JPH0227957Y2 - - Google Patents

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JPH0227957Y2
JPH0227957Y2 JP248588U JP248588U JPH0227957Y2 JP H0227957 Y2 JPH0227957 Y2 JP H0227957Y2 JP 248588 U JP248588 U JP 248588U JP 248588 U JP248588 U JP 248588U JP H0227957 Y2 JPH0227957 Y2 JP H0227957Y2
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hole
piston
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ダイカスト鋳造装置の自動給湯装置
やホツトチヤンバダイカス機の圧入機構に用いら
れる溶融金属の移送装置に関するもので溶融金属
を正確にかつ良好に移送することを目的としたも
のである。
〔従来の技術〕
ダイカスト鋳造装置やホツトチヤンバダイカス
機によつて所定の金属製品を製造する場合、これ
等の装置に自動給湯装置や圧入機構を用いて溶融
金属(以下、単に溶湯と記す)を移送することに
なる。即ち、ルツボを介して所定の温度に熱せら
れた溶湯を所定の成形機に流し込むのである。
第6図は、従来の溶湯の移送装置の代表的な構
成を示すものである。
第6図において、aは溶湯Aを収納するルツボ
あるいはメルテイングポツト等の収納体で、この
収納体a内には、シリンダを構成するスリーブc
を溶湯A中に直立姿勢で保持する枠体bが配置さ
れており、この枠体bには、スリーブcの上端部
内に連通する吸入孔dと、スリーブcの下端に連
通すると共に、鋳造装置gのノズルタツチに押接
される注出ノズルfに連通した注出孔eが形成さ
れており、スリーブc内にはピストンhが上下に
密摺動可能に組付けられている。
この第6図に示した従来の移送装置において
は、ピストンhを吸入孔dよりも上位まで引き上
げることによりスリーブc内に一定量の溶湯Aを
収納体a内から吸入位置させ、この状態からピス
トンhを下降させることにより、このスリーブc
内の溶湯Aを注出孔eから注出ノズルfを経て鋳
造装置g内に移送するのである。
この溶湯Aの鋳造装置g内への移送が完了した
ならば、ピストンhを吸入孔dよりも上位まで上
昇復帰させ、再びスリーブc内に溶湯Aを吸入し
て次の移送に待機するのである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、溶湯の自動化された移送装置におい
ては、その装置としての作業性からみて、清浄な
溶湯を移送すること、給湯量を一定に保つこと、
給湯量の調整が簡単にできること、給湯速度が早
いこと、そして給湯処理上安全であること、等の
必要条件が要求されている。
しかしながら、第6図図示装置に代表される従
来の自動化された移送装置は、給湯量を一定に保
つことと、給湯速度が早いことの二つの必要条件
を一応は満たしているのであるが、その他の必要
条件を満たすことができず、不満の多いものとな
つていた。
すなわち、第6図に示した構成から明らかなよ
うに、溶湯Aを移送したピストンhがスリーブc
内を上昇復帰すると、このピストンhの上昇復帰
動作によりスリーブc内に圧力減少変化が発生
し、この圧力減少変化により注出孔e路内および
スリーブc内に部分的真空が発生する。この状態
のまま、すなわちオーバーラツプなしにスリーブ
c内に新たな溶湯Aを吸入補充すると、鋳造装置
gの型開き時に湯だけが発生し、給湯処理上安全
であると云う必要条件を満たすことができず、反
対にスリーブc内に部分的真空が発生した状態か
らオーバーラツプ法を施して注出孔e路を大気中
に開放すると、湯だれの発生を防止することがで
きるものの、注出孔e路内の溶湯レベルが異常低
下して、空気がスリーブc内に入り込んでしま
い、清浄な溶湯を移送すると云う必要条件を満た
すことができなくなつている。
さらに、給湯量の調整は、原理的には、ピスト
ンhのストロークを変更設定することにより、簡
単にかつ正確に達成できるのであるが、実際に
は、ピストンhのストロークを変更することは、
このピストンhの駆動源であるシリンダを取換え
ない限り不可能であり、このため構成部品の取換
えなしに給湯量の調整を達成することができず、
また例え給湯量の調整ができたとしても、その調
整操作が極めて面倒なものとなつていた。
この上記した従来技術における問題点の原因
は、溶湯の移送を達成したピストンの復帰動作に
より注出孔路内に圧力変動が発生すること、給湯
量が一定寸法で不動に固定されたスリーブの大き
さとピストンのストロークだけによつて決定され
ていることにある。
そこで、本考案は、給湯の計量動作と、溶湯の
移送動作と、そして復帰動作とを完全に分離して
達成するものとし、給湯の計量動作を注出孔路と
は完全に遮断した状態で達成すると共に、溶湯の
移送動作を吸入孔路とは完全に遮断した状態で達
成し、さらに復帰動作を吸入孔路および注出孔路
と完全に遮断した状態で達成することをその技術
的課題とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
以下、本考案を、本考案の一実施例を示す図面
を参照しながら説明する。
本考案の手段は、 直線円筒形状をした筒壁2の上部に溶湯A内に連
通された吸入孔3を開孔すると共に、筒壁2の下
部に注出ノズル6に連通された注出孔4を開孔し
たスリーブ1を有すること、 このスリーブ1内に上下に密摺動可能に挿入組
付けされたピストン9を直線円棒状のロツド8の
下端に設けて構成され、ピストン9の長さを、吸
入孔3上端から注出孔4下端までの距離よりも大
きい値に設定した第1のプランジヤー7を有する
こと、 スリーブ1内に上下に密摺動可能に挿入組付け
されると共に、ロツド8を上下に密摺動可能に挿
入組付けし、吸入孔3の上端から注出孔4上端ま
での距離よりも大きい長さを有する直線円筒形状
をした第2のプランジヤー10を有すること、 にある。
すなわち、第1のプランジヤー7および第2の
プランジヤー10共に、スリーブ1内に挿入組付
けされており、かつこのスリーブ1内において互
いに独立して昇降変位可能に組付けられているの
であり、さらに第1のプランジヤー7と第2のプ
ランジヤー10との間に形成される空間B、すな
わちピストン9上面とロツド8周面と第2のプラ
ンジヤー10の下端面とそしてスリーブ1の内面
とにより形成される空間Bは、スリーブ1に開孔
形成された吸入孔3または注出孔4のみによつて
スリーブ1外に連通することができるものとなつ
ているのである。
〔作用〕
溶湯Aの移送動作を順に説明する。
〇 待機工程(第1図参照) 第1のプランジヤー7と第2のプランジヤー1
0とを、第2のプランジヤー10の下端面を第1
のプランジヤー7のピストン9の上面に密接させ
た状態で、ピストン9の上面が吸入孔3の上端と
同一高さレベルとなる位置までスリーブ1内を一
体に上昇させる。
この状態で、ピストン9の長さは、吸入孔3上
端から注出孔4下端までの高さよりも大きい値と
なつているので、注出孔4はピストン9により閉
塞された状態にある。
〇 計量工程(第2図参照) 待機状態から、第2のプランジヤー10をスリ
ーブ1に対して不動に保持したまま、第1のプラ
ンジヤー7だけを押し下げると、この第1のプラ
ンジヤー7の押し下げにより、第1のプランジヤ
ー7と第2のプランジヤー10とスリーブ1との
間に形成される空間B内に吸入孔3を通して溶湯
Aが引き込まれて満たされる。
この空間Bの容積は、スリーブ1の内径、ロツ
ド8の径が一定不変であることから、第1のプラ
ンジヤー7の押し下げ距離に正確に正比例して決
定される値となり、このため第1のプランジヤー
10の押し下げ量を調整設定することにより、空
間Bの容積、すなわち給湯量を正確にかつ簡単に
調整設定することができる。
〇 移送準備(第3図参照) 第1のプランジヤー7だけの押し下げによる溶
湯Aの計量が完了したならば、ピストン9の上端
面が注出孔4の下端と同一高さレベルとなる位置
まで、第1のプランジヤー7と第2のプランジヤ
ー10とを一体に、すなわち空間Bの容積を変化
させることなしに下降変位させる。
この第2のプランジヤー10の第1のプランジ
ヤー7と一体となつた下降変位により、吸入孔3
は第2のプランジヤー10により閉塞され、空間
Bとの連通が遮断され、反対にピストン9の下降
変位により注出孔4は空間Bの下端に連通した状
態となる。
〇 移送工程(第4図参照) 移送準備が完了したならば、第1のプランジヤ
ー7を不動に保持したまま第2のプランジヤー1
0を下降させ、空間B内の溶湯Aを注出孔4から
注出ノズル6に圧送し、図示省略した鋳造装置に
移送する。
この一定量に計量された溶湯Aの移送の完了
は、第2のプランジヤー10の下端面が第1のプ
ランジヤー7のピストン9の上面に密接触させる
ことにより達成されるのであるから、移送完了時
には、注出孔4は第2のプランジヤー10により
閉塞される。
〇 復帰工程(第5図参照) 溶湯Aの移送が完了したならば、第2のプラン
ジヤー10の下端面をピストン9の上面に密接さ
せた状態のまま、第1のプランジヤー7と第2の
プランジヤー10とを一体に第1図に示した待機
位置まで上昇復帰させて、待機状態に戻り、次の
移送動作に備える。
この復帰動作に際して、注出孔4は、第2のプ
ランジヤー10およびピストン9により閉塞状態
が維持される。
すなわち、注出ノズル6に連通している注出孔
4は、移送準備工程完了直前と移送工程中だけ、
空間Bと連通できるのであつて、他の時点におい
ては常に閉塞された状態に保持されている。この
ため、計量工程、復帰工程において、第1のプラ
ンジヤー7および第2のプランジヤー10が移動
したとしても、この両プランジヤー7,10の移
動により、注出孔4に圧力変動が生じることがな
く、このため注出ノズル6を含む注出孔路内は、
常に一定圧力に保持され、湯だれまたは外気の吸
い込みを生じることがない。
〔実施例〕
図示実施例の場合、吸入孔3を開孔した筒壁2
の外周面箇所に上部保持リング11を、そして注
出孔4を開孔した筒壁2の外周面箇所に下部保持
リング12を取付け、上部保持リング11に形成
された孔13に、ルツボ等の収納体aに基端を接
続した吸入ノズル5の先端を密嵌合することによ
り、吸入ノズル5のスリーブ1への組付けおよび
吸入孔3への接続を達成し、同様に、下部保持リ
ング12に形成された孔14に、注出ノズル6の
基端を密嵌合させることにより、注出ノズル6の
スリーブ1への組付けおよび注出孔4への接続を
達成している。また、この両保持リング11,1
2は、スリーブ1を所定位置に取付け保持するた
めの部分ともなつていて図示省略した取付け機構
により、この保持リング11,12を介してスリ
ーブ1を直立姿勢で保持している。
また、本考案装置は、その設置場所が大気中、
溶湯A中に特定されるものではなく、また給湯量
の計量を、スリーブ1と第1のプランジヤー7と
第2のプランジヤー10との間で達成するもので
あり、さらに給湯動作時以外の時点では、注出孔
4は主にピストン9により閉塞されるものである
ことから、各構成部分間の気密は充分に達成維持
される必要があり、このため各構成部分、すなわ
ちスリーブ1、第1のプランジヤー7、第2のプ
ランジヤー10、吸入ノズル5、注出ノズル6、
上下両保持リング11,12の間の組合せクリア
ランスは数ミクロン以下とし、もつて各クリアラ
ンスでの湯差し、ガスの流通がないようにしてい
る。
さらに、ロツド8の軸半径をr1、スリーブ1の
内径をr2とし、計量時のピストン9上端面と第2
のプランジヤー10の下端面との開き距離、すな
わち計量時の第1のプランジヤー7の下降距離を
hとすると、計量時における吸入溶湯量、すなわ
ち給湯量Vは、 V=(r2 2−r1 2)π・h となり、給湯量Vは開き距離hの一次函数とな
る。
このため、(r2 2−r1 2)π=aとすることによ
り、給湯量Vは、 V=ah の式により、距離hに従つて簡単にかつ正確に設
定できることになる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案は、給
湯と大気との接触、給湯路中へのガスの引き込
み、そして湯差しの発生を完全に阻止することが
できるので、常に清浄な溶湯を給湯することがで
き、また定量の溶湯を確実に給湯できると共に、
給湯量の調整および設定が簡単でかつすみやかに
達成でき、さらに給湯動作は、第2のプランジヤ
ーの下降動作だけで達成されるので極めてすみや
かにかつ円滑に達成されることになり、そして移
送動作時以外は、注出孔路内は一定圧力に維持さ
れるので湯だれや大気の引き込みが全くなく、こ
のため給湯処理上の高い安全性を得ることができ
る等多くの優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本考案装置の一実施例
の各工程別の縦断面を示すもので、第1図は待機
状態を、第2図は計量状態を、第3図は移送準備
状態を、第4図は移送動作状態を、そして第5図
は復帰動作状態を示すものである。第6図は、従
来の自動化された溶湯の移送装置の代表例を示す
縦断面図である。 符号の説明、1……スリーブ、2……筒壁、3
……吸入孔、4……注出孔、5……吸入ノズル、
6……注出ノズル、7……第1のプランジヤー、
8……ロツド、9……ピストン、10……第2の
プランジヤー、11,12……保持リング、1
3,14……孔、A……溶融金属(溶湯)、B…
…空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 直線円筒形状をした筒壁2の上部に溶融金属A
    内に連通された吸入孔3を開孔すると共に、前記
    筒壁2の下部に注出ノズル6に連通された注出孔
    4を開孔したスリーブ1と、 該スリーブ1内に上下に密摺動可能に挿入組付
    けされたピストン9を直線円棒状のロツド8の下
    端に設けて構成され、前記ピストン9の長さを、
    前記吸入孔3上端から注出孔4下端までの距離よ
    りも大きい値に設定した第1のプランジヤー7
    と、 前記スリーブ1内に上下に密摺動可能に挿入組
    付けされると共に、前記ロツド8を上下に密摺動
    可能に挿入組付けし、前記吸入孔3の上端から注
    出孔4下端までの距離よりも大きい長さを有する
    直線円筒形状をした第2のプランジヤー10と、 から成る溶融金属の移送装置。
JP248588U 1988-01-12 1988-01-12 Expired JPH0227957Y2 (ja)

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