JPH02276875A - 記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法 - Google Patents

記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法

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JPH02276875A
JPH02276875A JP1308331A JP30833189A JPH02276875A JP H02276875 A JPH02276875 A JP H02276875A JP 1308331 A JP1308331 A JP 1308331A JP 30833189 A JP30833189 A JP 30833189A JP H02276875 A JPH02276875 A JP H02276875A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はとりわけインクジェットプリンターに適した記
録液に関し、さらに記録ヘッドのオリフィスから熱エネ
ルギーの作用によって記録液を飛翔させて記録を行うイ
ンクジェット記録方法に関する。
〔従来の技術〕
インクジェット記録方式は、記録時の騒音の発生が少な
く、また、カラー化対応が容易でさらには、高集積のヘ
ッドを使用することにより、高解像の記録画像が高速で
得られるという利点を有している。
インクジェット記録方式では、インクとして各種の水溶
性染料を水または、水と有機溶剤との混合液に溶解させ
たものが使用されている。しかしながら、水溶性染料を
用いた場合には、これらの水溶性染料は本来耐光性が劣
るため、記録画像の耐光性が問題になる場合が多い。
また、染料が水溶性であるために、記録画像の耐水性が
問題となる場合が多い。すなわち、記録画像に雨、汗、
あるいは飲食用の水がかかったりした場合、記録画像が
滲んだり、消失したりすることがある。
一方、ボールペンなどの染料を用いた文房具においても
同様の問題があり、かかる耐光性、耐水性の問題を解決
するために種々の文房具用水性顔料インクの提案がなさ
れている。水性顔料インク実用化のため、分散安定性、
ペン先でのインクの固化防止、ボールペンのポールの摩
耗防止が検討されている゛。
例えば特開昭61−246271号公報には、水溶性樹
脂として親水性付加重合性単量体とスチレン及び/又は
スチレン誘導体の単量体からなる共重合体の水溶性アミ
ン塩、アンモニウム塩もしくは金属塩を使用することに
より、分散安定性及び耐乾燥性を改良した筆記具用イン
ク組成物が開示され、特開昭62−72774号公報に
は、ポリシロキサンを使用することにより、吐出ダウン
現象が起こらず、インク切れ現象が°起こらないボール
ペン用水性顔料インキが開示されている。
(発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、従来のカーボンブラックを使用した顔料
インクをインクジェット記録に使用した場合、印字物の
堅牢性は染料インクを用いたものに比べ格段に改良され
ることは前述した通りだが、その後の研究によりインク
ジェット記録の特徴の一つである印字物の濃度が染料イ
ンクを用いて印字したものより劣るという不都合が生じ
゛た。また、印字濃度をあげるためには顔料濃度を高く
することが考えられるが、高濃度の顔料インクをインク
ジェットプリンターに使用した場合、吐出安定性に著し
い障害を起こすという欠点があった。また、顔料インク
という分散系をインクジェット記録に使用する場合、長
時間の放置によるヘッド先端での固化防止は重要な技術
課題であり、インクの組成は、信頼性ある顔料インクを
設計する上で重要なポイントである。
さらに、従来の顔料インクの中には、比較的短時間での
吐出性に優れるものの、記録ヘッドの駆動条件を変えた
り、長時間にわたって連続吐出を行った場合に吐出が不
安定になり、ついには吐出しなくなるという問題を生じ
ている。
そこで本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解
消し、駆動条件の変動や長時間の使用でも常に安定した
吐出を行うことができる記録液及びこれを用いたインク
ジェット記録方法を提供することにある。
更に本発明の目的は、記録画像の堅牢性、とりわけ耐水
性、耐光性に優れ、しかも記録画像の濃度が高い記録液
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕上記の目的は
以下の本発明によって達成される。
即ち本発明は、カーボンブラック、水溶性樹脂、多価ア
ルコール及び/又はそのアルキルエーテル、脂肪族一価
アルコール及び水を含有し、溶解している水溶性樹脂の
量が2重量%以下である記録液であって、下記−散大(
A)で表わされる染料を含有することを特徴とする記録
液である。
更に本発明は、前記記録液に熱エネルギーを付与して微
細孔から液滴として記録液を吐出させて記録を行うイン
クジェット記録方法である。
本発明の記録液は、熱エネルギーを用いたインクジェッ
トプリンターにとりわけ適した諸性質を有している。
熱エネルギーを用いたインクジェット記録方式は、薄膜
の発熱抵抗体上での記録液の膜沸騰による発泡現象を吐
出エネルギー発生源として利用しており、染料を用いた
インクによって実用化されている。
この方式では、1信号当り3μsecから12μSeC
というきわめて短い時間ではあるが、薄膜の発熱抵抗体
上のインク層は最高到達温度で200℃から300°C
あるいはそれ以上の温度になると推定されている。その
ため、インクの熱的安定性は吐出安定性を付与するため
に極めて重要な要件である。
本発明者らは熱エネルギーを利用したインクジェット記
録に文房具用に提案されているような顔料インクをその
まま使用すると吐出に著しい障害を起こす原因を調査し
た結果、いくつかの要因を見いだした。一つはこうした
文具用インクにパルスを印加するとその熱の作用により
薄膜の発熱抵抗体上に堆積物ができ、インクの発泡が不
完全になるために吐出の乱れや不吐出が発生することで
ある。さらには、薄膜抵抗体上に堆積物が発生していな
くても発泡が不完全で液滴の吐出が印加パルスに応答で
きないで不吐出が発生する場合である。つまり、インク
をノズル先端から安定に吐出させるためには、インクが
薄膜の発熱抵抗体上で所望の体積で発泡し、さらに、所
望の時間で発泡と消泡を繰り返すことができる性能を有
していなければならない。
しかしながら、従来の文房具用インクではそれらの性能
を満足していないため、インクジェット記録装置に充填
し記録を行わせると上記のような種々の不都合なことが
起こる。
そこで本発明者らは水性顔料インクで熱的に安定で、し
かも最適な発泡が可能なインクの性能を鋭意研究した結
果、記録液に含有される顔料に未吸着の水溶性樹脂の量
を2重量%以下、より好ましくは1重量%以下とし、水
溶性有機溶剤として多価アルコール及び/又はそのアル
キルエーテルと脂肪族一価アルコールを併用することに
より、薄膜の発熱抵抗体上においてインクがどの様な駆
動条件でも正確に発泡し、更に長期に亘うても発熱抵抗
体上に堆積物を発生しないことを見出した。
更に、安定吐出を維持しながら記録画像の濃度を高(す
るためには、前記した特定の染料を併用することを見出
し、本発明を完成したのである。
本発明で言う溶解している水溶性樹脂とは、記録液中で
顔料に吸着していないで液媒体中に溶解した状態の樹脂
を指す。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明で使用されるカーボンブラックは、市販品として
入手できるものの他に、カーボンブラックを界面活性剤
や高分子分散剤等で表面処理したもの、グラフトカーボ
ン等も使用可能である。
カーボンブラックの含有量は、構造により異なるが、記
録液全重量に対して3〜20重量%、好ましくは3〜1
2重量%の範囲で用いられる。
分散剤としては顔料分散に用いられる水溶性樹脂が使用
でき、かかる水溶性樹脂として好ましくは、酸価が50
〜300、より好ましくは70〜250の樹脂を使用す
る。
顔料と水溶性樹脂との結合は疎水結合であるため、樹脂
の酸価が大きい(つまり親水性が強すぎる)と樹脂が顔
料表面に期待どおりに吸着されえず、顔料溶液中の未吸
着樹脂分が多くなってしまう。一方、樹脂の酸価が小さ
い(つまり親水性が低い)と樹脂が水に溶解しなくなる
本発明で言う樹脂の酸価とは、樹脂を中和するKOHの
量(mg)で表わされる。
具体的に使用可能な樹脂は、アミンを溶解させた水溶液
に可溶であるものならどんなものでも使用可能で、リグ
ニンスルホン酸塩、セラック等の天然高分子、ポリアク
リル酸、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−ア
クリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチ
レン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−ア
クリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタク
リル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸
アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハー
フエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共
重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、あl
るいは、これらの塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマ
リン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩等の陰イオン性高
分子等が挙げられる。
これら水溶性樹脂の含有量は、用いる顔料と水溶性樹脂
の種類によっても異なるが、記録液中で顔料に吸着して
いない水溶性樹脂の量を2重量%以下、好ましくは1重
量%以下にする量であれば良く、顔料と水溶性樹脂との
比率が重量比で3=2〜10:1、好ましくは3:l〜
10 : l、より好ましくは10:3〜10:1にな
る量が好ましい。
本発明で用いる多価アルコール及び/又はそのアルキル
エーテルとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、トリエチレングリコール、1.2.6−ヘキ
サンドリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコ
ール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6
個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリ
ン;エチレングリコールモノメチル(またはエチル)エ
ーテル、ジエチレングリコールメチル(またはエチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(または
エチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエ
ーテル類が挙げられる。
これら多価アルコール及び/又はそのアルキルエーテル
の含有量は10〜50重量%、より好ましくは20〜4
0重量%の範囲であり、含有量が10重量%未満ではノ
ズル先端での目詰まりを防止するのに十分ではな(,5
0重量%を越えると、印字物の印字品位が低下する。
脂肪族一価アルコールとしては、例えば、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、5ec
−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコ
ール類が挙げられる。
この中でもエチルアルコールは記録液の吐出安定性を大
幅に向上させるので、とりわけ好ましいものである。
脂肪族一価アルコールの含有量は3〜15重量%、より
好ましくは3〜10重量%の範囲であり、含有量が3重
量%未満ではプリンタの駆動条件の変化に対して常に安
定した吐出を得ることはできず、151量%を越えると
印字物の印字品位が損なわれる傾向にある。
水の含有量は10〜60重量%、より好ましくは10〜
50重量%の範囲である。
本発明で用いる一般式(A)で表わされる染料は、発光
性の良好な染料であり、好ましい具体例を以下に示す。
So 3Na So 3 Li \ \ So B Li 一般式(A)で表わされる染料は、以下の操作で製造で
きる。
下式(a)の化合物を希塩酸中で撹拌し、均一なスラリ
ーとする。その汲水を加え冷却する。このスラリー中に
、亜硝酸ソーダ水溶液を加え、次いで3℃で3時間撹拌
して、ジアゾ化した。その後、これにスルファミン酸を
加え残存する亜硝酸ソーダを消去しジアゾ液を得た。
次に(b)の化合物を水に溶解し、均一なスラリーとし
た。これに力性ソーダ、氷及び前記ジアゾ液を加え3℃
、pH2〜3にてカップリングを行った後、得られたモ
ノアゾ化合物を希塩酸中で撹拌し、均一なスラリーとし
た後、氷を加えて冷却した。このスラリー中に亜硝酸ソ
ーダ水溶液を加え、3℃で3時間撹拌して、ジアゾ化し
た後、スルファミン酸を加えて残存する亜硝酸ソーダを
消去し、ジアゾ液を得た。
次に(d)の化合物を水に溶解し、これに氷、前記ジア
ゾ液、力性ソーダを加え、弱アルカリ性下、温度2〜5
℃でカップリングを行った。
食塩を加えて、塩析を行った。析出物を濾取した後、乾
燥して(C)で表わされるモノアゾ化合物を得た。
同条件にて、充分撹拌した後食塩を加えて塩析を行った
。析出物を濾取し乾燥を行い(e)で表わされるジスア
ゾ化合物を得た。
これらの染料はカラーバリユーが高く、保存安定性が極
めて良好であり、更に接液部材に及ぼす影響が極めて小
さいため好ましいものである。
一般式(A)で表わされる染料の含有量は、記録液全重
量の0,5〜2,0重量%の範囲が好ましく、0.5重
量%未満では発色剤としての効果はなく、2.0重量%
を越えると印字物の堅牢性、とりわけ耐水性、耐光性が
低下してしまう。
本発明の記録液を構成する主要成分は以上のとおりであ
るが、その他必要に応じて水溶性有機溶剤、界面活性剤
、pH調整剤、防腐剤等を使用しても良い。
使用可能な水溶性有機溶剤としては、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、
ジアセトンアルコール等のケトンまたはケトアルコール
類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
N−メチル−2−ピロリドン、1.3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン等があげられる。
界面活性剤としては、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸
エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキル
アリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンア
ルキルエステル類等の非イオン性界面活性剤があり、こ
れらの1種または2種以上を適宜選択して使用できる。
その使用量は分散剤により異なるがインク全量に対して
0.01から5重量%が望ましい。この際、記録液の表
面張力は35dyne/cm以上になるように活性剤の
添加する量を決定する事が好ましい。なぜなら、記録液
の表面張力がこれより小さい値を示す事は、本発明のよ
うな記録方式においてはノズル先端の濡れによる印字よ
れ(記録紙上での記録液滴の着弾点のずれ)等好ましく
ない事態を引き起こしてしまうからである。
また、pH調整剤としては、例えば、ジェタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等の各種有機アミン、水酸化
ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属の水酸物等の無機アルカリ剤、有機酸や鉱酸が
あげられる。
本発明の記録液の作成方法としては、はじめに、分散樹
脂、アミン、水を少なくとも含有する水溶液に顔料を添
加し、撹拌した後、後述の分散手段を用いて分散を行い
、必要に応じて遠心分離処理を行い、所望の分散液を得
る。次に、この分散液に上記で挙げたような成分を含み
染料を完全に溶解した溶液を加え、撹拌し記録液とする
とりわけ未吸着樹脂量を2%以下にするためには、作成
方法において、樹脂、アミン及び水を含む水溶液を60
℃以上、30分間以上撹拌して樹脂を予め完全に溶解さ
せることが必要である。
又、樹脂を溶解させるアミンの量を、樹脂の酸価から計
算によって求めたアミン量の1. 2倍以上添加するこ
とが必要である。このアミンの量は以下の式によって求
められる。
更に顔料を含む水溶液を分散処理する前にプレミキシン
グを30分間以上行なうことも又必要である。
このプレミキシング操作は、顔料表面の濡れ性を改善し
、顔料表面への樹脂の吸着を促進するものである。
分散液に添加されるアミン類としては、モノエタノール
アミン、ジェタノールアミン、トリエタノールアミン、
アミノメチルプロパツール、アンモニア等の有機アミン
が好ましい。
一方、本発明に使用する分散機は、一般に使用される分
散機なら、如何なるものでも良いが、たとえば、ボール
ミル、ロールミル、サンドミルなどが挙げらる。
その中でも、高速型のサンドミルが好ましく、たとえば
、スーパーミル、サンドグラインダー、ビーズミル、ア
ジテータミル、グレンミル、ダイノーミル、バールミル
、コボルミル(いずれも商品名)等が挙げられる。
本発明において、所望の粒度分布を有する顔料を得る方
法としては、分散機の粉砕メディアのサイズを小さくす
る、粉砕メディアの充填率を太き(する、また処理時間
を長くする、吐出速度を遅(する、粉砕後フィルターや
遠心分離根分等で分級するなどの手法が用いられる。ま
たはそれらの手法の組合せが挙げられる。
尚、本発明に係る未吸着樹脂の量を測定する方法として
は、超遠心機等を用いて顔料分と顔料に吸着された樹脂
分を沈殿させ、この上澄み液に含有される残存樹脂量を
TOC(Total  OrganicCarbon、
全有機炭素計)や、重量法(上澄みを蒸発乾固させ、樹
脂量を測定する方法)などが好適に用いられる。
本発明の記録液は、熱エネルギーの作用により液滴を吐
出させて記録を行うインクジェット記録方式にとりわけ
好適に用いられるが、一般の筆記具用としても使用でき
ることは言うまでもなも)。
〔実施例〕
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
実施例1 (顔量分散液の作成) スチレン−アクリル酸− アクリル酸エチル共重合体      5部(酸価17
5、平均分子量12000)モノエタノールアミン  
     1.5部イオン交換水          
 63.5部エチレングリコール         5
部上上記骨を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し
、樹脂分を完全に溶解させる。この再、溶解させる樹脂
の濃度が、低いと完全に溶解しないことがあるため、樹
脂を溶解する際は高濃度溶液を予め作成しておき、希釈
して所望の樹脂溶液を調整してもよい。この溶液にカー
ボンブラヅク(MCF88、三菱化成製)20部、エタ
ノール5部を加え、30分間プレミキシングをおこなっ
た後、下記の条件で分散処理を行った。
分散機        パールミル (アシザワ(株)製) 粉砕メディア     ガラスピーズ 粉砕メディアの充填率 50%(体積)吐出速度   
    100m1!/min。
さらに遠心分離処理(1200ORPM、15分間)を
おこない、粗大粒子を除去して分散液とした。
(インクの作成) 上記分散液            40部具体例(1
)の染料        1.5部グリセリン    
        5部エチレングリコール      
   3部エタノール              4
部イオン交換水          46.5部上記成
分のうち、分散液を除く成分を混合し、撹拌する。染料
が完全に溶解した後、分散液を所定の分量添加し、1時
間撹拌しインクを得た。
実施例2 実施例1で用いた具体例(1)の染料の代わりに具体例
(2)の染料を用いて黒色インクを得た。
実施例3 (顔料分散液の作成) α−メチルスチレン−スチレン 一アクリル酸共重合体        4部(酸価13
0.平均分子量13000)アミノメチルプロパツール
      2部イオン交換水          6
5.5部ジエチレングリコール        5部ニ
ツコールBL−9EX       O,5部(日光ケ
ミカルズ社製) 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、
樹脂分を完全に溶解させる。この溶液にカーボンブラッ
ク(MA−100,三菱化成製)16部、エタノール7
部を加え、30分間プレミキシングをおこなった後、下
記の条件で分散処理を行った。
分散機        サンドグラインダー(五十嵐機
械製) 粉砕メディア     ジルコニウムビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積)粉砕時間   
    5時間 さらに遠心分離処理(1200ORPM、20分間)を
おこない、粗大粒子を除去して分散液とした。
(インクの作成) 上記分散液             30部具体例(
3)の染料        1.5部グリセリン   
          5部ジエチレングリコール   
    9.5部エタノール            
 1.5部ポリエチレングリコール       10
部(PEG300) イオン交換水          35.5部上記成分
のうち、分散液を除く成分を混合し、撹拌する。染料が
完全に溶解した後、分散液を所定の分量添加し、1時間
撹拌し、インクを得た。
実施例4 実施例1で用いた具体例(1)の染料の代わりに具体例
(4)の染料を用いて黒色インクを得た。
実施例5 (顔料分散液の作成) α−メチルスチレン−スチレン 一アクリル酸共重合体        6部(酸価13
0.平均分子量13000)アミノメチルプロパツール
      3部イオン交換水           
61部エチレングリコール         5部上記
成分を混合し、ウォーターバスで70℃の加温し、樹脂
分を完全に溶解させる。この溶液にカーポジブラック(
MCF−88,三菱形化成製)18部、エタノール7部
を加え、30分間プレミキシングをおこなった後、下記
の条件で分散処理を行った。
分散機        サンドグラインダー(五十嵐機
械製) 粉砕メディア     ジルコニウムビーズ2 m m
径 粉砕メディアの充填率 40%(体積)粉砕時間   
    3時間 さらに遠心分離処理(12000RPM、20分間)を
おこない、粗大粒子を除去して分散液とした。
(インクの作成) 上記分散液            50部具体例(4
)の染料        1.5部グリセリン    
        3部ジエチレングリコール     
 11.5部エタノール             1
.5部ポリエチレングリコール       10部(
PEG300) イオン交換水          22.5部上記成分
のうち、分散液を除く成分を混合し、撹拌する。染料が
完全に溶解した後、分散液を所定の分量添加し、1時間
撹拌し、インクを得た。
実施例6 (M料分散液の作成) スチレン−無水マレイン酸− マレイン酸ハーフエステル共重合体  6部(酸価20
5.平均分子量7000) モノエタノールアミン         2部イオン交
換水           62部エチレングリコール
         5部上記成分を混合し、ウォーター
バスで70”Cに加温し、樹脂分を完全に溶解させる。
この溶液にカーボンブラック(MCF−88,三菱化成
製)18部、エタノール7部を加え、30分間プレミキ
シングをおこなった後、下記の条件で分散処理を行った
分散機        サンドグラインダー(五十嵐機
械製) 粉砕メディア     ジルコニウムビーズ1 m m
径 粉砕メディアの充填率 60%(体積)粉砕時間   
    4時間 さらに遠心分離処理(12000RP M 、  20
 分間)をおこない、粗大粒子を除去して分散液とした
(インクの作成) 上記分散液            50部具体例(2
)の染料         1.5部ジエチレングリコ
ール        10部エタノール       
      1.5部ポリエチレングリコール    
   1(1(PEG300) イオン交換水           27部上記成分の
うち、分散液を除く成分を混合し、撹拌する。染料が完
全に溶解した後、分散液を所定の分量添加し、1時間撹
拌し、インクを得た6実施例7 (顔料分散液の作成) スチレン−アクリル酸− アクリル酸エチル共重合体      2部(酸価17
4.平均分子量18000)モノエタノールアミン  
      1部イオン交換水           
69部エチレングリコール         5部上記
成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、樹脂
分を完全に溶解させる。この溶液にカーボンブラック(
MCF−88,三菱化成製) tS部、エタノール5部
を加え、30分間プレミキシングをおこなった後、下記
の条件で分散処理を行った。
分散機        サンドグラインダー(五十嵐機
械製) 粉砕メディア      ガラスピーズ0.5mm径粉
砕メディアの充填率 60%(体積)粉砕時間    
   3時間 さらに遠心分離処理(12000RPM、20分間)を
おこない、粗大粒子を除去して分散液とした。
(インクの作成) 上記分散液             30部具体例(
1)の染料         1.5部ジエチレングリ
コール        10部エタノール      
       1.5部ポリエチレングリコール   
    10部(PEG300) イオン交換水           27部上記成分の
うち、分散液を除く成分を混合し、撹拌する。染料が完
全に溶解した後、分散液を所定の分量添加し、1時間撹
拌し、インクを得た。
比較例1 上記実施例1の組成において染料を除外し、さらにカー
ボンブラックの濃度を10部とし分散処理を行い、黒色
インクを得た。
比較例2 上記実施例2の組成において染料をダイレクトブラック
19に変更し、分散処理を行い、黒色インクを得た。
比較例3 上記実施例1の組成においてエタノールを除外して分散
処理を行い、黒色インクを得た。
上記記録液をそれぞれ用いて、熱エネルギーを付与して
インクを吐出するオンデイマントタイプのマルチヘッド
を有する記録装置(HP社製、デスクジェットプリンタ
ー)を用いて下記の検討を行った。その結果を第1表に
示す。
T、;印字物の堅牢性 (耐光性) 上記インクを用いて作成した印字サンプルをキセノンフ
ェードメーター(ブラックパネル63℃、湿度75%)
に100時間暴露し、処理前後の色度の変化(色差;処
理前後のCIE  Lab表色法による色度の変化の色
度座標上での距離)を測定する。
(耐水性) 印字サンプルを水道水に5分間浸し、処理前後の印字物
の光学濃度の変化を測定する。
T 2 r印字物の光学濃度 印字物をマクベス濃度計(RD918)を用いて測定し
た。
T3;プリント−時停止後の再プリント時の目詰まり プリント−時停止後の再プリント時の目詰まりについて
は、プリンタに所定のインクを充填して10分間連続し
英数文字を印字した後プリントを停止、キャップ等をし
ない状態で10分間放置した後、ふたたび英数文字を印
字して文字のかすれ、かけ等の不良箇所の有無により判
定した。
(20°±5℃、50±10%RHにて放置)○ニー文
字目から不良箇所無し。
△ニー文字目から一部が掠れまたは欠ける。
Xニー文字目がまりたく印字できない。
T4;プリント長期停止後の再プリント時の目詰まり回
復性 プリンタに所定のインクを充填して、10分間連続して
英数文字を印字した後、プリントを停止し、キャップを
しない状態で7日間放置した後、ノズル目詰まりの回復
操作を行い、何回の操作で文字の掠れ、かけなどのない
正常な印字が可能か判定した(60℃、 10+5%R
H)。
○:1ないし5回の回復操作で正常な印字が可能△:6
ないし9回の回復操作で正常な印字が可能× :11回
以上の回復操作で正常な印字が可能T5;吐出安定性 56C,40℃雰囲気中で各々連続吐出を行い、不吐出
の発生する時間を測定した。
T6;印字物の色調 上記インクを用いて作成したサンプルの色度をCl−3
5(■村上色彩技術研究所型)を用いて色度を測定し、
L ” !  a ” 1  b ”を測定した。(L
s、 a*b*は、CIE1976 (L”、  a”
、 b”)空間において定義される知覚度指数である)
To:得られたインクを超高速冷却遠心機(ベックマン
製)で5500Orpm、5時間遠心処理し、顔料分と
顔料に吸着している梼脂分を沈降させた後、上澄み液を
一定量採取し、真空乾燥機にて(60°0゜24時間)
乾燥固化する。この樹脂量の仕込インクに対する百分率
を算出し残存樹脂濃度とする。
評価結果を下記の第1表に示した。表中の評価について
は、T1の耐光性については、それぞれの色差の結果を
、耐水性については、処理前後の印字物の濃度から計算
した色素残存率を、T2においては、印字物の反射濃度
を記載した。
〔効果〕
本発明によれば、印字物の堅牢性に優れ、さらに印字濃
度の高(色調鮮明性に優れた印字物を提供できる記録液
が提供でき、また、長時間吐出させても常に安定した吐
出が得られ、プリンターの目づまりを生じに<<、保存
安定性にも優れた記録液を提供できる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カーボンブラック、水溶性樹脂、多価アルコール
    及び/又はそのアルキルエーテル、脂肪族一価アルコー
    ル及び水を含有し、溶解している水溶性樹脂の量が2重
    量%以下である記録液であって、下記一般式(A)で表
    わされる染料を含有することを特徴とする記録液。 ▲数式、化学式、表等があります▼(A) (但し、Rは−H、−COCH_3、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、MはNa、Li、K、アンモニウムを表わす。)
  2. (2)前記染料の含有量が0.5〜2.0重量%の範囲
    にある請求項(1)の記録液。
  3. (3)前記脂肪族一価アルコールがエチルアルコールで
    ある請求項(1)の記録液。
  4. (4)前記脂肪族一価アルコールの含有量が3〜15重
    量%の範囲にある請求項(1)の記録液。
  5. (5)前記多価アルコール及び/又はそのアルキルエー
    テルの含有量が10〜50重量%の範囲にある請求項(
    1)の記録液。
  6. (6)記録液に熱エネルギーを付与して微細孔から液滴
    として記録液を吐出させて記録を行うインクジェット記
    録方法に於いて、前記記録液が、カーボンブラック、水
    溶性樹脂、多価アルコール及び/又はそのアルキルエー
    テル、脂肪族一価アルコール及び水を含有し、溶解して
    いる水溶性樹脂の量が2重量%以下であるものであって
    、下記一般式(A)で表わされる染料を含有することを
    特徴とするインクジェット記録方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(A) (但し、Rは−H、−COCH_3、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、MはNa、Li、K、アンモニウムを表わす。)
  7. (7)前記染料の含有量が0.5〜2.0重量%の範囲
    にある請求項(6)のインクジェット記録方法。
  8. (8)前記脂肪族一価アルコールがエチルアルコールで
    ある請求項(6)のインクジェット記録方法。
  9. (9)前記脂肪族一価アルコールの含有量が3〜15重
    量%の範囲にある請求項(6)のインクジェット記録方
    法。
  10. (10)前記多価アルコール及び/又はそのアルキルエ
    ーテルの含有量が10〜50重量%の範囲にある請求項
    (6)のインクジェット記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08183952A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Hitachi Maxell Ltd 赤外蛍光体およびこの赤外蛍光体を用いたインク組成物並びにこのインク組成物を用いた印刷物

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