JPH02277887A - 防汚性布帛 - Google Patents

防汚性布帛

Info

Publication number
JPH02277887A
JPH02277887A JP9616989A JP9616989A JPH02277887A JP H02277887 A JPH02277887 A JP H02277887A JP 9616989 A JP9616989 A JP 9616989A JP 9616989 A JP9616989 A JP 9616989A JP H02277887 A JPH02277887 A JP H02277887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
fabric
group
stain
melamine resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9616989A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiteru Hasegawa
長谷川 悦暉
Kazuya Hayashi
和也 林
Takashige Maekawa
隆茂 前川
Hide Nakamura
秀 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd, Toray Industries Inc filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP9616989A priority Critical patent/JPH02277887A/ja
Publication of JPH02277887A publication Critical patent/JPH02277887A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、撥水性および撥油性を有し、8重油除去性
に顕著な効果を発揮する防汚性布帛に関する。
〔従来の技術〕
従来、合成繊維を含む布帛は、合成繊維の特徴である疎
水性を活かした分野に広(利用されている。ところが、
合成繊維は親油性が強く、油性汚れがつきやすいという
欠点も合わせもってい桑。
この欠点に対し、種々の改善が進められている。
たとえば、特公昭53−47437号公報では、ポリエ
ステル繊維に対して親水性を高めた親水性ポリマーを浴
中処理方法で改質した防汚性布帛、あるいは、特公昭5
8−19794号公報では、フッ素撥水剤を付与した防
汚性布帛が示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
これらの防汚性布帛は、油性汚れの中でも頑固な汚れ剤
であるB重油(JIS  K2205 2種)に対して
はなんら効果がなく、洗濯による除去性も不十分である
そごで、この発明は、洗濯耐久性を有する撥水性および
撥油性を付与し、特に8重油除去性に顕著な効果を発揮
する防汚性布帛を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、この発明にかかる防汚性布
帛は、布帛の生地を構成する繊維のうち、少なくとも生
地表面を構成する単繊維1本1本がメラミン系樹脂被膜
で覆われており、同メラミン系樹脂被膜に下記化合物I
B)と下記化合物fb)とが必須構成成分として重量比 化合物(b)5〜35 の割合で共重合されてなる共重合体が接合されているも
のとされている。
(a)  、i合性官能基とC1〜C□のパーフルオロ
アルキル基とを有するモノマー (b)  一般式 %式%) で示されるアルキレングリコール(メタ)アクリレート
この発明で用いるメラミン系樹脂としては、好ましくは
、トリアジン環を含有し、かつ、少なくとも2個の重合
性官能基を有する化合物、すなわち、下記一般弐〇3)
で示される化合物を重合して得られるものが挙げられる
が、これに限るものではない。
(ト))式中、R’ 、R’およびR2は、それぞれ、
水素、水酸基、フェニル基、炭素数1〜10のアルキル
基、アルキルエステル基(アルキル基の炭素数1〜20
)、アミド基およびアミノ基〔アミド基およびアミノ基
の各Nに結合している水素が、水酸基、アルキルオキサ
イド(アルコキシ)基(アルキル基の炭素数1〜20)
、アルコキシメチル基(アルキル基の炭素数1〜20)
、メチルアルキルエステル基(アルキル基の炭素数1〜
20)、メチロール基、エチロール基、N−メチロール
アミド基、重合度が1〜1500のアルキレングリコー
ル基(アルキレン基の炭素数2〜4であり、末端の水素
がメチル、エチル、プロピルであってもよい)で置換さ
れたものであってもよい〕からなる群の中から選ばれた
1価の基である。
RO,R1およびR2は、すべて同じであってもよく、
1つまたは2つが異なっていてもよい。
上式(ト))で表される化合物の中でも、RoおよびR
’がアミノ基である化合物が好ましく、さらには、R2
がアミド基である化合物が好ましい。同化合物の中でも
、アミノ基およびアミド基の各Nに結合している水素が
メチロール基、エチロール基およびN−メチロールアミ
ド基のいずれかで置換されたものが好ましい。
さらに、上式(!3)で表される化合物の中でも、R4
P+およびR;がアミン基であり、かつ、同アミノ基の
Nに結合している水素が、アルキルオキサイド基、アル
コキシメチル基(アルキル基の炭素数1〜20)、メチ
ロール基、エチロール基およびN−メチロールアミド基
のいずれかで置換されたものは、室温で湿潤伏態で放置
することによって、十分に被膜形成が可能であり、省エ
ネルギ一対策に適している上に、柔軟性に優れた被膜を
形成するという特徴ををする。
前記メラミン系樹脂は、化合物(al、(b)および繊
維と一部反応するので、洗濯耐久性を高めるのに好都合
である。
この発明では、布帛の生地を構成している繊維のうち、
少なくとも布帛表面を構成している繊維の1本1本の表
面に、上記のようなメラミン系樹脂で被膜が形成される
。同被膜は、上記メラミン系樹脂だけから形成してもよ
いが、メラミン系樹脂に尿素、チオ尿素などのジシアン
誘導体化合物、ホルムアルデヒド、フェノール化合物、
トリアゾン化合物、エチレン尿素、グリオキザール化合
物、ウロン化合物などを共重合したものを用いたり、こ
れら化合物とメラミン系樹脂とを併用したりして形成す
ることができる。
上記メラミン系樹脂は、たとえば、重合触媒を含む水性
媒体からなる溶液または分散液の形で処理液として使用
される。
同処理液に占めるメラミン系樹脂の配合割合は特に限定
されないが、0.01〜20重量%が好ましく、0.1
〜10重量%がより好ましい。この配合割合の範囲は、
被膜強度と粗硬性の上から選択される。
前記重合触媒としては、たとえば、無機酸、有機酸など
の酸類、それらの塩類が使用される。
前記無機酸としては、たとえば、硫酸、亜硫酸、過硫酸
、リン酸、硝酸、炭酸、塩酸などが挙げられる。
前記有機酸としては、たとえば、カルボキシル基を存す
る化合物、たとえば、ギ酸、酢酸などの脂肪族カルボン
酸、アクリル酸、シュウ酸、マロン酸、リンゴ酸、クエ
ン酸、酒石酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、フタール酸、イソフタール酸などが
挙げられる。
前記重合触媒の添加量は、通常の触媒量でよく、たとえ
ば、0.01〜10重量%、−船釣には0゜01〜3重
量%とされる。
前記メラミン系樹脂を含む組成物、つまり前記処理液は
、含浸法、スプレー法、泡加工法、グラビアロールなど
によるコーティング法などの方法で布帛に付与される。
前記メラミン系樹脂の被膜を形成するための条件として
重要な点は、前記メラミン系樹脂の付与方法ではなく、
水分の存在下で前記メラミン系樹脂を重合させることで
ある。たとえば、繊維重量の25%以上の重量の水の存
在下または相対湿度40%以上の雰囲気下で重合反応す
ることが重要である。このように水分の存在下で被膜形
成を行うのは、被膜形成時に樹脂形成性成分を繊維表面
でマイグレーションさせないで、そのまま保持した状態
で重合させるためであり、その保持作用を水に持たせる
ためである。被膜形成のための温度としては、室温(ま
たは40℃)−〜140℃程度の温度範囲が適用される
具体的には、樹脂を付与した後、被膜形成を別工程で行
う場合には、加熱水蒸気(飽和または不飽和)雰囲気下
、30秒間〜180分間程度で被膜形成するか、または
、処理液浸漬品を密封して水分を逃がさないようにして
放置(−昼夜程度)するコールド・バッチ法で被膜形成
するかのいずれかの方法を適用することができるが、要
は、単繊維1本1本をメラミン系樹脂皮膜で被覆できる
方法であれば、方法に制置はないのである。
このようにして得られるメラミン系樹脂被膜の重量は、
繊維重量に対して、0.1%以上であることが好ましく
、1〜10%の範囲であることがより好ましい。この範
囲は、被膜の均一性と柔軟性の上から適宜選択される。
なお、メラミン系樹脂被膜は、布帛の生地を構成してい
るすべての繊維を個々に覆うように形成されてもよいが
、少なくとも布帛の生地表面を構成している繊維に形成
するようであってもよい。
また、この発明では、メラミン系樹脂被膜が、個々の単
繊維を筒状に完全に覆っていることが好ましいが、部分
的に繊維を覆っている場合も含まれる。この発明では、
生地の各単繊維に撥水・撥油性を付与するので、生地表
面にコーティング被膜層を形成したものよりも優れてい
る。すなわち、外部からの物理的衝撃によって被膜が破
壊される場合、前記コーティング被膜層を形成したもの
に比べ、この発明によるものでは風合が柔らがいので衝
撃が分散され、破壊部位の大きさが小さく分散する。す
なわち、水滴に比べ、前記コーティング被膜層を形成し
たものは破壊部位が大きくなるのに対し、この発明によ
るものでは小さ(なり、撥水・撥油性能の低下がほとん
どないのである。
さらに、この発明にかかる布帛は、前記コーティング被
膜層を形成した布帛に比べ、極めて柔らかいものである
前記メラミン系樹脂被膜の上に、化合物(a)と化合物
中)とが必須構成成分として共重合されてなる共重合体
が接合される。
前記化合物(R3は、重合性官能基と、炭素数3〜20
のパーフルオロアルキル基とを有するモノマーである。
前記重合性官能基としては、たとえば、ビニル基が一般
的であるが、これに限定されない。化合物(a)のパー
フルオロアルキル基の炭素数が3よりも少ないと撥水・
撥油性能が低いという問題があり、20よりも多いと造
膜性が悪くなり、耐久性が出にくいという問題がある。
この発明において使用される08〜C□、のパーフルオ
ロアルキル基を含有するモノマーは、たとえば、 CFs (CFz)vcI(tcIfzOcOctl=
cHtCF!(CFり4CHIOCOC(CHり=CH
!(CFI) ICF(CFり 4 (CHI)零0C
OCH,CH1(CFI) tcF (CFり I (
CHI) 5OcOc(CHI)・CHI(CFz) 
gcF(CFx) to (CHs) sOcOcH=
cHgCF* (CFt) s (C1,) 10cO
c(CHx)=CH*(CFs)scF (CF、) 
* (CHz) *0COCR=CHtCF、 (CF
、)、So□N (CsHy) (CHx) JCOC
(CT(g)=CHzCF、(CF□) t (Cfl
*) 40COCH=CHICFs (CFI)tsO
J(Cs[Iy) (Cut) 5OcOcH=CII
オ(CFs) xcF(CFx) *CHtCH(On
)CHtOCOCH=CHtなど、炭素数3〜20個、
より好ましくは、6〜14(1Hの末端パーフルオロア
ルキル基を含有するアクリル(メタクリル)酸エステル
が挙げられうる。
また、H(CFz) 1−CLOCOCH=CI□、C
FzCl (CFt) 1−OCOCH=CHiなど、
アルキル基の水素が完全にフッ素に1換していないフル
オロアルキル基を含有していて、重合しうる化合物も挙
げうるが、撥水撥油性の点で前記末端パーフルオロアル
キル基を含有するものの方が好ましい。
この発明において、化合物(′b)として用いる一般式 %式%) で示されるアルキレングリコール(メタ)アクリレート
は、親水性部としてポリオキシエチレン鎖のごとき非イ
オン性基、親油性部としてポリオキシプロピレン鎖を有
する。
この発明においては、前記化合物(blとして、親水性
部/親油性部の親水性親油性バランス(HLB)値が5
〜15程度のポリオキシアルキレン鎖含有モノマーが好
ましく採用される。通常は、上記(2)式において、m
+nw5〜30程度であって、m/n=1/4〜4/1
程度が好ましく、1/2〜2/1程度のものがより好ま
しく採用される、RIはHでもCH,でも良い(すなわ
ち、アクリレートでもメタクリレートでも良い)が、R
2はHであるより01〜C8,のアルキル基などの方が
好ましい、たとえば、R1としてはメチル基あるいは0
8〜C+s程度のアルキル基が好適に採用される。この
種のポリオキシアルキレン鎖含有モノマーは、パーフル
オロアルキル基を含有するモノマーとの共重合反応性お
よび入手容易性で有利であるとともに、SR性と撥水撥
油性とを高性能にして両立させるという点でも優れてい
る。
化合物(a)と化合物(blとの重合において、両者の
重量比は、化合物(a)/化合物中)=65〜9515
〜35、好ましくは、70〜90/10〜30とする。
化合物(a)が前記重量比よりも過剰であると、撥水・
撥油性は優れているが、SR性が低下するおそれがあり
、化合物(′b)が前記重量比よりも過剰であると、S
R性は優れているが、撥水・撥油性が低下するおそれが
ある。
この発明において、上記化合物(a)および(b)の他
に、繊維への吸着基や架橋基を有する七ツマー1造膜性
を向上させる高Tgモノマー、被膜の可撓性を向上させ
る低Tg七ツマ−などの1種以上が特に限定されること
な(、化合物(a)および山)と併用されうる。
この発明において、上記化合物(a)と化合物中)との
共重合体を得るためには、種々の重合反応の方式や条件
が任意に選択でき、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳
化重合、放射線重合、光重合など各種の重合方式のいず
れをも採用できる。重合開始源として、有機過酸化物、
アゾ化合物、過硫酸塩のごとき各種の重合開始剤、さら
にはT線のごとき電離性放射、線などが採用されうる。
乳化重合における乳化剤としては、陰イオン性、陽イオ
ン性あるいは非イオン性の各種乳化剤のほとんどすべて
を使用できる。また、化合物(a)および化合物(b)
、その他必要に応じて配合される化合物を適当な有機溶
剤に熔かし、重合開始源(使用する有機溶剤に溶ける過
酸化物、アゾ化合物あるいは電離性放射線など)の作用
により、溶液重合させることもできる。溶液重合に好適
な溶剤は、トリクロロトリフルオロエタン、テトラフル
オロジクロロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、
メチルクロロホルム、エタノール、イソプロパツールお
よびこれらの混合溶剤などである。
化合物(a)と化合物中)とを必須構成成分とする共重
合体を、前記メラミン系樹脂被膜に接合する。
この場合、同共重合体を水もしくは有機溶剤、または、
水と有機溶剤との混合溶媒に溶解し、必要に応じて他の
配合物を添加してなる処理液を調製する。同処理液を、
上記被膜形成用処理液と同様にして、少なくとも生地表
面を構成している繊維が前記メラミン系樹脂被膜で覆わ
れている生地に付与する。前記処理液に、メラミン系樹
脂とアミン系触媒も配合されていると、力水・撥油剤が
繊維を覆っているメラミン系樹脂被膜とより接合しやす
くなり、洗濯耐久性を向上できるので好ましい。
化合物(a)と化合物中)とを必須構成成分とする共重
合体の有機溶剤中の濃度は、特に限定されないが、通常
は0.05ii量%程度以上であれば繊維織物の処理な
どにおいて満足しろる性能を付与することができる。ま
た、4〜50重量%程度、より好ましくは6〜35重量
%程度の濃厚溶液として調製することも可能であり、こ
れらを処理時に0゜05〜4MM%程度、より好ましく
は0.3〜1.5M量%程度に希釈して使用することな
どが可能である。従って、特定共重合体濃度を0.05
〜50重量%、より好ましくは0.3〜35重量%の広
範囲にわたって調整可能である。あまり低濃度では性能
付与が不充分になり、あまり高濃度では均一溶液の形成
が困難となる。
この発明においては、水分散系重合において特に特徴が
発揮される。すなわち、この発明で用いる共重合体は、
上記のような溶液重合により得られたものでももちろん
高性能を発現できるが、従来のSR型溌力水油剤では性
能発現が困難であった水分散形態においても力水溌油性
とSR性の両立発現が可能である。水分散形態で高性能
を発現できることは、工業的実施において大きな利点を
与える。たとえば、有機溶液型に比べ引火点が高いある
いは存在しないこと、加工浴組成を管理しやすい点、被
処理物に悪影響を与えない点などが挙げられる。水分散
系の場合、通常は、固形分濃度5〜50重量%程度、よ
り好ましくは15〜30重量%程度の濃厚水分散液とし
て調整することも可能であり、これらを処理時に0.1
〜5.0重量%程度、より好ましくは0.3〜2.0重
量%程度に希釈して使用することなどが可能である。
この発明には、あらゆる種類の生地が通用されるが、そ
の効果の面からは、合成繊維からなる生地、あるいは、
合成繊維を含む生地に通用することが望ましい、なお、
繊維としては、フィラメントおよびステーブルなどが挙
げられるが、被膜形成が容易であるという点からは、フ
ィラメントの方が好ましい。前記生地の形態は、編物、
織物、不織布あるいはそれらの中間的なものであっても
よく、この発明の効果に本質的な影響を与えるものでは
ない。
この発明では、接合とは、接着あるいは化学的に結合し
ていることを意味する。接合が接着であろうが、化学的
結合であろうが、この発明の効果の有無を直接左右する
ものではない。
前記メラミン系樹脂被膜を形成した生地を、たとえば、
前記のパーフルオロアルキル基を含有する共重合体を含
む処理液でパディングし、乾燥したのち、120〜22
0℃の範囲の温度で10秒間〜15分間、より好ましく
は140〜190℃で30秒間〜5分間加熱処理、より
好ましくは乾熱処理する。また、パディング以外に噴霧
法あるいは泡加工などによっても、前記処理液を付着さ
せることができる。さらに、パーフルオロアルキル基を
含有する共重合体を含む処理液に、必要に応じ帯電防止
剤、硬仕上剤、柔軟剤などの添加剤を1種以上適宜配合
することも可能である。
この発明におけるパーフルオロアルキル基を含有する共
重合体が繊維重量に対し、好ましくは0゜1重量%以上
接合することにより、力水・撥油性を有し、8重油除去
性に顕著な効果を発揮することができる。より好ましく
は0.1〜5重量%が品質性能および製造コスト面から
有利である。
この発明にかかる防汚性布帛は、ユニホーム用材料およ
びシーツ用材料として有用である。ここで、ユニホーム
とは、作業衣全般であり、たとえば、制服、手術服、エ
プロン、ツナギなどである。また、シーツとは、たとえ
ば、布団用シーツ、シートカバー、テーブルクロスなど
である。前記防汚性布帛は、通常の生地吉同様に加工し
て用いることができる。あるいは、あらかじめ、加工し
ておいた生地に上述のメラミン系樹脂処理および撥水撥
油剤処理を施したものも、この発明の対象である。
〔作   用〕
化合物(alと化合物(b)との共重合体を、布帛の生
地を構成する繊維の表面に直接接合するのではなく、メ
ラミン系樹脂の被膜でまず繊維表面を覆い、同被膜を介
して前記共重合体を接合するようにしている。前記共重
合体の接合力は、繊維に対するよりもメラミン系樹脂に
対する方が格段に大きいため、防汚性の洗濯耐久性が向
上する。化合物(a)がパーフルオロアルキル基を有し
ており、通常時にはパーフルオロアルキル基が布帛表面
を覆って、高い撥水性を示す。また、化合物(blが、
親水性部と親油性部とを備えているので、っぎのような
作用を示すと考えられる。洗濯時には化合物(′b)に
由来する親水性部が布帛表面に進出し、水に対して濡れ
やすくなり、汚れ離脱性を高め、重合反応時には、親油
性部があるため、化合物(a)との相溶性が向上し、ラ
ンダム共重合が円滑に進行し、力水撥油性と汚れ離脱性
がいずれも良好に現れるのである。
〔実 施 例〕
以下に、この発明の具体的な実施例および比較例を示す
が、この発明は下記実施例に限定されない。
以下に示す撥水性および撥油性については、次のような
尺度で示した。
撥水性はJIS  L−1005のスプレー法による撥
水性Nl1(下記第1表参照)で表した。
第    1    表 撥油性は下記第2表に示された試験溶液を試料布の上、
2か所に数滴(径約41m)置き、30秒後の浸透状態
により判定した〔ニーニーティーシーシー−ティーエム
(AATCC−TM)118−1966)。
第 表 炊り外し、余分のオイルをふきとり室温で24時間放置
した後、試験布とバラスト布で500gにし、市販の合
成洗剤(花王石−−製:商標スーパーザブ)50gとと
もに、浴f125#(水道水使用)にして電気洗濯機で
、40℃、5分間処理し、すすぎ、風乾した。乾燥した
試験布は、残存シミの状態を判定標準写真板と比較し、
該当する判定縁(第3表参照)で表した。なお、判定標
準写真板は、ニーニーティーシーシー テストメソッド
130−1970 (AATCCTe5t  Meth
od  130−1970)のものを使用した。
第    3    表 また、8重油除去性(SR性)の試験は次のごとく行っ
た。すなわち、試験布をガラス板上に広げ、B重油(J
IS  K2205 2種)を0.1d滴下し、その上
にガラス板を置き、さらに200gの荷重を乗せ、60
秒後に荷重とガラス板をなお、力水性隘、撥油性および
SR性に、+−を付したものは、それぞれの性能がわず
かに良好なものを示す。
一実施例1− ポリエステル系モノフィラメントからなる、目付280
g/−の加工糸織物をリラックス、精練、中間セット、
染色した後、第1工程として、つぎの条件でメラミン系
樹脂を用い、前記織物を構成しているモノフィラメント
1本1本の表面上に均一にメラミン系樹脂被膜を形成し
た。
卜し、ただちにバンキング型スチーマで湿度100%R
H2温度105℃で3分間蒸熱処理した。
その後、ソーピング、水洗し、乾燥した。
乾燥した布に第2工程としてつぎのような条件で治水撥
油加工を行った。
被膜形成用処理液をピックアップ80%でバラ上記組成
の撥水撥油処理液をピックアップ65%でパッドし、1
30℃で3分間乾燥した後、ピンテンターで180℃で
1分間熱処理した。
なお、上記撥水・溌油剤には、つぎのようにして調製し
たものであった。
・ : Kの 100−のガラス製アンプルに仕込み、気相をN、置換
した後、60℃で12時間共重合させた。
得られた乳化液をイオン交換水で希釈して固形分20.
0%に調整した。
一比較例1一 実施例1において、第2工程を省略したこと以外は、実
施例1と同様にした。
一比較例2一 実施例1において、第1工程を省略したこと以外は、実
施例1と同様にした。
一比較例3一 実施例1において、第2工程をつぎのようにしたこと以
外は、実施例1と同様にした。
すなわち、第2工程を下記パーフルオロアルキル基含有
フッ素撥水剤を用いて行った。
上記配合のモノマー/乳化剤/水の混合物を、高圧ホモ
ジナイザーで乳化した。得られた乳化液50g1アゾビ
スイソブチロニトリル0.24g。
および、tar t−ドデシルメルカプタンO,L 2
 gをパーフルオロアルキル (owf) フ・・ の は実施例1と同様にした。
上記組成の処理液をピックアップ65%でパッドし、1
30℃で3分間乾燥した後、ピンテンターで180℃で
1分間熱処理した。
−比較例4− 比較例3において、第1工程を省略したこと以外は、比
較例3と同様にした。
一比較例5一 実施例1において、第1工程を省略したこと、および、
第2工程を下記の条件で行ったこと以外上記組成の処理
液をピックアップ65%でバッドし、130℃で3分間
乾燥した後、ピンテンターで180℃で1分間熱処理し
た。
−比較例6一 実施例1において、撥水・撥油剤にの共重合にPOEP
の代わりに、 CH2=C(CHI)COO(CIH40)t−CHI
  (以下、この化合物をM90Gと略記する)を用い
たこと以外は、実施例1と同様にした。
実施例1および比較例1〜6の各防汚性布帛について、
撥水性(WR)、撥油性(OR)および8重油除去性(
S R)をそれぞれ上述の評価法により調べ、結果を第
4表に示した。
第    4    表 第4表かられかるように、実施例1の防汚性布帛は、比
較例1〜6の各防汚性布帛よりもすぐれた8重油除去性
を示した。また、撥水・撥油性においても、実施例の防
汚性布帛の方が優れた効果を示している。しかも、この
傾向は、洗濯後も同様である。比較例1のものは撥水・
撥油剤処理していない。比較例2および4は、メラミン
系樹脂被膜がない。比較例3は、ポリオキシアルキレン
鎮を有しないものである。比較例5は、メラミン系樹脂
と治水・撥油剤とを混ぜて繊維に付与したものである。
比較例6は、ポリオキシプロピレン鎖がないものである
一実施例2および3、ならびに、比較例7−実施例1に
おいて、治水・撥油剤にのモノマー組成を第5表に示す
とおりに変えたこと以外は、実施例1と同様にした。
実施例2および3、ならびに、比較例7の各防汚性布帛
について、撥水性(WR) 、ta油性(OR)および
8重油除去性(S R)をそれぞれ上述の評価法により
調べ、結果を第5表に示した。
第5表かられかるように、撥水・撥油剤のFAとPOE
Pとの割合が FA     65〜95 POEP     5〜35 の範囲を外れると、治水性が低くなっている。
〔発明の効果〕
この発明にかかる防汚性布帛は、以上に述べたようなも
のであるので、これまで両立が困難であった、優れた8
重油除去性と、高い撥水・撥油性とを両立することがで
き、さらに、洗濯耐久性においても実用的に満足しうる
レベルで達成できる、これらの効果は、布帛を構成して
いる単繊維1本1本の表面にメラミン系樹脂被膜を形成
させた後、特定の化合物を付与することにより達成でき
たものであり、同特定の化合物とメラミン系樹脂とを混
合して繊維に付与しただけでは達成できないものである
前記防汚性布帛は、治水性および撥油性の洗濯耐久性に
優れており、しかも、重油除去性も良いので、ユニホー
ム用材料またはシーツ用材料に有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 布帛の生地を構成する繊維のうち、少なくとも生地
    表面を構成する単繊維1本1本がメラミン系樹脂被膜で
    覆われており、同メラミン系樹脂被膜に下記化合物(a
    )と下記化合物(b)とが必須構成成分として重量比 [化合物(a)/化合物(b)]=[65〜95/5〜
    35]の割合で共重合されてなる共重合体が接合されて
    いる防汚性布帛。 (a)重合性官能基とC_2〜C_2_0のパーフルオ
    ロアルキル基とを有するモノマー。 (b)一般式 CH_2=C(R^1)COO− 〔(C_2H_6O)m−(C_2H_4O)n〕R^
    2・・・(A)〔式中のR^1はHまたはCH_2、R
    ^2はHまたはC_1〜C_2_0のアルキル基、m≧
    1、n≧1、60≧m+n≧2を示す。〕 で示されるアルキレングリコール(メタ)アクリレート
    。 2 ユニホーム用材料である請求項1記載の防汚性布帛
    。 3 シーツ用材料である請求項1記載の防汚性布帛。
JP9616989A 1989-04-14 1989-04-14 防汚性布帛 Pending JPH02277887A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9616989A JPH02277887A (ja) 1989-04-14 1989-04-14 防汚性布帛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9616989A JPH02277887A (ja) 1989-04-14 1989-04-14 防汚性布帛

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02277887A true JPH02277887A (ja) 1990-11-14

Family

ID=14157830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9616989A Pending JPH02277887A (ja) 1989-04-14 1989-04-14 防汚性布帛

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02277887A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997043481A1 (fr) * 1996-05-16 1997-11-20 Daikin Industries, Ltd. Appret resistant aux salissures
US5879408A (en) * 1994-12-15 1999-03-09 Daikin Industries Ltd. Method of stainproofing cellulose fibers and stainproofed product

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5819794A (ja) * 1981-07-29 1983-02-04 Fujitsu Ltd 半導体メモリ
JPS59204980A (ja) * 1983-05-04 1984-11-20 旭硝子株式会社 耐久性の優れた防汚加工剤

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5819794A (ja) * 1981-07-29 1983-02-04 Fujitsu Ltd 半導体メモリ
JPS59204980A (ja) * 1983-05-04 1984-11-20 旭硝子株式会社 耐久性の優れた防汚加工剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5879408A (en) * 1994-12-15 1999-03-09 Daikin Industries Ltd. Method of stainproofing cellulose fibers and stainproofed product
WO1997043481A1 (fr) * 1996-05-16 1997-11-20 Daikin Industries, Ltd. Appret resistant aux salissures
US6130298A (en) * 1996-05-16 2000-10-10 Daikin Industries Ltd. Soil-resistant finish

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5174461B2 (ja) 表面効果組成物のための炭化水素エクステンダー
EP1899391B1 (en) Polymeric extenders for surface effects
US6159548A (en) After-treatment method for oil-and water-repellency of fibrous substrates
US8993067B2 (en) Composition for oil- and/or water-repellent finishing of fiber materials
JP2003520871A (ja) コポリマーならびにこれらを含む撥油性および撥水性組成物
EP2762504A1 (en) Water-repellent and oil-repellent composition
EP0609456B1 (en) Soil remover for dry cleaning
WO2005118737A1 (ja) 撥水撥油剤の製造法
EP0909802A1 (en) Aqueous dispersion type fluorinated water- and oil-repellent
CN102409536A (zh) 拒水拒油剂
JP3744034B2 (ja) 夾雑物安定性に優れる水分散型撥水撥油剤組成物
KR102262233B1 (ko) 불소 함유 중합체 및 표면 처리제 조성물
JP5344076B2 (ja) 含フッ素組成物
EP3792328A1 (en) Water and oil repellent and textile product
JP3744035B2 (ja) 安定性に優れる水分散型撥水撥油剤組成物
JP2011500949A (ja) 親水性フッ素化防汚性共重合体
JP3820694B2 (ja) 新規共重合体および防汚加工剤
JPH04289275A (ja) 繊維材料処理剤
KR100689941B1 (ko) 발수 발유제 수성 분산액 조성물
JP5392081B2 (ja) 撥アルコール性および汚れ脱離性を有する含フッ素繊維加工剤
JP3944922B2 (ja) 防汚加工用組成物および防汚加工方法
JP2002220539A (ja) 水分散型フッ素系共重合体組成物
JPS5859277A (ja) 撥水撥油剤
JPH06116340A (ja) 新規共重合体および防汚加工剤
US3843579A (en) Water in oil fluoropolymer emulsion containing hydrocarbon or halogenated hydrocarbon solvent