JPH0227662Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、映像信号を時間軸伸長記録する静止
画像記録装置の改良に関する。

広帯域の映像信号を記録するには一般に、
VTRや磁気シートレコーダ等の高価な記録装置
が用られる。そこで従来より、安価なオーデイオ
用テープレコーダ等を用いて映像信号を記録する
ための方法が種々提案されている。これらの従来
技術は通常、蓄積管等のアナログメモリに１フイ
ールド又は１フレーム分の映像情報を記憶してお
き、この記憶内容を低速で読み出すことによりそ
の時間軸を伸長し、狭帯域の信号に変換してオー
デイオ用テープレコーダに記録する方法が一般的
であるが、装置が大型になるため撮像手段と組み
合わせて利用することは困難であつた。

そこで、本考案はCCD撮像素子が受光部と蓄
積部とで構成されていることに鑑み、撮像画面を
狭帯域の信号に変換して狭帯域信号記録装置によ
つて記録し得る様構成した新規且つ有効な静止画
記録装置を具体的に提案するものである。第１図
は、CCD撮像出力の減衰特性を示す図であり、
白レベルと黒レベルの時間変化をそれぞれ示して
いる。この図より明らかな様に、時間の経過と共
に黒レベルが上昇し、映像出力レベルである白レ
ベルと黒レベルの差は、時間と共に減少し、コン
トラストが弱くなる。そこで、本考案では、時間
軸伸長した読出出力のレベルを時間の経過と共に
増幅せしめることを、その特徴とするものであ
る。

以下、第２図に図示する本考案の一実施例回路
に付いて説明する。本実施例は、撮像記録コント
ロール回路１より撮像指令出力Ａが発せられたと
き、シヤツタが一時的に開放されると同時に、
CCDドライバー２が書込出力Ｗを発し、受光部
３ａの撮像出力を蓄積部３ｂに転送する。転送が
完了すると、前記撮像記録コントロール回路１よ
り記録指令出力が発せられ、CCDドライバー２
が低速の読出出力ＲをCCD３に入力すると同時
に、クロツク発生回路４を作動せしめる。導出さ
れるクロツクパルスを検出するクロツク検出回路
５は、ゲート回路６を開放せしめてCCD出力を
次段のアンプ９に入力せしめる。またクロツクパ
ルスを入力するカウンタ７は、その計数出力をゲ
イン制御回路８に入力しており、このゲイン制御
回路８は入力される計数出力に対応してROMに
望ましい（レベル差の減少を解消する）増幅利得
値（デイジタル値）を記憶しており、この利得値
をDA変換してゲイン制御出力とし前記アンプ９
の制御入力としている。従つて前記アンプ９の出
力は、レベル差の減少を解消された上で、同期信
号付加回路１０に入力され、クロツクパルスに基
いて同期信号を付加されて複合映像信号を導出す
る。この複合映像信号は次段のFM変調回路１１
に入力されてFM変調され、オデイオ用のカセツ
トの磁気テープに対向する磁気ヘツド１１に入力
されて１フイールド分の映像情報が低速記録され
る。

よつて、本実施例によれば、時間軸伸長された
CCD出力が、アンプによつて減衰を解消され、
同期信号を付加された上でFM変調されてオーデ
イオ用磁気テープに確実に記録される。尚本実施
例では、記録媒体を磁気テープとしたが、低速回
転する磁気シートを記録媒体とすることも可能で
ある。

上述する様に本考案によれば、CCD撮像素子
にて撮像出力を時間軸伸長することにより生ずる
レベルを減衰を、カウンタ、ゲインコントロール
回路及びアンプで構成されるレベル補正回路によ
つて解消するため、確実な低速記録が可能になり
その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図はCCD撮像素子の減衰特性図、第２図
は本考案の一実施例に係る回路ブロツク図をそれ
ぞれ示す。 主な図番の説明、３……CCD撮像素子、３ａ
……受光部、３ｂ……蓄積部、１２……磁気ヘツ
ド、２……CCDドライバ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 受光部と蓄積部よりなるCCD撮像素子と、 前記蓄積部に記憶された１フイールド分の映像
   情報を低速で読出す読出回路と、 前記読出回路による読出し時に作動せしめられ
   るクロツク発生回路のクロツクパルスを計数する
   カウンタと、該カウンタの計数出力に対応して前
   記読出し回路によつて読出されたCCD出力のレ
   ベルをその遅延時間に応じて補正するべく利得制
   御されるアンプからなるレベル補正回路と、 前記レベル補正回路のレベル補正出力を低速走
   行する磁気媒体に記録する磁気ヘツドとより成る
   静止画像記録装置。