JPH02277646A - 液体噴射記録ヘッド - Google Patents

液体噴射記録ヘッド

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JPH02277646A
JPH02277646A JP10113889A JP10113889A JPH02277646A JP H02277646 A JPH02277646 A JP H02277646A JP 10113889 A JP10113889 A JP 10113889A JP 10113889 A JP10113889 A JP 10113889A JP H02277646 A JPH02277646 A JP H02277646A
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JP
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liquid
recording
orifice
liquid chamber
head
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JP10113889A
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English (en)
Inventor
Takuro Sekiya
卓朗 関谷
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 蓋生斑互 本発明は、液体噴射記録ヘッド、より詳細には、バブル
ジェット型のインクジェットヘッドに関する。
従】1支術− ノンインパクト記録法は、記録時における騒音の発生が
無視し得る程度に極めて小さいという点において、最近
関心を集めている。その中で、高速記録が可能であり、
而も所謂普通紙に特別の定着処理を必要とせずに記録の
行える所謂インクジェット記録法は極めて有力な記録法
であって、これまでにも様々な方式が提案され、改良が
加えられて商品化されたものもあれば、現在もなお実用
化への努力が続けられているものもある。
この様なインクジェット記録法は、所謂インクと称され
る記録液体の小滴(droplet)を飛翔させ、記録
部材に付着させて記録を行うものであって。
この記録液体の小滴の発生法及び発生された記録液小滴
の飛翔方向を制御する為の制御方法によって幾つかの方
式に大別される。
先ず第1の方式は例えば米国特許第3060429号明
細書に開示されているもの(Tale type方式)
であって、記録液体の小滴の発生を静電吸引的に行い、
発生した記録液体小滴を記録信号に応じて電界制御し、
記録部材上に記録液体小滴を選択的に付着させて記録を
行うものである。
これに就いて、更に詳述すれば、ノズルと加速電極間に
電界を掛けて、−様に帯電した記録液体の小滴をノズル
より吐出させ、該吐出した記録液体の小滴を記録信号に
応じて電気制御可能な様に構成されたxy偏向電極間を
飛翔させ、電界の強度変化によって選択的に小滴を記録
部材上に付着させて記録を行うものである。
第2の方式は、例えば米国特許第3596275号明細
書、米国特許第3298030号明細書等に開示されて
いる方式(Sweet方式)であって、連続振動発生法
によって帯電量の制御された記録液体の小滴を発生させ
、この発生された帯電量の制御された小滴を、−様の電
界が掛けられている偏向電極間を飛翔させることで、記
録部材上に記録を行うものである。
具体的には、ピエゾ振動素子の付設されている記録ヘッ
ドを構成する一部であるノズルのオリフィス(吐出口)
の前に記録信号が印加されている様に構成した帯電電極
を所定距離だけ離して配置し、前記ピエゾ振動素子に一
定周波数の電気信号を印加することでピエゾ振動素子を
機械的に振動させ、前記吐出口より記録液体の小滴を吐
出させる。この時前記帯電電極によって吐出する記録液
体小滴には電荷が静電誘導され、小滴は記録信号に応じ
た電荷量で帯電される。帯電量の制御された記録液体の
小滴は、一定の電界が一様に掛けられている偏向電極間
を飛翔する時、付加された帯電量に応じて偏向を受け、
記録信号を担う小滴のみが記録部材上に付着し得る様に
されている。
第3の方式は例えば米国特許第3416153号明細書
に開示されている方式(Hartz方式)であって、ノ
ズルとリング状の帯電電極間に電界を掛け、連続振動発
生法によって、記録液体の小滴を発生霧化させて記録す
る方式である。即ちこの方式ではノズルと帯電電極間に
掛ける電界強度を記録信号に応じて変調することによっ
て小滴の霧化状態を制御し、記録画像の階調性を出して
記録する。
第4の方式は1例えば米国特許第3747120号明細
書に開示されている方式(Steams方式)で、この
方式は前記3つの方式とは根本的に原理が異なるもので
ある。
即ち、前記3つの方式は、何れもノズルより吐出された
記録液体の小滴を、飛翔している途中で電気的に制御し
、記録信号を担った小滴を選択的に記録部材上に付着さ
せて記録を行うのに対して、このStamma方式は、
記録信号に応じて吐出口より記録液体の小滴を吐出飛翔
させて記録するものである。
つまり、 Steams方式は、記録液体を吐出する吐
出口を有する記録ヘッドに付設されているピエゾ振動素
子に、電気的な記録信号を印加し、この電気的記録信号
をピエゾ振動素子の機械的振動に変え、該機械的振動に
従って前記吐出口より記録液体の小滴を吐出飛翔させて
記録部材に付着させることで記録を行うものである。
これ等、従来の4つの方式は各々に特長を有するもので
あるが、又、他方において解決され得る可き点が存在す
る。
即ち、前記第1から第3の方式は記録液体の小滴の発生
の直接的エネルギーが電気的エネルギーであり、又、小
滴の偏向制御も電界制御である。
その為、第1の方式は、構成上はシンプルであるが、小
滴の発生に高電圧を要し、又、記録ヘッドのマルチノズ
ル化が困難であるので高速記録には不向きである。
第2の方式は、記録ヘッドのマルチノズル化が可能で高
速記録に向くが、構成上複雑であり、又記録液体小滴の
電気的制御が高度で困難であること、記録部材上にサテ
ライトドツトが生じ易いこと等の問題点がある。
第3の方式は、記録液体小滴を霧化することによって階
調性に優れた画像が記録され得る特長を有するが、他方
霧化状態の制御が困難であること、記録画像にカブリが
生ずること及び記録ヘッドのマルチノズル化が困難で、
高速記録には不向きであること等の諸問題点が存する。
第4の方式は、第1乃至第3の方式に比べ利点を比較的
多く有する。即ち、構成上シンプルであること、オンデ
マンド(on−demand)で記録液体をノズルの吐
出口より吐出して記録を行う為に、第1乃至第3の方式
の様に吐出飛翔する小滴の中、画像の記録に要さなかっ
た小滴を回収することが不要であること及び第1乃至第
2の方式の様に、導電性の記録液体を使用する必要性が
なく記録液体の物質上の自由度が大であること等の大き
な利点を有する。丙午ら、一方において、記録ヘッドの
加工上に問題があること、所望の共振数を有するピエゾ
振動素子の小型化が極めて困難であること等の理由から
記録ヘッドのマルチノズル化が難しく、又、ピエゾ振動
素子の機械的振動という機械的エネルギーによって記録
液体小滴の吐出飛翔を行うので高速記録には向かないこ
と、等の欠点を有する。
このように従来法には、構成上、高速記録化上、記録ヘ
ッドのマルチノズル化上、サテライトドツトの発生およ
び記録画像のカブリ発生等の点において一長一短があっ
て、その長所を利する用途にしか適用し得ないという制
約が存在していた。
また、特開昭55−109669号公報には。
液体に吐出力を与える室と該室に液体を供給する供給源
との連絡口の開口断面積を、前記室から液体を吐出させ
るオリフィスの開口断面積と同等もしくはそれより小さ
くして、オリフィスの目詰まりを防止するようにしたバ
ブルジェット型の液体噴射記録ヘッドが開示されている
第21図は、上記特開昭55−109669号公報に開
示された液体噴射記録ヘッドを説明するための分解斜視
図で、図示のように、発熱体設置基板141、例えばア
ルミナ基板上(図示例では、その裏面)には作用部とし
て発熱体142が設けられている。これとは別の溝つき
プレート143には、作用室144及びインク溜145
となる溝が成形しである。この溝つきプレート143を
構成する材料としては、ガラス、セラミックス或いは耐
熱性プラスチック等がある。又、インク溜145と作用
室144の接点部146の開口は、インク吐出オリフィ
ス147より細くなっている。
又、上記作用室144としての溝の巾は発熱体142に
ほぼ対応する様になっており、その位置合わせをして溝
つきプレート143と発熱体設置基板141を接着剤等
を用いて接合する。このようにして、発熱体設置基板1
41と溝つきプレート143とが一体化されて記録ヘッ
ドを完成させる。インクは矢印で示される様にインク溜
145に供給されるが、この時、インクはインクの流れ
がほぼ図示矢印の方向になる様に加圧されている。
そして、インクは、更に接点開口146から作用室14
4にはいり、その空孔を常に満している。
今、発熱体142に対して外部から信号が印加されると
、発熱体142は発熱し、熱エネルギーをその周辺のイ
ンクに与える。熱エネルギーを受けたインクは体積膨張
或いは気泡の発生等の状態変化を起こして圧力変化を生
じ、この圧力変化が吐出オリフィス147の方向に伝わ
ってオリフィス147よりインク滴が吐出される。この
時、接点部開口146がオリフィス147よりも狭くな
っており、作用室144内には、オリフィス径以上の粗
大ゴミ等が侵入し得ない構造になっている。
上述のように、上記特開昭55−109669号公報に
記載された発明は、オリフィスの目詰り防止を目的とし
てなされたものであり、上述のような構成にすると、オ
リフィスにおいては目詰りはないが連絡口において目詰
りが発生しゃすく、全く意味がない、さらには、連絡口
が小さいため、オリフィス(及びその手前の流路)に充
分なインクが補給されにくいという欠点を有する。とり
わけ、オリフィスが16本/m以上の高密度に配列され
、そのオリフィスサイズも小さく(たとえば30μm×
30μm以下)、非常に小さなインク滴を形成し、高精
細な印写を行うコピアを狙ったインクジェットにおいて
は、オリフィスのみならず、そのオリフィスに連絡する
流路及び連絡口も小さくなるため、流路壁の流体抵抗が
著しく大きくなる。よって通常のままでは、インク補給
に支障をきたし何らかの手段を講じる必要がある。まし
てや、特開昭55−109669号公報に記載された発
明のように、連絡口をオリフィスよりも小さくすると1
6本/■以上の高密度に配列した場合には、オリフィス
へのインク補給効率が著しく悪くなり、インク補給不足
による空吐出(=吐出不能)が発生したり、あるいは吐
出が行なわれたとしても、インク補給スピードが遅いた
めに、高速での連続駆動はできなかった。
1−一鯉 本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、
特に、16本/m以上の高密度に配列され、かつオリフ
ィスサイズも30μm X 30μm以下の非常に小さ
いオリフィスを有するバブルジェット型の液体噴射記録
ヘッドにおいて、高い応答周波数における安定吐出を得
ることを目的としてなされたものである。
碧−一一慮 本発明は、上記目的を達成するために、導入される記録
液体を収容するとともに、該記録液体に熱によって気泡
を発生させ、該気泡の体積増加にともなう作用力を発生
させる熱エネルギー作用部を付設した流路と、該流路に
連絡して前記記録液体を前記作用力によって液滴として
吐出させるためのオリフィスと、前記流路に連絡して前
記流路に前記記録液体を導入するための液室と、該液室
に前記記録液体を導入する手段よりなる液体噴射記録ヘ
ッドであって、前記オリフィスは16本/I以上の高密
度に配列され、かつ、そのオリフィスサイズは30μm
 X 30μm以下の微小オリフィスである液体噴射記
録ヘッドにおいて、少なくとも1つのフィルタ手段を前
記液室内もしくは前記液室より上流側に有し、かつ、前
記流路と前記液室とが連絡する部分の前記流路の開口断
面積が前記オリフィスの開口断面積と同等もしくは大で
あり、前記ヘッドは、1ノズルあたり、その最高連続応
答周波数が4KHzより高速で駆動することを特徴とし
たものである。以下、本発明の実施例に基いて説明する
第1図は、本発明による液体噴射記録ヘッドの一実施例
を説明するための図で、第1図(a)は、ヘッド断面図
、第1図(b)は、ヘッドの平面断面図で、第1図(b
)にはオリフィス部aの開口断面積So、流路と液室が
連絡する部分すの開口断面積Siの違いがわかるように
、ヘッドを上部から見た場合の図を示す、同図において
、■はヘッド部、■はヘッド部Iの液室に記録液体を導
入するための手段例えばインクカートリッジで、ヘッド
部■は、液室部Aと流路部Bより成り、液室部Aにはイ
ンクカートリッジ部■を着脱自在に装置するための穴l
が設けられており、流路部Bには記録液体2中に気泡3
を発生するための発熱体(ヒータ)4が設けられている
。而して1本発明においては、液室内又は液室より上流
側に少なくとも1つのフィルタ5が設けられている。な
お、第1図(b)には、フィルタ5を液室内に配置して
例を示したが1例えば、○リング6を介して液室にイン
クカートリッジが接続される部分にフィルタを設けても
よい。このフィルタ5は、第1に目詰り防止を目的とし
て設けられたものであり、第2に流路からはなして(液
室内もしくは液室より上流に設ける)設けることにより
フィルタの流体抵抗によって流路に記録液体(インク)
が充分に補給されないという従来の欠点を改良すること
を目的として設けられたものである。
なお、第1図及び後述の第4図〜第6図ともに、説明を
簡略化するために、4ノズルの例で示しているが、実際
には5本発明においてはノズルの数は50〜128ノズ
ル、あるいはそれ以上の多数ノズルを16本/lll1
1以上の高密度で配列している。
而して1本発明においては、前記SoとSiは。
SO≦Si の関係にあり、このように、流路と液室が連絡する部分
の開口断面積Siをオリフィスの開口断面積Soと同等
もしくは大とすることによって、16本/I以上の高密
度で多数のノズルを配列し。
使用インク量が多くても流路に記録液体が補給されない
ということはなく、常に安定した吐出が行なわれる。
又、1ノズル当たりの連続応答周波数を4KHzより高
速で駆動しても、記録液体の補給が、それに追従し、常
に安定した吐出が行なわれる。
第2図は、上述のごとき本発明によるヘッドの機能を説
明するためのブロック図で、図中、11は液室に記録液
体を導入する手段、例えばカートリッジ、12は液室、
13は流路と液室が連絡する部分(第1図のb部)、1
4は熱作用部、15はオリフィス部(第1図のa部)で
、図のx−X線より左側の部分がフィルタを設ける部分
であり、点線で囲んだ部分が流路部である。
第1表に種々のヘッドを試作、評価した結果の1例を示
す、(以下余白) 第1表 なお、No、1〜6は16本/mの配列密度で64ノズ
ルヘツドであり、No、7〜10は20本/m、No、
11〜13は24本/Wでそれぞれ128ノズルヘツド
を使用した。
以上の説明から明らかなように、上述のように構成する
と、 1、フィルタを設けることにより目詰りが防止できる。
2、フィルタを液室内もしくは、液室より上流側に設け
ることによりフィルタの流体抵抗によるインク補゛給不
足がおこらないようにできる。
3、流路と液室が連絡する部分の開口断面積Siをオリ
フィスの開口断面積Soと同等もしくは大とすることに
よって、16本/m以上の高密度で、30μm X 3
0μm以下の微細ノズルを多数個配列しても流路へのイ
ンク供給不足がおこらないようにできる。
等の効果があり、従って、目詰りがなく、高速でしかも
微小なインク漬吐出が行え、高精細印写が可能となる。
第3図は、本発明が適用されるインクジェットヘッドの
一例としてのバブルジェットヘッドの動作説明をするた
めの図、第4図は、バブルジェットヘッドの一例を示す
斜視図、第5図は、第4図に示したヘッドを構成する蓋
基板(第5図(a))と発熱体基板(第5図(b))に
分解した時の斜視図、第6図は、第5図(a)に示した
蓋基板を裏側から見た斜視図で、図中、21は蓋基板、
22は発熱体基板、23は記録液体流入口、24はオリ
フィス、25は流路、26は液室を形成するための領域
、27は個別(独立)電極、28は共通電極、29は発
熱体(ヒータ)、30はインク、31は気泡、32は飛
翔インク滴で1本発明は、斯様なバブルジェット式の液
体噴射記録ヘッドに適用するものである。最初に、第3
図を参照しながらバブルジェットによるインク噴射につ
いて説明すると、(a)は定常状態であり、オリフィス
面でインク30の表面張力と外圧とが平衡状態にある。
(b)はヒータ29が加熱されて、ヒータ29の表面温
度が急上昇し隣接インク層に沸騰現像が起きるまで加熱
され、微小気泡31が点在している状態にある。
(c)はヒータ29の全面で急激に加熱された隣接イン
ク層が瞬時に気化し、沸騰膜を作り、この気泡31が生
長した状態である。この時、ノズル内の圧力は、気泡の
生長した分だけ上昇し、オリフィス面での外圧とのバラ
ンスがくずれ、オリフィスよりインク柱が生長し始める
(d)は気泡が最大に生長した状態であり、オリフィス
面より気泡の体積に相当する分のインク30が押し出さ
れる。この時、ヒータ29には電流が流れていない状態
にあり、ヒータ29の表面温度は降下しつつある。気泡
31の体積の最大値は電気パルス印加のタイミングから
ややおくれる。
(8)は気泡31がインクなどにより冷却されて収縮を
開始し始めた状態を示す、インク柱の先端部では押し出
された速度を保ちつつ前進し、後端部では気泡の収縮に
伴ってノズル内圧の減少によりオリフィス面からノズル
内へインクが逆流してインク柱にくびれが生じている。
(f)はさらに気泡31が収縮し、ヒータ面にインクが
接しヒータ面がさらに急激に冷却される状態にある。オ
リフィス面では、外圧がノズル内圧より高い状態になる
ためメニスカスが大きくノズル内に入り込んで来ている
。インク柱の先端部は液滴になり記録紙の方向へ5〜1
0 m / secの速度で飛翔している。
(g)はオリフィスにインクが毛細管現象により再び供
給(リフィル)されて(a)の状態にもどる過程で、気
泡は完全に消滅している。
第7図は、上述のごとき液体噴射記録ヘッドの要部構成
を説明するための典型例を示す図で、第7図(a)は、
バブルジェット記録ヘッドのオリフィス側から見た正面
詳細部分図、第7図(b)は、第7図(a)に−点鎖線
X−Xで示す部分で切断した場合の切断面部分図である
これらの図に示された記録ヘッド41は、その裏面に電
気熱変換体42が設けられている基板43上に、所定の
線密度で所定の巾と深さの溝が所定数設けられている溝
付板44を該基板43を覆うように接合することによっ
て、液体を飛翔させるためのオリフィス45を含む液吐
出部46が形成された構造を有している。液吐出部46
は、オリフィス45と電気熱変換体42より発生される
熱エネルギーが液体に作用して気泡を発生させ、その体
積の膨張と収縮による急激な状態変化を引き起こすとこ
ろである熱作用部47とを有する。
熱作用部47は、電気熱変換体42の熱発生部48の上
部に位置し、熱発生部48の液体と接触する面としての
熱作用面49をその低面としている。熱発生部48は、
基体43上に設けられた下部層50、該下部層50上に
設けられた発熱抵抗層51、該発熱抵抗層51上に設け
られた上部層52とで構成される。
発熱抵抗層51には、熱を発生させるために核層51に
通電するための電極53.54がその表面に設けられて
おり、これらの電極間の発熱抵抗層によって熱発生部4
8が形成されている。
電極53は、各液吐出部の熱発生部に共通の電極であり
、電極54は、各液吐出部の熱発生部を選択して発熱さ
せるための選択電極であって、液吐出部の液流路に沿っ
て設けられている。
保護層52は、熱発生部48においては発熱抵抗層51
を、使用する液体から化学的、物理的に保護するために
発熱抵抗層51と液吐出部46の液流路を満たしている
液体とを隔絶すると共に。
液体を通じて電極53.54間が短絡するのを防止し、
更に隣接する電極間における電気的リークを防止する役
目を有している。
各液吐出部に設けられている液流路は、各液吐出部の上
流において、液流路の一部を構成する共通液室(不図示
)を介して連通されている。各液吐出部に設けられた電
気熱変換体42に接続されている電極53.54はその
設計上の都合により、前記上部層に保護されて熱作用部
の上流側において前記共通液室下を通るように設けられ
ている。
このような液体噴射記録ヘッドにおいては、従来、電気
熱変換体は、第7図に示すように、基板43の一方の面
上に所定の形状に積層された発熱抵抗体層上に、所定の
形状を有する電極層が、−対の電極53.54 (共通
電極532選択電極54である)間に接続された前記発
熱抵抗体層からなる熱発生部48が基板上の所定に位置
に配置されるように積層されて形成されていた。従って
、共通電極53は折返し形状となり、共通電極53と選
択電極54とが交互に配列されるために、複数の熱発生
部は共通電極を挟んだように配置されていた。
第8図は、発熱抵抗体を用いる気泡発生手段の構造を説
明するための詳細図で、図中、61は発熱抵抗体、62
は電極、63は保護層、64は電源装置を示し1発熱抵
抗体61を構成する材料として、有用なものには、たと
えば、タンタル−5in、の混合物、窒化タンタル、ニ
クロム、銀−パラジウム合金、シリコン半導体、あるい
はハフニウム、ランタン、ジルコニウム、チタン、タン
タル、タングステン、モリブデン、ニオブ、クロム、バ
ナジウム等の金属の硼化物があげられる。
これらの発熱抵抗体61を構成する材料の中、殊に金属
硼化物が優れたものとしてあげることができ、その中で
も最も特性の優れているのが、硼化ハフニウムであり、
次いで、硼化ジルコニウム、硼化ランタン、硼化タンタ
ル、硼化バナジウム、硼化ニオブの順となっている。
発熱抵抗体61は、上記の材料を用いて、電子ビーム蒸
着やスパッタリング等の手法を用いて形成することがで
きる0発熱抵抗体61の膜厚は。
単位時間当りの発熱量が所望通りとなるように。
その面積、材質及び熱作用部分の形状及び大きさ、更に
は実際面での消費電力等に従って決定されるものである
が、通常の場合、0.001〜5μm、好適には0.0
1〜1μmとされる。
電極62を構成する材料としては、通常使用されている
電極材料の多くのものが有効に使用され、具体的には、
たとえばA Q p A g t A u g P t
 pCu等があげられ、これらを使用して蒸着等の手法
で所定位置に、所定の大きさ、形状、厚さで設けられる
保護層63に要求される特性は1発熱抵抗体61で発生
された熱を記録液体に効果的に伝達することを妨げずに
、記録液体より発熱抵抗体61を保護するということで
ある。保護層63を構成する材料として有用なものには
、たとえば酸化シリコン、窒化シリコン、酸化マグネシ
ウム、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニ
ウム等があげられ、これらは、電子ビーム蒸着やスパッ
タリング等の手法を用いて形成することができる。保護
層63の膜厚は1通常は0.01〜10μm。
好適には0.1〜5μm、最適には0.1〜3μmとさ
れるのが望ましい。
以上のようにして作成した記録ヘッドを1発熱抵抗体が
発熱しない状態では記録液体が吐出口から吐出しない程
度の圧力で記録液体を供給し乍ら画像信号に従って電気
・熱変換体にパルス的に電圧を印加して記録を実行した
ところ、鮮明な画像が得られた。
第9図は、その時の発熱体駆動回路の一例を示すブロッ
ク図で、71はフォトダイオード等で構成される公知の
読取り用の光学釣人カフオドセンサ部で、該光学釣人カ
フオドセンサ部71に入力した画像信号はコンパレータ
等の回路からなる処理回路72で処理されて、ドライブ
回路73に入力される。ドライブ回路73は、記録ヘッ
ド74を入力信号に従ってパルス幅、パルス振幅、繰り
返し周波数等を制御してドライブする。
例えば、最も簡便な記録では、入力画像信号を処理回路
72において白黒判別してドライブ回路73に入力する
。ドライブ回路73では適当な液滴径を得る為のパルス
幅、パルス振幅及び所望の記録液滴密度を得る為の繰り
返し周波数を制御された信号に変換されて、記録ヘッド
74を遇区動する。
又、階調を考慮した別の記録法としては、1つには液滴
径を変化させた記録、又もう1つには記録液滴数を変化
させた記録を次の様にして行なうことも出来る。
先ず、液滴径を変化させる記録法は、光学釣人カフオド
センサ部71で入力した画像信号は、所望の液滴径を得
る為に定められた各々のレベルのパルス幅、パルス振幅
の駆動信号を出力する回路を複数有したドライブ回路7
3のいずれのレベルの信号を出力する回路で行なうべき
かを処理回路72で判別され処理される。又、記録液滴
数を変化させる方法では、光学釣人カフオドセンサ部7
1への入力信号は、処理回路72においてA/D変換さ
れて出力され、該出力信号に従ってドライブ回路73は
1つの入力信号当りの噴出液滴の数を変えて記録が行な
われる様に記録ヘッド74を駆動する信号を出力する。
又、別の実施法として同様な装置を使用して発熱抵抗体
が発熱しない状態で記録液体が吐出口からあふれ出る程
度以上の圧力で記録液体を記録ヘッド74に供給し乍ら
、電気熱変換体に連続繰り返しパルスで電圧を印加して
記録を実行したところ、印加周波数に応じた個数の液滴
が安定に且つ均一径で吐出噴射することが確認された。
この点から、記録ヘッド74は高周波での連続吐出に極
めて有効に適用されることが判明した。
又、記録装置の主要部となる記録ヘッドは微小であるか
ら容易に複数個並べることが出来、高密度マルチオリフ
ィス化記録ヘッドが可能である。
第10図は、記録液体に気泡を発生させる別の手段を説
明するための図で、図中、81はレーザ発振器、82は
光変調駆動回路、83は光変調器、84は走査器、85
は集光レンズで、レーザ発振器81より発生されたレー
ザ光は、光変調器82において、光変調器駆動回路82
に入力されて電気的に処理されて出力される画情報信号
に従ってパルス変調される。パルス変調されたレーザ光
は、走査器84を通り、集光レンズ85によって熱エネ
ルギー作用部の外壁に焦点が合うように集光され、記録
ヘッドの外壁86を加熱し、内部の記録液体87内で気
泡を発生させる。あるいは熱エネルギー作用部の壁86
は、レーザ光に対して透過性の材料で作られ、集光レン
ズ85によって内部の記録液体87に焦点が合うように
集光され、記録液体を直接加熱することによって気泡を
発生させてもよい。
第11図は、上述のごときレーザ光を用いたプリンター
の一例を説明するための図で、ノズル部91は、高密度
に(たとえば16ノズル/IIII!以上)、又、紙9
1の紙中(たとえばA4横巾)すべてにわたってカバー
されるように集積されている例を示している。
レーザ発振器81より発振されたレーザ光は、光変調器
83の入口開口に導かれる。光変調器83において、レ
ーザ光は、光変調器83への画情報入力信号に従って強
弱の変調を受ける。変調を受けたレーザ光は、反射鏡8
8によってその光路をビームエキスパンダー89の方向
に曲げられ、ビームエキスパンダー89に入射する。ビ
ームエキスパンダー89により平行光のままビーム径が
拡大される。次に、ビーム径の拡大されたレーザ光は、
高速で定速回転する回転多面鏡90に入射される1回転
多面鏡9oによって掃引されたレーザ光は、集光レンズ
85により、ドロップジェネレータの熱エネルギー作用
部外壁86もしくは内部の記録液体に結像する。それに
よって、各熱エネルギー作用部には、気泡が発生し、記
録液滴を吐出し、記録紙92に記録に行なわれる。
第12図は、さらに別の気泡発生手段を示す図で、この
例は、熱エネルギー作用部の内壁側に配置された1対の
放電電極100が、放電装置101から高電圧のパルス
を受け、記録液体中で放電をおこし、その放電によって
発生する熱により瞬時に気泡を形成するようにしたもの
である。
第13図乃至第20図は、それぞれ第12図に示した放
電電極の具体例を示す図で、 第13図に示した例は、 電極100を針状にして、電界を集中させ、効率よく(
低エネルギーで)放電をおこさせるようにしたものであ
る。
第14図に示した例は、 2枚の平板電極にして、電極間に安定して気泡が発生す
るようにしたものである。針状の電極より、発生気泡の
位置が安定している。
第15図に示した例は、 電極にほぼ同軸の穴をあけたものである。2枚の電極の
両穴がガイドになって、発生気泡の位置はさらに安定す
る。
第16図に示した例は、 リング状の電極にしたものであり、基本的には第15図
に示した例と同じであり、その変形実施例である。
第17図に示した例は、 一方をリング状電極とし、もう一方を針状電極としたも
のである。リング状電極により1発生気泡の安定性を狙
い、針状電極により電界の集中により効率を狙ったもの
である。
第18図に示した例は、 一方のリング状電極を熱エネルギー作用部の壁面に形成
したものである。これは、第17図に示した例の効果に
加えて、基板上に平面的に電極を形成するという製造上
の容易さを狙ったものである。このような平面的な電極
は、蒸着(あるいはスパッタリング)や、フォトエツチ
ングの技術によって容易に高密度な複数個のものが製作
され得る。マルチアレイに特に威力を発揮する。
第19図に示した例は。
第18図に示した例のリング状電極形成部を電極の外周
にそった形状で周囲から一段高くしたものである。やは
り、発生気泡の安定性を狙つたものであり、第17図に
示したものよりも3次元的なガイドを付は加えた分だけ
安定する。
第20図に示した例は、 第19図に示した例とは反対に、リング状電極形成部を
、周囲から下へ落しこんだ構造としたもので、やはり1
発生気泡は安定して形成される。
本発明による記録装置に使用される記録液体は、後述す
る熱物性値及びその他の物性値を有する様に材料の選択
と組成成分の比が調合される他に従来の記録法において
使用されている記録液体と同様化学的物理的に安定であ
る他、応答性、忠実性、曳糸化能に優れている事、液路
殊に吐出口において固まらない事、流路中を記録速度に
応じた速度で流通し得る事、記録後、記録部材への定着
が速やかである事、記録濃度が充分である事、貯蔵寿命
が良好である事、等々の特性を与える様に物性が調整さ
れる。
本発明による記録装置に使用される記録液体は、液媒体
と記録像を形成する記録剤及び所望の特性を得る為に添
加される添加剤より構成され、前記の物性値を得る範囲
において液媒体及び添加剤の種類及び組成比の選択によ
って、水性、非水性、溶解性、導電性、絶縁性のいずれ
も得ることが出来る。
液媒体としては、水性媒体と非水性媒体とに大別される
が、使用される液媒体は、前記の物性値を調合される記
録記録液体が有する様に他の選択される構成成分との組
み合せを考慮して下記のものより選択される。
その様な非水性媒体としては、例えばメチルアルコール
、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、n−ブチルアルコール、 5ec−
ブチルアルコール、 tart−ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルア
ルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、
ノニルアルコール。
デシルアルコール等の炭素数1〜10のアルキルアルコ
ール;例えば、ヘキサン、オクタン、シクロペンタン、
ベンゼン、トルエン、キジロール等の炭化水素系溶剤;
例えば、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロ
ロエタン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系
溶剤;例えば、エチルエーテル、ブチルエーテル、エチ
レングリコールジエチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル等のエーテル系溶剤;例えば、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メ
チルアミルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤
;ギ酸エチル、メチルアセテート、プロピルアセテート
、フェニルアセテート、エチレングリコールモノエチル
エーテルアセテート等のエステル系溶剤;例えばジアセ
トンアルコール等のアルコール系溶剤;石油系炭化水素
溶剤等が挙げられる。
これ等の列挙した液媒体は使用される記録剤や添加剤と
の親和性及び記録液体としての後述の諸特性を満足し得
る様に適宜選択して使用されるものであるが更に、後記
の特性を有する記録液体が調合され得る範囲内において
、必要に応じて適宜二種以上を混合して使用しても良い
、又、上記の条件内においてこれ等非水性媒体と水とを
混合して使用しても良い。
上記の液媒体の中、公害性、入手の容易さ、調合のし易
さ等の点を考慮すれば、水又は水・アルコール系の液媒
体が好適とされる。
記録剤としては、調合される記録液体が前記の諸物性値
を有するようにされる他、長時間放置による液路内や記
録液体供給タンク内での沈降、凝集、更には輸送管や液
路の回詰りを起こさない様に前記液媒体や添加剤との関
係において材料の選択がなされて使用される必要がある
。この様な点からして、液媒体に溶解性の記録剤を使用
するのが好ましいが、液媒体に分散性又は難溶性の記録
剤であっても液媒体に分散させる時の記録剤の粒径を充
分小さくしてやれば使用され得る。
使用され得る記録剤は記録部材によって、その記録条件
に充分適合する様に適宜選択される。記録剤としては染
料及び顔料を挙げることが出来る。
有効に使用される染料は、調合された記録液体の後述の
諸特性を満足し得る様なものであり、好適に使用される
のは、例えば水溶性染料としての直接染料、塩基性染料
、酸性染料、可溶性建染メ染料、酸性媒染染料、媒染染
料、非水溶性染料としての硫化染料、建染メ染料、酒精
溶染料、油溶染料、分散染料等の他、スレン染料、ナフ
トール染料、反応染料、クロム染料、1:2型錯塩染料
、1:1型錯塩染料、アゾイック染料、カチオン染料等
の中より選択されるものである。
具体的には、例えばレゾリングリルブルーPRL、レゾ
リンイエローPCG、レゾリンピンクPRR、レゾリン
グリーンPB(以上バイヤー*)、スミカロンブルー5
−BG、スミカロンレッドE−EBL、スミカロンイエ
ローE−40L、スミカロンブリリアントブルー5−B
L(以上住人化学製)、ダイヤニックスイエロー−HG
−8E、ダイヤニックスレッドBN−8E(以上三菱化
成11)、カヤロンポリエステルライトフラビン4GL
、カヤロンポリエステルブルー3R−8F、カヤロンポ
リエステルイエローYL−8E、カヤセットターキスブ
ルー776、カヤセットイエロー902、カヤセットレ
ッド026、プロジオンレッドH−2B、プロジオンブ
ルーH−3R(以上日本化薬層)、レバフィックスゴー
ルデンイエローP−R、レバフィックスプリルレッドP
−B。
レバフィックスプリルオレンジP−GR(以上バイヤー
製)、スミフィックスイエローGR8、スミフィックス
B、スミフィックスプリルレッドBS、スミフィックス
プリルブルーPB、ダイレクトブラック40(以上住人
化学製)、ダイヤミラーブラウン3G、ダイヤミラーイ
エロー〇、ダイヤミラーブルー3R、ダイヤミラープリ
ルブルーB、ダイヤミラープリルレッドBB(以上三菱
化成製)、レマゾールレッドB、レマゾールブルー3R
、レマゾールイエローGNL、レマゾールプリルグリー
ン6B(以上ヘキスト社製)、チバクロンプリルイエロ
ー、チバクロンプリルレッド40E(以上チバガイギー
社製)、インジコ、ダイレクトテープブラックE−Ex
、ダイアミンブラックBH、コンゴーレッド、シリアス
ブラックBH、オレンジ■、アミドブラックIOB、オ
レンジR○、メタニールイエロー、ピクトリアスカーレ
ット、ニグロシン、ダイアモンドブラックPBB(以上
イーゲー社製)、ダイアシトブルー3G、ダイアシトフ
ァスト・グリーンGW、ダイアシト・ミーリングネービ
ーブルーR、インダンスレン(以上三菱化成製)、ザポ
ン−染料(B A S F製)、オラゾール染料(CI
 B A製)、ラナシンー染料(三菱化成製)、ダイア
クリルオレンジRL−E、ダイアクリルブリリアントブ
ルー2B−E、ダイアクリルターキスブルーBG−E 
(三菱化成製)などの中より前記の諸物性値が調合され
る記録液体に与えられるものが好ましく使用できる。
これ等の染料は、所望に応じて適宜選択されて使用され
る液媒体中に溶解又は分散されて使用される。
有効に使用される顔料としては、無機顔料、有機顔料の
中の多くのものが好適に使用される。そのよう・な顔料
として具体的に例示すれば無機顔料としては、硫化カド
ミウム、硫黄、セレン、硫化亜鉛、スルホセレン化カド
ミウム、黄鉛、ジンククロメート、モリブデン赤、ギネ
ー・グリーン、チタン白、亜鉛華、弁柄、酸化クロムグ
リーン、鉛丹、雌側コバルト、チタン酸バリウム、チタ
ニウムイエロー、鉄黒、紺青、リサージ、カドミウムレ
ッド、硫化銀、硫酸鉛、硫酸バリウム、群青、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、鉛白、コバルトバイオレッ
ト、コバルトブルー、エメラルドグリーン、カーボンブ
ラック等が挙げられる。
有機顔料としては、その多くが染料に分類されているも
ので染料と重複する場合が多いが、具体的には次のよう
なものが好適に使用される。
(a)不溶性アゾ系(ナフトール系) ブリリアントカーミンBS、レーキカーミンFB、ブリ
リアントファストスカーレッド、レーキレッド4R、パ
ラレッド、パーマネントレッドR、ファストレッドFO
R,レーキボルドー5B、バーミリオンNO,1,バー
ミリオンNO,2、トルイジンマルーン。
(b)不溶性アゾ系(アニライド系) ジアゾイエロー、ファストイエローG、ファストイエロ
ー10G、ジアゾオレンジ、パルカンオレンジ、バラゾ
ロンレッド。
(c)溶性アゾ系 レーキオレンジ、ブリリアントカーミン3B、ブリリア
ントカーミン6B、ブリリアントスカーレットG、レー
キレッドC、レーキレッドD、レーキレッドR、ウオッ
チングレッド、レーキボルドー10B、ボンマルーンL
、ボンマルーンM。
(d)フタロシアニン系 フタロシアニンブルー、ファストスカイブルーフタロシ
アニングリーン。
(e)染色レーキ系 イエローレーキ、エオシンレーキ、ローズレーキ、バイ
オレットレーキ、ブルーレーキ、グリーンレーキ、セピ
アレーキ。
(f)媒染系 アリザリンレーキ、マダカーミン。
(g)建染系 インダスレン系、ファストブルーレーキ(GGS)。
(h)塩基性染料レーキ系 ローダミンレーキ、マラカイトグリーンレー札 (i)酸性染料レーキ系 ファストスカイブルー、キノリンイエローレーキ5キナ
クリドン系、ジオキサジン系。
液媒体と記録剤との量的関係は、調゛合される他に液路
の目詰り、液路内での記録液体の乾燥、記録部材へ付与
された時の滲みや乾燥速度等の条件から、重量部で液媒
体100部に対して記録剤が通常1〜50部、好適には
3〜30部、最適には5〜10部とされるのが望ましい
記録液体が分散系(記録剤が液媒体中に分散されている
系)の場合、分散される記録剤の粒径は、記録剤の種類
、記録条件、液路の内径、吐出口径、記録部材の種類等
によって、適宜所望に従って決定されるが、粒径が余り
大きいと、貯蔵中に記録剤粒子の沈降が起って、濃度の
不均一化が生じたり、液路の目詰りが起ったり或いは記
録された画像に濃度斑が生じたり等して好ましくない。
このようなことを考慮すると1分散系記録液体とされる
場合の記録剤の粒径は、通常0.01〜30μ、好適に
は0.01〜20μ、最適には0.01〜8μとされる
のが望ましい、更に分散されている記録剤の粒径分布は
、出来る限り狭い方が好適であって、通常はD±3μ、
好適にはD±1.5μとされるのが望ましい(但しDは
平均粒径を表わす)。
使用される添加剤としては、粘度調整剤、表面張力調整
剤、pH調整剤、比抵抗調整剤、湿潤剤及び赤外線吸収
発熱剤等が挙げられる。
粘度調整剤や表面張力調整剤は、前記の物性値を得る為
の他に、記録速度に応じて充分なる流速で液路中を流通
し得ること、液路の吐出口において記録液体の回り込み
を防止し得ること、記録部材へ付与された時の滲み(ス
ポット径の広がり)を防止し得ること等の為に添加され
る。
粘度調整剤及び表面張力調整剤としては、使用される液
媒体及び記録剤に悪影響を及ぼさないで効果的なもので
あれば通常知られているものの中より適宜所望特性を満
足するように選択されて使用される。
具体的には、粘度調整剤としては、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、水溶性アクリル樹脂、ポリビニルピロリドン、
アラビアゴムスターチ等が好適なものとして例示出来る
所望に応じて適宜選択されて好適に使用される、表面張
力調整剤としては、アニオン系、カチオン系及びノニオ
ン系の界面活性剤が挙げられ、具体的には、アニオン系
としてポリエチレングリコールエーテル硫酸、エステル
塩等、カチオン系としてポリ2−ビニルピリジン誘導体
、ポリ4−ビニルピリジン誘導体等、ノニオン系として
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル ンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン等が挙げられる。
これ等の界面活性剤の他、ジェタノールアミン。
プロパツールアミン、モルホリン酸等のアミン酸。
水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム等の塩基性物質
、N−メチル−2−ピロリドン等の置換ピロリドン等も
有効に使用される。
これ等の表面張力調整剤は、所望の値の表面張力を有す
る記録液体が調合されるように,互いに又は他の構成成
分に悪影響を及ぼさず且つ前記の物性値が調合される記
録液体に与えられる範囲内において必要に応じて二種以
上混合して使用しても良い。
これ等表面張力調整剤の添加量は種類.調合される記録
液体の他の構成成分種及び所望される記録特性に応じて
適宜決定されるものであるが,記録液体1重量部に対し
て、通常は0.0001〜0.1重量部、好適には0.
001〜0.01重量部とされるのが望ましい。
pH調整剤は、調合された記録液体の化学的安定性、例
えば、長時間の保存による物性の変化や記録剤その他の
成分の沈降や凝集を防止する為に所定のPH値となるよ
うに前記の諸物性値を逸脱しない範囲で適時適当量添加
される。
本発明において好適に使用されるpH調整剤としては、
調合される記録液体に悪影響を及ぼさずに所望のpH値
に制御出来るものであれば大概のものを挙げることが出
来る。
そのようなpH調整剤としては具体的に例示すれば低級
アルカノールアミン、例えばアルカリ金属水酸化物等の
一価の水酸化物、水酸化アンモニウム等が挙げられる。
これ等のpH調整剤は,調合される記録液体が前記の物
性値をはずれない範囲で所望のpH値を有するように必
要量添加される。
使用される潤滑剤としては、調合される記録液体が後記
の諸物性値を逸脱しない範囲で本発明に係わる技術分野
において通常知られているものの中より有効であるもの
、殊に熱的に安定なものが好適に使用される.このよう
な潤滑剤として具体的に示せば、例えばポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ンゲリコール、ブチレンゲリコール、ヘキシレングリコ
ール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアル
キレングリコール;例えばエチレングリコールメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチ
レングリコールエチルエーテル等のジエチレングリコー
ルの低級アルキルエーテル;グリセリン;例えばメトオ
キシトリグリコール、エトオキシトリグリコール等の低
級アルコールオキシトリグリコール;N−ビニル−2−
ピロリドンオリゴマー;等が挙げられる。
これ等の潤滑剤は、記録液体に所望される特性を満足す
るように所望に応じて必要量添加されるものであるが、
その添加量は記録液体全重量に対して、通常0.1〜1
0wt%、好適には0.1〜8wt%、最適には0.2
〜7vt%とされるのが望ましい。
又,上記の潤滑剤は、単独で使用される他、互いに悪影
響を及ぼさない条件において二種以上混用しても良い。
本発明の記録装置に使用される記録液体には、上記のよ
うな添加剤が所望に応じて必要量添加されるが,更に記
録部材に付着する場合の記録液体被膜の形成性、被膜強
度に優れたものを得るために、例えばアルキッド樹脂、
アクリル樹脂、アクリルアミド樹脂、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン等の樹脂重合体が添加され
ても良い。
本発明の記録装置に使用される記録液体は、前述した諸
記録特性を具備するように、比熱、熱膨張係数、熱伝導
率、粘性、表面張力、pH及び帯電された記録液滴を使
用して記録する場合には比抵抗等の特性値が特性の条件
範囲にあるように調合されるのが望ましい。
即ち、これ等の諸特性は、曳糸現象の安定性、熱エネル
ギー作用に対する応答性及び忠実性、画像濃度、化学的
安定性、液路内での流動性等に重要な関連性を有してい
るので、本発明においては記録液体の調合の際、これ等
に充分注意を払う必要がある。
本発明の記録装置に有効に使用され得る記録液体の上記
諸特性としては下記の第2表に示されるごときの値とさ
れるのが望ましてか、列挙された物性の総てが第2表に
示されるごとき数値条件を満足する必要はなく、要求さ
れる記録特性に応じて、これ等の物性の幾つかが第2表
の条件を満足する値を取れば良いものである。丙午ら比
熱、熱膨張係数、熱伝導率、粘性、表面張力に関qては
、第2表の値に規定されるのが望ましい、勿論、調合さ
れた記録液体の上記諸特性の中で第2表に示される値を
満足するものが多い程良好な記録が行われることは言う
までも無い、(以下余白)以上の説明から明らかなよう
に、本発明によると、 1、フィルタを設けることにより目詰りが防止できる。
2、フィルタを液室内もしくは、液室より上流側に設け
ることによりフィルタの流体抵抗によるインク補給不足
がおこらないようにできる。
3、流路と液室が連絡する部分の開口断面積Siをオリ
フィスの開口断面積SOと同等もしくは大とすることに
よって、16本/−以上の高密度で30μm X 30
μm以下の微細ノズルを多数個配列しても流路へのイン
ク供給不足がおこらないようにできる。
等の効果があり、従って、目詰りがなく、高速でしかも
微小なインク滴吐出が行え高精細印写が可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の一実施例を説明するための要部構成
図で、(a)図は、ヘッド断面図、(b)図は、ヘッド
平面断面図、第2図は、ヘッドの機能を説明するための
図、第3図は、本発明が適用されるインクジェットヘッ
ドの一例としてのバブルジェットヘッドの動作説明をす
るための図、第4図は、バブルジェットヘッドの一例を
示す斜視図、第5図は、分解斜視図、第6図は、蓋基板
を裏側から見た図、第7図は、バブルジェット記録ヘッ
ドの詳細を説明するための図、第8図は、発熱抵抗体を
用いた気泡発生手段の構造を説明するための図、第9図
は、発熱体駆動回路の一例を説明するためのブロック図
、第10図は、レーザ光を用いた気泡発生手段の一例を
説明するための図、第11図は、プリンターの一例を説
明するための図、第12図は、放電を利用した気泡発生
手段の一例を説明するための図、第13図乃至第20図
は、それぞれ第12図に示した放電電極の具体例を示す
図、第21図は、従来技術を説明するための図である。 ■・・・ヘッド部、■・・・流路部、2・・・記録液、
3・・・気泡、4・・・発熱体、5・・・フィルタ。 第 図 第 図 第 1 (b) 第 図 (Q) (b) 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、導入される記録液体を収容するとともに、該記録液
    体に熱によって気泡を発生させ、該気泡の体積増加にと
    もなう作用力を発生させる熱エネルギー作用部を付設し
    た流路と、該流路に連絡して前記記録液体を前記作用力
    によって液滴として吐出させるためのオリフィスと、前
    記流路に連絡して前記流路に前記記録液体を導入するた
    めの液室と、該液室に前記記録液体を導入する手段より
    なる液体噴射記録ヘッドであって、前記オリフィスは、
    16本/mm以上の高密度に配列され、かつ、そのオリ
    フィスサイズは30μm×30μm以下の微小オリフィ
    スである液体噴射記録ヘッドにおいて、少なくとも1つ
    のフィルタ手段を前記液室内もしくは前記液室より上流
    側に有し、かつ、前記流路と前記液室とが連絡する部分
    の前記流路の開口断面積が前記オリフィスの開口断面積
    と同等もしくは大であり、前記ヘッドは、ノズルあたり
    その最高連続応答周波数が4KHzより高速で駆動され
    ることを特徴とする液体噴射記録ヘッド。
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