JPH02279521A - ジルコニアの製造方法 - Google Patents

ジルコニアの製造方法

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JPH02279521A
JPH02279521A JP1099997A JP9999789A JPH02279521A JP H02279521 A JPH02279521 A JP H02279521A JP 1099997 A JP1099997 A JP 1099997A JP 9999789 A JP9999789 A JP 9999789A JP H02279521 A JPH02279521 A JP H02279521A
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JP
Japan
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zirconium
acid
hydrochloric acid
soluble
product
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JP1099997A
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Genichi Sato
源一 佐藤
Masayoshi Oya
大矢 正吉
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Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G25/00Compounds of zirconium
    • C01G25/02Oxides

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  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はジルコニアの製造方法に関し、更に詳しくは堅
い凝集物を含有しない、分散性の良好な高純度のジルコ
ニア微粉末の製造方法に関するものである。
し従来の技術] 従来、ジルコニウムの微粉体は強誘電体、圧電体、触媒
担体、固体電解質、耐熱材、耐摩耗材、研磨材等の焼結
体原料、あるいは光学ガラス添加剤、溶射材、顔t1等
の幅広い分野に利用されている。これらの用途に使用さ
れているジルコニア質v/L粉体は、ジルコニア単独成
分よりなるもの、及びマグネシア、カルシア、イツトリ
ア等の安定化剤を含む複数成分よりなるものがある。
一方、近年、ファインセラミックスに関する研究開発が
活発化している中で、ジルコニア質セラミックスの優れ
た特性が注目され、高機能性電子セラミック材料、高強
度、高靭性セラミック材料等としての用途が広まりつつ
あり、これらの原料となる高品質のジルコニア微粉体の
需要が増大している。
従来、ファインセラミックス用としての高純度のジルコ
ニアの一最的な製造方法としては、出発原料としてオキ
シ塩化ジルコニウム、硫酸ジルコニウム等のジルコニウ
ム塩を使用し、これらの塩の水溶液から中和反応、ある
いは加水分解反応によりジルコニウムの水酸化物や水和
物の沈澱を生成し、これを脱水、乾燥、焼成する方法が
提案されてさた。その具体的な方法としては、オキシ塩
化ジルコニウムの水溶液にアンモニア水等のアルカリを
添加して中和し水酸化物を生成し、これを濾過、洗浄、
乾燥し、更に焼成する方法が行われている。
しかしながら、この方法では、アルカリで中和してジル
コニウムの水酸化物の沈澱を生成する際に、オキシ塩化
ジルコニウム中に不純物として存在するFe、AI、T
i、Si等が水酸化物としてジルコニウムの沈澱に同伴
して混入するために、精製された原料を使用しなければ
ならず、通常は再結晶により不純物を除いたオキシ塩化
ジルコニウムを出発原料として使用していた。
また、ジルコニウムの水酸化物の沈澱を脱水、乾燥する
過程で、粒子が互いに強く結合した堅い凝集塊を形成し
、この形状が焼成後も保持されるために充分な粉砕操作
を加えなければジルコニアの微粉体を得ることができず
、また得られたジルコニアの微粉体もファインセラミッ
クス原料として満足な品質を有するものではなかった。
このためジルコニウムの水酸化物の沈澱を脱水乾燥する
過程において、堅いa集塊の形成を防ぐ目的で、ジルコ
ニウムの水酸化物の沈澱を有機溶媒に分散させ蒸留して
水分を除去した後、有v!1溶媒を分離して焼成する方
法、噴霧乾燥する方法または凍結乾燥する方法等種々の
製造方法が提案されている。
しかしながら、これらの方法はいずれも特殊な装置を必
要としたり、有機溶媒を多量に使用する等、工業的製造
方法としてはコスト高となる欠点を有していた。
また、従来法のうち、ジルコニウム塩を加水分解して水
酸化物や水和物を生成するいわゆる加水分解法では、一
般に加水分解の反応速度が非常に遅いため、分解反応に
加熱下で数十時間〜数日間を要し、また分解生成物の収
率も低い。更に、分解時のジルコニウム濃度も0.5モ
ル、/eまたはそれ以下と低いために、生産量に比して
大容量の反応槽を必要とし、反応効率が低いために工業
的に有利な方法とは言えずコスト高となる欠点を有して
いた。
他方、ジルコニウムのアルコキシド、例えばジルコニウ
ムイソプロポキシド等のアルコキシドを原料として、こ
れを有機溶媒中で加熱して加水分解する方法があるが、
この方法は原料価格が高く、コスト高になり、工業的な
ジルコニアの製造方法として不利である。
一方、最近、ジルコンサンドと石灰質粉末との混合物を
ベレット化して焼成し、得られたクリンカーを比較的濃
い塩酸に溶解した後、中和してジルコニアを製造する方
法が提案されている(特公昭61−25658号公報)
しかしながら、この方法はジルコニアを回収率よく大量
に経済的に製造することを目的とするもので、回収され
たジルコニアにはジルコンサンドの鉱石中の不純物が随
伴してくるために、その分離が不充分であり、純度にお
いて満足すべき結果を得ることができない欠点がある。
[発明が解決しようとする課ME 本発明は上記のような従来法の欠点を克服し、通常の工
業的操作により、ファインセラミックス用を始めとして
前記の各種用途に使用することができる粒子径の小さい
、堅い二次凝集物を含有しない、分散性の良好な、焼結
性の優れた高純度のジルコニアの微粉体を、不純物含有
ジルコニウム原料浸出液より直接骨ることのできる工業
的に有利な方法を提供することを目的とするものである
[課題を解決するための手段及び作用]本発明者等は、
従来法の欠点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ジル
コンサンドに石灰等のカルシウム源を混合し、電融急冷
して得られるジルコニウム含有生成物を11;i酸で浸
出し、得らt′したジルコニウム含有浸出液からオキシ
塩化ジルコニウム結晶を析出させ、オキシ塩化ジルコニ
ウム結晶を溶解した液よりジルコニウム化合物の沈澱を
生成させ、これをアンモニアで中和した後脱水、洗浄、
乾燥、焼成することにより、ファインセラミックス用原
料として使用可能な高純度で、且つ粒子径の小さい、堅
い凝集物を全く含有しない分散性の良いジルコニアの微
粉体が得られることを見出して本発明を完成した。
即ち、本発明は (a)ジルコンサンドとCaO含有原料との原料混合物
を加熱溶融した後、急冷して酸可溶性溶融生成物を得る
溶融生成工程、 (b)該酸可溶性溶融生成物と稀塩酸水溶液とを接触さ
せて珪酸カルシウム分を選択的に溶出分離するジルコニ
ウム分の濃縮工程、 (c)該ジルコニウム分を濃塩酸と接触溶解してジルコ
ニウム浸出液を回収する浸出工程、(、()該ジルコニ
ウム浸出液からオキシ塩化ジルコニウムの結晶を析出せ
しめ、得られた結晶を分離回収する晶析分離工程、 (e)該結晶を溶解した水溶液と硫酸及び/または可溶
性硫酸塩とを反応させて不溶性のジルコニウム塩の沈澱
を生成させるジルコニウム回収工程、(「)該ジルコニ
ウム塩の沈澱を分離及び洗浄した後のりパルプスラリー
をアルカリで中和して水酸化ジルコニウムとして回収す
る水酸化工程、及び(g)該水酸化ジルコニウムを乾燥
、焼成及び粉砕してジルコニア粉末とするジルコニア化
工程、からなることを特徴とするジルコニアの製造方法
に係る。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に係るジルコニアの製造方法は、まず、溶融生成
工程において、出発原料のジルコンサンドとCaO含有
原料との原料混合物を加熱溶融した後、急冷して酸可溶
性溶融生成物を得る。
本発明において使用されている原料のジルコンサンドは
、市販品をそのまま使用することができるが、必要に応
じて粉砕操作を加えても良い。
また、CaO含有原料としては、生石灰、消石灰、各種
の炭酸カルシウムなどが使用でき、必要に応じて粗砕、
あるいは造粒して使用することができる。
本発明において、ジルコンサンドとCaO含有原料との
混合割合は重要であり、溶融生成物の組成を考慮して定
める必要がある0本発明では、Zr01とCaOのモル
比が一定の値になるように原料を混合し、次いで溶融急
冷する。この場合の溶融生成物内の反応は、基本的には
下記の式(Hに示す反応に従うものと考えられる。
2rSiO<+3CaO−+CaZr0ff+2CaO
・5iOt ・・・(1)上記の式(1)に示されるよ
うに、ジルコンサンドと生石灰の割合はZrO+1モル
に対してCaO3モルであるが、実際の反応においては
原料に含有されている不純物、原料混合の多少の不均一
性等があるので、Zrozlモルに対してCaOを2.
5モル以上、好ましくは2.8〜4モルが望ましい。
次いで、原料混合物を1500〜2600℃、好ましく
は1700〜2400℃に加熱溶融したのち、溶融生成
物を水砕等により急冷する。この操作は、通常、タツブ
ロを備えたアーク炉を使用し、溶融生成物はタツブロよ
り流出し、これに高圧水流を吹き付けて水砕急冷する。
水砕急冷することにより、/8融生成物中のジルコニア
成分を酸可溶性にすることができ、急冷アモルファス化
または酸可溶性ジルコン酸カルシウム(CaZrOi)
を得ることができる。
本発明者らの研究によれば、ジルコンサンドと生石灰を
使用してZ ro 21モルに対してCaOを2.5モ
ル以上、例えば3モル混合して溶融し、溶融生成物を水
砕して急冷した場合は、X線回折分析ではCaZrO3
 (JCPDSカード 35−790.1985年)の
X線回折ピークのみが現れ、2CaO・SiO2は非晶
質化している。これに対して溶融生成物を徐々に冷却し
た場合は、CaZr0.のX線回折ピークの池に、0 
、852r02 ・0 、15CaO(JCP DSカ
ード 26−341.1976年)またはZ r O2
(JCP DSカード 17−923.1967年)類
似のX81回折ピークが出現する。
他方、Z r 021モルに対してCaOを25モル未
満混合して溶融し、溶融生成物を水砕して、急冷した場
合には、CaZr0tの他に0.852r02・(1,
15caO5あるいは7. r O2類似のピークが出
現する。また、Zr0□1モルに対してCaO2モルを
混合して3g融した場合、溶融生成物の急冷品には、も
はやCaZr01のX線回折ピークは出現せず、0.8
5ZrO□・0 、15CaOまたはZ r O2類似
のピークのみとなる。
ここで0.85ZrOz・0.15CaOとZ r O
2は、はとんど類似のX線回折パターンを示しており、
実際はZ r O2に対してCaOがO〜0.15モル
固溶したものが生成していると推定される。
更に、本発明者らは、各種溶融生成物について、その中
のジルコニア成分の塩酸に対する溶解(溶出)性につい
て検討した。その結゛果、X線回折分析でCaZrLの
みが認められた溶融生成物は、2モル/簀以上の塩酸で
ほぼ100%ジルコニア成分が溶出することが判明した
。これに対してX線回折分析でCaZrOsの他に0.
85ZrO,・0 、15CaOまたはZrO2が認め
られた?8融生成物は、0.85Zr02 +0.15
CaOまたはZ r 02のピーク強度が大きくなるに
つれてジルコニア成分の溶出率が低下することが判明し
た。そして溶融生成物中にCaZrLの回折ピークが無
< 、 0.85Zr02・O,l5CaOまたはZr
O,の回折ピークのみの場合には2〜11モル/lの塩
酸に溶解した場合でもジルコニウム成分の溶出率は50
%以下であった。
以上の知見より5ジルコンサンドとCaO含有原料の混
合物を溶融して、溶融生成物中のジルコニア成分を酸可
溶性にするには、溶融生成物中がX線回折分析で非晶質
あるいはCaZr0.結晶相のみが得られる組成物にす
ることが重要であり、そのためにはCaOをZ r O
2に対して2.5モル以上になるように添加混合し、且
つ溶融生成物をコ冷して、0.85ZrO□・0.15
CaOまたはZrO2の生成を防ぐことが必要である。
このようにして得られた酸可溶性溶融生成物は粉砕して
粒度150μl以下、好ましくは100μ…以下の粉末
に調整することが望ましい。
粒度が150μmと超える場合には、次工程の稀塩酸で
の溶出処理の際に、粒子表面に5102のコロイドの凝
集が生じて溶出速度及び分か性が■くなる。
次に、ジルコニウム分の濃縮工程において、前記酸可溶
性溶融生成物と稀塩酸水溶液とを接触させて生成した酸
可溶性溶融生成物スラリーからジルコン酸カルシウム分
と珪酸カルシウム分を選択的に溶出分離する。稀塩酸水
溶液に酸可溶性溶融生成物を分散したスラリー中のHC
l′a度が2モル/2未満の条件下で溶出を行うことに
より、酸可溶性溶融生成物中のカルシウム分やシリカ分
をできるだけ多く溶出することができる。その反応式は
下記の式(II>で示す通りである。
CaZrO3+2CaO・5i02+4HCl−eCa
ZrOx+2CaCi’2+5i02+2820 + 
・+ (If )具体的には、上記の式(n)に示され
る反応式のH(lの当量の1.0〜1.2倍の量を使用
し、水で希釈して2モル/p未満の濃度の塩酸水溶液に
JilVして溶出を行い、溶出残渣のジルコン酸カルシ
ウム分を分離して回収する。
次いで、ジルコニウム分の浸出工程において、前記溶出
工程で得られたジルコン酸カルシウム分をIR塩酸と接
触溶解してジルコニウム浸出液を回収する。ジルコン酸
カルシウム分を濃塩酸水溶液に浸漬し、スラリー中のH
Ce濃度が2モル/l以にの条件下て′浸出を行い、ジ
ルコニウム分を浸出する。
具体的には、前記前記工程の溶出残渣のジルコン酸カル
シウム分に下記の式([[I)%式%) で示される反応式のHClの当量の1,0〜1.2倍の
履を使用し、2モル/l’以上の塩WIi濃度で浸出を
行う。
また、上記の濃縮工程及び浸出工程のいずれの工程にお
いても、溶出液または浸出液中のスラリー濃度について
は特に限定はなく、所定の塩酸濃度が満たされていれば
よい。
この場合の溶出または浸出については、特に限定はない
ものの、一般に加熱した方が溶出または浸出速度は早く
、50〜100’Cが好適である。
なお、前記酸可溶性溶融生成物を塩酸で浸出する場合、
2モル/l以上の塩酸で一段階で浸出することも可能で
あるが、この場合には浸出液中にジルコニウムと共にカ
ルシウムやシリカも浸出され、このうちシリカについて
は一旦浸出液中に溶存したものが加水分解により不溶性
のシリカ沈澱となり、その後の固液分離が非常に困難に
なる。
従って、酸可溶性溶融生成物を塩酸で浸出する場合は1
本発明におけるように、予め2モル/′!未満の塩酸で
浸出して溶融生成物中のカルシウム分やシリカ分をでき
るだけ多く溶出させ、次いで浸出残渣を2モル、/l以
上の塩酸に溶解してジルコニウム分を浸出する二段階浸
出が工業的には有(11な方法であり、本発明の特徴の
1つである。
次に、オキシ塩化ジルコニウムの晶析工程において、前
記の浸出工程により得られたジルコニウム浸出液よりオ
キシ塩化ジルコニウム(Zr01J2・8++20)結
晶を析出分離する。オキシ塩化ジルコニウム結晶の析出
は可溶性ジルコニウム溶液を蒸発濃縮する方法が一般に
採用されているが、この方法は特殊な装置を用い、エネ
ルギー的にも多大な費用な必要とするため工業的に不利
な点を有している。
本発明は蒸発濃縮等の従来法の欠点を克服するために、
上述のようにして得られなるジルコニウム溶出液に塩酸
及び/または塩化カルシウムを添加することにより高純
度のオキシ塩化ジルコニウム結晶を容易に且つ効率的に
析出させる操作を使用するものである。
まず、オキシ塩化ジルコニウムの塩酸に対する溶解度は
文献によると第1図に示される結果が報告されている。
第1図によれば、オキシ塩化ジルコニウムの溶解度は塩
酸濃度8〜9モル/lで極小値をもつ曲線を画くことが
分かる。従って、この溶解度曲線によれば、ジルコニウ
ムの回収率を最大にするためには、塩酸濃度を8〜9モ
ル/eにしてオキシ塩化ジルコニウムの結晶析出を行う
のが有利であり、その時の溶液中のジルコニウム濃度は
ZrO2として10g/l以下となる。
一方、本発明者らが認定しな結果によると、オキシ塩化
ジルコニウムに塩化カルシウムが共存した場合、オキシ
塩化ジルコニウムの溶解度が極小となる塩酸濃度が低濃
度側に移行することが分かった。また、塩化カルシウム
濃度が増大すると、オキシ塩化ジルコニウムの溶解度が
極小となる塩酸濃度はより低濃度になることがわがっな
、このようにオキシ塩化ジルコニウム溶液に塩酸を添加
してオキシ塩化ジルコニウム結晶を析出させてジルコニ
ウムを効率的に回収しようとする場合、オキシ塩化ジル
コニウム溶液中に塩化カルシウムが共存する系では、オ
キシ塩化ジルコニウムの溶解度が極小となる塩酸濃度が
低濃度側に移行するため、添加する塩酸の量が少なくて
すみ、更に、結晶を分離した液は量が少なく且つ酸濃度
が低いため、廃液の処理も容易となる等の利点がある。
本発明方法によるジルコニウム浸出液はジルコン酸カル
シウムを主体とするジルコニア濃縮物を塩酸で溶出して
得られるため、必然的に塩化カルシウムを共存しており
、この溶出液に塩酸を添加してオキシ塩化ジルコニウム
結晶を析出させ、ジルコニウムを効率的に回収する上で
、上記の如く塩酸使用量を低減することができ、オキシ
塩化ジルコニウムの製造方法として本発明方法は優れた
方法であると言える。
また、塩化カルシウムの濃度とオキシ塩化ジルコニウム
の溶解度の関係は第2図に示す曲線で表される。第2(
2Iによると、ジルコニウムの飽和濃度は塩化カルシウ
ム濃度の増加と共に低い値を示し、固相としては第2[
21に示される溶解度曲線領域ではZr0Ce2・81
1.0のみが平衡状態で存在する。
また、塩酸濃度が高くなると、同じ塩化カルシウム濃度
でもジルコニウムの溶解度は小さい。以上のように、本
発明方法で得られるジルコニウム浸出液に塩化カルシウ
ムを添加し、ジルコニウムをオキシ塩化ジルコニウムと
して回収することが可能であることが分かる0例えば、
ジルコニウム浸出液に塩化カルシウムをCaCe232
0 g/ lとなるまで添加すると、HCt!2モル/
lの場合大部分のジルコニウムはオキシ塩化カルシウム
結晶として析出し、溶存ジルコニウムはZ ro 21
0 g/ 1(23℃)以下になり、効率よくジルコニ
アを回収することができる。また、オキシ塩化ジルコニ
ウム結晶を分離した母液は塩酸濃度ら比較的低く、廃液
を処分する上で有利である。
上述のように塩酸及び/または塩化カルシウムをジルコ
ニウム浸出液に添加してオキシ塩化ジルコニウム結晶を
析出させる操作は種々の実施態様が考えられるが、例え
ば該ジルコニウム浸出液を70℃以上に加温しつつ、こ
れに所定量の塩酸及び/′または塩化カルシウムを添加
した後、徐冷してオキシ塩化ジルコニウムの結晶を析出
させる方法がある0次に、オキシ塩化ジルコニウムの結
晶を常法により母液から分離し、所定量の水に溶解して
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を得る。このようにして
得られるオキシ塩化ジルコニウム溶解液中の不純物量は
ジルコニウム浸出液の不純物量に比べてZr0aに対す
る換算で約1/l Oに低減され、Ti、Si、AI、
Fe等の不純物濃度は酸化物としてZr02100%に
対して500 ppm以下に精製されている。
次に、本発明方法においては、前記オキシ塩化ジルコニ
ウム溶解液に硫酸及び/または可溶性硫F1塩を添加し
てジルコニウムの沈澱を析出させる。
本発明において便用される硫酸の添加量は、オキシ塩化
ジルコニウム溶解液中のZ ro 、 1モルに対して
0.2〜0.6モル、好tL<は0.3〜0.4モルが
望ましい、添加量が0,2モル未満の場合には、不溶性
ジルコニウムの沈澱は生成せず、外観的にはシリカゾル
に似た薄い乳白色の溶液のままであり、また添加量が0
.6モルを超えると硫酸使用量が増加するにも拘わらず
、それに見合う効果は期待できず、逆に硫酸濃度の上昇
につれて不溶性ジルコニウムの沈澱の再溶解が始まる。
このように本発明のジルコニアの製造方法における沈澱
生成反応はZrO□に対するH2SO,の添加量が0.
2〜0.6モルと少ないにも拘わらず、ジルコニウム浸
出液中のジルコニウムの95%以上の沈澱析出が可能で
ある。従って、生成する不溶性のジルコニウムの沈澱は
ジルコニウム硫酸塩の沈澱生成反応より得られたものだ
けでなく、ジルコニウム水和物の加水分解生成反応に近
いものも同時に生じているものと思われる。この場合、
6Q酸の添加効果については充分明らかではないが、ジ
ルコニウム硫酸塩の沈澱生成に消費されると共に、オキ
シ塩化ジルコニウム溶解液中ではジルコニウムは幾つか
のジルコニウムイオンから構成される多核錯イオンの状
態で存在しているものと思われ、この多核錯イオン間の
反応を触媒的に促進して加水分解反応を促進させる効果
があるものと思われる。
硫酸を添加してオキシ塩化ジルコニウム溶解液より不溶
性のジルコニウムの沈澱を生成させる反応の温度につい
ては、特に限定はないが、加熱状態の方が反応が早く進
行するため、通常50〜100℃の間が望ましい。
また、反応時間については、反応温度との関連により決
定されるが、通常1〜4時間で充分である。1時間未満
では沈澱生成反応がまだ充分に進行しておらず、また4
時間を超えて反応を継続した場合でも沈澱の析出率は頭
打ちとなり収率の向上にはほとんど寄与しない、なお、
本発明において、反応時間が1〜4時間でよいことは、
通常の加水分解反応と比べて極めて短時間で終了すると
いう特徴を有する。
また、硫酸を添加するオキシ塩化ジルコニウム溶解液中
のジルコニウム濃度はZrO2で3〜15重量%、好ま
しくは5〜10重量%の範囲が望ましく、3を量%未満
の場合には生成する不溶性の沈澱が極めて微細なものと
なり、固液分離が困難になり、また分離した沈澱を乾燥
した場合、シリカゲル状の堅い凝集塊を生ずる等の問題
を有し、また15重量%を超えると沈澱生成反応が遅く
、ごく僅かしか沈澱が生成しない。
このようにして得られた不溶性ジルコニウムの沈澱生成
物は強酸性領域から析出しているので5原料液すなわち
オキシ塩化ジルコニウム溶解液中のA1、Ti、Si、
Ca等の不純物は淡側に溶存したままであり、極めて純
度の高いものが得られる。
上記の如く、本発明方法におけるジルコニウムの沈澱の
析出方法においては、液中に硫酸イオンを共存させて行
うことを特徴としており、硫酸の代わりに可溶性硫酸塩
を使用したり、あるいは両者を同時に使用しても何ら差
し支えない。
次に、水酸化工程において、前記回収工程で生成した不
溶性のジルコニウム塩の沈澱の分離及び洗浄を行った後
のスラリーをアルカリで中和して水酸化ジルコニウムと
して回収する。
具体的には、前記回収工程で得られた不溶性のジルコニ
ウムの沈澱を固液分離した後、水にリパルプし、使用し
た硫酸の当量に対して1.0〜1.2倍量のアンモニア
水を加えて中和後、ジルコニウムの水酸化物として固液
分離して回収する。
次に、ジルコニア化工程において、前記水酸化ジルコニ
ウムを乾燥、焼成及び粉砕してジルコニア粉末を得る。
乾燥は通常の加熱乾燥法の外、噴霧乾燥、凍結乾燥等任
意の方法で行うことができる。
本発明によって得られる乾燥物は、堅い凝集塊を全く含
まず、指圧により容易にほぐれる分散性の良い粉末であ
り、この特性は乾燥後の焼成操作後も保持される。
焼成は通常200〜1000℃の温度で30分〜数時間
行う、このようにして得られるジルコニア微粉体は強固
に結合した堅い凝集塊を全く含まず、嵩の大きい分散性
の良好な粉末である。
本発明の方法によって得られるジルコニア微粉体は、各
種焼結体の原料として、そのまま使用することができる
が、これを粉砕することにより、粉体特性を改良するこ
とも可能である。この場合の粉砕方法としては乾燥法、
あるいは湿式法のいずれでも良く、その他の公知の方法
を任意に実施することができる。
[実 施 例] 以下、実施例を示して本発明について具体的に説明する
が、本発明の方法はこれらに限定されるものではない。
実施例l Zr0□とCaOのモル比が1=3になるように、ジル
コンサンドと生石灰を秤量し、均一に混合した後、電炉
で溶融した。このときの溶融物の加熱溶融温度は230
0℃であった1次に、溶融物に水流をあてて急冷し、乾
燥粉砕して溶融生成物を得た。この溶融生成物を分析し
た結果、Zr0゜34.8%、Ca047.7%、5i
Oz16.9%の組成を有し、粒度は篩により150μ
m以下であった。また、X線回折分析ではCaZrOs
の回折ピークのみが同定された。
次に、101ガラス製ビーカーに水7.51.35%塩
酸450gを入れ、撹拌しながら溶融生酸物粉砕品35
0gを加えて加温し、90℃で2時間保持した0次いで
、このスラリーをr別し、P液中のZ r O2濃度を
測定したところ250 pp−であり、溶融生成物中の
組成分析結果より計算すると、Z r 02の浸出量は
1,8%であった。
沢別により得られた浸出残渣を少量の水で11ビーカー
に洗い出し、35%塩酸450gを加えて全量を500
/にしたのち撹拌しながら加熱し、90℃で2時間保持
した9次いで、このスラリーをr別し、r過ケーキを洗
浄してジルコニウム含有浸出液800m1を得た。浸出
液中のZrO□濃度を測定したところ15.1%であり
、溶融生成物中の組成分析結果より計算するとZ r 
Oxの浸出率は99.0%であった。なお、浸出液中に
はCa、Fe、AP、Ti、Si等の不純物が含まれて
おり、定量した結果、Z r 02に対する酸化物換算
でCa033.2%、ALOzo、55%、FexOs
O507%、N a300 、01%、S io 20
.42%、T io to 、 34%であった。
次に、71ビーカー中で、この浸出液を75℃に加熱し
ながら35%塩酸850gを添加し、撹拌しつつ23℃
まで徐冷し、オキシ塩化ジルコニウムの結晶を析出させ
た。得られたオキシ塩化ジルコニウムの結晶を、母液か
らブフナー濾過により分離した後、水に溶解してzr0
2濃度11.4%の液600+4を得た。このオキシ塩
化ジルコニウム結晶を溶解した液中の不純物を定量した
結果、Z r O2に対する酸化物換算でAi’zO3
0,05%、FezO,0,01%、NazO0,00
2%、S i O70,04%、Ti0z0.03%で
あった。
次に、11ビーカーに、この溶解液325gと水200
1を入れて撹拌しながら加熱し、50℃になったとき、
98%硫酸9gを添加した。更に加熱をa続して80℃
になったとき、ジルコニウムの不溶性沈澱が生成した。
更に、80〜90°Cで1時間保持した後、反応を停止
した。固液分離した後、P液中のZ r O2を分析し
たところ1100pp輸であり、溶存ジルコニウムのう
ち97.3%が沈澱析出した。
不溶性沈澱を固液分離し、r過ケーキを水にリパルプし
て、更に28%アンモニア水139を加えて中和し、得
られたジルコニウムの水酸化物を固液分離し、洗浄して
付着する硫酸根を除去した。
水酸化ジルコニウムの一過ケーキは電気オーブン中で1
10℃で8時間乾燥した。乾燥粉末はゆる<11!した
嵩高いものであり、指圧により容易にほぐすことができ
た。この乾燥品を850℃で2時間焼成した。得られた
焼成品は堅い凝気塊を全く含まず、分散性の良い単斜晶
系ジルコニアであり、X線回折により求めた結晶粒子径
は約210人、嵩密度0.76g/cm’、タップ密度
1.29y/am’、比表面積は23m’/lであった
また、ZrO2中の主な不純物はAZzO*20ppm
、FezOzl 7pp(Ti02140ppm、Ca
O10pp鴫、5iO2230pp−であった。
実施例2 実施例1と同様の方法で得られたジルコニウム含有浸出
液800m1に塩化カルシウム(40%CaC1’z溶
液)480gを添加し、オキシ塩化ジルコニウムの結晶
を析出させた。この結晶をブフナーでr過し、オキシ塩
化ジルコニウムの結晶を分離した後、水に溶解し、Z 
ro =ifi度11.3%の液600m1’を得た。
このオキシ塩化ジルコニウム結晶を溶解した液中の不純
物を定量した結果、Z r O2に対する酸化物換算で
AJIo、0.06%、Fe2O,0,02%、Na、
00.005%、5iO20,04%、T io 20
.03 %テあツタ。
以下、実施例1と同様の方法によりジルコニア焼成品を
得た。得られた焼成品は堅い凝集塊を全く含まず、分散
制の良い単斜晶系ジルコニアであり、X11回折により
求めた結晶粒子径は約215人、嵩密度0 、75 g
/ am3、タップ密度1.28g/c−1、比表面1
23m”/yであった。また、Z「02中の主な不純物
はAl2O*2]、ppm。
FetOzl 9pp(TiOz140ppm、CaO
13pp園、S 102230ppmであった。
実施例3 500@1’ビーカーに実施例1と同様のオキシ塩化ジ
ルコニウムを溶解した液(Z ro 211.4重1%
)325yと水177gを入れ撹拌しながら加温し、4
0℃になったとき98%硫酸9gを添加した。更に撹拌
を継続して5分間保持したとき、ジルコニウムの不溶性
沈澱が生成し始めた。沈澱が生成してから、80〜90
℃で2時間保持した後、反応を停止した。固液分離した
後、r液中のZ r Oを濃度を分析したところ0.7
0%であり、溶存ジルコニウムのうち92.0%が沈澱
析出した。
不溶性沈澱を固液分離し、以下実施例1と同様にリパル
プ、中和、洗浄、乾燥、焼成してジルコニア粉末を得た
得られた粉末は堅い凝集塊を全く含まず、分散性の良い
単斜晶系ジルコニアであり、X線回折より求めた結晶粒
子径は212人、嵩密度0.77g/cab”、タップ
密度1.30y/c+i3、比表面積22m”/gであ
った。また、Z r O2中の主な不純物はAJ、0.
12ppm、 Fe2O* 2 81)pll、 T 
io t 1 2 0ppm、 Cao 201)i+
鴫、5iO22109p”であった。
比較例l ZrO2とCaOのモル比が1=2になるようにジルコ
ンサンドと生石灰を秤量し、実施例1と同様に電炉で溶
融した。このときの溶融物の温度は1900℃であった
次に、前記溶融物に水流をあてて急冷し、乾燥粉砕して
溶融生成物を得た。この溶融生成物を分析した結果、Z
 ro 240 、1%、Ca036.8%、S i 
O220、1%の組成を有していた。X線回折分析で生
成物を同定したところCdr02の回折ピークは無< 
、0.852rOt・0.15CaOまたはZr0zの
回折ピークのみ認められた。
次に、5モル/r塩酸11に、この溶融生成物(篩によ
り150μ輸全通の微粉末)202を入れ、撹拌しなが
ら90〜100℃で2時間かけてZrを浸出した。スラ
リーをP別してP液中のZrO□を分析したところ、3
450 ppmであり、溶融生成物の組成分析結果より
計算すると、Z r O2の浸出率は43.0%であっ
た。このようにZrO□に対するCaOのモル比が2の
ときは、溶融生成物は0.85ZrOz J、15Ca
Oまたは結晶性のZrO2が得られ、このものは塩酸で
浸出してもZ r Ox浸出率は5゜%以下であり、ジ
ルコニウム浸出用の酸可溶性原料としては不充分である
比較PA2 実施例1のジルコニウム含有浸出液(ZrOa20.1
%)184yと水300gを11のビーカーに入れ、撹
拌しながら加熱し、50℃になったとき98%硫酸6g
を添加した。更に、撹拌を継続し、80〜90℃で2時
間撹拌を継続したが、不溶性ジルコニウム塩の沈澱は生
成せず、薄い乳白色の溶液のままであった。このように
Zr0zに対するH 2 S O4のモル比が0,2モ
ル未満では不溶性の分離可能なジルコニウムの沈澱は生
成しないことが判明した。
比較例3 実施例1のジルコニウム含有浸出液(ZrOz20.1
%H84yと水3002を11のビーカーに入れ、撹拌
しながら50℃に保持した1次に、ここへアンモニア水
を滴下して中和し1.H3N2でアンモニア水の滴下を
止め、撹拌しながら50℃で1時間保持した。スラリー
をP別した後、水でリパルプし、充分洗浄した後、炉遇
し、電気オーブン中で120℃で8時間乾燥した。
得られた乾燥品はシリカゲル状の極めて堅く結合した凝
集塊であり、乳鉢を用いて磨砕しても均一な微細粉末は
得られず、手触りのあるザラザラした粉末であった。
また、不純物含有量もAt20z1320ppm、F 
ezo 3470 ppll、Ca0251)l)II
、S io 2400ppm+、Ti0z2040pp
繭であった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のジルコニアの製造方法は
、不純物を含有する原料のジルコンサンドより通常の工
業的操作により、粒径の小さい、堅い二次凝集物を含有
することがなく、分散性の良好な焼結性の優れた高純度
のジルコニアを工業的に安価に提供することができる優
れた効果がある。
本発明の方法により製造された高純度のジルコニアはフ
ァインセラミックス原料を始めとして各種の用途に利用
することができ、極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はオキシ塩化ジルコニウムの塩酸に対する溶解度
を示すグラフであり、第2図はオキシ塩化ジルコニウム
の溶解度と塩化カルシウムの濃度の関係を示すグラフで
ある。 第1図 λキシ紹)ヒジルコニウム(ZrOC1!z・8H20
)の精度(23℃)CII 当]

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.(a)ジルコンサンドとCaO含有原料との原料混
    合物を加熱溶融した後、急冷して酸可溶性溶融生成物を
    得る溶融生成工程、 (b)該酸可溶性溶融生成物と稀塩酸水溶液とを接触さ
    せて珪酸カルシウム分を選択的に溶出分離するジルコニ
    ウム分の濃縮工程、 (c)該ジルコニウム分を濃塩酸と接触溶解してジルコ
    ニウム浸出液を回収する浸出工程、(d)該ジルコニウ
    ム浸出液からオキシ塩化ジルコニウムの結晶を析出せし
    め、得られた結晶を分離回収する晶析分離工程、 (e)該結晶を溶解した水溶液と硫酸及び/または可溶
    性硫酸塩とを反応させて不溶性のジルコニウム塩の沈澱
    を生成させるジルコニウム回収工程、 (f)該ジルコニウム塩の沈澱を分離及び洗浄した後の
    リパルプスラリーをアルカリで中和して水酸化ジルコニ
    ウムとして回収する水酸化工程、及び (g)該水酸化ジルコニウムを乾燥、焼成及び粉砕して
    ジルコニア粉末とするジルコニア化工程、からなること
    を特徴とするジルコニアの製造方法。
  2. 2.原料混合物はモル比CaO/ZrO_2が2.5以
    上の範囲に配合した混合物である請求項1記載のジルコ
    ニアの製造方法。
  3. 3.酸可溶性溶融生成物はX線回折上非晶質またはCa
    ZrO_3結晶相のみが認められているものである請求
    項1記載のジルコニアの製造方法。
  4. 4.酸可溶性溶融生成物は粒度150μm以下の粉末で
    ある請求項1または3記載のジルコニアの製造方法。
  5. 5.ジルコニウム分の濃縮工程はスラリー中のHCl濃
    度が2モル/l未満で行う請求項1記載のジルコニアの
    製造方法。
  6. 6.ジルコニウム浸出工程はスラリー中のHCl濃度が
    2モル/l以上で行う請求項1記載のジルコニアの製造
    方法。
  7. 7.オキシ塩化ジルコニウムの晶析分離工程は、ジルコ
    ニウム浸出液に塩酸及び/または塩化カルシウムを添加
    して晶析分離するものである請求項1記載のジルコニア
    の製造方法。
  8. 8.ジルコニウム回収工程はモル比H_2SO_4/Z
    rO_2が0.2〜0.6の範囲で硫酸を添加してジル
    コニウム分を不溶化するものである請求項1記載のジル
    コニアの製造方法。
  9. 9.水酸化工程におけるアルカリ剤がアンモニアである
    請求項1記載のジルコニアの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0708742A4 (en) * 1993-06-30 1997-05-28 Tech Resources Pty Ltd Opacity means based on zirconia
WO2001064586A1 (en) * 2000-03-01 2001-09-07 Joseph Mizrahi Process for the manufacture of substantially pure zirconium oxide from raw materials containing zirconium

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