JPH0228073B2 - Mokuzainoshorihohooyobisonosochi - Google Patents

Mokuzainoshorihohooyobisonosochi

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JPH0228073B2
JPH0228073B2 JP21148883A JP21148883A JPH0228073B2 JP H0228073 B2 JPH0228073 B2 JP H0228073B2 JP 21148883 A JP21148883 A JP 21148883A JP 21148883 A JP21148883 A JP 21148883A JP H0228073 B2 JPH0228073 B2 JP H0228073B2
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wood
hot air
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opening
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は木材を製品として出荷する前の乾燥等
の処理に用いて好適な木材の処理方法及びその装
置に関するものである。 従来より建材や家具に用いられる木材について
は、乾燥工程や化学剤処理工程等様々な処理工程
を経て出荷されている。これは、栽伐したままの
木材が水分を多量に含有していたり、又、昆虫の
卵等が付着していたりするので、これを乾燥、殺
卵して当該木材に建材や家具用の商品としての価
値を付与するためのもので、必要不可欠の作業で
ある。 而して、以前は前記乾燥工程にあつては、自然
乾燥によりこれを行つているので、3年乃至5年
の長期間を要し、その間、近年極めて高価となつ
た木材をねかせておく必要があるばかりか、木材
の方向を変える等の定期的な作業が必要で手間が
かかるという難点があり、又、化学剤処理工程に
あつては、殺卵性等のある化学剤を噴霧したり塗
布したりするだけであるから、表面に付着した卵
等は殺せても内部に産みつけられたものまでは処
理できず、従つて製品化後に虫喰いが発生すると
いう事故に結びついていた。 一方、最近では、上述した乾燥工程の難点を解
消すべく、いわゆる真空乾燥についての技術や、
略密閉された乾燥室内に乾燥すべき木材を収容す
ると共に該乾燥室に熱風を送り込むようにした木
材の人工乾燥に関する技術が開発され、実用に供
されるようになり(例えば人口乾燥については特
公昭53−17644号公報参照)、これらの技術によれ
ば木材を比較的短期間且つ能率的に乾燥すること
ができるのであるが、これらにより得られた木材
も前記自然乾燥によるものと同様、事後的に割れ
たり水分を吸収して歪んだりねじれたりするとい
う致命的な欠点を内包しているのである。 更には、前記乾燥工程と化学剤処理工程とが別
個の作業であることも、木材の事前処理の煩わし
さやひいては木材のコストアツプにつながつてい
たので、業界では、一工程で早くしかも割れや歪
み、ねじれを生ずることのない乾燥と、完全な殺
卵等必要な処理を可能とする技術の開発が望まれ
ていた。 本発明は上述した業界の要望に応えることので
きる方法及び装置を提供することを目的としてな
されたもので、即ち、その方法の構成は、処理す
べき木材に対し、該木材の発火点以上の温度の熱
風を、それを発火させることなく照射する一方、
該木材の下方に冷風を流通させて木材からと水分
を凝縮させ、その後前記熱風より低温の雰囲気下
に適宜時間放置することを特徴とするものであ
り、その装置の構成は、処理すべき木材を収容で
きる大きさで、一端に適宜の燃料を燃焼させる形
式の熱源部を具える一方、他端にはその下部に外
気取入用の開口部を有する扉を配設することによ
り略密閉可能とした処理室の前記熱源部側に熱風
のみ通過させるためのジグザク状の流路を形成す
ると共に、該流路下方には熱源部に連通し前記開
口部やその近傍に設けた開口部からの外気を供給
するための流路を形成したことを特徴とするもの
である。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明により出荷前の処理をすることのできる
木材の種類は特に限定されず、針葉樹でも広葉樹
でもその太さや長さに無関係に処理することがで
き、本発明方法は、まずこの処理すべき木材に対
し、該木材の発火点以上の温度の熱風、即ち500
度程度の熱風を50乃至70時間程度照射し、木材中
の水分を水蒸気として木口の導管から噴出させて
適当な含水率に至るまで乾燥すると共に該木材の
組織を変質乃至変成せしめ、一方でこの高温の熱
風により表面に付着した昆虫の卵等は勿論内部深
くに産み付けられたものまで完全に殺卵するもの
である。 ここで、上記熱風は処理すべき木材の発火点以
上の温度であるから、処理にあたつては当該木材
が発火しないようにする手段を構じる必要があり
これには例えば当該木材周辺を酸欠乃至略酸欠状
態とするものがある。 一方、木材の木口から噴出した水蒸気がその周
囲に残留していると乾燥効率が悪化するおそれも
あるので、本発明方法では該木材の下方に冷風を
流通させ、水蒸気を多量に含んだ熱風と該冷風と
を接触させることにより、水蒸気を凝集させて前
記熱風中から除去するようにしており、これらの
構成により処理すべき木材は建材や家具用の商品
として適当な含水率にまで乾燥されると共に完全
に殺卵されることとなる。 次に前記木材を前記熱風より低温の雰囲気下、
例えば大気温に適宜時間放置するのであり、これ
により当該木材固有の歪みやねじれが除すところ
なく発現するので、木材に歪みやねじれがもはや
生じなくなつた時点で処理を終了し、そのままか
あるいは適宜に製材した後に出荷すれば良いので
ある。 而して、上記本発明によれば、極めて短期間の
うちに、木材の乾燥と殺卵という必要不可欠の処
理を、一工程で行うことができ、しかもその手順
は簡便至極であるから、これの業界への寄与は図
れ知れないものがある。 又、上記本発明方法により処理した木材は、導
管が不可逆的に乾燥しつぶれている等その組織が
変質乃至変成しているので事後的に割れることが
なく、低温雰囲気下の放置により固有の歪みやね
じれが完全に発現しつくしていることもあつて、
万一水分が与えられた場合であつても歪んだりね
じれたりしないという、従来の乾燥方法では得る
ことのできない優れた特性を有するものなのであ
る。 更に、従来松の場合はいくら乾燥しても内部に
残留した松ヤニにより製材作業に支障をきたすの
みならず、外観をも損ねるものが多かつたが、本
発明方法により松を処理すれば、松ヤニを大量に
溶出させ、しかも残留した松ヤニも粘度の低いも
のに変質乃至変成させるから製材作業の能率を向
上させ、かつ、極めて商品価値の高い松材とする
ことができる。 一方、上記本発明方法は例えば次のような本発
明装置により実施することができる。 即ち、図中1は処理すべき木材Wを収容できる
程度の直径で、長円筒状の外形を有する胴体2の
一端(図の左側)に、例えばたき木等適宜の燃料
を燃焼させる形式の熱源部3を具える一方、他端
(図の右側)にはその下部に外気取入用の開口部
4を有する前方扉5を開閉自在に配設することに
より、略密閉し前記開口部4のみ外部と連通する
ようにした処理室で、前記熱源部3は前仕切板6
及び後仕切板7により形成したものを後方扉8の
前側に配してあり、該後方扉8及び前記後仕切板
7上部に開閉自在に配設した扉9を開けば前記熱
源部3の燃焼部10に燃料を供給することができ
るようになつている。 11は熱源部3の前方に形成されたジグザグ状
の流路で、該流路11は熱源部3の発生する熱を
熱風として処理すべき木材W側に送ると共に火の
粉が木材Wに振りかかるのを防止するためのもの
であり、それぞれ前記胴体2内面に突設された下
向きの邪魔板12,13のそれら12,13の中
間に突設された上向きの邪魔板14により形成さ
れている。 又、15は前記ジグザグ状流路11の下方に形
成した、熱源部3に連通する流路で、該流路15
は外気を冷風として木材W下方に流通させると共
に熱源部3に外気中の酸素を供給するためのもの
であり、邪魔板14の下部に開口部16を設け、
熱源部3に空気が吸い込まれる力を利用して、胴
体2下方の両開口部4,16間に形成されるもの
である。 尚、17は胴体2内の処理部18内に枕木19
と共に外部から延設されたレール、20は該レー
ル17上を走行するトロツコである。 以上のように構成される本発明装置において
は、処理部18に処理すべき木材Wをトロツコ2
0に載せて搬入した後、後方扉8と扉9を開いて
熱源部3の燃焼部10内にたき火等の燃料を投じ
て燃焼させると、熱源部3内の温度が次第に上昇
して木材Wの発火点以上に達し、その熱のみが熱
風としてジグザグ状の流路11を通つて処理部1
8に流れ込んで充満し、一方、燃焼による火の粉
は前記流路11に妨まれて処理部18内に達する
ことができないので、結局木材Wに該木材の発火
点以上の温度の熱風を照射することができるので
ある。 又、この熱風は燃焼部10での燃料の燃焼によ
るものであるからほとんど酸素を含んでおらず、
従つて、照射される熱風が発火点以上の温度であ
るにも拘らず木材Wが発火するおそれはない。 更に燃焼部10で燃焼が続くに従い、必要とさ
れる空気が前方扉5下方の開口部4及び邪魔板1
4下方の開口部16間に流路15を形成して吸い
込まれることになるが、この流路15を形成して
いる空気が前記熱風と接触し、その中に含まれて
いる水蒸気を凝集せしめ、水滴として胴体2内壁
を伝つてその下部に溜つた後、外部へ流出するよ
うになつている。 即ち、流路15は熱風と接触して水蒸気を凝集
せしめると同時に、熱源部3に於ける燃焼に必要
な酸素を供給するための空気流を形成するという
点で極めて重要な働きをするものである。 従つて、上記本発明装置によれば、極めて短期
間に木材の乾燥と殺卵とを行うことができ、しか
も装置自体の構造が簡単で低廉に作成提供するこ
とができるし、又、これにより処理された木材は
前述したように割れたり後日に歪んだりねじれた
りすることがないという優れた特性のものなので
ある。 更に、本発明装置によれば、たき火等を燃焼さ
せて熱源としているので、熱風中にタール分が含
有され、これが木材の表面から浸透して殺菌して
おり、これはいわゆる防腐処理を施したことにな
るので、この木材は経年的にもかびが生えにくい
という特段の効果もある。 尚、外気を吸い込んで流路15を形成するため
の開口部は、前方扉5下部に形成したもの4に限
定されるものではなく、胴体2の処理部18側下
方に設けても良いことは勿論である。 以下に本発明の実施例について述べる。 まず、処理すべき各種木材を下表に示す条件で
処理した。
【表】 以上の条件下で処理した丸太を製材化ないし製
品化した場合の特性は、共通して次のとおりであ
つた。 (1) 色あがりがよい (2) そり、歪みが生じない。 (3) 直射日光下で割れにくい。 (4) のこぎり、かんなをかけやすい。 (5) 殺虫が完全である。
【図面の簡単な説明】
図は本発明装置の一例を示す断面図である。 1……処理室、2……胴体、3……熱源部、
4,16……開口部、5……前方扉、6……前仕
切板、7……後仕切板、8……後方扉、9……
扉、10……燃焼部、11,15……流路、1
2,13,14……邪魔板、17……レール、1
8……処理部、19……枕木、20……トロツ
コ、W……木材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 処理すべき木材に対し、該木材の発火点以上
    の温度の熱風を、それを発火させることなく照射
    する一方、該木材の下方に冷風を流通させて木材
    からの水分を凝縮させ、その後前記熱風より低温
    の雰囲気下に適宜時間放置することを特徴とする
    木材の処理方法。 2 熱風の照射は、これを略酸欠状態で行う特許
    請求の範囲第1項に記載の方法。 3 処理すべき木材を収容できる大きさで、一端
    に適宜の燃料を燃焼させる形式の熱源部を具える
    一方、他端にはその下部に外気取入用の開口部を
    有する扉を配設することにより略密閉可能とした
    処理室の、前記熱源部側に熱風のみ通過させるた
    めのジグザグ状の流路を形成すると共に、該流路
    下方には熱源部に連通し前記開口部やその近傍に
    設けた開口部からの外気を供給するための流路を
    形成したことを特徴とする木材の処理装置。
JP21148883A 1983-11-10 1983-11-10 Mokuzainoshorihohooyobisonosochi Expired - Lifetime JPH0228073B2 (ja)

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JPS60103281A JPS60103281A (ja) 1985-06-07
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JPH02251402A (ja) * 1989-03-27 1990-10-09 Yukio Ishii 模様入り煤竹の製造方法
JP2516467B2 (ja) * 1990-10-12 1996-07-24 石井 拓司 木材乾燥装置

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