2価の基、R_1
    は2価の芳香族炭化水素残基、R_2は炭素数4乃至1
    8のジカルボン酸からカルボキシル基を除いた2価の基
    およびZは2価の炭化水素残基を示す〕 単位( I )は3乃至49モル%、単位(II)と単位(
    III)の和は1乃至47モル%、単位(II)と単位(II
    I)のモル比は20/80乃至100/0(0を含む)
    で存在し、数平均分子量が5,000以上であるポリア
    ミドイミドエラストマー。
  2. (2)(a)一種以上の分子量500〜10,000の
    高分子ジカルボン酸 (b)一種以上の有機ジイソシアナート (c)下記の一般式(IV)で示されるジイミドジカルボ
    ン酸および (d)炭素数4乃至18のジカルボン酸を (c)と(d)のモル比(c)/(d)を20/80乃
    至100/0(0を含む)として反応させることを特徴
    とするポリアミドイミドエラストマーの製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式( I )中Zは2価の炭化水素残基)
  3. (3)高分子ジカルボン酸が両末端カルボキシル基のポ
    リエステルである請求項2に記載のポリアミドイミドエ
    ラストマーの製造方法。
  4. (4)高分子ジカルボン酸が両末端カルボキシル基のポ
    リカーボネートである請求項3に記載のポリアミドイミ
    ドエラストマーの製造方法。
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