JPS63202403A - 材質の改良された木材の製造方法 - Google Patents

材質の改良された木材の製造方法

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JPS63202403A
JPS63202403A JP3493787A JP3493787A JPS63202403A JP S63202403 A JPS63202403 A JP S63202403A JP 3493787 A JP3493787 A JP 3493787A JP 3493787 A JP3493787 A JP 3493787A JP S63202403 A JPS63202403 A JP S63202403A
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JP
Japan
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wood
temperature
present
treated
heating
Prior art date
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JP3493787A
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English (en)
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氏家 実
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UJIIE MOKUZAI KANSOU KK
Original Assignee
UJIIE MOKUZAI KANSOU KK
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、材質の改良された木材の製造方法に関するも
のであり、更に詳しくは、特に丸太のままの木材を容易
且つ効果的に各種の薬剤処理に適した材質とすることの
できる材質の改良された木材の製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 木材は建築用の素材として極めて重要なものであり、特
に我国においては現在でもなお木の感触を具えた住宅等
が好まれるため、木材に対する需要は大きいものがある
この木材を建築用の素材として用いる場合には、従来か
ら丸太をそのまま製材して建築用材として利用したり、
或いは、必要に応じて一部人工乾燥し建築用材や家具木
工用材として利用している。そして、木材には使用条件
等によって腐敗菌に侵されたり、害虫による被害を受け
たりすることがあり、又、当然のごとく非常に燃え易く
人命に係ることもあるので、これらの諸難点を軽減して
木材を広範に利用可能ならしめ、同時に安全性を向上す
るため、最近では上記製材行程と同時或いは別個に、防
腐、防虫。
難燃乃至防火処理等の各種薬剤処理が試みられている。
而して、防腐、防虫、難燃乃至防火処理等の各種薬剤処
理が効を奏するためには、処理対象となる木材が自然の
ままの材質である場合は困難であるから、例えば通気性
を向上させる等、当該木材の材質を何等かの面で改良で
きれば都合が良いということも知られていた。
(発明が解決しようとする問題点) 然し乍ら、強度、外観等の建築用の素材として要求され
るべき性状を損なわずに、木材の材質を何等かの面で改
良して通気性等を向上させる方法は従来皆無といっても
過言ではない。
即ち、文献等において散見される従来方法は、木材に好
ましい通気性をもたらすものの他の難点も決して無視で
きないものでありたし。
そうでなければ、特定の木材には有効であつても樹種や
材質等が異なると所期の効果が看られない場合が多く、
特殊用途の木材以外は当該処理に伴う費用の回収が不可
能となって、木材の一般的利用の障害となっているので
ある。
(問題点を解決するための手段)゛ 本発明は上述した従来技術の難点を解決して、特に丸太
のままの木材を容易且つ効果的に各種の薬剤処理に適し
た材質とすることのできる材質の改良された木材の製造
方法を提供することを目的としてなされたもので、その
構成は、木材を、その材内温度が当該木材の低温側軟化
点以上となるようにして、適宜時間加熱することを特徴
とするものである。
(発明の作用) 即ち、本発明は、木材を、材内温度が当該木材の樹種や
材質等によって定まる低温側軟化点以上となるようにし
て適宜時間加熱処理することによって、木材の熱軟化挙
動を効果的に利用し、強度、外観等の建築用の素材とし
て要求されるべき性状を殆ど損なわずに材質を改良する
ものである。
尚、本発明方法による木材が優れた通気性を具えるに至
るのは、低温側軟化点以上の温度での加熱により、木材
組織と木質成分の変化が誘発され、生長応力の減衰や収
縮率の変化がおこるためと考えられる。
(実施例) 次に本発明の詳細な説明する。
本発明は、上述したように、木材をその材内温度が当該
木材の低温側軟化点以上となるようにして、適宜時間加
熱することを特徴とする。
ここで、前記本発明の構成で重要な低温側軟化点につい
て説明すれば、これはその樹種や材質等によって定まる
熱軟化のための低温側温度であって、一般的にはおおむ
ね39℃乃至54℃という範囲にある。尚、同様の概念
として高温側軟化点があり、これは低温側軟化点と同じ
くその樹種や材質等によって定まる熱軟化のための高温
側温度であって、一般的にはおおむね63℃乃至80°
Cという範囲にあるものであり、これを大幅に超えると
加熱による木材の損傷が増大するといわれているので、
実際の加熱は当該高温側軟化点近傍が限度となる。
本発明において、木材の材内温度を上記温度範囲に加熱
するための手段に限定はなく、電気的に加熱しても、適
宜の燃料を燃焼させてその熱を利用しても良い。又、加
熱された水蒸気を利用して水分過剰の゛状態としたり、
燻煙を利用したりすることもできる。
一方、処理されるべき木材は、製材された後のものでも
、丸太のままであっても実質的には差支えないが、丸太
のまま本発明により材質を改良すれば、例えば上記説明
した薬剤処理行程に移行できて手間が省ける。
尚、加熱時間は、それぞれの木材の樹種や材質或いは含
水率や太さ等により適宜に決定するものとする。
而して、上記説明した本発明の方法は、例えば以下のよ
うな装置により実施することができるので、これを図に
より説明する。
第1図において、1は加熱処理すべき木材Wを収容でき
る程度の大きさの本体で、該本体1は、例えば耐熱レン
ガBを積み重ねることにより略直方体に形成した基体2
の一端(図においては右側)に、適宜の燃料Fを燃焼さ
せるための熱源部3を、その下部3aが地表Gより下位
となるようにして設けると共に、基体2の他端(図にお
いては左側)に外気取入れ用の開口部4を有する開閉自
在の扉5と煙突6とを設けて構成されている。
熱源部3は、主として該熱源部3で発生した熱が通過す
る開口部7aと主として空気が通過する開口部7bを有
する壁体7により処理室8と隔てられており、該熱源部
3には開閉自在の扉9から燃料Fが投入されるようにな
っている。
本発明を適用すべき木材Wは、適宜の台車に載せてフォ
ークリフト等により処理室8内に運びこんでも良いし、
処理室8内にレールを敷き、トロッコ等で運搬しても良
い。
尚、上記説明した装置にあフては、温度管理を正確にす
るため、外気取入れ用の開口部4を、基体2の他端を構
成する前記扉5の最下端部を空隙5aとし、当該空隙5
aに臨ませて狭幅の板体による吸気排煙調整弁10を枢
着すると共に、該吸気排煙調整弁10に分離板10aを
突設し、そしてこれを温度自動制御装置(図には表れて
いない)によ゛り作動させ、常に処理室8内の温度、ひ
いては加熱される木材Wの材内温度を一定のものとする
と共に、吸気排煙を効率的に行うことができるようにな
っている。
又、公害防止の観点から、熱源部3における燃料Fの燃
焼による煙を迅速に除去するため、基体2の他端を構成
するJISの最下端部を横方向に連続する煙道11とす
ると共に、この煙道11を基体2の他端側に立設した2
本の煙突6に連結している。
(実施例) 上記のような装置を用いて、カラマツの国産材(樹齢約
40年、木口径22cm、含水率105%)と同じくカ
ラマツの北洋材(樹齢約180年、木口径30cm、含
水率80%)とを、本発明方法により取り扱った。
尚、加熱条件は以下の通りであり、詳細は第3図に示し
た。
加熱条件A(第3図に一点鎖線で示す)本体内最高温度
=250°C 樹皮下10cm最高温度:85°C 加熱条件B(第3図に点線で示す) 本体内最高温度=190°C 樹皮下10cm最高温度=50℃ 加熱条件C(第3図に実線で示す) 本体内最高温度=220°C 樹皮下10ca+最高温度=75°C 尚、加熱時間は平均50乃至70時間であり、本発明に
よる処理材と無処理材とは同一丸太から採取し、本体内
における位置関係を揃えて測定した。
而して、本発明による処理材と無処理材とを比較してみ
ると、本発明による処理材の方が狂いにくく樹脂も少な
いし、色艶も良好であるという利点があるが、特に優れ
ている点は通気性が極めて良好になっているということ
である。
即ち、JISに準拠する方法により、本発明による処理
材と無処理材とについてCCA防腐剤の注入処理を行っ
たところ、次表に示すように本発明による処理材の方が
圧倒的に多くの防腐剤を受は入れることができたのであ
る。
又、通気性が全く無いとされるケヤキ材の心材部分を同
一丸太から採取し、無処理材と本発明による処理材とを
同じ条件で染料水溶液に浸漬し、加圧減圧を繰り返し、
顕微鏡で染料の浸透を観察した結果、無処理材は大きな
年輪に沿った道管と全体に散在する比較的小さな道管の
ごく一部のみであったが、本発明による処理材にあって
は大小道管の全てに亙って染料が浸透していることが確
認された。
(発明の効果) 上記説明した本発明方法にあっては、木材を、その材内
温度が当該木材の低温側軟化点以上となるようにして、
適宜時間加熱するという簡便な構成により、強度、外観
等の建築用の素材として要求宵れるべき性状を殆ど損な
わずに通気性を100倍から1,000倍程変向上させ
る等当該木材の材質を改良することができるものである
従って、上記材質の改良された木材につき防腐、防虫、
難燃乃至防火処理等のための各種薬剤や可塑材或いは合
成樹脂等を、注入したり浸漬したりすることにより、確
実且つ低コストに建築用の素材として有用し得る木材を
提供することができ、未利用木材(廃材や間伐材等)の
活用化や有効利用の道を開くことが可能となり、木材の
新たな用途の開発に貢献すること大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための装置の一例を示す
一部を断面とした側面図、第2図は第1図の部分拡大図
、第3図は本発明方法における木材の材内温度の推移を
示すグラフである。 1・・・・本体 3・・・・熱源部 4・・・・開口部 5・・・・扉 6・・・・煙突 8・・・・処理室 10・・・吸気排煙調整弁 10a・・分離板 11・・・煙道 特許出願人  氏家木材乾燥有限会社 代理人弁護士 三  輪  亮  寿 Φ 第2図 温度(0C)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、木材を、その材内温度が当該木材の低温側軟化点以
    上となるようにして、適宜時間加熱することを特徴とす
    る材質の改良された木材の製造方法。 2、木材は丸太のままで処理することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項の材質の改良された木材の製造方法。
JP3493787A 1987-02-18 1987-02-18 材質の改良された木材の製造方法 Pending JPS63202403A (ja)

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JP3493787A JPS63202403A (ja) 1987-02-18 1987-02-18 材質の改良された木材の製造方法

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JP3493787A JPS63202403A (ja) 1987-02-18 1987-02-18 材質の改良された木材の製造方法

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JPS63202403A true JPS63202403A (ja) 1988-08-22

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JP3493787A Pending JPS63202403A (ja) 1987-02-18 1987-02-18 材質の改良された木材の製造方法

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