JPH022765Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は側溝と土留めとを兼用した側溝兼用
土留めコンクリートブロツクに関する。

（従来の技術、考案が解決しようとする問題点） 従来より、側溝と土留めブロツクとは別々に構
成されていた。この為、それら両者を必要とする
場合、例えば、道路の一側に側溝と土留めとを必
要とする場合には、それら両者のブロツクを別々
に運搬し、施工しなければならず、経済的、時間
的損失をまねいていた。

そこで、この考案は側溝と土留めブロツクとを
一体的に構成することによりそのような経済的、
時間的損失をなくすことができる側溝兼用土留め
コンクリートブロツクを目的として提案するもの
である。

（考案の構成） 前記の目的を達成する為、この考案に係る側溝
兼用土留めコンクリートブロツクは側溝１と、こ
の側溝１を形成している後壁２から起立し延在し
ている土留め壁３と、前記後壁２の下方から後方
に延在している堆積壁４と、この堆積壁４の下面
から下方に延在している脚５とから一体的に構成
されていることを特徴とするものである。

（実施例） 図中６は側溝１に用いた蓋を示し、この蓋６と
してはコンクリート蓋やグレーチング蓋等が用い
られる。

また、図中７は側溝１の後壁２に形成されてい
る排水口を示す。８はその後壁２に形成されてい
る水溜り用の窪み部を示し、水がこの窪み部８に
集中することにより排水口７からの排水が適切に
行なわれる。尚、そのような機能は堆積壁４の上
面９がテーパ状に形成されていることによつても
果されるようになつている。

また、実施例における脚５は堆積壁４の下面か
ら部分的に下方に延在している。そして、その脚
５の前端面１０は基部に向かつて拡開しているテ
ーパ状に、下面１１はフラツトに形成されてい
る。

（考案の効果） 以上のように構成されたこの考案に係る側溝兼
用土留めコンクリートブロツクは側溝１と土留め
壁３とが一体的に形成されているので、側溝と土
留めとを必要とする場合、従来のように別々のブ
ロツクを運搬する必要もなく、又、別々に施工す
る必要もない。

又、この考案に係る側溝兼用土留めコンクリー
トブロツクは第２図に示すように使用されるが、
この場合、堆積壁４に土砂等が堆積され、又、脚
５が地中に喰い込んでいるので、通常時は勿論の
こと、地震等の災害時においても堅固に土留め機
能を果すという利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係る側溝兼用土留めコンクリ
ートブロツクの実施例を示し、第１図は斜視図、
第２図は使用状態を示す断面斜視図である。 図中の主な符号、１：側溝、２：後壁、３：土
留め壁、４：堆積壁、５：脚。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側溝１と、この側溝１を形成している後壁２か
   ら起立し延在している土留め壁３と、前記後壁２
   の下方から後方に延在している堆積壁４と、この
   堆積壁４の下面から下方に延在している脚５とか
   ら一体的に構成されていることを特徴とする側溝
   兼用土留めコンクリートブロツク。