JPH02279777A

JPH02279777A - 水性ボールペン用インキ組成物

Info

Publication number: JPH02279777A
Application number: JP1101436A
Authority: JP
Inventors: Shigeyasu Inoue; 井上　繁康; Toshimitsu Kawasumi; 川澄　敏光
Original assignee: Sakura Color Products Corp
Current assignee: Sakura Color Products Corp
Priority date: 1989-04-19
Filing date: 1989-04-19
Publication date: 1990-11-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、水性ボールペン用インキ組成物に関する。

従来技術及びその問題点水性ボールペンは、油性ボールペンに比べ書き味が軽く
、描線が濃く、ボタ落ちが無い等の特徴を有しているの
で、近年繁用されるようになった。

水性ボールペンのインキは、適度な粘性及び流出性を持
っていること、インキ切れ、インキ滓の生成、インキ洩
れ等の問題が無いこと、キャップオフ性（ボールペンの
キャップを外した状態で長時間に亘り筆記可能であるこ
と）に優れていること、筆跡の乾燥性が良いこと、耐金
属腐蝕性及び保存安定性に優れていること等の性質を具
備する必要がある。

水性インキ組成物としては、ポリビニルアルコール、カ
ラギーナン等の抱水ゲル形成性高分子物質（水を加え、
必要であれば加熱すると、水に溶解または抱水ゲルを形
成する高分子物質）を利用するものが、特開昭５６−７
４１６４号に開示されている。しかしながら、該インキ
組成物は、水性マーキングペン、フェルトベン、筆ペン
等の毛管現象を利用する筆記具には好適であっても、水
性ボールペン用としては不適当である。即ち、これを水
性ボールペンに用いる場合は、インキ洩れ、インキ滓の
生成、キャップオフ性等の問題があり、かつインキの流
出性も不良である。

問題点を解決するための手段本発明者は、上記の従来技術の問題点を考慮しつつ、研
究を行なった結果、キサンタンガムを配合する水性イン
キ組成物（特開昭５９−７４１７５）がボールペン用の
インキとして優れた特性を具備していることを見出した
。本発明者は、さらに研究を進めた結果、特定の高分子
多糖類を水性インキに配合することにより、ボールペン
用インキとしてより一層改善された効果が達成されるこ
とを見出し、本発明を完成した。

すなわち、本発明は、下記の水性ボールペン用インキ組
成物に係るニ一般式［式中、Ｍはナトリウム、カリウム及びリチウムから選
ばれるアルカリ金属を表わし、ｎは１０００〜３０００
である。］で示される高分子多糖類を０．０１〜２．０重量％含む
ことを特徴とする水性ボールペン用インキ組成物。

本発明で使用する上記一般、式（１）で表わされる水溶
性天然高分子多糖類は、チキソトロピー性、曳糸性及び
潤滑性を有している。従って、この高分子多糖類を用い
ることにより、インキ組成物はチキソトロピー性を持ち
、適度な粘性及び流出性が与えられる。すなわち１．イ
ンキタンク内においてはインキ粘度が高いので、ペン先
からインキ洩れすることはないが、筆記時にはボールの
回転により剪断力が加わりインキ粘度が低下するため、
インキの流出性が良い。該高分子多糖類としては、例え
ば、ＤＫラムザン（第−工業製薬側部）等の商標名で市
販されるものを用いることができる。

高分子多糖類の使用量は、インキ組成物中０．０１〜２
．０重量％、好ましくは０．０５〜１．０重量％とする
。０．０１重量％未満である場合には、インキの粘度が
低くなるため、インキがペン先部から洩れ易く、一方２
．０重量％を超えると、粘度が高くなり過ぎるため、ペ
ン先部からのインキの流出が阻害される傾向を生ずる。

本発明の水性ボールペン用インキ組成物中の上記高分子
多糖類以外の成分は、公知の水性ボールペンインキの成
分と同様のものを使用することができる。即ち、本発明
インキ組成物は、例えば、一般式（１）の高分子多糖類
０．０１〜２．０重量％、水溶性または水分散性着色剤
０．１〜１５重量％、界面活性剤、防錆剤、防腐剤、ｐ
Ｈ調整剤、粘度調節剤、分散安定剤等の適当な添加剤０
．０１〜１０重量％、水溶性有機溶媒５〜４０ｆｆｉｆ
ｆｉ％および／または残部水により構成される。

水溶性または水分散性着色剤としては、公知の水分散性
顔料及び／又は水溶性染料が挙げられ、下記に列記する
ものを１ｆｆｆｉ又は２種以上使用することができる。

使用量が少なすぎると、発色が小さく、多すぎると、顔
料の場合は沈澱が生じ易く、染料の場合は溶解困難とな
る。

水分散性顔料としては、親水性基及び疏水性基の両者を
一分子中に含む単量体よりなる高分子で処理された分散
安定性顔料が好適に使用でき、酸化チタン、カーボンブ
ラック等の無機顔料、力−ミン６ＢＳＣ，１，ピグメン
トレッド１１２、Ｃ０■、ピグメントブルー１５、Ｃ，
１，ピグメントグリーン７等の有機顔料等を例示するこ
とができる。水溶性染料としては、Ｃ，１，アシッドレ
ッド１８、同８７、同９２、Ｃ，Ｉ、アシッドオレンジ
５６、Ｃ，１，アシッドエロー２８、アシッドブルーフ
、同９、Ｃ，Ｉ、アシッドバイオレット４９、Ｃ９１，
アシッドブラック２等の酸性染料、Ｃ，ｌ、ダイレクト
オレンジ６、Ｃ，Ｉ。ダイレクトイエロー４４、同８７
、ｃ、ｉ、ダイレクトブラック１９、同７１、同８８、
同１５４等の直接染料等が例示できる。

界面活性剤としては、ポリエチレングリコールアルキル
エーテル、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエ
ーテル、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコ
ールエーテル、２．４，７゜９−テトラメチル−５−ア
ルキル−４，７−ジオールのエチレンオキシド付加物、
パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアル
キル燐酸エステル、ポリエーテル変性シリコンオイル等
の非イオン性界面活性剤；及びナフタレンスルホン酸ホ
ルマリン縮合物、パーフルオロアルキルエチレンオキシ
ド付加物等のアニオン性界面活性剤が例示できる。

防錆剤としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾ
ール、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトレート等が
例示できる。

防腐剤としては、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリ
ウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、デヒドロ酢
酸ナトリウム等が例示できる。

ｐＨＦｉ整剤としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム等を例示することができる。

粘度調節剤としては、アラビアゴム、デキストリン、ポ
リビニルアルコール、キサンタンガム等が挙げられる。

分散安定剤としては、スチレンアクリル系樹脂、スチレ
ンマレイン酸系樹脂、アクリルメタアクリル酸系樹脂等
が挙げられる。

水溶性有機溶媒は、溶媒及び湿潤剤として作用し、下記
に挙げるものを１種または２種以上使用する。この水溶
性有機溶媒の使用量が少なすぎると、インキ組成物の保
存性及びキャップオフ性が低下し、多すぎると、粘度が
上昇し、滲みが生ずることがある。

水溶性有機溶媒としては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、１．８−プロパンジオール、プロピレン
グリコール、１，３−ブチレングリコール、１，４−ブ
タンジオール、２，３−ブチレンゲリコール、ネオペン
チルグリコール、ヘキシレングリコール、チオジグリコ
ール等の二価アルコール；グリセリン、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、３−メチルペンタン
−１，３，５−）ジオール、ジグリセリン、ソルビット
等の多価アルコール；エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル等のグリコールエーテル；ピロリドン；Ｎ
−メチル−２−ピロリドン、ジメチルホルムアミド等が
挙げられる。

一般式（１）の多糖類を必須成分とする本発明インキ組
成物は、上記の組成に限定されるものではなく、上記以
外の成分を含む組成も本発明の範囲に包含される。例え
ば、染料の溶解性促進及びキャップオフ性改善を目的と
して、更に尿素を添加しても良い。

本発明のインキ組成物は、例えば次のようにして製造さ
れる。室温で攪拌下、上記高分子多糖類を水中に徐々に
加え、完全に溶解させた後、水溶性有機溶媒、着色剤及
び適当な添加剤を加えて、均一に溶解または分散させる
。

本発明のインキ組成物は、特にインキフリー式の水性ボ
ールペン用インキとして好適である。

発明の効果本発明インキ組成物は、チキソトロピー性を有するため
に、インキタンク内においてはインキ粘度が高いので、
ペン先からインキ洩れしない。しかるに、筆記時にはボ
ールの回転によりインキ粘度が低くなるので、インキの
流出性が良い。さらに、インキ滓がペン先に付着しない
、筆跡の乾燥が早い、保存安定性に優れている等の長所
を有する。

実施例以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明を更に具体的に
説明する。

実施例１〜１０及び比較例１〜４第１表に示す各原料を使用して、インキ組成物を製造し
、粘度、インキ洩れ、インキの流出性及び筆跡の乾燥性
を観察した。結果を第２表に示す。

なお、ここで使用したボールペンの形状は、第１図に示
すとおりである。

ペン先部（５）・・・洋白製で、直径１．　５ｍｍ、長
さ７ｍｍのインキ導出孔を有する。

ボール（７）・・・直径（１６ｍｍの超硬ボール。

インキタンク（９）・・・ポリプロピレン製で、内径４
ｍｍ、タンク部分の長さ１１０ｍｍである。

第２表から明らかなように、本発明のインキ組成物は、
インキ洩れせず、インキの流出性及び筆跡の乾燥性が良
好で、水性ボールペン用インキ組成物として優れていた
。一般式（１）の高分子多糖類を本発明において規定す
る範囲外で使用した場合、少なすぎると（比較例１及び
２）、インキ洩れ、インキの流出性及び筆跡の乾燥性の
点で不良であり、多すぎると（比較例３）、インキの流
出性が悪かった。また、高分子多糖類（１）の代わりに
、ポリビニルアルコール（比較例４）またはカラギーナ
ン（比較例５）を使用したインキ組成物は、インキ洩れ
及びインキの流出性の調整が困難で、筆記後の乾燥性も
不良であった。

第１表表（続き）第表（続き）１）粘度ＨＥＬＤ型粘度計により、２０±１℃で測定し
た。

２）インキ洩れ二通常筆記でペン先からインキが洩れる
か否かを調べた。洩れ無しを０１洩れ有りＸとした。

３）インキの流出性：筆記速度４ｍ／ｍｉｎ、筆記角度
６５°、荷重１００ｇで１００ｍ筆記した時のインキの
流出量を測定した。

１００〜２００＋ｇを○、５０〜１００ｍｇまたは２０
０〜２５０ｍｇをΔ、５０＋ａｇ以下または２５０ｍｇ
以上をＸとした。

４）筆跡の乾燥性：上質紙にｒＶＪの字を筆記後、指触
乾燥するまでの時間を測定した。４９秒以下を０１５０
〜７４秒をΔ、７５秒以上を×とした。

【図面の簡単な説明】

第１図は、実施例で使用したボールペンの断面図を示す
。ボールペン本体逆流防止部ペン先部ボールインキ収容部（以上）第１図手続補正書（睦）１　事件の表示平成１年特許願第１０１４３６号２　発明の名称水性ボールペン用インキ組成物３　補正をする者事件との関係　　特許出願人株式会社サクラクレパス４　代理人補正の内容１　明細書中特許請求の範囲の項を別紙の通り訂正する
。２　明細書第４頁第２行〜最下行に「すなわち、・・・
・・・組成物。」とあるを以下の通り訂正する。［すなわち、本発明は、下記の水性ボールペン用インキ
組成物に係るニ一般式補正の対象明細書中「特許請求の範囲」明の詳細な説明」の項補正の内容の項及び［発［式中、Ｍはナトリウム、カリウム及びリチウムから選ばれるアルカリ金属を表わし、ｎは１０００〜３
０００である。］で示される高分子多糖類を０．０１〜２．０重量％含む
ことを特徴とする水性ボールペン用インキ組成物。」（以　上）特許請求の範囲 ■　一般式ｃ式中、Ｍはナトリウム、カリウム及びリチウムから選
ばれるアルカリ金属を表わし、ｎは１０００〜３０００
である。］で示される高分子多糖類を０．０１〜２．０重世％含む
ことを特徴とする水性ボールペン用インキ組成物。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ ［式中、Ｍはナトリウム、カリウム及びリチウムから選
ばれるアルカリ金属を表わし、ｎは１０００〜３０００
である。］で示される高分子多糖類を０．０１〜２．０重量％含む
ことを特徴とする水性ボールペン用インキ組成物。