JPH02276995A - 燃料集合体及びチヤンネルファスナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は集合体及びチャンネルファスナに係り、特に軽
水炉に適用されてチャンネルボックスの脱着が容易な沸
騰水型原子炉用の燃料集合体及びチャンネルファスナに
関するものである。

〔従来の技術〕

従来、チャンネルボックスは、チャンネルファスナに回
転可能に設けられたキャップスクリュにより、上部タイ
プレートに設けられたコーナーポストに取付けられる。

キャップスクリュは下部にネジが設けられ、このネジが
コーナーポストと係合するようになっている。バネ座金
が、キャップスクリュに取付けられ、チャンネルファス
ナとチャンネルボックスの間に配置される。このため、
−旦組み立てた後、再度分解するとバネ座金が散逸する
可能性がある。

これを改善する装置としては、実公昭６３−３６３１４
号公報に記載のように、キャップスクリュとガードの間
にスリーブ材をガードの下端より挿入し、キャップスク
リュ締結後はスリーブ材が上方に拡張されて、ガードに
食い込む構造となっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、スリーブ材をガートの下端より挿入し
て一旦締め付け、スリーブ材の上端を拡張させる必要が
ある。このため空中であれば作業性は問題ないが、水中
の遠隔操作における作業では、必要な治具が複雑となり
、しかもその操作にはかなりの習熟を要するものであり
、この点について配慮がなされておらず、使用済燃料プ
ールにおける燃料集合体の分解及び再組立に要する時間
の短縮化には困難であるという問題があった。

本発明の目的は、分解及び再組立ての効率向上を図るこ
とができる燃料集合体及びチャンネルファスナを提供す
ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、チャンネルファスナが炉心内で燃料集合体
相互の間隔を保持する弾性体部及び弾性体部を上部タイ
プレートのポストに取付ける取付けねじを有し、取付け
ねじが、その軸方向に一体となった頭部、第１細径部、
太径部、第２細径部、及びポストと噛合うねじ部をこの
順序で備えており、第１細径部は頭部及び太径部よりも
細く、第２細径部が第２細径部よりも細く、座金が第１
細径部に取付けられていることによって達成できる。

〔作用〕

座金が第１細径部に取付けられているので、座金が取付
けねじから外れることがない。このため、ポストからの
取付けねじの取外し及びポストへの取付けねじの取付は
作業にあたって、座金の逸散を気にする必要がないので
、その作業の効率が向上する。

〔実施例〕

沸騰水型原子炉に用いるのに好適な本発明の実施例であ
る燃料集合体を第１図〜第３図に基づいて説明する。

本実施例の燃料集合体１は、上部タイプレート２、下部
タイプレート４．燃料棒５．水ロット６及び燃料スペー
サ７を備えている。燃料棒５及び水ロッド６の両端部は
、上部タイプレート２及び下部タイプレート４に保持さ
れる。上部及び下部タイプレートは、図示されていない
結合用燃料棒によって結合される。各燃料棒５は、燃料
スペーサ７によって水平方向に支持されている。このた
め、各燃料棒５相互間に、所定幅の冷却材通路が形成さ
れる。

チャンネルボックス８は、横断面が正方形状の筒状体で
あり、チャンネルファスナ９に設けられたキャップスク
リュ１０によって上部タイプレート２のコーナポスト３
に取付けられる。このようなチャンネルボックス８は、
燃料スペーサ７によって束ねられた燃料棒束の周囲を取
囲んでいる。

チャンネルファスナ９は、炉心に装荷された各燃料集合
体１を、後述する板ばね１１により燃料集合体１の上端
部を支持する炉心上部支持Ｆｉ（図示せず）に押圧する
ものである。

チャンネルボックス８の取付は構造を第１図により具体
的に説明する。

まず、チャンネルファスナ９の構造を第４図により説明
する。チャンネルファスナ９は、キャップスクリュ１０
．板ばね１１．ばね座金１２及びガード１３を有する。

ばね座金１２はリングである。チャンネルファスナ９が
１つのコーナポスト３に取付けられた状態では、ガード
１３はチャンネルボックス８の１つのコーナ部に位置す
る。板ばね１１は、ガード１３上に配置される。板ばね
１１の大部分は、ガード１３の外側に形成される２つの
側面と対向している。キャップスクリュ１０は、チャン
ネルファスナ９及びチャンネルボックス８を上部タイプ
レート２に取付ける止めねじの機能を有している。

キャップスクリュ１０は、工具゛係合部１０Ａ。

フランジ部１０Ｂ、第１細径部１０Ｃ，太径部１０Ｄ、
第２細径部１０Ｅ及びねじ部１０Ｆを有する。工具係合
部１０Ａ、フランジ部１０Ｂ、第１細径部１０Ｃ１太径
部１００、第２細径部１０Ｅ及びねじ部１０Ｆは、この
順序で軸方向において上方から順番に位置し、一体構造
となっている。

フランジ部１０Ｂの上方に位置する工具係合部１０Ａは
、チャンネルファスナ９を回転させるための工具と噛合
う複数の縦溝を第１図のように設けている。第１細径部
１０Ｃは、フランジ部１０Ｂと太径部１０Ｄとの間に設
けられる。第１細径部１０Ｃの外面、フランジ部１０Ｂ
の下面、及び大径部１０Ｄの上面によって、座金保持用
溝１０Ｇが形成される。ねじ部１０Ｆは、キャップスク
リュ１０の下部に位置し、第２細径部１０Ｅを介して太
径部１０Ｄにつながる。ねじ部１０Ｆのねじ山部分での
直径は、大径部１０Ｄの直径に等しい。

第２細径部１０Ｅの直径は、ねじ部１０Ｆの谷の部分で
の直径に等しい。第２細径部１０Ｅは、ねじ部１０Ｆに
雄ねじを切るために当然必要なものである。座金保持用
溝１０Ｇの底の部分の直径、すなわち第１細径部１０Ｃ
の直径は、太径部１０Ｄの直径よりも小さいが、第２細
径部１０Ｅの直径よりも大きい。太径部１０Ｄの直径は
、フランジ部１０Ｂの直径よりも小さい。工具係合部１
０Ａ及びフランジ部１０Ｂを総称゛して、頭部という。

ばね座金１２は、座金保持用溝１０Ｇと係合している。

すなわち、第１細径部１０Ｃが、ばね座金１２内を貫通
している。ばね座金１２の内径は、太径部１０Ｄの直径
よりも小さく、第１細径部１０ｃの直径よりも大きい。

このため、ばね座金１２は、座金保持用溝１０Ｇに係合
された場合にはキャップスクリュ１ｏから抜は落ちるこ
とはない。ばね座金１２は、キャンプスクリュ１０に保
持されることになる。

このようなキャンプスクリュ１０が、チャンネルファス
ナ９のガード１３の上端部に設けられた孔部を貫通して
いる。この孔部の下部は、ねじ孔１１Ａになっている。

キャップスクリュ１ｏのガード１３への取付けは以下の
ようにして行う。キャップスクリュ１０を回転させてね
じ部１０Ｆをねじ孔１１Ａに噛合せる。キャップスクリ
ュ１０を更に回転させると、ねじ部１０Ｆのすべてがね
じ孔１１Ａより下方に達する。この状態で、キャップス
クリュ１ｏのガード１３への取付けが完了する。キャッ
プスクリュ１０の頭部及びばね座金１２は、板ばね１１
よりも上方に位置する。板ばね１１及びばね座金１２は
、キャップスクリュ１０の頭部とガード１３との間に位
置する。キャップスクリュ１０の第２細径部１０Ｃが、
ねじ孔１１Ａと係合しない状態でねじ孔１１Ａ内を貫通
している。キャップスクリュ１０のねじ部１０Ｆは、ね
じ孔１１Ａよりも下方に位置する。このため、キャップ
スクリュ１０は、ガード１３に保持される。

キャップスクリュｙＯ及び板ばね１１が取付けられたガ
ード１３は、チャンネルボックス８のコーナ部に配置さ
れる。その後、キャップスクリュ１０を回転させる。こ
れによ喚、キャップスクリュ１０のねじ部１０Ｆは、ポ
スト３に設けられたねじ孔と噛合う。ねじ部１０Ｆとポ
スト３のねじ孔が完全に噛合った状態で、ガード１３が
チャンネルボックス８のコーナ部に設けられた保持板１
４に接触する。また、保持板１４の下面が、ポスト３の
上端に接触する。このようにして、チャンネルボックス
８及びチャンネルファスナ９が、キャップスクリュ１０
によりポスト３に取付けられる。ばね座金１２は、キャ
ップスクリュ１０をポスト３に取付ける際、フランジ部
１０Ｂと板ばね１１とによって第２図の状態から軸方向
に圧縮され、やがて座金保持用溝１０Ｇ内に完全に嵌り
込む。−旦、座金保持用溝１０Ｇ内に完全に嵌り込んだ
ばね座金１２は１人為的な力が作用しない限りキャップ
スクリュ１０から脱落することはない。しかも第１細径
部１０Ｇの外径がばね座金１２の内径よりも十分に小さ
いために、ばね座金１２のばねとしての機能は喪失せず
、キャップスクリュ１０の緩み止めとしてばね座金１２
は十分に機能する。

一旦、座金保持用溝１０Ｇ内に嵌り込んだばね座金１２
は、キャップスクリュ１０、すなわちチャンネルファス
ナ９に保持され、キャップスクリュ１ｏをポスト３から
取外した場合でもキャップスクリュ１０から外れること
はない。このため燃料集合体の分解、再組立（チャンネ
ルボックス８の燃料バンドルからの取外し、及びチャン
ネルボックス８の燃料バンドルへの取付け）に要する時
間が短縮される。燃料棒を検査すなわち燃料集合体を点
検するときにチャンネルボックスが燃料バンドルから取
外される。このような燃料集合体の点検時の時間短縮が
、本実施例によって可能になる。燃料バンドルとは、第
３図に示す燃料集合体１からチャンネルボックス８を取
除いたものである。また、座金保持用溝１０Ｇを形成す
る第１細径部１０Ｃの直径が最も細い第２細径部１０Ｅ
の直径よりも大きいので、第１細径部１０Ｃで破損する
可能性がない。このため、形状の小さいばね座金１２が
チャンネルファスナ９から外れて散逸することはない。

第５図は、ばね座金の他の実施例を示している。

本実施例のばね座金１２Ａは、ばね座金１２と違って円
周方向に端面１６が形成される。ばね座金１２Ａは、ば
ね座金１２と同様にキャップスクリュー１ｏの座金保持
用溝１０Ｇに嵌め込まれて用いられる。

第６図も、ばね座金の他の実施例を示している６本実施
例のばね座金１２Ｂは、歯付座金である。

ばね座金１２Ｂも、ばね座金１２と同様にキャップスク
リュ１０の座金保持用溝１０Ｇに嵌め込まれる。

ばね座金１２Ａまたは１２Ｂをキャップスクリュ１ｏを
備えた燃料集合体は、第３図に示す燃料集合体１と同様
な効果を生じる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、座金がチャンネルファスナの取付けね
じから外れないので、燃料集合体の分解及び再組立作業
の効率が向上しその作業を短時間に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第３図に示す本発明の一実施例である燃料集合
体のチャンネルファスナ及びチャンネルボックスの取付
は状態を示す鳥睡図、第２図は第１図に示すキャップス
クリュの構造図、第３図は本発明の一実施例である燃料
集合体の縦断面図、第４図は第１図及び第３図に示すチ
ャンネルファスナの縦断面図、第５図及び第６図はばね
座金の他の実施例を示す構造図である。 １・・・燃料集合体、２・・・上部タイプレート、３・
・・ポスト、４・・・下部タイプレート、５・・・燃料
棒、８・チャンネルボックス、９・・・チャンネルファ
スナ、１０・・・キャップスクリュ、ＩＯＡ・・・工具
係合部、１０Ｂ・・・フランジ部、１０Ｃ・・・第１細
径部、ＩＯＤ・・・太径部、ＩＯＥ・・・第２細径部、
ＩＯＦ・・・ねじ部、第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、コーナ部にポストを有する上部タイプレートと、下
   部タイプレートと、上端部が前記上部タイプレートで保
   持されて下端部が前記下部タイプレートに保持される複
   数の燃料棒と、前記コーナ部に配ユされたチャンネルフ
   ァスナとを備えた燃料集合体において、前記チャンネル
   ファスナが、炉心内で燃料集合体相互の間隔を保持する
   弾性体部、及び前記弾性体部を前記ポストに取付ける取
   付けねじを有し、前記取付けねじが、その軸方向に一体
   となつた頭部、第１細径部、太径部、第２細径部及び前
   記ポストと噛合うねじ部をこの順序で備えており、前記
   第１細径部は前記頭部及び前記太径部よりも細く、前記
   第２細径部が前記第２細径部よりも細く、座金が前記第
   １細径部に取付けられていることを特徴とする燃料集合
   体。 ２、コーナ部にポストを有する上部タイプレートと、下
   部タイプレートと、上端部が前記上部タイプレートで保
   持されて下端部が前記下部タイプレートに保持される複
   数の燃料棒と、前記燃料棒の束を取囲むチャンネルボッ
   クスと、前記コーナ部に配置されたチャンネルファスナ
   とを備えた燃料集合体において、前記チャンネルファス
   ナが、炉心内で燃料集合体相互の間隔を保持する弾性体
   部、及び前記弾性体部及び前記チャンネルボックスを前
   記ポストに取付ける取付けねじを有し、前記取付けねじ
   が、その軸方向に一体となつた頭部、第１細径部、太径
   部、第２細径部及び前記ポストと噛合うねじ部をこの順
   序で備えており、前記第１細径部は前記頭部及び前記太
   径部よりも細く、前記第２細径部が前記第２細径部より
   も細く、座金が前記第１細径部に取付けられていること
   を特徴とする燃料集合体。 ３、炉心内で燃料集合体相互の間隔を保持する弾性体部
   及び取付けねじを有し、前記取付けねじが、その軸方向
   に一体となつた頭部、第１細径部、太径部、第２細径部
   、及びねじ部をこの順序で備えており、前記第１細径部
   は前記頭部及び前記太径部よりも細く、前記第２細径部
   が前記第２細径部よりも細く、座金が前記第１細径部に
   取付けられていることを特徴とするチャンネルファスナ
   。